JP2626596B2 - 収納容器 - Google Patents

収納容器

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JP2626596B2
JP2626596B2 JP30833094A JP30833094A JP2626596B2 JP 2626596 B2 JP2626596 B2 JP 2626596B2 JP 30833094 A JP30833094 A JP 30833094A JP 30833094 A JP30833094 A JP 30833094A JP 2626596 B2 JP2626596 B2 JP 2626596B2
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竜宏 阿部
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収納容器に係り、更に詳
しくは、文房具類、その他の事務用備品を主たる収納対
象物として効率良く収納することができ、かつ、外観上
の体裁も良好に維持することのできる収納容器に関す
る。
【0002】
【背景技術】一般に、オフィス等で用いられるパンチ、
電卓あるいはテレホンインデックス等の事務用備品は、
机等の引き出し内に収納される場合が多く、使用時に引
き出し内から取り出して利用されている。また、場合に
よっては、専用棚等を設けておき、この棚の上面に前記
備品を載置する態様等も見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような事務用備
品は、オフィス業務において使用頻度が高いものである
ため、作業効率を向上させる上では、各人の机内に保管
して使用に備えることが好ましい。しかしながら、机内
に収納した場合には、各種のファイルを始めとした書類
等の収納空間が相対的に削減されるという不都合を招来
する。また、引き出しの深さが浅く設定されている机の
場合、当該引き出しへの収納が困難な事務用備品も存在
する。
【0004】この一方、前記事務用備品を机上に置い
て、常に使用に備えることができるようにすることも考
えられるが、この場合には、机上面を乱雑にして外観上
も好ましいものとは言い難い。そこで、机上面を大きく
占有することなく、できるだけ一箇所に集中して備品を
収納することのできる容器等が要望されている。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述の不都合に着目するとと
もに、現場からの具体的要望に応えるべく案出されたも
のであり、その目的は、机上等における作業有効面積を
確保しつつ、各種の事務用備品を主な収納対象として机
上の所定位置に効率良く収納し、且つ、机上にて使用に
備えることができるとともに、外観上の体裁をも良好に
維持することが期待できる収納容器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る収納容器は、内部に一定の空間を有す
るとともに、正面側が開放形状に形成された容器本体
と、この容器本体の底壁下面側に、当該底壁と所定間隔
を隔てて固定されたベースと、前記容器本体の正面側に
配置された蓋体とを備え、前記蓋体は底壁側を支点とし
て開閉可能に設けられるとともに、開放状態で前記底壁
及びベース間に収納可能に設けられる、という構成を採
っている。
【0007】前記収納容器における底壁上面には、少な
くとも一つの収納部材が配置されているとともに、この
収納部材は底壁に対して位置調整可能に係合される構成
が採用されている。また、容器本体は前後幅に対して左
右幅が相対的に長く設けられた形状を備え、この容器本
体の少なくとも前方への転倒防止手段が前記ベースに設
けられている構成が併せて採用される。
【0008】
【作用】前記収納容器は机上等に載置され、蓋体を開放
して容器本体内に各種の事務用備品が収納される。収納
状態では、蓋体は底壁及びベースとの間から引き出され
て容器本体の正面側を閉塞し、内部収納状態を隠すこと
ができる一方、事務用備品を使用する際に開放されて前
記底壁及びベース間に収納される。
【0009】前記収納容器において、容器本体内に収納
部材を配置した構成では、当該収納部材を用いて事務用
備品を種別毎に区分して収納することができる。この
際、収納部材は底壁に対する位置が調整可能に設けられ
ているので、収納対象物の形状に対応して、最小隙間に
て収納ができるように位置調整される。
【0010】また、前記蓋体を手前側に開放する際に、
容器本体に対して前方へ過荷重が加わる場合が生じて
も、ベースに構成された転倒防止手段がこれを防止すべ
く作用することとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】図1には本実施例に係る収納容器を示した
全体の外観斜視図が示され、図2には前記収納容器にお
ける蓋体を開いた状態の正面図が示されている。これら
の図において、収納容器10は内部に一定の空間が形成
されるとともに、正面側が開放形状に設けられた箱型の
容器本体11と、この容器本体11の底壁12側に固定
されたベース13と、前記容器本体11の正面側を開閉
可能に設けられた蓋体14とを備えて構成されている。
