JP2622074B2 - コーナー部の寸法測定装置 - Google Patents

コーナー部の寸法測定装置

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JP2622074B2
JP2622074B2 JP21444293A JP21444293A JP2622074B2 JP 2622074 B2 JP2622074 B2 JP 2622074B2 JP 21444293 A JP21444293 A JP 21444293A JP 21444293 A JP21444293 A JP 21444293A JP 2622074 B2 JP2622074 B2 JP 2622074B2
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明仁 射場
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株式会社酒井鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角度を有する2つの部
材の接合部分から、これらの各部材に設けられた任意の
位置までの寸法を測定するコーナー部の寸法測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築、土木、あるいは機械の
組立て分野においては、例えば、所定の角度で接合され
た2つの部材の一方、あるいは両方に、ボルト等の締結
手段により他の部材を締結するような場面が多々ある。
【0003】例えば、図9に示すように、高電圧送電線
用の鉄塔等において、主柱部材100に水平部材102
を接合し、この水平部材102に連結部材104等をボ
ルト等の締結手段を用いて取付けるような場合がある。
この際、連結部材104及び水平部材102には、それ
ぞれ締結用のボルト用穿孔部105,106が穿設され
ており、これらの各ボルト用穿孔部105,106のピ
ッチ110や、主柱部材100と水平部材102との接
合部分から水平部材102のボルト用穿孔部105(図
9では左側のボルト用穿孔部105)までの寸法108
等は設計上予め設定されている。しかしながら、実際の
設置作業の際には、これらのピッチ110や寸法108
が適正値からずれていたり、あるいは組立て誤差等の種
々の理由から、連結部材104が水平部材102に取り
付かない等の不都合を生じる場合がある。
【0004】そこで、上記鉄塔の組立てに際しては、こ
のような不都合を事前に発見するべく、現場での組立て
作業の前に、鉄塔の仮組立検査を行いピッチ110や寸
法108のずれ等を見つけ出し、追加工等の作業により
例えばボルト用穿孔部105,106等の穿孔位置等に
修正を適宜施すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な鉄塔の構造では、多くの場合、主柱部材100と水平
部材102とを隅肉溶接により接合することが行われて
いる。
【0006】従って、上述のような仮組立検査におい
て、各ボルト用穿孔部105,106のピッチ110を
測定することはできても、主柱部材100と水平部材1
02の接合部分から水平部材102のボルト用穿孔部1
05までの寸法108を測定することは、図9に示すよ
うな溶接部分120の存在により不可能な場合がある。
【0007】このような場合、現状では、作業者が溶接
部分120の上部に鋼尺を乗せ上げる等して寸法を測定
し、この寸法から実際の寸法108を推測、あるいは計
算する等して求め、その値に基づいてボルト用穿孔部1
05の穿孔位置等に修正を施すようにされている。
【0008】しかしながら、このような測定作業では、
作業効率が悪く、何よりも測定値の正確さに欠けるとい
う不都合がある。
【0009】従って、上記のような不都合を解消するべ
く、主柱部材100と水平部材102の成す角度に応じ
て、溶接部分120を避けて寸法測定ができるような当
て型タイプの治具を用いることが考えられるが、主柱部
材100と水平部材102との成す角度は鉄塔毎、ある
いは鉄塔の部位毎に異なるので、その全ての角度に応じ
た治具を製作するのは、その数が極めて多くなり、治具
の保管、あるいは鉄塔等のような高所での作業の携帯に
不便で、必ずしも得策とは言い難い。
【0010】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、角度を有する2つの部材の接合部分か
ら、これらの各部材に設けられた任意の位置までの寸法
を、部材の成す角度や溶接部分に左右されることなく測
定することができるコーナー部の寸法測定装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、角度を有する
2つの部材の接合部分から各部材上の任意の位置までの
寸法を測定する装置であって、2枚のプレート部材が同
一回転軸を有して相対回転可能に重ねられるとともに、
これらの各プレート部材に、上記各部材に当接されてこ
れらの各部材に沿ってスライド自在なスケール部材がそ
れぞれ装着され、上記片方のプレート部材には、角度目
