JP2626503B2 - 椅子のクッション取付構造 - Google Patents
椅子のクッション取付構造Info
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- JP2626503B2 JP2626503B2 JP25274393A JP25274393A JP2626503B2 JP 2626503 B2 JP2626503 B2 JP 2626503B2 JP 25274393 A JP25274393 A JP 25274393A JP 25274393 A JP25274393 A JP 25274393A JP 2626503 B2 JP2626503 B2 JP 2626503B2
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- Japan
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- cushion
- seat
- shell
- wire
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オフィス等で使用さ
れる背座一体形の椅子に適用されるクッション取付構造
に関するものである。
れる背座一体形の椅子に適用されるクッション取付構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、背もたれ部と座部とを一体に形成
してなる椅子においては、クッションの背面にインナー
シェルを固着し、そのインナーシェルとアウターシェル
とを所要の係合部を介して接合するようにしているのが
一般的である。
してなる椅子においては、クッションの背面にインナー
シェルを固着し、そのインナーシェルとアウターシェル
とを所要の係合部を介して接合するようにしているのが
一般的である。
【0003】ところで、近時、インナーシェルとアウタ
ーシェルとを共に設けることによる煩雑さを解消し、構
造の簡略化を図るとともに組立工数を削減するために、
次のようなクッション取付構造が考えられている。すな
わち、このものは背もたれ部及び座部が一体に成形され
るクッションの裏面複数箇所に凹部を形成するととも
に、クッションの内部に前記各凹部内を通過するように
して取付線部材を埋設しておき、その取付線部材の各凹
部に位置する係合線部材部分をシェルの内面に設けた二
股状係合部に弾性係合させて、そのクッションをシェル
に装着するようにしたものである。この場合、取付線部
材は、背もたれ部から座部に亘って連続する1つの環状
線材により形成されている。
ーシェルとを共に設けることによる煩雑さを解消し、構
造の簡略化を図るとともに組立工数を削減するために、
次のようなクッション取付構造が考えられている。すな
わち、このものは背もたれ部及び座部が一体に成形され
るクッションの裏面複数箇所に凹部を形成するととも
に、クッションの内部に前記各凹部内を通過するように
して取付線部材を埋設しておき、その取付線部材の各凹
部に位置する係合線部材部分をシェルの内面に設けた二
股状係合部に弾性係合させて、そのクッションをシェル
に装着するようにしたものである。この場合、取付線部
材は、背もたれ部から座部に亘って連続する1つの環状
線材により形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の椅子
においては、背もたれの傾動と連動して座が前後に移動
したりその角度を変化させるものが一般的になりつつあ
る。しかも、背もたれや座は、外観デザインや機能面の
要請から複雑な3次元曲面をなす傾向にあり、そのクッ
ションは一体に成形されるようになっている。
においては、背もたれの傾動と連動して座が前後に移動
したりその角度を変化させるものが一般的になりつつあ
る。しかも、背もたれや座は、外観デザインや機能面の
要請から複雑な3次元曲面をなす傾向にあり、そのクッ
ションは一体に成形されるようになっている。
【0005】しかしながら、上記のように、背もたれ部
と座部とが一体に成形されたクッションに、背もたれ部
から座部に亘る1本の環状線材を埋設した椅子では、そ
の環状線材の存在により、背もたれの傾動に制限を受け
るという問題が発生する。すなわち、かかる環状線材
は、クッションをシェルに固定するためのものであるた
め、比較的高い剛性を維持し得るような材質及び線径の
