JP2642842B2 - 防虫除菌装置 - Google Patents

防虫除菌装置

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JP2642842B2
JP2642842B2 JP5028545A JP2854593A JP2642842B2 JP 2642842 B2 JP2642842 B2 JP 2642842B2 JP 5028545 A JP5028545 A JP 5028545A JP 2854593 A JP2854593 A JP 2854593A JP 2642842 B2 JP2642842 B2 JP 2642842B2
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Mitsui Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビル等の構造物に適用
するに好適な防虫除菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル等の構造物においては、その
内部にゴキブリ、ハエ、蚊、ダニ等が蔓延るのを防ぐ為
に、所定の期間毎に適宜な害虫駆除剤が散布されたり、
或いは室内を燻蒸することにより殺虫除菌されたりし
て、当該構造物内部の環境衛生が保たれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こういった害
虫駆除剤は、これを構造物の隅々まで散布するには大き
な労力が必要とされるために、内装設備等に被覆された
部分にまで薬剤を行き亙らせるのはなかなか困難なこと
であった。一方、室内を燻蒸する方法では、構造物内部
にガス化した薬剤を所定の時間充満させる為に、これを
行う度に燻蒸する室を厳重にシールして、ガス化した薬
剤の漏れ防止を施さなければならず、また、燻蒸終了後
には十分な換気を施して薬剤を放出除去しなければ室内
に人が立ち入ることが出来ないので、非常に時間と手間
がかかる、といった不都合があった。しかも、防虫除菌
する際には、居室空間内に人が居ないことを作業員がい
ちいち確認してからでなければ薬剤の散布を行なうこと
ができないことから、オフィス等の大きな居室空間を防
虫除菌するには、事前の確認作業に多くの手間と時間を
要し、効率的な作業を行なえない不都合があった。そこ
で本発明は、ビル等の構造物において、作業手間少なく
して且つ迅速に薬剤を隅々まで行き亙らせることが出来
ると共に、作業終了後短時間のうちに薬剤を放出除去す
ることが出来るようにした、防虫除菌装置を提供するも
のである。また、本発明は、オフィス等の大きな居室空
間を防虫除菌する際においても、当該居室空間内に人が
居ないことを作業員がいちいち確認する必要がなく、効
率的な防虫除菌作業を行なうことができる防虫除菌装置
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、居室空
間(6a)に防虫除菌用薬剤を供給放出して前記居室空
間の防虫除菌を行なう防虫除菌装置において、前記防虫
除菌用薬剤の薬剤貯留手段(72A)を設け、前記薬剤
貯溜手段から前記防虫除菌用薬剤を取り出して前記居室
空間内に供給放出する薬剤供給放出手段(73、75、
78)を設け、前記居室空間に給気する給気手段(2
1、26)と該居室空間から排気する排気手段(36)
を、それぞれ運転・停止自在な形で設け、前記居住室間
内に存在する人員数を検出する在室人員確認手段(4
3、80)を設け、前記在室人員確認手段からの信号に
応じて前記薬剤供給放出手段に前記防虫除菌用薬剤を供
給放出させる薬剤供給放出制御部(41、77)を設
け、前記薬剤供給放出手段による前記防虫除菌用薬剤の
供給放出に対応した形で前記給気手段及び排気手段を運
転制御して、前記居室空間内への前記防虫除菌用薬剤の
拡散散布及び排出を行なう給排気制御手段(27)を設
けて構成される。また、本発明は、立入り制限手段(4
1)を、少なくとも前記薬剤供給放出手段から前記防虫
除菌用薬剤が供給放出されている間、前記居室空間への
立入りを制限し得るように設けて構成される。なお、
( )内の番号等は、図面における対応する要素を示
す、便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記
載に限定拘束されるものではない。以下の
【作用】の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、給気手段(2
1、26)の給気動作により防虫除菌すべき居室空間
(6a)に拡散させる形で防虫除菌用薬剤を該居室空間
(6a)中に均一に散布し、また、散布されて所定の時
間が経過したところで、防虫除菌用薬剤を排気手段(3
6)の排気動作により排気させる形で該居室空間(6
a)から放出させるように作用する。また、本発明は、
在室人員確認手段(43、80)により居室空間内に人
が居ないことを確認した状態で防虫除菌用薬剤の散布を
行なうように作用する。更に、立入り制限手段(41)
が、薬剤供給放出手段から防虫除菌用薬材が供給放出さ
れている間は、居室空間への立入りを制限するように作
用する
【0006】
【実施例】図1は構造物の空調システムの一例を示す
