JP2636389B2 - 光海底中継器 - Google Patents

光海底中継器

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JP2636389B2 JP63308869A JP30886988A JP2636389B2 JP 2636389 B2 JP2636389 B2 JP 2636389B2 JP 63308869 A JP63308869 A JP 63308869A JP 30886988 A JP30886988 A JP 30886988A JP 2636389 B2 JP2636389 B2 JP 2636389B2
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宗明 矢津田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光海底中継器に関し、特に冗長化された光
送信回路を有する光海底中継器に関する。
〔従来の技術〕
光中継器は、光を用いて情報伝送を行うシステム、例
えば光海底中継システム等の光通信システムにおける中
継器として用いられており、光ファイバ(光ケーブル)
と直列に適宜の間隔で挿入され、光海底中継器の場合に
は海底に布設される。
通信回線の各中継点に挿入された光海底中継器は、基
本的には、信号光を一旦光電気変換し、増幅し、再び電
気光変換して光ファイバへ送出する。
このような光海底中継器として、冗長化された光送信
回路を有するものがあり、第4図はかかる構成の光海底
中継器の概念図を示す。
第4図に示すように、光海底中継器は、受信回路1
と、タイミング回路2と、符号識別する識別回路3と、
インサービス監視回路4と、現用側の光出力回路5と、
冗長側すなわち予備側の光出力回路6と、アウトオブサ
ービス監視回路7と、光スイッチとしての光結合器8と
を備えている。
受信回路1は、光電気変換素子を有すると共に、その
光電気変換素子の出力信号を等化増幅する増幅器であっ
て所定の自動利得制御時定数(AGC時定数)の等化増幅
器を有する。
光出力回路5,6は、それぞれ電気光変換を行う光送信
回路を構成しており、光送信回路の現用側から予備側へ
の切替え時には、すなわち光出力回路5から予備回路で
ある光出力回路6側への切替え時には、電気光変換は光
出力回路6によって行われ、光結合器8を通して後続の
光ケーブルへと送出され、第4図に示した構成と同様の
後段の光海底中継器を介して中継が行われる。
このように冗長化された光送信回路を有するもので
は、予備側へ切替えることによって通信回線を確保する
ことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来、この種の光海底中継器では、光送信
回路の切替え時間に対し、受信回路中の等化増幅回路の
自動利得制御時定数(以下、単にAGC時定数ともいう)
の時間が長いものであったため、光送信回路の切替えが
なされた場合においてその切替えに伴い符号誤りが発生
しとしても、インサービス監視回路ではそれを計数する
ことができないケースが生じてしまい、この点で問題が
ある。
すなわち、インサービス監視回路は、伝送状態の監視
のため、基本的にはフォーマットされた回線信号の符号
誤りを計数できるように光海底中継器内に設けられてお
り、誤り検出についての情報を端局で知ることができる
ようになっているところ、上記切替えに起因して実際に
符号誤りが発生したにもかかわらず、インサービス監視
回路でそれを検知できないときは、異常なしとして処理
されてしまうおそれがある。
この点について、更に具体的に説明する。
第5図及び第6図は、第4図の構成による光海底中継
器の各回路出力等を示すもので、第4図に示す光受信信
号a4(受信回路入力信号)、受信回路出力b4(受信回路
出力信号)及び識別回路出力c4(識別回路出力信号)
を、それぞれ(イ)〜(ハ)に示す。
受信回路1のAGC時定数は、受信回路1への入力信号
が断となった時点よりAGC機能が解除される迄を示し、
まず、第5図(イ)に示す様な入力信号があった場合、
すなわち入力信号が図示の如く断となったときは、受信
回路出力及び識別回路出力はそれぞれ第5図(ロ),
(ハ)に示す様に、AGC時定数τAGC後、回路雑音SNを発
生することとなる。しかし、従来の光海底中継器では、
光送信回路の切替え時間がこのAGC時定数ιAGCより短い
為、もし、第6図(イ)に示す様な瞬断時間Tなる入力
信号a4の場合には、受信回路出力b4、識別回路出力c
4は、瞬断時間T内では回路雑音SNを発生しない為、イ
ンサービス監視回路4では、符号誤りを計数できなくな
