JP2625858B2 - 電子時計 - Google Patents
電子時計Info
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- JP2625858B2 JP2625858B2 JP9510388A JP9510388A JP2625858B2 JP 2625858 B2 JP2625858 B2 JP 2625858B2 JP 9510388 A JP9510388 A JP 9510388A JP 9510388 A JP9510388 A JP 9510388A JP 2625858 B2 JP2625858 B2 JP 2625858B2
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- hairspring
- wheel
- rotor
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明スイープ運針時計の蓄積手段におけるひげぜん
まいの構成に関する。
まいの構成に関する。
従来の電子時計における蓄積手段は特開昭54−46076
号の如く第2図に示す様に回動可能なひげ車9とひげか
な11をひげぜんまい10で連結し外端はピン9dで固定し、
ひげぜんまい10を巻き締める方向で使っていた。
号の如く第2図に示す様に回動可能なひげ車9とひげか
な11をひげぜんまい10で連結し外端はピン9dで固定し、
ひげぜんまい10を巻き締める方向で使っていた。
しかし、従来技術においては、負荷が増加した場合
に、ひげぜんまいは中心側に偏って巻ける為に回転角に
対して負荷トルクは飽和傾向にあり、ひげぜんまいの固
定部付近、特に曲げ部10aが塑性変形してしまうので回
転角度ずれ規制部12e、12fが必要であり、負荷が大きい
時に12e、12fが当接する事によってステップ運針になて
しまうという欠点があった。また、制御手段に粘性流体
を使った場合には温度が下がるほど相乗的に負荷が増す
為、ひげ車9とひげかな11の角度ずれが大きくなり指針
16の指示ずれが大きくなってしまうという欠点もあっ
た。さらにピン9dに大きな力が加わる為に固定方法が困
難であるばかりか、常に同じ所に力が加わる為にひげ車
が偏摩耗してしまうという問題点もあった。
に、ひげぜんまいは中心側に偏って巻ける為に回転角に
対して負荷トルクは飽和傾向にあり、ひげぜんまいの固
定部付近、特に曲げ部10aが塑性変形してしまうので回
転角度ずれ規制部12e、12fが必要であり、負荷が大きい
時に12e、12fが当接する事によってステップ運針になて
しまうという欠点があった。また、制御手段に粘性流体
を使った場合には温度が下がるほど相乗的に負荷が増す
為、ひげ車9とひげかな11の角度ずれが大きくなり指針
16の指示ずれが大きくなってしまうという欠点もあっ
た。さらにピン9dに大きな力が加わる為に固定方法が困
難であるばかりか、常に同じ所に力が加わる為にひげ車
が偏摩耗してしまうという問題点もあった。
そこで本発明の目的は、制御手段の負荷が増しても指
示ずれが少なく、ひげぜんまいが塑性変形しにくく、外
端の固定も容易な蓄積手段を有する電子時計を提供する
事にある。
示ずれが少なく、ひげぜんまいが塑性変形しにくく、外
端の固定も容易な蓄積手段を有する電子時計を提供する
事にある。
本発明の電子時計は 間欠的な回転エネルギをひげぜんまい10の弾性変形と
して蓄積し、前記回転エネルギを滑らかに解放する制御
手段を有しスイープ運針をする電子時計において、前記
ひげぜんまい10を負荷の増加に応じて巻き広げる方向に
構成した事を特徴とする。
して蓄積し、前記回転エネルギを滑らかに解放する制御
手段を有しスイープ運針をする電子時計において、前記
ひげぜんまい10を負荷の増加に応じて巻き広げる方向に
構成した事を特徴とする。
第1図は本発明の実施例を示す平面図、第3図は第1
図における輪列部の断面図であり、ひげぜんまい10は矢
印100で示したひげ車9の回転に伴って巻き広げる方
向、即ち、ひげぜんまい10はひげ車9の外径側から内径
側に向って回転方向と同方向に巻けている様に構成して
あり、曲げ部10aの先端を溝部9cに係合させ、壁部9dで
