JP2635834B2 - 流量制御弁およびその流量制御弁を用いたブ−ム上昇防止装置 - Google Patents

流量制御弁およびその流量制御弁を用いたブ−ム上昇防止装置

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JP2635834B2
JP2635834B2 JP4127291A JP4127291A JP2635834B2 JP 2635834 B2 JP2635834 B2 JP 2635834B2 JP 4127291 A JP4127291 A JP 4127291A JP 4127291 A JP4127291 A JP 4127291A JP 2635834 B2 JP2635834 B2 JP 2635834B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧走行車両、たとえ
ば、ホイール式油圧ショベルなどに用いられる流量制御
弁およびこの流量制御弁を用いたブーム上昇防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、本発明に係る流量制御弁(以
下、コントロールバルブと呼ぶ)が用いられる油圧走行
車両の油圧回路の一例を示す。この油圧回路は、走行用
油圧モータ1を駆動するための走行用油圧回路100と
ブームシリンダ2を駆動するためのブーム用油圧回路2
00とを備え、各回路100,200にそれぞれ走行用
コントロールバルブ3およびブーム用コントロールバル
ブ4を備えている。
【0003】可変容量形の油圧ポンプ5の吐出油は圧力
補償弁6および走行用コントロールバルブ3を介して走
行用油圧モータ1に導入可能であり、さらに、圧力補償
弁7およびブーム用コントロールバルブ4を介してブー
ムシリンダ2に導入可能である。図示しないペダルを踏
み込み操作すると、走行用コントロールバルブ3はこの
ペダルの踏込量に応じたストローク量で操作位置F(ま
たはR)に切換わり、油圧ポンプ5の吐出油が油圧モー
タ1に導かれて車両が前進(または後進)走行する。車
両の速度はペダルの踏込量に依存する。走行中にペダル
を離すと、走行用コントロールバルブ3は操作位置F
(またはR)から徐々に中立位置に切換わり車両は減速
される。
【0004】ブーム用コントロールバルブ4が操作位置
イに切換えられると、P−A、B−Tポートがそれぞれ
連通し、油圧ポンプ5からの吐出油はブームシリンダ2
のボトム室2aに導かれる。したがって、ブームシリン
ダ2は伸出しブームを上昇させる。このバルブ4が操作
位置ロに切換られると、P−B、A−Tポートがそれぞ
れ連通し、ブームシリンダ2は収縮しブームを下降させ
る。一方、このバルブ4が中立位置に戻されると、A、
B、P、Tポートが閉止され、油圧ポンプ5からブーム
シリンダ2への圧油供給が断たれる。
【0005】なお、10は周知のロードセンシングレギ
ュレータであり、両コントロールバルブ3,4の入口圧
(ポンプ圧)と出口圧(ロードセンシング圧)との差圧
が一定値になるように、サーボシリンダ11を介して油
圧ポンプ5の吐出容量を制御する。12はアンロード弁
であり、ロードセンシング圧と油圧ポンプ5の吐出圧力
との差圧が所定値以上になると開いて油圧ポンプ5の吐
出油をタンクに導く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た油圧回路にあっては次のような問題がある。走行中、
中立位置にあるブーム用コントロールバルブ4にも走行
駆動圧が作用するから、PポートからAポートおよびB
ポートに圧油がリークし、AポートおよびBポートの圧
油がブームシリンダのボトム室2aおよびロッド室2b
に流れ込む。このため、シリンダの面積差によってブー
ムが上昇するおそれがある。また、このリークによって
圧油がボトム室2aに流れ込むことを防止するためにブ
ームシリンダ2のボトム室2aとAポートとの間にロッ
ク弁を設けることが考えられるが、構造が複雑になりコ
ストアップになる。
【0007】本発明の目的は、ポンプポートの圧油が出
口ポートにリークして出口ポート側に不必要に圧油が流
れ込まないようにした流量制御弁を提供することにあ
る。また、本発明の目的は、このような流量制御弁をブ
ーム用に用いた場合、ブーム用流量制御弁が中立位置に
あるとき、ブーム上げに寄与する出口ポート側に不必要
に圧油が流れ込まないようにした油圧走行車両のブーム
上昇防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の実施例で
ある図1に対応づけて請求項1の発明を説明すると、請
求項1の発明は、ポンプポ−トPと、タンクポ−トT