る。
このように、上述した従来の光海底中継器は、AGC時
定数が光送信回路切替え時間より長いため、AGC時定数
時間より短時間で発生する回線信号の瞬断あるいは光送
信回路の切替え時に発生する回線信号の符号誤りを、光
海底中継器が具備しているインサービス監視回路で計数
できず、結果として、光海底中継器を光ケーブルを介し
て直列接続された通信回線において、端局では、回線信
号に符号誤りが発生するが、インサービス監視回路の応
答信号では異常がないということになる。
本発明の目的は、冗長化された光送信回路を有する光
海底中継器において、光送信回路の切替え時に発生する
回線の符号誤りをインサービス監視回路で計数できるよ
うにした光海底中継器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の光海底中継器は、 光電気変換素子と、その出力信号を等化増幅する等化
増幅回路とを含む光受信回路と、 この光受信回路の出力の符号を識別する識別回路と、 フォーマット化された回線信号の識別された符号の誤
りを計数可能なインサービス監視回路と、 識別された符号の電気光変換を行う光送信回路と、 光送信回路の予備回路とを有する光海底中継器であっ
て、 光送信回路が現用側から前記予備回路へ切替える際の
切替え時間を、前記等化増幅回路の自動利得制御時定数
より長く設定するための遅延回路を有し、 この遅延回路により、前記切替え時間が前記自動利得
制御時定数より長く設定されると、前記切替えの際に符
号誤りが発生した場合に、(切替え時間−自動利得制御
時定数)なる時間に前記識別回路から雑音が発生し、前
記インサービス監視回路は、雑音の発生する時間だけ符
号誤りを計数する、ことを特徴としている。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例の光海底中継器を示す。
第1図に示すように、本実施例の光海底中継器は、受
信回路1、タイミング回路2、識別回路3、インサービ
ス監視回路4、現用側の光出力回路5、予備側の光出力
回路6、アウトオブサービス監視回路7及び光結合器8
を有している。これらについては、基本的には第4図の
場合と同様であってよい。
すなわち、受信回路1は光電気変換素子及びその出力
信号を等化増幅する等化増幅器を含み、受信回路1の出
力は符号識別する識別回路3へ供給され、タイミング回
路2からのクロックを用いて再生される。また、インサ
ービス監視回路4は、フォーマット化された回線信号の
符号誤りを計数できる監視回路であり、更に光出力回路
5,6はそれぞれ電気光変換を行う光送信回路を構成し、
通常は、受信回路1において一旦電気信号に変換された
情報は、光出力回路5を通して光信号に変換されて後段
の中継器へ送り出される。
上記に加えて、第1図に示す如く、遅延回路9が設け
られている。この遅延回路9は、光送信回路としての光
出力回路が現用側、すなわち光出力回路5側から予備
側、すなわち光出力回路6側へと切替わる時間を、受信
回路の自動利得制御時定数より長く設定するために用い
られており、本実施例では監視回路7と光出力回路6間
に挿入されている。
本実施例の光海底中継器を用いて光海底中継システム
を建設するときは、上記構成の各光海底中継器、すなわ
ち第1図の遅延回路9をそれぞれ備えた構成のものを光
ケーブルを介して直列に接続して通信回線を布設する。
このように、本発明に従う光海底中継器は、光電気変
換素子とその出力信号を等化増幅する等化増幅回路とTI
M回路を有する光受信回路と、符号識別する識別回路3
と、フォーマット化された回線信号の符号誤りを計数で
きるインサービス監視回路4、電気光変換を行う光送信
回路と、その光送信回路の予備回路と、遅延回路9とを
有する光海底中継器であり、光送信回路が現用側から予
備回路へ切替わる時間を、遅延回路9により受信回路1
の自動利得制御時定数より長く設定するようにしてい
る。
次に、第2図及び第3図をも参照して上記構成の光海
底中継器を用いた場合の動作について説明する。
なお、第2図、第3図は本発明に従う第1図の高海底
中継器の各回路出力等をタイムベース(Time Base)で
表したものであり、第1図に示す光受信信号a1、受信回
路出力b1及び識別回路出力c1の一例を、それぞれ(イ)
〜(ハ)として示す。
第1図の光海底中継器では、第2図(イ)〜(ハ)に
示すように、入力信号が断となれば、第4図のものと同
じように回路雑音SNを発生する。
しかして、第4図の構成によるものを用いたシステム
では、既述したように、光送信回路の切替え時、AGC時
定数τAGCより短い瞬断時間であるためインサービス監
視回路では符号誤りを計数できなかったところ、これに
