JP2623515B2 - 水素化炭化水素樹脂の製造方法 - Google Patents

水素化炭化水素樹脂の製造方法

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • C08F8/04Reduction, e.g. hydrogenation

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭化水素樹脂の水素化方
法に関する。さらに詳しくは炭化水素樹脂を、担体上に
担持されたニッケル金属を触媒として用いて水素化する
に当たり、ある特定の成分を共存させることにより、炭
化水素樹脂の水素化分解を抑制して軟化点、引火点の低
下および収率の低下を招くことなく、効率的に水素化お
よび着色の改善を行いうる水素化炭化水素樹脂の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より感圧粘着剤やホットメルト接着
剤、印刷インキ、塗料、紙並びに繊維の処理剤等の分野
においては、粘着付与剤としてロジン系、テルペン系な
どの天然に原料を依存する樹脂が賞用されてきたが、供
給が不安定であったり、価格変動が大きいなどの欠点が
あり、近年その代替品として合成炭化水素樹脂が利用さ
れるに至っている。さらに最近においては各分野におけ
る技術の高度化ならびに新規な用途開発に伴い、粘着付
与剤についても従来以上の性能が要求され、過酷な条件
下での優れた熱安定性や耐候性、極性ポリマーとの相溶
性、さらには外観上の色相や臭気の低減等を改善するた
めに、例えば特開昭64−33105号公報に記載され
ているような、水素化炭化水素樹脂が開発され、利用さ
れるに至っている。
【0003】前記水素化炭化水素樹脂の製法としては、
例えば炭化水素樹脂を適当な溶剤に溶解し、または炭化
水素樹脂をそのまま熔融して、ニッケル、パラジウム、
白金、コバルト、ルテニウム等の金属または酸化物触媒
の存在下、常温〜350℃、常圧〜300Kg/cm2の水
素圧下で水素化する方法が知られているが、この方法に
おいては水素化は外観上の色相のみを改善するのに充分
な比較的穏やかな条件下で行われるので、生成物の色相
は不安定で持続性に乏しく耐熱性、耐候性さらに臭気性
に劣っていた。
【0004】一方、充分な水素化度を得るためには、高
価な金属触媒を大量に必要とするほか、さらに過酷な水
素化条件下で反応を行う必要がある。しかしながらこの
ような条件下での炭化水素樹脂は、水素化反応とともに
水素化分解も併発し、分子鎖の切断による低分子量物が
生成するため、水素化樹脂の軟化点及び引火点が著しく
低下し、さらには水素化樹脂収率が減少するという極め
て好ましくない現象が認められることも広く知られてい
た。
【0005】また、別の方法として、特公昭45−70
64号公報では2段水素化法が提案されたが、この方法
は第1段において180〜230℃の低温で水素化を行
い、ひきつづき第2段において200〜260℃の高温
で行うために工程を余分に必要とし、工業上、不経済で
あった。
【0006】本発明者らは、先に、これらの問題点に鑑
み水素化触媒の水素化活性を低下させる事なく、水素化
分解反応のみを選択的に抑制するためには担体上にニッ
ケル金属とアルカリ土類金属の酸化物を同時に担持させ
た触媒を用いる方法が有効であることを見いだした(特
願平3−177592号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においては、二元元素担持触媒を使用しなければなら
ないが、この触媒の製造には複雑な操作を必要とし、ま
た、該触媒は汎用品でないためにコストが高くなるとい
う欠点があった。
【0008】本発明はこのような従来技術の欠点を克服
するものであり、水素化活性を維持しつつ、水素化分解
反応のみを選択的に抑制する触媒であって、安価に入手
できる触媒を用いることにより、水素化炭化水素樹脂を
工業的スケールで経済的に製造する方法を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明らは上記課題を解
決すべく鋭意努力した結果、安価で汎用なニッケル触媒
に対して、アルカリ土類金属の水酸化物または酸化物か
ら選ばれた少なくとも1種あるいは2種以上を共存させ
ることにより水素化分解による分子量の低下を招くこと
