JP2628390B2 - 角速度センサ漏れ電圧更新方法 - Google Patents

角速度センサ漏れ電圧更新方法

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JP2628390B2 JP33906889A JP33906889A JP2628390B2 JP 2628390 B2 JP2628390 B2 JP 2628390B2 JP 33906889 A JP33906889 A JP 33906889A JP 33906889 A JP33906889 A JP 33906889A JP 2628390 B2 JP2628390 B2 JP 2628390B2
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昌宏 坂本
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日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、角速度センサを用いたナビゲーションシ
ステムにおける前記角速度センサの漏れ電圧を正しく更
新するための漏れ電圧更新方法に関する。
[従来の技術] 車両等の移動体の走行軌跡を移動体に搭載した表示画
面の地図上に表示させるナビゲーションシステムにおい
て、移動体の走行中の角速度を検出する振動ジャイロ等
の角速度センサを用いる方式の場合、この角速度センサ
の精度は極めて重要である。角速度センサには通常、角
速度が加わっていない状態において出力されるセンサ出
力すなわち漏れ電圧が存在する。移動体が旋回する際の
ヨー角(移動体の変化角度)は、第3図に示すように、
実際のセンサ出力電圧と漏れ電圧との差分を積分する
(同図において面積Sを算出する)ことにより求めるの
で、正しいヨー角を求める基礎となる正しい角速度を得
るためには正しい漏れ電圧を把握することが必要であ
る。角速度センサの漏れ電圧は温度変化や電源投入後の
経過時間によって変化していくので、ナビゲーションシ
ステムでは、誤差の累積を防ぐために常に漏れ電圧が正
しいかどうかを検証し、正しい漏れ電圧に更新する必要
がある。
従来の漏れ電圧更新方法の1つとして、移動体の停止
時(角速度=0)に角速度センサ出力を測定し、それを
漏れ電圧値として更新する方法がある(第4図参照)。
しかし、滅多に完全停止しない緊急自動車などでは、
長時間にわたって漏れ電圧の更新が行われない場合があ
り、その間に先に設定した漏れ電圧と変化していく真の
漏れ電圧との差によるヨー角の誤差が累積され、移動体
角度の誤差つまり移動体の方位誤差となってしまう。
上記の問題を解決する方法として、移動体が直進して
いる時は基本的に角速度=0(したがってヨー角=0)
であることを利用し、直進走行時のセンサ出力を正しい
漏れ電圧として更新する方法がある(第5図参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前記の直進走行時のセンサ出力を正しい漏れ
電圧として更新する方法で問題となるのはは、本当に直
進中なのかどうかの判定である。例えばハンドル角度等
の別の情報源が全くない場合、例えば一定時間にわたっ
てセンサ出力変動が一定の範囲に収まっている時に直進
中であると判断することが考えられるが、この場合、一
定の曲率半径の道路を定速旋回している場合も直進中と
判断してしまう、という問題がある(第6図参照)。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、角速度セ
ンサを用いるナビゲーションシステムにおいて、漏れ電
圧の更新を高い信頼性で行うことができ、高精度の位置
検出を保持することのできる角速度センサ漏れ電圧更新
方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決する本発明は、角速度センサを用いた
ビゲーションシステムにおける前記角速度センサの漏れ
電圧を更新する角速度センサ漏れ電圧更新方法であっ
て、 更新前および更新後の2つの漏れ電圧と角速度センサ
出力との差分をそれぞれ独立に積分して、各漏れ電圧に
基づくヨー角をそれぞれ独立に算出し、このヨー角に基
づく移動体角度をそれぞれ独立に算出し、 前記2つの移動体角度とマップマッチング処理により
正しい道路であろうとされた地図上の道路の道路角度デ
ータとの差分をそれぞれ一定区間内で一定走行距離毎に
算出しこれを積分して2つの累積差分を算出し、 一定区間内での前記2つの累積差分の少ない方の移動