と、アクチュエ−タの一方向の作動に寄与する第1の出
口ポ−トAと、アクチュエータの他方向の作動に寄与す
る第2の出口ポ−トBとを備え、中立位置ではポンプポ
−トPと前記2つの出口ポ−トA,Bとが遮断される流
量制御弁に適用される。そして、請求項1の発明は、中
立位置にあって、ポンプポ−トPと第1の出口ポ−トA
間のリ−ク量よりも第1の出口ポ−トAとタンクポ−ト
T間のリ−ク量が多くなるように各部寸法が定められる
ことにより、上記目的を達成する。本発明が適用される
油圧回路を示す図4も併せて請求項2の発明を説明する
と、この発明は、原動機によって駆動される油圧ポンプ
5と、この油圧ポンプ5の吐出油で駆動される走行用油
圧モ−タ1と、油圧ポンプ5の吐出油でブ−ムを昇降さ
せるブ−ムシリンダ2と、油圧ポンプ5から走行用油圧
モータ1に供給される圧油を制御する走行用流量制御弁
3と、油圧ポンプ5とブ−ムシリンダ2との間に設けら
れ、ポンプポ−トP、タンクポ−トT、ブ−ム上げに寄
与する第1の出口ポ−トA、およびブ−ム下げに寄与す
る第2の出口ポ−トBを有し、中立位置ではポンプポ−
トPと2つの出口ポ−トA,Bとが遮断されるとともに
走行圧力がポンプポ−トPに作用するブ−ム用流量制御
弁4とを備えたブ−ム上昇防止装置に適用され、ブーム
用流量制御弁4として請求項1の流量制御弁を用いたも
のである。請求項3の発明を第1の実施例である図1に
対応づけて説明すると、そのブ−ム用流量制御弁40
は、中立位置にあって、第1の出口ポ−トAとタンクポ
−トT間のスプ−ルラップ長さがポンプポ−トPと第1
の出口ポ−トA間のスプ−ルラップ長さより短くされ、
これにより上記目的を達成する。請求項4の発明を第2
の実施例である図2に対応づけて説明すると、このブ−
ム用流量制御弁40Aは、中立位置にあって、第1の出
口ポ−トAとタンクポ−トT間のスプ−ル16Aとバル
ブボデイ15Aのクリアランスがポンプポ−トPと第1
の出口ポ−トA間のスプ−ルとバルブボデイのクリアラ
ンスより大きくされ、これにより上記目的を達成する。
請求項5の発明を第3の実施例である図3に対応づけて
説明すると、この発明では、ブ−ムシリンダ2と第1の
出口ポ−トAとの間にさらにチェック弁20が設けられ
る。このチェック弁20は、ばね20bで一方向に付勢
されるプランジャ120aを有し、ばね20bが収容さ
れる室20aを閉止することによりプランジャ120a
の移動を禁止してブームシリンダ2と流量制御弁40B
間の圧油の流れを阻止し、ばね室20aが開放されてい
るときにブームシリンダ2と流量制御弁40B間に圧力
が発生するとプランジャ120aが移動して圧油の流れ
を許容するものであり、ブ−ム用流量制御弁40Bが中
立位置にあるとき、ばね室20aが閉止され、操作位置
にあるときその室20aが開放される。
【0009】
【作用】−請求項1− 流量制御弁が中立位置にあるとき、ポンプポートPの圧
油が第1の出口ポートAにリークしても、ポンプポート
Pと第1の出口ポートA間のリーク量よりも第1の出口
ポートAとタンクポートT間のリーク量が多くなり、第
1の出口ポートA側に不必要な圧油が流れ込まない。 −請求項2− 油圧ポンプ5の吐出油は走行用流量制御弁3にて流量を
制御された後、走行用油圧モータ1を駆動する。一方、
この吐出油は中立位置にあるブーム用流量制御弁4のポ
ンプポートPに作用する。ポンプポートPの圧油はブー
ム上げに寄与する第1の出口ポートAとブーム下げに寄
与する第2の出口ポートBに流れ込む。しかし、ポンプ
ポートPと第1の出口ポートA間のリーク量よりも第1
の出口ポートAとタンクポートT間のリーク量が多くな
るから、ブームの上昇が防止される。 −請求項3− ブーム用コントロールバルブ40が中立位置にあると
き、第1の出口ポートAとタンクポートT間におけるス
プールラップ長さがポンプポートPと第1の出口ポート
A間におけるスプールラップ長さより短いので、ポンプ
ポートPと第1の出口ポートA間のリーク量よりも第1
の出口ポートAとタンクポートT間のリーク量が多くな
る。 −請求項4− ブーム用コントロールバルブ40Aが中立位置にあると
き、第1の出口ポートAとタンクポートT間におけるス
プール16Aとバルブボディ15Aのクリアランスがポ
ンプポートPと第1の出口ポートA間におけるスプール
16Aとバルブボディ15Aのクリアランスより大きい
ので、同様に、第1の出口ポートAとタンクポートT間
のリーク量が多くなる。 −請求項5− ブ−ム用流量制御弁40Bが中立位置にあるときばね室
20aが閉止され、プランジャ120aの移動が禁止さ
れて圧油の流れが阻止される。したがって、ブーム保持
