JP2630826B2 - 保冷材 - Google Patents

保冷材

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JP2630826B2 JP63234424A JP23442488A JP2630826B2 JP 2630826 B2 JP2630826 B2 JP 2630826B2 JP 63234424 A JP63234424 A JP 63234424A JP 23442488 A JP23442488 A JP 23442488A JP 2630826 B2 JP2630826 B2 JP 2630826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は保冷材に関し、更に詳細には、軽量・薄形で
手軽に持ち運びができ、使用時に吸水し、凍結させて被
保冷物間に差し入れて同被保冷物を冷却するようにした
保冷材に関する。
(従来の技術) 従来、このような保冷材としては、特開昭59−196386
号公報に記載されたものが提案されている。
この保冷材(1)は、第9図に示すように、高吸水性
ポリマーと綿状パルプとの混合体をシート状に形成した
保冷剤シート(2)を、この保冷剤シート(2)に相対
して疎水性を有する不織布からなる袋体(3)で被覆し
たものである。
しかしながら、保冷材(1)にあっては、吸水後、同
保冷材(1)に外力が加わった場合、保冷剤シート
(2)から水が浸出し、このため、浸出した水が被保冷
物上に落ちて、被保冷物が腐食したり変色したりすると
いうことがあった。このような不具合を解消する保冷材
(11)が、同特開昭59−196386号公報には別に記載され
提案されている。
この保冷材(11)は、第10図に示すように、高吸水性
ポリマーと綿状パルプとの混合体をシート状に形成した
保冷剤シート(12)と、この保冷剤シート(12)に相対
して疎水性を有する不織布からなる袋体(13)とからな
る複合層(14)を、同複合層(14)内に水を通すための
開口部(16)を有する高分子フィルム(15)で被覆した
ものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この保冷材にあっては、吸水後該保冷
材に外力が加わると、複合層を被覆する高分子フィルム
の開口部から保冷材内のゲル状の水が逆もどりすること
があった。そこで、水を通すための開口部を更に小さく
して吸水後のゲル水の逆もどりを防止することもできる
が、この場合、水の注入のために多くの時間を要すると
いった別の問題を生じていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであ
り、短かい吸水時間で水を速やく吸水することができ、
一旦吸水した後はゲル状の水が完全に逆もどりしないよ
うにした保冷材を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1記載の発明は、一部に開口を有する遮水性の
フィルム層を備えた袋体によって保冷剤シートが被覆さ
れてなる保冷材において、保冷剤シートの開口に対向す
る箇所に開口よりも大きなフィルムを取付けたことを特
徴とする保冷材である。
又、請求項2記載の発明は、保冷剤シートが高吸水性
ポリマーとパルプとを含有する吸水シートであることを
特徴とする保冷材である。
又、請求項3記載の発明は、保冷剤シートが保形性を
高めた層と吸水性を高めた層とを有し、保形性を高めた
層上にフィルムを取付けたことを特徴とする保冷材であ
る。
又、請求項4記載の発明は、高吸水性ポリマーとパル
プとが混合されシート化されてなる保冷剤シートの片面
にティシュを積層して保形性を高めた層としたことを特
徴とする保冷材である。
又、請求項5記載の発明は、保冷剤シートのいずれか
一方の片面近くに粉末ポリエチレンを混在させて保形性
を高めた層としたことを特徴とする保冷材である。
又、請求項6記載の発明は、フィルム層が袋体と袋体
内面の周縁及びフィルム層の開口縁部で接着された遮水
性のフィルムにより構成されていることを特徴とする保
冷材である。
又、請求項7記載の発明は、フィルム層が袋体の内面
全体に接着された遮水性のフィルムにより構成されてい
ることを特徴とする保冷材である。
又、請求項8記載の発明は、フィルム層が袋体の内面
