JP2635242B2 - 車両用スタビライザ装置 - Google Patents

車両用スタビライザ装置

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JP2635242B2
JP2635242B2 JP3188696A JP18869691A JP2635242B2 JP 2635242 B2 JP2635242 B2 JP 2635242B2 JP 3188696 A JP3188696 A JP 3188696A JP 18869691 A JP18869691 A JP 18869691A JP 2635242 B2 JP2635242 B2 JP 2635242B2
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stabilizer
housing
recess
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守 明田
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Nippon Hatsujo KK
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
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    • B60G21/055Stabiliser bars
    • B60G21/0551Mounting means therefor
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
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    • B60G2204/122Mounting of torsion springs
    • B60G2204/1224End mounts of stabiliser on wheel suspension
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    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/10Constructional features of arms
    • B60G2206/11Constructional features of arms the arm being a radius or track or torque or steering rod or stabiliser end link
    • B60G2206/111Constructional features of arms the arm being a radius or track or torque or steering rod or stabiliser end link of adjustable length
    • B60G2206/1116Actively adjustable during driving

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両のサス
ペンションシステムに使われるスタビライザ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車体のロール剛性を高めるために使用さ
れている周知のスタビライザは、旋回走行時に車体のロ
ーリングを抑える機能を果たすが、凹凸のある悪路を直
進する時にはかえって操縦安定性を損なうことがある。
このため、必要に応じてスタビライザ効果を発揮させた
りスタビライザ効果を解消できるような、いわゆるオン
・オフ切換機能を備えたスタビライザ装置が開発されて
いる。
【0003】例えば実開昭62-62509号公報に開示されて
いる車両用スタビライザ装置のように、必要に応じてコ
ンロッドのロックおよびロック解除を行えるロッドロッ
ク装置が提案されている。この従来例においては、てこ
の原理を利用した一対のリンクが採用されており、これ
らリンクを動かすことによって、上記ロッドに設けられ
た凹部に対してコレットの係合凸部を係脱させることに
より、スタビライザ効果をオン・オフさせるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例を始め
として、従来のオン・オフ切換機構を備えたスタビライ
ザ装置は、オン・オフ切換機構の構造が複雑でしかも外
形が大きかった。また、上述した従来例の場合、スタビ
ライザ機能をオンにする際にコレットの係合凸部がロッ
ドの凹部のところに丁度位置していないと、係合凸部が
凹部に嵌合することができず、オフからオンへの移行が
著しく遅れたり、ロッドを中立位置でロックすることが
できなくなる可能性がある。
【0005】従って本発明の目的は、構造が簡単でしか