圧が確実に保持される。また、上述したと同様にポンプ
ポートPから第1の出口ポートAへリークする圧油より
も第1の出口ポートAからタンクポートTへリークする
圧油の流量が多いから、ポンプポートPからのリークに
より第1の出口ポートAに発生する圧力も低減される。
万一、この圧力が高くなっても、ブーム用流量制御弁4
0Bが中立位置にある限りはプランジャ120aの移動
が禁止されるので、ブームシリンダ2に圧油供給がなさ
れず、より一層、確実に走行時のブーム上昇が防止され
る。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】−第1の実施例− 図1は本発明に係る流量制御弁の内部構造の一例を示
す。ここで、図4に示したブーム用コントロールバルブ
としてこの流量制御弁を用いる場合について説明する。
図1において、15はブーム用コントロールバルブ40
のバルブボディであり、バルブボディ15にはスプール
16を摺動可能に収納する収納孔15aが形成されてい
る。収納孔15aの略中央には油圧ポンプ5と接続され
たポンプ通路15bが形成されている。このポンプ通路
15bは不図示のポンプポート(以下、Pポートと呼
ぶ)に連通しているから、便宜上、この通路15bを単
にPポートと呼ぶ。収納孔15aの左右の内周面にはそ
れぞれ環状溝をなすランド15cが形成されている。こ
のランド15cは不図示のタンクポート(以下、Tポー
トと呼ぶ)に接続され、各Tポートはタンクと連通す
る。この場合にも、ランド15cを便宜上、Tポートと
呼ぶ。また、ポンプ通路15bと右側のTポートとの
間、および、ポンプ通路15bと左側のTポートとの間
の収納孔15aの内周面には、それぞれ通路15d,1
5eが設けられている。この通路15dは不図示の第1
の出口ポート(以下、Aポートと呼ぶ)に、通路15e
は第2の出口ポート(以下、Bポートと呼ぶ)に連通し
ている。この場合も、便宜上、通路15dをAポート、
通路15eをBポートと呼ぶ。AポートおよびBポート
は、それぞれ、ブームシリンダ2のボトム室2aおよび
ロッド室2bと接続される。
【0012】スプール16の左右にはそれぞれ第1,第
2環状溝16a,16bが形成され、第2環状溝16b
の右端は右側へ向かうに従って拡径する円すい面16c
と連続している。スプール16が中立位置にあるとき、
PポートとA,Bポート間および、TポートとA,Bポ
ート間は遮断されている。そして、AポートとTポート
の間のスプールラップ長さL1はPポートとAポートの
間のスプールラップ長さL2より短くされている。
【0013】次に、このように構成したブーム用コント
ロールバルブを含めた油圧走行車両のブーム上昇防止装
置の動作について説明する。スプール16を操作位置イ
(図において左側)に切換えると、バルブボディ15の
PポートとAポートが第2環状溝16bを介して連通さ
れるとともに、BポートとTポートが第1環状溝16a
を介して連通される。したがって、ブームシリンダ2の
ボトム室2aに圧油が導かれてブームシリンダ2が伸長
する。スプール16が操作位置ロ(図において右側)に
切換えられると、PポートとBポートが第1環状溝16
aを介して連通されるとともに、AポートとTポートが
第2環状溝16bを介して連通される。したがって、ブ
ームシリンダ2のロッド室2bに圧油が導かれてブーム
シリンダ2が収縮する。
【0014】スプール16が中立位置にあるとき、車両
走行中にあっては、走行駆動圧がPポートに作用する。
そのため、Pポート内の圧油はバルブボディ15とスプ
ール16とのクリアランスを経由してA,Bポートにリ
ークする。ところが、A−Tポート間のラップ長さL1
がP−Aポート間のラップ長さL2より短いから、Pポ
ートからAポートにリークする油量よりAポートからT
ポートへリークする油量の方がわずかに多くなる。この
ため、Aポートからブームシリンダ2のボトム室2aへ
流れ込む油量が低減され、ブームシリンダ2のブーム保
持圧が適正に維持され、ブーム上昇を防止できる。した
がって、ブームシリンダ2のボトム室2aとバルブボデ
ィ15のAポートとの間にロック弁を設ける必要がな
い。
【0015】−第2の実施例− 図2は第2の実施例を示し、図1と同様の箇所には同一
の符号を付して相違点を中心に説明する。図2におい
て、15Aはブーム用コントロールバルブ40Aのバル
ブボディであり、A−Tポート間におけるスプール16
Aとバルブボディ15Aの間のクリアランスm1がP−
Aポート間におけるスプール16Aとバルブボディ15
Aのクリアランスm2より大きくされている。したがっ
て、PポートからAポートにリークする油量よりAポー
トからTポートへリークする油量の方がわずかに多くな
