JP2621967B2 - 樹脂乳化液を用いる被覆粒状物の製造方法 - Google Patents
樹脂乳化液を用いる被覆粒状物の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、表面を被覆して徐放性を有するようにし
た肥料等の粒状物の製造方法に関するものである。
た肥料等の粒状物の製造方法に関するものである。
<従来の技術> 従来から樹脂の有機溶剤溶液を用いて粒状肥料を被覆
する方法が提案されている(例えば米国特許第3223518
号や特公昭60−3040号等)。しかしながら、溶剤を回収
する場合には、回収作業が複雑でかつ高価な設備投資が
必要となる。また溶剤を回収しない場合には、環境汚染
の問題を引き起こす危険もある。例えばテトラクロロエ
チレン等の塩素系有機溶剤を樹脂の溶剤として用いた場
合には、これらの溶剤が大気中に放出された後オゾン層
に到達すると、オゾン層を破壊することが知られてお
り、その結果、太陽光の紫外線に直接照射されることに
起因する皮膚ガンの発生率が高まることが危惧されてい
る。
する方法が提案されている(例えば米国特許第3223518
号や特公昭60−3040号等)。しかしながら、溶剤を回収
する場合には、回収作業が複雑でかつ高価な設備投資が
必要となる。また溶剤を回収しない場合には、環境汚染
の問題を引き起こす危険もある。例えばテトラクロロエ
チレン等の塩素系有機溶剤を樹脂の溶剤として用いた場
合には、これらの溶剤が大気中に放出された後オゾン層
に到達すると、オゾン層を破壊することが知られてお
り、その結果、太陽光の紫外線に直接照射されることに
起因する皮膚ガンの発生率が高まることが危惧されてい
る。
一方、水を分散剤とする樹脂乳化液を用いて粒状肥料
を被覆する方法も提案されている。しかしながらこの方
法においては、1)被覆された粒状肥料同士が付着して
しまうこと、2)分散剤として水が使われているため、
被膜中に肥料成分が溶解して入り込みそこで結晶化する
ため、被膜の連続性が損なわれること、といった欠点が
指摘されている。上記した2)の欠点を解決するため
に、特開昭63−112484号によれば、ケイ酸塩またはケイ
酸エステル水溶液を噴霧後乾燥してケイ酸塩またはケイ
酸エステルからなる一次被膜を粒状肥料の上に施し、さ
らにその上に高分子ラテックス懸濁液を噴霧後乾燥して
一様な二次被膜を形成する二重被膜型の粒状肥料が提案
されている。しかしこの方法では、水性の溶液および懸
濁液を用いるため乾燥に長時間(60〜350分)と多量の
エネルギーを要し、生産性が必ずしも高いとはいえな
い。
を被覆する方法も提案されている。しかしながらこの方
法においては、1)被覆された粒状肥料同士が付着して
しまうこと、2)分散剤として水が使われているため、
被膜中に肥料成分が溶解して入り込みそこで結晶化する
ため、被膜の連続性が損なわれること、といった欠点が
指摘されている。上記した2)の欠点を解決するため
に、特開昭63−112484号によれば、ケイ酸塩またはケイ
酸エステル水溶液を噴霧後乾燥してケイ酸塩またはケイ
酸エステルからなる一次被膜を粒状肥料の上に施し、さ
らにその上に高分子ラテックス懸濁液を噴霧後乾燥して
一様な二次被膜を形成する二重被膜型の粒状肥料が提案
されている。しかしこの方法では、水性の溶液および懸
濁液を用いるため乾燥に長時間(60〜350分)と多量の
エネルギーを要し、生産性が必ずしも高いとはいえな
い。
<発明が解決しようとする課題> そこでこの発明は、上述した従来技術の欠点を解消
し、回収や環境汚染に問題のある有機溶剤を用いること
なく、しかも樹脂乳化液を用いても粒状物同士が付着せ
ず、徐放性を備え連続被膜を効果的に形成することがで
きる被覆粒状物の製造方法を提供することを目的として
なされたものである。
し、回収や環境汚染に問題のある有機溶剤を用いること
なく、しかも樹脂乳化液を用いても粒状物同士が付着せ
ず、徐放性を備え連続被膜を効果的に形成することがで
きる被覆粒状物の製造方法を提供することを目的として
なされたものである。
<課題を解決するための手段・作用> すなわちこの発明による被覆粒状物の製造方法は、ポ
リオレフィン系、アクリル系および酢酸ビニル共重合体
