JP2635005B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2635005B2
JP2635005B2 JP6095240A JP9524094A JP2635005B2 JP 2635005 B2 JP2635005 B2 JP 2635005B2 JP 6095240 A JP6095240 A JP 6095240A JP 9524094 A JP9524094 A JP 9524094A JP 2635005 B2 JP2635005 B2 JP 2635005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は遊技機の制御手段、特
にCPUを利用して制御する制御手段を備えたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の代表的な例としてパチンコ遊技
機の分野においては、遊技客へのサービス向上や遊技を
楽しめる客層の拡張などのために、いわゆる役物(やく
もの)と呼ばれる電動式の入賞装置を備えたものが開発
されている。この役物が付くことにより遊技の内容が多
様になり、これにより遊技客の健全な楽しみを増加させ
ることができるようになる。
【0003】ところで、この役物付きのパチンコ遊技機
では、その役物を構成する各種の電動装置およびその役
物に関連する各種の表示手段を制御するために、電子的
な制御手段が不可欠である。この制御手段として、従来
においては、論理ゲートやカウンタなどのように機能ご
とに分れて構成された個別部品(ディスクリート部品)
を多数用いて組んだものが使用されていた。しかし、こ
の個別部品の組合わせにより構成される制御手段では、
役物付きパチンコ遊技機の多様かつ複雑な動作を効率的
に制御することが難しい。
【0004】そこで、パチンコ遊技機においても、その
多様かつ複雑な動作を効率的に制御するために、プログ
ラム格納式の汎用制御手段、いわゆる半導体集積回路化
されたマイクロ・コンピュータを用いて制御する必要性
が生じてきた。このマイクロ・コンピュータを利用する
ことができれば、従来の個別部品によるものよりも少な
い部品数でもって、上記パチンコ遊技機の制御手段を構
成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのプ
ログラム格納式のマイクロ・コンピュータ(CPU)に
は、わずかなきっかけでもって、暴走あるいは無限ルー
プへの飛込みといった甚だしい誤動作を生じる危険が内
在している。もちろん、このようなマイクロ・コンピュ
ータ(CPU)特有の誤動作は、正常な使用環境の下で
はほとんど対策されている。しかし、遊技機内部および
この遊技機が設置される場所の環境には、例えばモータ
や照明器具などの雑音源がすぐ近くに多くあり、また遊
技機の裏側には熱がこもりやすいなど、温度などの環境
条件も悪い。このように、遊技機の内外における環境条
件は、マイクロ・コンピュータにとっては非常に劣悪で
ある。従って、その遊技機の制御手段を上記マイクロ・
コンピュータを用いて構成すると、暴走や無限ループへ
の飛込みといったようなマイクロ・コンピュータ特有の
誤動作が生じる恐れが非常に大きくなる。また、遊技機
の動作には、時間的要素を伴う部分が多い。このため、
その制御手段には多数のタイマー機能が必要となる。こ
のタイマー機能は、マイクロ・コンピュータ(CPU)
の機能を利用することにより、いわゆるソフトタイマー
として構成することもできる。しかし、このソフトタイ
マーを従来から知られている手段でもって構成するため
には、マイクロ・コンピュータの割込機能を使った複雑
な処理プログラムが必要となり、このためにマイクロ・
コンピュータのプログラムのサイズがやたらに大きくな
って、バグと呼ばれるプログラムの誤りの発見が困難に
なってしまうなどの問題が生じるようになる。
【0006】
【0007】さらに、遊技機の制御手段をマイクロ・コ
ンピュータで構成すると、そのプログラムの追加書込な
どによる不正改造が簡単に行なってしまうようになる、
という問題もあった。
【0008】以上のように、遊技機でのマイクロ・コン
ピュータの採用には非常に多くの困難がともなう。
【0009】この発明は以上のような困難を克服するも
のであって、その代表的な目的の一つはCPU(マイク
ロ・コンピュータ)で制御される遊技機において、CP
U特有の誤動作、すなわち暴走や無限ループへの飛込み
といった異常事態が発生するのを回避することにある。
本発明の他の目的は、上記のような異常事態が仮に生じ
ても、ただちに正常な状態への自動的な復帰あるいは安
全な状態への自動回避いわゆるフェイルセーフが確実に
行なわれるようにし、これにより苛酷な使用環境下での
使用にも耐える信頼性の高い遊技機を提供することにあ
る。
【0010】
【0011】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明かになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
【0013】すなわち、この発明は、上記目的を達成す
るため、図1にその主要な構成を対応させて示すよう
に、CPU(マイクロ・コンピュータ02)とその周辺
装置とによって構成される制御手段を有する遊技機(0
3)であって、上記制御手段は、上記CPUを一定周期
ごとにリセットさせる信号を発生するリセット信号発生
手段(01)と、上記リセット信号発生手段から発せら
れるリセット信号の周期が、上記CPUがプログラムを
一通り実行するのに要する処理時間よりも長く設定され
ているとともに、上記CPUは、そのリセット回数を計
数することによりタイマー処理を行い上記リセット信号
の周期の整数倍に設定された時間を計時するタイマー手
段とを備え、且つ、上記周辺装置は、ROMおよびRA
Mを含み、当該RAMは記憶領域のうち一部が上記タイ
マー処理を含むCPU処理の作業領域として使用される
とともに、作業領域以外の不使用領域はアクセスが不能
にされるようにしたものである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】上記手段により、メモリの使用可能な記憶領域
が制限され、例えばプログラムの誤記等によりマイクロ
コンピュータが誤って上記使用不能な記憶領域をアクセ
スに行ってもメモリは応答しないため、誤まったデータ
が読み出されてCPUが暴走したり無限ループへ飛び込
んでしまうというような異常事態の発生が回避される。
【0018】また、周辺装置としてのRAMは一部がタ
イマー処理を含むCPU処理の作業領域として使用され
るとともに、作業領域以外の不使用領域へのアクセスが
不能にされているため、その不使用領域にプログラムの
追加書込みなどによる不正改造を行ってもその改造プロ
グラムが実行されないようにすることができる。また、
CPUの誤動作による暴走や無限ループへの飛込みとい
った異常事態が仮に生じても、周期的に行なわれるリセ
ットによって、ただちに正常な状態への自動的な復帰あ
るいは安全な状態への自動回避いわゆるフェイルセーフ
が確実に行なわれるようになる。そして、これにより苛
酷な使用環境下での使用にも耐える信頼性の高い遊技機
を得ることができる。また、リセット回数を計数するこ
とによりタイマー処理を行なうタイマー手段を設けるこ
とにより、割込み機能を使用したソフトタイマー用の複
雑なプログラムが不要となり、プログラムのサイズを必
要最小限にすることができ、これによってバグを減ら
し、CPUの誤動作による装置の暴走や無限ループへの
飛込みによる制御不能状態(いわゆるハングアップ)等
の異常自体を発生しにくくすることができる。さらに、
RAM内に設定された特定領域の記憶状態に基づいて異
常状態の発生を判定する手段を設けるならば、装置の暴
走や制御不能状態が生じる前に異常状態の発生を検出す
ることも可能である。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、この発明をパチンコ遊技機に適用した
場合の実施例を図面に基づいて説明する。図2〜図9
は、この発明が適用されているパチンコ遊技機のメカ部
分の構成例を示すもので、このうち図2は、本発明に係
るパチンコ遊技機全体の構成例を、また、図3はその遊
技盤1に形成される遊技領域1aの構成例を示す。
【0022】図2および図3において、遊技盤1の前面
には打球案内レール3が配設されている。この打球案内
レール3は、打球発射装置2によって発射された遊技球
すなわち打球を遊技領域1aの上部へ案内する。打球発
射装置2は下部の操作ダイヤルノブ2aによって操作・
駆動される。
【0023】遊技領域1aは、上記打球案内レール3と
開閉パネル101のガラス板とによって囲まれた空間に
形成されている。この遊技領域1aには入賞領域を形成
する種々の入賞口6a,6b,6c,7,8,53aお
よび入賞装置5,9などが配設されている。これととも
に、多数本の障害釘11と各種の誘導部材12a,12
b,12c、および方向設定部材13a,13bなどが
配設されていて、これらによって遊技領域1a内に打ち
込まれた打球がその方向を種々に変えながら落下するよ
うになっている。そして、遊技領域1aの最下部には、
いずれの入賞領域にも入賞できなかった打球を遊技盤の
背後へ回収するアウト口10が設けられている。
【0024】また、その遊技領域1aの中央には、一種
のゲ−ム装置をなす可変表示装置4が装備されている。
この可変表示装置4では、発光ダイオードによるセグメ
ント型表示器LEDA,LEDB,LEDC,LEDD
によって0から9までのアラビア数字が表示されるよう
になっている。可変表示装置4が動作すると、各表示器
LEDA〜LEDDにおける表示数字がそれぞれに変化
する。この変化は、遊技客がストップスイッチSW2を
操作するかあるいはある程度の時間を経過することによ
って停止される。この時、この停止後の表示数字の組合
せが予め約定した出目になると、これによって後述する
特定態様が発生されるようになっている。
