JP2621489B2 - 荷電制御型インクジェットプリンタにおけるインク滴の帯電制御方式 - Google Patents

荷電制御型インクジェットプリンタにおけるインク滴の帯電制御方式

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JP2621489B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、荷電制御型インクジェットプリンタ、具体
的には、ノズルから連続的に噴射するインク滴を画像情
報に応じて帯電し、その帯電インク滴を電界により偏向
させてノズルに対向して配置された記録体上へのドット
印字の有無を制御するようにした荷電制御型インクジェ
ットプリンタにおけるインク滴の帯電制御方式に関す
る。
[従来の技術] 荷電制御型インクジェットプリンタの基本的な構造
は、例えば、第6図に示すようになっている(特開昭57
-25971号公報参照)。
これは、インク滴発生装置40の前面に所定の間隔にて
配列された各ノズル41の前方に一対の帯電電極42が配置
されると共に、更にその前方に一対の偏向電極43が配置
され、各ノズル41から噴出したインク滴が帯電電極42間
及び偏向電極43間を順次通って当該ノズル41に対向して
配置された記録用紙45に達するよう構成されている。こ
のようなインクジェットプリンタでは、偏向電極43によ
り定常電界を形成した状態で、帯電電極42に対する画像
情報に基づいた電圧制御がなされる。これにより飛翔イ
ンク滴に対して画像情報に応じた帯電がなされ、この帯
電インク滴はその帯電量と偏向電界に応じた偏向作用を
受けて記録用紙45に向って飛翔する。即ち、画像情報に
基づいた記録用紙45上のドット印字位置を当該インク滴
に対する帯電量にて制御している。なお、非印字ドット
についてはガター46に至るだけの偏向作用を受けるよう
帯電制御がなされ、このガター46にて捕獲されたインク
はインク滴発生装置40に回収される。
上記インク滴に対する更に具体的な帯電制御は、従来
例えば次のようになされている。
例えば、第7図に示すように、インク滴発生装置40の
各ノズル41から噴出したインクIが超音波振動等により
滴化された瞬間に帯電電極42への電圧印加がなされ、当
該インク滴doに対する帯電が行なわれる。そして、各ノ
ズルについての走査範囲(第6図におけるステッチング
ポイントSP間)においてドット印字位置の順番(走査方
式)が予め定められ、この順番に従った各印字位置に対
する印字の有無(画像情報に対応)により上記被制御イ
ンク滴doに対する帯電量が決定されている。
上記のように画像情報に応じて帯電されたインク滴d
が飛翔する過程で、当該飛翔インク滴dは前後のインク
滴から静電的あるいは空力的な作用を受ける。従って、
同じ帯電量のインク滴であっても前後を飛翔するインク
滴の状態によってその印字位置がずれてしまう(偏向歪
み)。このような偏向歪みを防止するため、従来、前後
を飛翔するインク滴の状態に応じて帯電量を補正するよ
うにしている。具体的には、次のように帯電量の補正を
行なっている。
インク滴の飛翔経路は、印字を行なう場合(第7図に
おけるf1,f2,f3)や印字を行なわずにガター46に偏向さ
せる場合(第7図におけるf4)で種々とり得るが、いず
れの経路を飛翔するインク滴かで他のインク滴に与える
静電的及び空力的影響が異なる。このことから、着する
インク滴の所定近傍、例えば、前6滴、後6滴程度に存
在するインク滴について夫々異なった印字有無パターン
を想定し、各パターンにおいて当該着目インク滴が目的
とする印字位置に到達するための帯電補正量が実際に測
定し、各印字有無パターンと当該帯電補正量との関係を
予めROM等のメモリ内に記憶しておく。そして、実際の
印字に際しては、被制御インク滴の所定近傍にあるイン
ク滴の印字有無パターンを検出し、その検出した印字有
無パターンに対応した帯電補正量を上記メモリから読出
して、当該帯電補正量での帯電補正制御を行なう。
このような画像情報に応じた帯電量に対して近傍イン
ク滴の印字有無パターンに基づいて補正を行なうように
した従来のインク滴の帯電制御方式では、各インク滴に
ついて近傍のインク滴による静電的、空力的な影響が考
慮されることになり、その偏向歪みの減少が図れる。
[発明が解決するための課題] ところで、上記のような従来のインク滴の帯電制御方