対して第1図の光海底中継器を用いるときは、前段の光
海底中継器の光送信回路が現用側から予備側へ切替わる
時発生する回線信号瞬断時の符号誤りをインサービス監
視回路4で計数できる様、光海底中継器のAGC時定数時
間より光送信回路切替え時間を長く設定することができ
るので、その切替え時に回線の符号誤りが発生しても、
これをインサービス監視回路4で計数することができ
る。
すなわち、第1図の光海底中継器を用いたシステムの
場合には、第3図に示すように遅延回路9により光送信
回路切替え時間をAGC時定数τAGCより長くすることがで
き、これにより、第3図(イ)に示す様に瞬断時間Tを
持つ入力信号a1が入力された場合、受信回路出力b1
は、T−τAGCなる時間に回路雑音SNが存在し(第3図
(ロ))、識別回路出力c1でも同様の時間だけ雑音を出
力することとなる(第3図(ハ))。この結果、インサ
ービス監視回路4では、このT−τAGCの時間だけ回線
の符号誤りを計数することが可能となる。
ここで、前述の入力信号の瞬断時間を、前段中継器の
光出力の切替え時間(光送信回路が現用側より予備側へ
切替わる時間)と考えれば、前段中継器以降の光海底中
継器ではT−τAGCの時間だけ回線の符号誤りが計数可
能となる。このようにして、光送信回路の切替え時に発
生する回線の符号誤りも計数できる。
また、以上の結果、端局よりインサービス監視回路の
応答信号を受信することにより、システム中のどの中継
器の光送信回路が現用側から予備側へ切替わったか、そ
の判定が容易ともなる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、光海底中継器
の光受信回路のAGC時定数よりも光送信回路が現用側よ
り予備側へ切替わる時間を長く設定することにより、予
備側への切替え時に発生する回線信号の符号誤りを計数
することができ、システム建設後の回線の符号誤りに対
し、光海底中継器の光送信回路が切替わったために発生
した符号誤りであるかどうか、また、システム中のどの
中継器の光送信回路が予備側へ切替わったのかが判定で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光海底中継器の一実施例を示す概念
図、 第2図は入力信号が断となった場合の第1図の要部の入
出力信号のタイムチャート、 第3図は本発明の説明に供するタイムチャート、 第4図は従来の光海底中継器を示す概念図、 第5図は従来の光海底中継器において入力信号が断とな
った場合の第1図の各部の入出力信号のタイムチャー
ト、 第6図は従来の光海底中継器を用いた場合の光送信回路
切替え時の様子を示すタイムチャートである。 1……受信回路 2……タイミング回路 3……識別回路 4……インサービス監視回路 5……光出力回路(現用側) 6……光出力回路(冗長側) 7……アウトオブサービス監視回路 8……光結合器(光スイッチ) 9……遅延回路 a1,a4……受信回路入力信号 b1,b4……受信回路出力信号 c1,c4……識別回路出力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 14/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電気変換素子と、その出力信号を等化増
    幅する等化増幅回路とを含む光受信回路と、 この光受信回路の出力の符号を識別する識別回路と、 フォーマット化された回線信号の識別された符号の誤り
    を計数可能なインサービス監視回路と、 識別された符号の電気光変換を行う光送信回路と、 光送信回路の予備回路とを有する光海底中継器であっ
    て、 光送信回路が現用側から前記予備回路へ切替える際の切
    替え時間を、前記等化増幅回路の自動利得制御時定数よ
    り長く設定するための遅延回路を有し、 この遅延回路により、前記切替え時間が前記自動利得制
    御時定数より長く設定されると、前記切替えの際に符号
    誤りが発生した場合に、(切替え時間−自動利得制御時
    定数)なる時間に前記識別回路から雑音が発生し、前記
    インサービス監視回路は、雑音の発生する時間だけ符号
    誤りを計数する、ことを特徴とする光海底中継器。
JP63308869A 1988-12-08 1988-12-08 光海底中継器 Expired - Lifetime JP2636389B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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