【0025】上記入賞口6a,6b,6c,7,8,5
3aは、入賞領域を常時開設している固定入賞口であ
る。これらの入賞口6a,6b,6c,7,8,53a
は、その機能によって、一般入賞口6a,6b,6c,
53aと、特定入賞口7,8とに分類される。打球が一
般入賞口6a,6b,6c,53aに入賞した場合に
は、これによって所定数(通常は10ないし15個)の
賞品球が払出されるようになる。打球が特定入賞口7,
8に入賞した場合には、一般入賞口への入賞の場合と同
様に所定数の賞品球が払出される他に後述するように、
可変表示装置4が起動させられて特別の利益を得るため
の機会が与えられるようになる。
【0026】上記入賞装置5,9としては、チューリッ
プ式の入賞装置9と特別変動入賞装置5が設けられてい
る。そのうち、特別変動入賞装置5は、通常は入賞領域
を開設していないが、可変表示装置4における可変表示
動作の停止結果によって特定の態様が生じることによ
り、入賞確率の非常に高い広幅の特別変動入賞口80を
一時的に開設する。さらに、その特別変動入賞口80内
は、所定数の賞品球をもたらすだけの普通入賞口82
と、賞品球の他に特別変動入賞口80が再度開設される
権利も与える継続入賞口81とに分かれている。
【0027】他方、遊技盤1の上部には照光式の集中表
示部材20が配設されている。この照光式の集中表示部
材20には、打球がいずれかの入賞領域に入賞したとき
に一時的に点灯される賞品ランプ21、可変表示装置4
の可変表示動作停止による特定態様が発生したときなど
に点灯あるいは点滅されるターボランプ22、後述する
「大当たり」の特定態様が発生した場合における特別変
動入賞装置5の開状態の継続回数を数値表示するセグメ
ント型表示器LEDE、およびその継続回数が所定の制
限回数(10回)に達した時の特別変動入賞装置5によ
るゲームの完了を報知する完了ランプ24が配設されて
いる。
【0028】また、上記可変表示装置4には大当たり表
示用照明手段27が設けられている。この照明手段27
は、上記セグメント型表示器LEDA,LEDB,LE
DC,LEDDによる表示が変化している間、点滅点灯
される。さらに、「大当たり」の特定態様が生じると、
その点滅速度が速くなるように制御されるようになって
いる。これにより、可変表示装置4の動作および「大当
たり」の発生が効果的に演出・表示されるようになって
いる。
【0029】さらに、上記特別変動入賞装置5内には継
続条件成立表示部29が設けられている。この継続条件
成立表示部29は、「大当たり」の特定態様が発生して
いるときに、上記継続入賞口81に打球が入賞すること
により点灯駆動されるようになっている。これにより、
特別変動入賞口80が再度開設される特別の継続権利が
付与されたことが表示されるようになっている。
【0030】上記構成の遊技盤1を保持するパチンコ遊
技機の保持枠100の上部には、発射装置駆動ランプ2
6が設けられている。この発射装置駆動ランプ26は、
打球発射装置の操作ダイヤルノブ2aを操作したときに
点灯される。また、保持枠100に取り付けられた開閉
パネル101には、打球発射装置に供給される打球を保
留する供給皿102が取り付けられている。さらに、そ
の下方には、供給皿102から溢れた賞品球を貯留する
ための受皿103が設けられている。
【0031】上記保持枠100の側部(図では左側)に
は、押圧操作式のストップスイッチSW2が設けられて
いる。このストップスイッチSW2は、特定入賞口7ま
たは8への入賞口によって起動された可変表示装置4の
可変表示動作を手動で停止させたいときに使用される。
【0032】さて、上述ごとく構成されたパチンコ遊技
機では、打球発射装置2によって遊技領域1a内に打ち
込まれた打球が何れかの入賞領域に入賞すると、これに
よって所定数(通常は10ないし15個)の賞品球が払
出される。さらに、その入賞球が特定入賞口7または8
に入賞した場合には、可変表示装置4が起動される。そ
して、その可変表示装置4のセグメント型表示器LED
A〜LEDDによって表示されている4つの数字がそれ
ぞれに変化させられるようになる。
【0033】ここで、遊技客がストップスイッチSW2
を押すか、あるいはある程度の時間が経過すると、これ
によってその可変表示の動作が停止される。このとき、
その停止後の表示数字の組合せが予め約定した出目にな
ると、これによって特定態様が発生される。特定態様が
発生すると、特別変動入賞装置5が閉状態から開状態に
変換されて、上述した特別変動入賞口80による入賞領
域が遊技領域1a内に臨時的に開設・提供されるように
なる。これにより、そこへの入賞確率がゼロから非常に
高い状態に移行される。この結果、遊技客には、比較的
短時間内に多数の入賞球を発生させて多くの賞品球を獲
得できる特別の機会が与えられるようになる。
【0034】この場合、上記特定態様によって生じる状
態には、上記表示数字の組合せによって、「大当たり」
と「中当たり」の2種類がある。「大当たり」の状態
は、4つの表示数字のすべてが予め約定した特定数字の
一つに揃う特定態様が発生したときに生じる。「中当た
り」の状態は、3つの表示数字うちの任意の3つが予め
約定した特定数字の一つに揃う特定態様が発生したとき
に生じる。つまり、揃う目が4つの場合は「大当たり」
が、揃目が3つの場合は「中当たり」がそれぞれ出るよ
うになっている。
【0035】「大当たり」の特定態様が発生した場合に
は、特別変動入賞装置5が比較的長い所定時間(約30
秒)の間、開状態に設定される。これにより、入賞の確
率が飛躍的に高くなる。さらに、特別変動入賞装置5の
開状態が持続している間に、その特別変動入賞口80内
に設定された継続入賞口81に打球が入賞すると、特別
変動入賞装置5が一旦閉状態に戻ったあとに再び開状態
に設定されるようになる。つまり、特別変動入賞装置5
の開状態が継続される時間が実質的に延長されるように
なる。これにより、非常に多くの入賞機会が遊技客に与
えられるようになっている。
【0036】また、「中当たり」の特定態様が発生した
場合には、特別変動入賞装置5が比較的短い所定時間
(約6秒)の間だけ、開状態に設定される。これによ
り、「大当たり」に及ばないが、通常の場合よりもかな
り多くの賞品球を得る機会が遊技客に与えられるように
なっている。
【0037】ここで、上記可変表示装置4に表示される
数字の組合せは、ランダム的に変化させられるようにな
っている。従って、上記特定態様による特別の機会は、
遊技の習熟度などの個人差などによることなく、ほぼ平
等に与えられるようになる。これにより、初心者でも上
記特定態様による偶然の機会を楽しむことができるよう
になっている。
【0038】ただし、上述した特別の機会によって遊技
客に与えられる利益が大きすぎると、今度は無用な射幸
心が煽る恐れが生じる。そこで、その射幸心を煽らない
ようにするために上述した特定態様の発生に関連する制
御動作において、次のような制御動作を併せて行なわれ
るようになっている。
【0039】すなわち、上記「大当たり」の状態が発生
した場合には、特別変動入賞装置5への入賞球の数が一
定の制限数(10個)に達すると、その特別変動入賞装
置5は所定時間(約30秒)の経過を待つことなく直ち
に閉状態に強制復帰させられるようになっている。さら
に、上記継続入賞口81への入賞による開状態の継続設
定回数も、一定回数(10回)以下に制限されるように
なっている。これにより、遊技客の健全な興味を損なう
ことなく、無用な射幸心を煽らないようにしている。
【0040】他方、図示は省略するが、「大当たり」お
よび「中当たり」の特定態様が発生したときには、上述
した制御動作とともに、その特定態様の種類に応じて、
例えばファンファーレのごとき効果音などのように、音
響による演出表示の制御も併せて行なわれるようになっ
ている。なお、ファンファ−レのごとき効果音は、詳細
は後述するが、電子的に発生されて、遊技機内に組み込
まれたスピーカ(図示省略)から発せられるようになっ
ている。 このような演出表示によって、遊技客は賞品
球の獲得以外の面白さも体験できるようになっている。
【0041】次に、上述したパチンコ遊技機のより具体
的な構成を図2から図9までを参照しながらさらに詳細
に説明する。
【0042】図2はこの発明が適用されているパチンコ
遊技機の前面を示す。同図にその概要を示すパチンコ遊
技機は、前述したように、遊技盤1,打球発射装置2,
打球操作用ダイアルノブ2a,打球案内レール3,保持
枠100,開閉パネル101,供給皿102,溢れ球受
皿103などを有する。
【0043】遊技盤1は保持枠100の内側に保持さ
れ、その前面側は開閉パネル101によって覆われるよ
うになっている。開閉パネル101は透明ガラス板を用
いて構成されている。この遊技盤1の中央部は打球案内
レール3によって大きく取り囲まれている。そして、こ
の取り囲まれた中に遊技領域1aが形成されている。
【0044】また、その遊技盤1の上部には照光式の集
中表示部材20が配設されている。この集中表示部材2
0には、賞球ランプ21,特定態様発生表示ランプ2
2,および完了ランプ24が一体的に組込まれている。
また、その集中表示部材20には発光ダイオードによる
セグメント型表示器LEDEが取り付けられている。こ
れらのランプおよび表示器の機能については前述したと
おりである。
【0045】すなわち、賞球ランプ21は、入賞領域に
打球が入賞したときに一時的に点灯される。入賞領域は
例えばチューリップ式入賞装置9などによって提供され
る。特定態様発生表示ランプ22は「中当たり」あるい
は「大当たり」の特定態様が発生したときなどに点灯あ
るいは点滅される。セグメント型表示器LEDEは、
「大当たり」の所定態様が発生した場合において、継続
入賞口81に打球が入賞することによって特別変動入賞
装置5の開状態が継続・延長させられた回数を数値表示
する。完了ランプ24は、その継続・延長回数が所定の
制限回数(10回)に達したときの特別変動入賞装置5
によるゲームの完了を報知する。
【0046】打球発射装置2は電動駆動式であって、供