り、第1の実施例と同様の作用効果が得られる。
【0016】なお、本実施例では、A−Tポート間の所
定のクリアランスを確保するために、A−Tポート間の
収納孔15aをわずかに大きくするだけでよく、図1に
示すような高精度のスプールラップ長さL1を確保する
ための円すい面16cの加工が不要となり、第1の実施
例より廉価となる。
【0017】−第3の実施例− 図3は第3の実施例を示し、図1と同様の箇所には同一
の符号を付して相違点を中心に説明する。図3におい
て、20はチェック弁であり、摺動可能なプランジャ1
20aを有し、プランジャ120aの右側の室20aに
設けられたスプリング20bによりプランジャ120a
は常時、図中左側に付勢されている。プランジャ120
aの左側の室20cはプランジャ120aの突起120
bによってさらに第1ポート220aと第2ポート22
0bに区分されている。第1ポート220aおよび第2
ポート220bはそれぞれバルブボディ15BのAポー
トおよびブームシリンダ2のボトム室2aに接続されて
いる。また、プランジャ120aの右側の室20aは流
路15fを介してバルブボディ15BのTポートに連通
可能である。また、第2環状溝16bより右側のスプー
ル16Bには第3,4環状溝16d,16eが形成され
ており、第3環状溝16dと第4環状溝16eとの間の
スプール16Bの外周面により流路15fは閉止されて
いる。したがって、ばね室20aが閉止されてプランジ
ャ120aの動きが禁止され、ブーム下げが確実に防止
される。
【0018】スプール16Bを操作位置イに切換える
と、流路15fはスプール16Bの第4環状溝16eを
介してTポートと連通する。したがって、ばね室20a
が開放され、Aポートの圧油によりチェック弁20のプ
ランジャ120aが右側へ移動し、圧油は第1,第2ポ
ート220a,220bを経由してブームシリンダ2の
ボトム室2aに流入し、ブームシリンダ2は伸長する。
スプール16Bが操作位置ロに切換えられると、流路1
5fはスプール16Bの第3環状溝16dを介してTポ
ートと連通する。したがって、チェック弁20はブーム
シリンダ2のボトム室2aの戻り油によって開口され、
ブームシリンダ2は収縮する。
【0019】スプール16Bが中立位置に戻されると、
流路15fはスプール16Bの外周面によって閉止され
る。したがって、チェック弁20のプランジャ120a
の移動が阻止され、ブームシリンダ2のボトム室2aの
圧力が確実に保持される。
【0020】なお、本実施例のコントロールバルブ40
Bの構造は第1の実施例と同様にしているから、Pポー
トからAポートへのリークに比べてAポートからTポー
トへのリーク量が多いから、とくに作業時などに不所望
にブーム保持圧が低下するおそれもあるので、図3に示
すようなチェック弁20を設けてブーム下げを完全に防
止している。つまり、この第3の実施例によれば、従来
問題であった走行時のブーム上げの問題が解決されると
共に、その解決措置に伴い予想されるブーム下げといっ
た問題も解決され、ブーム用コントロールバルブ中立時
における走行中のブーム上げと作業中のブーム下げを確
実に防止できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、流量制御弁が中立位置
にあるとき、そのポンプポートと第1の出口ポート間の
リーク量より第1の出口ポートとタンクポート間のリー
ク量が多くなるようにしたので、第1の出口ポートに接
続されているアクチュエータが不所望に作動することが
ない。また、この流量制御弁をブームシリンダ制御用に
すると、車両走行中の走行駆動圧がポンプポートに作用
しても、第1の出口ポートからブームシリンダに流れ込
む圧油の流量が低減できブーム上昇を阻止できる。しか
も、そのブーム保持圧を確保するための高価な部品が不
要となり、廉価に構成できる。また、とくに請求項5の
発明によれば、流量制御弁が中立位置にある限りはチェ
ック弁が開かないから、より一層確実にブーム上昇とブ
ーム保持を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流量制御弁の第1の実施例を示す
図である。
【図2】本発明に係る流量制御弁の第2の実施例を示す
図である。
【図3】本発明に係る流量制御弁と周辺の回路構成を含
む第3の実施例を示す図である。
【図4】本発明が適用される油圧走行作業車両の油圧回
路図である。
【符号の説明】
1 走行用油圧モータ 2 ブームシリンダ 3 走行用コントロールバルブ 4,40,40A,40B ブーム用コントロールバル