式では、更に偏向歪みの少ないドット印字の実現が困難
である。
それは、以下のような理由に基づくものである。
第8図に示すように、偏向歪みの減少を図るには着目
インク滴に対して影響を与えるとして考慮すべきインク
滴(参照滴)の数を増大させる必要がある。しかし、参
照インク滴を増大させると、当該参照インク滴での印字
有無パターンが多くなり、その印字有無パターンに対応
づけて帯電補正量を記憶するメモリの容量が第9図に示
すように増大してしまう。例えば、参照インク滴を100
滴とした場合、その印字有無パターンは2100通りとな
り、その記憶容量は膨大なものとなって、現実のメモリ
デバイスでの実現が困難になってしまうのである。また
更に、上記印字有無パターンを実際に再現させて各デー
タを測定する時間も膨大なものとなり、現実的ではな
い。
そこで、本発明の課題は、より少ない参照インク滴を
考慮した帯電補正であっても実質的により多くの参照イ
ンク滴を考慮た補正と同等の効果を得ることである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、第1図に示すように、ノズル1から連続的
に噴出するインク滴2を画像情報Iに応じて帯電し、そ
の帯電インク滴を電界により偏向させてノズル1に対向
して配置された記録体3へのドット印字の有無を制御す
るようにした荷電制御型インクジェットプリンタを前提
としており、当該インクジェットプリンタにおいて実現
するインク滴の帯電制御にあって、上記課題解決するた
めの技術的手段は、着目インク滴doの所定近傍にあるイ
ンク滴dnの印字有無パターンP(dn)及び当該近傍滴よ
り遠方に位置するインク滴Dfの印字密度D(dF)に応じ
て当該着目インク滴doに対する帯電補正量Ac(P,D)を
予め定め、噴出インク滴について帯電制御を行なうに際
し、被制御インク滴の所定近傍にあるインク滴dnの印字
有無パターンPを検出すると共に、上記近傍インク滴dn
より遠方でのインク滴dfの印字密度Dを検出し、検出し
た印字有無パターンPと印字密度Dに対応した上記予め
定めた帯電補正量Ac(P,D)にて噴出インク滴に対する
帯電補正制御を行なうようにしたことである。
[作用] ノズル1から連続的にインク滴2が噴出している状態
において、いま着目するインク滴doの近傍に位置するイ
ンク滴dnは当該着目インク滴doが記録体3に達するまで
の間、静電的影響と共に空力的影響を与える。一方、遠
方に位置するインク滴dfは当該着目インク滴doに対して
静電的影響は少なく、空力的影響がほとんどである。こ
の空力的影響は、着目インク滴の飛翔経路周辺の空気流
を乱すことが主なものであり、それは、前方に飛翔する
インク滴の密度に大きく係わる。
このような関係から、より影響力の大きい(静電的、
空力的の双方)近傍インク滴dnについては、各印字有無
パターンP(dn)に応じ、比較的影響力の小さい(空力
的だけ)遠方インク滴dfについては各印字有無パターン
のうち印字密度D(df)が同じパターンについては一ま
とめにして各印字密度D(df)に応じて帯電補正量Ac
(P,D)が予め定められる。この帯電補正量Ac(P,D)
は、近傍インク滴dnの影響と遠方インク滴dfの影響とを
一体として考慮しても、また、独立的に考慮してもよ
い。一体として考慮する場合、ある印字有無パターンで
の近傍インク滴dnとある印字密度での所定印字有無パタ
ーンでの遠方インク滴dfの双方が存在する状態でインク
滴を連続的に飛翔させ、その状態にて着目インク滴doの
正規の印字位置(画像情報に基づいて定まる)からのず
れ量を計測しながら帯電補正量Ac(P,D)を決める。ま
た、独立的に考慮する場合、ある印字有無パターンでの
近傍インク滴dnだけが存在する状態で着目インク滴doの
印字位置を測定しながら第1の帯電補正量を決め、更
に、ある印字密度での所定印字パターンでの遠方インク
滴dfだけが存在する状態で着目インク滴doの印字位置を
測定しながら第2の帯電補正量を決め、上記第1の帯電
補正量と第2の帯電補正量の和をもって最終的な帯電補
正量Ac(P,D)を決めるものである。
上記考慮すべき近傍のインク滴dnと遠方のインク滴df
の数はできるだけ多い方が良いが、現実の問題として
は、要求される性能(許容される偏向歪み)等に応じ
て、近傍のインク滴dnについては、静電的影響が無視で
きない範囲にて決められ、遠方のインク滴dfについて
