JP2623250B2 - アルミナセラミックと鉄・ニッケル系合金との接合体 - Google Patents

アルミナセラミックと鉄・ニッケル系合金との接合体

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JP2623250B2
JP2623250B2 JP62148037A JP14803787A JP2623250B2 JP 2623250 B2 JP2623250 B2 JP 2623250B2 JP 62148037 A JP62148037 A JP 62148037A JP 14803787 A JP14803787 A JP 14803787A JP 2623250 B2 JP2623250 B2 JP 2623250B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルミナセラミックと鉄・ニッケル系合金と
の接合およびその接合方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、真空期密性および高絶縁性が要求される電気機
器部品、例えば光電子像倍管をアルミナセラミックと金
属との接合体で構成するような場合、一般的にはアルミ
ナセラミックと鉄・ニッケル系合金との接合体が用いら
れる。これは鉄・ニッケル系合金にアルミナセラミック
と熱膨張係数の近似する合金が得られる為であり、アル
ミナセラミックの熱応力破壊を避けることができるから
である。
上記組合せによる接合体は、一般に“テレフンケン
法”と呼ばれる方法によって接合されている。この方法
は第2図に示すように、アルミナセラミック基板1上に
Mo−Mn混合粉末をペースト状にして一定厚さに塗布し、
加湿水素気流中で高温加熱してメタライズ層2を形成す
ると共に、メタライズ層2の表面にNiメッキ層3を施
し、更にNiメッキ層3の表面にろう材4を介して鉄・ニ
ッケル系合金基板5を載せ置いて接合していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上述のようなテレフンケン法によって
接合体を得る場合、Mo−Mn混合粉末によって形成するメ
タライズ層の接合機構に起因する問題があった。これは
加湿水素気流中での高温加熱によって、Moは金属状態を
維持するが、適当濃度の水分が供給されることで酸素分
圧がコントロールされ、Mn表面が酸化されてMnOとな
る。そして、このMnOがアルミナセラミック基板の主成
分であるAl2O3およびアルミナセラミック中に不純物と
して含まれるSiO2と反応し、MnO−Al2O3−SiO2系の低融
点ガラスを形成して、Mo−Mnの空隙を充填する形でアル
ミナセラミック基板1との接合が行なわれる。従って、
上記メタライズ層2はMo−Mn−MnO−Al2O3−SiO2系が反
応相として形成されることになる。
この時、水素気流中に供給される水蒸気量は、酸素分
圧と関連して形成されるMnO−Al2O3−SiO2系ガラスの組
成、即ち熱膨張係数などの物性に大きく影響し、厳密な
コントロールがなされないと、Mo−Mnメタル間に微小ク
ラックが発生し、真空気密性が損なわれるといった問題
があった。
また、この接合方法はアルミナセラミックと合金との
間にメタライズ層、メッキ層、およびろう材層を順次形
成する多段プロセスであり、かつ上記酸素分圧の条件、
制御等も煩雑となるため、コストの高い接合方法となっ
ていた。
更に、このような方法ではアルミナセラミック中に含
まれる不純物としてのSiO2が接合に関与するため、純度
94〜96%のアルミナセラミックが一般に使用され、99.5
%以上のAl2O3を含む高純度アルミナセラミックは使用
されなかった。その結果、このような純度の低いアルミ
ナセラミックを使用するために、高純度アルミナセラミ
ックで得られる高絶縁特性が損なわれ、光電子管として
用いるような場合、高電圧に対しては不利となってい
た。
一方、上記テレフンケン法とは別に、チタンを数%含
む活性金属ろう材、例えばAg−Cu−Ti又はCu−Tiなどの
系を用いて接合する方法も知られている。この接合方法
ではAg−CuあるいはCuなどの軟質金属が共存することで
アルミナセラミックと鉄・ニッケル系合金の高温域での
熱膨張差(一般に500℃以上では鉄・ニッケル系合金の
熱膨張係数がアルミナセラミックのそれよれ急激に大き
くなる)を緩和して、良好な接合体を得られることが知
られている。
しかしながら、最近は光電子像倍管の性能要求も厳し
くなりつつあり、高温での使用に耐えられることが必要
となるが、上述のようにAg,Cuなどの軟質金属を含む場
合は耐高温性能が著しく低下するものであった。
そこで本発明の技術的課題は、高温での使用において
も十分な接合強度および封着性能が保持し、電子管等と
して使用する時も真空気密性を十分に保持し得る接合体
を簡易な手段で得る点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記技術的課題の解決のために、アルミナセ
