JP2621630B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、磁
性層間の磁気的結合力が良好に制御された多層膜よりな
る光磁気記録媒体に関する。
(従来の技術) 近年、初期補助磁界と磁性多層膜を用いることによ
り、情報の重ね書きを可能にする光磁気記録方式が注目
されている。この方式は、 (a)記録媒体として、垂直異方性を有する第1層を記
録再生層とし、垂直異方性を有する第2層を記録補助層
とする多層光磁気記録媒体を使用すること、 (b)前記記録媒体を移動させること、 (c)初期補助磁界を印加することによって、記録前に
前記記録補助層の磁化のみを上向きまたは下向きのいず
れか一方に揃えておくこと、 (d)レーザビームを前記記録媒体に照射すること、 (e)前記レーザビームの強度を記録すべき2値化情報
に従って、パルス状に変調すること、 (f)前記レーザビームを照射した前記記録媒体部分に
記録磁界を印加すること、 (g)前記パルス状に変調したレーザビームの強度が高
レベルの時に上向き磁化を有するビットを下向き磁化を
有するビットのいずれか一方のビットを形成させ、レー
ザビームの強度が低レベルの時に他方のビットを形成さ
せること、 からなることを特徴とする重ね書き(オーバライト)可
能な記録方法である(例えば特開昭62−175948号公報参
照)。
オーバライト可能な2層膜媒体のM−Hループは、環
境温度において、第2図に示すようなものでなければな
らない。
例えば、第1磁性層の磁化と第2磁性層の磁化が反対
方向の時にエネルギー的に安定なアンチパラレルタイプ
の2層媒体において、第2図に示すようなM−Hループ
が得られる条件は、 Hc2−σ/2Ms2t2>0 Hc2;記録補助層の保磁力 Ms2;記録補助層の飽和磁化 t2;記録補助層の膜厚 σ;単位面積当たりの界面磁壁エネルギー を満たすことであるが、2層間の交換結合力が強すぎる
とσが大きくなりすぎるため、上式を満たさなくな
り、M−Hループは第3図に示したようなループになっ
てしまう。
第2図のようなM−Hループを得るためには、記録層
と記録補助層の間の交換結合力を弱めることが必要であ
る。交換力を弱める方法としては、2層間にGdFeCo層を
挟む方法が知られている(K.Aratani et.al.,SPIE Vol.
1078,p.258,Optical Data Storage Meeting,1989)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、2層間の交換結合力を調節するために
用いられていたGdFeCo制御層は垂直異方性の大きな膜な
ので、2層間の結合力を十分弱めることができなかった
り、2層間の結合力を弱めるには2層間にかなり厚く制
御層を挟む必要があった。このため安定に良好なオーバ
ライト特性を実現できなかった。
本発明の目的は、光磁気記録膜を構成している各磁性
層間に交換結合力制御層を薄く挟むことにより、交換結
合力が適当な値になり、その結果、オーバライトができ
るような光磁気記録媒体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、基板上に記録膜が形成され、レーザ光によ
って情報の記録、再生、消去を行う光磁気記録媒体にお
いて、基板上には第1、第2および第3の磁性層が順次
形成され、前記第1、第3の磁性層は磁化が互いに反平
行方向に向いている垂直磁気異方性を有する膜であり、
第2の磁性層は、前記第1、第3の磁性層の交換結合力
を弱めるものであって、下記一般式〔I〕で表されるQ; Q=Hk/4πMs …〔I〕 (式中、Hkは異方性磁界、Msは飽和磁化を示す)が3
以下の膜で形成されていることを特徴とする光磁気記録
媒体である。
本発明において、第2の磁性層としては、例えばNdDy
FeCo合金、NdTbFeCo合金、NdGdFeCo合金、DyGdFeCo合
金、NdGdFe合金、DyGdFe合金、NdFeCo合金、TbFeCo合金
膜、GdTbTeCo合金膜、DyFeCo合金膜、GdDyFeCo合金膜、
DyTbFeCo合金膜等が挙げられる。
(作用) 2層膜のM−Hループが、第3図に示すような1段階
の反転磁界を持つループになるのは、1層目の磁化と2
層目の磁化が反平行になる磁化状態、即ち第4図(a)
および(b)の磁化状態において、2層間の交換相互作
用によるエネルギーが大きいため、このような磁化状態
が存在できないからである。この2層間に垂直磁気異方
性の微弱な磁性層を挟むと、この層は第5図(a)およ
び(b)のように、1層目と2層目の磁化をスムーズに
つなぐ働きをするので、2層間の交換相互作用によるエ
ネルギーが減少し、1層目と2層目の磁化が反平行にな
るような磁化状態が存在できるようになり、M−Hルー
プは第2図に示すような2段階の反転磁界を持つループ
になる。
(実施例) 次に本発明の実施例について、図面を参照して詳細に
説明する。
第1図は、本発明の一実施例である光磁気記録媒体の
部分断面図である。媒体構成は、基板1/スペーサ層2/第
1の磁性層3/第2の磁性層4/第3の磁性層5/保護層6で
ある。