径方向の位置を規制している。制御手段としては粘生流
体17の粘性負荷を受ける、ビスカスロータ14を用いてい
る。21は地板、22は輪列受、1はステータ4と磁心2を
介してロータ5を駆動する磁界を発生させるコイルでネ
ジ3によって固定されており、6番かな6、5番歯車
7、5番かな8を介することにより減速比を得ると共に
ロータ5とひげぜんまい10の距離を離して磁力の影響を
避けた上でひげぜんまいかな11とひげぜんまい10で結合
されたひげ歯車9を駆動している。さらに4番アイドラ
12を介して指針16が係合した4番車15を矢印101の方向
に駆動し4番車15を制動するビスカスロータ14との間に
ビスカスロータ中間車18を設けレイアウト上の融通性を
向上させている。この時、ひげぜんまいかな11、4番ア
イドラ12、4番車15は、組立時に歯が噛み合う事によっ
て4番アイドラの倒れを防ぐように直線的に配置してい
る。4番車とビスカスロータアイドラ18とビスカスロー
タかな13も同様にビスカスロータアイドラの倒れを防ぐ
ために直線的に配置している。また4番車に対してはオ
イルロータかな側の制動と、ひげぜんまい側の駆動力が
作用するため、側圧を減らしてざらトルクを低減させる
にはオイルロータかな側とひげぜんまい側は重なる方向
が好ましく、一方、指針16のあおり量の変動を減ずるに
は両者は対向する位置が好ましい。したがって本発明に
おいては、側圧とあおり量を考慮して両者がほぼ直交す
る様に構成すると共に、駆動力と制動力の合力が、規正
レバー20が規正時に4番車に与える力と同方向に作用さ
せ、ほぞが一方向に押しつけられてあおり量が変動しに
くい位置にレイアウトした。さらに断面的には、5番歯
車と5番かなによってひげ歯車9とステータ4の重なり
をさけると共にひげぜんまいかなと4番アイドラと4番
車とビスカスロータアイドラと、ビスカスロータかなを
一列で係合させて、断面的な重なりを避けた為、薄型化
されている。ここで、ひげかな11、4番アイドラ12、ビ
スカスロータアイドラ18、ビスカスロータかな13に、指
針を装着すれば、小秒針タイプの時計が容易に構成でき
る。23は時針を駆動する為の日の裏車、24は巻真32の操
作によりおしどり31とかんぬき30の作用でつづみ車37が
噛み合う小鉄車であり、時針と分針の修正を可能にして
いる。25は秒針が係合する4番車の動きを減速し分針を
駆動する3番車、33は時計回路を有するI.C、35は水晶
振動子であり、I.C33と水晶振動子35は回路基板34を介
してコイル1にステッピングモータのロータ5を動かす
駆動波形を供給している。36は電池である。
図における輪列部の断面図であり、ひげぜんまい10は矢
印100で示したひげ車9の回転に伴って巻き広げる方
向、即ち、ひげぜんまい10はひげ車9の外径側から内径
側に向って回転方向と同方向に巻けている様に構成して
あり、曲げ部10aの先端を溝部9cに係合させ、壁部9dで
径方向の位置を規制している。制御手段としては粘生流
体17の粘性負荷を受ける、ビスカスロータ14を用いてい
る。21は地板、22は輪列受、1はステータ4と磁心2を
介してロータ5を駆動する磁界を発生させるコイルでネ
ジ3によって固定されており、6番かな6、5番歯車
7、5番かな8を介することにより減速比を得ると共に
ロータ5とひげぜんまい10の距離を離して磁力の影響を
避けた上でひげぜんまいかな11とひげぜんまい10で結合
されたひげ歯車9を駆動している。さらに4番アイドラ
12を介して指針16が係合した4番車15を矢印101の方向
に駆動し4番車15を制動するビスカスロータ14との間に
ビスカスロータ中間車18を設けレイアウト上の融通性を
向上させている。この時、ひげぜんまいかな11、4番ア
イドラ12、4番車15は、組立時に歯が噛み合う事によっ
て4番アイドラの倒れを防ぐように直線的に配置してい
る。4番車とビスカスロータアイドラ18とビスカスロー
タかな13も同様にビスカスロータアイドラの倒れを防ぐ
ために直線的に配置している。また4番車に対してはオ
イルロータかな側の制動と、ひげぜんまい側の駆動力が
作用するため、側圧を減らしてざらトルクを低減させる
にはオイルロータかな側とひげぜんまい側は重なる方向
が好ましく、一方、指針16のあおり量の変動を減ずるに