体角度に対応する漏れ電圧値を正しい漏れ電圧と判定し
てこれを採用し、他方を消去することを特徴とする角速
度センサ漏れ電圧更新方法である。
[作用] 上記構成において、更新前および更新後の2つの漏れ
電圧のうちの正しい漏れ電圧に基づいて算出された移動
体角度は、正しくない漏れ電圧に基づく移動体角度と比
べて当然真の移動体角度との誤差が小さい。したがっ
て、2つの算出移動体角度とマップマッチング処理によ
り正しいであろうとされた道路の道路角度データとの各
累積差分の小さい方に対応する漏れ電圧を採用すると、
正しい漏れ電圧の更新が行われる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第2図を参照して
説明する。
本発明は角速度センサを用いたナビゲーションシステ
ムに適用される。すなわち、このナビゲーションシステ
ムは、角速度センサにより移動体の角速度を測定し、距
離計により移動体の走行距離を測定し、これらの測定値
に基づくコンピュータの演算処理で、移動体の位置検出
を行い、ブラウン管等の表示装置に表示された地図上に
移動体の走行軌跡を描かせる。
本発明では、走行中に角速度センサの漏れ電圧の更新
を行い、そして、更新前の漏れ電圧D0および更新後の漏
れ電圧Dnと角速度センサの出力(センサ出力)Xとの差
分をそれぞれ独立に積分して、各漏れ電圧に基づく移動
体のヨー角(変化角度)をそれぞれ独立に算出する。例
えば第1図(イ)のフローチャートに示すように、例え
ば10msのサンプリング時間毎にセンサ出力Xを測定し、
更新直後でないと判断した時は、センサ出力−更新前の
漏れ電圧(X−D0)の積分処理をして移動体のヨー角を
算出し、このヨー角を直前の移動体角度に加えて変化後
の移動体角度K0を算出する。また、更新直後であると判
断した時は、前記と同様な処理、つまりセンサ出力−更
新後の漏れ電圧(X−Dn)の積分処理と移動体角度Knの
算出を行う。そして、移動体が直進状態かどうかを判断
する。この判断は、例えば、一定時間にわたってセンサ
出力変動が一定の範囲内に収まっている時に直進中であ
ると判断する等の方法による。そして、直進中と判断し
た時は、センサ出力Xを平均化しこれを漏れ電圧として
更新する。直進中でないと判断した時は漏れ電圧の更新
をしない。
上記により更新前の漏れ電圧D0と更新後の漏れ電圧Dn
とのそれぞれに基づいて算出されたヨー角が得られ、更
新前の漏れ電圧D0に基づく移動体角度K0および更新後の
基づくDnに基づく移動体角度knが得られる。
そして、前記の更新前および更新後の2つの漏れ電圧
D0,Dnのいずれが正しいかを判定する漏れ電圧適否判定
処理を第1図(ロ)のように行う。すなわち、距離パル
ス割り込みにより漏れ電圧適否判定処理のルーチンとな
り、更新直後と判断した時、前記の2つの漏れ電圧D0,D
nに基づく2つの算出移動体角度K0,Knとマップマッチン
グ処理により正しい道路であろうとされた地図上の道路
の道路角度データθとの差分(θ−K0)および(θ−K
n)をそれぞれ一定走行距離(例えばπメートルなど)
毎に算出しこれを積分して、累積差分Σ(θ−K0)=B
およびΣ(θ−Kn)=Aをそれぞれ算出する。前記マッ
プマッチング処理とは、移動体のヨー角および走行距離
の測定データに基づく演算処理により得た移動体位置と
表示装置に表示された地図上の道路とを照合して、移動
体位置を正しいであろうとする特定の道路上に乗せる補
正処理である。これにより、測定データの誤差が累積す
るのを防ぐ。
そして更新後一定区間例えば500m通過した時前記の累
積差分AとBとの大小を比較し、A<Bである時、すな
わち新しい漏れ電圧に基づく算出移動体角度との累積差
分Σ(θ−Kn)の方が更新前の漏れ電圧に基づく算出移
動体角度との累積差分Σ(θ−K0)より小さい時、新し
い漏れ電圧Dnを採用し、古い漏れ電圧D0は消去する。
上記の更新適否判定処理を第2図により具体的に説明
すると、符号Rはブラウン管等の表示装置に表示された
地図上の道路を示し、表示装置上の移動体軌跡は、マッ
プマッチング処理により×印で示すように道路上に沿っ
た軌跡(この軌跡をマップマッチング軌跡と呼ぶ)を描
く。また、更新前と更新後の2つの漏れ電圧D0,Dnに基
づく演算上の軌跡をそれぞれ更新前は△印、更新後は○
印で示す。なお、図に示したこの更新前の演算軌跡(△
印)および更新後の演算軌跡(○印)は、実際に表示画
面上には現れるものでなく、そのような軌跡となるよう
なデータであることを意味し、実際にはマップマッチン
グ処理により道路上の軌跡(×印)として表示される。
