JP2630883B2 - 鉄骨柱大組立方法及び装置 - Google Patents

鉄骨柱大組立方法及び装置

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JP2630883B2
JP2630883B2 JP35443691A JP35443691A JP2630883B2 JP 2630883 B2 JP2630883 B2 JP 2630883B2 JP 35443691 A JP35443691 A JP 35443691A JP 35443691 A JP35443691 A JP 35443691A JP 2630883 B2 JP2630883 B2 JP 2630883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、ビル等の中高層建築
物の骨材の中心を占める方形の閉じ断面等の鉄骨柱の工
場に於ける組立ての技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活が豊かになると、
衣,食生活も拡充され、住についても良好な環境のもと
でバランスの採れた生活が追及されるようになってきて
いる。
【0003】一方、豊かな市民生活をバックアップして
いる産業もまた、著しい発展を遂げ、したがって、市民
社会,産業社会にあってはともにより良い施設が必要と
されてくるのは当然のことである。
【0004】しかしながら、山岳地帯が多く、海岸線の
入りくんだ地勢の我が国にあっては平野部は著しく狭隘
であり、都市部,地方部を問わず、住宅や企業施設に土
地の有効利用は著しく制限されており、したがって、当
然のことながら、住居にあっては団地やマンション等の
中高層ビルに対する需要と供給が盛んになり、又、企業
施設にとっても高層ビル,地下施設等地上,地下の空間
を可及的に最大限に使用するシステムがフルに利用され
るようになってきている。
【0005】ところで、地震多発地帯に位置する我が国
にあっては地盤の剛性等の点でも耐震性が不可欠であ
り、低層の木造建築物に代って空間を利用するビル等の
建築物にあっては鉄骨や配筋を介してのコンクリート構
造が従来より基本的設計となっており、したがって、そ
の中心を成す鉄骨柱は梁等を接合連結するうえからも極
めて重要であり、充分な耐震性,強度,剛性、更には近
時のインテリジェントビル等の情報システムを準備する
構造のうえからも、精密機械装置の類い等と同様に高精
度の構造を採る必要がある。
【0006】したがって、中高層ビル等の大サイズの鉄
骨柱を工場等で大組立し、建築現場まで輸送して組立て
する条件として据付現場までの輸送等の制約から可及的
に大サイズの鉄骨を高精度でボルト締め,溶接等を介し
て接合連結する作業は著しく重要である。
【0007】そして、特に、構造の中心を成す閉じ断面
の鉄骨柱等がその幹材と仕口の接合体の大組立を充分な
強度,高精度で行う必要があるが、所定サイズの鋼板を
成形して幹材,仕口を所定ユニット形成し、これらを、
例えば、12メートル等の長さに溶接,ボルト締め等を
介して接合連結することは一種の長大構造物であること
から、組立て工場内のスペース,作業空間等から、又、
コスト面から大型機械設備を設けて稼動させることは種
々の制約があり、旧くから各種の治具,補助器具を介し
人手作業により行われるのが一般的であるが、当然のこ
とながら、作業性が悪く、低能率で、しかも、危険性が
常につきまとうという不具合があった。
【0008】而して、所謂人手不足,作業環境の悪条
件,高賃金等から労働力不足、所謂人手不足を招来し、
又、法的な厳しい労働条件の規制等から現今では人手作
業が期待出来ないような事情にあり、建設産業のネック
ともなってきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】而して、図6に示す様
に、基本的な鉄骨柱1としてストレート状の方形閉じ断
面の幹材2,2…の所定数と梁接合用のブラケット3,
3,3を放射方向に有する仕口4,4…のユニットが側