もオン・オフの切換動作が確実であり、中立位置でロッ
ドをロックすることのできるスタビライザ装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明のスタビライザ装置のオン・オフ切換
機構は、スタビライザ本体のアーム部またはサスペンシ
ョン側の部材の一方に取付けられるハウジングと、上記
ハウジングに設けられたシリンダ部に挿入されかつシリ
ンダ部の軸線方向に移動自在であるとともに上記アーム
部またはサスペンション側の部材の他方に取付けられる
ロッドと、上記ロッドの軸線方向中間部の両側面にくび
れた形状に形成された凹部と、上記凹部に連なりかつ上
記凹部に向ってロッドの軸線方向に厚みが漸減する斜状
案内面と、上記凹部に嵌合可能な一対の対向壁を有し
の対向壁が上記ロッドに対してV状に開いた形状であり
かつ上記ロッドの径方向に進退可能に上記ハウジングに
保持されていて上記ロッドが上記ハウジングに対し所定
の軸線方向中立位置にある時に上記対向壁が上記凹部に
対向するロック部材と、上記ロック部材の一対の対向壁
を上記ロッドの斜状案内面に接触させるかまたは上記凹
部に嵌合させる方向に上記ロック部材を付勢するリター
ンばねと、上記ロック部材を上記凹部に嵌合させる位置
から嵌合を外す位置にわたって移動させることの可能な
ロック部材駆動手段とを具備している。
【0007】
【作用】上記ロック部材の対向壁が上記凹部に嵌合して
いる状態においては、ハウジングに対してロッドの動き
止めがなされるから、車両の旋回走行時のようにスタビ
ライザ本体の左右のアーム部に互いに逆相の入力があっ
た時に、双方のアーム部の相対変位によってスタビライ
ザ本体がねじられる。こうして車体のローリングを抑制
する方向の反力が生じ、スタビライザ効果が発揮され
る。
【0008】ロック部材駆動手段を操作することによっ
て、ロック部材の対向壁を上記凹部から離す方向に動か
すと、ハウジングに対してロッドが軸線方向に相対移動
可能な状態となる。従ってこの場合、スタビライザ本体
のアーム部に左右逆相の入力があっても、ロッドとハウ
ジングとの相対移動によってアーム部の変位が吸収され
る。こうしてスタビライザ本体をねじる力が軽減ないし
解消され、オフ状態となる。
【0009】上記オフ状態からオン状態に切換える際
に、ロック部材駆動手段をオン方向に操作するが、この
時、ロック部材の対向壁が凹部のところに丁度位置して
いなくても、リターンばねの弾力によってロック部材の
対向壁がロッドに向って付勢されているため、上記凹部
に連なる斜状案内面が対向壁に接した状態になる。この
ためロッドは、上記凹部がロック部材の対向壁と嵌合す
る方向にのみ相対移動できる状態となる。従って、ロッ
ドが中立位置に達した時に、ロック部材の対向壁が凹部
に嵌合してオン状態に戻るとともに、中立位置へのセン
タリングがなされる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図11を参照して説明する。図2に示された自動車用
スタビライザ装置1は、スタビライザ本体2と、オン・
オフ切換機構3を備えている。棒状鋼材のような弾性を
有する材料からなるスタビライザ本体2は、周知のもの
と同様に左右一対のアーム部6,7と、これらアーム部
6,7間に位置するトーション部8とを備えて構成され
ている。トーション部8は、図示しない車体の幅方向に
延びている。
【0011】トーション部8は、ゴムブッシュを備えた
ブラケットによって車体側に支持される。一方のアーム
部6は、オン・オフ切換機構3を介して、車軸側の部材
の一例としてのサスペンションのロアアーム9に接続さ
れている。
【0012】図1等に示されるように、オン・オフ切換
機構3は、ハウジング11を備えている。図示例のハウ
ジング11は、箱状のロック部材収納部12と、円筒状
のシリンダ部13とを備えている。シリンダ部13の上
端側に設けられた雄ねじ部14は、ロック部材収納部1
2に設けられたねじ孔に螺合されている。
【0013】ロック部材収納部12は、図3に示される
ように上面側が開口する収納部本体17と、収納部本体
17の開口を塞ぐ蓋部材18などからなる。ロック部材
収納部12の内部に、後述するロック片71,72を収
容するガイド孔19が設けられている。ガイド孔19
は、シリンダ部13と直交する方向に延びている。
【0014】ロック部材収納部12に、ロッド挿入孔2
1が形成されている。ロッド挿入孔21はロック部材収
納部12の厚さ方向に貫通し、シリンダ部13の中空孔
22に連通している。図3に示されるように、収納部本
体17にねじ孔23が設けられている。このねじ孔23
に、蓋部材18を収納部本体17に固定するためのボル
ト(図示せず)がねじ込まれる。
【0015】図1等に示されるように、シリンダ部13
の下端部に設けられた雄ねじ部30にナット部材31が
螺合されている。ハウジング11は上記ナット部材31
によってロアアーム9に取付けられている。ハウジング
11とロアアーム9との間にゴムブッシュ32,33が
