JP2620721B2 - レバー式捲上機の操作レバー支持構造およびその製造方法 - Google Patents

レバー式捲上機の操作レバー支持構造およびその製造方法

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JP2620721B2 JP1306120A JP30612089A JP2620721B2 JP 2620721 B2 JP2620721 B2 JP 2620721B2 JP 1306120 A JP1306120 A JP 1306120A JP 30612089 A JP30612089 A JP 30612089A JP 2620721 B2 JP2620721 B2 JP 2620721B2
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耕司 西村
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バイタル工業 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、操作レバーを反復回動させて捲上げ若し
くは捲下げを行うレバー式捲上機に関し、さらに詳細に
は、特に無負荷状態における下フックの引き下げ動作や
水平状態での使用時におけるレバー操作を円滑に行うこ
とができるレバー式捲上機の操作レバー支持構造および
その製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のレバー式捲上機における操作レバーの一般的な
支持構造は、第6図に示すように、操作レバーaのカバ
ー部bが内側筒状部cを備え、この内側筒状部cが、捲
上機本体の側板dに取り付けられたブレーキカバーeの
筒状部fに回転可能に支持されてなる。そして、上記筒
状部c,fは、駆動軸gの軸線に平行に延びて形成されて
いる。hは従動輪、iは摩擦板、jはブレーキ開放バ
ネ、kは駆動輪、1は手動操作輪である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような支持構造では、その支持面
が駆動軸gの軸線に平行な円筒面で、半径方向の荷重し
か負担できず、しかもその支持面相互の円滑な回転動作
を確保すべく、該両者の径寸法に寸法差を設けて、両者
間に若干の隙間が設けられているため、操作レバーa
は、その本来の回動方向(駆動軸gの回転方向)ばかり
でなく、駆動軸gの軸方向へも振れてガタを生じやす
く、安定した支持状態が得られない。これがため、捲上
機の操作時において、上記操作レバーaの内側筒状部c
が、上記駆動輪kに接触したり、あるいは、該筒状部c
と反対側の外側筒状部mが、上記駆動輪kや手動操作輪
1に接触するという事態が生じやすく、捲上機の円滑な
操作が得られない。特に、遊転時の下フック引き下げ動
作や、水平状態での使用時におけるレバー操作に支障を
来している。
すなわち、遊転時、つまり荷重を吊り下げていない無
負荷状態において、手動操作輪1によりロードチェーン
の下フックを引き下げて、該ロードチェーンを所定の長
さに戻す時には、駆動軸g上に装着された上記従動輪h,
駆動輪k,手動操作輪1などの駆動部の回転力が重くなっ
て、その回転が円滑に行われないという事態を招く。
また、水平状態での使用時においては、操作レバーa
がその自重により、駆動軸gの軸線に対して傾くため、
上記内側筒状部cやカバー部bが、駆動輪kや手動操作
輪1に接触して、操作レバーaの操作が円滑に行えな
い。
つまり、レバー式捲上機においては、チェーンを手で
引っ張ればロードシーブ、減速歯車、駆動軸、ブレーキ
部、押圧部材等の各部品すべてが回されるので、できる
だけそれらの回転させられる部品が他の固定部品に接触
しないようにしなければ、チェーンを引く力が重くな
る。特に、ハンドルケースは、駆動軸の中心から見れ
ば、柄がある関係上、吊っている時は柄が内外に振れ、
水平に置いたときは柄のある方に傾斜するため、回転す
る部材と接触し、駆動軸の回転を制動することとなる。
また、上記操作レバーaの内側筒状部cと、上記ブレ
ーキカバーeの筒状部fが、第7図に示すように断面円
弧状に屈曲形成されて、これらが回転可能に、かつ駆動
軸gの軸線に平行な方向へ移動しないようにしたものが