盛が設けられ、他方のプレート部材には、上記2つの部
材の成す角度を上記角度目盛で示すための指針部材が設
けられ、上記各プレート部材には、上記角度目盛及び指
針部材により読み取られた上記2つの部材の成す角度に
応じて上記各スケール部材をスライドさせるべき位置を
記したスライド目盛がそれぞれ設けられ、上記各スケー
ル部材には、各スケール部材を上記スライド目盛の所定
の目盛に位置決めするための指針部材がそれぞれ設けら
れたものである(請求項1)。
【0012】また、角度を有する2つの部材の接合部分
から各部材上の任意の位置までの寸法を測定する装置で
あって、2枚のプレート部材が同一回転軸を有して相対
回転可能に重ねられるとともに、これらの各プレート部
材に、上記各部材に当接されてこれらの各部材に沿って
スライド自在なスケール部材がそれぞれ装着され、上記
各プレート部材には、その縁部でプレート部材同士が交
差する部分に、上記2つの部材の成す角度に応じたプレ
ート部材同士の交差位置を記した交差位置目盛が設けら
れるとともに、この交差位置目盛により読み取られた交
差位置に応じて上記各スケール部材をスライドさせるべ
き位置を記したスライド目盛が設けられ、上記各スケー
ル部材には、各スケール部材を上記各プレート部材のス
ライド目盛の所定の目盛に位置決めするための指針部材
がそれぞれ設けられたものである(請求項2)。
【0013】さらに、上記請求項2において、上記各プ
レート部材に記された上記交差位置目盛と上記スライド
目盛とは、それぞれ対応する目盛同士が線分で結ばれた
ものであってもよい(請求項3)。
【0014】
【作用】上記請求項1記載のコーナー部の寸法測定装置
を用いて角度を有する2つの部材の接合部分から各部材
上の任意の位置までの寸法を測定する際には、先ず、各
スケール部材を上記各部材にそれぞれ当接させ、この状
態でプレート部材の指針部材が指す角度目盛の位置より
上記2つの部材の成す角度を読み取る。そして、この角
度に対応するスライド目盛の位置に各スケール部材の指
針部材が位置決めされるように各スケール部材を移動さ
せた後、スケール部材上で寸法を読み取ることで、2つ
の部材の接合部分から各部材上の任意の位置までの寸法
を測定することができる。
【0015】これによれば、角度を有する2つの部材の
接合部分に溶接部分等が存在しても、2つの部材の接合
部分から各部材上の任意の位置までの寸法を正確に測定
することが可能になる。この際、2つの部材の成す角度
に応じて各プレート部材を回転させて2つの部材の成す
角度を読み取り、これに応じて各スケール部材を移動さ
せるので、2つの部材の成す角度に左右されることなく
測定を行うことができる。
【0016】また、上記請求項2記載のコーナー部の寸
法測定装置を用いて、角度を有する2つの部材の接合部
分から各部材上の任意の位置までの寸法を測定する際に
も、各スケール部材を上記各部材にそれぞれ当接させ
て、上記2つの部材の成す角度に応じてスケール部材を
移動させるのであるが、この際、請求2記載のコーナー
部の寸法測定装置においては、上記各プレート部材の縁
部で、プレート部材同士が交差する部分に、2つの部材
の成す角度に対応するプレート部材同士の交差位置を記
した交差位置目盛が設けらているので、この交際位置目
盛から各プレート部材の交差位置を読み取り、その交差
位置に応じたスライド目盛の位置に各スケール部材の指
針部材を位置決めするようになっている。
【0017】また、このとき上記交差位置目盛とスライ
ド目盛との互いに対応する目盛同士を線分で結ぶように
してもよい(請求項3)。
【0018】
【実施例】本発明に係るコーナー部の寸法測定装置の第
1実施例について図面を用いて説明する。図1は、コー
ナー部の寸法測定装置を示す正面図で、図2は、コーナ
ー部の寸法測定装置を示す組立て斜視図である。
【0019】これらの図に示すように、コーナー部の寸
法測定装置(以下、測定装置と略す)は、第1プレート
10と、この第1プレート10に回転可能に装着される
第2プレート12とを有し、これらの各プレート10,
12に、被測定部材の接合部分から測定部材上の任意の
位置までの寸法を測定するためのスケール14,16が
それぞれ取付られた構成を有している。
【0020】上記第1プレート10は、例えばステンレ
ス製、あるいは樹脂製の板材料が略方形状に形成された
部材で、その片側端部位(図1では右側端部位)には、
上記第2プレート12を装着するためのボルト部材22
が突設され、その上方(図1で上方)には、測定時に被
測定部材の成す角度を検出するための角度目盛34が刻
設されている。
【0021】また、第1プレート10の他側端部位(図
1では左側端部位)には、上記スケール14がスライド
自在に装着されるとともに、このスケール14を被測定
部材の成す角度に応じて移動、位置決めするためのスラ
イド目盛36が刻設されている。
【0022】上記スケール14には、その長手方向(図
1では垂直方向)に延びる一対の長孔17が同方向に並
設され、これらの長孔17に、ワッシャ29を介して蝶
型ボルト30がそれぞれ挿通されている。これらの蝶型
ボルト30はさらに上記第1プレート10に螺設された
