JP2628646C - - Google Patents

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JP2628646C
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heat insulating
plate
folded
enclosure
folded plate
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三晃金属工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、下部折板外囲体と上部折板外囲体との間に充填する断熱材を、該下
部折板外囲体及び上部折板外囲体に対して良好な密着状態にでき、断熱性を優れ
たものにできる断熱外囲体に関する。 〔従来の技術及びその問題点〕 従来より、下部折板外囲体と上部折板外囲体との間に断熱材を充填してなる断
熱外囲体が種々存在している。 しかるに、下部折板外囲体と上部折板外囲体にて施工された断熱外囲体におい
ては、これを形成する折板用建築用板の隅角部及び出角部に断熱材が充分に密着
し得ず、第10図に示すように、ここに空隙が生じ、該空隙内を内部空気が循環
し、外部との貫流熱損失量が増大し、断熱外囲体の熱伝導抵抗が小さくなる等の
問題点があった。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで発明者は、上記問題点等を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、下部折板外囲体及び上部折板外囲体との間に、上下方向に複数の帯状で,前
記外囲体とは離間した単位断熱材を重層し、且つその外囲体の凹凸に沿う幅方向
及び長手方向に対して、下側の単位断熱材と上側の単位断熱材とを千鳥状に配設
した断熱外囲体としたことにより、下部折板外囲体と上部折板外囲体との間に充
填する断熱材を、該下部折板外囲体及び上部折板外囲体に対して良好な密着状態
にでき、断熱性を優れたものにでき、上記問題点等を解決したも のである。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を第1図乃至第7図,第9図に基づいて説明する。 Aは下部折板外囲体であり、Bは上部折板外囲体である。これら、下部折板外
囲体A及び上部折板外囲体Bは折板用建築用板A1にて施工され、底部主板1の
両側に傾斜部2,2が形成され、該傾斜部2,2の上端に連結用屈曲部3,4が
夫々形成されている。 その折板用建築用板A1は、連結用屈曲部3,4によって種々の実施例が存在
し、この第1実施例としては、第1図,第2図の下部折板外囲体Aに示すように
、傾斜部2,2の上端より外方に略水平状の頂部3a,4aが形成され、該頂部
3a,4aの外端より上側に下馳部3b,上馳部4bが屈曲形成されている。そ
して、隣接する折板用建築用板A1,A1の下馳部3bに上馳部4bが被覆され、
馳締結合される構成となっている。その下馳部3bは、具体的には、垂直片の上
端より外方に張出してから内方に向かう円弧状部が形成され、その上馳部4bは
垂直片の上端より内方に向かって膨出し、そして外方に向かう馳締円弧状部が形
成され、この外端より下がってから外方に向かう弧状端縁が形成されている。こ
のように下馳部3bに上馳部4bが馳締可能であれば、下馳部3b及び上馳部4
bは形状には限定されない。このような第1実施例の折板用建築用板A1を馳締
式と称する。 折板用建築用板A1の第2実施例としては、第1図,第2図の上部折板外囲体
Bに示すように、連結用屈曲部3,4は傾斜部2,2の上端より外方に略水平状
の頂部3a,4aが形成され、該頂部3a,4aの外端より、上側の頂片3c,
4cが内向きになるように、逆L字状部3d,4dが屈曲形成されている。その
連結用屈曲部3,4は左右対称の同一形状に形成されている。このような第2実