なく、効果的に水素化された炭化水素樹脂を製造する方
法を見出した。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、担体上に担持
されたニッケル金属を触媒として炭化水素樹脂を水素化
するに際し、該担体に担持されていないアルカリ土類金
属の水酸化物または/および酸化物を、該担体上に担持
されたニッケル金属触媒100重量部当たり5〜100
重量部共存させることを特徴とする水素化炭化水素樹脂
の製造方法にある。
【0011】本発明をさらに詳述すると、炭化水素樹脂
としては、C4〜C10のオレフィン類、ジオレフィン
類、芳香族オレフィン誘導体、およびその他の重合性不
飽和化合物を単独または2種以上の混合物で、三塩化ア
ルミニウム、三フッ化ホウ素またはそれらの錯体等のフ
リーデルクラフツ触媒の存在下に重合させて得られる、
軟化点30〜140℃の固体状ならびに流動点が30℃
以下で、かつ粘度が50〜10,000cSt/50℃の
液体状である脂肪族系炭化水素樹脂およびこれらの誘導
体、または、シクロペンタジエン、アルキル置換シクロ
ペンタジエンを単独または混合物で、あるいはこれらシ
クロペンタジエン系単量体と共重合可能な重合性不飽和
化合物とを任意の割合の混合物で、熱またはラジカル開
始剤あるいはフリーデルクラフツ触媒等により重合させ
てなる、軟化点30〜180℃の固体状ならびに流動点
が30℃以下であり、かつ粘度5〜10,000cSt/
50℃の液体状であるシクロペンタジエン系樹脂および
これらの誘導体が用いられる。
【0012】本発明においては特に脂肪族系炭化水素樹
脂の水素化においてより著しい効果を発現することが見
いだされている。
【0013】触媒としては、担体上に担持されたニッケ
ル金属触媒(以下ニッケル金属触媒と記す)と共にアル
カリ土類金属の水酸化物または/および酸化物を用い
る。ニッケル金属触媒としては一般に工業的に入手可能
なものでよく還元化状態でも安定化状態でもよく特に限
定されない。担体としては通常多孔質で表面積の大きな
担体、例えばケイソウ土、アルミナ、シリカ等が用いら
れるのが一般的である。また、担体に対するニッケルお
よびニッケル酸化物の担持量としては10〜70重量
%、好ましくは30〜60重量%がよい。触媒の形状は
反応形式に合ったものを選択することが出来る。すなわ
ち粉末状、ペレット状、押出し物、円筒形、球形などで
ある。
【0014】アルカリ土類金属の水酸化物または酸化物
としてはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、
バリウム等の水酸化物または酸化物があげられ、好まし
くはマグネシウムまたはカルシウムの水酸化物または酸
化物があげられる。工業的には安価に入手可能な水酸化
カルシウムまたは酸化カルシウムが選択されるが、その
形状はできるだけ表面積の大きな微粉末のものがより好
適である。
【0015】このようなニッケル金属触媒とアルカリ土
類金属の水酸化物または/および酸化物の共存比率は、
ニッケル金属触媒100重量部当たりアルカリ土類金属
の水酸化物または/および酸化物を5〜100重量部、
好ましくは10〜75重量部である。この比率が5重量
部未満である場合には、水素化分解の抑制が困難であ
り、また100重量部を越える場合には逆に水素化活性
を抑制して、通常の水素化条件では効果的な水素添加が
困難となるので好ましくない。
【0016】本発明におけるニッケル金属触媒の使用量
は特に制限はないが、炭化水素樹脂に対して0.3〜1
0重量%、好ましくは0.3〜5重量%である。なお、
理由はまだ明かでないものの、驚くべきことに、アルカ
リ土類金属の水酸化物または/および酸化物を共存させ
ることによって著しく水素化反応が促進され、ニッケル
金属触媒の使用量を従来よりも顕著に節約できるので、
その工業的価値は極めて大きい。
【0017】本発明の水素化反応は、温度は常温〜35
0℃、好ましくは150〜250℃、水素圧は常圧〜3
00Kg/cm2 、好ましくは30〜150Kg/cm2 、反応
時間は通常0.5〜10時間の条件下で行われる。反応
形式は回分式でも連続式でもよく特に限定されることは
ない。
【0018】なお、用いる炭化水素樹脂により水素化は
溶媒の存在下で行ってもよいし、無溶媒下で行ってもよ
