JP2636899B2

JP2636899B2 - 競技用支柱支持装置

Info

Publication number: JP2636899B2
Application number: JP22565788A
Authority: JP
Inventors: 秀也内山; 清和大西
Original assignee: SOMENO SEISAKUSHO KK; TSUMURA SEISAKUSHO KK
Current assignee: SOMENO SEISAKUSHO KK; TSUMURA SEISAKUSHO KK
Priority date: 1988-09-09
Filing date: 1988-09-09
Publication date: 1997-07-30
Anticipated expiration: 2012-07-30
Also published as: JPH0274272A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、体育館、多目的ホール等の屋内施設に設置
されるバレーボール用、テニス用等の支柱を支持する競
技用支柱支持装置に係り、特に、組立式床に支柱を設置
する際に用いられて好適な競技用支柱支持装置に関す
る。

（ロ）従来の技術従来、体育館、多目的ホール等の屋内施設でバレーボ
ール、バトミントン又はテニス等の競技が行われる場
合、これら競技に用いられるネットを支持する支柱は、
予め体育館等屋内施設の床に設置されている支柱支持装
置に支持されるようになっている。

このため、通常体育館等の床下には、第７図に示すよ
うに、床41を支持装置42を介して支持している床スラブ
43にコンクリート製等の堅固な基礎45が設置されてお
り、支柱支持装置はその下部が該基礎45の上部の固定部
46に装着されて、固定部46に流し込まれたモルタル等に
よって基礎45に固定されるようになっている。

（ハ）発明が解決しようとする課題ところで、上述支柱支持装置は、堅固な基礎に固設さ
れていて、一度設置されると移転が困難であり、多目的
な屋内施設が一時的に他の用途に用いられるような場合
に移転ができず邪魔になるという欠点がある。

また、近年、例えばバレーボール競技等跳躍するよう
なスポーツに不適なスケートリング等の堅い床を弾力性
等跳躍するスポーツに適した性能を有するスポーツフロ
アに簡易に変えることのできる組立式の床装置が案出さ
れているが、特にこのような床装置を使用する場合、上
述堅固な支柱支持装置は床を基に戻す際の障害となっ
て、上記床装置の簡易性を阻害する虞れがある。

そこで、本発明は、簡易に設置及び取り外すことので
きる競技用支柱支持装置を提供し、もって上述問題点を
解消することを目的とするものである。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例
えば第１図ないし第３図を参照して示すと、床スラブ
（５）に支持部材（６）を介して支持される床材（３）
上に２個の支柱（23）を対向するように支持してなる競
技用支柱支持装置（１）において、床スラブ（５）上に
載置されかつ支柱（23）をそれぞれ支持する支柱支持基
体（7a,7b）と、両支柱支持基体（7a,7b）を連結する連
結体（９）と、支柱支持基体（7a,7b）に連結されたケ
ース体（25）に装着されるウエイト（26）と、を備えた
ことを特徴とするものである。

（ホ）作用上述構成に基づき、連結体（９）によって一体的に連
結された２個の支柱支持基体（7a,7b）が床材（３）下
の床スラブ（５）上に載置されて、これら支柱支持基体
（7a,7b）にそれぞれ支柱（23,23）が対向するように支
持される。そして、例えばネット（32）が張られること
により生じる支柱引張り方向の力が連結体（９）により
一体的に連結された両支柱支持基体（7a,7b）に担持さ
れて、支柱（23,23）は引き倒されることなく支持され
る。更に、支柱支持基体（7a,7b）がウエイト（26）に
より、支柱引張り方向に直交する方向の力に対して抑止
されて、支柱（23,23）は横倒れすることなく支持され
る。

なお、上述カッコ内の符号は参照のために示すもので
あって、なんら構成を限定するものではない。

（ヘ）実施例以下、図面に沿って、本発明の実施例について説明す
る。

本実施例に係るポスト支持装置１を設置する体育館に
は、第３図に示すように、弾性、緩衝性等バレーボール
競技等に適した性能を有する組立式の床装置２が設けら
れており、該床装置２の床材３は、体育館の床スラブ５
上に緩衝機能を有する束部材６に支持されて、床スラブ
５から所定間隔浮かして敷設されている。

また、第１図及び第２図に示すように、床スラブ５と
床材３との間の床スラブ５上にはポスト支持装置１が設
置されており、該ポスト支持装置１は、両側方にソケッ
トベース7a,7bを有すると共に、これらソケットベース7
a,7bの間に３個のジョイントベース９を備えている。そ
して、上記ソケットベース7a,7bは、コ字状型鋼材から
なる２個の基材10,10が一側方をコ字状型鋼材からなる
連結部材11によって連結され、また他側方を連結板12に
よって連結されて堅固に枠組みされた構造になってい
る。また、ジョイントベース９は、コ字状型鋼材からな
る２個の基材13,13が両側方をそれぞれ連結板15,15によ
って連結されて堅固に枠組みされた構造になっている
（第４図参照）。そして、第２図に示すように、上述両
側方のソケットベース7a,7bと、３個のジョイントベー
ス９とがそれぞれジョイント16によって結合されて、堅
固な一体構造になっている。