ねじ孔28に螺着されており、これによってスケール1
4が上記第1プレート10に取付られている。すなわ
ち、スケール14は、上記蝶型ボルト30が締付けられ
た状態で第1プレート10に固定され、緩められた状態
で上記長孔17に沿ってスライドするようにされてい
る。
【0023】また、スケール14には、その片側縁部
(図1では左側縁部)に寸法測定用の目盛が記されてな
る測定面14aが形成されるとともに、その他側縁部
(図1では右側縁部)には、ボルト部材22に向かって
延びる突出部18が一体に形成されており、この突出部
22に、スケール14を上記スライド目盛36に位置決
めするための指針部19が設けられている。つまり、寸
法測定の際には、蝶型ボルト30を緩めた後、スケール
14を移動させ、被測定部材の成す角度に応じたスライ
ド目盛36の所定の位置に指針部19を位置決めして蝶
型ボルト30を締め付けるようになっている。このと
き、スケール14のがた等による測定精度の低下を防止
するため、上記第1プレート10にはスケール14の長
手方向に一対の位置決めピン32が立設されており、ス
ケール14を固定する際には、スケール14を位置決め
ピン32に当接させた状態で蝶型ボルト30を締め付け
るようになっている。
【0024】一方、上記第2プレート12は、ステンレ
ス製、あるいは樹脂製の板材料が略三角形状に形成され
た部材で、その略中央上部寄りの位置には、上記第1プ
レート10への取付に際し、上記ボルト部材22が挿通
される装着用穿孔部23が穿設される。さらに、その上
部には突出部11が一体に形成され、この突出部11に
上記第1プレート10の角度目盛34を指すべき指針部
13が設けられている。
【0025】第2プレート12の下端部位(図1で下端
部位)には、上記スケール16がスライド自在に装着さ
れるとともに、このスケール16を被測定部材の成す角
度に応じて移動、位置決めするためのスライド目盛38
が刻設されている。
【0026】上記スケール16も、基本的には上記スケ
ール14と同一の構成を有しており、その長手方向(図
1では左右方向)には、同方向に延びる一対の長孔17
が並設され、これらの長孔17に、ワッシャ29を介し
て蝶型ボルト30が挿通されている。そして、これらの
蝶型ボルト30が、第2プレート12のねじ孔28にそ
れぞれ螺着されることで、スケール16が上記第2プレ
ート12に取付けられ、各蝶型ボルト30を締付け、あ
るいは緩めることで、スケール16が第2プレート12
に固定され、あるいは長孔17に沿ってスライドするよ
うにされている。
【0027】また、上記スケール16には、その下端縁
部(図1で下端縁部)に寸法測定用の目盛が記されてな
る測定面16aが形成されるとともに、その上端縁部
(図1で上端縁部)には、上記装着用穿孔部23に向か
って延びる突出部20が一体に形成されており、この突
出部20に、スケール16を上記スライド目盛38に位
置決めするための指針部21が設けられている。つま
り、寸法測定の際には、上記スケール14同様、蝶型ボ
ルト30を緩めた後、スケール16を移動させ、被測定
部材の成す角度に応じたスライド目盛38の所定の位置
に指針部21を位置決めして蝶型ボルト30を締め付け
るようになっている。なお、スケール16のがたによる
測定精度の低下を防止するため、第2プレート12にも
スケール16の長手方向に一対の位置決めピン32が立
設されており、スケール16を固定する際には、スケー
ル16をこれらの位置決めピン32に当接せた状態で蝶
型ボルト30を締め付けるようになっている。
【0028】そして、上記のように構成された第1プレ
ート10と第2プレート12とは、図2に示すように、
第1プレート10のボルト部材22が第2プレート12
の装着用穿孔部23に挿通された後、ボルト部材22
に、ワッシャ24を介して蝶型ナット26が螺着される
ことにより組立てられており、上記蝶型ナット26を締
付けることで第2プレート12が第1プレート10に固
定される一方、緩めることで第2プレート12が第1プ
レート10に対して回転可能とされている。
【0029】以上、コーナー部の寸法測定装置の構成に
ついて大旨説明したが、ここで上記測定装置の原理につ
いて図4及び図5を用いて説明した後、上記測定装置の
主要部の構成について図3を用いてより詳細に説明する
ことにする。
【0030】先ず、図4及び図5に示すように、XY平
面上に、原点Oを一頂点とする一辺の寸法がZである正
方形OaFAを設けるとともに、その外側に対角点Fを
共有し、それぞれX軸、Y軸上にその長辺を有する同一
形状の2つの長方形ABDF(長方形TA)及び長方形
abdF(長方形TB)を設け、上記長方形TBを点F
を中心に回転させた場合を考える。この際、回転後の長
方形TBの点a,bをそれぞれ点a′,b′とする。
【0031】そして最初に、上記長方形TBを、図4の
一点鎖線に示すように、点Fを中心として反時計回りに
角度θだけ回転させた場合において、回転後の長方形T
Bの辺a′b′とY軸との交点をP,この辺a′b′の
延長線RとX軸との交点をQとし、さらに、∠aFa′
=θ1,∠OPQ=θ2,∠aFP=θ3として、線分
