JP2627574B2 - 瓦屋根における棟部の構造及び施工方法 - Google Patents

瓦屋根における棟部の構造及び施工方法

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JP2627574B2
JP2627574B2 JP2204707A JP20470790A JP2627574B2 JP 2627574 B2 JP2627574 B2 JP 2627574B2 JP 2204707 A JP2204707 A JP 2204707A JP 20470790 A JP20470790 A JP 20470790A JP 2627574 B2 JP2627574 B2 JP 2627574B2
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巌 榊原
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碧南特殊機械株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明は、耐震性、耐風性、雨仕舞いに優れた大棟、
降棟、隅棟等の棟部の施工を簡易にする瓦屋根における
棟部の構造及び施工方法に関するものである。
従来の技術 従来、第11図に示す様に、瓦屋根の大棟、降棟、隅棟
等の棟部aは両傾斜面の頂部に配置された桟瓦bに対し
通常安定良く載置するために、葺土c等を介して少なく
とも3段以上の熨斗瓦dを積み上げすると共に、該熨斗
瓦d上にも同様にして冠瓦dを被冠して施工している
も、かかる作業にあっては棟幅に合わせて棟の両側部間
に棟糸を正確に張り、該棟糸に沿って熨斗瓦dの側面に
合致させて位置決めしなければならず、甚だ面倒である
ばかりでなく、熟練を要すると共に、葺土cの充填作業
は非常に重労働であって手間を要し、而も充填された葺
土cが長年の使用で雨水が侵入して侵食され崩壊するこ
とにより、充分なる結合状態を維持することが出来なく
なると共に、重心が高いため地震等にて容易に棟部の形
態を崩して雨漏りが生じると共に、外観上の体裁が悪化
する欠点を有していた。
発明が解決しようとする課題 本発明は棟糸張り、葺土充填作業等を無くして施工性
の向上を図り、棟部を低くして耐震性、耐風性、雨仕舞
いを向上させると共に、和型の桟瓦を使用して洋風建築
物に調和させる瓦屋根における棟部の構造及び施工方法
を提供せんとするものである。
〔発明の構成〕
課題を解決するための手段 本発明は上記従来技術に基づく、耐震、耐風、雨仕舞
い等の課題に鑑み、桟瓦上に固定する台座を葺設する際
の直線及び横ズレのガイドにすると共に、棟部の高さを
低くして強固に固定し、耐震性、耐風性、雨仕舞いに優
れたものとなすことを要旨とする瓦屋根における棟部の
構造及び施工方法を提供して上記欠点を解消せんとした
ものである。
そして、棟部の構造としては、棟部両傾斜面の屋根面
の上方に葺設される和型の桟瓦上に棒状の台座を棟長さ
方向に載置し、両端部が前記台座に連結する連結体を、
棟長さ方向に所定間隔をもって多数配設し、かかる連結
体に棟長さ方向に配設する結合体を固設すると共に、連
結体を屋根の構造体に固定し、一方、冠瓦両側の下端部
裏面を台座の上方及び外側部位に当接させ棟部の最頂部
を被冠し、冠瓦を結合体に固定している。
又、施工方法としては、棟長さ方向に所定間隔をもっ
て多数配設すべき各連結体の両端部に、棒状の台座を連
結すると共に、各連結体の棟長さ方向に結合体を固設し
て結合具と成し、該結合具の台座を棟部両傾斜面の屋根
面の上方に葺設される和型の桟瓦上に載置し、しかる後
各連結体をタッピングネジ、釘等の締結部材又は緊結線
により屋根の構造体に固定し、次に冠瓦両側の下端部裏
面を台座の上方及び外側部位に当接させ棟部の最頂部を
被冠し、しかる後冠瓦を結合具にタッピングネジ、釘等