図、図2は図1に示す空調システムにおける吹き出し口
部分の一例を示す拡大平面図、図3は図2に示す吹き出
し口部分の断側面図、図4は図1に示す空調システムの
システム構成図、図5は図1に示す空調システムに用い
られる空調ユニットの制御ブロック図、図6は図1に示
す空調システムに用いられるセンサ回路図、図7は図1
に示す空調システムに用いられるバックアップ用空調ユ
ニットの発停回路図、図8は図1に示す空調システムに
おける制御系統図、図9は図1に示す空調システムに用
いられる防虫除菌ユニットの一例を示す図、図10は図
1に示す空調システムに用いられる香り供給ユニットの
一例を示す図である。
【0007】オフィスビル、テナントビル等の構造物1
は、図1に示すように、その各階にRCコンクリート等
からなるスラブ2を有しており、各スラブ2は梁3を介
して図示されない柱に支持された形で図1左右方向及び
紙面と交差方向に伸延する形で水平方向に展開配設され
ている。上下方向に隣接するスラブ2、2間には壁5
が、該スラブ2、2を接続する形で複数立設されてお
り、構造物1にはスラブ2及び壁5により包囲される空
間に、各々が二重床構造による複数のフロアスペース6
が形成配設されている。フロアスペース6には、内装材
としての床7及び内装壁9及び天井10等により包囲さ
れる形で居室スペース6aが形成配設されており、ま
た、フロアスペース6における居室スペース6a以外の
部分にはデッドスペース6bが形成配設されている。
【0008】床7は、図2又は図3に示すように、スラ
ブ2の上面2aから所定の高さH1をなす形で敷設され
た複数のフロアパネル71を有しており、各フロアパネ
ル71は4隅切欠き板状に形成されて、該パネル71の
図3下側に配置する形の杆状部材からなる連結バー11
を介してその4隅の切欠き縁部が床支持手段であるサポ
ートベース12に支持された形になっている。サポート
ベース12は、図3に示すように、角筒状に形成された
フレーム13aと該フレーム13a上に嵌合支持される
鍔付き円筒状に形成されたフレーム13bを有してお
り、フレーム13a、13bの内部には空洞13sが、
該フレーム13a、13bの双方の内部を上下方向に貫
通する形で形成配設されている。また、フレーム13
a、13bには脚15が、下側のフレーム13aの内部
からその図3下側に向かって突出する形で1ヶのサポー
トベース12に対して4本づつ固定配設されており、4
本の脚15は、該脚15を構成しているプラグ151と
これに螺合するネジ杆152をナット153を介して調
整固定する形で、フレーム13a、13bの高さを移動
位置決め自在な形になっている。サポートベース12の
上部には丸板状に形成された蓋16が、フレーム13
a、13b内部の空洞13sを蓋する形で、上側のフレ
ーム13bの鍔部131の内縁部に係合支持されてお
り、蓋16には複数の換気孔16sが、図3上下方向で
ある図2紙面と交差する方向に穿設形成されている。従
って、換気孔16sは、居室スペース6aを開口させる
形で形成されて、後述する空調装置17を介して温度調
整されて床7下のデッドスペース6bを左右方向に送通
される外気20aが、居室スペース6aに循環されるた
めの吹き出し口になっていると共に、換気孔16sは、
後述する防虫除菌ユニット70を介して居室スペース6
aに供給される防虫除菌用薬剤の該居室スペース6aに
おける供給口ともなっている。即ち居室スペース6a
は、サポートベース12の空洞13s及び蓋16の換気
孔16sを介して、床7下のデッドスペース6bに連通
された形になっており、また、居室スペース6aは、図
1に示すように、前記天井10の開口部である吸込口1
0sを介して該天井10上のデッドスペース6bにも連
通された形になっている。
【0009】また、フロアスペース6には、図1に示す
ように、内装壁9の図1右側に示す部分にも、該内装壁
9と構造上の壁5との間に空間が形成される形で、デッ
ドスペース6bが配設されており、内装壁9の側方のデ
ッドスペース6bには、空調装置17のパッケージ本体
19がスラブ2上に固定されている。パッケージ本体1
9には、該本体19内に構造物1の外側の外気20aを
取り込む為の給気ファン21が、その空気取り込み口を
壁5の図1右側部分等を介して構造物1外に開口させた
形で接続配設されており、給気ファン21の空気流通路
はダンパ22,フィルタ23等を介してパッケージ本体
19の内部に連通されている。パッケージ本体19の内
部には、図4に示すように、送気用のコンプレッサ2
5、ファン26等が設けられており、ファン26の吐出
側には図1に示すように、コントローラ32(図4参
照)からの入力信号により風量及び冷媒供給量を調整す
るバルブを制御切換し得るVAVユニット27を介し
て、可撓性管材からなるエアダクト29が接続装着され
ている。また、パッケージ本体19には図4に示すよう
に、冷房装置としての冷媒供給ユニット30が設けられ
ており、冷媒供給ユニット30は、前記給気ファン21
を介してパッケージ本体19内に取り込まれる外気20
aを冷却又は加熱し得る冷媒31を、前記VAVユニッ
ト27を介して該パッケージ本体19内の冷媒コイル3
11に所定の量づつ供給循環自在な形に構成されてい
る。空調装置17には送気路31が、給気ファン21が
パッケージ本体19内に取り込む外気20aを、コンプ
レッサ25、ファン26を介してエアダクト29の開口
端29aから所定の量づつ吐出させ得る形で形成配設さ
れており、送気路31は、図1に示すように、開口端2
9aを介してパッケージ本体19内から床7下のデッド
スペース6bに連通されている。また、空調装置17に
はパッケージ本体19内に加湿器38が、送気路31中
を送通する外気20aを加湿自在な形で設けられてお
り、加湿器38の制御バルブは前記VAVユニット27
に接続されている。なお、空調装置17には、図4下部
に示すように、バックアップ用空調ユニット34が、該
空調装置17の最大負荷時に駆動運転自在な形で設けら
れており、バックアップ用空調ユニット34は、図7に
示すように、その発動停止がLANシステム80からの
発信信号(即ち人員数条件)に応じてコントローラ32
による制御或いは該ユニット34の単独運転に切換自在
な形になっている。
【0010】また、空調装置17には、図1に示すよう
に、前記居室スペース6a内の空気を構造物1外へ排出
するためのリタンダクト35が、該ダクト35の図1左
端部に示す空気受入口を天井10上のデッドスペース6
bに向けた形で、例えば梁3下と内装壁9との間等に固
定されて設けられており、ダクト35内には排気ファン
36が、天井10上のデッドスペース6bの空気を該ダ
クト35の図1右側に示す吐出端35aを介してその外
側デッドスペース6bに排気し得る形で設けられてい
る。従って、空調装置17には排気路37が、前記吸込
口10aを介して天井10上のデッドスペース6bに移
動され得る居室スペース6a内の室内空気20bを、該
天井10上からリタンダクト35の内部を介して吸引し
て、吐出端35aからその図1右方側へ所定の量づつ排
気させ得る形で形成配設されており、排気路37は、リ
タンダクト35の吐出端35aから構造物1内の図示さ
れない排気シャフトに接続されている。即ち構造物1の
居室スペース6aは、前述したように給気ファン21、
コンプレッサ25、ファン26を介して外気20aが給
気され得るようになっていると共に、排気ファン36を
介して該居室スペース6a内の室内空気20bが排気さ
れ得るようになっており、居室スペース6aの給排気手
段であるこれ等の装置21、25、26、36は前記V
AVユニット27等を介して運転停止自在な形になって
いる。
【0011】さらに、空調装置17には、居室スペース
6a内の温度、湿度を検知し得る複数のセンサ39が、
該居室スペース6a毎に所定の数量づつ内装壁9面等に
固定された形で設けられており、センサ39は、図6に
示すように、信号伝送用のバス線を介してVAVユニッ
ト27に接続されると共に、該VAVユニット27と変
換機391を介して構造物1の各フロア毎に設置される
入力装置としての端末ボード40を経由する形でサーモ
スタット55に接続されている。また、空調装置17
は、図4又は図7に示すように、構造物1内の在室、在
館人員情報、即ち各居室スペース6a毎の人員数を検出
管理し得る公知のLANシステム80に接続しており、
空調装置17は、そのVAVユニット27とパッケージ
本体19が外気20aを、LANシステム80を介して
検出される居室スペース6aの人員数に対応した形で最
も快適な温度、湿度に調整して、且つ該人員数に対応し
て該外気20aを居室スペース6aに循環又は遮断させ
得るように構成されている。
【0012】また、前記空調装置17は、パッケージ本
体19外に香り供給ユニット60を有しており、香り供
給ユニット60には、図10に示すように、噴霧制御装
置61が、VAVユニット27を介してLANシステム
80に接続された形で設けられている。噴霧制御装置6
1にはコンプレッサ63が、プログラムタイマ62を介
して該コンプレッサ63を駆動自在な形で接続されてお
り、コンプレッサ63にはエアチューブ64を介して3
ヶの香料タンク65が接続されている。3ヶの香料タン
ク65のそれぞれには、各々が異なる香りの3種の香料
W、C、F、即ち例えば温暖感覚促進作用のある香料6
6A、涼冷感覚促進作用のある香料66B、ストレス緩
和促進作用のある香料66Cが、それぞれ貯留されてお
り、各香料タンク65にはバルブ67が噴霧制御装置6
1を介して開閉自在な形で接続されている。バルブ67
は香料供給管68を介して前記空調装置17のエアダク
ト29に内通しており、即ち香り供給ユニット60はV
AVユニット27を介して選択される香料66A又は6
6B又は66Cを、噴霧制御装置61を介して任意の量
づつエアダクト27内、即ち送気路33中に圧送供給
し、これをその開口端29aを介して前記床7下のデッ
ドスペース6bに吐出させ得る形に構成されている。
【0013】ところで、前記空調装置17は、パッケー
ジ本体19外に、防虫除菌すべき領域である居室スペー
ス6aに防虫除菌用薬剤を供給自在な防虫除菌ユニット
70を有しており、防虫除菌ユニット70は図9に示す
ように、薬剤タンク72A、ノズル洗浄用CO2タンク
72Bと圧力調整用CO2タンク72Cを有している。
薬剤タンク72Aには防虫除菌用薬剤が、液化ガスであ
る液化炭酸(CO2)中に溶解された形で収容されてお
り、薬剤タンク72A、ノズル洗浄用CO2タンク72
Bにはそれぞれフィルタ79を介して空圧オペレートバ
ルブ73が接続されている。また、圧力調整用CO2
ンク72Cには圧力調整器74、フィルタ79を介して
直動式3ポート弁75が接続されており、これ等のタン
ク72A、72B、72Cは、圧力スイッチ76A、7
6B、76Cを介して、構造物1の各フロア毎の例えば
居室スペース6aの外方であるエアダクト29中又は該
エアダクト29の吐出口29a近傍のデッドスペース6
b等に配置されるノズル78a、78bに接続されてい
る。圧力スイッチ76A、76B、76CにはCPU7
7が、各タンク72A、72B、72Cのバルブ73、
73、75を切換制御自在な形で接続されており、CP
U77には前記空調設備17のVAVユニット27を介
してLANシステム80が接続されている。防虫除菌ユ
ニット70は、LANシステム80を介して構造物1内
の員数が0であることが検出確認された状態で、VAV
ユニット27を介して該ユニット70の各バルブ73、
73、75が動作し得るように、そのCPU77が構成
されている。
【0014】ところで、前記VAVユニット27は、前
記コントローラ32中に、図5に示すように、主制御部
41を有しており、主制御部41には入力制御部42、
人員情報解析部43、快適指数解析評価部44、スケジ
ュールメモリ45、パラメータメモリ46、システムプ
ログラムメモリ47、温湿度検出部48、温湿度調整制
御部49、風量制御部50、排気ファン駆動制御部5
1、香り供給ユニット制御部52、防虫除菌ユニット制
御部53等が接続されている。入力制御部42には構造
物1の各フロアに設置される前記端末ボード40が接続
しており、人員情報解析部43には前記LANシステム
80が接続されている。また、温湿度検出部48には前
記居室スペース6aの各センサ39が接続されており、
スケジュールメモリ45にはタイマ54が設けられてい
る。さらに、香り供給ユニット制御部52には前記香り
供給ユニット60が、防虫除菌ユニット制御部53には
前記防虫除菌ユニット70がそれぞれ接続されている。
【0015】構造物1等は以上のような構成を有してい
るので、該構造物1内の在館人員及び各居室スペース6
aの在室人員等の人員情報は、LANシステム80に入
力されてこれが管理される。また、構造物1の各居室ス
ペース6aの空気調整は、空調設備17により、パッケ
ージ本体19とVAVユニット27を介して適宜な温
度、湿度(即ち居室スペース6aの人員数に対応した最
も快適な温度、湿度)に調整された外気20aが床7下
のデッドスペース6bから該居室スペース6aに供給さ
れて該居室スペース6aを適宜な温度に調整して後、そ
の室内空気20bが吸込口10sを介して天井10上の
デッドスペース6bに抜けて、さらに天井10上から排
気ファン36を介して構造物のシャフト等に抜けるよう
に空気循環する形で行われる。この際、空調装置17は
通常の状態、即ち例えば構造物1がオフィスビル、テナ
ントビル等で当該構造物1内の設備が稼働中の場合にお
いては、VAVユニット27のタイマ54を介してスケ
ジュールメモリ45に入力されているスケジュール運転
プログラムに基づいてパッケージ本体19が駆動される
形で運転される。
【0016】即ちVAVユニット27の主制御部41
は、システムプログラム47に基づき、図8に示すよう
に、LANシステム80に入力された人員情報をタイマ
54を介してインターバルに、即ち所定の時間毎に人員
情報解析部43に解析させて、各居室スペース6aの在
員数を検出する一方で、センサ39を介して温湿度検出
部48に各居室スペース6aの各所における温度、湿度
を検出させる。こうして検出された各居室スペース6a
の人員数及び温度、湿度を基に、主制御部41は快適指
数解析評価部44に各居室スペースの快適指数値Knを
解析判定させる。そして、主制御部41は、快適指数解
析評価部44により解析判定された快適指数値Knをパ
ラメータメモリ46に入力されている居室スペース6a
の人員数に応じた快適性の判定基準値である最快適指数
値Kに対応させる形で、温湿度調整制御部49と風量制
御部50にパッケージ本体19の駆動条件、即ちエアダ
クト29の送風量と冷媒供給ユニット30を介しての冷
媒31の供給循環量及び加湿器38の運転条件を設定さ
せて、該本体19への給気を行う為の給気ファン21の
駆動及び該本体19から外気20aを送出する為のコン
プレッサ25、ファン26等の駆動を行う。また、主制
御部41は風量制御部50により設定された風量に対応
させる形で、排気ファン駆動装置51に各居室スペース
6aからの室内空気20bの排出量を設定させて、これ
に応じて排気ファン36を駆動させる。
【0017】すると、空調装置17においては、まず、
給気ファン21を介して外気20aがパッケージ本体1
9の内部に送りこまれると共に、該本体19内に、温湿
度調整制御部49により設定されただけの量の冷媒31
が圧力調整バルブ32を介して供給循環される。これに
より、パッケージ本体19内の外気20aは最快適指数
値Kに対応した温度Tnに冷却又は暖房されて、該温度
Tnに冷却された外気20aがコンプレッサ25とファ
ン26を介してエアダクト29内の送気路33中に送り
出されて、その吐出口である開口端29aから床7下の
デッドスペース6bに所定の圧力で送り出される形にな
る。一方、居室スペース6a中の室内空気20bは、図
1に示すように、吸込口10sを介して天井10上のデ
ッドスペース6bから排気ファン36により吸引される
形で排気促進されるために、該居室スペース6a中に負
圧が生じる。すると、居室スペース6aは、既に述べた
ように、各サポートベース12の蓋16の換気孔16s
を介して床7下のデッドスペース6bと連通した形にな
っているところから、当該居室スペース6a側の負圧に
引かれる形で前記床7下のデッドスペース6bに送り出
された所定の温度Tnをなす外気20aが、該換気孔1
6sを介して各サポートベース12上の居室スペース6
aに吹き出す。この際、換気孔6sから吹き出す外気2
0aは、排気ファン36を介して室内空気20bが排気
されてここが負圧になることにより換気孔16s上の居
室スペース6aに吸引されるものであり、その吹き出し
方向に向けて直接ノズル等から圧送吹き出しされるもの
ではないために、該居室スペース6aにいる人間が風を
直接受けることなく、即ち空調装置17は人に優しい間
接吹き出し方式の空気循環を呈することが出来る。ま
た、空調装置17は、温度、湿度が調整された外気20
aの吹き出し口が換気孔16sであることにより、床7
上や天井10下に突出して居室スペース6aの美観を損
ねたり、他の内装設備を設置する設置箇所を障害限定す
ることはなく、また、吹き出し口である換気孔16sは
単にサポートベース12上に蓋16を嵌め込む形で居室
スペース6a内に複数設けることが出来るので、該換気
孔16sのうちの任意の数量を内装設備により塞ぐこと
になってしまっても居室スペース6aの換気は十分維持
確保され得る。
【0018】こうして、空調装置17のVAVユニット
27を介してのパッケージ本体19の運転前に居室スペ
ース6aに充填されていた室内空気20bは、該空気2
0bのうち排気ファン36を介して排気された容量分だ
けが温度Tnの外気20aに入れ替わる形で空気循環が
図られて、これにより、居室スペース6aは、次第に最
快適指数値Kに近似されていく。そして、当該居室スペ
ース6aにおいては、LANシステム80により検出さ
れる在室人員数とセンサ39を介して温湿度検出部48
により検出される温度、湿度に応じて快適指数解析評価
部44により検出された実際の快適指数値KnがVAV
ユニット27のコントローラ32内でインターバルに更
新される形で書き替えられて、該居室スペース6aに人
がいる限り、パッケージ本体19は外気20aを温度T
nに調整した形で、該居室スペース6aに供給し続け
る。
【0019】また、こうして居室スペース6aにパッケ
ージ本体19を介して温度調整された外気20aを供給
すると同時に、居室スペース20b内自体でここに在室
する人等から生じる汚染空気は、先に述べた室内空気2
0bが排気ファン36により吸込口10sを介して天井
10上のデッドスペース6bからシャフト等へ排出され
る動作により該居室スペース6aから退出されるが、さ
らにVAVユニット27の主制御部41は人員情報解析
制御部43に、LANシステム80に入力された在室人
員数とパラメータメモリ46に入力されている在室限度
人員数に応じた形で、人員数の過剰度合いを検出させ、
これに応じて排気ファン駆動制御部51に、排気ファン
36を強制換気運転させることも出来る。さらに、主制
御部41は人員情報解析部43が検出した在室人員が0
である居室スペース6aに対しては、スケジュールメモ
リ45のタイマ54を介して人員退出後所定の時間が経
過したのを確認して後、パッケージ本体19の給気動
作、排気ファン36の運転を停止することも出来る。さ
らにまた、空調装置17は、図4又は図8に示すよう
に、そのパッケージ本体19の運転中にコントローラ3
2を介して、或いは各フロアの端末ボード40を介して
切換調整する形で、マニュアル操作することも可能であ
る。従って、構造物1においては、各居室スペース6a
の在室状況並びにここの使用状態如何に拘らず、常に該
居室スペース6a内の室内空気20bがVAVユニット
27の快適指数解析評価部44により検出される快適指
数値Kに対応した形の温度、湿度を呈するように空気循
環が図られる形で、その快適状態が効率的に維持管理さ
れると共に、居室スペース6aの使用目的或いはここに
いる人員の好みに応じて、温度、湿度或いは排気状態を
自在に設定変更することも可能である。
【0020】ところで、構造物1の空調装置17におい
ては、各フロアにおける居室スペース6aの温度、湿
度、排気状態が快適な状態に維持管理されると同時に、
その効果を向上促進させる為に香料66A、66B、6
6Cのいずれかが香り供給ユニット60を介して送気路
33中に所定の時間毎に噴霧混入される形で供給され
る。即ち、VAVユニット27の主制御部41は、香り
供給ユニット制御部52に、3種の香料W、C、Fのう
ちからパラメータメモリ46に入力されている要素に対
応した形の所定の香料66A、66B、66Cのいずれ
かを選択し、これを供給管68を介して送気路33中に
供給するよう香り供給ユニット60を制御駆動させる。
すると香り供給ユニット60の噴霧制御装置61は、コ
ンプレッサ63を駆動すると共に、タイマ62を介して
所定の時間毎にいずれかのバルブ67を間歇的に開放す
る形で、例えば温暖感覚促進作用のある香料66A、涼
冷感覚促進作用のある香料66B、或いはストレス緩和
促進作用のある香料66Cを、エアダクト29中に供給
し、これにより、パッケージ本体19を介して温度、湿
度調整される外気20aは、適宜な香りに調整された状
態で、換気孔16sを介して床7下から居室スペース6
aに供給される。従って、居室スペース6aは、単にそ
の温度、湿度及び排気状態等の空気循環が良好なだけで
なく、香りが保有する心理的或いは生理的効果により、
一層快適な環境に維持される。なお、VAVユニット2
7の主制御部41は、LANシステム80を介して人員
情報解析部43が検出する居室スペース6aの在室人員
が0である時間が所定の時間以上経過した場合には、香
り供給ユニット制御部52に香り供給ユニット60の運
転を停止させるように作動して、これを経済的に活用す
ることが出来る。また、前記コントローラ32或いは端
末ボード40を介してマニュアル操作する形で香り供給
ユニット60の運転駆動、即ち空調装置17における香
りの供給のみを停止することも出来るので、これによ
り、居室スペース6aを、ここを使用する人員の好みに
応じた一層快適な空間条件に設定調整することが出来
る。
【0021】こうして、オフィスビル、テナントビル等
の構造物1の各フロアにおける居室スペース6aは通常
(即ち執務時間中或いは営業時間中等は)快適な状態に
空調管理されるが、空調装置17においては、人員情報
解析部43を介して在室人員の退避が確認された居室ス
ペース6aから空気循環即ちその吸排気が停止されて、
さらに、全ての居室スペース6aからここを使用してい
た人員の全てが退避したところで(即ち夜間等におい
て)、VAVユニット27の主制御部41がシステムプ
ログラムメモリ47に基づいて、温湿度調整制御部4
9、風量制御部50、排気ファン駆動制御部51に給気
ファン21、コンプレッサ25、ファン26、冷媒供給
ユニット30、排気ファン36等の空気循環動作を遮断
停止させる。こうして、構造物1内の空気循環動作、即
ち居室スペース6aの給気及び排気を停止して該構造物
1内を外部に対して遮断すると共に、全ての居室スペー
ス6a人員の在室なしを確認したところで、次に、主制
御部41は、防虫除菌ユニット制御部53に防虫除菌ユ
ニット70を制御駆動させる。
【0022】防虫除菌ユニット70は、そのCPU77
が、LANシステム80を介して構造物1内の人員数が
0であることが検出確認された状態で、防虫除菌ユニッ
ト制御部53からの制御信号を受けて、各圧力スイッチ
76A、76B、76C及びそのバルブ73、73、7
5等を切換制御する形で、薬剤タンク72A内に液化ガ
スである液化炭酸に溶解される形で貯留された防虫除菌
用薬剤を、各フロアに配置する形のノズル78a、78
bに所定の単位時間だけ所定の圧力で供給吐出させる。
すると、防虫除菌ユニット70に用いられる防虫除菌用
薬剤は、溶媒としての液化炭酸(CO2)中に溶解され
た形で薬剤タンク72Aからフレキシブルホース等の供
給路78に供給されて、該供給路78を介して、ノズル
78a、78b先端から高圧噴出する形で吐出される。
そして、溶媒である液化炭酸は噴霧後瞬時に気化してC
2になると共に、有効成分である防虫除菌用薬剤微粒
子は、該CO2と共に遠距離迄浮遊して、(実施例にお
いては距離約10m以上の飛散が確認されている。)ここ
に均一に拡散される形になる。この際、防虫除菌ユニッ
ト70のノズル78a、78bは、空調装置17におけ
る外気20aの吐出口であるエアダクト29の開口端2
9a近傍又は該エアダクト29内のデッドスペース6b
に配置されているので、前述した各圧力スイッチ76
A、76B、76C及びそのバルブ73、73、75等
を切換制御する形での防虫除菌用薬剤の散布動作と同時
に、パッケージ本体19の給気ファン21、コンプレッ
サ25、ファン26等の居室スペース6aへの給気手段
を適宜な時間中だけ駆動させる。すると、こうした居室
スペース6aへの給気動作により、居室スペース6a外
のデッドスペース6bにおいて気化した液化炭酸即ちC
2が換気孔16sを介して居室スペース6aに入り込
み、該居室スペース6aにおいて拡散される形で防虫除
菌用薬剤中の有効成分がここに均一に散布される。こう
して防虫除菌用薬剤が混和されているCO2がフロアス
ペース6中に満遍なく循環されるようにVAVユニット
27を介して給気ファン21、コンプレッサ25、ファ
ン26等の給気手段を動作させれば、極短時間のうちに
防虫除菌用薬剤を確実に均一散布して、その防虫除菌効
果を顕著に発現させることが出来る。なお、防虫除菌ユ
ニット70において用いられる防虫除菌用薬剤として、
例えばこれに、エトフェンプロックス系薬剤を用いれ
ば、エトフェンプロックス微粒子は、居住スペース6a
の空間中に安定的に浮遊して、害虫(特にゴキブリ)に
対する効力を発現して、これを駆除し、所定の期間中防
虫効果を発現維持することが出来る。なお、防虫除菌ユ
ニット70に用いられるエトフェンプロックス系薬剤を
液化炭酸中に溶解させたものは、その非引火性とコンピ
ュータ機器に対する影響がないことが確認されており、
さらに当該エトフェンプロックス系薬剤が分解すると水