OQの寸法を求めると、 OQ=tanθ2(aO−aP) ……(1) と与えられる。この際、 aO=aF=Z ……(2) θ=θ1=θ2 ……(3) aP=a′P ……(4) θ3=θ1/2 ……(5) aP=tanθ3・aF ……(6) とすることができるので、線分OQの寸法は上記(1)
〜(6)式により、 OQ=tanθ(Z−tanθ/2・Z) ……(7) と与えられる。
【0032】一方、上記長方形TBを、図5の一点鎖線
に示すように、点Fを中心として時計回りに角度θだけ
回転させた場合において、回転後の長方形TBの辺a′
b′の延長線RとY軸との交点をS,X軸との交点をQ
とし、さらに∠aFa′=θ1,∠OSQ=θ2,∠a
FS=θ3として、線分OQの寸法を求めると、 OQ=tanθ2(aO+aS) ……(8) と与えられる。この際、 θ=θ1=θ2 ……(9) aS=a′S ……(10) θ3=θ1/2 ……(11) aS=tanθ3・aF ……(12) とすることができるので、もとめる線分OQは上記
(2)及び(8)〜(12)式により、 OQ=tanθ(Z+tanθ/2・Z) ……(13) と与えられる。
【0033】つまり、Zは予め設定されている定数なの
で、長方形TBの回転角度θが求まれば、線分OQの寸
法は、上記(7),(13)式に基づいて求められる。
【0034】ところで、上記図4及び図5において、X
軸,Y軸及び延長線Rをそれぞれ平面と考えれば、X軸
とY軸とは点Oで垂直に交わる平面、図4に示す延長線
RとX軸とは点Qで交わり、かつ鈍角(∠b′QB>9
0°)を有する平面、図5に示す延長線RとX軸とは点
Qで交わり、かつ鋭角(∠b′QB<90°)を有する
平面とすることができ、さらに、X軸上に任意の点Eを
設けた場合、本発明により求めるべき寸法は、上記各平
面の交わり部分、すなわち点O及び点Qから点Eまでの
寸法とすることができる。
【0035】従って、長方形TBが回転されていない状
態(つまり辺abと辺ABが垂直な状態)を基準とし
て、長方形TAの辺AB部分に、原点OからX軸上の任
意の点Eまでの寸法を測定できるスケールを設けたと仮
定すれば、このスケールから線分OEの寸法を直接読み
取ることができる。
【0036】一方、上記スケールを用いて線分QEの寸
法を求めようとした場合には、上述の通り、スケール
が、辺abと辺ABが垂直な状態でのみ線分OEの正確
な寸法を測定しうるようにされているので、直接スケー
ルの寸法目盛を読み取ったのでは、線分OEの寸法を読
み取ったに過ぎす、その読み取り寸法は、実際の線分Q
Eの寸法よりも、図4及び図5に示すように、線分OQ
の寸法分だけ、短く、あるいは長くなってしまう。より
具体的には、図4に示すように、∠b′QB>90°の
場合には、線分OQの寸法分だけ長く、図5に示すよう
に、∠b′QB<90°の場合には、線分OQの寸法分
だけ短くなっている。
【0037】従って、上記スケールを用いて線分QEの
寸法を直接読み取ろうとすれば、∠b′QBの大きさに
応じてスケールを移動させることが必要となる。具体的
に説明すると、∠b′QB>90°の場合には、スケー
ルの読み取り寸法が、実際の線分QEの寸法より線分O
Qの寸法分だけ長くなるのであるから、この際には、線
分OQの寸法分だけスケールの読み取り値が小さくなる
方向(すなわち、図4の右方向)にスケールを移動さ
せ、∠b′QB<90°の場合には、スケールの読み取
り寸法が、実際の線分QEの寸法より線分OQの寸法分
だけ短くなるのであるから、この際には、線分OQの寸
法分だけスケールの読み取り値が大きくなる方向(すな
わち、図5の左方向)にスケールを移動させることで、
線分QEの寸法を直接スケールから読み取ることが可能
となる。
【0038】この際、スケールを移動させるべき寸法
(移動量)、すなわち線分OQの寸法は、上述の通り、
長方形TBが回転される方向、換言すれば、延長線Rと
X軸との成す角度(∠b′QB)が鈍角の場合と鋭角の
場合とではその算出式が異なるので、上記スケールの移
動量の算出において、∠b′QB>90°の場合には上
記(7)式に基づいて、∠b′QB<90°の場合には
上記(13)式に基づいてそれぞれ求めることが必要で
ある。
【0039】そこで、上記測定装置は、この原理に基づ
いて、上述の通り回転可能な2枚のプレート10及び1
2を設けるとともに、これらの各プレート10,12に
それぞれスライド自在なスケール14,16を設け、被
測定部材の成す角度に応じて各スケール14,16を移
動するようにし、各目盛等を記すに際しては、以下に説
明するような構成を採用した。
【0040】すなわち上記測定装置においては、図3に
示すように、スケール14の測定面14a及びスケール
16の測定面16aがX軸及びY軸にそれぞれ当接され
た垂直な状態で、各プレート10,12の回転軸中心P
(すなわち、ボルト部材22の軸心,装着用穿孔部23
の中心)からY軸に降ろした垂線Hの長さZ1と回転軸
中心PからX軸に降ろした垂線Gの長さZ2とが等しく
され、また、上記第2プレート12の指針部13が垂線
Gの延長線上に形成されるようになっている。
【0041】さらに、上記第1プレート10に設けられ