給皿102内の遊技球を一個ずつ発射する。その操作は
ダイアルノブ2aの回動操作によって行なわれる。この
ダイアルノブ2aは手動によって回動操作され、遊技客
が手を放すと自動的に非操作位置にバネ復帰するように
構成されている。打球案内レール3は、発射装置2によ
って発射された遊技球すなわち打球を後述する遊技領域
1a内に案内する。
【0047】遊技領域1aは、前述したように、遊技盤
1の前面の打球案内レール3で囲まれた中に形成されて
いる。この遊技領域1a内には、打球の方向を無作為に
変更させる多数の障害釘11や打球の流下速度および方
向を制御する転動誘導部材12a,12b,12cなど
が配設されている。これとともに、その遊技領域1a内
には、入賞領域を提供する各種の入賞装置、すなわち特
別変動入賞装置5,第1の所定入賞口7,第2の所定入
賞口8,チューリップ式入賞装置9などが配設されてい
る。
【0048】特別変動入賞装置5は、前述したごとく、
可変表示装置4による特定態様が発生したときに動作し
て一時的に入賞領域を開設するように構成されている。
この特別変動入賞装置5については、後程その構成例を
詳細に説明する。また、第1,第2の特定入賞口7,8
は、前述したように、可変表示装置4を起動させるため
の特定の入賞領域を提供するようになっている。
【0049】さらに、上記遊技領域1a内には、可変表
示装置4,アウト口10および照明手段25などが配設
されている。可変表示装置4は、詳細は後述するが複数
箇所(4箇所)の表示窓部にて、各表示窓部ごとに複数
種類のキャラクタをそれぞれに可変表示するように構成
されている。この実施例では、キャラクタとして0から
9までのアラビア数字を可変表示する。表示される数字
の出目はそれぞれにランダムに可変されるようになって
いる。
【0050】アウト口10は、遊技領域1a内のいずれ
の入賞領域にも入ることができなかった打球、つまり入
賞できなかった外れ球を回収する。照明手段25は、可
変表示装置4の可変表示動作停止により特定態様が発生
したときに点滅あるいは点灯される。
【0051】他方、保持枠100はパチンコ遊技機の外
枠をなす。この保持枠100には、いずれも前述したス
トップスイッチSW2および発射駆動ランプ26などが
配設されている。ストップスイッチSW2は上記可変表
示装置4の可変動作を手動で停止させるものであって、
押圧操作式(ボタン式)のモメンタリー型(瞬動型)ス
イッチを用いて構成されている。
【0052】溢れ球受皿103は、供給皿102から溢
れた球を貯留するところである。打球が入賞すると所定
数の賞品球が払出されるが、この払出される賞品球は供
給皿102に放出されるようになっている。
【0053】図3は遊技盤1の詳細を示す。図3におい
て、上記可変表示装置4の上方には、いわゆる「天」
「天の左」「天の右」の3つの一般入賞口6a,6b,
6cが一体的に設けられている。なお、これらの一般入
賞口6a,6b,6cはそれぞれ、可変表示装置4とは
別に独立して設けてもよい。
【0054】遊技領域1aの上半部には、上記転動誘導
部材12a,12b,12cなどのほかに、第1,第2
の方向設定部材13a,13bが配設されている。これ
らの方向設定部材13a,13bは障害釘によって形成
されている。これらの方向設定部材13a,13bの下
方には上記転動誘導部材12a,12b,12cがそれ
ぞれ配設されている。そして、それらの転動誘導部材の
うち、第1の転動誘導部材12aは、その回転軸が、第
1の特定入賞口7の斜め上方からやや中央に寄ったとこ
ろで、かつその上方に位置する第1の方向設定誘導部材
13aの中心線よりも距離Aだけ外側に離れたところに
軸支されている。第2の転動誘導部材12bは、第1の
特定入賞口7の内側によりやや下方にて、第2の方向設
定誘導部材13bと可変表示装置4の肩部4aとの間隔
の中心線よりも距離Cだけ外側に離れところに軸支され
ている。これによって転動誘導部材12a,12bに向
かって流下してきた打球は、遊技盤の中央に向かって流
下しやすくなるように方向が制御されるようになってい
る。
【0055】ここで、第1,第2の特定入賞口7,8へ
の入賞球は、遊技盤1の背後にて、他の入賞領域への入
賞球とは別の経路を案内される。そして、図3にその取
付位置を点線で示すスタートスイッチSW1を通過した
後に、他の入賞球と共通の誘導経路に合流させられるよ
うになっている。スタートスイッチSW1は、特定入賞
口7あるいは8に入賞した打球の通過経路に設置される
ことにより、その特定入賞球を検出する。この検出信号
によって上記可変表示装置4が起動されるようになって
いる。
【0056】可変表示装置4は、その肩部4aの終端が
第2の方向設定誘導部材13bの下端も距離Bだけ高い
位置になるように設定されている。これによって、第2
の方向設定部材13bおよび可変表示装置4の肩部4a
に沿って流下してきた打球が、可変表示装置4の交流面
(後述)を通過して下方の第2の特定入賞口8や特別変
動入賞装置5に飛び込みやすくされるようになってい
る。
【0057】以上のようにして、方向設定誘導部材13
a,13bと転動誘導部材12a,12bの取り付け位
置を定めることにより、遊技球の流路を中央に大きく開
放構成し、遊技球の無駄を無くすとともに、遊技球が効
率よく中央に寄るようになっている。
【0058】上記特別変動入賞装置5には2種類の入賞
口80と53aが設けられている。一つはその中央に臨
時に開設される特別変動入賞口80であり、今一つはそ
の両側に常に開設されている一般入賞口53aである。
この2種類の入賞口80と53aに対応して、複数の障
害釘からなる分配案内部材14が設けられている。この
分配案内部材14は第2の特定入賞口8と特別変動入賞
装置5との間に設けられ、上記2種類の入賞口に打球を
振り分けるとともに、特別変動入賞装置5への入賞球の
スピードを軽減させるように作用する。
【0059】遊技領域1aの右端には、弓形の球案内部
材15が打球案内レール3と連続する円弧を形成するよ
うに固定されている。この球案内部材15の上端には暴
動阻止部材16が取り付けられている。この暴動阻止部
材16は、高速で打ち込まれた打球の勢いを殺して遊技
領域内での暴動を押さえるように作用する。
【0060】図4および図5は上述した可変表示装置4
の具体的な構成例を詳細に示す。可変表示装置4は、図
4に示す取付孔44および図5に示すネジ43aや釘4
5などによって遊技盤1に固定されるようになってい
る。
【0061】この可変表示装置4の上部には、図5に示
すように、その前方を覆う装飾板40aに誘導平面40
bが一体に形成されている。この誘導平面40bは、遊
技盤1の表面より前方へ突出するように形成されてい
る。誘導平面40bの上端には、図4に示すように、ア
ーチ状をなす肩部4aが設けられている。この肩部4a
は、遊技盤上方より流下してきた打球の速度を落とし、
打球を左右どちらかの遊技領域へスムースに振り分ける
ように作用する。
【0062】上記誘導平面40bの下端両側部には内側
に向かって下り傾斜となる下向きの誘導傾斜面40cが
形成されている。この誘導傾斜面40cによって、打球
が交流面41の内側に誘導されやすくなるようになって
いる。
【0063】また、誘導平面40bの下方には交流面4
1が形成されている。この交流面41は、図5に示すよ
うに、遊技盤1の面と略同一面をなす。これにより、そ
の交流面41を通して左右の遊技領域内を流下する打球
の交流を許容している。この結果、打球が前述した第2
の特定入賞口8や特別変動入賞装置5へ飛び込みやすく
なるようにされている。
【0064】上記交流面41には、図5に示すように、
凹部形成壁42が固定されている。この凹部形成壁42
は止着部41aとネジ43によって固定され、遊技盤1
の奥に入り込む凹部42aを構成する。この凹部42a
の奥には、後述する可変表示部材47を取り付けるため
の取付面46が設けられている。上記取付面46には、
図4に示すように、3個の表示窓部46bが横一列に形
成されている。また、その背部には、図5に示すよう
に、可変表示部材47を固定するための支柱が突設され
ている。
【0065】可変表示部材47は、図5に示すように、
基板47aに取り付けられた状態でもって、上記取付面
46の背後に取付・固定されている。この可変表示部材
47は、図4に示すように、横一列に配列された3個の
表示器を有する。この表示器として実施例では、図4に
示すように、発光ダイオードによるセグメント型表示器
LEDA,LEDB,LEDCを使用している。各表示
器LEDA,LEDB,LEDCはそれぞれ、上記取付
面46の表示窓部46bに臨むように位置決めされてい
る。
【0066】また、図4に示すように、上記誘導面40
bの中央にも1個の表示窓40dが形成されている。こ
の表示窓40dの背後には、別の可変表示部材48が取
り付けられている。この可変表示部材48は1個の表示
器LEDDを有する。この表示器LEDDも発光ダイオ
ードによるセグメント型表示器である。この可変表示部
材48は、図5に示すように、その取付基板48aとと
もに、ネジ43dによって位置決め・固定されている。
【0067】ここで、上記セグメント型表示器LED
A,LEDB,LEDC,LEDDはそれぞれ、一種の
キャラクタ表示素子であって、発光駆動するセグメント
の組合せによって複数種類のキャラクタを任意に可変表
示することができるように構成されている。この実施例
では、そのキャラクタとしての、0から9までのアラビ
ア数字が採用されている。従って、上記セグメント型表
示器LEDA,LEDB,LEDC,LEDDは、各表
示器ごとに、そのセグメントの組合せによって0から9
の中の一つの数字を任意に表示できるように構成されて
いる。なお、上記キャラクタとしては、数字以外の文
字、あるいはシンボルマークや絵などであってもよい。
【0068】さらに、図4に示すように、可変表示装置
4の下部には、前述した特定入賞口7および8(第2,
図3)に入賞した打球の数を表示するための4つの記憶
表示ランプLED1〜LED4が横一列に配設されてい
る。これらの記憶表示ランプLED1〜LED4は、図
5に示すように、凹部形成壁42の下部に形成された貫
通窓部42dより現出されるようになっている。
【0069】上述のようにして、可変表示部材47およ
び記憶表示ランプLED1〜LED4は、いずれも遊技
盤1面よりも奥に後退したところに配設されている。こ
れは、可変表示部材47および記憶表示ランプLED1
〜LED4が現出される表示部材が交流面となってお
り、球の交流が頻繁に行なわれるので、これらを打球か
ら保護しその破損を阻止するためである。
【0070】また、可変表示部材47を前方から見るこ
とのできる視覚範囲を広げるため、上記凹部形成壁42
を奥から前面側に向けて末広がり状に傾斜させ、かつそ
の内壁面にメッキを施して可変表示部材47の表示内容
が鮮明になるようにしている。さらに、その凹部形成壁
42によって形成された凹部42aの奥面は、該面で外
部入射光が反射して遊技者の視野に入ることにより可変
表示部材47の表示が見えにくくなるのを避けるため、
垂直面に対してやや上向きの傾斜(約8〜10度)をも
たせてある。
【0071】他方、上記誘導平面40bの両側部には、
図4に示すように、半透明の着色部材からなる一対の大
当たり表示用照明手段27が設けてある。この大当たり
表示用照明手段27の光源であるランプ(図示せず)
は、図5に示すように、取付基板27aとネジ43cを
用いて照明手段27の内部に取り付けられる。取付基板
27aは、図示しないが、可変表示装置4の基板の裏側
に突設した支柱にクッション材を介し、かつ通風が良く
なるように取り付けられる。これにより、光源ランプに
対する振動を吸収し、かつそのランプから発生する熱を
効率よく消散させられるようになっている。
【0072】上記のごとく構成された可変表示装置4
は、前記特定入賞口7および8への入賞球を検出する前
記スタートスイッチSW1(図3)によって起動(トリ
ガ−)される。可変表示装置4が起動されると、その内
部に配設されている上記可変表示部材47,48の4つ
の表示器LEDA,LEDB,LEDC,LEDDの表
示内容が静止状態から変動状態に変化させられる。そし
て、各表示器LEDA,LEDB,LEDC,LEDD
ごとに、その表示数字が0,1,2,3,‥‥9,0,
1,2,‥‥のごとく規則的に変化(更新)するように
なる。この変動表示の状態にて、前記ストップスイッチ
SW2(図2)からの停止信号を受けると、あるいは変
動状態になってからある程度の時間が経過すると、各表
示器LEDA,LEDB,LEDC,LEDDごとの表
示数字の変化が一定間隔おいて順番に停止されて行く。
そして、変動状態から静止状態に復帰する。この表示の
変化が停止したときの各表示器LEDA,LEDB,L
EDC,LEDDに出現した4つの数字が特定の組合せ
(出目)になっていると、これによって特別の利益を与
える特定態様が発生される。この実施例では、例えば、
可変表示部材47のすべての数字が「1」,「3」,
「5」,「7」または「9」に揃った場合、つまりそれ
らの数字の揃目(ゾロメ)が出ると、「大当たり」と称
する第1の特定態様とする。また、可変表示部材47,
48の4つの数字のうち任意の3つが「1」,「3」,
「5」,「7」または「9」の揃目(ゾロメ)になった
場合に、「中当たり」と称する第2の特定態様とするよ
うになっている。それ以外の出目では特定態様は発生し
ない。
【0073】他方、可変表示装置4の両側部の大当たり
表示用照明手段27は、上記可変表示部材47,48の
表示が変化している間、点滅駆動される。さらに、表示
部材47,48の表示変化が停止した時点で「大当た
り」もしくは「中当たり」の状態が発生すると、その点
滅速度が速くなるように制御される。また、可変表示装
置4の下部の記憶表示ランプLED1〜LED4は、上
記可変表示部の保留数だけ点灯するように制御される。
【0074】図6から図9までは、図2および図3に示
した特別変動入賞装置5の詳細な構成例を示す。同図に
示す特別変動入賞装置5は、先ず、遊技盤1に取り付け
るための取付基板50を有する。この取付基板50は、
その周縁部に配設された取付孔54などを利用すること
により遊技盤1に取り付けられるようになっている。
【0075】この取付基板50の中央には、図7に示す
ように、横方向に細長い開口部50aが形成されてい
る。この開口部50aのすぐ下には窓部50bが形成さ
れている。また、この開口部50aには、図6に示すよ
うに、開閉可能な扉状の特別変動入賞受口51が収納さ
れるようになっている。
【0076】また、上記取付基板50の背後には、図6
から図8に示すように、裏板52が取り付けられる。こ
の裏板52は上記開口部50aを裏側から覆うように取
り付けられる。この裏板52には、図8に示すように、
上記開口部50aの中心部に対応する開口窓52bが打
ち抜かれている。
【0077】さらに、上記取付基板50の裏側には、図
6〜図8に示すように、包囲枠54が一体に形成されて
いる。この包囲枠54は、図8に示すように、上記開口
部50aの上縁から上記窓部50bの左右両側縁に沿っ
て形成されている。そして、この包囲枠54の後端に上
記裏板52がネジ55によって固定されるようになって
いる。また、その包囲枠54の両側部にはそれぞれ、図
8に示すように、入賞球誘導樋54aが形成されてい
る。この入賞球誘導樋54aは、取付基板50の前面の
一対の入賞装置53に対応する位置に形成される。そし
て、その入賞口53aに入賞した打球を遊技盤の背後へ
誘導するように作用する。
【0078】さらに、上記取付基板50の左右両側部に
はそれぞれ、入賞装置53が分離可能に装着されてい
る。各入賞装置53にはそれぞれ、第6,図7に示すよ
うに、回動部材70および照明手段53bが設けられて
いる。また、その入賞装置53には、その上端部に上向
きに開口する入賞口53aが各々設けられている。この
入賞口53aは、前述したように、一般入賞口をなす。
【0079】さらに、上記取付基板50には、図8に示
すように、上記一対の入賞装置53に対応する位置に貫
通孔50eがそれぞれ形成されている。この貫通孔50
eには、上記照明手段53bの光源となる照明ランプ2
8が挿入される。この証明ランプ28は、そのソケット
を介して基板28aに実装・固定された状態でもって、
取付基板50裏面のボス部50fに取付・固定される。
その取付・固定は、基板28aの取付用孔28bおよび
ネジ28cを利用して行なわれる。
【0080】ここで、上記特別変動入賞受口51は、前
記可変‘表示装置4の特定態様に応動して開閉動作させ
られるものであって、図8に示すように、その両端の支
軸51bによって前後方向に開閉可能に取り付けられて
いる。この特別変動入賞受口51が開くと、図7に示す
ように、一般入賞口よりもはるかに広幅の特別変動入賞
口80が臨時に開設されるようになる。この特別変動入
賞口80内には、所定数の賞品球が払だされるだけの普
通の入賞利益だけをもたらす普通入賞口82とともに、
前述した特定態様の継続・延長の権利がもたらされる継
続入賞口81が形成されるようになっている。
【0081】また、上記特別変動入賞受口51の一側
(図7では右側)には作動片51aが形成されている。
この作動片51aの端部は、上記裏板52に形成された
長孔52aからその裏板52の裏面側へ突出させられて
いる。そして、伝達部材65を介して後述する電磁ソレ
ノイドに係合させられるようになっている。これによ
り、上記特別変動入賞受口51は、その作動片51aを
介して開閉駆動されるようになっている。
【0082】図6は、上記特別変動入賞受口51が後方
に起き上がることによって特別変動入賞口を閉じた状態
を示す。図7は、その扉状の特別変動入賞受口51が前
方に倒れることによって特別変動入賞口を開いた状態を
示す。
【0083】他方、上記取付基板50の裏側には、窓部
50bの下縁に沿って略L字状をなす一対の入賞球誘導
部材56a,56bが形成されている。この一対の入賞
球誘導部材56a,56bの各先端は、約球一つ分の間
隔をおいて互いに対向させられている。さらに、その一
方の入賞球誘導部材56aの先端には係合凹部57aが
形成されている。これとともに、他方の入賞球誘導部材
56bの基端側の下には係合部57bが形成されてい
る。この係合部57bと上記係合凹部57aによって、
特別変動入賞口80への入賞球数を検出・計数するため
の検出器SW4が、装着・保持されるようになってい
る。この検出器SW4は、いわゆる10カウント検出器
と呼ばれるものであって、ここでは非接触型近接スイッ
チが使用されている。この10カウント検出器SW4
は、その先端の検出部31aが上記誘導部材56aと5
6bの両先端の間隔内に臨むように装着されている。こ
れにより、この検出器SW4は、上記誘導部材56aと
56bによって誘導された入賞球を1個ずつ検出するこ
とができるようになっている。
【0084】また、図7に示すように、上記特別変動入
賞口80内には整理室58が形成されるようになってい
る。この整理室58は、その上下左右が上記包囲枠54
(図8)によって、その下側が入賞球誘導部材56a,
56b(図8)によってそれぞれ囲まれる。この整理室
58に入った入賞球は、図8に示すように、入賞球誘導
部材56a,56bの作用によって整列・誘導され1個
ずつ10カウント検出器SW4の検出部31aを通過し
て流下させられるようになっている。その検出器31a
を通過して入賞球は、図8に示す円弧状の方向規制部5
0dによって一側方(図8では右側)へ誘導されるよう
になっている。この円弧状の方向規制部50dは、図8
に示すように、取付基板50の裏面の下部に一体的に形
成されている。
【0085】ここで、上記裏板52の前面には、図7に
示すように、その中央に形成された窓52bの両側縁に
一対の案内板52cが形成されている。この案内板52
cによって、上記整理室58の上部が前述した継続入賞
口81と普通入賞口82とに区画・分離されている。
【0086】さらに、上記裏板52の背面には、図8に
示すように、その背面の開口窓52bの上端に沿って支