ある(実公昭62−18625号公報)。
しかし、筒状部c,fがこのように断面円弧状に屈曲形
成されていると、操作レバーaの上記ブレーキカバーe
に対する組み付け精度を確保するため、これら嵌合部分
の工作に高精度の加工が要求される。これがため、支持
構造のための工程数が増え、しかも組み付けにも手数と
時間がかかり、作業性が悪く、製作コストが割高になる
という問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもの
であって、操作レバーの安定した支持状態が得られて、
各駆動部の回転が円滑に行われ、特に無負荷状態におけ
る下フックの引き下げ動作や水平状態での使用時におけ
るレバー操作を円滑に行うことができ、しかも、製作が
容易なレバー式捲上機の操作レバー支持構造およびその
製造方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するため、本発明のレバー式捲上機の
操作レバー支持構造は、捲上機本体の側板に取り付けら
れたブレーキカバーに、ブレーキカバー筒状部が形成さ
れるとともに、該ブレーキカバー筒状部に軸承される内
側筒状部が、操作レバーのカバー部分の軸方向内端部分
に形成されてなり、前記ブレーキカバー筒状部が、駆動
軸の軸線に対し、軸方向外方へ向かうにしたがい半径方
向内側へ傾斜したテーパ内周面を備え、前記操作レバー
の内側筒状部が、前記駆動軸の軸線に対し、軸方向内方
へ向かうにしたがい半径方向外側へ傾斜したテーパ外周
面を備え、前記テーパ外周面の傾斜角度が、前記テーパ
内周面の傾斜角度よりも大きく設定されて、前記内側筒
状部の内端縁部が全周にわたって前記テーパ内周面に摺
動回転可能に支持され、前記ブレーキカバー筒状部の外
端部が操作レバーのカバー部分の内端面に全周にわたっ
て摺接されていることを特徴とする。
前記ブレーキカバー操作レバーのカバー部分は金属板
製である。
また、本発明のレバー式捲上機の操作レバー支持構造
の製造方法は、捲上機本体の側板に取り付けられる金属
板製のブレーキカバーに、駆動軸の軸線に対し、軸方向
外方に向かうにしたがい半径方向内側へ傾斜したテーパ
内周面を備えるブレーキカバー筒状部を形成し、金属板
製の操作レバーのカバー部分の軸方向内端部分に、前記
駆動軸の軸線に対し平行に延びる内側筒状部を形成し、
該内側筒状部を、前記ブレーキカバー筒状部内に軸方向
外側から挿入し、この挿入状態において、前記内側筒状
部を半径方向外側へ塑性変形させることにより、内側筒
状部の外周面の傾斜角度が、前記ブレーキカバー筒状部
のテーパ内周面の傾斜角度よりも大きくなるように、前
記駆動軸の軸線に対し、軸方向内方に向かうにしたがい
半径方向外側へ傾斜したテーパ外周面を形成し、これに
より、内側筒状部の軸方向内端縁部が前記テーパ内周面
に全周にわたって摺接されるとともに、ブレーキカバー
筒状部の軸方向外端部が操作レバーのカバー部分の内端
面に全周にわたって摺接されるように形成することを特
徴とする。
ここに軸方向とは、駆動軸の軸線に平行な方向を意味
する。
〔作用〕
本発明の操作レバー支持構造は、捲上機本体の側板に
取り付けられたブレーキカバーに、ブレーキカバー筒状
部が形成されるとともに、該ブレーキカバー筒状部に軸
承される内側筒状部が、操作レバーのカバー部分の軸方
向内端部分に形成されてなり、前記ブレーキカバー筒状
部が、駆動軸の軸線に対し、軸方向外方へ向かうにした
がい半径方向内側へ傾斜したテーパ内周面を備え、前記
操作レバーの内側筒状部が、前記駆動軸の軸線に対し、
軸方向内方へ向かうにしたがい半径方向外側へ傾斜した
テーパ外周面を備え、前記テーパ外周面の傾斜角度が、
前記テーパ内周面の傾斜角度よりも大きく設定されて、
前記内側筒状部の内端縁部が全周にわたって前記テーパ
内周面に摺動回転可能に支持され、前記ブレーキカバー
筒状部の外端部が操作レバーのカバー部分の内端面に全
周にわたって摺接されていることにより、操作レバー
は、その本来の回動(駆動軸の回転方向)が円滑に行わ
れるとともに、軸方向への移動はもちろん、振れや傾き
も防止され、常時安定した支持状態が得られる。
本発明の操作レバー支持構造の製造方法は、捲上機本
体の側板に取り付けられる金属板製のブレーキカバー
に、駆動軸の軸線に対し、軸方向外方へ向かうにしたが