よりなる群から選ばれた1種または2種以上の樹脂のガ
ラス転移温度より低い温度でこの樹脂の乳化液を粒状物
の表面に噴霧する第1工程、およびこの第1工程で得ら
れた粒状物に油またはコロイド状シリカからなる液状物
を噴霧したのち前記ガラス転移温度より高い温度で乾燥
する第2工程からなることを特徴とするものである。
リオレフィン系、アクリル系および酢酸ビニル共重合体
よりなる群から選ばれた1種または2種以上の樹脂のガ
ラス転移温度より低い温度でこの樹脂の乳化液を粒状物
の表面に噴霧する第1工程、およびこの第1工程で得ら
れた粒状物に油またはコロイド状シリカからなる液状物
を噴霧したのち前記ガラス転移温度より高い温度で乾燥
する第2工程からなることを特徴とするものである。
上記した第1工程におけるように、使用する樹脂のガ
ラス転移温度(Tg)より低い温度で樹脂乳化液を噴霧す
ることにより、高温時におけるような樹脂の溶融が起こ
ることがないため、製造工程で粒状物同士が付着するの
を防止することができる。
ラス転移温度(Tg)より低い温度で樹脂乳化液を噴霧す
ることにより、高温時におけるような樹脂の溶融が起こ
ることがないため、製造工程で粒状物同士が付着するの
を防止することができる。
さらに上記第2工程において、油またはコロイド状シ
リカからなる油状物を噴霧して、Tgよりも高い温度で乾
燥することにより、粒状物同士が付着することなく効果
的な乾燥ができ、さらには、第1工程で得られた樹脂膜
がアニーリングされて均一な非透水性かつ徐放性を備え
た被膜が形成されることになる。
リカからなる油状物を噴霧して、Tgよりも高い温度で乾
燥することにより、粒状物同士が付着することなく効果
的な乾燥ができ、さらには、第1工程で得られた樹脂膜
がアニーリングされて均一な非透水性かつ徐放性を備え
た被膜が形成されることになる。
この発明の第1工程で噴霧する樹脂乳化液は、粘度が
10〜200cps(B型粘度計,30℃)、Tgが0〜70℃、pHが
2.5〜9,乳化液の固形分濃度が10〜60重量%のものが好
ましく使用できる。また、必要に応じて樹脂乳化液にタ
ルクを配合して噴霧することもでき、この場合にはタル
クの分散剤や界面活性剤を添加してタルクを均一分散さ
せることが望ましい。
10〜200cps(B型粘度計,30℃)、Tgが0〜70℃、pHが
2.5〜9,乳化液の固形分濃度が10〜60重量%のものが好
ましく使用できる。また、必要に応じて樹脂乳化液にタ
ルクを配合して噴霧することもでき、この場合にはタル
クの分散剤や界面活性剤を添加してタルクを均一分散さ
せることが望ましい。
また、樹脂乳化液を2種以上混合して用いる場合に
は、それらのうちの少なくとも1種類の樹脂についての
Tgより低い温度で噴霧すればよく、使用する全ての樹脂
のTgよりも低い温度とする必要はない。換言すれば、第
1工程の樹脂の噴霧温度より低いTgを有する樹脂が併用
されていても差し支えない。
は、それらのうちの少なくとも1種類の樹脂についての
Tgより低い温度で噴霧すればよく、使用する全ての樹脂
のTgよりも低い温度とする必要はない。換言すれば、第
1工程の樹脂の噴霧温度より低いTgを有する樹脂が併用
されていても差し支えない。
第2工程で噴霧する液状物は、コロイド状シリカと油
が使用でき、油としては植物油、動物油、鉱物油等が広
く使用できる。液状物は肥料重量に対して0.1%〜2.0%
の使用で充分付着防止効果がある。また、第2工程での
乾燥温度は、第1工程で使用した樹脂のTgよりも1〜80
℃程度高い温度とすることが望ましい。
が使用でき、油としては植物油、動物油、鉱物油等が広
く使用できる。液状物は肥料重量に対して0.1%〜2.0%
の使用で充分付着防止効果がある。また、第2工程での
乾燥温度は、第1工程で使用した樹脂のTgよりも1〜80
℃程度高い温度とすることが望ましい。
なお本明細書では、粒状物として粒状肥料を例にあげ
て説明しているが、農薬あるいは農薬と肥料の混合物等
の粒状物を被覆するためにこの発明を利用することもで
きる。
て説明しているが、農薬あるいは農薬と肥料の混合物等
の粒状物を被覆するためにこの発明を利用することもで
きる。
<実施例> 以下に実験例および実施例を挙げてこの発明を詳述す