施例の折板用建築用板A1を嵌合式と称する。 折板用建築用板A1の第3実施例としては、第3図の下部折板外囲体Aに示す
ように、連結用屈曲部3,4が傾斜部2,2の上端より外方に断面略台形山形状
に形成されている。そして、隣接する折板用建築用板A1,A1の連結用屈曲部3
,4のいずれか一方が他方に被覆重合される構成となっている。この ような第3実施例の折板用建築用板A1を重合式と称する。 これら第1乃至第3実施例の折板用建築用板A1,A1,…にて、下部折板外囲
体A及び上部折板外囲体Bが施工されるが、第1図に示すように、下部折板外囲
体Aに第1実施例(馳締式)の折板用建築用板A1,A1,…が使用され、上部折
板外囲体Bに第2実施例(嵌合式)の折板用建築用板A1,A1,…が使用された
り、第3図に示すように、下部折板外囲体Aに第3実施例(重合式)の折板用建
築用板A1,A1,…が使用され、上部折板外囲体Bに第2実施例(嵌合式)の折
板用建築用板A1,A1,…が使用されたり、第4図に示すように、下部折板外囲
体A,上部折板外囲体B共に第2実施例(嵌合式)の折板用建築用板A1,A1
…が使用される等、種々の組み合わせにすることができ、その組み合わせは上記
実施例に限定されない。 5は母屋,胴縁等の構造材である。6は受金具であって、台形山形部6a及び
底辺取付部6b,6bとが連続形成されたもので、該受金具6が、構造材5上に
所定間隔に固着され、隣接する受金具6,6間に折板用建築用板A1,A1の連結
用屈曲部3,4が連結固着され、下部折板外囲体Aが施工される。 このとき、第1実施例(馳締式)の折板用建築用板A1が使用される場合には
、第1図等に示すように、隣接する受金具6,6間に、折板用建築用板A1が載
置され、前位の折板用建築用板A1の下馳部3bに吊子7の係止部が係止され、
吊子7の取付部が受金具6の台形山形部6aの頂面にボルト等の固着具にて固着
され、このようにした下馳部3bに隣接の折板用建築用板A1の上馳部4bが上
から被覆され、この上馳部4bが馳折りされて馳締結合されている。 また、第2実施例の折板用建築用板A1(嵌合式)では、第1図,第2図等に
示すように、隣接する受金具6,6間に、折板用建築用板A1が載置され、隣接
する折板用建築用板A1,A1の逆L字状部3d,4d間に、断面逆ハット形状の
吊子材8が挿入載置され、この吊子材8の押さえ縁8a,8aにてその逆L字状
部3d,4d上を押圧固定するようにして、その吊子材8がボルト等の固着具に
て受金具6の上部に固着されている。 次いで、隣接する折板用建築用板A1,A1の対向する逆L字状部3d,4dに
、キャップ材9(第2図参照)が被嵌され、キャップ材9の両脚部9a, 9aの嵌合用突条の上側部が、隣接する折板用建築用板A1,A1の対向する逆L
字状部3d,4dの傾斜縁端に嵌合されている。このとき、吊子材8のクッショ
ン材8bの弾発力にてキャップ材9を上側に、吊子材8の本体及び逆L字状部3
d,4dを下側に夫々押圧して嵌合力が増加するように構成されている。このよ
うに、第2実施例(嵌合式)の折板用建築用板A1の場合には、キャップ材9が
必要とされている。 また、第3実施例(重合式)の折板用建築用板A1では、第3図に示すように
、連結用屈曲部3,4が互いに重合され、この重合箇所に受金具6の台形山形部
6aの頂部に設けられた剣先ボルトが貫通して、ナットを締め付けて受金具6に
固着されるものである。 上部折板外囲体Bは下部折板外囲体A上に、断熱支持具Cを介して施工される
。その施工は下部折板外囲体Aと略同様に行われ、両折板による断熱外囲体の幅
方向は凹凸状をなすように施工される。 その断熱支持具Cは、主に断熱体10と取付金具11とからなり、断熱体10
は合成樹脂等から形成され、その上面より螺子杆10aの螺子部が突出するよう
にインサートされている。そして、上部折板外囲体Bを構成する第1乃至第3実
施例の折板用建築用板A1に応じて断熱体10の上部に段部が形成されたり、或