ここで、基板1としては、ポリカーボネート樹脂、エ
ポキシ樹脂またはガラス等を用いた基板を使用する。基
板はグループ付きでもグループ無しでも構わない。ガラ
スの上に紫外線硬化樹脂等でグループを形成させたもの
でもよい。スペーサ層2および保護層6としては、珪素
の窒化物、珪素の酸化物、タンタルの酸化物、アルミニ
ウムの窒化物、アルミニウムの酸化物等が使用できる。
また、第1の磁性層3および第3の磁性層5は希土類と
遷移金属の組み合わせからなるアモルファス合金薄膜で
ある。この場合、希土類としては、例えばTb,Gd,Dy,Nd,
Ho等の中から単独または複数の元素、遷移金属としては
Fe,Co,Ni等の中から単独または複数の元素を用いる。ま
た、少量のTi,Mo等を添加することも可能である。
〔1〕記録層および補助層の膜厚が180Åおよび600Åの
場合 はじめに、ポリカーボネート(グループ付き)基板/
窒化珪素(800Å)/TbFeCo合金(180Å)/GdTbFeCo合金
(600Å)/窒化珪素(800Å)という膜構成の媒体を作
成した。成膜はすべてRFマグネトロンスパッタ装置の連
続スパッタによる。TbFeCo層およびGdTbFeCo層の単層に
おける諸特性を第1表に示した。
この媒体のカーループは、第3図に示すようなループ
となった。TbFeCo合金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結
合力が強すぎるためである。この媒体は、オーバライト
ができなかった。
(1)中間層にNdDyFeCoを用いる場合 ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化珪素
(800Å)/TbFeCo合金(180Å)/NdDyFeCo合金(60Å)
/GdTbFeCo合金(600Å)/窒化珪素(800Å)という膜
構成で媒体を作成した。NdDyFeCo層の単層での諸特性は
第2表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すようなループ
になった。TbFeCo合金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結
合力がNdDyFeCo中間層により弱められたためである。こ
のときのTbFeCo層およびGdTbFeCo層の反転磁界は、それ
ぞれ30k0eおよび0.5k0eであった。
次にこの媒体に対し、オーバライトを実施した。
まず、線速度11.3m/s、記録周波数3.7MHz、DuTy比50
%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界300Oe、低レベルの
レーザビームのパワー4.0mW、高レベルのレーザビーム
のパワー13.0mWの条件で記録し、再生したところ、C/N5
2dBが得られた。この上に、線速度11.3m/s、記録周波数
7.4MHz、DuTy比50%、初期補助磁界2.9K0e、記録磁界30
0Oe、低レベルのレーザビームのパワー4.0mW,高レベル
のレーザビームのパワー13.0mWの条件でオーバライトし
たところ、46dBの再生信号が得られた。エラー発生率は
10-5から10-6であった。このとき3.7MHzの信号(前の情
報)は全く現れなかった。
(2)中間層にNdDyFeCoを用いる場合 ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化珪素
(800Å)/TbFeCo合金(180Å)/NdTbFeCo合金(70Å)
/GdTbFeCo合金(600Å)/窒化珪素(800Å)という膜
構成で媒体を作成した。NdTbFeCo層の単層での諸特性は
第3表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すようなループ
になった。TbFeCo合金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結
合力がNdTbFeCo中間層により弱められたためである。こ
のときのTbFeCo層およびGdTbFeCo層の反転磁界は、それ
ぞれ32k0eおよび0.7k0eであった。
次にこの媒体に対し、オーバライトを実施した。
まず、線速度11.3m/s、記録周波数3.7MHz、DuTY比50
%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界300Oe、低レベルの
レーザビームのパワー4.0mW、高レベルのレーザビーム
のパワー13.0mWの条件で記録し、再生したところ、C/N5
2dBが得られた。この上に、線速度11.3m/s、記録周波数
7.4MHz、DuTy比50%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界30
0Oe、低レベルのレーザビームのパワー4.0mW、高レベル
のレーザビームのパワー13.0mWの条件でオーバライトし
たところ、44dBの再生信号が得られた。エラー発生率は
10-4から10-5であった。このとき3.7MHzの信号(前の情
報)は全く現れなかった。