る。
る。
実験例 流動層タイプの造粒機(富士産業(株)製)に粒状肥
料サンプル500gを投入し、115m/時間の風速で第1表に
示す種々の風温に保ちながら樹脂乳化液を粒状肥料に噴
霧した。樹脂乳化液は、ポリエチレン系樹脂(PE)乳化
液「セビアン−A ADX−561」(ダイセル化学工業(株)
製商品名、Tg=30℃)とエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)乳化液「セビアン−A ADX−591」(ダイセル化
学工業(株)製商品名、Tg=5℃)とを第1表に示す種
々の割合で混合した、固形分濃度30重量%の樹脂乳化液
を用いた。
料サンプル500gを投入し、115m/時間の風速で第1表に
示す種々の風温に保ちながら樹脂乳化液を粒状肥料に噴
霧した。樹脂乳化液は、ポリエチレン系樹脂(PE)乳化
液「セビアン−A ADX−561」(ダイセル化学工業(株)
製商品名、Tg=30℃)とエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)乳化液「セビアン−A ADX−591」(ダイセル化
学工業(株)製商品名、Tg=5℃)とを第1表に示す種
々の割合で混合した、固形分濃度30重量%の樹脂乳化液
を用いた。
得られた肥料粒子の固結の有無を調べた結果を第1表
に示す。
に示す。
第1表からわかるように、EVA単独およびPE単独を樹
脂乳化液として噴霧した場合には、それぞれの樹脂のTg
を超えると、得られた被覆粒状肥料は固結するという従
来から指摘されていた通りの結果が得られた。これに対
して、2種類の樹脂乳化液を混合し、これらのうち少な
くとも1種の樹脂(この場合はPE)のTgより低い温度で
噴霧した場合には、被覆粒状肥料の固結は起こらない。
しかしながらこの実験例で得られた被覆粒状肥料は、こ
のままでは被膜が不均一であるため肥料成分の緩効性を
示さなかった。
脂乳化液として噴霧した場合には、それぞれの樹脂のTg
を超えると、得られた被覆粒状肥料は固結するという従
来から指摘されていた通りの結果が得られた。これに対
して、2種類の樹脂乳化液を混合し、これらのうち少な
くとも1種の樹脂(この場合はPE)のTgより低い温度で
噴霧した場合には、被覆粒状肥料の固結は起こらない。
しかしながらこの実験例で得られた被覆粒状肥料は、こ
のままでは被膜が不均一であるため肥料成分の緩効性を
示さなかった。
実施例1 実験例で用いたと同じ流動層タイプの造粒機にリン安
系高度化成肥料(朝日工業(株)製、N−P−K=14−
14−14)500gを投入し、130m/時間の風速で風温を28℃
に保ちながら、実験例で用いたと同じポリエチレン系樹
脂(PE)乳化液とエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)乳化液を第2表に示す種々の割合で混合した樹脂乳
化液を二流体ノズル(ノズル圧2〜3kg/cm)から5〜20
ml/分の速度で粒状肥料の表面に噴霧した。なお、樹脂
の使用量は、肥料重量に対して10重量%とした。
系高度化成肥料(朝日工業(株)製、N−P−K=14−
14−14)500gを投入し、130m/時間の風速で風温を28℃
に保ちながら、実験例で用いたと同じポリエチレン系樹
脂(PE)乳化液とエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)乳化液を第2表に示す種々の割合で混合した樹脂乳
化液を二流体ノズル(ノズル圧2〜3kg/cm)から5〜20
ml/分の速度で粒状肥料の表面に噴霧した。なお、樹脂
の使用量は、肥料重量に対して10重量%とした。
次いで、この粒状肥料に桐油10mlを二流体ノズルから
噴霧し、その後風温を第2表に示した種々の温度に変え
てそれぞれ15分間保持し乾燥させた。
噴霧し、その後風温を第2表に示した種々の温度に変え
てそれぞれ15分間保持し乾燥させた。
かくして得られた被覆粒状肥料は、粒子同士の固結は
起こらなかったが、乾燥温度を100℃にした場合には多
少ブロック化する傾向が認められた。またこれらの被覆
粒状肥料の初期溶出率と微分溶出率(1日当りの溶出
率)を測定した結果を第2表に示す。