は平坦状に形成される。 さらに、第2実施例(嵌合式)の折板用建築用板A1が使用されるときには、
断熱体10の上部に上部受金具12が設けられることもある。また、取付金具1
1は、下部折板外囲体Aを構成する第1乃至第3実施例の折板用建築用板A1
応じて種々の実施例が存在し、第1実施例(馳締式)の折板用建築用板A1,A1
,…にて構成された下部折板外囲体Aにおいては、下馳部3b,上馳部4bより
なる馳部を挾持して取付金具11を固定したり(第2図参照)、第2実施例(嵌
合式)の折板用建築用板A1,A1,…にて構成された下部折板外囲体Aにおいて
は、隣接する折板用建築用板A1,A1の連結用屈曲部3,4に被嵌するキャップ
材9を挾持して、取付金具11を固定する構造となっている(第4図参照)。 また、第3実施例(重合式)の折板用建築用板A1,A1,…にて構成され る下部折板外囲体Aにおいては、断熱支持具Cは断熱体10の下部に内螺子10
bが設けられ、連結用屈曲部3,4の上より、受金具6に設けられた剣先ボルト
に螺入され固定する構造となっている(第3図参照)。 Dは単位断熱材であって、発砲合成樹脂,グラスウール等のある程度柔軟性を
有したものであり、平帯状に形成されたものが多い。その大きさは下部折板外囲
体A及び上部折板外囲体Bの面積,形状等により適宜に選定できる。 実施例では、その単位断熱材Dは、第9図に示すように、グラスウール等で構
成され、この厚さは約50cmで、幅約1mで、長さ約11mとなっており、これ
が巻かれて経験的に使い易くなっている。この場合には、単位断熱材Dの外周囲
全体が、ビニール材等の防湿性を有するシート13にて被覆されることもある。 前記下部折板外囲体Aと上部折板外囲体Bとの間隔部内には、複数層なった
単位断熱材D,D,…が設けられている。即ち、その間隔部では、どの位置でも
、間隔方向において、複数の単位断熱材D,D,…が積層して断熱層として構成
されている。 具体的実施例では、第1図,第2図に示すように、単位断熱材D,Dが2層と
なって単位断熱材Dを構成するときには、厚さ約50cmのものが使用され、単位
断熱材D,D,…を3層以上にして断熱層を構成すると、その厚さも適宜薄くし
ておくことが多い。 以上のように単位断熱材D,D,…が普通2層又は3層以上に敷設されて、断
熱層を構成し、下部折板外囲体Aと上部折板外囲体Bとの間に隙間なく充填され
る。その敷設の仕方については、単位断熱材Dの横幅方向に行うには、第5図に
示すように、単位断熱材Dの長手方向(第5図の紙面に直交する方向)と、下部
折板外囲体Aを構成する折板用建築用板A1(第5図左右方向)の長手方向とが
略直交するように、下部折板外囲体A上に敷設して第1層とし、次いで第1層の
隣接する単位断熱材D,Dの境目上に、第2層の単位断熱材Dの幅方向の中心が
位置するように敷設し、第2層の単位断熱材D,D,…を敷設してゆく(所謂,
千鳥状配列)。その断熱層が2層の単位断熱材D,D,…よりなるものは以上の
ように施工し、また、断熱層が3層以上の単位断熱材D, D,…よりなるものは、第6図に示すように、第2層の上に前記と同様にして敷
設される。 同時に、単位断熱材Dの長手方向の敷設についても、第2図に示すように、第
1層で長手方向に隣接する単位断熱材D,Dの境目上に、第2層の単位断熱材D
の長手方向の中心が位置するように敷設し、第2層を形成してゆく(所謂,千鳥
状配列)。 これら単位断熱材D,D,…を敷設しつつ、重合する作業は、上部折板外囲体
Bを下部外囲体A上に施工する以前に行うことはもちろんである。。 〔発明の効果〕 特許請求の範囲第1項記載の発明においては、下部折板外囲体A及び上部折板
外囲体Bとの間に、上下方向に複数で,前記外囲体とは離間した単位断熱材D,
D,…を重層し、且つその外囲体の凹凸に沿う幅方向及び長手方向に対して、下
側の単位断熱材D,D,…と上側の単位断熱材D,D,…とを千鳥状に配設した
断熱外囲体としたことにより、まず第1に断熱性を極めて良好にできるし、第2