全体にコーティングされてなるフィルムにより構成され
ていることを特徴とする保冷材である。
(発明の作用) 従って、請求項1記載の保冷材にあっては、水に浸漬
させたとき、水圧により袋体の遮水性のフィルム層の開
口周縁と保冷剤シートの開口に対向する箇所に取付けら
れた開口よりも大きなフィルムとが密着状態となり、水
が侵入しにくいようになっている。しかしながら、該保
冷材を水に浸漬させたことに伴ない、小量ではあるが水
が開口を通して袋体のフィルム層の開口周縁とフィルム
との間から該保冷材内部に入り込むのである。すると保
冷剤シートの一部がこの水を吸水し僅かに膨潤するので
ある。僅かに膨潤した部分は袋体を僅かに押し上げ、フ
ィルム層とフィルムとの間には隙間が生じ、これが通水
路となるのである。この通水路の出現に伴なって水が保
冷剤シートに速やかに吸水されるようになっている。水
を含んだ保冷剤シートは膨潤し、この膨潤に伴なって保
冷剤シート上面のフィルムが袋体のフィルム面へ押し付
けられて水の侵入経路が閉ざされ、保冷剤シートのゲル
状の水は該保冷材から浸出しないよいななっている。
又、請求項2記載の保冷材によれば、保冷剤シートの
高吸水性ポリマーが保冷材内に侵入した水をより速やく
吸水し膨潤するようになっている。
又、請求項3記載の保冷材によれば、水に浸漬させた
とき、保形性を高めた層がシート形状を維持し、吸水性
を高めた層が水を吸水して膨潤し、前記保形性を高めた
層を押し上げるようになっている。このため、保形性を
高めた層上に取付けられたフィルムは、フラットな状態
で袋体内面のフィルム面に押しつけられ密着するように
なる。
また、請求項4記載の保冷材によれば、高吸水性ポリ
マーとパルプとが混合されシート化されてなる保冷剤シ
ートが水を吸水し膨潤すると共に、保冷剤シートの片面
に積層されたティシュが保形性を高めるようになってい
る。
又、請求項5記載の保冷材によれば、保冷剤シートの
いずれか一方の片面近くに混在させた粉末ポリエチレン
が保形性を高めるようになっている。
又、請求項6記載の保冷材によれば、フィルム層を構
成する遮水性のフィルムが袋体と袋体内面の周縁及びフ
ィルム層の開口縁部で接着されたため、水に浸漬させた
とき、袋体のフィルム層の自由度が大きく、フィルム層
とフィルムとの間に通水路を形成しやすいので吸水速度
が速くなるようになっている。
又、請求項7記載の保冷材によれば、袋体内面のフィ
ルム層を構成する遮水性のフィルムが袋体の内面全体に
接着されたため、該保冷材内への水の侵入が規制される
とともに、袋体とフィルムとが一体化して該保冷材の強
度が一層高まるようになっている。
又、請求項8記載の保冷材によれば、袋体内面のフィ
ルム層が袋体の内面全体に樹脂をコーティングすること
により構成されたため、袋体とフィルムとが一体化して
該保冷材の強度が一層高まるようになっている。
(実施例) 以下、本発明の保冷材を図面に示した一実施例に従っ
て詳細に説明する。
第1図は本発明の保冷材の一実施例を示した平面図、
第2図は第1図のAB線より切断した状態を示す断面図、
第3図は第2図のCD線より囲まれた部分を示す示す拡大
断面図、第4図は第1図に示した保冷材を水に吸水して
いる状態を示した断面図、第5図は第4図のEF線により
囲まれた部分を示す拡大断面図、第6図は第1図に示し
た保冷材が膨潤した状態を示す断面図、第7図は第6図
のGH線より囲まれた部分を示す拡大断面図、第8図は本
発明の保冷材の別の例を示した平面図である。
本発明の保冷材(11)は、遮水性のフィルム層(15)
を備えた袋体(13)によって保冷剤シート(12)が被覆
されてなるものである。
袋体(13)は、第1図及び第2図に示すように、内面
に具備した遮水性のフィルム層(15)と共に2層構造を
なしている。袋体(13)は透水性を有するものであれば
何でも良く、水を透過する多孔構造からなり、使用時の
該保冷材(11)表面の結露発生を防止する機能を備えた
ものであればより好ましい。例えば透水性のスパンポン
ド不織布、乾式不織布或いは、湿式不織布等の透水性不
織布や透水性を備えた紙や編織布等が袋体(13)として
好適である。本実施例においては複合用不織布(エルベ
ス不織布、目付70g/m2、ユニチカ株式会社製)を使用し
た。この袋体(13)の内面に一部に開口(16)を有する
フィルム層(15)が形成されている。