設けられていて、ハウジング11とロアアーム9が互い
にある程度揺動できるようにしてある。
【0016】シリンダ部13とロッド挿入孔21にロッ
ド40が挿入されている。ロッド40は円柱状をなして
おり、シリンダ部13の軸線方向に移動自在である。ロ
ッド40の図示上端に球継手等を用いたジョイント部材
41が設けられている。ジョイント部材41は、スタビ
ライザ本体2のアーム部6の端部に、ナット42によっ
て固定されている。
【0017】ロッド40の上端部に、第1の端板45と
第1のストッパ部材46が設けられている。ロッド40
の下端部に、第2の端板48と第2のストッパ部材49
が設けられている。第2の端板48は、ナット50によ
ってロッド40に固定されている。ストッパ部材46,
49はゴム状弾性体のような弾性を有する材料からな
る。
【0018】ロッド40の軸線方向中間部の両側面に、
くびれた形状の凹部55,56が設けられている。図4
あるいは図7に示されるように、凹部55,56間に位
置するくびれ部分57は、ロッド40の一側面から他側
面に向って、ロッド40の径方向に厚みが減少するテー
パ状をなしている。
【0019】図1は、ハウジング11に対してロッド4
0が中立位置にある状態を示している。この時、スタビ
ライザ本体2のアーム部6,7は互いに中立状態にあ
る。ロッド40が上記中立位置にある時、凹部55,5
6とガイド孔19とが互いに合致するように、ガイド孔
19と凹部55,56の位置関係が設定されている。
【0020】図5に示されるように、ロッド40の両側
面に、一方の凹部55の上方および下方に連なる斜状案
内面60,61と、他方の凹部56の上方および下方に
連なる斜状案内面62,63が設けられている。一方の
凹部55に連なる斜状案内面60,61は、凹部55に
向って落ち込むように厚みが漸減する形状をなしてい
る。他方の凹部56に連なる斜状案内面62,63も、
凹部56に向って落ち込むように厚みが漸減する形状を
なしている。
【0021】ロック部材収納部12に、ロック部材70
が収容されている。図3に示されるようにロック部材7
0は、くさび状の一対のロック片71,72と、ロック
片71,72を互いに連結するピン73などによって構
成されている。ピン73はソケット75に挿通されてい
る。ロック片71,72は互いに左右対称の形状をな
し、その相互対向部に対向壁76,77を備えている。
【0022】図4,7等に示されるように、対向壁7
6,77は、凹部55,56間のくびれ部分57の横断
面形状に応じて、V状に開いた形状、すなわち対向壁7
6,77間の距離がピン73側に向って狭くなるような
形状をなしている。図6に示されるように、対向壁7
6,77の縦断面形状は、凹部55,56の断面に対応
した凸面形状としてある。すなわち、対向壁76,77
の上下両縁部に、凹部55,56に丁度嵌合する斜面部
78,79が設けられているとともに、これら斜面部7
8,79の傾斜角度θ2 を、前述した斜状案内面60,
61の傾斜角度θ1と同じにしてある。
【0023】ロック片71,72は、ガイド孔19に収
容され、ロッド40と直交する方向(ロッド40の径方
向)に移動自在としてある。ロック片71,72は、図
4に示される第1の位置すなわち対向壁76,77が凹
部55,56と嵌合する位置から、図7に示される第2
の位置すなわち対向壁76,77が凹部55,56から
離れる位置にわたって、所定のストローク範囲を往復移
動できるようにしてある。
【0024】上記ロック部材70は、ロック部材駆動手
段80によって、上記ストローク範囲で移動させること
ができるようになっている。ロック部材駆動手段80の
一例は、ワイヤ81およびアウタチューブ82などから
なる操作ケーブル82と、上記ワイヤ81を牽引可能な
操作機構85(図2参照)と、リターンばね86などを
備えて構成されている。アウタチューブ82の端末87
は、ハウジング11の端壁88に設けられたねじ孔89
に挿入され固定されている。ワイヤ81の端末91は、
ソケット75に固定されている。
【0025】リターンばね86は、ロック部材70と端
壁88との間に圧縮した状態で設けられている。従っ
て、ワイヤ81が引かれていない状態においては、ロッ
ク部材70は、リターンばね86の弾力によって、ロッ
ド40に向って付勢される。
【0026】図2に示された操作機構85は、ワイヤ8
1に接続された操作レバー95を備えている。ワイヤ8
1と操作レバー95との間に、引張ばね94が設けられ
ている。操作レバー95はブラケット96に回動自在に
支持されており、操作レバー95を矢印F1 方向(オフ
方向)に動かした時に、ワイヤ81が引かれるようにな
っている。操作レバー95を矢印F2 方向(オン方向)
に動かすと、ワイヤ81が弛む。
【0027】操作レバー95は、適宜のホールド手段に
よって、オン位置とオフ位置とに保持できるようにして
ある。なお、ワイヤ81を引く手段として、例えば油圧
あるいは電動式のアクチュエータが採用されてもよい。
【0028】図1に示されるように、ハウジング11と