は両者は対向する位置が好ましい。したがって本発明に
おいては、側圧とあおり量を考慮して両者がほぼ直交す
る様に構成すると共に、駆動力と制動力の合力が、規正
レバー20が規正時に4番車に与える力と同方向に作用さ
せ、ほぞが一方向に押しつけられてあおり量が変動しに
くい位置にレイアウトした。さらに断面的には、5番歯
車と5番かなによってひげ歯車9とステータ4の重なり
をさけると共にひげぜんまいかなと4番アイドラと4番
車とビスカスロータアイドラと、ビスカスロータかなを
一列で係合させて、断面的な重なりを避けた為、薄型化
されている。ここで、ひげかな11、4番アイドラ12、ビ
スカスロータアイドラ18、ビスカスロータかな13に、指
針を装着すれば、小秒針タイプの時計が容易に構成でき
る。23は時針を駆動する為の日の裏車、24は巻真32の操
作によりおしどり31とかんぬき30の作用でつづみ車37が
噛み合う小鉄車であり、時針と分針の修正を可能にして
いる。25は秒針が係合する4番車の動きを減速し分針を
駆動する3番車、33は時計回路を有するI.C、35は水晶
振動子であり、I.C33と水晶振動子35は回路基板34を介
してコイル1にステッピングモータのロータ5を動かす
駆動波形を供給している。36は電池である。
第4図は軽負荷時のひげぜんまいの状態を示す平面図
であり、ひげぜんまい10の外周のみがひげ車9の壁部9d
の接触している。
であり、ひげぜんまい10の外周のみがひげ車9の壁部9d
の接触している。
第5図は高負荷時のひげぜんまいの状態を示す平面図
であり、ひげぜんまい10はほとんどが壁部側に接触して
いる。
であり、ひげぜんまい10はほとんどが壁部側に接触して
いる。
第6図はひげぜんまいのトルクTと巻き角度θの関係
を示すグラフであり実線が本発明において巻き広げる方
向に構成した場合、破線が従来の巻き締める方向に構成
した場合であり、一定のトルクTrがΔTだけ増した時の
巻き角度θrの変化を示している。巻き広げる方向の場
合がΔθ、巻き締める方向がΔθ′増加し、明らかに巻
き広げる場合の方が負荷トルクの変動に対する角度変化
が少ない。
を示すグラフであり実線が本発明において巻き広げる方
向に構成した場合、破線が従来の巻き締める方向に構成
した場合であり、一定のトルクTrがΔTだけ増した時の
巻き角度θrの変化を示している。巻き広げる方向の場
合がΔθ、巻き締める方向がΔθ′増加し、明らかに巻
き広げる場合の方が負荷トルクの変動に対する角度変化
が少ない。
第7図は規正レバーの作用を示す平面図であり、41は
規正レバー20の回転中心、40は電池36のプラス側に導通
する事によってI.C33をリセットし、コイル1への電流
の供給を止め、ロータ5の回転を止めるリセット端子、
39aは電池36のプラス側の回路押え板39を導通させ、お
しどりピン31aとおしどり31と案内ダボ31bを介し、規正
レバーをプラス側に導通させる突起部、20aはリセット
端子40に接触する接点、20bは4番車に当接し、回転を
止める規正部である。動作は、巻真32を矢印の方へ引く
事により、おしどり31の案内ダボ31bが規正レバーの案
内溝20cを介して規正レバー20を回転中心40を中心に回
転させ規正部20bと接点20aを動かす。ここで規正部20b
による機械的な規正と接点20aによる電気的なリセット
は、リセットによってひげの巻き角度が増減しないよう
に、同時に作動させる。但し、同時に作動させるのは困
難であるので、回路がリセット解除時にしばらくたって
からロータ5を駆動させるタイプであれば、ロータが駆
動される直前で規正すると、解除時に巻き角度が減少し
すぎて遅れてしまう事があるので少なくとも機械的な規
正を先にするタイミングに設定する。一方、リセット解
除時に即ロータを駆動するタイプの回路では、ひげの巻
き角度が増しすぎて変形したり、時刻あわせ時に進んで
しまう事を防ぐために回路的なリセットを先にするタイ
ミングに設定する。また、回路上においても、回路上の
リセットと機械的なタイミングのずれを補正する為に、
解除後1/2ステップ担当の時間からロータを始動させ
る、回路的にリセットのタイミングをずらす、リセット
とロータ駆動のタイミングのずれを始動時に補正する、
などをして規正解除時に指示が遅れない、あるいは進ま