い。溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等があげら
れ、これらを単独でまたは混合して用いることができ
る。
【0019】本発明によって得られる水素化炭化水素樹
脂は、前記のごとく通常の水素化炭化水素樹脂の用途で
ある感圧粘着剤、ホットメルト接着剤、印刷インキ、塗
料等のほかポリオレフィン等の改質剤の用途に用いるこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の内容をさらに明らかにするた
めに、実施例および比較例を示すが、本発明はこれらの
実施例によって限定されるものではない。
【0021】なお、原料樹脂および水素化樹脂の性状評
価に関わる測定法は、以下の方法に準拠して実施した。
【0022】軟化点:JIS K−2207(環球
法)、ヨウ素価:JIS K−0070、色相:JIS
K−5400(ガードナー)およびJIS K−24
21(ハーゼン)、粘度:JIS K−2283、引火
点:JIS K−2265(COC法)
【0023】(比較例1)内容量1lのオートクレーブ
に、ヨウ素価155、ガードナー色相8、軟化点105
℃の脂肪族系炭化水素樹脂(マルカレッツS−105
A:丸善石油化学社製)250gとジメチルシクロヘキ
サン250gの溶液、さらに組成がニッケル55重量
%、ケイソウ土45重量%で構成される粉末状のニッケ
ル触媒(日産ガードラー触媒社製)6.3gを仕込み、
水素圧60Kg/cm2にて200℃で5時間攪拌しつつ、水
素化反応を行った。反応終了後、触媒をロ過分離して得
られた樹脂溶液をロータリーエバポレータにて200
℃、30Torrの条件下で溶媒除去した後、冷却固化し
て、軟化点94.5℃の無色透明に近い水素化樹脂24
5gを得た。
【0024】水素化度の指標として、水素化樹脂のトル
エン50重量%溶液を調製し、ハーゼン比色計で色相を
測定した結果、その色相数は10であった。
【0025】得られた水素化樹脂は、原料樹脂に比較し
て軟化点が著しく低下し、水素化分解が起こっているこ
とが明らかである。この水素化樹脂の軟化点を上昇させ
るために、再度ロータリーオバポレータにより、260
℃、15Torr、1時間の条件下で、さらに樹脂の低分子
量物を留去させた結果、水素化樹脂の軟化点は102℃
に上昇したが、その収量は237gに低下した。
【0026】(比較例2)ニッケル触媒を3.2gとし
た以外は比較例1と同様な方法で水素化し、水素化樹脂
246gを得た。得られた水素化樹脂の軟化点は98℃
であったが、ハーゼン色相数は50とやや淡黄色な着色
が残り水素添加が不十分であった。
【0027】(比較例3)ニッケル触媒6.3gと粉末
状の市販水酸化カルシウム0.2gの共存下で水素化し
た以外は比較例1と同様に行った。
【0028】得られた水素化樹脂は244gで軟化点は
97℃であり、ハーゼン色相数は10であった。比較例
1よりもやや水素化分解は抑制されるものの、まだ十分
とは云い難い。
【0029】(比較例4)ニッケル触媒3.2gと水酸
化カルシウム3.5gの共存下で水素化した以外は比較
例1と同様に行い、水素化樹脂245gを得た。
【0030】得られた水素化樹脂の軟化点は105℃で
あったが、ハーゼン色相数は60と著しく劣り、水素化
分解は抑制されるものの水素化反応への悪影響が認めら
れ、あまり好ましくない。
【0031】(実施例1)ニッケル触媒6.3gと水酸
化カルシウム1gの共存下で水素化した以外は比較例1
と同様に行い、水素化樹脂246gを得た。
【0032】得られた水素化樹脂の軟化点は105℃で
あり、ハーゼン色相数は5となり、水素化分解は完全に
抑制され、さらに水素化反応も促進されたことが明かで
ある。
【0033】(実施例2)ニッケル触媒3.2gと水酸
化カルシウム1gの共存下で水素化した以外は比較例1
と同様に行い、水素化樹脂247gを得た。
【0034】得られた水素化樹脂の軟化点は104.5
℃であったが、ハーゼン色相数は10であり、比較例1
に対して半量のニッケル触媒でも十分に水素化反応が進
行し、かつ水素化分解も抑制されていることが判る。
【0035】(実施例3)水酸化カルシウムに代えて、
粉末状の市販の酸化カルシウム1gを用いた以外は実施
例2と同様に行い、水素化樹脂245gを得た。
【0036】得られた水素化樹脂の軟化点は104℃、
ハーゼン色相数は10であり、酸化カルシウムでも有効
であることが判る。
