JP2638048B2 - 平版印刷版作製方法 - Google Patents

平版印刷版作製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ヒートモードで製版できる平版印刷版の製
造方法に関するもので、特にコンピュータから直接製版
できる、いわゆるダイレクト製版材料に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来コンピュータのデイジタルデータから直接製版す
るシステムとしては、(ア)レーザーのスキャンニング
露光と電子写真法を組み合わせたもの、(イ)CO2等の
大出力レーザのスキャンニングにより樹脂層等を変化さ
せるもの、(ウ)感光性樹脂と銀塩感材を積層させ、Ar
レーザのスキャンニング露光を行うもの、(エ)半導体
あるいはHeNeレーザで露光するシルバーマスタータイプ
のもの等がある。
(ア)の方式では、電子写真法を用いるため帯電、露
光、現像の工程を少なくとも要し、装置が複雑で、大が
かりになる。また乾式現像法は画質が悪く印刷には不向
きであり、一方湿式現像法は労働衛生、危険性の上から
好ましくない。さらに、トナー画像をレジストとして、
非画像部を除去する方式は、さらに湿式工程が増えるた
め、好ましくない。
(イ)の方式は、CO2、YAGレーザ等の大出力レーザ自
体が大がかりで、装置が巨大になり、消費エネルギーも
大きくなる。またこれらのレーザーの寿命等の信頼性も
十分ではなかった。
(ウ)の方式は、銀塩感材をArレーザで感光させ、湿
式の現像で露光部を黒化させ、さらにUVを全面照射し、
湿式現像により感光性樹脂層を現像するものであるが工
程が複雑であるだけでなく、版材のコストも高いという
欠点があった。
(エ)の方式は銀塩を使用するためコウトが高く、湿
式現像であるという欠点があった。
一方、感熱溶融転写方式、すなわち薄い基板上にワッ
クスおよび顔料等からなる転写層を設けた転写シート
と、紙等の被転写体を重ね合わせ、転写シート側から感
熱ヘッド等で画像状に加熱し、転写層を被転写体に部分
的に転写する方式であるが、この方式は乾式で処理で
き、工程が簡単であるため装置が小型になり、メンテナ
ンスも不要であることから、プリンターの用途で広く用
いられている。また感熱ヘッドの高密度化への進歩は著
しく、印刷版としても使用できるレベルになりつつあ
る。しかし感熱溶融転写方式により親水性基板上に画像
を転写したのみでは、平版印刷版とはならない。それは
現状の転写層はワックスをバインダーにしており印刷に
は、強度が不足しており耐刷性がほとんどないからであ
る。また、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂をバインダ
ーとした転写層が既に発表されており、強度は十分であ
るが、溶融性が不足しており、被転写体の平滑性が高く
なければ、品質の高い画像が得られない。しかし現状で
は、平滑性が高くかつ親水性の高い基板はなかった。
[発明の目的] 本発明者らは、以上のような欠点を解消すべく、平版
印刷版作製方法、および層構成に着目し、鋭意研究を重
ねた結果、本発明に至ったものである。
本発明の目的は、小型の装置、および乾式処理によ
り、コンピュータのディジタルデータから直接オフセッ
ト印刷版を製版する方法を、提供することである。
[発明の概要] 基板上に水に溶解しない樹脂を設け、その表面に親水
性モノマーをグラフト重合した版シートと、基板上に非
親水性で熱可塑性の樹脂を含有する転写層を設けた転写
シートを、ともに基板を外側にして重ね合わせ、転写シ
ート側から画像状に加熱し、転写層を部分的に版シート
上に転写することを特徴とする平版印刷版作製方法であ
る。
[作用] 基板上に水に溶解しない樹脂を設け、その表面に親水
性モノマーをグラフト重合を行うと強度や平滑性等の性
質は、水に溶解しない樹脂のままで、強力な親水性のみ
が表面に付与される。さらに単に積層ではなく化学結合
であるため、印刷中に剥離することはない。また、表面
の凹凸で親水性を持たせているのではなく、表面の親水
基によるものであるため、平滑性は高くでき、強度は高
いが溶融性の悪い、強い樹脂を含有する転写層でも、画
質が乱れることなく転写することができる。転写層の樹
脂に非親水性のものを選択することにより、転写部にイ
ンキが付着し非転写部に付着しない平版印刷版が作製で
きる。
[発明の詳述] 以下、本発明を詳細に説明する。
基板としては、紙、アルミニウム等の金属板、ポリエ
ステルシートやポリ塩化ビニルのようなプラスチックシ
ートなどが使用できる。
水に溶解しない樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリペプ
チド、酢酸ビニル等のビニル樹脂、メラミン樹脂、ウレ
タン樹脂、シリコン樹脂等が使用できるが、グラフトが
容易で、接着性、柔軟性、溶解性などからくる作業性か
ら、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂お
よびポリアミド樹脂の単独あるいは組合せが好ましい。
特にエポキシ樹脂はグラフトの速度が高く好ましい。
親水性モノマーとしては、アクリルアミド、アクリル
酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、
メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、N−ビニルピロリドン、メタクリルアミド、メチ
レンビスアクリルアミド、アクリルニトリル等が挙げら
れるが、特に親水性が高いことから、アクリルアミドが
好ましい。
グラフトの方法は、熱、光、電子線等のエネルギーを
与えることにより行うことができる。特に光照射による