ない様に構成している。規正レバーが作用する位置は本
実施例においては4番車を規正する場合について説明し
たが、ひげぜんまいに回転エネルギが蓄積された状態で
規正するのであれば、規正解除時に秒針がすぐに連続的
に動くので、どこに構成しても何ら差しつかえない。さ
らにひげ車9はひげかな11を軸にして間欠的に回動させ
ているので、始動時に静摩擦による駆動力をひげかな11
に与える為、秒針の始動性は良好である。
規正レバー20の回転中心、40は電池36のプラス側に導通
する事によってI.C33をリセットし、コイル1への電流
の供給を止め、ロータ5の回転を止めるリセット端子、
39aは電池36のプラス側の回路押え板39を導通させ、お
しどりピン31aとおしどり31と案内ダボ31bを介し、規正
レバーをプラス側に導通させる突起部、20aはリセット
端子40に接触する接点、20bは4番車に当接し、回転を
止める規正部である。動作は、巻真32を矢印の方へ引く
事により、おしどり31の案内ダボ31bが規正レバーの案
内溝20cを介して規正レバー20を回転中心40を中心に回
転させ規正部20bと接点20aを動かす。ここで規正部20b
による機械的な規正と接点20aによる電気的なリセット
は、リセットによってひげの巻き角度が増減しないよう
に、同時に作動させる。但し、同時に作動させるのは困
難であるので、回路がリセット解除時にしばらくたって
からロータ5を駆動させるタイプであれば、ロータが駆
動される直前で規正すると、解除時に巻き角度が減少し
すぎて遅れてしまう事があるので少なくとも機械的な規
正を先にするタイミングに設定する。一方、リセット解
除時に即ロータを駆動するタイプの回路では、ひげの巻
き角度が増しすぎて変形したり、時刻あわせ時に進んで
しまう事を防ぐために回路的なリセットを先にするタイ
ミングに設定する。また、回路上においても、回路上の
リセットと機械的なタイミングのずれを補正する為に、
解除後1/2ステップ担当の時間からロータを始動させ
る、回路的にリセットのタイミングをずらす、リセット
とロータ駆動のタイミングのずれを始動時に補正する、
などをして規正解除時に指示が遅れない、あるいは進ま
ない様に構成している。規正レバーが作用する位置は本
実施例においては4番車を規正する場合について説明し
たが、ひげぜんまいに回転エネルギが蓄積された状態で
規正するのであれば、規正解除時に秒針がすぐに連続的
に動くので、どこに構成しても何ら差しつかえない。さ
らにひげ車9はひげかな11を軸にして間欠的に回動させ
ているので、始動時に静摩擦による駆動力をひげかな11
に与える為、秒針の始動性は良好である。
また、本実施例においては、いっそう滑らかに回動さ
せるために、連続に動く歯車及びかなの噛み合いにおい
ては噛み合い効率の変動する部分が重ならない様にレイ
アウトしている。即ち、噛み合い始め、噛み合い終りの
タイミングが2カ所以上重ならない様に構成した。さら
に効率変動に大きく影響する歯先は極力尖らせ噛み合い
終りの滑り駆動による効率の急変を防いでいる。本実施
例では歯先先端は半径0.02mm以下の尖った形状にしてい
る。加えて4番車においては歯数を60枚にし、秒針が植
字の秒目盛を通過する周期と歯の効率が変動する周期を
同じにし、目の錯覚によって回転速度の変動を目立たな
くしている。この事により、規正レバーの規正部20bに
凸部を設けると、4番車の歯と凸部が係合し、1秒毎に
正確に規正する事が可能である。
せるために、連続に動く歯車及びかなの噛み合いにおい
ては噛み合い効率の変動する部分が重ならない様にレイ
アウトしている。即ち、噛み合い始め、噛み合い終りの
タイミングが2カ所以上重ならない様に構成した。さら
に効率変動に大きく影響する歯先は極力尖らせ噛み合い
終りの滑り駆動による効率の急変を防いでいる。本実施
例では歯先先端は半径0.02mm以下の尖った形状にしてい
る。加えて4番車においては歯数を60枚にし、秒針が植
字の秒目盛を通過する周期と歯の効率が変動する周期を
同じにし、目の錯覚によって回転速度の変動を目立たな
くしている。この事により、規正レバーの規正部20bに
凸部を設けると、4番車の歯と凸部が係合し、1秒毎に
正確に規正する事が可能である。