ものが用いられる。そのため、このような環状線材が背
もたれ部と座部との境界部分に存在すると、背もたれ部
を座部に対して傾動させる際に大きな抵抗を受けること
になり、その傾動角度を大きくすると環状部材が塑性変
形を起こして耐久性が著しく低下することにもなりかね
ない。また、仮に、このような傾動に耐え得るようなバ
ネ鋼等を使用した場合であっても、傾動の度毎に環状線
材全体が境界部分の変形の影響を受けて微妙に偏位する
ことになり、シェルの係合部から外れ易くなる。
と座部とが一体に成形されたクッションに、背もたれ部
から座部に亘る1本の環状線材を埋設した椅子では、そ
の環状線材の存在により、背もたれの傾動に制限を受け
るという問題が発生する。すなわち、かかる環状線材
は、クッションをシェルに固定するためのものであるた
め、比較的高い剛性を維持し得るような材質及び線径の
ものが用いられる。そのため、このような環状線材が背
もたれ部と座部との境界部分に存在すると、背もたれ部
を座部に対して傾動させる際に大きな抵抗を受けること
になり、その傾動角度を大きくすると環状部材が塑性変
形を起こして耐久性が著しく低下することにもなりかね
ない。また、仮に、このような傾動に耐え得るようなバ
ネ鋼等を使用した場合であっても、傾動の度毎に環状線
材全体が境界部分の変形の影響を受けて微妙に偏位する
ことになり、シェルの係合部から外れ易くなる。
【0006】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る椅子のクッション取付構造
は、背もたれ部と座部とを一体に形成してなる椅子のク
ッションを、クッション内に埋設した取付線部材とシェ
ルの内面に設けた係合部とを係合させることにより取り
付ける椅子のクッション取付構造であって、取付線部材
が、背もたれ部及び座部に分離されてそのそれぞれに少
なくとも1つ配設される環状線材からなることを特徴と
する。
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る椅子のクッション取付構造
は、背もたれ部と座部とを一体に形成してなる椅子のク
ッションを、クッション内に埋設した取付線部材とシェ
ルの内面に設けた係合部とを係合させることにより取り
付ける椅子のクッション取付構造であって、取付線部材
が、背もたれ部及び座部に分離されてそのそれぞれに少
なくとも1つ配設される環状線材からなることを特徴と
する。
【0008】
【作用】このような構成のものであれば、クッションは
背もたれ部と座部とが連結されているが、その背もたれ
部と座部とは別個の環状線材によりシェルの内面に取り
付けられるものとなる。つまり、クッションは一体に成
形されているものの、その取付線部材は背もたれ部と座
部とに亘って1個のものではなく、少なくとも背もたれ
部及び座部にそれぞれ少なくとも1個埋設される環状線
材であるので、背もたれ部と座部との連結部分には取付
線部材が存在しないことになる。このことは、取付線部
材により背もたれ部と座部とが連結状態にあるのではな
く、前記連結部分でその連結が解除されているものであ
る。したがって、背もたれ部に荷重がかかると容易に傾
動するものとなるとともに、背もたれ部と座部とを個別
に剛性を保持させることができる。
背もたれ部と座部とが連結されているが、その背もたれ
部と座部とは別個の環状線材によりシェルの内面に取り
付けられるものとなる。つまり、クッションは一体に成
形されているものの、その取付線部材は背もたれ部と座
部とに亘って1個のものではなく、少なくとも背もたれ
部及び座部にそれぞれ少なくとも1個埋設される環状線
材であるので、背もたれ部と座部との連結部分には取付
線部材が存在しないことになる。このことは、取付線部
材により背もたれ部と座部とが連結状態にあるのではな
く、前記連結部分でその連結が解除されているものであ
る。したがって、背もたれ部に荷重がかかると容易に傾
動するものとなるとともに、背もたれ部と座部とを個別
に剛性を保持させることができる。
【0009】また、取付線部材を環状線材により構成す
ると、例えば背もたれ部にその上下方向に離間して2本
の環状線材を埋設すると、背もたれ部の上部分を下部分
に独立して傾動し得る構造を形成することができる。つ
まり、クッションは、背もたれ部と座部とが一体であっ
ても、環状線材に埋設部位によって、クッションは所望
の部位に可撓性を保持することができ、背もたれ部と座
部との連結状態を解消できるだけでなく、背もたれ部及
