JP2623214B2 - 等速回転継手 - Google Patents

等速回転継手

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JP2623214B2
JP2623214B2 JP5340618A JP34061893A JP2623214B2 JP 2623214 B2 JP2623214 B2 JP 2623214B2 JP 5340618 A JP5340618 A JP 5340618A JP 34061893 A JP34061893 A JP 34061893A JP 2623214 B2 JP2623214 B2 JP 2623214B2
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JP
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joint
journal
roller
spherical
axis
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JP5340618A
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JPH06241239A (ja
Inventor
ヴィンフライト・ブッシュ
ユーゲン・スタール
Original Assignee
ジー・ケー・エヌ・オートモーティヴ・アクチエンゲゼルシャフト
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内周面において等角度
間隔に継手の長手軸線に沿って平行に延びる3本の案内
溝を有しかつ前記各案内溝が2つの案内軌道を備えたア
ウタジョイントと、前記案内軌道に転動可能に接触する
ローラ組立体を各先端部に備えかつ継手の長手軸線に対
して半径方向外方に延びる3本のジャーナルを備えたイ
ンナジョイントと、前記ローラ組立体が、内ローラとニ
ードル軸受を介して該内ローラに回転可能に支承された
外ローラとから成る形式のトリポード型等速回転継手に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フック式継手において英国公開特許公報
第2117088号に見られる如く、ジャーナルクロス
のジャーナルを例えば回転させながら荒加工にかけてジ
ャーナルに条溝を設け、条溝内に溜油を蓄えることが既
に提案されている。
【0003】上記提案では、利点として、ジャーナルが
ニードル軸受のジャーナル上に配置されたニードルと線
接触している場合限定的表面が生じない。負荷は断続的
線接触を介して起き、接面圧力は条溝の構造的分布に依
存して変動する。
【0004】また、公知のジャーナル製造技術として、
ドイツ公開特許公報第2107459号に見られる如
き、2部分からなる工具を用いて加工物をプレス加工又
は鍛造することは知られている。この刊行物ではプレス
加工バリ又は鍛造バリを避けるため作製時鍛造バリ又は
プレス加工バリが生じないよう材料量を配分するよう提
案される。
【0005】しかしこの提案では欠点として材料量を正
確に配分することができず、僅かではあるがプレス加工
バリ又は鍛造バリがなお発生するか又は金型が完全には
充填されないかのいずれかとなり、未充填箇所が発生
し、加工物は結局所望の形状どおり製造することができ
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、トリ
ポード型等速回転継手のジャーナルを改良し、トルク負
荷の下で接面圧力の分布向上が達成され、更には溜油用
に自由空間が用意されるようにすることである。
【0007】さらに、このような継手のジャーナルは、
プレス加工バリ又は鍛造バリが後の使用に悪影響を及ぼ
さず又後の再加工が不要となるよう凸面湾曲した外周面
を有することが肝要であり、本発明の課題はかかる構成
のトリポード型等速回転継手を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題が本発明によれ
ば、前記インナジョイントが、2部分からなる塑性加工
工具を用いて塑性加工により製造され、かつ前記塑性加
工工具の接合部により生じたバリが、継手軸線に対して
垂直に交差する平面内に形成され、さらに、前記ジャー
ナルの先端部が、継手の回転方向に対向した2つの側方
部分に、それぞれ継手の長手軸線及び各ジャーナルの軸
線と平行に延びる面を形成していることにより解決され
る。
【0009】本発明によるこの構成によれば、継手の回
転方向に対向した2つの側にジャーナル軸線に平行に設
けられたこの2つの面に基づき、伝達されるトルクに依
存した周方向の力が2つの同じ大きさの分力に分解され
る。これにより、接面圧力はそれ相応に低い値となる。
【0010】同時に、この面とジャーナルに付属した包
絡円筒とにより形成された自由空間は潤滑油を蓄える溜
空間として役立ち、これにより、付加的に継手の騒音低
減が達成される。
【0011】また、同時に、ジャーナル状加工物に例え
ば軌道輪を再切削加工をなんら必要とすることなく嵌着
することができる。
【0012】本発明の有利な1つの有利な実施態様で
は、円筒形に形成されたジャーナルに面が設けてある。
