JP2627982B2 - 自動給紙機構 - Google Patents

自動給紙機構

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JP2627982B2 JP3129416A JP12941691A JP2627982B2 JP 2627982 B2 JP2627982 B2 JP 2627982B2 JP 3129416 A JP3129416 A JP 3129416A JP 12941691 A JP12941691 A JP 12941691A JP 2627982 B2 JP2627982 B2 JP 2627982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファクシミリ装
置に用いられる自動給紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばファクシミリ装置にお
ける原稿の自動給紙機構として以下に示すようなものが
あった。すなわち、この機構は、図10,図11に示す
ように、繰り出しローラ50と、この繰り出しローラ5
0より装置内奥側に設けられた給紙ローラ51とを備え
ている。
【0003】これらローラ50,51は挿入ガイド板5
6の下方に配設された回動アングル52に軸支されてい
るとともに、ギア53,54,55によって回転連結さ
れている。そして、挿入ガイド板56と繰り出しローラ
50との間に原稿挿入口Hが形成されている。
【0004】給紙ローラ51の周面は挿入ガイド板56
の下面に設けられた分離ゴム板56aに当接している。
また、給紙ローラ51の支軸51aの一端側は、回動ア
ングル52より延出し、装置本体側に設けた駆動源(図
示せず)に連結されている。
【0005】このようにして給紙ローラ51の支軸51
aが装置本体側に連結されることにより、回動アングル
52は支軸51aを中心として回動するようになってお
り、回動させる手段としてDCソレノイド57が設けら
れている。DCソレノイド57は装置本体側に取り付け
られており、その伸縮ロッド57aの先端部は回動アン
グル52に連接されている。したがって、このDCソレ
ノイド57に動作信号が印加されると、伸縮ロッド57
aは収縮して回動アングル52を回動させ繰り出しロー
ラ50を持ち上げるようになっている。
【0006】なお、図中において符号58は給紙ローラ
51によって装置内に送り込まれた原稿Gをさらに装置
内に送り込む搬送ローラである。
【0007】このような自動給紙機構によれば、原稿挿
入口Hに複数枚セットされた原稿Gは、DCソレノイド
57によって上昇された繰り出しローラ50の回転駆動
によって下端側から分離されて単葉づづ給紙ローラ51
側に送られる。そして、さらに給紙ローラ51の回転駆
動によって装置内奥に送り込まれるようになっている。
【0008】すべての原稿Gの送り込みが終了すれば、
DCソレノイド57は伸縮ロッド57aを伸ばして回動
アングル52を下降させ、次の原稿が挿入できるように
原稿挿入口Hを開口するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動給紙機
構においては、各原稿の給紙を一定の間隔を空けて行な
う必要がある。そうしないと、装置が原稿を個別に識別
できないためである。そこで、従来の自動給紙機構で
は、 繰り出しローラ50による蹴り出しによって最
下層の原稿Gを分離させる、 給紙ローラ51の上方
に設けた分離ゴム板56aによって原稿をさばく、とい
った方法により分離給紙を行っていたが完全にはできな
かった。
【0010】というのも、DCソレノイド57は構造的
に収縮量を変動させることが困難な部品であり、繰り出
しローラ50の上昇位置は一定である。しかしながら、
多数枚積層された原稿Gと少数枚積層された原稿Gとで
は繰り出しローラ50の上昇位置はおのずと異なる。そ
のため、従来の自動給紙機構では、多数枚の原稿束と少
数枚の原稿束とではDCソレノイド57による層間圧着
