JP2625949B2 - コンデンサ用蒸着フィルム及びその製造方法 - Google Patents

コンデンサ用蒸着フィルム及びその製造方法

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JP2625949B2 JP63214144A JP21414488A JP2625949B2 JP 2625949 B2 JP2625949 B2 JP 2625949B2 JP 63214144 A JP63214144 A JP 63214144A JP 21414488 A JP21414488 A JP 21414488A JP 2625949 B2 JP2625949 B2 JP 2625949B2
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正芳 朝倉
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンデンサ用蒸着フイルム及びその製造方
法に関するものである。
[従来の技術] 従来、フイルムコンデンサ用の蒸着フイルムの製造方
法として、エンドレスのテープを用いたり、オイルマス
クを使用したりして、マージン部(非蒸着部)を設けな
がら蒸着することが知られている。
また、フイルム全面に金属蒸着を施し、レーザー光線
を当ててマージン部を設けることや、特開昭62-279620
号公報に記載されているように、片刃に電圧を印加して
マージン部をつくることが知られている。
また、アルミニウム蒸着フイルムの蒸着膜の断面の層
構成は、表層(100Å位まで)が酸化アルミニウムであ
り、内部がアルミニウム、フイルム表面近傍が酸化アル
ミニウムの3層構成になっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の方法でつくった蒸着
フイルムは、蒸着膜の付着力が弱い、コンデンサ素子に
した時に耐湿下での静電容量変化率が大きいという課題
がある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 (1)プラスチックフイルム及び蒸着膜からなる蒸着フ
イルムであって、該蒸着膜の断面が、少なくとも酸化ア
ルミニウム/アルミニウム/酸化アルミニウム/アルミ
ニウムで構成されていることを特徴とするコンデンサ用
蒸着フイルム、及び (2)プラスチックフイルムを真空蒸着する方法におい
て、10-2〜10-6Torrで真空蒸着した後、真空度を1〜10
00Torrにし、その後10-2〜10-6Torrで再度真空蒸着する
ことを特徴とするコンデンサ用蒸着フイルムの製造方
法、 に関するものである。
本発明におけるプラスチックフイルムとは、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
イミド、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリフェ
ニレンサルファイドなどのフイルムのいずれでもよい
が、特に好ましいのは、ポリエチレンテレタレートフイ
ルムである。
真空蒸着とは、通常の巻取式真空蒸着機を使用して、
蒸着金属を真空下で蒸発させて、プラスチックフイルム
の片面あるいは両面に付着させるものである。蒸着金属
としては、アルミニム、亜鉛、銅、錫などの低融点金属
のいずれも用いることができるが、特に好ましいのはア
ルミニウムである。また、初めの蒸着と再度の蒸着で異
なる金属を用いてもよいが、好ましくは同じ金属を用い
る。
本発明は、プラスチックフイルムをまず10-2〜10-6To
rrの圧力でフイルム全面に、或いはテープなどでマージ
ンをとりながら真空蒸着する。その後、真空度を1〜10
00Torrに戻し、その後再度真空度を10-2〜10-6Torrにし
て、フイルム全面あるいはマージンをセンサーでコント
ロールしながら、蒸着することが必要である。
蒸着厚みは、0.02〜0.2μm程度の範囲が好ましい。
上記説明は、2回蒸着の場合についてのものである
が、3回以上行なってもよいことはもちろんである。
本発明の蒸着フイルムは、アルミニウム蒸着の場合、
蒸着膜の断面が少なくとも酸化アルミニウム/アルミニ
ウム/酸化アルミニウム/アルミニウムの層構造になっ
ていることが好ましい。特に好ましくは、蒸着膜の断面
が表面から酸化アルミニウム/アルミニウム/酸化アル