グラフトは比較的簡易な装置で、効率よく行うことがで
き好ましい。方法としては、(ア)光により主鎖を直接
励起するもの、(イ)増感剤を用いて、主鎖およびモノ
マーを励起するもの、(ウ)主鎖に官能基を導入してお
くものが挙げられるが、材料選択性の容易さ、グラフト
効率の高さから、(イ)の方法が好ましい。具体的に
は、グラフトを行う樹脂表面に、親水性モノマー、およ
びベンゾフェノン、過酸化ベンゾイル等の増感剤等の水
溶液または有機溶剤溶液を塗布し、紫外線等の光を照射
した後、水洗しホモポリマーを除去することにより行
う。
非親水性で熱可塑性の樹脂としては、印刷時にインキ
を引き、感熱ヘッド程度の温度及び熱量で軟化するもの
であるなら、特に制限はないが、好ましくは、転写時の
剥離性や、画質に大きな影響を与えるキレから、軟化点
から選択されたエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂およびビニル系樹脂を単独であるいは、組み合
わせて用いることが好ましい。組み合わせる場合には、
特に相溶性に注意することが必要で、さらにガラス転移
点としては50℃〜110℃が好ましい。さらに転写性向上
のためにポリエチレンパウダーや、合成あるいは天然の
ワックス等を含有せしめることが好ましい。
転写シートの基板としては、従来感熱転写記録に用い
られている基板が適用できる。すなわち、0.5〜20μm
膜厚をもつポリエステル樹脂等のフィルムが好ましい。
転写層には、画像の可視化とキレ向上のため、有機あ
るいは無機の顔料や、染料を含有させることもできる。
版シート上に転写層の画像を形成させるには、版シー
トと転写シートを、ともに基板を外側にして重ね合わ
せ、転写シート側から画像状に加熱し、転写層を、部分
的に版シート上に、転写することにより行う。この際、
両シートにかかる圧力は、0.1〜10kgw/cm2が好ましい。
また加熱の方法は、感熱ヘッドによるほか、レーザーの
スキャンニングやフラッシュによる光熱変換を用いるこ
ともできる。
形成された画像は、転写された部分がインキ付着性が
あり、されない部分が強い親水性であるため、平版印刷
版として用いることができるものである。
[実施例] 以下、実施例により、本発明を詳細に説明する。
(実施例1) 100μmのポリエステルフィルム上に、以下の組成 エピコート1001(シェル化学製エポキシ樹脂) 95g ドデシルジメチルアミン 5g 2−ブタノン 100g の樹脂溶液を、バーコーターにて乾燥膜厚で5μm塗布
し、120℃で2時間乾燥硬化させた。
さらに組成 アクリルアミド 50g ベンゾフェノン 5g エタノール 25g 水 25g の溶液に浸漬し、1.5kW超高圧水銀灯にて、50cmの距離
から3分間照射した。次に流水下でスポンジでこすりア
クリルアミドのホモポリマーを除去し、乾燥させ版シー
トを作製した。
次に組成 カーボンブラック 2g BR−80(三菱レーヨン製メタクリル樹脂) 11g VAGH(UCC製塩酢ビコポリマー) 5g ポリエチレンパウダー 2g 2−ブタノン 80g の塗液をペイントコンディショナーで1時間粉砕分散を
行い、転写層塗液とし、これをあらかじめ裏面にステッ
キング防止層を設けて成る6μmのポリエステルフィル
ム上にバーコーターにて、乾燥膜厚で4g/cm2塗布して転
写シートとした。
得られた転写シートと版シートをともに基板を外側に
して重ね合わせ、転写シート側から加熱されるように、
サーマルシュミレータ(印字条件:印加電力0.45W/do
t、パルス幅2.5msecON/OFF)にかけ、転写層を版シート
に部分的に熱転写した。その結果、版シート上に良好な
画像が形成され、平版印刷版が作製された。
この平版印刷版を、リョウビ印刷機械製オフセット印
刷機AD−80に装着して、印刷を行ったところ、転写部に
インキ付着した良好な画像を有する印刷物が得られた。
また1000枚目においても初期の画像と同等良好であっ
た。
[発明の効果] 以上のように、本発明によると、感熱転写方式によ
り、乾式処理により簡便に、ディジタルデータから直接
オフセット印刷版を作製することができ、しかも得られ
る画質は良好であり、耐刷性も良好である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に水に溶解しない樹脂を設け、その
    表面に親水性モノマーをグラフト重合した版シートと、
    基板上に非親水性で熱可塑性の樹脂を含有する転写層を
    設けた転写シートを、ともに基板を外側にして重ね合わ
    せ、転写シート側から画像状に加熱し、転写層を部分的
    に版シート上に転写することを特徴とする平版印刷版作
    製方法。
  2. 【請求項2】親水性モノマーがアクリルアミドであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の平版印刷版作製方法。
  3. 【請求項3】水に溶解しない樹脂が、エポキシ樹脂、ポ
    リエステル樹脂、アクリル樹脂およびポリアミド樹脂か
    ら選択された、単独あるいは複数の樹脂であることを特
    徴とする請求項1記載の平版印刷版作製方法。
  4. 【請求項4】非親水性で熱可塑性の樹脂が、エポキシ樹
    脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂およびビニル系樹
    脂から選択された、単独あるいは複数の樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の平版印刷版作製方法。
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