一方、5番歯車7と6番かな6は、ひげぜんまいのト
ルクによって常に圧接されているため摩耗に強くする必
要があり、特に5番歯車については歯車の厚み0.1mm以
上で確さはHV=160以上にする必要がある。
ルクによって常に圧接されているため摩耗に強くする必
要があり、特に5番歯車については歯車の厚み0.1mm以
上で確さはHV=160以上にする必要がある。
またひげぜんまいにはステッピングモータのnステッ
プ(n≧1)分の角度を蓄えているので巻きほどける時
のトルク変動は1ステップ分の1/nになり、滑らかな運
動力が可能である。
プ(n≧1)分の角度を蓄えているので巻きほどける時
のトルク変動は1ステップ分の1/nになり、滑らかな運
動力が可能である。
尚、以上の方策はひげぜんまいと粘性流体を用いた場
合に拘らず、スィープ運針の電子時計については共通す
るものであり、何ら本実施例のみに限定するものではな
い。
合に拘らず、スィープ運針の電子時計については共通す
るものであり、何ら本実施例のみに限定するものではな
い。
以上の様な構成においてロータ6が回動するとひげぜ
んまい10が徐々に弾性変形し、復元力とビスカスロータ
14の粘性負荷が釣り合ったところで滑らかに回動する。
この時、通常は軽負荷であるのでひげぜんまいは外周の
みが規制されているので有効長が長いが、カレンダー送
りの負荷や低温での粘性負荷の増加によって、高負荷に
なると、ひげぜんまいの有効長が減りみかけ上のばね定
数が高くなるので、復元力の増加に比べ回転角度の増加
はわずかである。
んまい10が徐々に弾性変形し、復元力とビスカスロータ
14の粘性負荷が釣り合ったところで滑らかに回動する。
この時、通常は軽負荷であるのでひげぜんまいは外周の
みが規制されているので有効長が長いが、カレンダー送
りの負荷や低温での粘性負荷の増加によって、高負荷に
なると、ひげぜんまいの有効長が減りみかけ上のばね定
数が高くなるので、復元力の増加に比べ回転角度の増加
はわずかである。
また、過負荷が加わった場合には、ひげぜんまいは圧
縮力を受ける事になり、曲げ応力と座屈応力の両者が作
用するので許容負荷トルクが大きくなり、充分な安全率
が確保できるので回転角規制部は不要である。したがっ
てステッピングモータのnステップ分の角度を蓄える事
が容易である。
縮力を受ける事になり、曲げ応力と座屈応力の両者が作
用するので許容負荷トルクが大きくなり、充分な安全率
が確保できるので回転角規制部は不要である。したがっ
てステッピングモータのnステップ分の角度を蓄える事
が容易である。
尚、本発明の意図は、ひげぜんまいを巻き広げる方向
に使う事であるので、構造は本実施例に何ら限定するも
のではないし、電子時計が1秒あたりにステッピングモ
ータを駆動する回数も何ら制限はない。
に使う事であるので、構造は本実施例に何ら限定するも
のではないし、電子時計が1秒あたりにステッピングモ
ータを駆動する回数も何ら制限はない。
以上述べた様に、本発明によれば、回転エネルギを蓄
積するひげぜんまいを負荷に応じて巻き広げる方向に構
成した事により、負荷の変動、特に負荷の増加に対して
角度ずれの増加を抑制でき、スィーブ運針時計における
指示ずれを低減する事ができた。また、過負荷に対して
も角度ずれ規制部等を設けなくても塑性変形の心配がな
く、低温においても滑らかなスィープ運針が可能であ
る。さらに、ひげ車がひげぜんまいから側圧を受ける位
置が負荷によって変化する為、ひげ車の偏摩耗を防げ
る。
積するひげぜんまいを負荷に応じて巻き広げる方向に構
成した事により、負荷の変動、特に負荷の増加に対して
角度ずれの増加を抑制でき、スィーブ運針時計における
指示ずれを低減する事ができた。また、過負荷に対して
も角度ずれ規制部等を設けなくても塑性変形の心配がな
く、低温においても滑らかなスィープ運針が可能であ
る。さらに、ひげ車がひげぜんまいから側圧を受ける位
置が負荷によって変化する為、ひげ車の偏摩耗を防げ
る。
以上述べた様に本発明の効果は絶大であり、その意義
は大きい。
は大きい。
第1図は本発明の実施例を示す平面図。 第2図は従来の電子時計の蓄積手段の平面図。 第3図は第1図における輪列部の断面図。 第4図は軽負荷時のひげぜんまいの状態を示す平面図。 第5図は高負荷時のひげぜんまいの状態を示す平面図。 第6図はひげぜんまいのトルクと巻き角度の関係を示す