【0013】前記容器本体11は、ABS等の樹脂材料
によって成形されているとともに、前後幅に対して左右
幅が相対的に長く設けられている。この容器本体11
は、底壁12の左右両端に連設された側壁15,16
と、これら側壁15,16の後端間に設けられた後壁1
7と、前記側壁15,16及び後壁17の上端縁に連設
された頂壁19とにより構成されている。側壁15,1
6及び後壁17は、図2に示されるように、それらの下
端が底壁12よりも若干下方に延出して形成され、これ
によって、前記底壁12とベース13との間に一定の隙
間が形成されている。また、頂壁19は、その中央部が
最も高い位置となるように緩やかな円弧状に形成されて
いるとともに、中央部の正面側縁には蓋体14を開放す
る際の指掛け用凹部20が形成されている。
【0014】前記ベース13は、比較的に密度もしくは
比重の大きいエラストマー等の樹脂材料によって形成さ
れている。このベース13は、図3ないし図5にも示さ
れるように、底壁25の左右両端及び後端にそれぞれ形
成されたベース側壁26及びベース後壁27と、ベース
側壁26,26間に設けられて容器本体11の下部正面
側を飾るベース正面壁29とにより構成されている。こ
こにおいて、ベース正面壁29は、下端縁に向かって次
第に拡開するスカート状に形成され、収納容器10全体
が前方へ転倒するのを防止する手段として作用する。
【0015】前記蓋体14はポリスチレン等の成形材料
によって形成された半透明な板状成形体が採用されてい
る。この蓋体14は、前記容器本体11の正面開放形状
に対応した平面形状を有し、開放された時には底壁12
とベース13との間に形成された隙間内に押し込んで収
納できるようになっている。これを更に詳述すると、図
5に示されるように、蓋体14は、容器本体11の各側
壁15,16に対応した左右両端の奥行側に二つのピン
31,32を備えて構成されている。これらのピン3
1,32は、前記側壁15,16の内面側に設けられた
直線溝33,33に係合した状態で移動できるようにな
っており、これにより、蓋体14を図5中左側方向に引
き出すことが可能とされている。また、前記ベース側壁
26内面側には、円弧状溝35が前記直線溝33に連設
されている。このため、蓋体14を引き出してピン31
が直線溝33の端部に係合した位置で以後の引き出しが
阻止される一方、図5中矢印B方向に蓋体14の自由端
を押し上げると、ピン31が回動支点となってピン32
が円弧状溝35内に入り込み、この時、蓋体14で容器
本体11の開放側を閉塞することが可能となる。なお、
ここでは図示省略しているが、蓋体14の自由端側にお
ける左右両端には小さな膨出部が形成され、この膨出部
をクリック動作で受容する凹部が側壁15,16の対応
部分に形成され、これにより蓋体14は閉塞時の位置が
維持され、開放力を加えない限り、自然開放が防止され
る。
【0016】前記容器本体11における底壁12の上面
には、図2及び図4に示されるように、第1ないし第3
の収納部材40,41,42が配置されている。これら
の収納部材40〜42は、容器本体11内の空間を適当
に仕切りつつ、収納対象に応じて適宜な位置に設置可能
に設けられ、場合によっては除去することができるよう
になっている。第1及び第2の収納部材40,41は、
本実施例では内容積の大小に相違が設けられている点で
相違するが、実質的には同等の機能を有するものであ
る。具体的には、図2及び図3に示されるように、逆U
字状のカバー部材44と、このカバー部材44と前記底
壁12とにより形成される空間内に出し入れ可能に設け
られた引き出し45とにより構成されている。この一
方、第3の収納部材42は、複数の仕切壁47及び当該
仕切壁47の下端に連設された支持壁48を備えて構成
されており、各仕切壁47間に立て掛けて収納する事務
用備品等に対応可能となっている。
【0017】前記第1ないし第3の収納部材40〜42
において、カバー部材44及び支持壁48の下端部分に
は、突起50が下方向に突設されている。これらの突起
50は、図3に示されるように、容器本体11の底壁1
2に形成された多数の穴51内に係合できるように設け
られ、各収納部材40〜42の配置変更を可能にすると
ともに、係合状態で各収納部材40〜42が不規則に移
動することがないように設けられている。
【0018】このようにして構成された収納容器10
は、例えば、収納容器10の左右方向が机上等の奥行き
側縁に沿って載置される。そして、容器本体11内の収
納部材40〜42は、収納対象物の大きさ等に応じて最
適な位置に予め配置され、場合によっては不要な収納部
材が除去される。
【0019】ここで、収納対象物は、利用者毎に決定さ
れるものであるが、前記第1及び第2の収納部材40,
41の引き出し45内に、小物類を収納するとともに、
カバー部材44の上面側に、パンチ、電卓等を収納する
ことが例示できる。また、第3の収納部材42には、フ
レキシブルディスクあるいは修正液等を収納対象とした
場合に有効に利用することができる。
【0020】収納対象物を利用しない状態では蓋体14
を閉塞しておき、利用に際して、蓋体14の上端である
自由端を手前に引くことで開放することができる。この
開放動作を行う際に、容器本体10が手前側に転倒しよ