【0037】(実施例4)ニッケル触媒3.2gと粉末
状の市販の水酸化マグネシウム1gの共存下に水素化し
た以外は比較例1と同様に行い、水素化樹脂246gを
得た。
【0038】得られた水素化樹脂の軟化点は105℃で
あり、ハーゼン色相数は10となり、水素化分解は完全
に抑制され、さらに水素化反応も促進されたことが明か
である。
【0039】(比較例5)ヨウ素価240、ガードナー
色相8、粘度1,050cSt/50℃、引火点202
℃、流動点+9℃の脂肪族系液状炭化水素樹脂(マルカ
クリアーV:丸善石油化学社製)500g、さらに比較
例1で使用したニッケル触媒7.5gを1lのオートク
レーブに仕込み、水素圧60Kg/cm2にて200℃で3
時間水素化反応を行った。反応後触媒をロ過分離し、粘
度810cSt/50℃、引火点165℃の無色透明に近
い水素化液状樹脂490gを得た。
【0040】水素化度の指標として、水素化液状樹脂を
そのままハーゼン比色計で色相を測定した結果、その色
相数は5であった。
【0041】得られた水素化液状樹脂は、原料樹脂に比
較して粘度および引火点が大幅に低下し、水素化分解が
激しいことが明らかである。
【0042】この水素化液状樹脂の粘度、引火点を上昇
すべく、減圧蒸留を行い軽質分を留去した結果、粘度
1,040cSt/50℃、引火点201℃のものを得た
が、その収量は476gに低下した。
【0043】(比較例6)ニッケル触媒3.8gを用い
た以外は比較例5と同様に実施し、水素化液状樹脂49
2gを得た。得られた水素化液状樹脂の粘度は870cS
t/50℃、引火点は168℃であり、さらにハーゼン
色相数は40とかなり劣る結果であった。
【0044】(実施例5)ニッケル触媒3.8gと粉末
状の市販の水酸化カルシウム2.5gの共存下に220
℃で水素化した以外は比較例5と同様に行い、水素化液
状樹脂493gを得た。
【0045】得られた水素化液状樹脂の粘度は1,05
0cSt/50℃、引火点202℃、ハーゼン色相数は5
であり、水素化分解は完全に抑制され、さらに水素化反
応も促進されたことが明かである。
【0046】(実施例6)ニッケル触媒3.8gと粉末
状の市販の水酸化マグネシウム1.9gの共存下に水素
化した以外は比較例5と同様に行い、水素化液状樹脂4
91gを得た。
【0047】得られた水素化液状樹脂の粘度は1,03
0cSt/50℃、引火点201℃、ハーゼン色相数は5
であった。
【0048】
【発明の効果】本発明の水素化炭化水素樹脂製造法は、
触媒としてニッケル金属触媒と共にアルカリ土類金属の
水酸化物または/および酸化物を用いることにより、水
素化を十分に行うと共に水素化分解を選択的に抑制し得
るので、軟化点や引火点の低下を引起こすことなく短時
間内に色相を改善することができるという効果がある。
また、原料炭化水素樹脂の固体、液体の形状を問わず、
従来の高価な触媒に比べて安価なニッケル金属触媒を少
量使用するので水素化触媒コストを著しく節約できると
ともに、収量もほぼ定量的であるので、工業的に極めて
経済的な方法であるという効果もある。さらに、液状炭
化水素樹脂の水素化においても、粘度や引火点の低下が
みられないため、水素化後は脱触媒工程を経るだけで製
品を得ることができ、従来、水素化製品の、これら性状
を調整するために採られていた蒸留等の後工程が不要と
なり、製品の調整を簡便に行うことができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体上に担持されたニッケル金属を触媒
    として炭化水素樹脂を水素化するに際し、該担体に担持
    されていないアルカリ土類金属の水酸化物または/およ
    び酸化物を、該担体上に担持されたニッケル金属触媒1
    00重量部当たり5〜100重量部共存させることを特
    徴とする水素化炭化水素樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属がカルシウムまたはマ
    グネシウムである請求項に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭化水素樹脂が脂肪族系炭化水素樹脂で
    ある請求項1または2に記載の製造方法。
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