の締結部材又は緊結線により固定するのである。
作用 本発明にあっては、棟部両傾斜面の桟瓦上に固定され
る結合具に冠瓦を一体固定し、又桟瓦上に固定される台
座により、屋根面の凹凸、桟瓦の行儀等に影響されずに
棟部を直線的にし、又台座の外側部位に冠瓦の下端部裏
面を当接させて横方向へのズレに対するガイドとするの
である。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明すると、 1は本発明に係る瓦屋根における大棟、降棟、隅棟等
の棟部であり、該棟部1は瓦屋根の両傾斜面である屋根
面2、2aの上方に葺設される湾曲形状の和型の桟瓦3、
3a上に載置して固設する結合具4と、該結合具4及び桟
瓦3、3a上に載置して固設する冠瓦5により構成してい
る。
結合具4は金属、合成樹脂、その他適宜材質より成る
帯状の板体にて略山形状に連結体6を形成し、該連結体
6の両端部を屋根面2、2aの桟瓦3、3a上の棟長さ方向
に平行に配設する棒状の台座7、7aと連結させ、棟長さ
方向に所定間隔をもって連結体6を多数配設している。
又、かかる連結体6と台座7、7aとの連結部位につい
ては連結体6と台座7、7aとを予め一体連結してもよ
く、又連結体6の両端部に台座7、7aが嵌挿する様に中
空状若しくは上方開口させて断面略U字状にて連結部
8、8aを形成してもよい。
9は結合具4を構成する結合体であり、該結合体9は
金属、合成樹脂、その他適宜材質により断面逆U字状に
所定長さにて形成し、各連結体6の棟心位置の下方の棟
長さ方向に固設するか、又は木質からなる棒状体を屋根
面2、2aの頂部の棟長さ方向に固設するものである。
冠瓦5は半円、三角、多角形状の適宜形状に陶磁器製
にて瓦本体10を形成し、該瓦本体10の桟瓦3、3a上に当
接する両側の垂れ等の下端部11、11aの裏面である内方
部位に棒状の台座7、7aに当接する載置部12、12aを下
方突設し、又瓦本体11の一端部には連結のための玉縁、
紐等(図示せず)を形成している。
尚、かかる載置部12、12aについては、第6図に示す
様に載置部12、12aを形成しなくても、瓦本体10の裏面
に当接する形状に該瓦本体11を形成すればよい。
13、13aは面戸であり、該面戸13、13aは金属、合成樹
脂、その他適宜材質より成り、棟部1の各桟瓦3、3aに
載置する冠瓦5の下端部と桟瓦3、3aとの略半月状の間
隔に対応する形状にて形成し、台座7、7aにタッピング
ネジ、釘等の締結部材14にて固定するか、又は係止部15
を鉤状に形成して台座7、7aと係合させて棟長さ方向に
移動自在に装着して固定している。
次に本発明に係る瓦屋根における棟部の施工方法につ
いて説明すると、 棟長さ方向に所定間隔をもって多数配設すべき各連結
体6の両端部に、棒状の台座7、7aを連結すると共に、
各連結体6の棟心位置の下方の棟長さ方向に渉って結合
体9を固設して結合具4と成し、該結合具4の台座7、
7aを瓦屋根の両傾斜面である屋根面2、2aの上方に葺設
される湾曲形状の和型の桟瓦3、3a上に載置すると共
に、台座7、7aの各桟瓦3、3aと対応する位置に面戸1
3、13aを固定し、しかる後各連結体6にタッピングネ
ジ、釘等の締結部材14を貫通させて屋根を構成する棟
木、隅木、垂木等の構造体16に打ち込み固定するか、又
は構造体16に打ち込むタッピングネジ、釘等の締結部材
14を介して結着する緊結線17にて固定するのである。
そして、冠瓦5の両側の下端部11、11a裏面の載置部1
2、12aを台座7、7aの上方部位に当接させると共に、冠
瓦5の両側の下端部11、11a裏面の側壁を台座7、7aの
外側部位に当接させて横方向へのズレを規制して棟長さ
方向へ連結させて棟部1の最頂部を被冠し、しかる後冠
瓦5にタッピングネジ、釘等の締結部材14を貫通させて
結合具4の結合体9若しくは連結体6に打ち込み固定す