力にばらつきが発生し、特に多数枚積層された原稿Gで
は原稿間摩擦が増大してしまい、繰り出しローラ50の
蹴り出し力より原稿間摩擦力の方が大きくなって、原稿
重送などの不都合が発生していた。
【0011】そのうえ、DCソレノイド57は構造上温
度に敏感なものであり、その吸引力は温度変化に反応し
て変動し、特に温度が上昇すると吸引力が低下する。こ
のように特性を備えたDCソレノイド57を用いて自動
給紙機構を構成していては、原稿Gの送り込みが不安定
になり、分離給紙を確実に行うことは困難であった。
【0012】さらにまた、DCソレノイド57は吸引時
に衝撃音を発生させるという不都合もあった。
【0013】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、分離給紙を確実にすることができる自
動給紙機構を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、以下のものから自動給紙機構を構成し
た。すなわち、挿入ガイド板の下方に配置された用紙送
り込み用繰り出しローラを前記挿入ガイド板に向かって
上昇させ、挿入ガイド板と繰り出しローラとの間に配置
された用紙をその下端から順次分離して装置内に送り込
む自動給紙機構であって、回動アングルを備え、この回
動アングルは前記繰り出しローラとこの繰り出しローラ
を駆動する駆動軸とを軸支しており、駆動軸に設けた伝
動ギアと繰り出しローラの支軸に設けた被伝動ギアとの
間には中間ギアが介装されているとともに中間ギアもし
くは被伝動ギアは回転負荷を有しており、かつ、前記繰
り出しローラは頂部を有し、この頂部はローラ回転中心
から等距離に配置されている。
【0015】
【作用】上記構成によれば、中間ギアもしくは被伝動ギ
アには回転負荷が備えられており、駆動軸から中間ギ
ア,被伝動ギアへと伝わった回転駆動力は駆動軸を回転
中心とした回転モーメントを発生させ回動アングルを回
動させる。これによって繰り出しローラは回転するとと
ともに用紙挿入ガイド板側に当接するまで上昇すること
になる。そのため、繰り出しローラ上に載置された用紙
は挿入ガイド板と繰り出しローラとに挟まれ、繰り出し
ローラによる回転によって装置内に送り込まれることに
なる。
【0016】繰り出しローラの上昇は、中間ギアもしく
は被伝動ギアに設けた回転負荷によってなされ、繰り出
しローラの上昇位置は用紙の厚みや重さにより変動す
る。そのため、用紙へは厚み方向に必要以上の力が加わ
ることはなくなる。
【0017】また、繰り出しローラは頂部が設けられて
おり、この頂部によって用紙の蹴り出し力が増し確実に
蹴り出せるようになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の平面図、図
2(a),(b)はその側面図である。
【0019】本実施例の機構は、回動アングル1、繰り
出しローラ2、駆動軸3、および給紙ローラ4を備えて
いる。回動アングル1は挿入ガイド板5の下方に配設さ
れている。繰り出しローラ2と駆動軸3とは原稿挿入方
向に直交して配設されていとともに駆動軸3が繰り出し
ローラ2より内奥側に配設されている。そして、駆動軸
3と繰り出しローラ2の支軸2aとが回動アングル1に
軸支されている。
【0020】挿入ガイド板5にはその挿入端下側に押圧
スプリング板5aが取り付けられている。押圧スプリン
グ板5aは繰り出しローラのの上方に配設されている。
この押圧スプリング板5aと繰り出しローラ2との間に
原稿挿入口Hが形成されている。
【0021】繰り出しローラ2のローラ本体は軸線方向
視、D形形状をなし、その円周面に二つの頂部6を有し
ている。給紙ローラ4は駆動軸3を貫通して駆動軸3と
同軸配置されており、後述する構造によって駆動軸3に
連結されている。また、給紙ローラ4の周面は挿入ガイ
ド板5の下面に取り付けられた分離ゴム板5bに若干な
がら当接している。さらに、給紙ローラ4より装置内奥
側には原稿Gの装置内搬送手段としての搬送ローラ7が
備えられている。