起こらなかったが、乾燥温度を100℃にした場合には多
少ブロック化する傾向が認められた。またこれらの被覆
粒状肥料の初期溶出率と微分溶出率(1日当りの溶出
率)を測定した結果を第2表に示す。
第2表からわかるように、少なくとも1種の樹脂乳化
液(この場合はPE)の噴霧をTg以下の温度で行い、乾燥
温度をこのTgより高い温度で行うことによって得られた
被覆粒状肥料は、初期溶出率および微分溶出率を1%前
後に抑制することができる。
液(この場合はPE)の噴霧をTg以下の温度で行い、乾燥
温度をこのTgより高い温度で行うことによって得られた
被覆粒状肥料は、初期溶出率および微分溶出率を1%前
後に抑制することができる。
これに対して、樹脂被覆温度と同じ温度の乾燥温度と
した場合には、徐放性を備えた均一被膜が形成されず、
満足すべき溶出抑制効果は認められなかった。
した場合には、徐放性を備えた均一被膜が形成されず、
満足すべき溶出抑制効果は認められなかった。
実施例2 樹脂乳化液としてアクリル系樹脂乳化液「セビアン−
A AX−2419(ダイセル化学工業(株)製商品名、Tg=55
℃)とエチレン−酢酸ビニル共重合体「セビアン−A AD
X−591(ダイセル化学工業(株)製商品名、Tg=5℃)
を7:3の割合で混合した樹脂乳化液(固形分濃度30重量
%)を用いた点、および桐油に代えてコロイド状シリカ
20%水溶液「スノーテックス20」(日産化学(株)製商
品名)を用いた点を除いては、実施例1と同じ装置、同
じ方法を用いて被覆粒状肥料を製造した。樹脂の噴霧温
度は50℃とし、乾燥温度は60℃、65℃、75℃、85℃、95
℃といった種々の温度に代えた。
A AX−2419(ダイセル化学工業(株)製商品名、Tg=55
℃)とエチレン−酢酸ビニル共重合体「セビアン−A AD
X−591(ダイセル化学工業(株)製商品名、Tg=5℃)
を7:3の割合で混合した樹脂乳化液(固形分濃度30重量
%)を用いた点、および桐油に代えてコロイド状シリカ
20%水溶液「スノーテックス20」(日産化学(株)製商
品名)を用いた点を除いては、実施例1と同じ装置、同
じ方法を用いて被覆粒状肥料を製造した。樹脂の噴霧温
度は50℃とし、乾燥温度は60℃、65℃、75℃、85℃、95
℃といった種々の温度に代えた。
かくして得られた被覆粒状肥料の微分溶出率を第3表
に示す。なお比較のために、コロイド状シリカの噴霧を
行わなかった被覆粒状肥料についてもその微分溶出率を
測定した結果を第3表に併記する。
に示す。なお比較のために、コロイド状シリカの噴霧を
行わなかった被覆粒状肥料についてもその微分溶出率を
測定した結果を第3表に併記する。
第3表からわかるように、樹脂の噴霧温度を50℃と
し、乾燥温度を60℃以上とすることにより、微分溶出率
を効果的に抑制することができる。特に、Tgの比較的高
いアクリル系樹脂乳化液を使用することにより、樹脂の
噴霧温度を室温より10〜20℃程度高めることができるた
め、製造条件の面から好ましいといえる。
し、乾燥温度を60℃以上とすることにより、微分溶出率
を効果的に抑制することができる。特に、Tgの比較的高
いアクリル系樹脂乳化液を使用することにより、樹脂の
噴霧温度を室温より10〜20℃程度高めることができるた
め、製造条件の面から好ましいといえる。
<発明の効果> 以上の説明からわかるようにこの発明によれば、被覆
のために噴霧する樹脂溶液に有機溶剤を使用しないか
ら、有機溶剤の回収装置等が不要であるだけでなく、有
機溶剤による環境汚染の問題もない。
のために噴霧する樹脂溶液に有機溶剤を使用しないか
ら、有機溶剤の回収装置等が不要であるだけでなく、有
機溶剤による環境汚染の問題もない。
またこの発明方法は、水を分散剤とする樹脂乳化液を
使用するにも拘らず、樹脂乳化液を用いる従来方法で製
造された被覆粒状肥料にみられたような粒子同士の固着
が起こらず、さらには被膜中へ溶解侵入した肥料成分の
結晶化に起因する被膜の不連続も起こることなく、非透
水性かつ徐放性を備えた均一な被膜を粒子表面に確実に
生成することができる。
使用するにも拘らず、樹脂乳化液を用いる従来方法で製
造された被覆粒状肥料にみられたような粒子同士の固着
が起こらず、さらには被膜中へ溶解侵入した肥料成分の
