JP2621425B2 - 農業用合成樹脂蛍光フィルム - Google Patents

農業用合成樹脂蛍光フィルム

Info

Publication number
JP2621425B2
JP2621425B2 JP63253058A JP25305888A JP2621425B2 JP 2621425 B2 JP2621425 B2 JP 2621425B2 JP 63253058 A JP63253058 A JP 63253058A JP 25305888 A JP25305888 A JP 25305888A JP 2621425 B2 JP2621425 B2 JP 2621425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
fluorescent
fluorescent film
film
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63253058A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02102265A (ja
Inventor
暢良 広光
壮元 中井
Original Assignee
三菱化学エムケーブイ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱化学エムケーブイ株式会社 filed Critical 三菱化学エムケーブイ株式会社
Priority to JP63253058A priority Critical patent/JP2621425B2/ja
Publication of JPH02102265A publication Critical patent/JPH02102265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2621425B2 publication Critical patent/JP2621425B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、長期間使用しても蛍光能が保持される農業
用合成樹脂蛍光フィルムに関する。
[従来の技術] 近年、弱光線下(秋〜冬)ハウス又はトンネル内で有
用植物を促成栽培する、いわゆる施設園芸が極めて広く
行なわれ、生鮮野菜、果物、花卉等の安定供給に活用さ
れてきた。このような施設園芸を行なうハウス又はトン
ネルを被覆する資材として耐候性、透明性、保温性及び
強度等が優れているとの理由で塩化ビニル系樹脂フィル
ムが多用されているが、弱光線下の施設園芸では、植物
生育に要する温度及び光線が不足する場合が多く、より
促成栽培効果をあげるには、この温度及び光線の補給が
要求される。
ハウス又はトンネル内の温度補給は、暖房機の投入、
被覆材の多層張り等を用いたシステムが確立されてい
る。一方、光線の補給については電灯による方法では費
用がかかり過ぎるので、紫外線を有用な光線スペクトル
に変換して補給する方法が検討されてきた。
すなわち、太陽光線で植物生育に利用されない380nm
以下の紫外線を光質変換して有用な光線とするため、紫
外線で励起し、長波長側の光線に変換する蛍光剤が用い
られている。しかし、これらの蛍光剤は、一般に紫外線
に対する抵抗力が弱いため、屋外では短期間で蛍光能が
減少する。また、蛍光剤と紫外線吸収剤とを併用する
と、蛍光剤を励起するのに必要な紫外線の多くが、紫外
線吸収剤に吸収されてしまうため、併用した場合は、蛍
光能は大幅に低下するか、蛍光能を全く示さなくなる。
以上のように、紫外線の光質変換は、光線の補給に充分
役立つ方法となっていない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、かかる状況にあって、紫外線を有用光
線に光質変換し、長期間にわたって有用光線の補給に役
立つ農業用合成樹脂蛍光フィルムについて鋭意検討した
ところ、紫外線で励起する蛍光剤と、有機リン酸金属塩
または有機リン酸金属塩及びエポキシ化合物を併用する
ことにより、所期の目的を達成することを見い出し本発
明を完成するに到った。
すなわち、本発明の目的は、屋外で使用しても、紫外
線を光質変換して植物生育に有用な光線とする蛍光能が
長期間保持され、かつ、蛍光剤の励起に紫外線を充分に
有効活用でき有用光線が充分補給できる農業用合成樹脂
蛍光フィルムを提供するにある。
[問題点を解決するための手段] しかして、本発明の要旨とするところは、合成樹脂
に、紫外線で励起する蛍光剤、有機リン酸金属塩あるい
は更にエポキシ化合物を含有させてなる農業用合成樹脂
蛍光フィルムにある。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において、合成樹脂とは、塩化ビニル系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂(メタ)アクリル系樹脂等、農業
用被覆材として用いられるものなら特に限定されるもの
ではないが、物性、経済性の点から塩化ビニル系樹脂を
使用するのが好ましい。
たとえば塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニルを主体とした他のコモノマーとの共重合
体、これらの混合物またはこれらと他の重合体あるいは
共重合体との混合物が使用される。
本発明の農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルムは、柔
軟性を付与するために塩化ビニル系樹脂100重量部に対
して、通常20〜60重量部の可塑剤が配合されている。
またポリオレフィン系樹脂とは例えばエチレンの単独