一方、上記ソケットベース7a,7bには、それぞれソケ
ット17が配置されており、該ソケット17は、第５図に詳
示するように、コ字状型鋼材からなる２個の基材19,19
が両側方をそれぞれ連結板20,20によって連結されて枠
組みされ、ソケットベース7a,7bの基材10,10にボルト等
の締結部材によって固設されている。そして、該ソケッ
ト17には４個のリブ21に支持された、例えばバレーボー
ル用ポスト23に対応する径のソケットパイプ22が立設さ
れており、該ソケットパイプ22にバレーボール用のポス
ト23が嵌入されて支持されるようになっている（第１図
参照）。

なお、上述ソケット17は両ソケットパイプ22,22間が
各競技によって定められた所定の距離になるように位置
決めされる。

また、第２図に示すように、上述両ソケットベース7
a,7bには基材10に対して直交するようにウエイトユニッ
ト用ケース体25が固定されており、該ケース体25にはそ
れぞれ多数のウエイト26…が装着されて、ソケットベー
ス7a,7bの浮き上がり及び横ゆれ等の揺動を抑止するよ
うになっている。

なお、第２図において、ソケットベース7a,7bの両側
部に配置されたウエイト26を示したが、ウエイト26をソ
ケットベース7a,7bの先端部に配置するようにしてもよ
い。

また、上述ソケット17,17の配置位置上方には、第６
図に示すように、開口部付床材3a,3aが敷設されてお
り、該開口部付床材3aの開口部27に木製の蓋29が床材3a
の裏面に設けられた蓋受30に支持されて配置されるよう
になっている。更に、これら開口部27上方には第１図に
示すように、ビニールレザー張りのパッド31が配設され
ており、開口部27及びソケット17に支持されたポスト23
を覆うようになっている。

本実施例は、以上のような構成よりなるので、ポスト
支持装置１の両ソケット17,17のソケットパイプ22,22に
それぞれバレーボール用のポスト23,23が嵌入されて、
これら２本のポスト23,23は対向して床材３上に設置さ
れる。そして、ネット32を支持するワイヤ33がそれぞれ
ポスト23,23の上端に設けられた滑車35,35に掛け渡さ
れ、ウインチ36によって巻き上げられて、ネット32が２
本のポスト23,23の間に張り渡される。この際、ネット3
2が両ポスト23,23の間に張り渡されたことにより生じる
ポスト引張り方向の力が、ジョイントベース９にて一体
的に結合されたソケットベース7a,7bによって担持され
て、ネット32を張り渡された２本のポスト23,23は引き
倒されることなく設置される。また、ポスト23,23を支
持するソケットベース7a,7bの横ゆれも、これらソケッ
トベース7a,7bがウエイト26によって抑止されて、２本
のポスト23,23は横揺れすることなく支持される。

なお、上述実施例において、バレーボール用ポストを
支持するポスト支持装置について説明したが、これに限
らず、テニス用、或はバトミントン用、更にはハンドボ
ール用等のゴール用のポストを支持するポスト支持装置
に適用してもよいことは勿論である。

また、ジョイントベースを３個設置するようにした
が、これに限らず、適宜１個又は複数個設置するように
してもよい。

（ト）発明の効果以上説明したように、本発明によれば、床材（３）下
の床スラブ（５）上に載置されかつ支柱（23）をそれぞ
れ支持する支柱支持基体（7a,7b）と、これら両支柱支
持基体（7a,7b）を連結する連結体（９）と、支柱支持
基体（7a,7b）を抑止するウエイト（26）とを備えたの
で、床スラブ上に支持された床材（３）上に２個の支柱
（23,23）を確実に支持して、設置及び移転が簡単な構
成で、屋内施設に適宜、例えばバレーボール用、テニス
用のポスト等の支柱（23）を確実かつ簡単に設置するこ
とができ、屋内施設の多目的な利用を容易に実現するこ
とができる。

また、上述組立式の床装置を使用する場合に、支柱支
持装置（１）を簡単に設置、移転して、該組立式の床装
置の簡易性を確保することができる。

また、支柱支持基体（7a,7b）、連結体（９）及びウ
エイト（26）の各部を床材（３）下に配置したので、こ
れら各部が競技上の支障となることがなく、競技上の安
全性を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例に係るポスト支持装
置を示す図で、第１図は側面図、第２図は平面図であ
る。第３図はポスト支持装置を設置する屋内施設の床材
を示す側面図、第４図はジョイントベースの全体を示す
平面図、第５図はソケットの詳細を示す図で、（ａ）は
側面図、（ｂ）は平面図である。第６図は開口部付床材
を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は側面図である。
第７図は従来の支柱支持装置の基礎を示す側断面図であ
る。１…競技用支柱支持装置（ポスト支持装置）、３…床
材、５…床スラブ、６…支持部材（束部材）、7a,7b…
支柱支持基体（ソケットベース）、９…連結体（ジョイ
ントベース）、23…支柱（ポスト）、25…ケース体（ウ
エイトユニット用ケース体）、26…ウエイト。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】床スラブに支持部材を介して支持される床
材上に２個の支柱を対向するように支持してなる競技用
支柱支持装置において、前記床スラブ上に載置されかつ前記支柱をそれぞれ支持
する支柱支持基体と、前記両支柱支持基体を連結する連結体と、前記支柱支持基体に連結されたケース体に装着されるウ
エイトと、を備えたことを特徴とする競技用支柱支持装置。