【0022】駆動軸3はその一端側に伝動ギア8が、繰
り出しローラ2はその支軸2aに被伝動ギア9がそれぞ
れ設けらており、これらギア8,9の間には中間ギア1
0が介装されている。この中間ギア10は正回転方向の
負荷を有するトルクリミットギアで構成されており、段
ビス10aによって回動ローラ1に取り付けられてい
る。
【0023】駆動軸3の他端側は、回動アングル1より
延出し装置本体側に設けた駆動源11(電動機から構成
されている)に連結されている。この駆動源11は正逆
回転可能に構成されている。このようにして駆動軸3が
装置本体側に連結されることにより、回動アングル1は
駆動軸3を回転中心として回動するようになっている。
なお、回動アングル1が図2(b)の位置以上に下降回
動しないように、装置本体側には回動アングル1と接す
る位置にストッパー(図示せず)が設けられている。
【0024】駆動軸3は、駆動源11に連結された主駆
動軸3Aと、伝動ギア8を備えた副駆動軸3Bとからな
っている。両軸3A,3Bは同軸に突き合わせ配置され
ておりその間にはスプリング連結部12が介装されてい
る。スプリング連結部12は図5で示すようにコイルス
プリング本体13、および第1,第2,第3のスリーブ
14,15,16からなっている。
【0025】コイルスプリング本体13は樹脂製のスプ
リングから構成されており主駆動軸3Aと副駆動軸3B
との間に配設されている。コイルスプリング本体13は
樹脂製コイルスプリングで構成されているので給油の必
要もないし伸縮時の異常音の発生も最低限に押さえられ
ている。
【0026】第1スリーブ14は、主駆動軸3Aの突き
合わせ端に回転一体に連結されているとともにコイルス
プリング本体13の一端に内嵌されている。第1スリー
ブ14の周面にはコイルスプリング本体13と回転係合
する係合突起17が設けられている。
【0027】第2スリーブ15は副駆動軸3Bの突き合
わせ端に回転一体に連結されているとともにコイルスプ
リング本体13の中央部に内嵌されている。
【0028】第3スリーブ16は前記した給紙ローラ4
のローラ内部に一体に形成されている。すなわち、給紙
ローラ4は副駆動軸3Bが貫通する貫通孔18が形成さ
れているとともに、その内部には軸方向に沿って空洞1
9が形成されている。空洞19の内端19aは外側に向
かってスリーブ状に隆起しており、このスリーブ状隆起
が第3スリーブ16となっている。第3スリーブ16は
このように給紙ローラ4内に収納された形になっている
ので、軸線方向小形化されている。そして、第3スリー
ブ16はコイルスプリング本体13の他端に内嵌されて
いる。これによって、給紙ローラ4は駆動軸3を貫通し
て同軸配置されるとともに駆動軸3に連結されている。
【0029】この機構においては、搬送ローラ7のロー
ラ面周速が給紙ローラ4のローラ面周速より速くなるよ
うに構成されている。換言すれば、給紙ローラ4による
用紙送りより搬送ローラ7による用紙送りの方が速くな
るように構成されている。具体的には、搬送ローラ7と
駆動軸3とは同一の駆動源11から回転駆動を得てお
り、駆動源11との間に介装させるギアのギア比の設定
を変化させて搬送ローラ7の周速のほうが給紙ローラ4
の周速より速くなるようにしている。
【0030】また、中間ギア10はその回転中心に対し
て一定の回転ガタが与えられている。すなわち、図6の
模式図で示すように、中間ギア10側には係合孔20
が、回転中心すなわち回動アングル1側には係合凸部2
1がそれぞれ形成されている。係合孔20は、平行配置
された対向平行端22,22とこの対向平行端22に直
交配置された対向円周端23,23とから構成されてい
る。一方、係合凸部21は、対抗円周端23と同一半径
の対向円周面24,24と、対向平行端22より若干近
接配置された対向平行面25,25とから構成されてい
る。したがって、係合孔20と係合凸部21とを嵌め合
わせることにより、中間ギア10は回転中心側、すなわ
ち回動アングル1に所定角度の回転ガタを有して取り付
けられている。