持突起52dが形成されている。この支持突起52dに
は、ピン59を介して、感知片60が揺動可能な状態で
垂下されている。この感知片60は、揺動可能に垂下さ
れながら、上記開口窓52b内から図7に示す継続入賞
口81内に出入りするように付勢されている。これによ
り、その継続入賞口81(図7)に入賞した打球は、図
7と図8に跨がって示すように、一対の案内板52cに
案内され、後方の開口窓52bから前方へ突出している
上記感知片60を後方へ回動させてから、下方の10カ
ウント検出器SW4の検出部31aへ向って流下し、そ
こで上記普通入賞口82に入賞した打球とともに一個ず
つ検出されて計数されるようになっている。
【0087】上記感知片60は、図8に示すように、マ
イクロスイッチからなる継続条件検出スイッチSW3の
アクチェータ32aの弾力によって、開口窓52bより
前方へ突出するように弱く弾性付勢されるようになって
いる。この継続条件検出スイッチSW3は上記継続入賞
口81に入賞した打球を検出するためのものであって、
L字型の取付部材61を介して裏板52に取り付けられ
る。
【0088】上記継続条件検出スイッチSW3は、その
アクチェータ32aが感知片60の背面に膨出された押
圧部60aに当接するように位置決めされる。感知片6
0の上端には、上記ピン59が挿通されるピン孔60b
と、感知片60の回動範囲を規制すべく後方へ突出する
ストッパ部60cとが形成されている。また、上記支持
突起52dに係合された感知片60の支持ピン59は、
押さえ部材62に一体に形成された回動規制部62aを
支持突起52dに固定することによって抜け止めされ
る。また、この押え部材62の一側のスリット部62d
には、上記継続条件成立表示部29が挿入されるように
なっている。この継続条件成立表示部29は、押え部材
62のボス部62cに固定される保護部材63によって
保持および保護されるようになっている。
【0089】継続入賞口に入賞した打球は、上記開口窓
52dから上記感知片60を押し退けながら通過する。
この通過の際に、継続条件検出スイッチSW3が作動さ
せられて、1球ごとに検出信号が発せられる。この後、
普通入賞口82に入賞した打球とともに、上記カウント
検出器SW4の検出部31aへ誘導されて一個ずつ検出
されるようになってる。 また、図8に示すように、上
記裏板52には継続条件成立表示部29が取り付けられ
る。この継続条件成立表示部29は上記開口窓52b内
に臨むように配置される。この継続条件成立表示部29
は、上記継続条件検出スイッチSW3からの検出信号に
応じて点灯駆動されるようになっている。これによっ
て、遊技者は前述した特定態様の継続・延長の権利が付
与される特別条件の成立を知ることができる。
【0090】さらに、図8および図9に示すように、上
記裏板52の背面の長孔52aの両側には、一対のボス
部52fが形成されている。このボス52fには、図9
に示すように、取付片64によって、伝達部材65の支
軸65aが上下回動可能に軸支されている。伝達部材6
5は「へ」字状をしている。その先端部は上記長孔52
aより前方へ突出させられている。さらに、その伝達部
材65の先端は、作動片51cの後端上面に当接される
ようになっている。この作動片51cは上記特別変動入
賞受口51(図7)に形成されたものである。また、伝
達部材65の上端には、電磁ソレノイドSOLのプラン
ジャ66aの作動端が当接されている。この電磁ソレノ
イドSOLは特別変動入賞装置5の駆動源をなす。
【0091】図9において、電磁ソレノイドSOLが非
駆動状態にある定常時には、その復帰バネ66bによっ
てプランジャ66aが押し下げられ、これによって伝達
部材65が下方へ押圧される。すると、図9中に点線で
想像するようにね作動片51cの後端側が押し下げられ
て特別変動入賞受口51が閉じられる。これにより、開
口部50aは閉塞され、従って特別変動入賞口80も閉
じている。
【0092】他方、電磁ソレノイドSOLが前記可変表
示装置4における特定態様の発生あるいは上記継続の権
利によって通電駆動されると、プランジャ66aが上昇
駆動される。このため、伝達部材65の押圧力が解除さ
れ、特別変動入賞受口51がその自重で前方へ倒れるよ
うになる。これにより、開口部50aが大きく開かれ
て、特別変動入賞口80が臨時に開設されるようにな
る。
【0093】以上のようにして、特別変動入賞装置5
は、可変表示装置4における特定態様の発生および上記
継続の権利に応じて、電気的に開閉操作されるようにな
っている。
【0094】次に、この発明が適用されているパチンコ
遊技機の制御部分の一実施例を示す。図10はこの発明
に係るパチンコ遊技機の制御装置100の全体的なハー
ドウェア構成を示す。
【0095】図11はそのリセットパルスφtの波形お
よびCPU210の動作状態をタイミングチャートによ
って示す。図12は上記リセットパルスφtを発生する
手段を示す。図13は上記制御装置200のI/Oユニ
ット240付近の詳細を示す。図14はそのI/Oユニ
ット240内の音階発生手段260の構成を示す。
【0096】先ず、図10において、前述したパチンコ
遊技機300の制御装置200は、半導体集積回路装置
化されたプログラム格納式のCPU(中央処理装置:マ
イクロ・コンピュータ)210を用いて構成されてい
る。
【0097】すなわち、図10に示す制御装置200
は、CPU210,ROM(読出し専用記憶装置)22
0,RAM(ランダム・アクセス・メモリ)230,アド
レスデコーダ240,I/O(入出力)ユニット250,
クロック信号発生手段280,リセット信号発生手段2
90,アドレスバスLA,データバスLD、および論理
ゲートG1などによって構成されている。
【0098】CPU210には、8ビットタイプのもの
(型番:Z80)が使用されている。このCPU210
は、アドレス端子(A0〜A15)、データ端子(D0〜D
7)、読出制御端子RD、書込制御端子WR、クロック
端子CK、およびリセット端子Rなどの機能端子を有す
る。これらのほかの重要な機能端子としては割込入力端
子(図示省略)がある。しかしここでは、その割込端子
は使用されていない。その代わりに、リセット端子Rが
使用されるようになっている。リセット端子Rの使い方
については後述する。なお、ここで使われているCPU
210(Z80)は、16本のアドレス端子(A0〜A1
5)によって64kバイトのアドレス空間を有する。し
かし、ここで使われるのはその中のわずか2kバイト程
度である。
【0099】ROM220は、上記CPU210が実行
するプログラムおよび固定データを記憶する。このRO
M220には記憶容量2kバイトのものが使用されてい
る。この2kバイトという容量はCPU210(Z8
0)のアドレス空間64kバイトに比べると、非常に小
さな容量である。
【0100】RAM230は、上記CPU210の作業
領域(ワークエリア)および可変データの記憶領域を提
供する。このRAM230にはスタチック型のものが使
用されている。その記憶容量は非常に小さく押えられ、
わずか128バイトにすぎない。この場合、128バイ
トのRAMは入手が困難であるため、現実には1kバイ
トのRAMを使用している。この1kバイトのRAMの
上位アドレス端子を電源電位側に固定して殺すことによ
り、実際に使用可能な記憶容量を128バイトに押さえ
ている。
【0101】もちろんROM220も、RAM230と
同様の方法により実際に使用可能な記憶容量を小さく押
さえることが可能である。
【0102】また、メモリ(ROM220若しくはRA
M230)の下位アドレス端子をグランド側に固定して
殺すことももちろん可能であり、どのアドレス端子をど
の所定の電位に固定するかは設計上自由に行えるもので
あるとともに、メモリの記憶領域のうち作業領域以外の
不使用領域をアクセス不能にできる構成であれば、ハー
ド的なものに限らず、ソフト的に行なうような構成であ
っても良い。
【0103】上述のように、ROM220およびRAM
230の各記憶容量はそれぞれ、非常に小さく押さえら
れている。これにより、いわゆるバグ(虫)と呼ばれる
ソフトエラーの発生の恐れを確実に排除することができ
るようになるとともに、CPUの暴走や無限ループへの
飛び込みなどといったような誤動作が発生する余地を大
幅に少なくすることができるようになる。これによっ
て、電気的かつ物理的に苛酷な使用環境下でも、非常に
高い信頼性が得られるようになる。
【0104】さらに、ROM220およびRAM230
の各記憶容量を極力小さくすることにより、プログラム
の追加記入などによる改造が困難になる。仮に改造が行
われたとしても、記憶容量が小さいために、その発見お
よびチェックは容易である。これによって、不正な改造
によるパチンコ遊技機の悪用を防止することができる、
という効果も併せて得られるようになる。
【0105】アドレスデコーダ240は、CPU210
から発せられるアドレスデータ(A0〜A11)をデコー
ドして多数の択一的な選択信号S1〜S9を作成する。
そのデコードの動作は、読出制御信号(RD)あるいは
書込制御信号(WD)いずれか一方が能動化されること
によって行なわれる。この2つの制御信号(RD/W
D)はCPU210から発せられる。両信号(RD/W
D)は論理ゲ−トG1によって互いの論理和がとられ
る。この論理和がアドレスデコーダ240の制御信号と
なる。
【0106】アドレスデコーダ240から出力される選
択信号S1〜S9の一部(S8,S9)は、上記ROM
220およびRAM230のチップセレクト信号として
使用される。また、他の選択信号S1〜S7は、後述す
るI/Oユニット250内の入出力回路を制御するのに
使用される。つまり、ここでは入出力チャンネルをアド
レス空間に配置する、いわゆるメモリマップドI/O方
式が採られている。このメモリマップドI/O方式を採
ることによって、入出力チャンネルを開いたり閉じたり
する複雑な手続き処理を行なわなくても、特定アドレス
をアクセスするだけの単純な処理だけでもって、任意の
入出力回路から入出力動作を行わせるようになってい