第1の端板45との間に、第1のコイルばね98が圧縮
された状態で設けられている。第2の端板48とナット
部材31との間に、第2のコイルばね99が圧縮された
状態で設けられている。これらのばね98,99は、ロ
ッド40を、前述した中立位置に向って付勢する。ばね
98,99は、それぞれ蛇腹状のダストカバー101,
102によって覆われている。次に、上記構成のスタビ
ライザ装置1の作用について説明する。
【0029】ロック部材70が図4,5に示される第1
の位置にある時、ロック片71,72の対向壁76,7
7が凹部55,56に嵌合することにより、ロッド40
がハウジング11に拘束された状態となる。このため、
車両の旋回走行時等においてスタビライザ本体2のアー
ム部6,7に左右逆相の入力があった時に、アーム部
6,7を介してトーション部8がねじられるようにな
り、車体のローリングを抑制する作用が生じる。従って
この場合には、図11に実線で示すように入力の初期か
らスタビライザ効果が発揮されるようになる。この明細
書ではこれをオン状態と呼ぶ。
【0030】操作レバー95をオフ方向に動かすと、ワ
イヤ81が引かれることにより、図7に示されるよう
に、リターンばね86の弾力に抗してロック部材70が
第2の位置まで引っ張られる。このため、ロック片7
1,72の対向壁76,77が凹部55,56から離れ
ることにより、ロッド40はハウジング11に対してシ
リンダ部13の軸線方向に自由に移動できるようにな
る。
【0031】上述のオフ状態においては、直進走行中の
車両が路面の凹凸上を通過する時のように、スタビライ
ザ本体2のアーム部6,7に左右逆相の比較的小さな入
力があった場合、ばね98,99が撓む範囲でハウジン
グ11とロッド40の相対変位が許容される。
【0032】このため、実質的にスタビライザ効果が弱
められた状態、ないしはスタビライザ効果が発揮されな
い状態となる。この明細書ではこれをオフ状態と呼ぶ。
上記オフ状態は、例えば路面の凹凸上を通過する際のゴ
ツゴツ感を軽減する上で効果的である。
【0033】上記オフ状態において、スタビライザ本体
2のアーム部6,7に作用する左右逆相の入力が大きく
なると、ばね98,99が限度いっぱいに撓む。例えば
図8の例では、第2のばね99がいっぱいに圧縮された
状態となり、それ以上の入力に対しては、入力の大きさ
に応じてスタビライザ本体2がねじられるようになっ
て、アーム部6,7間にねじりトルクにもとづく反力が
生じる。このため、図11に破線で示すように、入力が
一定値を越えるあたりから、通常のスタビライザ効果が
発揮されるようになる。
【0034】操作レバー95を上記とは逆のオン方向に
動かすことにより、ワイヤ81を弛めると、リターンば
ね86の弾力により、ロック部材70が、図4に示され
る第1の位置に復帰することにより、ロック片71,7
2の対向壁76,77が凹部55,56に嵌合する。こ
のため、ロッド40が再びハウジング11に拘束された
状態となり、スタビライザ効果が発揮されるようにな
る。
【0035】上記オフ状態から上記オン状態に切換える
際に、ロッド40の軸方向の位置によっては、凹部5
5,56がロック片71,72の対向壁76,77と丁
度対向していないことがある。その場合には、例えば図
9,10に示されるように、リターンばね86の弾力に
よってロック部材70がロッド40に押付けられるた
め、対向壁76,77が斜状案内面61,63に接した
状態になる。
【0036】この状態では、ロッド40はハウジング1
1に対して、中立位置に戻る方向、すなわち凹部55,
56が対向壁76,77と嵌合する方向(図10中の矢
印A方向)には移動できる。すなわち、逆方向(矢印B
方向)に加わる力に対しては、ロック片71,72によ
って、ロッド40の矢印B方向への相対移動が阻止され
る。
【0037】上記の理由から、ロッド40は中立位置に
戻る方向にのみ移動し、ロッド40が中立位置に達した
瞬間に、ロック片71,72の対向壁76,77がそれ
ぞれ凹部55,56に嵌合することにより、オン状態に
なるとともにセンタリングがなされ、ロッド40が中立
位置でロックされる。
【0038】このように上記スタビライザ装置1は、必
要に応じてスタビライザ効果をオン・オフさせることが
できるため、例えば悪路での直進走行時等においてはス
タビライザ効果をオフにすることにより、車体の揺れが
小さくなり、直進性と乗り心地が良くなる。また、車輪
の接地性が良くなり、走破性が向上する。良路走行時に
スタビライザ効果をオン状態にすれば、旋回走行時に車
体のローリング挙動が減少し、操縦安定性が向上する。
【0039】そして本実施例装置1によれば、オフから
オンへの切換えを行った時に、アーム部6,7は上述し
たロッド40のセンタリング機能によって互いに中立位
置でロックされ、正しい姿勢でスタビライザ効果を発揮
することができる。
【0040】なお、上記実施例では2枚のロック片7
1,72をピン73によって連結するように構成した
が、場合によっては、図12に示すように、平面視にお