【0013】さらに、本発明によるもう1つの有利な実
施態様によれば、球形に形成されたジャーナルに面が設
けてある。
【0014】これらにより、トリポードジャーナルを担
持したインナジョイントの再加工が回避され、また面は
安価な簡単な方法で設けることができる。
【0015】更に、本発明の別の1つの特徴によれば、
外ローラの球形に形成された外面が、円筒形に形成され
て同軸に配置された周面を備えており、該外ローラの回
転軸線を垂直に横切る外ローラの中心平面が、前記周面
の中心を横切って延びている。この構成により、アウタ
ジョイントの案内溝内でのローラ配置の外ローラの支え
は、周方向力を2つの分力に分割するのに利用される。
【0016】また、本発明の1つの実施例によれば、内
ローラが、球形に成形された内壁を有しており、かつ該
内壁が、前記面に対して垂直方向に作用する半径方向内
向きの力Fにより生じた前記内ローラの弾性変形を球形
ジャーナルに案内可能である。かかる構成は、既に指摘
した利点を維持しながら、球形内壁を有する内ローラ
が、経済的な制約内において簡単に球形ジャーナルに取
り付け可能であるという付加的利点を提供する。
【0017】
【実施例】図面に示した実施例を基に以下本発明を詳し
く説明する。
【0018】図1に示したトリポード等速継手1の従来
型インナジョイントは球形に構成したトリポードジャー
ナル2を備えている。インナジョイント1の中心に設け
てある穴3はトルクを伝達するシャフトを受容するのに
役立つ。
【0019】図2に認めることができるように内部円筒
形部品を受容できるようにするには再切削加工によって
バリ4を取り除かねばならない。
【0020】図3に示すインナジョイント1はやはり球
形ジャーナル2を備えており、本発明による平坦部5が
設けてある。図4から認めることができるようにバリは
ジャーナルの外側包絡円の内部にあり、それ故軌道輪等
を受容する場合何ら悪影響を及ぼさない。
【0021】図5に示す球形トリポードジャーナル2は
トリポードジョイントの場合一般にそうであるように内
ローラ6とニードル軸受8と外ローラ7とを受容してい
る。図5には内ローラ6の内部で摩擦式に支えられた球
形トリポードジャーナル2が示してある。平坦部5の故
に2つの担持範囲を認めることができ、こうして接面圧
力の分布が向上する。
【0022】同時に、利点として平坦部の範囲で予備グ
リースを長期間受容することができ、これにより潤滑条
件が向上する。
【0023】図6は円筒形トリポードジャーナル9を有
するインナジョイント1を示す。
【0024】図6のA−A断面を示す図7にやはり認め
ることができるようにバリ4は円筒形トリポードジャー
ナル9の外側包絡円の範囲内にある。
【0025】図8は図5と同様にころ軸受を介しトリポ
ードジャーナル9を片側で支える場合の力の分布を示
す。
【0026】図9に示す外ローラはやはり本発明により
プレス加工又は鍛造により製造したものである。この外
ローラ7ではバリが周方向に設けてあり、即ち外ローラ
7は周方向平坦部5を備えている。
【0027】図10にはトリポードジャーナルの円形に
構成した案内軌道10内で支えられた外ローラが示して
ある。
【0028】図11にはトリポードジャーナル全体が縦
断面図で示してある。アウタジョイント13はシャフト
12の方に延びたベローズ11により密封してある。
【0029】図12は周方向平坦部5を備えて案内軌道
10内に受容された周面14を備えた外ローラ7を示
す。
【0030】
【発明の効果】以上述べてきたとおり、本発明により、
プレス加工バリ又は鍛造バリが後の使用に悪影響を及ぼ
さず又後の再加工が不要となるよう凸面湾曲した外周面
を有するジャーナル状加工物を備えたトリポード型等速
回転継手を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】球形トリポードジャーナルを有するトリポード
等速継手のインナジョイントを示す。
【図2】球形トリポードジャーナルのA−A断面図であ
る。
【図3】本発明による球形トリポードジャーナルを有す
るトリポード等速継手のインナジョイントを示す。
【図4】球形トリポードジャーナルのA−A断面図であ
る。
【図5】内ローラとニードル軸受と外ローラとからなる
支承部の受容部を示す。
【図6】円筒形トリポードジャーナルを有するトリポー
ド等速継手のインナジョイントを示す。
【図7】円筒形トリポードジャーナルのA−A断面図で
ある。
【図8】円筒形トリポードジャーナルにおける内ローラ
とニードル軸受と外ローラとからなる支承部の配置を示
す。
【図9】外ローラ製造時の本発明の適用を示す。
【図10】アウタジョイントの案内軌道内で支えられた
外ローラを示す。
【図11】トリポードジョイントの全体図である。
【図12】平坦部を備えた外ローラの利用を示す。
【符号の説明】
1 トリポード等速継手のインナジョイント 2 球形トリポードジャーナル 3 内穴 4 バリ 5 平坦部 6 内ローラ 7 外ローラ 8 ニードル軸受 9 円筒形トリポードジャーナル 10 案内軌道 11 ベローズ 12 シャフト 13 アウタジョイント 14 周面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−67841(JP,A) 実開 昭62−25324(JP,U) 実開 昭61−32629(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面において等角度間隔に継手の長手
