JP2628466B2

JP2628466B2 - ペーパーロール製品の保持具

Info

Publication number: JP2628466B2
Application number: JP2631095A
Authority: JP
Inventors: 将継森実
Original assignee: 株式会社新浜ポンプ製作所
Priority date: 1995-01-21
Filing date: 1995-01-21
Publication date: 1997-07-09
Anticipated expiration: 2012-07-09
Also published as: JPH08196468A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はキッチンロールペーパー
等のペーパーロール製品を手近の水平面上に安定した状
態で置くと共に、衛生的、経済的、且つ快適に使用でき
るペーパーロール製品の保持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来よりペーパーロール製品の収納器と
しては、たとえばトイレットロールペーパーのホルダー
やキッチンロールペーパーの収納器が知られている。従
来のペーパーロール製品の収納器50は、例えば図４に示
すように、両端がＬ字型に折り曲げられたホルダー51と
該ホルダー51の両端にかけ渡された芯棒（図示省略）か
ら構成されており、ホルダー51をネジ52等で壁や板等に
取付固定して用いている。そして、芯棒にロール状のペ
ーパー53を貫通させ、ロール状ペーパー53の先端部を手
で引っ張ればロール状ペーパー53が順次送り出され、必
要量だけミシン目54で切断できるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ペーパーロール製品の収納器50をキッチンロールペーパ
ーの収納器として使用する場合には、次のような問題が
あった。ホルダー51をネジ52等で壁や板等に取付固定しなけ
ればならないため、取付箇所がある程度限定されるの
で、必ずしも使用場所の手近な箇所に取り付けられると
は限らない。したがって、使用場所と取付箇所が離れて
いる場合は、使用時にいちいち取付箇所まで行かなけれ
ばならないため非常に不便である。前記の問題を解決するものとして、紙箱入りのキ
ッチンロールペーパーも市販されているが、これは使用
後に空箱が残るため、空箱をゴミとして処分しなければ
ならないので、経済的ではないばかりか、省資源的にも
好ましくない。

【０００４】本発明は、かかる事情に鑑みて、使用場所
の近くの水平面上に安定した状態で置くことができると
ともに、ペーパーロール製品を衛生的に収納することが
でき、さらには使用後にほとんどゴミが発生せず、取り
扱いが容易で経済的なペーパーロール製品保持具を提供
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のペーパーロール
製品の保持具は、ペーパーロール製品の両端に着脱自在
に取付けて、該ペーパー製品を支持する一対の支持脚か
らなり、各支持脚は、前記ペーパーロール製品の芯孔に
軽い密着度で挿脱自在に挿入されるローラと、該ローラ
を回転自在に軸支し、かつ下端を平坦な接置面に形成し
た脚板とからなり、前記ローラは、前記脚板の重心位置
に対して前記接置面とは反対側の位置で軸支されている
ことを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明では、支持脚のローラーをペーパーロー
ル製品の芯孔に挿入するだけで、保持具をペーパーロー
ル製品に装着でき、また取り外すのもローラーを引き抜
くだけでよく手軽である。そして、支持脚を装着した状
態では、ローラーは脚板の重心位置より外れた位置にあ
り、脚板下面の接置面が常に下向きになるので、設置場
所に無造作に置くだけでペーパーロール製品は安定して
保持され勝手に転がることはない。よって、設置場所が
平坦でありさえすれば場所を選ばないので、使用者の使
い勝手の良い所に自由に置くことができ、便利である。
また、支持脚を装着した状態ではペーパーロール製品の
外周と設置位置との間に隙間ができるので、設置面上に
水滴や油等があっても、ペーパーに付着しないので衛生
的である。さらに、一対の支持脚は分離しているので、
ペーパーロール製品の幅寸法の大小に関係なく、自在に
装着できるので、適用範囲が広くなる。

【０００７】

【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。図１は本発明の一実施例に係わる保持具の斜視
図、図２は保持具の使用状態における断面図である。

【０００８】図１〜２において、Ｒはペーパーロール製
品であり、キッチンロールペーパーやタオルペーパーな
どがある。上記のペーパーロール製品Ｒは紙管ｃの外周
にペーパーｐを巻取ったもので、紙管ｃが芯孔ｄを形成
している。