いてV状に向き合う対向壁76,77を有する1枚のプ
レートからなるロック部材110を用いてもよい。ま
た、上記実施例とは逆に、ハウジング11をスタビライ
ザ本体2側に連結するとともに、ロッド40をサスペン
ション側の部材に連結するようにしてもよい。
【0041】また、凹部55,56と対向壁76,77
の断面形状は、図13に示されるようなものであっても
よい。この場合も、対向壁76,77の上下両縁部に斜
面部78,79を設け、これら斜面部78,79の傾斜
角度θ2 を、斜状案内面60,61の傾斜角度θ1 と同
じにしてある。
【0042】なお、前記実施例で述べた操作レバー95
の代りに、車速あるいはステアリングハンドル回転角、
ハンドル回転角速度等を検出し、その結果に基いて車両
の横方向加速度を演算することにより、走行状況に応じ
て自動的に前記オン・オフ動作を行なわせるようにして
もよい。あるいは、車両に加速度センサを取付け、この
センサの出力信号に基いて前記オン・オフ動作をなすよ
うにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構造でありなが
らオン・オフを確実に切換えることができ、しかもオフ
からオンへの切換時に、自動的にセンタリングがなされ
る。また、ロック部材はコンパクトに構成することがで
き、限られた取付けスペースでも可動ストロークを確保
することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すスタビライザ装置のオ
ン・オフ切換機構の断面図。
【図2】図1に示されたオン・オフ切換機構を備えたス
タビライザ装置の斜視図。
【図3】図1に示されたオン・オフ切換機構の一部の分
解斜視図。
【図4】図1に示されたオン・オフ切換機構の横断面
図。
【図5】図1に示されたオン・オフ切換機構の一部の縦
断面図。
【図6】図5に示されたロック部材とロッドの一部の拡
大断面図。
【図7】図1に示されたオン・オフ切換機構の作動態様
の一例を示す横断面図。
【図8】図1に示されたオン・オフ切換機構の作動態様
の一例を示す縦断面図。
【図9】図1に示されたオン・オフ切換機構のオフから
オンへの切換時の様子を示す横断面図。
【図10】図9に示された状態にあるオン・オフ切換機
構の一部の縦断面図。
【図11】図1に示されたオン・オフ切換機構を備えた
スタビライザ装置の動作を説明する図。
【図12】ロック部材の変形例を示す平面図。
【図13】ロッドとロック部材の変形例を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1…スタビライザ装置、2…スタビライザ本体、3…オ
ン・オフ切換機構、6,7…アーム部、11…ハウジン
グ、13…シリンダ部、40…ロッド、55,56…凹
部、60,61,62,63…斜状案内面、70…ロッ
ク部材、71,72…ロック片、76,77…対向壁、
80…ロック部材駆動手段、86…リターンばね、9
8,99…ばね。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のアーム部およびこれらアーム部間に
    位置するトーション部を備えたスタビライザ本体と、上
    記アーム部とサスペンション側の部材との間に設けられ
    るオン・オフ切換機構とを有するスタビライザ装置であ
    って、 上記オン・オフ切換機構は、上記アーム部またはサスペ
    ンション側の部材の一方に取付けられるハウジングと、
    上記ハウジングに設けられたシリンダ部に挿入されかつ
    シリンダ部の軸線方向に移動自在であるとともに上記ア
    ーム部またはサスペンション側の部材の他方に取付けら
    れるロッドと、上記ロッドの軸線方向中間部の両側面に
    くびれた形状に形成された凹部と、上記凹部に連なりか
    つ上記凹部に向ってロッドの軸線方向に厚みが漸減する
    斜状案内面と、上記凹部に嵌合可能な一対の対向壁を有
    この対向壁が上記ロッドに対してV状に開いた形状で
    ありかつ上記ロッドの径方向に進退可能に上記ハウジン
    グに保持されていて上記ロッドが上記ハウジングに対し
    所定の軸線方向中立位置にある時に上記対向壁が上記凹
    部に対向するロック部材と、上記ロック部材の一対の対
    向壁を上記ロッドの斜状案内面に接触させるかまたは上
    記凹部に嵌合させる方向に上記ロック部材を付勢するリ
    ターンばねと、上記ロック部材を上記凹部に嵌合させる
    位置から嵌合を外す位置にわたって移動させることの可
    能なロック部材駆動手段とを具備したことを特徴とする
    車両用スタビライザ装置。
  2. 【請求項2】上記オン・オフ切換機構は、上記ロッドを
    上記中立位置に向って押圧するばねを備えている請求項
    1記載の車両用スタビライザ装置。
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