る。
【0107】なお、メモリマップドI/O方式は、アド
レス空間の一部がI/O領域によって占領されて狭くな
るといったような問題があったため、一般のマイクロ・
コンピュータシステムでの採用は困難であった。しか
し、この実施例の制御装置200では、上述したよう
に、ROM220およびRAM230のそれぞれの記憶
容量が非常に少ないので、上記問題は全く考慮しなくて
すむようになっている。
【0108】I/Oユニット250は、制御装置200
とパチンコ遊技機本体300との間のインターフェイス
(I/F)部をなす。このI/Oユニット250には、
後述するように、多数の入出力回路が設けられている。
各入出力回路の動作は、上記選択信号S1〜S7によっ
て個々に制御される。入出力回路の個々の構成について
は後述するが、例えばデコーダ、ラッチ回路、ドライ
バ、バッファゲ−ト、アンプ(増幅器)などが使用され
る。
【0109】クロック発生手段280は、周波数基準に
水晶振動子Xtal(4MHz)を用いることにより、
例えば2MHzの高精度クロックパルスφkを発生す
る。このクロックパルスφkは上記CPU210のクロ
ック端子CKに与えられる。
【0110】リセット信号発生手段290は、上記クロ
ックパルスφkから一定周期のリセットパルスφtを発
生する。このリセットパルスφtは上記CPU210の
リセット端子Rに与えられる。このリセット信号発生手
段290はカウンタなどによって簡単かつ小規模に構成
される。
【0111】この場合、そのリセットパルスφtは、そ
のデューティ幅すなわちパルス幅が、上記CPU210
を確実にリセットさせることができる長さを持たされて
いる。また、そのパルス発生間隔すなわち周期は、上記
CPU210がROMに記憶されたプログラム命令を一
通り実行する処理時間よりも確実に長くなるように設定
されている。
【0112】図11はそのリセットパルスφtの波形お
よび上記CPU210の動作状態を互いに時間対応させ
て示す。図11に示すリセットパルスφtは、15μs
のパルス幅と3msの周期をもっている。この15μs
のパルス幅は、上記CPU210を確実にリセットさせ
るのに十分な時間である。また、3msの周期は、CP
U210が上記ROM220に格納された命令を一通り
実行するのに十分な時間である。
【0113】また、図11に上記リセットパルスφtと
時間対応させて示すように、上記CPU210は、上記
ROM220に書き込まれた一連のプログラム命令を一
通り実行し終わるごとに完全な初期状態に強制的にリセ
ットされるようになっている。これにより、仮にCPU
210が暴走や無限ループへの飛込みといったような誤
動作に陥ることがあったとしても、3msごとのリセッ
トによって、ただちに正常な動作状態に自動復帰させら
れる。この結果、CPUによる制御系においてもっとも
恐れられていた暴走や無限ループへの飛込みなどの最悪
の状態が、確実に回避されるようになる。つまり、ここ
では一種のフェイルセーフが働き、少なくともCPU2
10の正常な動作状態だけは確実に維持されるようにな
っている。このようにして、パチンコ遊技機として必要
な信頼性が確保されるようになっている。
【0114】さらに、上記CPU210のリセット間隔
が一定の周期になっているので、そのリセット回数をR
AM230に記憶させることによって、いわゆるソフト
タイマーの機能を簡単に構成することができるようにな
っている。さらに、そのリセットの間隔が例えば3ms
といったように比較的長い時間なので、例えば数秒から
数十秒といった比較的長いタイマー時間も1バイトある
いは2バイト程度のわずかな記憶領域を割り当てるだけ
でもって、非常に簡単かつ簡潔に構成することができ
る。 例えば、上記リセット間隔が3msの場合、RA
M領域の1バイトをタイマー領域に割り当てることによ
り、3msから0.768秒までのタイマー時間を得る
ことができる(3ms×256=768ms=0.76
8秒)。さらに2バイトを割り当てると、3msから1
96.608秒までのタイマー時間を得ることができる
(3ms×256×256=196608ms=19
6.608秒)。
【0115】これにより、例えばRAM領域がわずか1
28バイトしかなくても、パチンコ遊技機本体300内
の各種機能を個々に制御するのに必要な多数のタイマー
機能を簡単に構成することができるようになっている。
ちなみに、前述した特別変動入賞装置5(図2,図6〜
図9)の動作を制御するのに必要な数秒から数十秒とい
った比較的長いタイマ−時間も、わずか2バイトのRA
M領域で得ることができる。
【0116】なお、図11において、プログラム命令が
一通り実行されてから次のリセットまでの間は、ホ−ル
ト状態(待機状態)を保っている。このホールト状態
は、プログラムの最後にホールト命令を実行することに
より設定されるようになっている。つまり、上記プログ
ラムの最後は、ホールト命令で終っている。
【0117】図12は上記リセットパルスφtを発生す
るリセットパルス発生手段290(図10)の構成例を
示す。同図に示すように、リセットパルス発生手段29
0は予備分周回路291,カウンタ292、および論理
ゲート(ANDゲート)G2によって簡単に構成するこ
とができる。同図において、Cinはカウント入力、C
outはカウントアップ出力をそれぞれ示す。
【0118】以上のような構成により、パチンコ遊技機
としての信頼性を確保するとともに、そのパチンコ遊技
機の動作を制御するのに必要な多種の機能を構成するこ
とができるようになっている。
【0119】次に、上記I/Oユニット250付近の構
成を説明する。上記I/Oユニット250は、図13に
示すように、入出力回路として、バッファゲート25
1,ラッチ回路252〜256が設けられている。これ
らの入出力回路(251〜256)動作は上述した選択
信号S1〜S6によって制御される。また、各入出力回
路(251〜256)はデータバスLDを介して上記C
PU210(図10)と接続されている。パチンコ遊技機
本体300側と制御装置200側との間でやりとりされ
るデータは、そのデータバスLDに載せられるようにな
っている。さらに、上記入出力回路(251〜256)
のほかに、音階発生手段257が設けられている。この
音階発生手段257の動作も上述した選択信号S7によ
って制御される。
【0120】上記入出力回路(251〜256)のう
ち、バッファゲート251は入力回路をなす。このバッ
ファゲート251は、パチンコ遊技機本体300側に設
けられた各種検出手段(SW1〜SW4など)からの検
出信号を受け付け、制御装置200内のデータバスLD
に載せる。この場合、検出手段としては、前述したスタ
ートスイッチSW1,ストップスイッチSW2,継続条
件検出スイッチSW3,10カウント検出器SW4があ
る(図3,図7)。
【0121】また、上記入出力回路(251〜256)
のうち、ラッチ回路252〜256は出力回路をなす。
さらに、その中のラッチ回路252と254はそれぞれ
デコーダを備えている。これらのデコーダは、パチンコ
遊技機本体300側の発光ダイオード式セグメント型表
示器LEDA〜LEDEの各表示データをそれぞれデコ
ードする。その表示デ−タはデータバスLDを介してC
PU210から与えられる。
【0122】各出力回路(252〜256)の機能は次
のとおりである。すなわち、ラッチ回路252と253
は、前述した可変表示装置4(図2〜図5)のセグメン
ト型表示器LEDA〜LEDDをダイナミック方式によ
り表示駆動する。その表示データはデータバスLDを介
してCPUから与えられる。なお、各ラッチ回路25
2,253には、その出力の駆動力を増すためのドライ
バ262,263がそれぞれ付属させられている。
【0123】ラッチ回路254はセグメント型表示器L
EDEを表示駆動する。この表示器LEDEは、前述し
たように、「大当たり」の特定態様発生時における特別
権利の継続回数を表示するものである。その表示データ
はデータバスLDを介してCPUから与えられる。
【0124】ラッチ回路255は、発光ダイオードによ
る記憶表示ランプLED1〜LED4を個々に点灯駆動
する。その点灯の制御データはデータバスLDを介して
CPUから与えられる。この記憶表示ランプLED1〜
LED4は、前述したように、特定入賞口7,8(図
2,図3)に入賞した打球の保留数を表示することなど
に利用される。
【0125】ラッチ回路256は、ドライバ266を介
して、パチンコ遊技機本体300側の駆動源および表示
手段を個々に駆動する。この場合の駆動源は、前述した
特別変動入賞装置5を開駆動する電磁ソレノイド66
(図9)などである。この場合の表示手段は、前述した
特別変動入賞装置5に取り付けられた継続条件成立表示
部29(図3,図9)などである。
【0126】また、音階発生手段257は所定の音階を
もつ音源を発生する。発生された音源は、アンプ267
で増幅され、パチンコ遊技機本体300側の効果音発生
用のスピーカSPに与えられる。この音源の音階は、C
PUからデータバスLDを介して与えられるデータによ
って設定されるようになっている。
【0127】図14はその音階発生手段257の構成を
示す。同図に示すように、上記音階発生手段257は、
音階設定データを保持するラッチ回路257aとプリセ
ッタブルカウンタ257bによって構成される。
【0128】ラッチ回路257aは、データバスLDを
介してCPUから与えられる音階設定データを保持す
る。このラッチ回路257aは、上記選択信号S7が有
効になったときのデータバスDLのデータを読込んで保
持する。その保持データはプリセッタブルカウンタ25
7bの計数内容にプリセットされる。
【0129】プリセッタブルカウンタ257bは一種の
ダウンカウンタであって、上記クロックパルスφkによ
って1ずつ減進(デクリメント)される。その初期の計
数内容は上記ラッチ回路257aによってプリセットさ
れる。プリセットされた計数内容が減進されて「0」に
なると、その度にラッチ回路257aの保持データが新
たにプリセットされるようになっている。