方に対向してベースフレーム上にセットされ、上述の如
く、手作業等により溶接,ボルト締め等で接合,連結さ
れるが、当然のことながら、各ユニットが相当重量物で
あることからクレーン等により一旦該ベースフレームの
所定部位にセットされた後に、前述した如く、設計通り
の高精度の接合がなされなければ建築物にとって極めて
重大な結果を招くことになるため、該幹材2と仕口4と
のセット姿勢状態での芯出しや位置合せは極めて厳しい
精度が要求され、溶接,ボルト締めの作業は勿論、これ
らの芯出し,位置合せ作業がし易いように一般には図
7,図8に示す様に、工場の床にベースフレーム5を鉄
骨柱1の長さにほぼ近似する長さ、例えば、12メート
ル等の長尺にしてセットし、その上部に設けたガイドレ
ールに沿って移動可能な幹材受台6、仕口受台7を幹材
2、仕口4の数だけ架設し、これらに幹材2と仕口4を
長手方向に同軸になるように水平姿勢に配列セットし、
所定の作業を行うようにしていた。
【0010】しかしながら、かかる大組立システムにお
いては図8に示す様に、ブラケット3,3を水平面に沿
う方向にセットし、したがって、セットプロセスは勿論
のこと、位置合せ,芯出し、そして、接合作業時にも仕
口4にあって放射方向に張り出すブラケット3,3が治
具や補助器具等の取り扱いに著しく干渉し、稼動性を低
下させる欠点があり、又、危険性を増大する不都合さが
あり、特に、仕口4と幹材2との位置合せ,芯出しの作
業に著しく煩瑣性が伴い能率低下をきたす不利点があ
り、又、ベースフレーム5の床に対する固定,取り合い
が作業高さを一義的に決定し、作業レベルの自由度が低
いという難点があった。
【0011】そして、ハンマーやスコアーを使う極めて
原始的な作業であり、そのうえ、高い熟練度を必要とす
る人手作業であって他の機械製造産業や薬品化学産業等
の高精度で能率的な先端産業に比し、産業の熟成度が低
く、企業のクレードアップを妨げ、イメージを損ってい
るというネックがあった。
【0012】又、幹材2や仕口4の仕様によっては所謂
ウマ,基本墨,逃げ墨,アタリ等の治具をコア,シャフ
トに合せて準備しなければならず、それも、特別製作を
したり、又、補助足場等が必要であったりし、これらの
格納,管理,整備等を含めて著しく補助作業や工数が多
くなってコスト高になるデメリットがあった。
【0013】又、例えば、ボルト締めや溶接等の作業は
通常精度を高く出し安全性を図り、能率促進を図る等の
点から一般に下向き姿勢が良く、そのため、水平姿勢に
セットされる幹材2や仕口4を所定角度づつ回転させる
所謂反転機等の回転装置をベースフレーム5にセットす
る必要があるが、その度に大型クレーン等のセット,リ
セットが必要であり、この点からも作業が著しく煩瑣に
なり、又、危険性を伴い作業環境を悪化するという不都
合さがある。
【0014】そして、これらの作業を行うに先立って、
予め作業手順等をプログラムしておくことから、作業や
人手管理が複雑となるマイナス点もあった。
【0015】かかる原始的な手作業のみによる仮組作業
から低能率性を開放し、柱組立てのシステム化を図り、
作業のグレードアップを促進するべく、機械装置技術の
導入が図られるようにはなった。
【0016】更に、鉄骨柱を大組立後に格納や搬送に備
えて一時ストックする姿勢ではブラケット3,3を床に
ハの字型にセットする姿勢をとるのが一般的であり、安
定状態を現出されるが、ベースフレーム5では十文字式
にセットすることからセットの前後で姿勢状態が変るこ
とから各治具との取り合いに不便をきたす虞がある。
【0017】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく中高層ビル等の構造の基本的中心となる鉄骨柱の
ユニット幹材と仕口の大組立における種々の問題点を解
決すべき技術的課題とし、ユニット素材として形成され
る幹材と仕口の相対向する接合連結を前提としながら
も、それらの作業の原始的手作業を可及的に少くし、シ
ステム技術により施工能率,高精度、且つ、高い安全性
で短期間に設計通りの鉄骨柱が仮組されるようにして建