は、空力的影響が無視できない範囲にて決められる。
上記のように着目インク滴doに対する帯電補正量Ac
(P,D)が予め定められた状態で、噴出インクについて
帯電制御を行なうに際しては、基本的な画像情報Iに基
づいた帯電制御と共に、近傍インク滴dnの印字有無パタ
ーンP(dn)と遠方インク滴dfの印字密度D(df)を検
出し、その検出印字有無パターン及び印字密度に対応し
た上記予め定めた帯電補正量Ac(P,D)にて帯電補正制
御がなされる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
プリンタ全体の基本構造は第6図に示すものと同様で
ある。また、記録条件は ドット密度 …24ドット/mm インク滴サイズ…30μm 滴化速度 …250KHz インク滴初速度…20m/sec 偏向幅 …2.5mm ドット数 …60ドット/走査 を想定する。
帯電電極42に対する制御系は例えば、第2図に示すよ
うになっている。
同図において、10は画像データ処理装置であり、この
画像データ処理装置10は、イメージスキャナ等の画像読
取り装置12あるいはコンピュータ等で構成された画像デ
ータ生成装置14からの画像データを当該プリンタに適合
するドット印字データ(画像情報)に変換するものであ
る。16はシリアルイン・パラレルアウトのシフトレジス
タであり、このシフトレジスタ16は画像データ処理装置
10から順次シリアルに出力されるドット印字データを格
納するもので、着目インク滴の近傍、例えば、後方3滴
と前方13滴(以下、後方を−前方を+、その滴数をλで
表す)との範囲(−3λ〜+13λ)のインク滴に対する
印字データが格納される。シフトレジスタ16のパラレル
出力のうち特に着目インク滴に対して静電的、空力的影
響が大きいと見込まれるインク滴に対応したドット印字
データだけがレジスタ17に格納されるよう上記シフトレ
ジスタ16とレジスタ17間との間の配線がなれている。こ
のレジスタ17に格納すべきドット印字データは、主走査
方向の走査方式にて異なるが、例えば、第10図に示すよ
うな飛越し走査方式に従えば、−3λ〜+3λと、+5
λ,+7λ,+10λ,+13λの各インク滴(全10滴)に
対応したドット印字データが選ばれる。これは、−3λ
〜+3λのインク滴は着目インク滴のごく近傍を飛翔す
るもので、また、+5λ,+7λ,+10λ,+13λのイ
ンク滴は当該飛越し走査方式に従った場合その飛翔経路
が着目インク滴の飛翔経路と近接しているからである。
なお、第10図は、インク滴の生成順(ドロップNO:1〜6
0)とその印字位置(ドット位置:1〜60)との関係を示
したもので、括弧外数字がドロップNO、括弧内数字がド
ット位置を示している。20は60進カウンタ、22はカウン
タ20でのカウント値に対応した位置データを出力するRO
Mであり、ROM22から出力された位置データがレジスタ24
にセットされるようになっている。このカウンタ20、RO
M22、レジスタ24により位置データ生成回路が構成され
る。上記ROM22の内容は、一番目に印字する位置、二番
目に印字する位置等のように各カウント値に対応する当
該飛越し走査方式に従った印字位置データが格納されて
いる。この格納される位置データは、各ステッチング点
SP間を60ドットにて印字することから(記録条件参
照)、0から59までのカウント値に対して一対一に対応
したものである。上記シフトレジスタ16及びカウンタ20
はタイミング制御器18からのタイミングクロックにより
シフト動作、カウント動作を行ない、タイミング制御器
18からの当該タイミングクロックはインク滴発生装置40
での滴化タイミングに同期がとられている。
一方、26は着目インク滴に対する上記13λより更に遠
方のインク滴の印字密度を検出する密度検出器である。
この密度検出器26は具体的に14λから77λまでの64滴を
対象としてその印字密度を検出しており、例えば、第3
図に示すように、タイミング制御器27と6ビットのアッ
プダウンカウンタ29にて構成されている。タイミング制
御器27はイニシャル設定モードMiと検出モードMsの2つ
の動作モードを有しており、第4図に示すように、スタ
ートから64滴が噴出するまでの間のイニシャル設定モー
ドMi(モード切換信号Hレベル)では滴化クロックに同
期してシフトレジスタ16から順次出力されるドット印字