結晶化に起因する被膜の不連続も起こることなく、非透
水性かつ徐放性を備えた均一な被膜を粒子表面に確実に
生成することができる。
さらにこの発明方法は、二重被覆を形成させる従来方
法におけるように多量の水溶液および水性懸濁液を噴霧
する必要がないから、乾燥が短時間ですみ、それに要す
るエネルギーも少なくてよいから、生産性の面で極めて
有利となる。
法におけるように多量の水溶液および水性懸濁液を噴霧
する必要がないから、乾燥が短時間ですみ、それに要す
るエネルギーも少なくてよいから、生産性の面で極めて
有利となる。
フロントページの続き (72)発明者 大久 長範 埼玉県児玉郡神川町植竹360―5 (56)参考文献 特開 平2−30690(JP,A) 特開 昭37−15832(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】ポリオレフィン系、アクリル系および酢酸
ビニル共重合体よりなる群から選ばれた1種または2種
以上の樹脂のガラス転移温度より低い温度で該樹脂の乳
化液を粒状物の表面に噴霧する第1工程、および該第1
工程で得られた粒状物に油またはコロイド状シリカから
なる液状物を噴霧したのち前記ガラス転移温度より高い
温度で乾燥する第2工程からなることを特徴とする樹脂
乳化液を用いる被覆粒状物の製造方法。 - 【請求項2】前記油として、植物油、動物油または鉱物
油を用いる請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】前記樹脂として2種以上を用い、それらの
うち少なくとも1種の樹脂のガラス転移温度より低い温
度で前記第1工程を行う請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】前記第2工程の乾燥温度を前記ガラス転移
温度より1〜80℃高い温度とする請求項1記載の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63321714A JP2621967B2 (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 樹脂乳化液を用いる被覆粒状物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63321714A JP2621967B2 (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 樹脂乳化液を用いる被覆粒状物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02167880A JPH02167880A (ja) | 1990-06-28 |
JP2621967B2 true JP2621967B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=18135618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63321714A Expired - Fee Related JP2621967B2 (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 樹脂乳化液を用いる被覆粒状物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2621967B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2824272B2 (ja) * | 1988-04-06 | 1998-11-11 | 住友化学工業株式会社 | 被覆粒状肥料およびその製造方法 |
-
1988
- 1988-12-20 JP JP63321714A patent/JP2621967B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02167880A (ja) | 1990-06-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |