JP2638886B2 - 副変速機付センタデフ - Google Patents

副変速機付センタデフ

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JP2638886B2
JP2638886B2 JP4192488A JP4192488A JP2638886B2 JP 2638886 B2 JP2638886 B2 JP 2638886B2 JP 4192488 A JP4192488 A JP 4192488A JP 4192488 A JP4192488 A JP 4192488A JP 2638886 B2 JP2638886 B2 JP 2638886B2
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JP
Japan
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gear
differential
center differential
case
auxiliary transmission
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JP4192488A
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清春 高木
義幸 鬼丸
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は四輪駆動車用センタデフに利用できる副変速
機付センタデフに関するものである。
(従来の技術) 乾燥路から雪道、凍結路等の全ての道路で優れた走行
性能を常時発揮させるために、4WD車ではフルタイム4WD
にセンタデイファレンシャル機構を採用しているが、従
来パートタイム4WDでは副変速機が付いても、センタデ
フ式フルタイムでは付いていなかった。これはパートタ
イム4WDに比較してコストがかなり高くなったり、重量
的に不利となるため、パワー不足車でも副変速機を付け
ないのが普通であった。
従来提案されている副変速機付センタデフの1例を第
4図について説明すると、11はセンタデフ、12は副変速
機であり、動力は先ず入力歯車13へ伝達される。そして
スリーブ14を左方へ移動すると、入力歯車13のスプライ
ンと噛合い、動力はトランスファ入力軸15へ直ちに伝達
され、高速段(直結状態)が得られる。またスリーブ14
を右方へ移動すると、出力歯車16のスプラインと噛合
い、動力は入力歯車13、副軸歯車17、出力歯車16、スリ
ーブ14、トランスファ入力軸15へと順次伝達されて、低
速段が得られる。またトランスファ入力軸15の動力は、
差動小歯車軸18、差動小歯車19を介して差動大歯車20と
一体の後輪駆動軸21へ伝達されると同時に、差動大歯車
20、スプロケット22、チェーン23を介して前輪駆動軸24
へ伝達される。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の副変速機付センタデフは、センタデフ11と
副変速機12が軸方向に並列して配設されているので、軸
方向長さが長くなり、また重量も多くなるほどの問題が
あった。特に2軸式歯車方式の場合は、入力軸と出力軸
が同軸上にないため、車両構成上不利であった。
本発明はデフケース内に副変速機を設けることによ
り、前記従来の問題点を解決し、軽量コンパクトな副変
速機付センタデフを提供しようとするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) このため本発明は、入力軸に連結されたサイドのギ
ヤ、該ギヤと噛合いデフケースにシャフトで支持された
ギヤ、該ギヤと噛合う他方サイドのギヤの3個で形成さ
れた副変速機を、前記デフケースの内側で、両サイドの
ギヤに2つの出力軸を結合してなるギヤで構成されたセ
ンタデフとの間に配設し、かつ前記他方サイドのギヤと
ケースとを固定可能なローギヤ用継合装置と、該他方サ
イドのギヤとデフケースを固定可能なハイギヤ用継合装
置を有してなるもので、これを課題解決のための手段と
するものである。
(作用) 入力軸からの回転によりサイドのギヤが回転すると、
デフケースに支持されたギヤが回転する。ここでローギ
ヤ用継合装置で他方サイドのギヤをケースに固定する
と、デフケース及び内側のセンタデフで構成されたデフ
ケースが減速回転する。またハイギヤ用継合装置でデフ
ケースと他方サイドのギヤを固定すると、デフケースは
入力軸と一体回転する。
(実施例) 以下本発明を図面の実施例について説明する。なお、
第2図及び第3図は従来提案されているベベル式センタ
デフの例であり、本発明はこれらを組合せて構成したも