ブ 5 走行用油圧ポンプ 15,15A,15B バルブボディ 15b ポンプ通路 15c ランド 15d 通路 15e 通路 15f 流路 16,16A,16B スプール 20 チェック弁 20a ばね室 120a プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細野 純一 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立建機株式会社内 (72)発明者 朝野 和雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 吉尾 三郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 辰巳 明 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平1−295928(JP,A) 実開 平2−101105(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプポ−トと、タンクポ−トと、アク
    チュエ−タの一方向の作動に寄与する第1の出口ポ−ト
    と、アクチュエータの他方向の作動に寄与する第2の出
    口ポ−トとを備え、中立位置ではポンプポ−トと前記2
    つの出口ポ−トとが遮断される流量制御弁において、中
    立位置にあって、ポンプポ−トと第1の出口ポ−ト間の
    リ−ク量よりも第1の出口ポ−トとタンクポ−ト間のリ
    −ク量が多くなるように各部寸法が定められていること
    を特徴とする流量制御弁。
  2. 【請求項2】 原動機によって駆動される油圧ポンプ
    と、この油圧ポンプの吐出油で駆動される走行用油圧モ
    −タと、前記油圧ポンプの吐出油でブ−ムを昇降させる
    ブ−ムシリンダと、前記油圧ポンプから走行用油圧モー
    タに供給される圧油を制御する走行用流量制御弁と、前
    記油圧ポンプとブ−ムシリンダとの間に設けられ、ポン
    プポ−ト、タンクポ−ト、ブ−ム上げに寄与する第1の
    出口ポ−ト、およびブ−ム下げに寄与する第2の出口ポ
    −トを有し、中立位置ではポンプポ−トと前記2つの出
    口ポ−トとが遮断されるとともに走行圧力がポンプポ−
    トに作用するブ−ム用流量制御弁とを備えたブ−ム上昇
    防止装置において、前記ブ−ム用流量制御弁は、その中
    立位置にあって、ポンプポ−トと第1の出口ポ−ト間の
    リ−ク量よりも第1の出口ポ−トとタンクポ−ト間のリ
    −ク量が多くなるように各部寸法が定められていること
    を特徴とするブ−ム上昇防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブ−ム上昇防止装置に
    おいて、前記ブ−ム用流量制御弁は、その中立位置にあ
    って、第1の出口ポ−トとタンクポ−ト間のスプ−ルラ
    ップ長さがポンプポ−トと第1の出口ポ−ト間のスプ−
    ルラップ長さより短くされていることを特徴とするブ−
    ム上昇防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のブ−ム上昇防止装置に
    おいて、前記ブ−ム用流量制御弁は、その中立位置にあ
    って、第1の出口ポ−トとタンクポート間におけるスプ
    −ルとバルブボデイのクリアランスがポンプポ−トと第
    1の出口ポート間におけるスプ−ルとバルブボデイのク
    リアランスより大きくされていることを特徴とするブ−
    ム上昇防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のブ−ム
    上昇防止装置において、ばねで一方向に付勢されるプラ
    ンジャを有し、前記ばねが収容される室を閉止すること
    により前記プランジャの移動を禁止してブームシリンダ
    と流量制御弁間の圧油の流れを阻止し、前記室が開放さ
    れているときにブームシリンダと流量制御弁間に圧力が
    発生するとプランジャが移動して圧油の流れを許容する
    チェック弁を備え、前記ブ−ム用流量制御弁が中立位置
    にあるとき前記室を閉止し、操作位置にあるときその室
    を開放するように構成したことを特徴とするブ−ム上昇
    防止装置。
JP4127291A 1991-02-13 1991-02-13 流量制御弁およびその流量制御弁を用いたブ−ム上昇防止装置 Expired - Fee Related JP2635834B2 (ja)

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