重合体、またはエチレンとそれに共重合可能なコモノマ
ー、具体的には酢酸ビニル、塩化ビニル等との共重合体
が挙げられる。
本発明において用いられる紫外線で励起される蛍光剤
としては、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体、ジ
スチルベンゼンの誘導体のようなスチルベン型蛍光剤;
ベンジジン系誘導体、ベンジジンスルホン酸誘導体、ジ
アミノフルオレン系誘導体のようなジアミノジフェニル
型蛍光剤;イミダゾール型蛍光剤;イミダゾロン型蛍光
剤;トリアゾール型蛍光剤;チアゾール型蛍光剤;オキ
サゾール型蛍光剤;クマリン型蛍光剤;カルボスチリル
型蛍光剤;ナフタールイミド型蛍光剤;ピラゾリン型蛍
光剤及びジヒドロピリジン系蛍光剤のように、現在市販
されている有機蛍光剤のほか、バナジン酸イットリウム
のユーロピウム付活体(YVO4:Eu);リン酸ストロンチ
ウム・マグネシウムの錫付活体[(SrMg)(PO42:S
n)]、フッ化ゲルマニウム酸マグネシウムのマンガン
付活体(3.5MgO・0.5MgF2・GeO2:Mn)等の無機蛍光剤が
あげられる。
上記蛍光剤を合成樹脂に配合する割合は、蛍光剤の種
類、発光特性、効率等によって適宜決定されるが、一般
的には配合すべき合成樹脂100重量部当り、0.01〜5重
量部の範囲で使用される。添加量が0.01重量部より少な
いと蛍光能が弱く本発明の目的は達せられない。また、
添加量が5重量部より多いときは、自己消光作用を起
し、蛍光能を示さなくなるので好ましくない。
本発明の農業用フィルムに用いられる有機リン酸金属
塩としては、下記一般式(I)または(II)で示される
化合物であり、両者を併用してもよい。
(式中、Rは炭素数が10〜20のアルキル基、又はアルケ
ニル基でありMは亜鉛又はカルシウムを示す) 具体的にはモノイソデシルホスフェイト、ジイソデシ
ルホスフェイト、モノドデシルホスフェイト、ジドデシ
ルホスフェイト、モノヘキサデシルホスフェイト、ジヘ
キサデシルホスフェイト、モノオクタデシルホスフェイ
ト、ジオクタデシルホスフェイトなどの亜鉛塩またはカ
ルシウム塩が挙げられる。
これ等のリン酸塩の添加量は合成樹脂100重量部に対
して0.1〜3重量部とするのが好ましい。
本発明の農業用フィルムに用いられるエポキシ化合物
としてはエポキシ化大豆油、エポキシ化アニマ油などの
エポキシ化高級樹脂酸エステル、樹脂型エポキシ化合物
等があげられる。樹脂型エポキシ化合物は、例えばビス
フェノール型またはノボラック型エポキシ樹脂が好まし
い。
ビスフェノール型エポキシ樹脂の具体例としては、市
販品のアラルダイトGY280(チバガイギー社製)、エピ
コート828(シェル社製)又ノボラック型エポキシ樹脂
の具体例としてはDEN438(ダウケミカル社製)などが使
用しうる。
これ等のエポキシ化合物の添加量は、合成樹脂100重
量部に対して1〜5重量部が好ましい。
本発明の農業用合成樹脂蛍光フィルムには、上記の配
合物のほかに必要に応じて、成形用の合成樹脂に通常配
合される公知の添加物を配合することができる。
これら添加物は、通常の配合量、例えば合成樹脂100
重量部に対し、10重量部以下で使用することができる。
合成樹脂に上記の配合物を配合するには通常の配合ま
たは混合技術を採用すればよい。
具体的には、例えばリボンブレンダー、バンバリーミ
キサー、スーパーミキサーまたはその他の配合機もしく
は混合機を使用する方法を採用することができる。
このようにして得られた合成樹脂の組成物からフィル
ムを製造するには、通常行なわれているフィルム製造
法、例えばカレンダー成形法、押出成形法、インフレー
ション成形法などを適宜採用することができる。
本発明に係るフィルムの厚さは、強度、取り扱い作業
等を考慮し、0.03〜0.5mm好ましくは0.05〜0.3mmの範囲
にするのが良い。
[発明の効果] 本発明は次のような効果を奏し、その実用的利用価値
は極めて大である。
本発明の農業用合成樹脂蛍光フィルムは、太陽光線
で植物生育に利用されない380nm以下の紫外線を、植物
生育に有用な長波長側に変換する蛍光能を有するが、有
機リン酸金属塩の作用により、または有機リン酸金属塩
とエポキシ化合物を併用することにより、屋外で使用し
ても蛍光能が長期間保持される。
蛍光剤の励起に紫外線を充分に有効活用できるた
め、光質変換量が多く、有用光線が充分補給できる。
[実施例] 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定
されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜4 ポリ塩化ビニル(=1300) 100 重量部 ジオクチルフタレート 42 〃 トリクレジルホスフェート 5 〃 カルシウム−亜鉛系液状安定剤 3 〃 カルシウム−亜鉛系粉末安定剤 2 〃 オキサゾール型蛍光剤(商品名Uvitex−OB、チバガイギ
ー社製、最大励起を示す波長375nm) 0.5 〃 を基本組成とし、これに表1に示すような種類及び量の
各種添加剤をそれぞれ配合した。
この配合物を、180℃に加温されたカレンダーロール
に供給し、混練したのち、常法により厚さ0.1mmのフィ
ルムに製膜した。
各フィルムを、三重県一志郡の圃場に、高さ2m、幅3
m、長さ10mの東西にのびるように設置したパイプハウス
に、63年1月に被覆した。南側屋根部分にあったフィル
ムを、展張開始から1ヶ月後、3ヶ月後、5ヶ月後にそ
れぞれ回収し、それぞれのフィルムにつき蛍光強度及び
蛍光能の保持率を測定した。その結果を表1に示す。
表1より、本発明に係る組成物より得られるフィルム
は、蛍光能が大であり、かつ、屋外で使用しても蛍光能