い半径方向内側へ傾斜したテーパ内周面を備えるブレー
キカバー筒状部を形成し、金属板製の操作レバーのカバ
ー部分の軸方向内端部分に、前記駆動軸の軸線に対し平
行に延びる内側筒状部を形成し、該内側筒状部を、前記
ブレーキカバー筒状部内に軸方向外側から挿入し、この
挿入状態において、前記内側筒状部を半径方向外側へ塑
性変形させることにより、内側筒状部の外周面の傾斜角
度が、前記ブレーキカバー筒状部のテーパ内周面の傾斜
角度よりも大きくなるように、前記駆動軸の軸線に対
し、軸方向内方に向かうにしたがい半径方向外側へ傾斜
したテーパ外周面を形成し、これにより、内側筒状部の
軸方向内端縁部が前記テーパ内周面に全周にわたって摺
接されるとともに、ブレーキカバー筒状部の軸方向外端
部が操作レバーのカバー部分の内端面に全周にわたって
摺接されるように形成するから、操作レバーのブレーキ
カバーに対する組み付け精度が、少ない工程数で容易に
確保でき、その組み付け手数の減少および時間短縮によ
り、組み立ての作業性の向上が図られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明に係るレバー式捲上機を第1図ないし第3図に
示し、該捲上機は、捲上機本体1、ロードシーブ2、減
速歯車機構3、駆動軸4、駆動伝達機構5および操作レ
バー6などを主要部として備えてなる。
ロードシーブ2は、上記捲上機本体1を構成する一対
の側板1a,1b間に、軸受7,7を介して回転可能に軸支され
るとともに、これにロードチェーン8が巻架されてい
る。また、上記ロードシーブ2は、上記ギヤボックス9
内に内装された、大小複数の歯車からなる上記減速歯車
機構3を介して、上記駆動軸4のピニオン歯車10に連結
されている。11は捲上機本体1を吊設するための上フッ
ク、12は上記ロードチェーンの下端に設けられた荷物吊
り下げ用のフックである。
駆動軸4は、上記ロードシーブ2の軸穴2aに回転可能
に軸支されており、その一端(図面において左端)に
は、上記ピニオン歯車10が固設されている。また、該駆
動軸4の他端側(図面において右端側)には、上記駆動
伝達機構5が装着されており、この駆動伝達機構5を介
して、駆動軸4が上記操作レバー6に連結されている。
駆動伝達機構5は、従来公知の一般的な構造であっ
て、従動輪13と、駆動輪14と、摩擦板15,15およびラチ
ェット機構16からなるブレーキ部とから構成されてい
る。
上記駆動輪14は、上記駆動軸4の第1ねじ部4aに、そ
の軸方向へ螺進退可能に螺合されているとともに、その
外周部には、伝達歯車14aが形成されている。17はコイ
ルバネであって、上記駆動輪14を常時軸方向外方(図面
において右方向)へ押圧している。
上記駆動輪14の軸方向外側に隣接して、手動操作輪18
が調節部材19の外周面上に回転可能に支持されており、
捲上機の遊転時には、この手動操作輪18により、駆動輪
14が早回し操作される。また、上記調節部材19は駆動軸
4のスプライン部4bにスプライン嵌合されている。該調
節部材19により、手動操作輪18の係合突起18aと駆動輪1
4の係合溝14b相互の係合回転角が調節されるとともに、
駆動軸4の回転が手動操作輪19に伝達される。20は締付
ナットである。
また、上記捲上機本体1の側板1bには、ブレーキカバ
ー21が取り付けられ、該ブレーキカバー21により、上記
駆動伝達機構5のブレーキ部15,16,15が被覆されてい
る。
ブレーキカバー21は鋼鉄製のもので、その一端側の取
付フランジ21aが、側板1bに固定された複数本のステー
ボルト22…に締付ナット23により取付固定されている。
該ブレーキカバー21の他端側には、ブレーキカバー筒状
部24が形成されている。該ブレーキカバー筒状部24は外
すぼみテーパ形状に形成されて、その内周面24aが、上
記駆動軸4の軸線と同一中心で、かつ該軸線に対し、軸
方向外方へ向けて半径方向内側へ傾斜した外すぼみのテ
ーパ内周面とされている。
操作レバー6は、上記駆動輪14を捲上げ方向または捲
下げ方向に回転駆動するためのもので、その上部が駆動
輪14の外周部を覆うとともに、上記ブレーキカバー21に
回動可能に支持されている。
該操作レバー6は、鋼鉄製のレバー本体25とレバーカ
バー26とからなる。該レバーカバー26は、上記レバー本
体25の上部カバー部25aに、複数のボルト・ナット27…
により一体的に結合されて、上記駆動輪14の外周部全周
を被覆している。
上記レバーカバー26の軸方向内側には、上記ブレーキ
カバー筒状部24に軸承される内側筒状部28が設けられて
いる。該内側筒状部28は内広がりテーパ形状に形成され
て、その外周面28aが、上記駆動軸4の軸線と同一中心
で、かつ該軸線に対し、軸方向内方へ向けて半径方向外
側へ傾斜した内広がりのテーパ外周面とされている。そ
して、該テーパ外周面28aが、第3図に示すように、上
記テーパ内周面24aに密接状にかつ摺動回転可能に支持
されている。より具体的には該テーパ外周面28aの傾斜
角度は、上記ブレーキカバー筒状部24のテーパ内周面24
a傾斜角度よりも大きく設定されて(例えば、テーパ内
周面24aの傾斜角度が20゜であるのに対して、テーパ外
周面28aの傾斜角度が25゜)、内側筒状部28の内端縁部2
8bが上記テーパ内周面24aに摺動回転可能に支持されて
いる。この両テーパ面24a,28aによる軸承支持構造によ
り、操作レバー6の半径方向荷重および軸方向荷重の両
荷重がブレーキカバー21に担持されて、その円滑な揺動
操作が確保される。また、上記ブレーキカバー筒状部24
の外端部24bは、レバーカバー26の内端面26aに摺接し
て、操作レバー6の軸方向の位置決め作用をなす。な
お、この操作レバー6の支持構造は、後述するような油
圧プレスを用いて製作される。
上記操作レバー6の内部には、回転方向切り換え爪29
が収納されており、該回転方向切り換え爪29は、操作レ
バー6の外部に設けられた切り換えレバー30を操作する
ことにより、上記駆動輪4の伝達歯車14aとの係合関係
位置(捲上係合位置、捲下係合位置および非係合位置)
が選択的に切り換えられる。31は上記回転方向切り換え
爪29を位置決めするための位置決め部材である。
次に、上述した操作レバー6の支持構造の製造方法に
ついて説明する。
(1) ブレーキカバー21をプレス成形する際に、上記
テーパ内周面24a(例えば、その傾斜角度が20゜)を備
えるブレーキカバー筒状部24を同時成形する。
(2) レバーカバー26をプレス成形する際に、その軸
方向内端部分に、上記駆動軸4の軸線に対し平行に延び
る円筒状の内側筒状部28′を形成する。
(3) 第4図に示すように、該内側筒状部28′を上向
きにした状態で、レバーカバー26を油圧プレスのダイス
35上に載置して位置決めし、この状態で、内側筒状部2
8′に、上記ブレーキカバー21のブレーキカバー筒状部2
4を上側から被せる。これにより、上記内側筒状部28′
は、上記ブレーキカバー筒状部24内に軸方向外側から挿
入されることになる。
(4) 該ブレーキカバー筒状部24のテーパ内周面24a
の傾斜角度よりも若干大きな傾斜角度(例えば、その傾
斜角度が25゜)のテーパ外周面26aを有する成形型(ポ
ンチ)36を、上方(軸方向内側)から上記内側筒状部2
8′内に挿入させる。この動作により、該内側筒状部2
8′が、上記ポンチ36へのテーパ外周面36aにより半径方
向外側へ押圧されて塑性変形され、その外周面28a′が
上記内広がりのテーパ外周面28aにプレス成形される。
これと同時に、内側筒状部28の内端縁部28bが、上記ブ
レーキカバー筒状部24のテーパ内周面24aに摺動回転可
能に支持されることになり、操作レバー支持構造が完成
する。
なお、実際的には、上記ポンチ36の外径寸法Dを、内
側筒状部28の内端縁部28bが上記テーパ内周面24aに摺動
回転可能に支持されるように設定しておき、このポンチ
36を、その下面36bが上記ダイス35の上面35aに当接する
まで、上方から挿入することにより、上記内端縁部28b
が上記テーパ内周面24aに摺接される内径寸法に塑性変
形されて、上記と同じ支持構造が得られる。
しかして、以上のように構成されたレバー式捲上機に
おいては、回転方向切り換え爪29を適宜切り換え操作し
て、操作レバー6を往復回動させれば、ロードシーブ2
が捲き上げ方向または捲き下げ方向に断続的に回転し
て、下フック12の捲上・捲下動作がなされる。また、上
記回転方向切り換え爪29を非係合位置に切り換えた状態
で、下フック12を下方へ引っ張ることにより、下フック
12を早く引き下げることができる。