フィルム層(15)は、開口を除く該保冷材(11)内へ
の水の侵入を規制するように遮水性のフィルムにより構
成されている。フィルムとしては水を透過させない遮水
性をを有するものであるならば何でも良く、高周波溶着
することができる熱融着性を有するものであるならばよ
り好ましい。例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、軟質塩化ビニル樹脂等の合成
樹脂を素材とするフィルムが好適である。本実施例にお
いてはポリエチレンを素材とする厚さ30μm以下のフィ
ルムの一部を打ち抜いて、10×90mmの大きさの開口が形
成されたものを使用した。このフィルムを前記袋体(1
3)に周縁部及び開口縁部で接着してフィルム層(15)
を形成した。なお、実施例に示したものに限らず、フィ
ルムを前記袋体(13)の内面全体に接着してフィルム層
(15)を形成しても良い。また、袋体(13)の内面全体
に前記樹脂をコーティングしてフィルム層(15)を形成
しても良い。開口(16)は第1図に示すように袋体(1
3)に遮水性のフィルム層(15)を形成したとき、水の
侵入口となるべきものである。その形状はどんなもので
あっても良いが、その大きさは該保冷材(11)の吸水時
間及び浸出防止と密接な関わりを持っている。つまり、
本実施例においては開口(16)は、吸水時間を短縮する
ため図面に示したような袋体(13)の長さ方向に沿って
細長い形状のものを形成したが、安全性の面から考える
と開口(16)は狭く小さなもの、例えば第8図に示すよ
うな多数の小孔としても良く、ゲル状の水の浸出を防止
するためには一層効果的である。
保冷剤シート(12)は、第1図及び第2図に示すよう
に、高吸水機能を有する高吸水性ポリマーが含有され、
これにパルプが混合されシート化された吸水シートであ
る。この保冷剤シート(12)の片面にティシュー(18)
が積層されて保形性を高めた層が形成されている。本実
施例においては、高吸水性ポリマー(アクアキープ10SH
・T、製鉄化学製)150g/m2に粉砕パルプを混合しシー
ト化してなる保冷剤シート(12)の片面に、ティシュー
(18)(18g/m2)を積層し熱エンボスして、100×150mm
の大きさに裁断したものを使用した。なお、本実施例に
おいては、更に、保冷剤シート(12)のティシュー(1
8)が積層される片面の近くに粉末ポリエチレンが混在
されており、前記ティシュー(18)と共に保形性を高め
た層を構成し、該保冷材(11)の膨潤時にフラットな面
を維持するよう作用するようになっている。このように
構成された保冷剤シート(12)が前記袋体(13)内に収
納され、周縁がシールされて被覆されている。なお、保
冷剤シート(12)は接着剤等によって袋体(13)内に取
付けられても良いが、本実施例においては、単に袋体
(13)によって被覆しただけであり、該保冷材(11)の
膨潤に伴なって保冷剤シート(12)が袋体(13)の伸度
と強度とによって移動しないように規制されるようにな
っている。この保冷剤シート(12)のティシュー(18)
上面にはフィルム(19)が取付けられている。
フィルム(19)は、遮水性のものであるならばどんな
ものであっても良く、その大きさは前記開口(16)より
も大きなサイズに裁断したものである。本実施例におい
て、フィルム(19)は50×150mmの大きさに裁断された
ポリエチレンフィルムを使用した。なお、フィルム(1
9)の大きさとしては、横巾が広すぎる場合、フィルム
(19)によって中心部への水の侵入が妨げられるため、
中心部の膨潤が遅くなる。一方、横巾が狭すぎる場合、
両側まで吸水される前に中心部が膨潤し、後述する止水
効果が現われて不充分な吸水容量となるため、フィルム
(19)の大きさは吸水容量、膨潤の度合等を考慮して決
定する必要がある。又、フィルム(19)の長さについ
て、本実施例においては生産性、経済性から保冷剤シー
ト(12)の両側まで取付けられているが、開口(16)の
大きさに合わせて両端を短かすカットしても良い。この
フィルム(19)が保冷剤シート(12)の対向する箇所、
つまり開口(16)を覆う位置に接着、溶着或いは、コー
ティング等の手法により取付けられている。フィルム
(19)の取付けは、全面接着でも部分接着でも良いが、
吸水時にシート形状を保持することができる程度に保冷