【0031】なお、図中、符号26は挿入ガイド板5の
下方に配設された装置ハウジングである。この装置ハウ
ジング26の上面と挿入ガイド板5とにより原稿Gを案
内している。また、装置ハウジング26上面には繰り出
しローラ2と給紙ローラ4とが挿通する開口が形成され
ている。
【0032】次に上記構成の自動給紙機構による原稿G
の送り込み動作を説明する。まず、複数枚積層された原
稿Gが原稿挿通口Hにセットされる。すると、図示しな
いセンサによって原稿Gが感知され、駆動源11が正転
駆動する。この正転駆動が主駆動軸3Aに伝動され、さ
らに、スプリング連結部12を介して副駆動軸3Bと給
紙ローラ4に伝動される。
【0033】この回転伝動は以下のように行われる。す
なわち、主駆動軸3Aが正転方向(図2における左回転
方向)に回転すると第1スリーブ14も正転方向に回転
しようとし、第1スリーブ14は第2,第3スリーブ1
5,16との間で、コイルスプリング本体13を捩り方
向に捩ることになる。そのため、コイルスプリング本体
13は締め付けられて第1スリーブ14と,第2,第3
スリーブ15,16とを回転一体に連結する。これによ
って主駆動軸3Aの回転駆動は副駆動軸3Bと給紙ロー
ラ4に伝動され、副駆動軸3Bと給紙ローラ4とは正転
方向(図2中左回転方向)に回転する。
【0034】副駆動軸3Bに伝動された正回転駆動はさ
らに伝動ギア8を介して中間ギア10に伝達される。中
間ギア10は正転方向(図2中右回転方向)に回転負荷
を有しており、中間ギア10に伝達された回転駆動は被
伝動ギア9に回転駆動を伝動するとともに、駆動軸3を
回転中心とした回転モーメントを発生させる。
【0035】この回転モーメントによって回動アングル
1は駆動軸3を回転中心として回動(図中左回動)し、
繰り出しローラ2は持ち上げられて原稿Gを押圧スプリ
ング板5aに当接させる。原稿Gを押し上げた繰り出し
ローラ2は同時に図中左回転方向に回転しており、最下
層の原稿Gは繰り出しローラ2の回転によって原稿束か
ら分離されて給紙ローラ4側に蹴り出される。
【0036】繰り出しローラ2によって蹴り出された原
稿Gは、給紙ローラ4と分離ゴム板5bとの間に巻き込
まれ、さらに給紙ローラ4の回転によって搬送ローラ7
に巻き込まれる。搬送ローラ7と給紙ローラ4とは近接
して配置されており、原稿Gは給紙ローラ4と搬送ロー
ラ7とに同時に搬送されることになる。しかしながら、
前述したように、搬送ローラ7による搬送スピードは給
紙ローラ4による搬送スピードより速く設定されてい
る。そのため、原稿Gは、搬送ローラ7による搬送速度
によって搬送され、給紙ローラ4は原稿Gとの摩擦によ
って搬送ローラ7の搬送スピードで従動することにな
る。
【0037】給紙ローラ4が搬送ローラ7の搬送速度で
従動するということは、換言すれば給紙ローラ4が駆動
軸3より速く正回転するということである。この高速従
動によって、第3スリーブ16は正転方向に空転してコ
イルスプリング本体13を反捩り方向に捩る。反捩り方
向に捩られたコイルスプリング本体13は捩りが緩めら
れて主駆動軸3Aと副駆動軸3Bとの連結を解除する。
すると、副駆動軸3Bに回転駆動が伝動されなくなって
繰り出しローラ2は回転しなくなる。また、このとき中
間ギア10の回転負荷による回転モーメントもなくなり
回動アングル1は自重で右回転方向に回動し繰り出しロ
ーラ2は下降する。つまり、搬送ローラ部7に原稿Gが
噛み込まれると繰り出しローラ2は回転を停止するとと
もに下降して原稿送り込みを中断する。
【0038】搬送ローラ7による原稿搬送が進み給紙ロ
ーラ4を原稿が通過すると、給紙ローラ4の高速従動が
終了する。高速従動が終了すると、コイルスプリング本
体13は、第3スリーブ16による反捩り方向への捩り
がなくなって再び主駆動軸3Aと副駆動軸3Bとを連結
する。すると、再び回動アングル1が回動して繰り出し
ローラを上昇させるとともに繰り出しローラ2は回転を
始め、原稿送り込みが再開される。
【0039】原稿送り込みが再開された時点においては