び座部を部分的に屈曲可能な構造とすることができ、背
もたれ及び座に要求される多様な必要性に対応すること
ができる。
ると、例えば背もたれ部にその上下方向に離間して2本
の環状線材を埋設すると、背もたれ部の上部分を下部分
に独立して傾動し得る構造を形成することができる。つ
まり、クッションは、背もたれ部と座部とが一体であっ
ても、環状線材に埋設部位によって、クッションは所望
の部位に可撓性を保持することができ、背もたれ部と座
部との連結状態を解消できるだけでなく、背もたれ部及
び座部を部分的に屈曲可能な構造とすることができ、背
もたれ及び座に要求される多様な必要性に対応すること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0011】図1は、この発明のクッションが適用され
る椅子CHで、背もたれ対応部分11及び座対応部分1
2を一体に成形してなる側面視L字形のシェル1を用い
て、座と背もたれとを一体に構成するものである。シェ
ル1の上面には、最終的に外装材により表面が被覆され
るクッション2が張設され、そのシェル1が支持ユニッ
ト3上に配設されて椅子が構成される。支持ユニット3
は、脚羽根31aを放射状に突設したベース31と、こ
のベース31の中心に立設した脚柱(図示しない)と、
この脚柱の上端に連設してシェル1の背もたれ対応部分
11を傾動可能に支持する支持部(図示しない)とを具
備している。したがってこの椅子CHは、背もたれ前方
から後方に向けて荷重がかけられると、背もたれが後方
向に傾動して容易に休息姿勢をとれるようになってお
り、荷重がなくなると背もたれは前方に移動して執務姿
勢位置まで戻って静止する構造を有している。
る椅子CHで、背もたれ対応部分11及び座対応部分1
2を一体に成形してなる側面視L字形のシェル1を用い
て、座と背もたれとを一体に構成するものである。シェ
ル1の上面には、最終的に外装材により表面が被覆され
るクッション2が張設され、そのシェル1が支持ユニッ
ト3上に配設されて椅子が構成される。支持ユニット3
は、脚羽根31aを放射状に突設したベース31と、こ
のベース31の中心に立設した脚柱(図示しない)と、
この脚柱の上端に連設してシェル1の背もたれ対応部分
11を傾動可能に支持する支持部(図示しない)とを具
備している。したがってこの椅子CHは、背もたれ前方
から後方に向けて荷重がかけられると、背もたれが後方
向に傾動して容易に休息姿勢をとれるようになってお
り、荷重がなくなると背もたれは前方に移動して執務姿
勢位置まで戻って静止する構造を有している。
【0012】シェル1は、ポリプロピレン等の弾性変形
可能な合成樹脂により作られている。座対応部分12
は、左右両側縁及び中央部分が若干持ち上がった形状を
なしており、その左右両側縁と中央部分との間の境界部
分には略四角形の各辺上に対応する位置に、中央部分を
取り囲むように、クッション2に埋設された取付線部材
4である環状部材41が係合する係合部5が形成してあ
る。また、シェル1の背もたれ対応部分11の両側縁と
中央部分との境界部分にも、座対応部分12と同様に、
クッション2の取付用の係合部5が立設されている。係
合部5は、背もたれ対応部分11と座対応部分12の上
面に一体に形成されるもので、クッション2に埋設され
る取付線部材4をなす環状線材41を例えば4つが一組
でクッション2の背もたれ部21及び座部22を別個に
固定するように配設してある。それぞれの係合部5は、
図2に示すように、直方体形状の壁体51に環状線材4
1を挾持するための溝52を壁体51の厚み方向に形成
してなる。溝52は、その底部52aが環状線材41の
外径に略対応する円孔形状を有するとともに、開口端5
2bが環状線材41よりも大きな開口幅をなし、開口端
52bと底部52aとの境界部分の中間部52cでは、
環状線材41の外径よりも若干小さな幅寸法となってい
る。この係合部5の溝52は、壁体51の幅方向の弾性
変形によりその中間部52cが一時的に拡幅するように
なっており、環状線材41をこの溝52に押入すると、
中間部52cを拡大されて環状線材41の通過を可能に
する。
可能な合成樹脂により作られている。座対応部分12
は、左右両側縁及び中央部分が若干持ち上がった形状を
なしており、その左右両側縁と中央部分との間の境界部
分には略四角形の各辺上に対応する位置に、中央部分を
取り囲むように、クッション2に埋設された取付線部材