る角度目盛34は、実施例においては80°〜100°
を示す0.5°(図面上では1°)間隔の目盛が、90
°を中心に振り分けて記されおり、特に90°の目盛
は、同図の状態で、垂線Gの延長線上に記されている。
すなわち、これによって測定時の被測定部材の成す角度
を、80°〜100°の範囲内で検出できるようになっ
ている。
【0042】一方、上記各プレート10,12に刻設さ
れるスライド目盛36及びスライド目盛38は、上記角
度目盛34により読み取られる角度、すなわち被測定部
材の成す角度に応じてスケール14,16を移動するべ
き位置を角度で表示してあり、いずれのスライド目盛3
6,38にも80°〜100°を示す1°間隔の目盛3
6a,38aが90°を中心に振り分けて記され、特に
各90°の目盛は、上記垂線G及び垂線H上にそれぞれ
記されている。また、各スライド目盛36,38には、
上記のように1°間隔の目盛36a,38aに加えて、
さらに0.5°を示す目盛36b,38bがそれぞれ並
べて刻設されている。
【0043】上記スライド目盛36及びスライド目盛3
8についてより具体的に説明すると、上記スライド目盛
36,38は、共に上記原理説明の(7)及び(13)
式に基づいて設定されている。すなわち、(7),(1
3)式中の定数Zを上記Z1(=Z2)とし、90°を
基準(すなわち、0°と仮定)としたときの80°〜1
00°の角度変化量を0.5°間隔の値(例えば、85
°であれば5°)でそれぞれθに代入し、これによって
各スケール14、16のスライド寸法を得る。そして、
それぞれ垂線G及びH(90°位置)を基準として各ス
ケール14、16のスライド位置として目盛っている。
この際、上記原理説明で述べたように、90°を越える
100°以下の角度(すなわち鈍角の場合)に対応する
目盛の位置は上記(7)式により求められ、80°以上
90°未満の角度(すなわち鋭角)に対応する目盛の位
置は上記(13)式により求められている。
【0044】そして、目盛を記すに際しては、上記
(7)式により求められた寸法に基づく目盛が、90°
位置を0としてX軸及びY軸方向のプラス側、すなわち
図3において、スケール14,16が原点Oから離れる
方向に向かって記され、(13)式により求められた値
が、逆にX軸及びY軸方向のマイナス側、すなわちスケ
ール14,16が原点Oに近づく方向に向かって記され
ている。
【0045】なお、上記の測定装置においては、スケー
ル14の指針部19及びスケール16の指針部21を位
置決めする際の目盛の判別容易性を考慮して、同図に示
すようにスライド目盛36の目盛36a,36b及びス
ライド目盛38の目盛38a,38bの各目盛が傾斜し
て記されている。
【0046】一方、上記スケール14,16には、上述
の通り測定面14a,16aにそれぞれ寸法測定用の目
盛が記されており、実施例においては、20mm〜150
mmを示す1mm間隔の目盛が記されている。この際、測定
面14a,16aの目盛は、例えば、図3に示すよう
に、スケール14の測定面14aとスケール16の測定
面16aとが垂直にされ、かつ各スケール14,16の
指針部19,21が上記スライド目盛36,38の90
°位置に位置決めされた状態でのみ原点OからX軸及び
Y軸上の任意の位置までの正確な寸法を測定出来るよう
になっている。なお、20mm未満の部分は、各スケール
14,16同士の緩衝及び原点O部に溶接部分等が存在
する場合に測定が不可能となることを回避するために設
けられていない。
【0047】次に、以上のように構成された上記コーナ
ー部の寸法測定装置を用いた寸法測定について説明す
る。
【0048】なお、この説明においては、図6に示すよ
うに、ボルト締結用の穿孔部44a、44bが設けられ
た部材41と、同じくボルト締結用の穿孔部45a、4
5bが設けられた部材40とが角度を有して接合され、
しかもこれらの各部材の接合部42に隅肉溶接による溶
接部分43が存在する場合を例として、上記接合部42
から各部材40,41の各穿孔部44a,45aまでの
寸法F1,K1をそれぞれ測定するものとする。
【0049】上記測定装置による測定に際しては、先
ず、測定装置の蝶型ナット26を緩め、この状態でスケ
ール14及びスケール16を部材40及び41の表面に
それぞれ当接させて蝶型ナット26を締め付けるように
する。この際、部材40,41と各スケール14,16
の測定面14a,16bとの間に隙間がないようにす
る。
【0050】そして、一旦測定装置を部材40,41か
ら取外し、指針部13が指す角度目盛34を読み取る。
すなわち、これによって部材40と部材41の成す角度
が検出される。
【0051】上記のように部材40と部材41との成す
角度を検出したら、次に、各スケール14,16の蝶型
ボルト30を緩め、角度目盛34により読み取られた角
度に対応するスライド目盛36,38の位置に各指針部
19、21が位置決めされるように各スケール14,1
6をスライドさせ、正確に位置決めした状態で蝶型ボル
ト30を締め付けるようにする。
【0052】そして、以上の作業が完了したら、再度ス
ケール14及びスケール16を部材40及び41の表面
に当接させ、測定面14a及び16aの各寸法目盛から