のであるため、先ず第2図及び第3図について説明す
る。第2図は出力軸8a,9aが両側に出ている場合であ
り、第3図は出力軸8a,9aが片側に出ている場合であ
る。
先ず第2図において4aはデフケースで、該デフケース
4aが回転すると、ベベルギヤ2が回転し、この回転はベ
ベルギヤ1,3に伝達され、夫々左右の出力軸8a,9aに伝達
される。ここで左右の出力軸8a,9aに回転数差がある
と、夫々左右のベベルギヤ1,3が夫々の回転に応じて回
転する。即ち、車両が方向を変える時に発生する左右輪
の回転数差を、タイヤにすべりを生じることなく調整す
ることができるのは、直進時には回転することなく駆動
力をサイドのベベルギヤ1,3に伝達しているベベルギヤ
2が、旋回時には自転することにより回転数差を調整す
るためである。またデフケース4aからベベルギヤシャフ
ト10に伝達されて来たトルクは、ベベルギヤ2によって
回転数差に拘らず左右に等しく分けられ、サイドのベベ
ルギヤ1,3に伝えられる。このため駆動力を伝えながら
円滑に回転することが可能であるが、雪道などで片輪が
スリップすると、左右輪の駆動力もそれに応じて減少す
ることになる。
第3図ではデフケース4が回転すると、ベベルギヤシ
ャフト10を介してベベルギヤ2aが回転し、これによりサ
イドのベベルギヤ1a,3aが回転し、出力軸8,9が回転す
る。
センタデフは前輪と後輪の夫々のデフ間に配設して、
前後輪の干渉を無くすものである。本発明の実施例を示
す第1図のセンタデフは、第2図及び第3図のセンタデ
フを組合せてなるもので、デフケース4内に3つのベベ
ルギヤ1,2,3からなる副変速機を設けてあり、各ベベル
ギヤ1,2,3内には出力軸9に連結されたベベルギヤ1a、
該ベベルギヤ1aに噛合うベベルギヤ2a、該ベベルギヤ2a
に噛合い、出力軸8と一体のベベルギヤ3aにより構成さ
れたセンタデフが設けられている。また5はローギヤ用
継合装置、6はハイギヤ用継合装置、7は入力軸、10は
デフケース4に固定され、ベベルギヤ2,2aを支持するベ
ベルギヤシャフトである。
さて入力軸7が回転すると、ベベルギヤ1が回転し、
デフケース4に支持されたベベルギヤ2が回転する。こ
こでローギヤ用継合装置5でベベルギヤ3をケースに固
定すると、デフケース4及び内側のセンタデフで構成さ
れたデフケースが減速回転する。またハイギヤ用継合装
置6でデフケース4とベベルギヤ3を固定すると、デフ
ケース4は入力軸7と一体回転する。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した如く本発明は、3つのギヤで構成
された副変速機を、デフケースとセンタデフとの間に配
設したので、従来の副変速機付センタデフのように軸方
向の長さが長くなるようにすることはなく、しかも従来
のセンタデフの構成と殆ど変らないため、従来に比べ軽
量コンパクトな副変速機付センタデフを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す副変速機付センタデフに
おけるベベルギヤ噛合せ状態の概略構成を示す平面図、
第2図及び第3図は夫々従来のセンタデフにおけるベベ
ルギヤ噛合せ状態の概略構成を示す平面図、第4図は従
来の副変速機付センタデフの側断面図である。 図の主要部分の説明 1,2,3……ベベルギヤ 1a,2a,3a……ベベルギヤ 4……デフケース 5……ローギヤ用継合装置 6……ハイギヤ用継合装置 7……入力軸、8,9……出力軸 10……シャフト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸に連結されたサイドのギヤ、該ギヤ
    と噛合いデフケースにシャフトで支持されたギヤ、該ギ
    ヤと噛合う他方サイドのギヤの3個で形成された副変速
    機を、前記デフケースの内側で、両サイドのギヤに2つ
    の出力軸を結合してなるギヤで構成されたセンタデフと
    の間に配設し、かつ前記他方サイドのギヤとケースとを
    固定可能なローギヤ用継合装置と、該他方サイドのギヤ
    とデフケースを固定可能なハイギヤ用継合装置を有する
    ことを特徴とする副変速機付センタデフ。
JP4192488A 1988-02-26 1988-02-26 副変速機付センタデフ Expired - Lifetime JP2638886B2 (ja)

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JPH01220752A JPH01220752A (ja) 1989-09-04
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