先送り込みの原稿Gは給紙ローラ4を通過してより装置
内奥に到達しており、原稿Gは所定間隔を空けて送り込
まれることになる。
【0040】ところで、上記の動作によれば、原稿G総
ての送り込みが終了すると、回動アングル1は上昇位置
で停止することになって次の原稿挿入の妨げとなる。と
いうのも、原稿Gの搬送が進み最終原稿Gが給紙ローラ
4を通過すると、スプリング連結部12の連結が再開さ
れて繰り出しローラ2は上昇する。この状態で図示しな
い送り込み終了センサにより原稿の送り込み終了が検知
され、それに基づいて主駆動軸3Aへの駆動力伝動が停
止されたとしても、中間ギア10による回転モーメント
は消滅せず、繰り出しローラ2は上昇位置で停止してい
る。
【0041】そこで、送り込み終了センサによって原稿
の送り込みが終了したことが検知されると、駆動源11
を一定量逆回転駆動させる。すると、主駆動軸3Aに連
結された第1スリーブ14が逆転方向に空転してコイル
スプリング本体13を反捩り方向に捩り、これによって
コイルスプリング本体13は緩められて主駆動軸3Aと
副駆動軸3Bとの連結を解除する。すると、副駆動軸3
Bがフリーになって中間ギア10による回転モーメント
が消滅し、回動アングル1は自重により回動して繰り出
しローラ2は下降し、原稿挿入口Hが開口する。
【0042】なお、最終原稿送り込み後の繰り出しロー
ラ2下降は次の原稿を挿入するために確実に行う必要が
ある。そのため、第1スリーブには前述したように係合
突起17が設けられている。この係合突起17は駆動源
11逆転駆動による第1スリーブ14の空転時にコイル
スプリング本体13端部と係合するようになっている。
そのため、コイルスプリング本体13は確実に緩められ
るようになっている。
【0043】さらに、最終原稿送り込み終了時の繰り出
しローラ2下降をスムーズに行うために、前述したよう
に中間ギア10には回転方向に所定角度のガタが設けて
いる。というのも、中間ギア10を構成しているトルク
リミットギアは逆転方向には回転しないようになってお
り、逆転駆動によりスプリング連結部12の連結が完全
に解除されるまで回動アングル1は回動せず、繰り出し
ローラ2はスムーズに下降するとはいえない。
【0044】しかしながら、中間ギア10に回転ガタを
設けてあり、スプリング連結部12の連結解除によって
回動アングル1が下降するまえに、回転ガタのある分だ
け中間ギア10は主駆動軸3Aに伴って逆回転すること
になる。つまり、回動アングル1はスプリング連結部1
2の連結が解除されるまでに回転ガタの分だけ先に下降
回動する。したがって、繰り出しローラ2の下降はスム
ーズに行われることになる。
【0045】ところで、ファクシミリ装置内に送り込ま
れる原稿Gの量は一定とはいえず、その厚みもいろいろ
である。そのため、繰り出しローラ2の上昇位置も可変
できるほうが望ましい。本発明の機構によれば、繰り出
しローラ2は中間ギア10に設けられた回転負荷によっ
て持ち上げられており、その上昇位置は原稿Gの厚みや
重量によって変動する。したがって、原稿Gの厚みに関
係なく一定の力で繰り出しローラを上昇させることがで
きるようになっている。そのため、原稿Gの紙間摩擦増
大に起因する原稿の重送は起こらない。
【0046】さらに、繰り出しローラ2のローラは軸線
視D形をしており二つの頂部6を備えている。この頂部
6によって原稿Gの蹴り出し力は増大するので、分離給
紙は確実に行える。
【0047】また、本実施例においては、D形形状の繰
り出しローラ2を用いたが、これに限らず、例えば、図
8に示すように、軸線視星型形状であってもよい。この
場合、円周方向に多数の頂部6が形成されるので原稿蹴
り出し回数が増え、原稿分離給紙が行いやすくなる。ま
た、図示はしないが、多角形状のローラでもって繰り出
しローラ2を構成しても同様の効果は得られる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、中間ギ
アもしくは被伝動ギアに設けた回転負荷を介して繰り出