【0130】ここで、上記プリセッタブルカウンタ25
7bのキャリイ端子(カウント出力端子)Crryの出
力状態は、その計数内容が「0」に減進されるごとに、
その論理レベルがH(高レベル)からL(低レベル)あ
るいはL(低レベル)からH(高レベル)に交互に遷移す
る。これにより、上記キャリイ端子Crryからは、H
(高レベル)とL(低レベル)の間を交互に遷移する信
号が得られる。そして、この信号が上述した音源として
利用されるようになつている。この音源は、アンプ26
7で増幅され、パチンコ遊技機本体300側の効果音発
生用のスピーカSPに与えられる。このとき、その音源
の音階は上記プリセット値によって決まる。また、プリ
セット値が小さいと、上述した遷移の周期が長くなっ
て、音程が低くなる。また、プリセット値が小さいと、
上述した遷移の周期が短くなって、音程が高くなる。
【0131】そして、そのプリセット値は、上記CPU
210(図10)によって任意に可変設定することがで
きる。これにより、制御装置200は、パチンコ遊技機
本体300にてファンファーレ音などの効果音を任意に
発生させることができる。なお、上記プリセッタブルカ
ウンタ257bはアップカウンタであってもよい。
【0132】次に、上述した制御装置200のソフトウ
ェア構成をその動作とともに説明する。図15は上述し
た制御装置200(図10,図11)の処理フローチャ
ートの全体を示す。図16はその処理フローチャートの
中の一部を拡大して示す。
【0133】表1は、制御装置200のCPU210
(図10)によってアクセスされるアドレス空間部の割
り当て内容をメモリマップによって示す。なお、アドレ
スの番地表示はO〜Fの16進数で行なう。
【0134】表1において、CPU210がアクセスす
るアドレスの範囲は、そのCPU(Z80)210がも
つ64kバイトのアドレス空間(0000〜FFFF番
地)のうち0000〜4000番地の間である。
【0135】そのうち、0000〜07FF番地までの
2kバイトがROM領域に割り当てられている。また、
0800〜087F番地までの128バイトがRAM領
域に割り当てられいてる。そして、1000,180
0,2000,2800,3000,3800,400
0にそれぞれ1バイトずつI/O領域が割り当てられて
いる。この場合、各I/O領域の隙間は使用されていな
い。従って、CPU210が実質的にアクセスするアド
レス空間のサイズ(大さき)は約2kバイトしかない。
【0136】
【表1】
【0137】また、次の表2は、前記RAM220(図
10)の可変記憶内容をメモリマップによって示す。
【0138】
【表2】
【0139】次に、上述してきた制御装置200の動作
を図15および上記表1,2を参照しながら説明する。
図15において、制御装置200のCPU210は、前
述したリセットパルスφt(図10,図11,図12)
によってハードウェア的に強制リセットされる。このリ
セットによって、CPUは完全な初期状態から起動させ
られる。リセットによる初期状態から起動されたCPU
は、先ずROM220からアクセスを開始して、そこに
格納されたプログラム命令を順次読み込んで実行する。
これにより、図15に示す一連の処理が開始されるよう
になる。
【0140】プログラム命令の実行が開始されると、最
初にスタックポインタの設定を行なう(R1)。続い
て、バックアップ領域(0838〜0843番地)の先
頭を示すスタートデータと、その後尾を示すエンドデー
タが設定されているか否かチェックする(R2−R3−
R14−R15)。
【0141】ここで、制御装置200がコールドスター
ト(電源投入による起動)された後の最初の動作では、
プログラムの初期設定が行なわれる(R17)。この初期
設定では、例えばI/O領域に記憶される出力データや
計数データなどのすべての可変デ−タが初期化される。
この後、上記スタートデータとエンドデータの設定(書
込)を行う(R11)。このスタートデータとエンドデ
ータには、RAM230の記憶エラーなどを確実に反映
させられるような値、例えばA5(2進数では1010
0101)などの値が使用される。さらに、初期化され
たデータをバックアップ領域に転写した後、ホールト命
令を実行して処理の実行をCPU自ら停止させる(R1
2−R13)。そして、次のリセットパルスφtによる
リセットを持つ。
【0142】以上のようにして制御装置200の動作状
態が初期化される。この制御装置200の初期化が行わ
れた後、CPUは、リセットパルスφtが発せられるご
とに、主ルーチンR1〜R13を順次実行するようにな
る。この主ルーチンでは、図15に示すように、次のよ
うな処理が実行される。
【0143】R1: スタックポインタを設定す
る。 R2,R3:バックアップ領域のエンドデータをチェッ
クする。 R4: スタートスイッチSW1、ストップスイッ
チSW2、継続条件検出スイッチSW3、10カウント
検出器SW4の立ち上がりをそれぞれ検出する入力処理
を行なう。これは、前回の検出信号と今回の各状態を参
照することにより行なわれる。前回の検出信号の状態は
バッファ領域に記憶される。この記憶状態は常に新しく
更新されるようになっている。 R5:スタートスイッチSW1の作動回数を記憶処理す
る。
【0144】前述した可変表示装置4(図2〜図7)
は、スタートスイッチSW1の特定入賞球検出動作によ
って起動される。この処理ルーチンでは、その起動され
た可変表示装置4の可変表示動作が停止するまでの間に
入賞した球の数すなわちスタートスイッチSW1の作動
回数を記憶する。この作動回数の記憶があると、つまり
その記憶値が1以上になっていると、可変表示装置4
は、その可変表示動作が一通り完了した後に再度起動さ
れる。そして、可変表示装置4が再起動されると、これ
に伴って上記記憶値が1ずつ減進(デクリメント)され
るようになっている。つまり、この処理ルーチンでは、
前記特定入賞口7,8(図2,図3)への入賞により生
じたゲーム開始の権利を保全する処理を行なう。
【0145】R6:10カウント検出器SW4の不正チ
ェック処理を行なう。10カウント検出器SW4の機能
が、その接続や配線が切断あるいは短絡などによって損
なわれているか否かを、その検出器SW4からの入力状
態に基づいて論理判断する。 R7:RAM領域に記憶されている各種タイマーのタイ
マー値を更新する。 R8:音階発生手段257の動作パラメータ(音階デー
タ)を設定する。
【0146】この処理ルーチンでは、ファンファ−レな
どの効果音を発生するための音階設定データを出力する
処理が行なわれる。 R9:各種表示手段および電磁ソレノイドなどの制御処
理を行なう。この処理ルーチンでは、前述した大当たり
表示用照明手段27や継続条件成立表示部29(第3,
8図)の点滅制御、および前述した特別変動入賞装置5
における電磁ソレノイドSOL(9図)の駆動制御が行
なわれる。
【0147】R10:入賞に関する各種の判定および制
御の処理を行なう。ここでは、前記可変表示装置4の動
作制御、および「大当たり」や「中当たり」などの特定
態様の発生に関連する一連の処理が行われる。このルー
チンR10の詳細な内容は図16に示す。
【0148】R11:上述したバックアップ領域の先頭
と後尾を示すスタートデータとエンドデータの設定(書
込)処理を行なう。 R12:出力データなどの可変データをバックアップ領
域に転写する処理を行う。
【0149】上述した主ルーチンR1〜R12が一通り
実行されると、最後の処理ルーチンR13にて、ホ−ル
ト命令が実行される。これにより、その処理の続行を停
止する待機状態に自ら入る。
【0150】また、上述した主ルーチンR1〜R12の
実行に際して、なんらかの異常によって上記エンドデ−
タにエラーが生じると、そのエンドデータをチェックす
るルーチンR2−R3から上記スタートルーチンをチェ
ックするルーチンR14−R15への分岐が行われるよ
うになつている。そして、その分岐したルーチンR14
−R15にてスタートデータにもエラーが生じている
と、プログラムを初期設定するルーチンR17が再実行
されて、制御装置200の状態がコールドスタート直後
の状態に引き戻されるようになる。このようにして、異
常発生の際の制御装置200の制御状態を安全な方向へ
誘導するフェイルセーフが行われるようになつている。
他方、エラーがエンドデータだけに生じていて、スター
トデータには異常がなかった場合にはルーチンR16が
実行され、バックアップされていたデータがCPUの主
作業領域0800〜080Aに再転写されるようにな
る。これにより、エラーの程度が軽い場合には、制御の
途中状態を保存しつつ正常な動作への自動復帰を行わせ
ることができるようになっている。
【0151】図16は上記入賞処理ルーチンR10の詳
細なフローチャートを示す。同図に示すように、この入
賞処理ルーチンR10はR101〜R122のサブルー
チンからなり、特定の入賞に関連する処理すなわち前記
可変表示装置4の動作制御および前記特定態様の発生に
関連する一連の制御を番号1から番号8までの処理番号
によって実行するようになっている。つまり、上述した
スタートスイッチSW1,ストップスイッチSW2,継
続条件検出スイッチSW3,10カウント検出器SW4
の各検出状態に基づいて処理番号を設定する。そして、
その設定された処理番号に対応して用意されたサブルー
チンを選択的に実行することによって、前述したパチン
コ遊技機における特定の入賞関連処理動作を行わせるこ
とができるようになっている。ここでは、その処理番号
が、No.0からNo.8までのいずれかに設定される
ようになっている。この場合、処理No.0では、N
0.1〜No.8の動作開始条件が成立するか否かのチ
ェックだけが行われ、特定の入賞に関連する処理は行わ
れない。特定の入賞に関連する処理はNo.1からN
o.8までのいずれかの処理番号が設定された場合に行
われる。No.1からNo.8までの各処理番号に対応
して、次のサブルーチンR111〜R118が用意され
ている。
【0152】すなわち、処理番号がNo.1に設定され