穿孔部44a,45aの位置の目盛を読み取ることで、
上記寸法F1,K1をそれぞれ測定することができる。
【0053】なお、図6では、各部材40,41の成す
角度が鈍角の場合を示しているが、この角度が鋭角の場
合でも手順はまったく同一であり、同様に寸法測定を行
うことができる。
【0054】以上説明したように、上記第1実施例のコ
ーナー部の測定装置によれば、角度を有する2つの部材
の接合部分に隅肉溶接等の溶接部分が存在するような場
合でも、この接合部分から各部材の任意の位置までの寸
法を容易に測定することができる。従って、従来例のよ
うに、接合部の溶接部分上に鋼尺を当接させて測定した
寸法から実際の寸法を推測したり、計算により求める等
の作業を行うことなくコーナー部の寸法測定を行うこと
ができ、しかもより正確な寸法測定を行うことができ
る。
【0055】また、本発明のコーナー部の寸法測定装置
では、一つの測定装置で、2つの部材の成す角度に左右
されることなくコーナー部の寸法測定を行うことができ
るので、鉄塔の組立て作業等のように、鉄塔毎、あるい
は鉄塔の部位毎に角度の異なるコーナー部での測定が必
要な場合でも一つの測定装置で対応ができ、従って、鉄
塔等のような高所での作業時の携帯には極めて有利であ
る。
【0056】次に、本発明に係るコーナー部の寸法測定
装置の第2実施例について図面を用いて説明する。図7
は、コーナー部の寸法測定装置を示す正面図である。な
お、第2実施例のコーナー部の測定装置も、上記第1実
施例で説明した原理に基づくものであり、その構成は基
本的に上記第1実施例と同一である。従って、コーナー
部の寸法測定装置の説明において、第1実施例と同一機
能を果たすものについては同一符号を付し、同一構造を
有する部分についてはその説明を省略して、以下に相違
点についてのみ詳細に説明する。
【0057】第2実施例のコーナー部の測定装置(以
下、測定装置と略す)においては、図7に示すように、
各プレート10,12が共に略三角形状に形成されてお
り、しかも第1プレート10と第2プレート12とが表
裏反転した形状とされている。
【0058】これらのプレート10,12には、第1実
施例と異なり、角度目盛34や、これを指すための指針
部13は設けられておらず、被測定部材の成す角度に応
じた各スケール14,16の移動位置の決定は、第1プ
レート10の測定辺50と第2プレート12の測定辺5
2との交差位置Wに基づいて決定されるようになってい
る。
【0059】すなわち、測定辺50と測定辺52との交
差位置Wが、被測定部材の成す角度に応じて異なること
を利用し、測定辺50及び測定辺52にそれぞれ被測定
部材の成す角度が80°〜100°の場合の、0.5°
間隔の交差位置Wを記した交差位置目盛54,56を設
け、これに基づいてスケール14,16を移動させるよ
うにしている。この際、上記各プレート10,12に
は、上記第1実施例同様、上記(7)式、(13)式に
基づいて設定されるスライド目盛36,38がそれぞれ
記されており、しかも、各スライド目盛36,38と上
記交差位置目盛54,56の互いに対応する目盛同士が
線分58,60により結ばれている。つまり、第1実施
例の測定装置においては、角度目盛34から読み取られ
る角度に応じて各スケール14,16を移動させるべき
スライド目盛36、38の位置を認識するようにしてい
るが、第2実施例の測定装置では、上記測定辺50と測
定辺52との交差位置Wから認識される交差位置目盛5
4,56に応じて線分58,60を辿り、これによって
各スケール14,16を移動すべきスライド目盛36,
38の位置を認識するようにしている。
【0060】この際、測定時の目盛の認識容易性を考慮
して、例えば目盛は交互に色替えして記されるととも
に、線分58同士(あるいは60同士)が互いに交差す
るのを避けるため、スライド目盛36,38は、第1実
施例と異なる方向に傾斜して記されている。
【0061】以上、第2実施例のコーナー部の寸法測定
装置の構成について大旨説明したが、ここで上記測定装
置における主要部の構成について図8を用いてより詳細
に説明することにする。なお、図8は、測定装置におけ
る各スケール14,16の測定面14a,16aが、X
Y平面上でそれぞれX軸,Y軸にそれぞれ当接されて垂
直にされた状態を示している。
【0062】上記各プレート10,12の各測定辺5
0,52は、理論的にはそれぞれ図8に示す状態を基準
として、回転軸中心Pを中心とした半径rの円Tと、原
点Oを中心とした半径rの円tを想定した場合の、円T
と円tとの交わる接線上の線分で形成されており、各ス
ケール14,16の成す角度が変化された場合には、第
1プレート10と第2プレート12とが線分POを軸と
して相反する方向に対称に移動し、測定辺50と測定辺
52との交差位置Wが、回転軸中心Pと原点Oを結んだ
線分PO上を、同図の矢印62、あるいは矢印64の方
向に移動するようになっている。
【0063】ところで、各測定辺50,52に記される
交差位置目盛54,56を設定するに際しては、例え
ば、スケール14,16を80°〜100°の角度を有
する2平面に実際に当接させながら、測定辺50と測定