しローラを上昇させるようにしたので、繰り出しローラ
の上昇位置を用紙の厚みや重さに応じて変動させること
ができるようになり、用紙送り込みの際の用紙間摩擦が
必要以上に増大することがなくなった。さらに、繰り出
しローラに頂部を設けたので繰り出しローラによる用紙
蹴り出し力を増大させることができるようになった。そ
のため、繰り出しローラによる用紙蹴り出しが安定し、
用紙の分離給紙を確実に行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示す平面図であ
る。
【図2】 実施例の動作を示す側面図である。
【図3】 スプリング連結部の拡大図である。
【図4】 スプリング連結部を分解して示す一部断面
側面図である。
【図5】 中間ギアの取り付け状態を示す一部切欠平
面図である。
【図6】 中間ギアの取り付け状態を示す模式図であ
る。
【図7】 繰り出しローラの取り付け状態を示す裏面
側からみた分解斜斜視図である。
【図8】 繰り出しローラを取り付けた状態を示す見
た斜視図である。
【図9】 繰り出しローラの他の実施例を示す側面図
である。
【図10】 従来例の平面図の構成を示す平面図であ
る。
【図11】 従来例の動作を示す側面図である。
【符号の説明】
1 回動アングル 2 繰り出しローラ 3 駆動軸 3A 主駆動軸 3B 副駆動軸 4 給紙ローラ 5 挿入ガイド板 6 頂部 7 搬送ローラ部 8 伝動ギア 9 被伝動ギア 10 中間ギア 12 スプリング連結部 13 コイルスプリング本体 14 第1スリーブ 15 第2スリーブ 16 第3スリーブ 17 係合突起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入ガイド板(5)の下方に配置された
    用紙送り込み用繰り出しローラ(2)を前記挿入ガイド
    板(5)に向かって上昇させ、挿入ガイド板(5)と繰
    り出しローラ(2)との間に載置された用紙(G)をそ
    の下端から順次分離して装置内に送り込む自動給紙機構
    であって、回動アングル(1)を備え、この回動アング
    ル(1)は前記繰り出しローラ(2)とこの繰り出しロ
    ーラ(2)を駆動する駆動軸(3)とを軸支しており、
    駆動軸(3)に設けた伝動ギア(8)と繰り出しローラ
    (2)の支軸に設けた被伝動ギア(9)との間には中間
    ギア(10)が介装されているとともに中間ギア(1
    0)もしくは被伝動ギア(9)は回転負荷を有してお
    り、かつ、前記繰り出しローラ(2)は頂部(6)を有
    し、この頂部(6)はローラ回転中心から等距離に配置
    されていることを特徴とする自動給紙機構。
JP3129416A 1991-05-31 1991-05-31 自動給紙機構 Expired - Fee Related JP2627982B2 (ja)

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JP3129416A JP2627982B2 (ja) 1991-05-31 1991-05-31 自動給紙機構
EP92108859A EP0516054B1 (en) 1991-05-31 1992-05-26 Automatic paper feeding device
DE69213098T DE69213098T2 (de) 1991-05-31 1992-05-26 Vorrichtung zur automatischen Papierzuführung
CA002069597A CA2069597C (en) 1991-05-31 1992-05-26 Automatic paper feeding device
US07/891,567 US5259607A (en) 1991-05-31 1992-05-29 Automatic paper feeding device

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