た場合にはルーチンR111が実行される。このルーチ
ンR111では、前記スタートスイッチSW1の検出に
基づいて前記可変表示装置4を起動させる処理が行われ
る。この処理の実行後は次の処理番号No.2が設定さ
れる。
【0153】処理番号がNo.2に設定された場合には
ルーチンR112が実行される。このルーチンR112
では、前記ストップスイッチSW2の検出に基づいて前
記可変表示装置4の動作を段階的に停止させる処理が行
われる。このとき、その表示動作の停止するまでの時間
の中にランダムに設定された時間を部分的に挿入する処
理が行われる。これにより、その動作停止後の表示内容
をランダム化するようにしている。この処理の実行後は
次の処理番号No.3が設定される。
【0154】処理番号がNo.3に設定された場合には
ルーチンR113が実行される。このルーチンR113
では、前記可変表示装置4の停止結果に基づいて特定態
様発生の有無を判定する処理が行われる。その判定は停
止した表示内容に基づいて行われる。「大当たり」の特
定態様が判定された場合には処理番号No.5が設定さ
れる。また、「中当たり」の特定態様が判定された場合
には、処理番号No.6が設定される。それ以外のハズ
レの場合には処理番号No.0が設定される。
【0155】処理番号がNo.4に設定された場合には
ルーチンR114が実行される。このルーチンR114
では、「大当たり」の特定態様が発生した場合の制御処
理、例えば前記特別変動入賞装置5を開駆動する制御を
行う。また、タイマー処理も併せて行われ、これにより
上記開駆動の時間が比較的長い所定時間(約30秒)以
内に制限される。さらに、関連する表示手段の点滅駆動
処理も行われる。このルーチンR114の実行後は、継
続の有無を判定するために、処理番号No.7が設定さ
れる。
【0156】処理番号がNo.5に設定された場合には
ルーチンR115が設定される。このルーチンR115
では、前記音階発生手段257の動作パラメータを設定
することにより、「大当たり」の特定態様発生に伴うフ
ァンファーレ音の発生処理を行う。このルーチンR11
5の実行後には処理番号No.4が設定される。
【0157】処理番号がNo.6に設定された場合には
ルーチンR116が実行される。このルーチンR116
では、「中当たり」の特定態様が発生した場合の制御処
理、例えば前記特別変動入賞装置5を開駆動する制御を
行う。また、タイマー処理も併せて行われ、これにより
上記開駆動の時間が比較的長い所定時間(約6秒)以内
に制限される。さらに、関連する表示手段の点滅駆動処
理も行われる。上記所定時間経過後に処理番号No.8
が設定される。
【0158】処理番号がNo.7に設定された場合には
ルーチンR117が実行される。このルーチンR117
では、前記継続条件検出スイッチSW3の検出に基づい
て前記特別変動入賞装置5の再駆動処理を行う。この処
理は「大当たり」の特定態様が発生したときに実行され
る。このルーチンR117の実行後には次の処理番号N
o.8が設定される。 処理番号がNo.8に設定され
た場合にはルーチンR118が実行される。このルーチ
ンR118では、「大当たり」あるいは「中当たり」の
状態が終了した後の処理を行う。「中当たり」の動作が
終了した場合には、1秒程度の遅延時間を置いて処理番
号をNo.0に設定する。また、「大当たり」の動作が
終了した場合には、3秒程度の遅延時間を置き、その間
に「大当たり」状態の継続条件の成立が確認されれば処
理番号をNo.4に設定する。その継続条件の成立がな
ければ処理番号No.0を設定する。
【0159】ここで、上述した一連の入賞関連処理は処
理番号No.1の設定によって開始されるようになって
いる。このNo.1の処理番号は、上記スタートスイッ
チSW1のオン(ON)への作動回数の記憶がある場合
に設定されるようになっている(ルーチンR109,R
120)。以上のようにして、処理番号を更新しなが
ら、前記可変表示装置4の動作制御および特定態様の発
生に伴う入賞関係の処理が行われる。
【0160】なお、本実施例においては、遊技機の一例
としてパチンコ遊技機について説明したが、マイクロ・
コンピュータを利用して制御する遊技機であれば、パチ
ンコ遊技機に限定されるものでなく、スロットゲーム機
やアレンジボール機等の遊技機であってもよい。
【0161】また、上記実施例では、制御装置が、各々
別個の半導体チップとして形成されたマイクロ・コンピ
ュータとROMやRAM等の周辺装置からなるマルチチ
ップ・システムで構成されているが、ワンチップ・マイ
クロコンピュータで遊技機の制御装置を構成するように
してもよい。
【0162】
【発明の効果】以上、実施例の説明の中で明らかにした
ように、この発明は、CPUとその周辺装置とによって
構成される制御手段を有する遊技機であって、上記制御
手段は、上記CPUを一定周期ごとにリセットさせる信
号を発生するリセット信号発生手段と、上記リセット信
号発生手段から発せられるリセット信号の周期が、上記
CPUがプログラムを一通り実行するのに要する処理時
間よりも長く設定されているとともに、上記CPUは、
そのリセット回数を計数することによりタイマー処理を
行い上記リセット信号の周期の整数倍に設定された時間
を計時するタイマー手段とを備え、且つ、上記周辺装置
は、ROMおよびRAMを含み、当該RAMは記憶領域
のうち一部が上記タイマー処理を含むCPU処理の作業
領域として使用されるとともに、作業領域以外の不使用
領域はアクセスが不能にされているので、RAMの使用
可能な記憶領域が制限され、例えばプログラムの誤記等
により誤ってRAMの使用不能な記憶領域にアクセスし
ても応答しないため、誤ったデータが読み出されてCP
Uが暴走したり無限ループに飛び込んでしまうというよ
うな異常事態の発生が回避される。
【0163】また、RAMの作業領域以外の不使用領域
へのアクセスが不能にされているため、その不使用領域
にプログラムの追加書込みなどによる不正改造を行なっ
てもその改造不正プログラムが実行されないようにする
ことができ、プログラムの改造による不正を有効に防止
することができる。また、CPUの誤動作による暴走や
無限ループへの飛込みといった異常事態が仮に生じて
も、周期的に行なわれるリセットによって、ただちに正
常な状態への自動的な復帰あるいは安全な状態への自動
回避いわゆるフェイルセーフが確実に行なわれるように
なる。そして、これにより苛酷な使用環境下での使用に
も耐える信頼性の高い遊技機を得ることができる。ま
た、リセット回数を計数することによりタイマー処理を
行なうタイマー手段を設けたことにより、割込み機能を
使用したソフトタイマー用の複雑なプログラムが不要と
なり、プログラムのサイズを必要最小限にすることがで
き、これによってバグを減らし、CPUの誤動作による
装置の暴走や無限ループへの飛込みによる制御不能状態
(いわゆるハングアップ)等の異常自体を発生しにくく
することができる。さらに、RAM内に設定された特定
領域の記憶状態に基づいて異常状態の発生を判定する手
段を設けるならば、装置の暴走や制御不能状態が生じる
前に異常状態の発生を検出することも可能である。
【0164】
【0165】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構成を示すブロック図、
【図2】この発明の一実施例によるパチンコ遊技機本体
の全体を前面から見た状態を示す図、
【図3】その遊技盤の部分を取り出して示す図、
【図4】上記遊技盤に配設される可変表示装置の前面を
示す図、
【図5】図4の可変表示装置の側断面状態を示す図、
【図6】上記遊技盤に配設される特別変動入賞装置の閉
状態を前面から見た状態を示す斜視図、
【図7】上記特別変動入賞装置の開状態を前面から見た
状態を示す斜視図、
【図8】上記特別変動入賞装置の裏側の状態を示す分解
斜視図、
【図9】上記特別変動入賞装置の側断面状態を示す図、
【図10】図2〜図9に示したパチンコ遊技機の制御装
置の一実施例を示すブロック図、
【図11】上記制御装置の動作状態を示すタイミングチ
ャート、
【図12】上記制御装置内に設けられるリセットパルス
発生手段の構成例を示すブロック図、
【図13】上記制御装置のI/Oユニット付近の詳細を
示す回路図、
【図14】上記I/Oユニット内に設けられる音階発生
手段の構成例を示す回路図、
【図15】上記制御装置の構成を説明するための処理フ
ローチャート、
【図16】図15のフローチャート内の一部を詳細に示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤 4 可変表示装置 5 特別変動入賞装置 200 制御装置 300 パチンコ遊技機本体 210 マイクロ・コンピュータ 220 ROM 230 RAM 240 アドレスデコーダ 250 I/Oユニット 257 音階発生手段 290 リセット信号発生手段 φk 基本クロックパルス φt リセットパルス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CPUとその周辺装置とによって構成され
    る制御手段を有する遊技機であって、 上記制御手段は、 上記CPUを一定周期ごとにリセットさせる信号を発生
    するリセット信号発生手段と、 上記リセット信号発生手段から発せられるリセット信号
    の周期が、上記CPUがプログラムを一通り実行するの
    に要する処理時間よりも長く設定されているとともに、
    上記CPUは、そのリセット回数を計数することにより
    タイマー処理を行い上記リセット信号の周期の整数倍に
    設定された時間を計時するタイマー手段と、 を備え、 且つ、上記周辺装置は、ROMおよびRAMを含み、当
    該RAMは記憶領域のうち一部が上記タイマー処理を含
    むCPU処理の作業領域として使用されるとともに、作
    業領域以外の不使用領域はアクセスが不能にされている
    ことを特徴とする遊技機。
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