ミニウム/アルミニウム/酸化アルミニウムの少なくと
も5層構造になっていることが望ましい。
こうしてできた蒸着フイルムは、全面蒸着されたもの
は、レーザー光線などでマージン部を作り、マイクロス
リットされる。マイクロスリットされたフイルムは、巻
回あるいは積層され、コンデンサ素子にし、公知の方法
で熱プレス、メタリコン、切断、電圧処理され、コンデ
ンサとして使用される。
[発明の効果] 本発明は、一度蒸着した後、一旦圧力を上げ、再度蒸
着を行なうため、蒸着膜の付着、蒸着膜の配向、蒸着膜
の成長状態、蒸着膜の層構成が通常の蒸着のものと異な
り、緻密になったものと推定される。このため、蒸着膜
の付着力が向上し、コンデンサにした時の耐湿下の静電
容量変化率が減少したものと思われる。
[特性の測定方法及び効果の評価方法] (1)蒸着膜の付着力 恒温層に水を入れ、65℃の温水にし、これに15分間蒸
着フイルムを浸漬し、蒸着膜の消失度合を観察した。蒸
着膜の変化がないものを○、少し変化したものを△、蒸
着膜がほとんど消失してしまったものを×とし、3段階
で付着力を評価した。
(2)静電容量変化率 蒸着したフイルムからコンデンサ素子を(1.5μF)
をつくり、50℃、95%RHで、35Vの直流印加の条件で200
0時間経過したときの静電容量変化率(ΔC/C)(%)を
測定した。
(3)アルミニウム蒸着膜の層構成の判定 赤外分光装置IFS-113V(Bruker型FT-IR、干渉計ゲン
ツェル型)を用いて、中赤外領域透過スペクトル、差ス
ペクトルを求め、そのスペクトル(IRと略す)結果及び
ESCA(X線光電子分光)の測定結果から蒸着膜の断面の
層構成がアルミニウムであるのか酸化アルミニウムであ
るのかの判定を行なった。
[実施例] 以下、実施例に基づいて、本発明を説明する。
実施例1 ポリエチレンテレフタレートフイルム(10μm)を、
巻取式真空蒸着機で、10-4Torrの圧力でアルミニウムを
真空蒸着した。一旦空気を吹きこみ、10Torrにした後、
再び真空(10-4Torr)にし、再度アルミニウムを蒸着し
た。蒸着膜の厚みは、0.06μmであった。この蒸着フイ
ルムの付着力を測定すると、第1表のとおりであった。
また、コンデンサにして静電容量変化率を測定すると0.
01%であり、ほとんど変化はなく、良好であった。ま
た、アルミニウム蒸着膜の断面の層構成は、表面から酸
化アルミニウム、アルミニウム、酸化アルミニウム、ア
ルミニウム、酸化アルミニウムの5層構造であった。
比較例1 ポリエチレンテレフタレートフイルム(10μm)を巻
取式真空蒸着機で、10-4Torrの圧力でアルミニウムを蒸
着した。蒸着膜の厚みは、0.06μmであった。この蒸着
フイルムの付着力を測定すると、第1表のとおりであ
り、蒸着膜がほとんど消失してしまった。また、コンデ
ンサにして静電容量変化率を測定すると、1%であり、
よい結果は得られなかった。また、蒸着膜の断面の層構
成は、表面から酸化アルミニウム、アルミニウム、酸化
アルミニウムの3層構造であった。
比較例2 ポリエチレンテレフタレートフイルム(10μm)を巻
取式真空蒸着機で、10-4Torrでアルミニウムを真空蒸着
した。真空のまま(10-4Torr)再度アルミニウムを蒸着
した。蒸着膜の厚みは0.06μmであった。この蒸着フイ
ルムの付着力は、第1表のとおりであり、蒸着膜がほと
んど消失してしまった。また、コンデンサにして静電容
量変化率を測定すると、0.5%と良くなかった。蒸着膜
の断面の層構成は、表面から酸化アルミニウム、アルミ
ニウム、酸化アルミニウムの3層構造であった。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフイルム及び蒸着膜からなる
    蒸着フイルムであって、該蒸着膜の断面が、少なくとも
    酸化アルミニウム/アルミニウム/酸化アルミニウム/
    アルミニウムで構成されていることを特徴とするコンデ
    ンサ用蒸着フイルム。
  2. 【請求項2】プラスチックフイルムを真空蒸着する方法
    において、10-2〜10-6Torrで真空蒸着した後、真空度を
    1〜1000Torrにし、その後10-2〜10-6Torrで再度真空蒸
    着することを特徴とするコンデンサ用蒸着フイルムの製
    造方法。
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