データが“1"(印字有に対応)のときにアップカウント
信号を出力し、上記64滴の噴出後に切換えられる検出モ
ードMs(モード切換信号Lレベル)では当該ドット印字
データが“1"のときにアップカウント信号を出力する一
方ドット印字データが“0"(印字無に対応)のときにダ
ウンカウント信号を出力するようになっている。そし
て、このタイミング制御器27からのアップカウント信
号、ダウンカウント信号によりアップダウンカウタ29が
作動し、そのカウント値nが印字密度、即ち、64滴中n
滴印字するという印字密度(n/64)に対応したものとな
る。このアップダウンカウンタ29のカウント値の上位3
ビットがレジスタ28にセットされるよう構成されてい
る。即ち、この密度検出では遠方64滴の印字密度を8段
階に区別している。なお、アップダウンカウンタ29はカ
ウト値64以上でのキャリ処理、カウント値0以下でのボ
ロー処理が一般的な手法に従ってなされるよう構成され
ている。
上記のようにレジスタ17にセットされた着目インク滴
の近傍10滴に対応したドット印字データ(10ビット)
と、レジスタ24にセットされた着目インク滴の印字位置
データ(6ビット)と、レジスタ28にセットされた着目
インク滴に対する遠方14λ〜77λインク滴の印字密度デ
ータ(3ビット)が並列的にROM30のアドレス入力とな
っている。このROM30は着目インク滴に対する帯電量を
予め記憶したものであり、読出された帯電データはノズ
ル毎の修正等の処理を行なう帯電デター処理装置32、更
にD/A変換器34を経て現実の電圧出力に変換され、この
変換出力が帯電電極42に印加されるよう構成されてい
る。
上記ROM30の内容は次のようになっている。
帯電量は実際の計測に基づいて定められたデータが各
アドレス入力に対応づけて格納される。
着目インク滴の近傍10滴(−3λ〜+3λ,+5λ,
+7λ,+10λ,+13λ)の印字有無パターン(210
り)と、更に遠方のインク滴+14λ〜+77λについて8
段階の各段階の印字密度を代表する所定の印字有無パタ
ーン(23通り)とを結合した210×23=8192通りのテス
トパターンについて実測を行なう。
測定の前段階として、インク滴を1滴飛翔させて記録
用紙45上の走査範囲内60点の各印字位置に到達させるた
めの帯電量(帯電電極42に対する印加電圧)を例えば理
論的あるいは実験的に予め求めておく。
実際の測定はまず、上記各テストパターンにてインク
滴を飛翔させ、着目インク滴について上記のように印字
すべき位置に基づいて予め定めた帯電量となるよう帯電
制御を行ない(補正無し)、その際、記録用紙45上にお
いて印字すべき位置と実際に印字した位置のずれを測定
する。この測定は、顕微鏡、CCDカメラ、CRT、コンピュ
ータ等で構成された画像計測装置にて行なう。そして、
このずれをなくすのに必要な偏向量から具体的な帯電補
正量を求め、上記印字位置に基づいて定めた帯電量に当
該帯電補正量を加えて(正負を考慮)当該印字位置及び
パターンに対応した帯電データ(帯電電極42への印加電
圧値)を生成する。この帯電データは各印字位置(例え
ば60点)の各印字有無パターン(例えば8192通り)毎に
生成され、当該印字位置及び印字有無パターン(近傍イ
ンク滴の印字有無パターンと遠方インク滴の印字密度に
対応)に対応づけられてROM30内に記憶される。
なお、全ての印字位置に対する全てのパターンでのず
れ計測から帯電データ作成まで8時間程度の工数を要し
た。
上記構成はインク滴発生装置40における1つのノズル
に対してのものであり、現実には各ノズルに対応させて
上記と同様の構成となる帯電制御系が設けられる。ただ
し、厳密にはROM30の内容も各ノズル毎に変更しなけれ
ばならないが、現実には各ノズルに対応したROM30内の
内容は同一でも印字状態の差はほとんど無い。
インク滴発生装置40の各ノズル41から噴出されるイン
ク滴に対して実際に帯電電極42での帯電制御を行なうに
際し、シフトレジスタ16からレジスタ17に格納されたド
ット印字データにて被制御インク滴の近傍10滴の印字有
無パターンが検出される一方、密度検出器26を介してレ
ジスタ28に格納される3ビットデータにて当該被制御イ
ンク滴の14λから遠方64滴の印字密度が検出される。そ
して、当該被制御インク滴の印字位置に関するデータが
レジスタ24にセットされると、この位置データ及び上記