うとする力が加わっても、前述のように、ベース13の
ベース正面壁29がスカート状に形成されているため、
一定程度の力に対しては有効に転倒防止作用を奏するこ
ととなる。なお、蓋体14の開放後は、当該蓋体14を
容器本体11の奥行方向に押し込むことにより、容器本
体11の底壁12とベース13との間の隙間内に蓋体1
4を収納することができる。
【0021】従って、このような実施例によれば、蓋体
14を開放した際に、前記底壁12の下面に沿って押し
込み収納できるので、開放後の蓋体14が机上面に沿っ
て突出することがなく、本収納容器10を机上等に載置
しても作業有効面積を減少させることが極力回避できる
という効果がある。しかも、蓋体14は、容器本体11
の底壁12側を支点として開閉する構成であるため、収
納対象物の取り出しも極めて容易となる。すなわち、本
実施例とは反対に、容器本体11の頂壁19側を支点と
して開閉させる構成を仮定すると、一方の手で蓋体14
の開放姿勢を維持させながら他方の手で収納対象物を取
り出す必要があるのに対し、本実施例では、一旦手前に
蓋体14を引くだけで開放姿勢が維持されるため、その
開放を行った手で直ちに収納対象物を取り出すことが可
能となる。
【0022】また、容器本体11内に配置された収納部
材40〜42は、配置変更が容易であるととももに、必
要な収納部材を任意に取捨選択できるので、収納対象物
に応じた利用を図ることによって、容器本体11の空間
内を無駄なく利用可能となり、収納容器10全体として
のサイズを小型化しても効率的な収納を実現することが
できる。
【0023】さらに、ベース13は、ベース正面壁29
がスカート状となる形状としたことにより、蓋体14の
開放動作時に生じ易い転倒要因も容易に回避することが
可能となる。
【0024】なお、前記ベース13は、ベース正面壁2
9のみをスカート状に形成した場合を説明したが、必要
に応じてベース後壁27にも同様の形状を与えてもよ
い。この場合、蓋体14による閉蓋を強く行った場合で
も、後方へ転倒する虞が未然に防止でき、ひいては机上
等から収納容器10が落下する危険性も防止できるとい
う利点を得る。
【0025】また、収納容器10を構成する各部材料も
前記実施例に限られるものでなく、種々の成形材料を用
いて成形することが可能であり、さらに、収納部材40
〜42のデザイン、大きさ等も容器本体11の内容積と
の相関関係に基づいて任意に決定することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され、か
つ、作用するので、これによると、机上等における作業
有効面積を確保しつつ、各種の事務用備品を主な収納対
象として机上の所定位置に効率良く収納し、且つ、机上
にて使用に備えることができるとともに、外観上の体裁
をも良好に維持することが期待できる、という従来にな
い優れた効果を奏する収納容器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納容器の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】前記収納容器の蓋体を開放した状態の正面図で
ある。
【図3】前記収納容器の蓋体を開放した状態の斜視図で
ある。
【図4】図1のA−A線矢視断面図である。
【図5】前記収納容器における蓋体の支持構造を示す側
面図である。
【符号の説明】
10 収納容器 11 容器本体 12 底壁 13 ベース 14 蓋体 29 転倒防止手段を構成するベース正面壁 40 収納部材 41 収納部材 42 収納部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に一定の空間を有するとともに、正
    面側が開放形状に形成された容器本体と、この容器本体
    の底壁下面側に、当該底壁と所定間隔を隔てて固定され
    たベースと、前記容器本体の正面側に配置された蓋体と
    を備え、前記蓋体は底壁側を支点として開閉可能に設け
    られるとともに、開放状態で前記底壁及びベース間に収
    納可能に設けられていることを特徴とする収納容器。
  2. 【請求項2】 前記底壁上面には、少なくとも一つの収
    納部材が配置され、この収納部材は底壁に対して位置調
    整可能に係合されていることを特徴とする請求項1記載
    の収納容器。
  3. 【請求項3】 前記容器本体は前後幅に対して左右幅が
    相対的に長く設けられた形状を備え、この容器本体の少
    なくとも前方への転倒防止手段が前記ベースに設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の収納容
    器。
JP30833094A 1994-11-16 1994-11-16 収納容器 Expired - Lifetime JP2626596B2 (ja)

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JPH08140722A JPH08140722A (ja) 1996-06-04
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Effective date: 19970218