(3)中間層にNdGdFeCoを用いる場合 ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化珪素
(800Å)/TbFeCo合金(180Å)/NdTbFeCo合金(50Å)
/GdTbFeCo合金(600Å)/窒化珪素(800Å)という膜
構成で媒体を作成した。NdGdFeCo層の単層での諸特性は
第4表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すようなループ
になった。TbFeCo合金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結
合力がNdGdFeCo中間層により弱められたためである。こ
のときのTbFeCo層およびGdTbFeCo層の反転磁界は、それ
ぞれ29k0eおよび0.5k0eであった。
次にこの媒体に対し、オーバライトを実施した。
まず、線速度11.3m/s、記録周波数3.7MHz、DuTy比50
%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界300Oe、低レベルの
レーザビームのパワー4.0mW、高レベルのレーザビーム
のパワー13.0mWの条件で記録し、再生したところ、C/N5
2dBが得られた。この上に、線速度11.3m/s、記録周波数
7.4MHz、DuTy比50%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界30
0Oe、低レベルのレーザビームのパワー4.0mW、高レベル
のレーザビームのパワー13.0mWの条件でオーバライトし
たところ、47dBの再生信号が得られた。エラー発生率は
10-5から10-6であった。このとき3.7MHzの信号(前の情
報)は全く現れなかった。
(4)中間層にDyGdFeCoを用いる場合 ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化珪素
(800Å)/TbFeCo合金(180Å)/DyGdFeCo合金(80Å)
/GdTbFeCo合金(600Å)/窒化珪素(800Å)という膜
構成で媒体を作成した。DyGdFeCo層の単層での諸特性は
第5表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すようなループ
になった。TbFeCo合金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結
合力がDyGdFeCo中間層により弱められたためである。こ
のときTbFeCo層およびGdTbFeCo層の反転磁界は、それぞ
れ37k0eおよび0.3k0eであった。
次にこの媒体に対し、オーバライトを実施した。
まず、線速度11.3m/s、記録周波数3.7MHz、DuTy被50
%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界300Oe、低レベルの
レーザビームのパワー4.0mW、高レベルのレーザビーム
のパワー13.0mWの条件で記録し、再生したところ、C/N5
1dBが得られた。この上に、線速度11.3m/s、記録周波数
7.4MHz、DuTy比50%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界30
0Oe,低レベルのレーザビームのパワー4.0mW、高レベル
のレーザビームのパワー13.0mWの条件でオーバライトし
たところ、45dBの再生信号が得られた。エラー発生率は
10-5から10-6であった。このとき3.7MHzの信号(前の情
報)は全く現れなかった。
(5)中間層にNdGdFeを用いる場合 ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化珪素
(800Å)/TbFeCo合金(180Å)/NdGdFe合金(45Å)/G
dTbFeCo合金(600Å)/窒化珪素(800Å)という膜構
成で媒体を作成した。NdGdFe層の単層での諸特性は第6
表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すようなループ
になった。TbFeCo合金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結
合力がNdGdFe中間層により弱められたためである。この
ときのTbFeCo層およびGdTbFeCo層の反転磁界は、それぞ
れ30k0eおよび0.6k0eであった。
次にこの媒体に対し、オーバライトを実施した。
まず、線速度11.3m/s、記録周波数3.7MHz、DuTy比50
%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界300Oe、低レベルの
レーザビームのパワー4.0mW、高レベルのレーザビーム
のパワー13.0mWの条件で記録し、再生したところ、C/N5
2dBが得られた。この上に、線速度11.3m/s、記録周波数
7.4MHz、DuTy比50%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界30