に施工性が良好にできる等の種々の効果を奏する。 これらの効果を詳述すると、従来では、第8図に示すように、断熱層は、一体
物であったために、厚さも極めて厚く、長手方向に折り曲げたときの,仮想中立
軸XーXからの曲率半径R2が大きくなり、下部折板外囲体A及び上部折板外囲
体Bの隅角箇所及び出隅箇所に密着して沿うことができず、空隙間を生じ,該空
隙間を内部空気が循環し、外部との貫流熱損失量が増大し、結露発生を伴うのみ
ならず、断熱効果を充分に発揮できなかった。 しかるに、本発明においては、断熱層は複数(2以上)の単位断熱材D,D,
…を重層して構成したものであり、換言すれば、断熱層を厚さ方向に2以上に分
離したこととなり、夫々の単位断熱材Dは、断熱層に比較して厚さを、半分以下
に薄いものとすることができる。故に、第7図に示すように、単位断熱材Dを長
手方向に折曲したときの,仮想中立軸XーXからの曲率半径R1を小さくでき、
特に、下部折板外囲体Aと上部折板外囲体Bのように、出角箇所(180度<角
度θ<360度)及び入隅箇所(0度<角度θ<180度)が多数存在するもの
に対して、単位断熱材Dを該隅角箇所に略密着状に沿って敷設で き、該単位断熱材D,Dを重合してなる断熱層は、下部折板外囲体Aと上部折板
外囲体Bに空隙を殆ど形成せずに充填できるものであり、これらによって構成さ
れる断熱外囲体は熱伝導抵抗を充分に大きくでき、外部との貫流熱損失量を少な
くでき、断熱性を極めて良好にできるものである。このように、断熱層としては
、従来の断熱材と略同体積でありながら、その断熱効果を著しく向上させること
ができるものであり、その効果は実験的にも顕著である。 次に、施工する際に、一体物の断熱材よりなる断熱層では、特に、入隅又は出
隅箇所での空隙が生じないように最大限の注意をはらっても、折板ゆえに、空隙
が生じていたが、単位断熱材Dを薄くしたことのみで、空隙発生の注意をしなく
とも敷設が容易にでき、ひいては施工能率を向上させることができる。 特に、その外囲体の凹凸に沿う幅方向及び長手方向に対して、下側の単位断熱
材D,D,…と上側の単位断熱材D,D,…とを千鳥状に配設した断熱外囲体と
したことにより、断熱性能を一層向上させることができる効果がある。 これらを詳述すると、その単位断熱材Dは、その厚さは薄くなり、しかも帯状
であるため、ロール状等にまとめ易く,保管が容易となるのみならず、施工する
際にも、取扱性が良好できる。この反面、単位断熱材D,D相互の端部では、
空隙が生じやすいが、本発明では、この欠点を解消し、千鳥状に配設したゆえに
、上下の単位断熱材D,D相互が略密着状態なる重層されており、貫流熱損失量
は極めて少なくでき、断熱性を極めて良好にできるものである。即ち、本発明は
、取扱性,保管性等に優れつつ、断熱性能を向上させた所に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図は本発明の斜視図、第2図
は第1図の縦断正面図、第3図,第4図は本発明の実施例の要部縦断正面図、第
5図は第1図の縦断側面図、第6図は本発明の実施例の縦断側面図、第7図は単
位断熱材を下部折板外囲体に敷設する状態を示す要部略示図、第8図は従来の断
熱材を下部外囲体に敷設する状態を示す略示図、第9図は単位断熱材の実施例の
斜視図、第10図は従来技術を示す縦断正面図である。 A…下部折板外囲体、 B…上部折板外囲体、 D…単位断熱材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 下部折板外囲体及び上部折板外囲体との間に、上下方向に複数の帯状で,
    前記外囲体とは離間した単位断熱材を重層し、且つその外囲体の凹凸に沿う幅方
    向及び長手方向に対して、下側の単位断熱材と上側の単位断熱材とを千鳥状に配
    設したことを特徴とした断熱外囲体。

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