近傍滴の印字有無データ、遠方滴の印字密度データによ
りROM30がアクセスされ、対応する帯電データに基づい
て帯電電極42の印加電圧制御がなされる。
すると、被制御インク滴は帯電電極42間を通過する際
にその電界強度に応じた量での帯電がなされ、偏向電極
43間を通過する際に当該帯電量に応じた偏向作用を受
け、更に飛翔経路近傍の各インク滴からの静電的作用あ
るいは空力的作用を受けながら記録用紙45に至る。この
とき、被制御インク滴の帯電量は、当該インク滴の飛翔
系において近傍インク滴及び所定遠方インク滴の静電
的、空力的影響を考慮して定められているこから、記録
用紙45上での実際の印字位置は画像情報に基づいた目的
とする印字位置と略同じになる。
具体的な効果を印字位置のばらつきについてみると、
直線印字とベタ印字との各印字位置におけるばらつき
は、位置データ(画像情報)だけで制御した場合(補正
なし)には最大120μmのばらつきが確認されたのに対
し、近傍10滴の印字有無パターンだけを考慮して帯電補
正した場合には上記ばらつきが最大70μm、更に、上記
実施例のように14λより遠方64滴の印字密度まで考慮し
て帯電補正した場合には上記ばらつきが10μm以下とな
った。
また、近傍インク滴10滴、遠方インク滴64滴を考慮し
ているにもかかわらず、ROM30に格納される帯電データ
数は60×210×23=491520で済むことになる。
上記実施例においては、ROM30から読出される帯電デ
ータは印字位置の基本的ファクタまで考慮したものであ
るが、ROM30内の帯電データ決定に際して近傍インク滴
の印字有無パターン及び遠方インク滴の印字密度に基づ
いた帯電補正制御を考慮したものとなっている。従っ
て、実際の帯電制御において印字位置に基づく帯電量を
印字有無パターンに基づ補正するという構成にすること
も可能である。
第5図は帯電制御系の他の実施例を示す図である。
この例は、印字位置データと近傍インク滴の印字有無
パターンに基づいて決定される帯電データを記憶するRO
Mと遠方インク滴の印字密度に基づいて決定れさる帯電
補正データを記憶するROMとを別体にするものである。
このような態様は、遠方インク滴の着目インク滴に対
する影響(主に空力的影響)が近傍インク滴の影響(静
電的影響及び空力的影響)とある程度独立的に生じ、か
つ着目インク滴の印字位置にもあまり依存しないという
前提に基づくものである。
第5図において、着目インク滴の印字位置データとそ
の近傍インク滴の印字有無パターンとに基づいて定めら
れる帯電データを記憶したROM30aと、着目インク滴の遠
方インク滴の印字密度に基づいて定められる帯電データ
を記憶したROM30bとが設けられている。そして、ROM30a
がレジスタ24にセットされる被制御インク滴の印字位置
データ及びレジスタ17にセットされる近傍インク滴の印
字有無パターンデータによってアクセスされる一方、RO
M30bがレジスタ28にセットされる遠方インク滴の印字密
度データによってアクセスされ、各ROM30a,30bからの読
出し帯電データが演算器31にて加算され、その加算帯電
データが帯電電極42の印加電圧制御の基礎となってい
る。なお、この実施例では、ROM30a,30bより前段の構成
及び演算器31の後段の構成は第2図に示すものと同様で
ある。
上記各ROM30a,30bに記憶すべき帯電データに次のよう
にして決定する。
着目インク滴の近傍10滴のとり得る各印字有無パター
ン(210=1024通り)にてインク滴を飛翔させ、上記実
施例と同様、印字すべき位置からのずれに基づいて当該
印字位置及び印字有無パターンに対応した帯電データを
決定する。一方、遠方インク滴の影響に関する帯電デー
タは、60点のなかから代表される位置に印字すべき着目
インク滴の近傍10滴の代表印字有無パターンと更に遠方
のインク滴+14λ〜+77λについて8段階の各段階の印
字密度を代表する所定の印字有無パターンを結合した23
=8通りのテストパターンについて実測して求める。即
ち、各テストパターンにて飛翔させ、着目インク滴につ
いて上記代表印字位置と近傍インク滴の代表印字有無パ
ターンに対応して定められた帯電量となるよう帯電制御
を行ない(近傍インク滴のみを考慮して補正)、その
際、記録用紙45上において印字すべき位置と実際に印字
した位置のずれを測定し、そのずれ量に基づいて帯電デ
ータを定める。これにより、遠方インク滴の影響だけに