    軸線に沿って平行に延びる3本の案内溝を有しかつ前記
    各案内溝が2つの案内軌道を備えたアウタジョイント
    と、前記案内軌道に転動可能に接触するローラ組立体を
    各先端部に備えかつ継手の長手軸線に対して半径方向外
    方に延びる3本のジャーナルを備えたインナジョイント
    と、前記ローラ組立体が、内ローラとニードル軸受を介
    して該内ローラに回転可能に支承された外ローラとから
    成る形式のトリポード型等速回転継手において、 前記インナジョイント(1)が、2部分からなる塑性加
    工工具を用いて塑性加工により製造され、かつ前記塑性
    加工工具の接合部により生じたバリ(4)が、継手軸線
    に対して垂直に交差する平面内に形成され、 さらに、前記ジャーナルの先端部が、継手の回転方向に
    対向した2つの側方部分に、それぞれ継手の長手軸線及
    び各ジャーナル(2)の軸線と平行に延びる面(5)を
    形成していることを特徴とする等速回転継手。
  2. 【請求項2】 円筒形に形成されたジャーナル(2)に
    面(5)が設けてあることを特徴とする請求項1記載の
    継手。
  3. 【請求項3】 球形に形成されたジャーナル(2)に面
    (5)が設けてあることを特徴とする請求項1記載の継
    手。
  4. 【請求項4】 外ローラ(7)の球形に形成された外面
    が、円筒形に形成されて同軸に配置された周面(14)
    を備えており、該外ローラの回転軸線を垂直に横切る外
    ローラの中心平面が、前記周面の中心を横切って延びて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の継手。
  5. 【請求項5】 内ローラ(6)が、球形に成形された内
    壁を有しており、かつ該内壁が、前記面(5)に対して
    垂直方向に作用する半径方向内向きの力により生じた前
    記内ローラの弾性変形を球形ジャーナルに案内可能であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の継手。
JP5340618A 1992-12-08 1993-12-08 等速回転継手 Expired - Lifetime JP2623214B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4241275 1992-12-08
DE42-41-275-7 1992-12-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06241239A JPH06241239A (ja) 1994-08-30
JP2623214B2 true JP2623214B2 (ja) 1997-06-25

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ID=6474676

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5340618A Expired - Lifetime JP2623214B2 (ja) 1992-12-08 1993-12-08 等速回転継手

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BR (1) BR9303354A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI298767B (en) 2002-10-25 2008-07-11 Ntn Toyo Bearing Co Ltd Tripod type constant velocity joint
JP4652267B2 (ja) * 2006-04-17 2011-03-16 Ntn株式会社 トリポード型等速自在継手

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS575534U (ja) * 1980-06-10 1982-01-12
JPS59107740A (ja) * 1982-12-10 1984-06-22 Toyota Motor Corp 等速ジヨイントのインナ−レ−スの製造方法
JPH0212326Y2 (ja) * 1986-01-17 1990-04-06
FR2621368B1 (fr) * 1987-10-01 1991-08-30 Glaenzer Spicer Sa Joint homocinetique du type tripode a retenue axiale

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06241239A (ja) 1994-08-30
BR9303354A (pt) 1994-06-28

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