築産業における組立て技術利用分野に益する優れた鉄骨
柱大組立方法及び該方法に直接使用する装置を提供せん
とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、中高層ビル等の基礎構
造物の中心を成す方形の閉じ断面等所定断面形状の鉄骨
柱を大組立するに際し、鋼板により所定に形成されたユ
ニット素材の幹材と仕口を所定ユニット数軸方向に対向
してセットするに、組立て工場の床にクロスリフター等
の昇降装置を介し水平にセットさせたベースフレームの
ガイドレール上に幹材受台と仕口受台を隣位して所定ユ
ニット架設し、幹材については幹材受台の架台に所定角
度横向きで傾斜姿勢にセットし、仕口受台については該
仕口のブラケットを水平面に対し所定角度傾斜させて架
台に架設し安定状態にし、又、必要に応じ、該ベースフ
レームのガイドレール上に反転装置をセットし、各仕口
受台、及び、幹材受台についてはガイドレールに沿って
所定に進退動させ、更に、該受台に設けた回転装置、及
び、昇降装置により側方、及び、上下に調整し、更に、
ベースフレームについてはクロスリフター等の昇降装置
によりその全体の作業レベルを調整し、位置合せ,芯出
しを正確に行い、これらの作業は装備する進退動装置,
昇降装置をコンピュータによるプログラム制御等により
設計通りに行い、又、反転装置により所定角度回転させ
て最適姿勢で溶接,ボルト締め等の接合連結を行い、安
全で高能率で短時間に高精度の大組立が行えるようにし
た技術的手段を講じたものである。
【0019】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図1、乃
至、図5に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0020】尚、図6以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0021】図1に示す態様において8はこの出願の発
明の要旨の1つの中心を成す鉄骨柱大組立装置であり、
当該実施例は図6に示す方形閉じ断面の鉄骨柱1の組立
てを行うに供せられる態様であり、所定の組立て工場の
コンクリート製の床に設けられた、例えば、長手方向1
2メートル(鉄骨柱1の長さにほぼ等しい)、幅5メー
トル等の所定サイズのピット9に長手方向に沿ってベー
スフレーム5' がセットされ、その上面には幅方向一対
のガイドレール10,10が固設され、該ピット9に長
手方向一対に設けられた小ピット9' ,9' に設けられ
た油圧式のクロスリフター10,10により所定ストロ
ーク昇降することが出来るようにされている。
【0022】そして、該クロスリフター11,11はコ
ンピュータ12によって制御される油圧駆動機構13に
より同期的に作動され、したがって、ベースフレーム
5' は全体的に常に同一レベルを保って平行姿勢で昇降
自在にされる。
【0023】勿論、設計変更的にはクロスリフターの他
に油圧ジャッキや電磁式ジャッキ等が用いられることが
出来ることは勿論のことである。
【0024】又、設計によってはピット9の前後に横方
向の油圧作動式のボールスクリュウを横方向に平行移動
的にベースフレーム5' を所望に移動することが出来る
ようにすることが出来、又、鉄道の操車場の転車台の如
くピット9を円形にし、ベースフレーム5' を所定角度
同一平面上に於いて回転させるようにすることも出来
る。
【0025】而して、この出願の発明においてはベース
フレーム5' のガイドレール10にはその長手方向に沿
って3台の台車14,14,14がクランプ、或いは、
ブレーキ作動自在にされて架設され、該ガイドレール1
0に沿って設定距離進退動可能にされている。
【0026】又、ベースフレーム5' の一端寄りには反
転機としてのの回転装置15が同じくガイドレール10
に沿って進退動自在に架設されている。
【0027】当該実施例において、3台の台車14をガ
イドレール10に架設したのは図6に示す様に、当該実
施例における鉄骨柱1が3ユニットの仕口4,4,4を
有していることに対応することものであるが、この出願