るか、又は緊結線17にて各冠瓦5を結合具4の結合体9
若しくは連結体6に結着して固定するのである。
〔発明の効果〕
要するに本発明は、棟長さ方向に所定間隔をもって多
数配設すべき各連結体6の両端部に、棒状の台座7、7a
を連結すると共に、各連結体6の棟長さ方向に結合体9
を固設して結合具4と成し、該結合具4の台座7、7aを
棟部1両傾斜面の屋根面2、2aの上方に葺設される和型
の桟瓦3、3a上に載置し、しかる後各連結体6をタッピ
ングネジ、釘等の締結部材14又は緊結線17により屋根の
構造体16に固定し、次に冠瓦5両側の下端部11、11a裏
面を台座7、7aの上方及び外側部位に当接させ棟部1の
最頂部を被冠し、しかる後冠瓦5を結合具4にタッピン
グネジ、釘等の締結部材14又は緊結線17により固定した
ので、従来の葺土による固定に比し、その作業性を著し
く向上することが出来ると共に、葺土を使用しないため
葺土の崩れによって発生していた棟部の崩壊が全く無く
なり、耐震性、耐風性、雨仕舞いに優れた棟部1を構築
することが出来、又棒状の台座7、7a上に冠瓦5を直接
載置しているため、屋根面2、2aの凹凸、桟瓦3、3aの
行儀(尻ばね、向ばね)等に影響されずに棟部1の形態
を上下方向に凹凸とならずに直線的にすることが出来る
と共に、棒状の台座7、7aの外側部位に冠瓦5の両側の
下端部11、11a裏面を当接させているため、横方向への
ズレに対するガイドとなって、従来の様に棟糸を使用す
る位置決め作業を無くすことが出来、又棟長さ方向に結
合具4の結合体9を設けていることにより、冠瓦5の棟
長さ方向の固定位置を任意に選択することが出来るた
め、釘穴の位置が相違する種々の冠瓦5をタッピングネ
ジ、釘等の締結部材14にて確実にして、且つ強固に固定
することが出来る等その実用的効果甚だ大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すものにして、 第1図は本発明に係る瓦屋根における棟部の断面図、第
2図乃至第6図は同上他の実施例の断面図、第7図は棟
部の一部破断斜視図、第8図乃至第10図は面戸の装着状
態を示す拡大斜視図、第11図は従来の棟部の断面図であ
る。 1…棟部、2、2a…屋根面、3、3a…桟瓦、4…結合
具、5…冠瓦、6…連結体、7、7a…台座、9…結合
体、11、11a…下端部、14…締結部材、16…構造体、17
…緊結線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棟部両傾斜面の屋根面の上方に葺設される
    和型の桟瓦上に棒状の台座を棟長さ方向に載置し、両端
    部が前記台座に連結する連結体を、棟長さ方向に所定間
    隔をもって多数配設し、かかる連結体に棟長さ方向に配
    設する結合体を固設すると共に、連結体を屋根の構造体
    に固定し、一方、冠瓦両側の下端部裏面を台座の上方及
    び外側部位に当接させ棟部の最頂部を被冠し、冠瓦を結
    合体に固定したことを特徴とする瓦屋根における棟部の
    構造。
  2. 【請求項2】棟長さ方向に所定間隔をもって多数配設す
    べき各連結体の両端部に、棒状の台座を連結すると共
    に、各連結体の棟長さ方向に結合体を固設して結合具と
    成し、該結合具の台座を棟部両傾斜面の屋根面の上方に
    葺設される和型の桟瓦上に載置し、しかる後各連結体を
    タッピングネジ、釘等の締結部材又は緊結線により屋根
    の構造体に固定し、次に冠瓦両側の下端部裏面を台座の
    上方及び外側部位に当接させ棟部の最頂部を被冠し、し
    かる後冠瓦を結合具にタッピングネジ、釘等の締結部材
    又は緊結線により固定したことを特徴とする瓦屋根にお
    ける棟部の施工方法。
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