0Oe、低レベルのレーザビームのパワー4.0mW、高レベル
のレーザビームのパワー13.0mWの条件でオーバライトし
たところ、46dBの再生信号が得られた。エラー発生率は
10-5から10-6であった。このとき3.7MHzの信号(前の情
報)は全く現われなかった。
(6)中間層にDyGdFeを用いる場合 ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化珪素
(800Å)/TbFeCo合金(180Å)/DyGdFe合金(70Å)/G
dTbFeCo合金(600Å)/窒化珪素(800Å)という膜構
成で媒体を作成した。DyGdFe層の単層での諸特性は第7
表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すようなループ
になった。TbFeCo合金層とGdTbFeCo合金層間の磁気的結
合力がNdGdFe中間層により弱められたためである。この
ときのTbFeCo層およびGdTbFeCo層の反転磁界は、それぞ
れ27k0eおよび0.5k0eであった。
次にこの媒体に対し、オーバライトを実施した。
まず、線速度11.3m/s、記録周波数3.7MHz、DuTy比50
%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界300Oe、低レベルの
レーザビームのパワー4.0mW、高レベルのレーザビーム
のパワー13.0mWの条件で記録し、再生したところ、C/N5
2dBが得られた。この上に、線速度11.3m/s、記録周波数
7.4MHz、DuTy比50%、初期補助磁界2.9k0e、記録磁界30
0Oe、低レベルのレーザビームのパワー4.0mW、高レベル
のレーザビームのパワー13.0mWの条件でオーバライトし
たところ、45dBの再生信号が得られた。エラー発生率は
10-5から10-6であった。このとき3.7MHzの信号(前の情
報)は全く現われなかった。
なお、Qが3以上の磁性膜を中間層に用いて3層膜を
形成したところ、得られたディスクはC/Nが低い、周波
数特性が悪いなどの症状があり、良好なオーバライト特
性は得られなかった。
〔2〕記録層および補助層の膜厚が共に1000Åの場合 ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化珪素
(800Å)/TbFe合金(1000Å)/TbFeCo合金(1000Å)
/窒化珪素(800Å)という膜構成の媒体を作製した。
成膜はすべてRFマグネトロンスパッタ装置の連続スパッ
タによる。TbFe層およびTbFeCo層の単層における諸特性
を第1表に示した。
この媒体のカーループは、第3図に示すような1段階
しか反転磁界を持たないループとなった。TbFe合金層と
TbFeCo合金層間の磁気的結合力が強すぎるためである。
(1)中間層にNdFeCoを用いる場合 次に、ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化
珪素(800Å)/TbFe合金(1000Å)/NdFeCo合金(50
Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒化珪素(800Å)という
膜構成で媒体を作製した。NdFeCo層の単層での諸特性は
第2表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すような2段階
の反転磁界を持つループになった。TbFe合金層とTbFeCo
合金層間の磁気的結合力がNdFeCo中間層により弱められ
たためである。このときのTbFe層およびTbFeCo層の反転
磁界は、それぞれ8.2k0eおよび4.7k0eであった。
(2)中間層にTbFeCo用いる場合 次に、ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化
珪素(800Å)/TbFe合金(1000Å)/TbFeCo合金(80
Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒化珪素(800Å)という
膜構成で媒体を作製した。第2層目のTbFeCo層の単層で
の諸特性は第3表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すような2段階
の反転磁界を持つループになった。TbFe合金層とTbFeCo
合金層間の磁気的結合力がTbFeCo中間層により弱められ
たためである。このときのTbFe層および第3層目のTbFe
Co層の反転磁界は、それぞれ6.8k0eおよび5.5k0eであっ
た。
(3)中間層にGdTbFeCoを用いる場合 次に、ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化
珪素(800Å)/TbFe合金(1000Å)/GdTbFeCo合金(100
Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒化珪素(800Å)という