これらの機械操作において、ブレーキカバー21のブレ
ーキカバー筒状部24のテーパ内周面24aに、操作レバー
6の内側筒状部28の内端縁部28bが支持されているた
め、操作レバー6はその半径方向荷重のみならず軸方向
荷重もブレーキカバー21を負担させることとなる。これ
により、操作レバー6は、駆動軸4の軸線に対する垂直
状態が常時保たれて、その本来の回動方向(駆動軸4の
回転方向)の回転が円滑に行われるとともに、軸方向へ
の移動の他、振れや傾きも防止され、常時安定した支持
状態が確保される。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば、以下に説明す
る効果を奏する。
(1) 本発明の操作レバー支持構造によれば、ブレー
キカバーのブレーキカバー筒状部のテーパ内周面に、操
作レバーの内側筒状部のテーパ外周面が、全周にわたっ
て摺動回転可能に支持されているため、操作レバーはそ
の半径方向荷重のみならず軸方向荷重もブレーキカバー
に負担されることとなる。これにより、駆動軸の軸線方
向への操作レバーの移動が防止されて、操作レバーの安
定した支持状態が得られる。
しかも、ブレーキカバー筒状部が、駆動軸の軸線に対
し、軸方向外方へ向けて半径方向内側へ傾斜したテーパ
内周面を備え、操作レバーの内側筒状部が、駆動軸の軸
線に対し、軸方向内方へ向けて半径方向外側へ傾斜した
テーパ外周面を備え、テーパ外周面が、テーパ内周面に
密接状にかつ摺動可能に支持されているので、レバーハ
ンドルの柄が、軸方向内側に振れた時は、ブレーキカバ
ー筒状部の柄側の外端部半円を支持弧として、操作レバ
ーのレバー先端側半周に位置するテーパ外周面が、ブレ
ーキカバーのレバー先端側半周に位置するテーパ内周面
に当接し、同様に、レバーハンドルの柄が軸方向外側に
振れたときは、ブレーキカバー筒状部の柄と反対側の外
端部半円を支持弧として、操作レバーのレバー基端側半
周に位置するテーパ外周面が、ブレーキカバーのレバー
基端側半周に位置するテーパ内周面に当接し、断面テー
パ状の長い円弧面に当接することとなるので、操作レバ
ーの傾斜を確実に防ぐことができる。
したがって、捲上機の操作時において、操作レバーの
上記振れによって、該操作レバーの内面が、駆動輪や手
動操作輪に接触するというような事態が生じることはな
い。このため、これら各駆動部の円滑な回転が常時確保
でき、どのような操作姿勢でも、またどのような条件下
でも、常に円滑で安定した捲上機の操作が可能となる。
この効果は、特に無負荷状態における下フックの引き下
げ動作(遊転動作)や、水平状態での使用時におけるレ
バー操作において顕著である。
(2) 本発明の操作レバー支持構造の製造方法によれ
ば、テーパ内周面を有するブレーキカバー筒状部に、駆
動軸の軸線に対し平行に延びる金属製の操作レバーの内
側筒状部を軸方向外側から挿入した後、該内側筒状部を
半径方向外側へ塑性変形させて、その外周面を上記テー
パ内周面に沿ったテーパ外周面を形成すると同時に、該
テーパ外周面が、上記テーパ内周面に密接状にかつ摺動
回転可能に支持されるようにしたから、操作レバー支持
構造のための加工および組み立てを、油圧プレス等によ
り同時に一動作で行うことができる。
したがって、ブレーキカバーに対する操作レバーの組
み付け精度が、少ない工程数で容易に確保でき、その組
み付けの手数の減少および時間短縮により、組立作業性
の向上が図られて、製作コストの大幅な低減化が可能と
なる。
しかも、ブレーキカバー筒状部が、駆動軸の軸線に対
し、軸方向外方へ向けて半径方向内側へ傾斜したテーパ
内周面を備え、操作レバーの内側筒状部が、駆動軸の軸
線に対し、軸方向内方へ向けて半径方向外側へ傾斜した
テーパ外周面を備え、テーパ外周面が、テーパ内周面に
密接状にかつ摺動可能に支持されている操作レバーの支
持構造が得られるので、レバーハンドルの柄が、軸方向
内側に振れた時は、ブレーキカバー筒状部の柄側の外端
部半円を支持弧として、操作レバーのレバー先端側半周
に位置するテーパ外周面が、ブレーキカバーのレバー先
端側半周に位置するテーパ内周面に当接し、同様に、レ
バーハンドルの柄が軸方向外側に振れたときは、ブレー
キカバー筒状部の柄と反対側の外端部半円を支持弧とし
て、操作レバーのレバー基端側半周に位置するテーパ外