剤シート(12)に取付けられる必要がある。
なお、フィルム層(15)の開口(16)をフィルム層
(15)の複数箇所に設けたとき、これに対応してフィル
ム(19)は保冷剤シート(12)の前記開口(16)に対向
する複数箇所に夫々取付けられることになる。この場
合、複数の開口(16)から水が該保冷材(11)内に侵入
するため、吸水時間を一層短縮することができる。
次に、本発明の保冷材の使用状態について説明する。
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図、第6図及
び、第7図に示すように、保冷剤シート(12)における
水が侵入すべき開口(16)に対向する箇所にはフィルム
(19)が取付けられている。このため、該保冷材(11)
を水に浸漬させたとき、水圧により袋体(13)のフィル
ム層(15)の開口周縁と保冷剤シート(12)に取付けら
れた開口(16)よりも大きなフィルム(19)とが密着状
態となり、水が侵入しにくいようになっている。しかし
ながら、水に浸漬させることに伴ない、小量ではあるが
水がフィルム層(15)とフィルム(19)との間から該保
冷材(11)内に入り込むのである。すると保冷剤シート
(12)の一部、詳細にはフィルム(19)の端部付近の保
冷剤シート(12)がこの水を吸水し僅かに膨潤するので
ある。僅かに膨潤した部分は袋体(13)を僅かに押し上
げ、フィルム層(15)とフィルム(19)との間には隙間
が生じ、これが通水路となるのである。この通水路の出
現に伴なって水が保冷剤シート(12)に加速度的に吸水
されるようになっている。
保冷剤シート(12)が充分に吸水され、水が中央部ま
で達して中央部が膨潤すると、保冷剤シート(12)上の
フィルム(19)が膨潤した同保冷剤シート(12)により
押し上げられ、袋体(13)のフィルム層(15)に押し付
けられる。この結果、フィルム層(15)とフィルム(1
9)とが密着し、フィルム層(15)とフィルム(19)と
の間に形成された通水路が閉ざされ保冷材(11)内への
水の侵入が阻止されることになるのである。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項1記載の保冷材にあって
は、水に浸漬させたとき、水圧により袋体の遮水性のフ
ィルム層の開口周縁と保冷剤シートの開口に対応する箇
所に取付けられた開口よりも大きなフィルムとが密着状
態となり、水が侵入しにくいようになっている。しかし
ながら、該保冷材を水に浸漬させたことに伴ない、小量
ではあるが水が開口を通して袋体のフィルム層の開口周
縁とフィルムとの間から該保冷材内部に入り込むのであ
る。すると保冷剤シートの一部がこの水を吸水し僅かに
膨潤するのである。僅かに膨潤した部分は袋体を僅かに
押し上げ、フィルム層とフィルムとの間には隙間が生
じ、これが通水路となるのである。この通水路の出現に
伴なって水が保冷剤シートに吸水されるようになってい
る。水を含んだ保冷剤シートは膨潤し、この膨潤に伴な
って保冷剤シート上面のフィルムが袋体のフィルム層へ
押し付けられて水の侵入経路が閉ざされ、保冷剤シート
のゲル状の水は該保冷材から浸出しないようになってい
る。このため、短かい吸水時間で水を速やく吸水するこ
とができ、一旦吸水した後はゲル状の水が完全に逆もど
りしないよにすることができる。又、水が完全に逆もど
りしないため、多数まとめて凍結させても、保冷材相互
が固着することがない。
又、請求項2記載の保冷材によれば、保冷剤シートの
高吸水性ポリマーが保冷材内に侵入した水を速やか吸水
し膨潤することができる。
又、請求項3記載の保冷材によれば、水に浸漬させた
とき、保形性を高めた層がシート形状を維持し、吸水性
を高めた層が水を吸水して膨潤し、前記保形性を高め層
を押し上げるようになっている。このため、保形性を高
めた層上に取付けられたフィルムは、フラットな状態で
袋体内面のフィルム層に押し付けられ密着するようにな
り、該保冷材の水の浸出防止効果を一層高めることがで
きる。
又、請求項4記載の保冷材によれば、高吸水性ポリマ
ーとパルプと粉末ポリエチレンとが混合されシート化さ
れてなる保冷剤シートが水を吸水し膨潤すると共に、保
冷剤シートの片面に積層されたティシュが保形性を高め
るようになっている。このため、ティシュにより保形性