4である環状部材41が係合する係合部5が形成してあ
る。また、シェル1の背もたれ対応部分11の両側縁と
中央部分との境界部分にも、座対応部分12と同様に、
クッション2の取付用の係合部5が立設されている。係
合部5は、背もたれ対応部分11と座対応部分12の上
面に一体に形成されるもので、クッション2に埋設され
る取付線部材4をなす環状線材41を例えば4つが一組
でクッション2の背もたれ部21及び座部22を別個に
固定するように配設してある。それぞれの係合部5は、
図2に示すように、直方体形状の壁体51に環状線材4
1を挾持するための溝52を壁体51の厚み方向に形成
してなる。溝52は、その底部52aが環状線材41の
外径に略対応する円孔形状を有するとともに、開口端5
2bが環状線材41よりも大きな開口幅をなし、開口端
52bと底部52aとの境界部分の中間部52cでは、
環状線材41の外径よりも若干小さな幅寸法となってい
る。この係合部5の溝52は、壁体51の幅方向の弾性
変形によりその中間部52cが一時的に拡幅するように
なっており、環状線材41をこの溝52に押入すると、
中間部52cを拡大されて環状線材41の通過を可能に
する。
【0013】クッション2は、発泡ウレタン等を材料に
して座部22と背もたれ部21とが一体成形されたもの
で、その表面及び裏面周縁部に上張り地(図示しない)
が被着してある。クッション2の裏面には、図3に示す
ように、その背もたれ部21の外形線にほぼ沿って略四
角形状の辺上に離間して凹部23が設けてあり、同じく
座部22の外形線にほぼ沿って同様に凹部24がそれぞ
れ形成してある。そして、クッション2の内部には、そ
れらの凹部23、24を貫通するようにして、例えば、
断面円形をなす金属製の取付線部材4たる環状線材41
が埋設してある。環状線材41は、金属ワイヤ素材を環
状に成形してその端部同士を溶接により接合してなる。
そして、その一部が、凹部23、24内部のクッション
2裏面近傍においてクッション2中から露出しており、
シェル1の係合部5に係合し得るようになっている。
して座部22と背もたれ部21とが一体成形されたもの
で、その表面及び裏面周縁部に上張り地(図示しない)
が被着してある。クッション2の裏面には、図3に示す
ように、その背もたれ部21の外形線にほぼ沿って略四
角形状の辺上に離間して凹部23が設けてあり、同じく
座部22の外形線にほぼ沿って同様に凹部24がそれぞ
れ形成してある。そして、クッション2の内部には、そ
れらの凹部23、24を貫通するようにして、例えば、
断面円形をなす金属製の取付線部材4たる環状線材41
が埋設してある。環状線材41は、金属ワイヤ素材を環
状に成形してその端部同士を溶接により接合してなる。
そして、その一部が、凹部23、24内部のクッション
2裏面近傍においてクッション2中から露出しており、
シェル1の係合部5に係合し得るようになっている。
【0014】クッション2の取付は、シェル1上にクッ
ション2を載置し、係合部5に対応する部分つまり凹部
23、24に背向する部分をクッション2の上面側から
シェル1に向かって押圧し、それぞれの凹部23、24
に露出した環状線材41を係合部5の溝52底部52a
に圧入して行う。環状線材41が露出する凹部23、2
4は、背もたれ部21及び座部22にそれぞれに複数箇
所あるので、その全てについて上記の作業を行って、シ
ェル1にクッション2を取り付ける。このように、クッ
ション2は背もたれ部21と座部22とが四角形の辺上
に配設された係合部5によりシェル1に取り付けられる
ので、クッション2全面をシェル1に接着したように取
り付けることができる。
ション2を載置し、係合部5に対応する部分つまり凹部
23、24に背向する部分をクッション2の上面側から
シェル1に向かって押圧し、それぞれの凹部23、24
に露出した環状線材41を係合部5の溝52底部52a
に圧入して行う。環状線材41が露出する凹部23、2
4は、背もたれ部21及び座部22にそれぞれに複数箇
所あるので、その全てについて上記の作業を行って、シ
ェル1にクッション2を取り付ける。このように、クッ
ション2は背もたれ部21と座部22とが四角形の辺上
に配設された係合部5によりシェル1に取り付けられる
ので、クッション2全面をシェル1に接着したように取
り付けることができる。
【0015】このような構成にあっては、クッション2
は背もたれ部21と座部22とが一体に成形されたもの