膜構成で媒体を作製した。GdTbFeCo層の単層での諸特性
は第4表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すような2段階
の反転磁界を持つループになった。TbFe合金層とTbFeCo
合金層間の磁気的結合力がGdTbFeCo中間層により弱めら
れたためである。このときのTbFe層およびTbFeCo層の反
転磁界は、それぞれ8.0k0eおよび4.7k0eであった。
(4)中間層にDyFeCoを用いる場合 次に、ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化
珪素(800Å)/TbFe合金(1000Å)/DyFeCo合金(120
Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒化珪素(800Å)という
膜構成で媒体を作製した。DyFeCo層の単層での諸特性は
第5表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すような2段階
の反転磁界を持つループになった。TbFe合金層とTbFeCo
合金層間の磁気的結合力がDyFeCo層により弱められたた
めである。このときのTbFe層およびTbFeCo層の反転磁界
は、それぞれ7.2k0eおよび5.3k0eであった。
(5)中間層にGdDyFeCoを用いる場合 次に、ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化
珪素(800Å)/TbFe合金(1000Å)/GdDyFeCo合金(150
Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒化珪素(800Å)という
膜構成で媒体を作製した。GdDyFeCo層の単層での諸特性
は第6表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すような2段階
の反転磁界を持つループになった。TbFe合金層とTbFeCo
合金層間の磁気的結合力がGdDyFeCo層により弱められた
ためである。このときのTbFe層およびTbFeCo層の反転磁
界は、それぞれ7.8k0eおよび5.2k0eであった。
(6)中間層にDyTbFeCoを用いる場合 次に、ポリカーボネート(グループ付き)基板/窒化
珪素(800Å)/TbFe合金(1000Å)/DyTbFeCo合金(130
Å)/TbFeCo合金(1000Å)/窒化珪素(800Å)という
膜構成で媒体を作製した。DyTbFeCo層の単層での諸特性
は第7表に示すとおりである。
この媒体のカーループは、第2図に示すような2段階
の反転磁界を持つループになった。TbFe合金層とTbFeCo
合金層間の磁気的結合力がDyTbFeCo層により弱められた
ためである。このときのTbFe層およびTbFeCo層の反転磁
界は、それぞれ7.0k0eおよび5.4k0eであった。
なお、Qが3を超える磁性膜を中間層に用いて3層膜
を作製したところ、M−Hループは第3図に示すような
一段階の反転磁界しか持たないループになった。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば磁性層間の磁気
的結合力を調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の部分断面図、第2図は本発
明の光磁気記録媒体の一例によるM−Hループを示す特
性図、第3図は従来例による光磁気記録媒体の一例のM
−Hループを示す特性図、第4図および第5図は本発明
の作用を説明するための説明図である。 1……基板、2……スペーサ層 3……第1の磁性層、4……第2の磁性層 5……第3の磁性層、6……保護層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に記録膜が形成され、レーザ光によ
    って情報の記録、再生、消去を行う光磁気記録媒体にお
    いて、基板上には第1、第2および第3の磁性層が順次
    形成され、前記第1、第3の磁性層は磁化が互いに反平
    行方向に向いている垂直磁気異方性を有する膜であり、
    第2の磁性層は、前記第1、第3の磁性層の交換結合力
    を弱めるものであって、下記一般式〔I〕で表されるQ; Q=Hk/4πMs …〔I〕 (式中、Hkは異方性磁界、Msは飽和磁化を示す) が3以下の膜で形成されていることを特徴とする光磁気
    記録媒体。
  2. 【請求項2】前記第2の磁性層が、NdDyFeCo合金、NdTb
    FeCo合金、NdGdFeCo合金、DyGdFeCo合金、NdGdFe合金、
    DyGdFe合金、NdFeCo合金、TbFeCo合金、GdTbTeCo合金、
    DyFeCo合金、GdDyFeCo合金、DyTbFeCo合金のいずれかで
    あることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。
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