【０００９】１，１は一対の支持脚で、それぞれ脚板２
とローラ３を有している。ローラ３は前記芯孔ｄとほぼ
同じ外径を有し、芯孔ｄ内にしっくりと挿入できるよう
になっている。つまり、人為的に挿入したり抜き取るの
は容易に行えるが、挿入した状態ではローラ３が芯孔ｄ
から勝手に抜け出ない程度の密着力が得られるようにな
っている。また、ローラ３の先端外周には挿入しやすく
するため面取り31が形成されている。さらに、ローラ３
の外表面は平滑に仕上げてもよく、適当な粗面仕上げを
施してもよい。平滑にするか粗面仕上げにするかは、芯
孔ｄの材質や平滑度によって選択され、挿脱の容易性と
挿入時の密着性が両立するようにすればよい。

【００１０】ローラ３は脚板２に対し支軸４で回転自在
に取付けられる。なお、回転の円滑性を高めるためには
支軸４とローラ３との間にベアリングを介装してもよ
い。

【００１１】脚板２は下端2aから支軸４の取付位置まで
の高さｈがペーパーロール製品Ｒの半径より大きいもの
であればよく、その全体の形状はとくに制限されず任意
である。高さｈとペーパーロール製品Ｒの半径ｒとの差
である△ｈが、ペーパーロール製品Ｒを任意の設置場所
に置いたときの隙間となり、この隙間△ｈによって、水
や油等がペーパーｐに付着しなくなる。この△ｈは余り
高いと安定性が悪くなるので、通常は約１cm以上とれば
よい。

【００１２】脚板２の下端は平坦な接置面2aに形成し、
任意の設置場所に安定して置けるようにしている。ま
た、脚板２の下端を単に平坦に切断した形状だけでな
く、図３の(a) 、(b) に示すような、片側に突出したフ
ート2b、両側に突出したフート2cを形成し、その下面を
平坦な接置面2aとしてもよい。このようなフート2b、2c
を設けた場合は、より安定性が向上する。さらに、脚板
２の接置面2aを被覆するブーツ2d（図３(c) 参照）を取
付けてもよい。この場合のブーツ2dは摩擦係数を高めら
れるゴム等の材質が好ましく、多少の傾斜があったり、
平坦な面でも滑りやすい面上に置くときは、滑落しにく
いので便利である。

【００１３】脚板２の平面形状は既述のごとく任意であ
り、図１の形状のほか、図３(a) 、(b) の形状、図３
(c) の四角形など任意であり、さらに図示以外の形状も
とくに制限なく採用できる。ただし、図１〜２に示すよ
うに脚板２の重心位置Q に対して、支軸４の取付位置は
接置面2aと反対側（図では上側）でなければならない。
この条件を満足することにより、脚板２は常に下端の接
置面2aが下向きになることから、無造作に置くだけでペ
ーパーロール製品Ｒを安定して設置でき、勝手に転がる
ことを防止できる。

【００１４】なお、上記の脚板２およびローラ３は材質
的には何ら制限されず、木製、金属製、合成樹脂製等い
ずれであってもよく、製作コスト等の面から任意の材料
を選べばよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、使用場所の近くの水平
面上に安定した状態で置くことができるとともに、ペー
パーロール製品を衛生的に収納することができ、さらに
は使用後にほとんどゴミが発生せず、取り扱いが容易で
経済的なペーパーロール製品保持具を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係わる保持具の斜視図であ
る。

【図２】保持具の使用状態における断面図である。

【図３】脚板２の種々の形態を示す説明図である。

【図４】従来のペーパーロール製品の収納器の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１支持脚２脚板
３ローラ４支軸Ｒペーパーロール製品
2a 接置面

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ペーパーロール製品の両端に着脱自在に取
付けて、該ペーパー製品を支持する一対の支持脚からな
り、各支持脚は、前記ペーパーロール製品の芯孔に軽い
密着度で挿脱自在に挿入されるローラと、該ローラを回
転自在に軸支し、かつ下端を平坦な接置面に形成した脚
板とからなり、前記ローラは、前記脚板の重心位置に対
して前記接置面とは反対側の位置で軸支されていること
を特徴とするペーパーロール製品の保持具。