グラフ。 第7図は規正レバーの作用を示す平面図。 5……ロータ 9……ひげ歯車 9c……溝部 9d……壁部 10……ひげぜんまい 10a……曲げ部 11……ひげかな 100……回転方向 12……四番アイドラ 15……4番車 16……指針 14……ビスカスロータ 17……粘性流体
グラフ。 第7図は規正レバーの作用を示す平面図。 5……ロータ 9……ひげ歯車 9c……溝部 9d……壁部 10……ひげぜんまい 10a……曲げ部 11……ひげかな 100……回転方向 12……四番アイドラ 15……4番車 16……指針 14……ビスカスロータ 17……粘性流体
Claims (1)
- 【請求項1】間欠的な回転エネルギをひげぜんまい10の
弾性変形として蓄積し、前記回転エネルギを滑らかに解
放する制御手段を有しスイープ運針をする電子時計にお
いて、前記ひげぜんまい10を負荷の増加に応じて巻き広
げる方向に構成した事を特徴とする電子時計。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9510388A JP2625858B2 (ja) | 1987-09-28 | 1988-04-18 | 電子時計 |
KR1019890004982A KR930010874B1 (ko) | 1988-04-18 | 1989-04-15 | 전자시계 |
CN89102359A CN1023622C (zh) | 1988-04-18 | 1989-04-17 | 电子表 |
CA000596900A CA1325339C (en) | 1988-04-18 | 1989-04-17 | Electronic watch |
DE89303777T DE68909476T2 (de) | 1988-04-18 | 1989-04-17 | Elektronische Uhr. |
EP89303777A EP0338748B1 (en) | 1988-04-18 | 1989-04-17 | Electronic timepiece |
US07/338,661 US4910721A (en) | 1988-04-18 | 1989-04-17 | Electronic watch |
HK106797A HK106797A (en) | 1988-04-18 | 1997-06-26 | Electronic timepiece |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14794087 | 1987-09-28 | ||
JP62-147940 | 1987-09-28 | ||
JP9510388A JP2625858B2 (ja) | 1987-09-28 | 1988-04-18 | 電子時計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01158380A JPH01158380A (ja) | 1989-06-21 |
JP2625858B2 true JP2625858B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=26436391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9510388A Expired - Fee Related JP2625858B2 (ja) | 1987-09-28 | 1988-04-18 | 電子時計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2625858B2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-18 JP JP9510388A patent/JP2625858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01158380A (ja) | 1989-06-21 |
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