であるにもかかわらず、背もたれ部21と座部22とを
それぞれシェル1に取り付けるための取付線部材4が、
環状をなし、かつ背もたれ部21と座部22とに個別に
埋設される環状線材41にて構成されるので、背もたれ
の傾動が座により阻害されることはない。つまり、クッ
ション2の背もたれ部21と座部22とを間接的に連結
しているものは弾性変形可能なシェル1のみであり、取
付線部材4は連結していない構造である。。したがっ
て、背もたれ部21の傾動を座部22の環状線材41が
拘束することがなくなり、一体に成形されたクッション
2を確実にシェル1に取り付けることができるととも
に、背もたれ部21を容易に後方に傾動させる状態に取
り付けることができる。
は背もたれ部21と座部22とが一体に成形されたもの
であるにもかかわらず、背もたれ部21と座部22とを
それぞれシェル1に取り付けるための取付線部材4が、
環状をなし、かつ背もたれ部21と座部22とに個別に
埋設される環状線材41にて構成されるので、背もたれ
の傾動が座により阻害されることはない。つまり、クッ
ション2の背もたれ部21と座部22とを間接的に連結
しているものは弾性変形可能なシェル1のみであり、取
付線部材4は連結していない構造である。。したがっ
て、背もたれ部21の傾動を座部22の環状線材41が
拘束することがなくなり、一体に成形されたクッション
2を確実にシェル1に取り付けることができるととも
に、背もたれ部21を容易に後方に傾動させる状態に取
り付けることができる。
【0016】なお、以上の実施例では、背もたれ部21
と座部22とにそれぞれ1本のみ環状線材41が埋設さ
れてなるクッション2を用いる椅子の場合について説明
したが、本発明は必ずしもこのようなものに限定される
ものではない。例えば、伸びをした場合により体を反ら
すことができるように、背もたれ部21の上1/3程度
の部分を背もたれの中央部分とは独立に傾動させたい場
合、さらには着座姿勢から後方に体を捩じる際に背もた
れ部21の左右側部を中央部分とは独立に傾動させたい
場合等には、独立に傾動させる部分ごとに環状線材41
を配設すればよい。つまり、クッション2の背もたれ部
21の中央部分に環状部材を1本埋設し、かつその左右
側部にも中央部分のものと離間して環状部材をそれぞれ
1本埋設する。この場合、シェル1の背もたれ対応部分
11の幅方向を支持する背支桿のブラケットは、中央部
分の幅に対応させておき、通常のものよりも若干短めの
ものを使用すればよい。そして、その傾動性能は、シェ
ル1の弾性変形特性や形状、リブ構成などにより調節す
るように構成すればよい。このように、背もたれ部21
に合計3本の環状部材を埋設することにより、背もたれ
部21の可撓性を発揮させたい位置を容易に形成するこ
とができ、部分的に傾動し得るクッション2にすること
ができる。
と座部22とにそれぞれ1本のみ環状線材41が埋設さ
れてなるクッション2を用いる椅子の場合について説明
したが、本発明は必ずしもこのようなものに限定される
ものではない。例えば、伸びをした場合により体を反ら
すことができるように、背もたれ部21の上1/3程度
の部分を背もたれの中央部分とは独立に傾動させたい場
合、さらには着座姿勢から後方に体を捩じる際に背もた
れ部21の左右側部を中央部分とは独立に傾動させたい
場合等には、独立に傾動させる部分ごとに環状線材41
を配設すればよい。つまり、クッション2の背もたれ部
21の中央部分に環状部材を1本埋設し、かつその左右
側部にも中央部分のものと離間して環状部材をそれぞれ
1本埋設する。この場合、シェル1の背もたれ対応部分
11の幅方向を支持する背支桿のブラケットは、中央部
分の幅に対応させておき、通常のものよりも若干短めの
ものを使用すればよい。そして、その傾動性能は、シェ
ル1の弾性変形特性や形状、リブ構成などにより調節す
るように構成すればよい。このように、背もたれ部21
に合計3本の環状部材を埋設することにより、背もたれ
部21の可撓性を発揮させたい位置を容易に形成するこ
とができ、部分的に傾動し得るクッション2にすること
ができる。
【0017】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、背も
たれ部と座部とが一体に成形されたクッションを、その
それぞれの部位に少なくとも1つの環状線材を埋設して
シェルに取り付けるようにしているので、クッションは
背もたれ部と座部とが一体になっているものの、個別に