とCO2(炭酸ガス)になるところから、その使用後に
居住スペース6aに残留して、人体等に影響を与える危
険性がない。また、エトフェンプロックス系薬剤は、無
色透明であるところから、これが噴霧される箇所を汚損
することがなく、さらに、その安全性は既に試験済で農
薬取締り法上「通常の使用法では影響が少ない」B類に
相当するものとして認可されているものである。
【0023】こうして防虫除菌ユニット70により居室
スペース6aの防虫除菌が施されて所定の時間が経過し
たなら、主制御部41は次にシステムプログラムメモリ
47に基づいて、風量制御部50、排気ファン駆動制御
部51に給気ファン21、排気ファン36等を駆動運転
させて、居室スペース6aの空気循環動作を再開させ
る。すると、居室スペース6aに残留していた防虫除菌
用薬剤は極短時間のうちに吸込口10sを介して天井1
0上のデッドスペース6bからリタンダクト35に吸い
込まれる形で、排気ファン36を介してその吐出端35
aからシャフト等の構造物1の排気口に排出される。従
って、防虫除菌ユニット70によれば、極短時間のうち
に手間なく防虫除菌剤を居室スペース6aの隅々まで均
一に散布することが出来ると共に、所定の時間が経過し
てその防虫除菌効果が十分に達成されたなら、直ちに防
虫除菌用薬剤を居室スペース6aから排気放出させるこ
とが出来る。なお、VAVユニット27においては、当
該防虫除菌用薬剤の排出の為のパッケージ本体19の駆
動に際して主制御部41が、温湿度調整制御部49に、
冷媒供給ユニット30による冷媒31の供給循環を停止
するように作動制御する。また、空調装置17の防虫除
菌ユニット70の駆動動作中には、VAVユニット27
の主制御部41がLANシステム80に制御信号を伝送
する形で、構造物1の居室スペース6a内への人員の立
入を禁止することが出来るので、該構造物1内に防虫除
菌作業を施すに当たり十分な安全性が容易に確保され
る。
【0024】こうして、所定の時間が経過して、居室ス
ペース6aに残留していた防虫除菌用薬剤が排出除去さ
れたところで、空調装置17は、再び前述したパッケー
ジ本体19の通常運転動作、即ちVAVユニット27を
介しての居室スペース6aを快適に保持するための制御
空調を効率的に行うことが出来る。即ち、防虫除菌作業
が終了したなら、主制御部41がLANシステム80に
よる構造物1内への人員の立入禁止状態を解除して、再
び居室スペース6aに人員が立ち入ることになるが、当
該居室スペース6aは、常に防虫除菌が施されて且つ通
常の状態においては快適な状態に空調されていることに
より、常に高品位な室内環境が維持されている。従っ
て、居室スペース6aに十分な換気窓等がない場合に
も、該居室スペース6a内で過ごす人間がその温度、湿
度、換気等の空気循環の不十分さやこれに起因した害虫
の発生に何等不信感を抱くことなく、構造物1における
全ての居室スペース6aには、常に快適な温度と十分な
換気及び万全の衛生環境を得られるような、高い室内ア
メニティが提供維持され得る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
室スペース6a等の居室空間に防虫除菌用薬剤を供給放
出して前記居室空間の防虫除菌を行なう防虫除菌装置に
おいて、前記防虫除菌用薬剤の薬剤タンク72A等の薬
剤貯留手段を設け、前記薬剤貯溜手段から前記防虫除菌
用薬剤を取り出して前記居室空間内に供給放出するバル
ブ73、75、供給路78等の薬剤供給放出手段を設
け、前記居室空間に給気する給気ファン21、ファン2
6等の給気手段と該居室空間から排気する排気ファン3
6等の排気手段を、それぞれ運転・停止自在な形で設
け、前記居室空間内に存在する人員数を検出する人員情
報解析部43、LANシステム80等の在室人員確認手
段を設け、前記在室人員確認手段からの信号に応じて前
記薬剤供給放出手段に前記防虫除菌用薬剤を供給放出さ
せる主制御部41、CPU77等の薬剤供給放出制御部
を設け、前記薬剤供給放出手段による前記防虫除菌用薬
剤の供給放出に対応した形で前記給気手段及び排気手段
を運転制御して、前記居室空間内への前記防虫除菌用薬
剤の拡散散布及び排出を行なうVAVユニット27等の
給排気制御手段を設けて構成したので、防虫除菌用薬剤
給気手段の給気動作により防虫除菌すべき居室空間
拡散させる形で、防虫除菌用薬剤の有効成分を該居室空
中に均一に散布し、該散布されて所定の時間が経過し
たところで、防虫除菌用薬剤を排気手段の排気動作によ
り排気させる形で該居室空間から放出させることが出来
る。従って、防虫除菌用薬剤を防虫除菌すべき居室空間
の各所に一々散布する手間なく、これを該防虫除菌すべ
居室空間の隅々まで均一に行き亙らせることが給気手
段の給気動作を利用した形で迅速且つ容易に出来る。こ
の際、防虫除菌すべき居室空間には運転停止自在な排
気手段が設けられることにより、単に該排気手段の運転
を停止するだけで、該領域を何等シールする必要なく外
部に対して遮断した形で気密にすることが出来るので、
ここから防虫除菌用薬剤が漏れる懸念はない。また、防
虫除菌用薬剤が散布されて所定の時間が経過して後、
防虫除菌用薬剤を防虫除菌すべき居室空間から除去する
場合には、排気手段を運転して、該領域からの排気動作