の発明は3ユニットに限定されないことは勿論のことで
ある。
【0028】そして、各台車14に於いては中央部に幹
材2に対する仕口受台6' が、又、その前後には一対の
幹材受台7,7' が架設されている。
【0029】そして、仕口受台6' に於いては図2,図
3に示す様に、台車14の下側に一体的に設けられたブ
ラケット16に設けられたモータ17によって該台車1
4をガイドレール10に沿って進退動させる車輪18を
駆動するようにされており、又、台車14の上面には一
対のモータ17' ,17' によって作動されるボールス
クリュウ、及び、図示しないベベルギヤ機構によって作
動される昇降装置19,19がサブフレーム20をして
所定に昇降自在にさせており、該サブフレーム20には
ガイドレール10,10と直角方向に於けるサブガイド
レール21,21を固設しており、該サブベースフレー
ム21には所定のモータ22により駆動される車輪23
を介して山形の仕口架台24を架設して図3に示す様
に、図6の仕口4の放射方向に一体的に予め接合されて
いるブラケット3,3を水平面に対し45°の角度で傾
斜姿勢に、即ち、ブラケット3,3をして90°交叉の
ハの字型の姿勢状態で架設することが出来るようにされ
ている。
【0030】したがって、当該実施例では仕口4はモー
タ17' ,17' により所定量昇降自在にされ、又、モ
ータ22により横方向に、即ち、側方に所定量移動自在
にされていることになる。
【0031】又、台車14上に於いて仕口受台6' の前
後に架設される幹材受台7' ,7'は台車14上にガイ
ドレール10に直交する方向に設けられたサブガイドレ
ール21' ,21' に車輪23' ,23' を介してサブ
フレーム20' が横移動自在に架設され、該サブフレー
ム20' には図2,図4に示す様に、油圧モータ17''
によるジャッキ式の昇降装置19' を介しブラケット2
4' が所定量昇降自在にされ、該ブラケット24' には
水平面に対し45°の角度で立ち上がって傾斜され、相
互に90°の上方に開いた幹材架台25,25が固設さ
れており、各々幹材2をその対角線が上下方向に向くよ
うに、即ち、傾斜姿勢で載置し、且つ、各々長手方向に
移動自在なローラ26を枢支している。
【0032】したがって、幹材2については所定角度回
転可能であり、又、軸方向の進退動についてはローラ2
6,26を介してスムースに行われることが出来る。
【0033】尚、図2に於いて27は肉盗み孔であり、
仕口架台24の軽量化を図っているものである。
【0034】したがって、当該実施例に於いては幹材架
台25はモータ22' 、及び、17''により側方、及
び、上下に所定量移動することが出来るようにされてい
る。
【0035】又、前述した如く、ピット9内に於いてベ
ースフレーム5' が油圧式のクロスリフター11,11
により同一レベルを保ちながら、平行姿勢で所定量昇降
出来ることにより全ての仕口受台6' 、及び、幹材受台
7' も全体として一体的に昇降自在であるようにされて
おり、又、先述した如く、ベースフレーム5' の全体的
な側方移動によっての仕口受台6' 、及び、幹材受台
7' もまた、全体的に同一レベルを保ちながら、昇降、
及び、側方移動が可能であるようにされ、したがって、
台車14に於ける各仕口架台24、及び、幹材架台25
は微動調節の昇降、及び、側方変移を出来るものであ
る。
【0036】そして、図5に示す回転装置15はそその
フレーム28を図示しないクレーン等によりベースフレ
ーム5' のガイドレール10,10に車輪18' で架設
されるようにされ、下側には優弧状のギヤ29が回転自
在に設けられ、又、該優弧状のギヤ29にピン30を介
して開閉自在に設けられた劣弧状のギヤ29' がこれに
固定した彎曲したアーム31により油圧シリンダ31を
介して開閉自在にされ、優弧状のギヤ29と劣弧状のギ
ヤ29' により形成される断面方形状の幹材2の挿入孔
2' に対しては優弧状のギヤ29に一対の油圧式のホル
ダ33,33が設けられて幹材2を挟持するようにさ
れ、フック30' を介して固締され、リング状に形成さ