は持続されその保持率は格段に優れていることが明らか
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/15 KAW C08K 5/15 KAW

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂に紫外線で励起する蛍光剤および
    下記一般式(I)または(II)で示される有機リン酸金
    属塩を含有させてなる農業用合成樹脂蛍光フィルム。 一般式 (式中、Rは炭素数が10〜20のアルキル基又はアルケニ
    ル基でありMは亜鉛又はカルシウムを示す。)
  2. 【請求項2】エポキシ化合物を含有させてなる特許請求
    の範囲第1項記載の農業用合成樹脂蛍光フィルム。
JP63253058A 1988-10-07 1988-10-07 農業用合成樹脂蛍光フィルム Expired - Lifetime JP2621425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63253058A JP2621425B2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 農業用合成樹脂蛍光フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63253058A JP2621425B2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 農業用合成樹脂蛍光フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02102265A JPH02102265A (ja) 1990-04-13
JP2621425B2 true JP2621425B2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=17245901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63253058A Expired - Lifetime JP2621425B2 (ja) 1988-10-07 1988-10-07 農業用合成樹脂蛍光フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2621425B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3755546B2 (ja) * 1995-12-25 2006-03-15 山本光学株式会社 ゴーグル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02102265A (ja) 1990-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3064611B2 (ja) 農業用被覆フィルム
JP2001524564A5 (ja)
EP1035160A1 (en) Light-converting material and composition for producing the same
CN101280070B (zh) 一种转光剂组合物及其制备方法和制备转光农膜的方法
JP2621425B2 (ja) 農業用合成樹脂蛍光フィルム
US4189866A (en) Polymer-optical brightener combinations in transparent film form useful as glazing materials capable of modifying plant growth rate
JP2701371B2 (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルム
JP2830358B2 (ja) 高酸化防止性樹脂組成物
JP2965136B2 (ja) 耐候性の優れた農業用蛍光フィルム
CN102295934A (zh) 一种液体农用地膜及其生产方法
JP2830329B2 (ja) 安定化樹脂組成物
JPH04144618A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルム
JPH0536461B2 (ja)
EP0516131B1 (en) Weather resistant resin composition
JPS6259745B2 (ja)
JPH0674348B2 (ja) 耐候性樹脂組成物
JPH03198721A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フイルム
JP3379105B2 (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPS5925827A (ja) 合成樹脂製農業用被覆材及びその使用方法
JP2882033B2 (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH03211053A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルム
JP2617678B2 (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH01301742A (ja) 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
JPH0321573B2 (ja)
JPH07108945B2 (ja) 農業用合成樹脂被覆材