辺52との交差位置に目盛を記するようなシュミレーシ
ョン的な方法も考えられるが、実施例においては、上記
各プレート10,12の形状に基づき、以下に説明する
ような理論的な方法により設定されているので、これつ
いて説明する。
【0064】すなわち、上記測定装置においては、同図
に示すように、上記測定辺50と上記円Tとの接点をL
として、この点Lと上記交差位置Wと回転軸中心Pの3
点を結んでできる直角三角形PWLを想定し、この三角
形PWLの辺LWの寸法を考えることで、交差位置目盛
54,56の各目盛が設定されている。つまり、スケー
ル14の測定面14aとスケール16の測定面16aと
の成す角度(被測定部材の成す角度)に応じて、上述の
ように、交差位置Wの位置が線分POに沿って移動する
のであるから、測定面14aと測定面16aとの成す角
度が80°〜100°の場合の直角三角形PWLにおけ
る辺LWの寸法をそれぞれ求めて、この求められた寸法
に基づいて、上記点Lを基準として測定辺52に目盛を
記せば、交差位置目盛56を設けることができる。な
お、交差位置目盛54についても同様である。
【0065】この際、先ず、スケール14、16の測定
面14a,16aの成す角度が直角の場合の三角形PW
Lについて考える。
【0066】このとき、回転軸中心PからX軸に降ろし
た垂線Gと回転軸中心PからY軸に降ろした垂線Hの寸
法は、上記第1実施例でも説明したように等しくされて
いるので、測定辺50と測定辺52との交際位置Wは、
これらの垂線G,H,X軸及びY軸によってできる正方
形の対角線の交点とすることができる。従って、上記垂
線G,Hの寸法をZとすれば、上記直角三角形PWLに
おける辺PWの寸法は、 PW=Z/√2 ……(14) とすることができる。
【0067】一方、上記三角形PWLにおいて、∠PW
L=θA及び∠LPW=θBとした場合、これらの角度
は、
【0068】
【数1】
【0069】 θB=180°−(90°+θA) ……(16) とすることができ、辺LWの寸法を求めると、 LW=r/tanθA (r:円Tの半径) ……(17) とすることができる。
【0070】次に、各スケール14,15の測定面14
a,16aの成す角度が鋭角、あるいは鈍角にされた場
合を考える。この際、各測定面14a,16aの成す角
度が鋭角、あるいは鈍角にされた場合の辺LWをL
W′、θAをθA′、θBをθB′として、辺LW′の
寸法を求めると、 LW′=r/tanθA′ ……(18) とすることができる。この際、角度θA′は、 θA′=180°−(90°+θB′) ……(19) と与えられる。
【0071】ところで、スケール14、16の測定面1
4a,16aの成す角度が同図に示す垂直な状態から鋭
角、あるいは鈍角に変化された場合の角度θBにおける
角度変化量について考えると、上述のように、各プレー
ト10,12が線分POを軸としてそれぞれ対象に回転
されるのであるから、この角度変化量をθb、測定面1
4a,16aの成す実際の角度をθCとすれば、 θb=(θC−90°)/2 ……(20) とすることができる。従って、これに基づいてθB′を
求めると、 θB′=θB+θb =θB+(θC−90°)/2 ……(21) とすることができ、このθCに80°〜100°の数値
を順次代入することで、上記(18),(19)式よ
り、辺LW′の寸法を求めることができる。
【0072】従って、上記測定辺52において、点Lを
基準として、上記のようにして求められた辺LW′の位
置に目盛を記すこで交差位置目盛56を得ることができ
る。
【0073】なお、測定辺50に対する交差位置目盛5
4の設定についても同様に設定できるのでその説明は省
略するが、この際、第1プレート10と第2プレート1
2とは表裏反転された形状とされているので、測定辺5
0の交差位置目盛54については、交差位置目盛56と
表裏対称に目盛を記すことで交差位置目盛54を得るこ
とが可能である。
【0074】上記のように構成された第2実施例の測定
装置も基本的な使用方法は、上記第1実施例の測定装置
と同様であるが、上述の通り、上記測定辺50と測定辺
52との交差位置Wから認識される交差位置目盛54,
56に応じて線分58,60を辿り、これによって各ス
ケール14,16を移動させるべきスライド目盛36,
38の位置を認識する点で相違する。しかしながら、第
2実施例も、上記第1実施例の測定装置と同様に、角度
を有する2つの部材の接合部分から、各部材上の任意の
位置までの寸法を好適に測定することができる。
【0075】なお、上記第1及び第2実施例において、
コーナー部の測定装置は、被測定部材の成す角度が80
°〜100°の範囲内での測定が可能となるように構成
されているが、これは一実施例であって、勿論、使用分
野に応じてより大きい角度、あるいはより小さい角度で
の測定が可能となるように構成してもよい。また、スケ
ール14,16の目盛も、実施例においては、20mm〜
150mmの範囲で記されているが、使用目的に応じてよ
り長い寸法を測定可能とするように目盛を設けることも
可能である。
【0076】さらに、上記第1及び第2実施例におい
て、各プレート10,12の固定、あるいは各スケール