れて一体化される優弧状のギヤ29と劣弧状のギヤ2
9' はモータ34によりミッション35を介して所定に
回動し、幹材2、即ち、鉄骨柱1を所定角度回転して溶
接やボルト締め等の所定の作業を下向き姿勢で最適に行
うようにされている。
【0037】上述構成の大組立装置8において所定ユニ
ットの幹材2と仕口4をその長手方向で溶接,ボルト締
めして鉄骨柱1を大組立するに際しては、予め鋼板を所
定にプレス成形等して形成された各ユニットの幹材2、
及び、ブラケット3,3を連結接合して一体化した仕口
4を予めピット9内のベースフレーム5' のガイドレー
ル10上に架設してセットした台車14の仕口受台6'
の山形の仕口架台24に対し、図3に示す様に、各ブラ
ケット3,3をハの字型に傾斜姿勢で架設セットし、そ
の前後の幹材受台7' ,7' の幹材架台25,25の交
叉する谷部分に図4に示す様に、幹材2を架設セットす
る。
【0038】このようにして、各ユニットの幹材2と仕
口4とは断面視に於いて傾斜姿勢にされて軸方向長手方
向に沿って対向して配設し、そこで、ベースフレーム
5' の各クロスリフター11,11を所定に昇降し、最
適作業姿勢が得られるレベルに調整し、更に、各幹材架
台25、及び、仕口架台24をモータ17' ,22,1
7''により側方移動、及び、上下移動を介して微動調節
し、位置合せ芯出しを図り、設計通り正確な位置合せを
行って溶接,ボルト締め等により仮組する。
【0039】この間、幹材2については回転装置15に
より回転して仕口4に対する相対位置合せ、及び、芯出
しを行うようにすることが出来る。
【0040】そして、作業員は常に最適の下向き姿勢で
溶接,ボルト締めの作業を行って所定の鉄骨柱1の大組
立を行う。
【0041】この間、仕口4、及び、幹材2は図3,図
4に示す様に、その側面が仕口架台24、幹材架台2
5,25に当接していることから極めて安定した姿勢で
作業が行われ、能率が良く、又、安全性が保持出来る。
【0042】このようにして、鉄骨柱1の大組立におい
ては全体的な昇降動作は勿論、各ユニットごとの昇降動
作、側方移動が確実に、しかも、微動調整自在に行われ
ることから設計通りの接合,連結が現出される。
【0043】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、各移動
装置については油圧式の他に、モータ式,機械式等種々
の機構を用いることが出来る等種々の態様が採用可能で
ある。
【0044】又、適用対象の鉄骨柱は閉じ断面のものば
かりでなく、開放断面等種々のもの等適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に中高層ビル等の建築物の構造の中心となる鉄骨柱の工
場内での大組立を行うに際し、仕口についてそのブラケ
ットを上下,水平方向の所謂水平面に対する十文字型に
せず、ハの字型に傾斜させてベースフレームに架設セッ
ト出来ることから、対応的に幹材もまた、その断面視形
状を設定した傾斜姿勢に架設セットして溶接,ボルト締
め等の接合,連結作業は勿論のこと、位置合せ,芯出し
等も行うことが出来るために、極めて作業能率が良く、
又、安全性も高められ、従来のさまざまな治具や補助器
具等を用いずに済み、該治具の保守,点検,管理作業も
不要であり、作業プログラムも簡単になり、結果的に大
幅なコストダウンを図れ、しかも、建築される建造物に
対する信頼度が著しく高まるという優れた効果が奏され
る。
【0046】又、仕口の上下左右方向が一度でセット可
能となるばかりでなく、同じく幹材の上下左右のセット
も一度で行えるという工程への簡素化が現出出来るとい
う優れた効果が奏され、又、反転機等の回転装置のベー
スフレームに対するセットも容易で、大型クレーン等も
用いる必要がないという効果がある。
【0047】しかも、作業に最も適した下向き姿勢を採
ることが出来ることから、種々の作業精度が上がり、施
工の能率化による工期の短縮も図れるという利点があ
る。
【0048】そして、単にハードとしての建築物の高精