を利用する形で、極短時間のうちに何等作業手間なく、
また、その他別途の換気装置を用いる必要なく、容易に
これを排気放出することが出来るので、防虫除菌作業終
了後には極短時間のうちにここに人が立ち入ることが出
来る。また、本発明は、前記居室空間内に存在する人員
数を検出する在室人員確認手段を設け、前記在室人員確
認手段からの信号に応じて前記薬剤供給放出手段に前記
防虫除菌用薬剤を供給放出させる薬剤供給放出制御部を
設けたので、在室人員確認手段により居室空間内に人が
居ないことを確認した状態で防虫除菌用薬剤の散布を行
なうことができ、オフィス等の大きな居室空間を防虫除
菌する際においても、当該居室空間内に人が居ないこと
を作業員がいちいち確認する必要がなく、効率的な防虫
除菌作業を行なうことができる。また、本発明は、主制
御部41等の立入り制限手段を、少なくとも前記薬剤供
給放出手段から前記防虫除菌用薬剤が供給放出されてい
る間、前記居室空間への立入りを制限し得るように設け
て構成したので、防虫除菌用薬剤が供給放出されている
間に、不用意に人が防虫除菌用薬剤が散布されている居
室空間内に入ってくることを防止することができ、安全
性の高い防虫除菌装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造物の空調システムの一例を示す図である。
【図2】図1に示す空調システムにおける吹き出し口部
分の一例を示す拡大平面図である。
【図3】図2に示す吹き出し口部分の断側面図である。
【図4】図1に示す空調システムのシステム構成図であ
る。
【図5】図1に示す空調システムに用いられる空調ユニ
ットの制御ブロック図である。
【図6】図1に示す空調システムに用いられるセンサ回
路図である。
【図7】図1に示す空調システムに用いられるバックア
ップ用空調ユニットの発停回路図である。
【図8】図1に示す空調システムにおける制御系統図で
ある。
【図9】図1に示す空調システムに用いられる防虫除菌
ユニットの一例を示す図である。
【図10】図1に示す空調システムに用いられる香り供
給ユニットの一例を示す図である。
【符号の説明】
6a……居室空間(居室スペース) 21……給気手段(給気ファン) 26……給気手段(ファン)27……給排気制御手段(VAVユニット) 36……排気手段(排気ファン) 41……薬剤供給放出制御部、立入り制限手段(主制御
部) 43……在室人員確認手段(人員情報解析部) 72A……薬剤貯溜手段(薬剤タンク) 73、75……薬剤供給放出手段(バルブ) 77……薬剤供給放出制御部(CPU) 78……薬剤供給放出手段(供給路) 80……在室人員確認手段(LANシステム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮内 臣信 東京都千代田区岩本町3丁目5番12号 三井製薬工業株式会社 特薬営業部 管 理開発室内 (72)発明者 安武 浩一 東京都千代田区岩本町3丁目5番12号 三井製薬工業株式会社 特薬営業部 管 理開発室内 (72)発明者 石坂 悟 千葉県習志野市茜浜一丁目12番3号 イ カリ消毒株式会社 エンジニアリングセ ンター内 (72)発明者 清宮 智 千葉県習志野市茜浜一丁目12番3号 イ カリ消毒株式会社 エンジニアリングセ ンター内 (72)発明者 富岡 康浩 千葉県習志野市茜浜一丁目12番3号 イ カリ消毒株式会社 エンジニアリングセ ンター内 (72)発明者 箱守 匠 千葉県習志野市茜浜一丁目12番3号 イ カリ消毒株式会社 エンジニアリングセ ンター内 (72)発明者 謝 林 千葉県習志野市茜浜一丁目12番3号 イ カリ消毒株式会社 エンジニアリングセ ンター内 (56)参考文献 特開 昭63−17645(JP,A) 特開 平3−219828(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】居室空間に防虫除菌用薬剤を供給放出して
    前記居室空間の防虫除菌を行なう防虫除菌装置におい
    て、 前記防虫除菌用薬剤の薬剤貯留手段を設け、 前記薬剤貯溜手段から前記防虫除菌用薬剤を取り出して
    前記居室空間内に供給放出する薬剤供給放出手段を設
    け、 前記居室空間に給気する給気手段と該居室空間から排気
    する排気手段を、それぞれ運転・停止自在な形で設け、 前記居室空間内に存在する人員数を検出する在室人員確
    認手段を設け、 前記在室人員確認手段からの信号に応じて前記薬剤供給
    放出手段に前記防虫除菌用薬剤を供給放出させる薬剤供
    給放出制御部を設け、 前記薬剤供給放出手段による前記防虫除菌用薬剤の供給
    放出に対応した形で前記給気手段及び排気手段を運転制
    御して、前記居室空間内への前記防虫除菌用薬剤の拡散
    散布及び排出を行なう給排気制御手段を設けて構成した
    防虫除菌装置。
  2. 【請求項2】立入り制限手段を、少なくとも前記薬剤供
    給放出手段から前記防虫除菌用薬剤が供給放出されてい
    る間、前記居室空間への立入りを制限し得るように設け
    て構成した請求項1記載の防虫除菌装置。
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