を高めた層上に取付けられたフィルムは、フラットな状
態で袋体内面のフィルム層に保冷剤シートの膨潤作用に
伴なって押し付けられ密着するようになり、該保冷材の
水の浸出防止効果を一層高めることができる。
又、請求項5記載の保冷材によれば、保冷剤シートの
いずれか一方の片面近くに混在させた粉末ポリエチレン
が保形性を高めるようになっている。このため、粉末ポ
リエチレンにより保形性を高めた層上に取付けられたフ
ィルムは、フラットな状態で袋体内面のフィルム層に保
冷剤シートの膨潤作用に伴なって押し付けられ密着する
ようになり、該保冷材の水の浸出防止効果を一層高める
ことができる。
又、請求項6記載の保冷材によれば、袋体内面のフィ
ルム層を構成する遮水性のフィルムが袋体と袋体内面の
周縁及びフィルム層の開口縁部で接着されたため、水に
浸漬させたとき、フィルム層の自由度が大きくフィルム
層とフィルムとの間に通水路を形成しやすくなり吸水速
度を速くすることができる。
又、請求項7記載の保冷材によれば、フィルム層を構
成する遮水性のフィルムが袋体の内面全体に接着された
ため、該保冷材内への水の侵入を規制することできると
ともに、袋体とフィルムとが一体化して該保冷材の強度
を一層高めることができる。
又、請求項8記載の保冷材によれば、フィルム層が袋
体の内面全体をコーティングすることにより構成された
ため、袋体とフィルムとが一体化して該保冷材の強度を
一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の保冷材の一実施例を示した平面図、第
2図は第1図のAB線より切断した状態を示す断面図、第
3図は第2図のDC線より囲まれた部分を示す拡大断面
図、第4図は第1図に示した保冷材に水を吸水させてい
る状態を示した断面図、第5図は第4図のEF線により囲
まれた部分を示す拡大断面図、第6図は第1図に示した
保冷材の膨潤した状態を示す断面図、第7図は第6図の
GH線より囲まれた部分を示す拡大断面図、第8図は本発
明の保冷材の別の例を示した平面図、第9図及び第10図
は従来の保冷材を示した各部分切欠斜視図である。 符号の説明 12……保冷剤シート、13……袋体、 15……フィルム層、16……開口、 19……フィルム。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一部に開口を有する遮水性のフィルム層を
    備えた袋体によって保冷剤シートが被覆されてなる保冷
    材において、 保冷剤シートの開口に対向する箇所に開口よりも大きな
    フィルムを取付けたことを特徴とする保冷材。
  2. 【請求項2】保冷剤シートが高吸水性ポリマーとパルプ
    とを含有する吸水シートであることを特徴とする請求項
    1記載の保冷材。
  3. 【請求項3】保冷剤シートが保形性を高めた層と吸水性
    を高めた層とを有し、保形性を高めた層上にフィルムを
    取付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の保冷
    材。
  4. 【請求項4】高吸水性ポリマーとパルプとが混合されシ
    ート化されてなる保冷剤シートの片面にティシュを積層
    して保形性を高めた層としたことを特徴とする請求項2
    又は3記載の保冷材。
  5. 【請求項5】保冷剤シートのいずれか一方の片面近くに
    粉末ポリエチレンを混在させて保形性を高めた層とした
    ことを特徴とする請求項2、3又は4記載の保冷材。
  6. 【請求項6】フィルム層が袋体と袋体内面の周縁及びフ
    ィルム層の開口縁部で接着された遮水性のフィルムによ
    り構成されていることを特徴とする請求項1記載の保冷
    材。
  7. 【請求項7】フィルム層が袋体の内面全体に接着された
    遮水性のフィルムにより構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の保冷材。
  8. 【請求項8】フィルム層が袋体の内面全体にコーティン
    グされてなるフィルムにより構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の保冷材。
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