度化が図れるのみならず、近時のインテリジェントビル
等の情報システムを高精度で導入する際の各機構部の取
り合いが精密に出せることから、情報処理に対しても、
良好な耐震性同様に高い信頼感を付与することが出来る
という効果がある。
【0049】又、安全性が高められることから、労働条
件等が向上し、この点からも作業性がアップするという
メリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の鉄骨柱大組立装置の全体概略
部分断面図である。
【図2】台車と仕口受台、及び、幹材受台の取り合い側
面図である。
【図3】仕口受台の概略正面図である。
【図4】幹材受台の概略正面図である。
【図5】回転装置の概略正面図である。
【図6】鉄骨柱の1態様の分解斜視図である。
【図7】従来技術に基づく鉄骨柱の大組立の模式側面図
である。
【図8】同、模式部分断面正面図である。
【符号の説明】
2 幹材 4 仕口 1 鉄骨柱 3 ブラケット 5' ベースフレーム 6' 仕口受台 7' 幹材受台 8 鉄骨柱大組立装置 10 ガイドレール 25 幹材架台 24 仕口架台 21,21' サブガイドレール 22,22' 側方進退装置 19,19' 昇降装置

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフレームに対し所定長の幹材をその
    長手方向に沿って架台に縦セットすると共に該幹材に対
    向して仕口を架台に縦セットして両者を連結するように
    する鉄骨柱大組立において、上記仕口の梁接合用のブラ
    ケットをして水平方向に対して所定角度傾斜姿勢にして
    架台に架設し、仕口と幹材とを相互独立に側方向及び上
    下方向に変移し位置合せ調整して連結するようにするこ
    とを特徴とする鉄骨柱大組立方法。
  2. 【請求項2】上記仕口と幹材の縦セットレベルを両者の
    相対位置を保持させて一体的に昇降させるようにするこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の鉄骨柱大組
    立方法。
  3. 【請求項3】ベースフレームに対し所定長の幹材をその
    長手方向に沿って架台に縦セットすると共に該幹材に対
    向して仕口を架台に縦セットして両者を連結するように
    する鉄骨柱大組立において、上記仕口の梁接合用のブラ
    ケットをして水平方向に対して所定角度傾斜姿勢にして
    架台に架設し、仕口と幹材とを相互独立に側方向及び上
    下方向に変移し、併せて回転させ、位置合せ調整して連
    結するようにすることを特徴とする鉄骨柱大組立方法。
  4. 【請求項4】所定長のベースフレーム上に仕口受台と幹
    材受台とが隣位して架設されている鉄骨柱大組立装置に
    おいて、該ベースフレーム上に設けた長さ方向に沿うガ
    イドレールに上記仕口受台と幹材受台が移動自在に架設
    され、該仕口受台に梁接合用のブラケットを傾斜して架
    設する架台が該ガイドレールに直交するサブガイドレー
    ルに側方進退装置と昇降装置を有して配設され、幹材受
    台には架台が該ガイドレールに直交するサブガイドレー
    ルに側方進退装置と昇降装置を有して配設されているこ
    とを特徴とする鉄骨柱大組立装置。
  5. 【請求項5】上記ベースフレームに昇降装置が付設され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の鉄
    骨柱大組立装置。
  6. 【請求項6】上記ベースフレームに幹材に対する回転装
    置が着脱自在に配設されるようにされていることを特徴
    とする特許請求の範囲第4項記載の鉄骨柱大組立装置。
JP35443691A 1991-12-20 1991-12-20 鉄骨柱大組立方法及び装置 Expired - Lifetime JP2630883B2 (ja)

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