対応した帯電データが求められる。
上記実施例の場合、その効果は第2図に示す例と同様
の条件での印字で、印字位置のばらつきが15μm以下と
なり、前述した実施例と比較して(第2図の制御系)記
録画質上の問題となるような大きな低下は確認されなか
った。
更に、この場合、ROM30aのデータ数が60×210=6144
0、ROM30bのデータ数が23=8で前述の実施例に比較し
て(491520)極端に記憶すべき帯電データ数が低減し、
そのデータ測定工数も低減する。
上記ROM30aから及びROM30bからの各帯電データを加算
して最終的な帯電データを得るようにしたが、その他、
実際の記録状態を考慮して減算、乗算等の演算も採用し
得る。
上記実施例の場合、ROM30a内の帯電データ決定に際し
て近傍インク滴の印字有無パターンに基づいた帯電補正
制御が考慮され、このROM30aとROM30bからの帯電データ
全体にて近傍インク滴の印字有無パターン及び遠方イン
ク滴の印字密度に基づいた帯電補正制御が考慮されたも
のとなっている。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、近傍イン
ク滴の印字有無パターン及び遠方インク滴の印字密度に
に応じて着目インク滴に対する帯電補正量を予め定めて
おき、実際の帯電制御に際し、近傍インク滴の印字有無
パターンと遠方インク滴の印字密度に対応する上記予め
定めた帯電補正量にて当該被制御インク滴に対する帯電
補正を行なうようにしたため、特に遠方での参照インク
滴をそれほど増加させなくても、実質的に充分遠方イン
ク滴の影響を考慮した帯電補正制御が可能となる。その
結果、帯電補正量に関するデータを記憶させるメモリの
容量を特に増加させることなくより偏向歪みの少ないド
ット印字が実現され、記録画質の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1は本発明の構成を示すブロック図、第2図は本発明
に係るインク滴の帯電制御方式を採用した帯電制御装置
の基本構成例を示す図、第3図は密度検出器の具体的構
成例を示す図、第4図は密度検出器の動作例を示すタイ
ミングチャート、第5図は帯電制御装置の他の実施例を
示す図、第6図は荷電制御型インクジェットプリンタの
基本構成例を示す図、第7図はインク滴の飛翔経路の例
を示す図、第8図は参照インク滴と偏向歪みの減少効果
との関係を示す図、第9図は参照インク滴と必要なメモ
リ容量との関係を示す図、第10図は飛越し走査の状態例
を示す図である。 [符号の説明] 1……ノズル 2……インク滴 3……記録体 10……画像データ処理装置 16……シフトレジスタ 17,24,28……レジスタ 18……タイミング制御器 20……カウンタ 22……ROM(位置データ用) 26……密度検出器 30……ROM(帯電データ用) 32……帯電データ処理装置 34……D/A変換器 42……帯電電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル(1)から連続的に噴出するインク
    滴(2)を画像情報(I)に応じて帯電し、その帯電イ
    ンク滴を電界により偏向させてノズル(1)に対向して
    配置された記録体(3)上へのドット印字の有無を制御
    するようにした荷電制御型インクジェットプリンタにあ
    って、 着目インク滴(do)の所定近傍にあるインク滴(dn)の
    印字有無パターン{P(dn)}及び当該近傍滴より遠方
    に位置するインク滴(df)の印字密度{D(df)}に応
    じて当該着目インク滴(do)に対する帯電補正量{Ac
    (P,D)}を予め定め、 噴出インク滴について帯電制御を行なうに際し、 被制御インク滴(do)の所定近傍にあるインク滴(dn)
    の印字有無パターン(P)を検出すると共に、 上記近傍インク滴(dn)より遠方でのインク滴(df)の
    印字密度(D)を検出し、 検出した印字有無パターン(P)と印字密度(D)に対
    応した上記予め定めた帯電補正量{Ac(P,D)}にて噴
    出インク滴に対する帯電補正制御を行なうことを特徴と
    する荷電制御型インクジェットプリンタにおけるインク
    滴の帯電制御方式。
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