取り付けている状態となり、使用時において背もたれを
容易に傾動させることができるとともに、背もたれ部に
複数の環状線材を埋設することにより、背もたれの所望
の部分を他の部分に独立して弾性的に変形させることが
できる。また、このようにしておけば、背もたれの傾動
により環状線材に無理な応力が作用するのを防止するこ
ともできるため、耐久性が低下したり環状線材がシェル
の係合部から外れ易くなるという不具合をも解消するこ
とができる。
たれ部と座部とが一体に成形されたクッションを、その
それぞれの部位に少なくとも1つの環状線材を埋設して
シェルに取り付けるようにしているので、クッションは
背もたれ部と座部とが一体になっているものの、個別に
取り付けている状態となり、使用時において背もたれを
容易に傾動させることができるとともに、背もたれ部に
複数の環状線材を埋設することにより、背もたれの所望
の部分を他の部分に独立して弾性的に変形させることが
できる。また、このようにしておけば、背もたれの傾動
により環状線材に無理な応力が作用するのを防止するこ
ともできるため、耐久性が低下したり環状線材がシェル
の係合部から外れ易くなるという不具合をも解消するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例を分解して示す斜視図。
【図2】同実施例の係合部を拡大して示す斜視図。
【図3】同実施例のクッションを示す背面図。
【図4】同実施例のクッションの取付状態を示す断面
図。
図。
1…シェル 2…クッション 4…取付線部材 5…係合部 21…背もたれ部 22…座部 41…環状線材
Claims (1)
- 【請求項1】背もたれ部と座部とを一体に形成してなる
椅子のクッションを、クッション内に埋設した取付線部
材とシェルの内面に設けた係合部とを係合させることに
より取り付ける椅子のクッション取付構造であって、取
付線部材が、背もたれ部及び座部に分離されてそのそれ
ぞれに少なくとも1つ配設される環状線材からなること
を特徴とする椅子のクッション取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25274393A JP2626503B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 椅子のクッション取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25274393A JP2626503B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 椅子のクッション取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100032A JPH07100032A (ja) | 1995-04-18 |
JP2626503B2 true JP2626503B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=17241662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25274393A Expired - Fee Related JP2626503B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 椅子のクッション取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2626503B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115009124B (zh) * | 2022-07-18 | 2023-10-31 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 汽车分离式弹射座椅及车辆 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP25274393A patent/JP2626503B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07100032A (ja) | 1995-04-18 |
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