ラミックと鉄・ニッケル系合金との接合体において、両
者の間に、アルミナセラミック側から順に、層厚が2μ
m以下の高チタン含有の接合層と、層厚が40μm以下の
鉄・ニッケル・チタンを主成分とする合金層とを形成し
てなることを特徴とするものである。
即ち、上述の手段によれば、チタン薄膜又はチタン薄
板と鉄・ニッケル合金とが高温下で反応し、その結果、
アルミナセラミック界面にFe−Ni−Tiを主成分とする融
体を形成し、この融体がアルミナセラミックと良好な反
応性および濡れ性を持つことで強固かつ気密性のある接
合体が一段階で形成しうるものである。
本発明に係る接合体は第1図に示すように、アルミナ
セラミック1と鉄・ニッケル系合金5との間に、高チタ
ン含有の接合層6と鉄・ニッケル・チタンを主成分とす
る合金層7を有するものであるが、アルミナセラミック
1と鉄・ニッケル系合金5との接合機構を形成するの
は、高チタン含有の接合層6である。この接合層6は若
干の酸素をアルミナセラミック側より取り込みつつ鉄・
ニッケル系合金5と反応して形成される、(Fe−Ni)2T
i4Oに似た構造のものであり、この接合層6の厚さは2
μm以下、好ましくは0.1〜0.6μm程度とすることが必
要である。
一方、鉄・ニッケル・チタンを主成分とする合金層7
は、加熱接合時に形成された融体が鉄・ニッケル系合金
5側に拡散することで必然的に形成されるものである
が、鉄・ニッケル系合金に比べて熱膨張係数が大きく、
またチタンを含むことで展延性も減少する。従って、上
記合金層7の形成を避けることはできず、その厚みは40
μm以下とすることが必要である。
上記接合層6と上記合金層7の厚みの調整は、チタン
薄膜又はチタン薄板の厚み、加熱温度、加熱時間を制御
することにより容易に行うことができる。
例えば、高真空蒸着によりアルミナセラミック上に厚
さ1〜20μmのチタン薄膜を形成するか、又は多段圧延
法等により予め厚さ3〜20μmに形成したチタン薄板
を、アルミナセラミックと鉄・ニッケル系合金の間に挿
入し、5×10-5Torr以下の真空中若しくは不活性ガス中
で温度1100〜1300℃により5〜30分間加熱処理すること
によって簡単に厚さの制御を行うことができる。
尚、チタン薄膜ないし薄板は、特に後者の場合相接す
る合金層およびアルミナセラミックとの反応ないし拡散
において界面近傍が関与するに過ぎず、接合層厚とは必
ずしも正比例関係にはないが、それらの厚さがそれぞれ
20μmを超える場合は、接合層中で生成する反応融体量
が多くなり外部への流出を生じ易く、高電圧に対する絶
縁耐力が著しく低下する場合がある。
薄膜の場合、下限1μmは接合に必要な反応融体量を
確保する為の厚さの下限であり、薄板の場合の下限3μ
mは、取扱い操作上の作業性限界である。
〔実施例〕
(実施例−1) 真空ベーキングテスト 接合層厚の異なるアルミナセラミックと鉄・ニッケル
系合金とを5×10-5Torr真空中で1120〜1270%、10分間
加熱処理し、数種の接合体を得、これらを800℃で4時
間真空ベーキングした後、耐リーク性を調べた。結果を
表−1に示す。
(実施例−2) 圧縮剪断強度試験 接合厚層の違いが圧縮剪断強度にどのように影響する
かを調べた。接合層の形成材としてチタン薄板を用い、
また試験方法はクロスヘッドスピード0.5mm/minの圧縮
剪断強度試験(常温)によった。結果を比較例と共に表
−2に示す。
〔効果〕 以上説明したように、本発明に係るアルミナセラミッ
クと鉄・ニッケル系合金との接合体においては、高温使
用にも充分な接合強度や封着性能を保持し、接合強度が
従来技術の製品よりも大きくなり、例えば、この接合体
を電子管等の真空封管に適用した場合でも、優れた耐電
圧および耐気密性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る接合体の接合部構造を示す拡大
図、第2図は従来における接合構造の一例を示す図であ
る。 1……アルミナセラミック 5……鉄・ニッケル系合金 6……高チタン含有の接合層 7……鉄・ニッケル・チタンを主成分とする合金層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミナセラミックと鉄・ニッケル系合金
    との接合体において、両者の間に、アルミナセラミック
    側から順に、層厚が2μm以下の高チタン含有の接合層
    と、層厚が40μm以下の鉄・ニッケル・チタンを主成分
    とする合金層とを形成してなる ことを特徴とするアルミナセラミックと鉄・ニッケル系
    合金との接合体。
JP62148037A 1987-06-16 1987-06-16 アルミナセラミックと鉄・ニッケル系合金との接合体 Expired - Lifetime JP2623250B2 (ja)

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