14,16の固定には、蝶型ナットや蝶型ボルトが適用
されているが、例えば、各プレート10,12やスケー
ル14,16が目盛の位置で固定されるようなラチェッ
ト機構等からなる構造を用いるようにしてもよい。これ
によれば、本実施例のように、測定の際に、蝶型ナット
や蝶型ボルトを緩めたり、あるいは締付けたりする作業
を行う必要がなくなり使用面で便利である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、角度を
有する2つの部材の接合部分から各部材上の任意の位置
までの寸法を測定する装置であって、2枚のプレート部
材が同一回転軸を有して相対回転可能に重ねられるとと
もに、これらの各プレート部材に、上記各部材に当接さ
れてこれらの各部材に沿ってスライド自在なスケール部
材がそれぞれ装着され、上記片方のプレート部材には、
角度目盛が設けられ、他方のプレート部材には、上記2
つの部材の成す角度を上記角度目盛で示すための指針部
材が設けられ、上記各プレート部材には、上記角度目盛
及び指針部材により読み取られた上記2つの部材の成す
角度に応じて上記各スケール部材をスライドさせるべき
位置を記したスライド目盛がそれぞれ設けられ、上記各
スケール部材には、各スケール部材を上記スライド目盛
の所定の目盛に位置決めするための指針部材がそれぞれ
設けられているので、角度を有する2つの部材の接合部
分から、これらの各部材に設けられた任意の位置までの
寸法を、部材の成す角度や溶接部分に左右されることな
く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコーナー部の寸法測定装置の第1
実施例を示す平面図である。
【図2】本発明に係るコーナー部の寸法測定装置の第1
実施例を示す組立て斜視図である。
【図3】第1実施例のコーナー部の寸法測定装置の主要
部の構成を示す平面図である。
【図4】コーナー部の寸法測定装置の原理を説明する原
理説明図である。
【図5】コーナー部の寸法測定装置の原理を説明する原
理説明図である。
【図6】第1実施例のコーナー部の寸法測定装置の使用
状態を示す平面図である。
【図7】本発明に係るコーナー部の寸法測定装置の第2
実施例を示す平面図である。
【図8】第2実施例のコーナー部の寸法測定装置の主要
部の構成を示す平面図である。
【図9】鉄塔の組立て構造の一例を示す略図である。
【符号の説明】
10 第1プレート 12 第2プレート 13 指針部 14,16 スケール 19,21 指針部 34 角度目盛 36,38 スライド目盛

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角度を有する2つの部材の接合部分から
    各部材上の任意の位置までの寸法を測定する装置であっ
    て、2枚のプレート部材が同一回転軸を有して相対回転
    可能に重ねられるとともに、これらの各プレート部材
    に、上記各部材に当接されてこれらの各部材に沿ってス
    ライド自在なスケール部材がそれぞれ装着され、上記片
    方のプレート部材には、角度目盛が設けられ、他方のプ
    レート部材には、上記2つの部材の成す角度を上記角度
    目盛で示すための指針部材が設けられ、上記各プレート
    部材には、上記角度目盛及び指針部材により読み取られ
    た上記2つの部材の成す角度に応じて上記各スケール部
    材をスライドさせるべき位置を記したスライド目盛がそ
    れぞれ設けられ、上記各スケール部材には、各スケール
    部材を上記スライド目盛の所定の目盛に位置決めするた
    めの指針部材がそれぞれ設けられたことを特徴とするコ
    ーナー部の寸法測定装置。
  2. 【請求項2】 角度を有する2つの部材の接合部分から
    各部材上の任意の位置までの寸法を測定する装置であっ
    て、2枚のプレート部材が同一回転軸を有して相対回転
    可能に重ねられるとともに、これらの各プレート部材
    に、上記各部材に当接されてこれらの各部材に沿ってス
    ライド自在なスケール部材がそれぞれ装着され、上記各
    プレート部材には、その縁部でプレート部材同士が交差
    する部分に、上記2つの部材の成す角度に応じたプレー
    ト部材同士の交差位置を記した交差位置目盛が設けられ
    るとともに、この交差位置目盛により読み取られた交差
    位置に応じて上記各スケール部材をスライドさせるべき
    位置を記したスライド目盛が設けられ、上記各スケール
    部材には、各スケール部材を上記各プレート部材のスラ
    イド目盛の所定の目盛に位置決めするための指針部材が
    それぞれ設けられたことを特徴とするコーナー部の寸法
    測定装置。
  3. 【請求項3】 上記各プレート部材に記された上記交差
    位置目盛と上記スライド目盛とは、それぞれ対応する目
    盛同士が線分で結ばれたものであることを特徴とする請
    求項2記載のコーナー部の寸法測定装置。
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