前記第1図(ロ)で述べたフローチャートは、第2図に
おいてマップマッチング軌跡に近い方の軌跡に対応する
漏れ電圧が他方より正しいとする判定処理である。
また、第1表に数値による具体例を示す。第1表の例
では、移動体が走行している道路の一定区間内の角度デ
ータ(道路角度データ)θが一定距離毎に40゜、40゜、
40゜、35゜、30゜、30゜、28゜、30゜である。この時、
更新前の漏れ電圧D0に基づく移動体角度K0がそれぞれ50
゜、51゜,52゜……であり、更新後の漏れ電圧Dnに基づ
く移動体角度Knがそれぞれ38゜、38゜、37゜……であっ
たとすると、更新前の漏れ電圧に基づく移動体角度K0
道路角度データθに対する誤差|θ−K0|を累積した累
積誤差Σ|θ−K0|は10゜、21゜、33゜……、120゜であ
り、更新後の漏れ電圧に基づく 移動体角度Knの道路角度データθに対する誤差|θ−Kn
|を累積した累積誤差Σ|θ−Kn|は2゜、4゜、7゜…
…、21゜であり、一定走行区間内での最終累積誤差は更
新後のもの(21゜)が更新前のもの(120゜)より小さ
い。したがって、更新後の漏れ電圧Dnが正しいと判断し
てこれを採用し、更新前の漏れ電圧D0は消去する。
上記の更新方法においては、仮に移動体が一定の曲率
半径の道路を定速旋回している場合にこれを直進中と判
断して漏れ電圧を更新しても、この更新した漏れ電圧を
誤りと判断することができる。すなわち、直進中なのか
どうかの検証を行うことができる。
なお、移動体が直進中であると判断して漏れ電圧を一
たん更新する方法自体については、実施例のごとき角度
センサ出力の変動が一定の範囲内に収まっている時に直
進中であると判断する方法に限らず、その他の方法でも
よい。
[発明の効果] 本発明は上記の通り構成されているので、角速度セン
サの漏れ電圧の誤った更新が防止され、漏れ電圧の更新
を高い信頼性で行うことが可能となり、移動体の高精度
の位置検出を保持することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例方法を説明するフローチャー
トで同図(イ)は更新前および更新後の各漏れ電圧に基
づいて移動体角度を算出する処理のフローチャート、同
図(ロ)は更新前後の漏れ電圧のいずれが正しいかを判
定する漏れ電圧適否判定処理のフローチャート、第2図
はマップマッチング軌跡および誤差のある移動体軌跡に
ついて説明図、第3図〜第6図はいずれも角速度センサ
出力の図で、第3図はヨー角算出について説明する図、
第4図は従来の漏れ電圧更新方法について説明する図、
第5図は従来の他の漏れ電圧更新方法について説明する
図、第6図は第5図の方法における問題点について説明
する図である。 X……角速度センサ出力、 D0……更新前の漏れ電圧、 Dn……更新後の漏れ電圧、 K0……更新前の漏れ電圧に基づく移動体角度、 Kn……更新後の漏れ電圧に基づく移動体角度、 θ……道路角度データ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−285110(JP,A) 特開 平3−144309(JP,A) 特開 昭61−151421(JP,A) 特開 昭64−29707(JP,A) 特開 昭55−15505(JP,A) 特開 平2−266221(JP,A) 特開 昭63−191018(JP,A) 特開 昭63−182519(JP,A) 実開 平3−48713(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角速度センサを用いたナビゲーションシス
    テムにおける前記角速度センサの漏れ電圧を更新する角
    速度センサ漏れ電圧更新方法であって、 更新前および更新後の2つの漏れ電圧と角速度センサ出
    力との差分をそれぞれ独立に積分して、各漏れ電圧に基
    づくヨー角をそれぞれ独立に算出し、このヨー角に基づ
    く移動体角度をそれぞれ独立に算出し、 前記2つの移動体角度とマップマッチング処理により正
    しい道路であろうとされた地図上の道路の道路角度デー
    タとの差分をそれぞれ一定区間内で一定走行距離毎に算
    出しこれを積分して2つの累積差分を算出し、 一定区間内での前記2つの累積差分の少ない方の移動体
    角度に対応する漏れ電圧値を正しい漏れ電圧と判定して
    これを採用し、他方を消去することを特徴とする角速度
    センサ漏れ電圧更新方法。
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