周面が、ブレーキカバーのレバー基端側半周に位置する
テーパ内周面に当接し、断面テーパー状の長い円弧面に
当接することとなるので、操作レバーの傾斜を確実に防
ぐことができる構造を得ることができる。
(3) テーパ外周面の傾斜角度が、テーパ内周面の傾
斜角度よりも大きく設定されて、内側筒状部の内端縁部
が全周にわたって前記テーパ内周面に摺動回転可能に支
持されているので、操作レバーはその内側筒状部先端
と、ブレーキカバー筒状部先端とにおいてそれぞれ線接
触するので、操作レバーはブレーキカバーに対して軽快
に回転する。
しかも操作レバーの内側筒状部先端とブレーキカバー
筒状部先端の2点において全周にわたって接しているの
で駆動軸を含む面内における、レバーの駆動軸に対する
傾斜が小さくなり、これによってレバーカバーが操作輪
等に当接することがなくなり、無負荷状態においてチェ
ーンを引いた場合軽く長さ調節を行うことができる。
さらに、製造工程も少なくプレス成形によって可能で
あるので量産化にも適するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係る操作レバー支持構
造を備えたレバー式捲上機を示す縦断面図、第2図は同
レバー式捲上機の正面図、第3図は同操作レバー支持構
造を示す拡大縦断面図、第4図および第5図は同操作レ
バー支持構造の製造方法を説明するための拡大断面図、
第6図および第7図はそれぞれ従来のレバー式捲上機の
操作レバー支持構造を示す第2図に対応する図である。 1……捲上機本体 1a,1b……側板 4……駆動軸 6……操作レバー 21……ブレーキカバー 24……ブレーキカバー筒状部の内周面(テーパ内周面) 25……レバー本体 26……レバーカバー 25a……レバー本体の上部カバー部 28……内側筒状部 28a……内側筒状部の外周面(テーパ外周面) 28b……内側筒状部の内端縁部 36……成形型(ポンチ) 36a……成形型のテーパ外周面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】捲上機本体の側板に取り付けられたブレー
    キカバーに、ブレーキカバー筒状部が形成されるととも
    に、該ブレーキカバー筒状部に軸承される内側筒状部
    が、操作レバーのカバー部分の軸方向内端部分に形成さ
    れてなり、 前記ブレーキカバー筒状部が、駆動軸の軸線に対し、軸
    方向外方へ向かうにしたがい半径方向内側へ傾斜したテ
    ーパ内周面を備え、 前記操作レバーの内側筒状部が、前記駆動軸の軸線に対
    し、軸方向内方へ向かうにしたがい半径方向外側へ傾斜
    したテーパ外周面を備え、 前記テーパ外周面の傾斜角度が、前記テーパ内周面の傾
    斜角度よりも大きく設定されて、前記内側筒状部の内端
    縁部が全周にわたって前記テーパ内周面に摺動回転可能
    に支持され、 前記ブレーキカバー筒状部の外端部が操作レバーのカバ
    ー部分の内端面に全周にわたって摺接されていることを
    特徴とする レバー式捲上機の操作レバー支持構造。
  2. 【請求項2】前記ブレーキカバーと操作レバーのカバー
    部分が金属板製である請求項1項記載のレバー式捲上機
    の操作レバー支持構造。
  3. 【請求項3】前記操作レバーのカバー部分が、レバー本
    体の上部カバー部と、レバーカバーとからなり、 該レバーカバーに、前記ブレーキカバー筒状部に軸承さ
    れる前記内側筒状部が形成されている請求項2項記載の
    レバー式捲上機の操作レバー支持構造。
  4. 【請求項4】捲上機本体の側板に取り付けられる金属板
    製のブレーキカバーに、駆動軸の軸線に対し、軸方向外
    方に向かうにしたがい半径方向内側へ傾斜したテーパ内
    周面を備えるブレーキカバー筒状部を形成し、 金属板製の操作レバーのカバー部分の軸方向内端部分
    に、前記駆動軸の軸線に対し平行に延びる内側筒状部を
    形成し、 該内側筒状部を、前記ブレーキカバー筒状部内に軸方向
    外側から挿入し、 この挿入状態において、前記内側筒状部を半径方向外側
    へ塑性変形させることにより、内側筒状部の外周面の傾
    斜角度が、前記ブレーキカバー筒状部のテーパ内周面の
    傾斜角度よりも大きくなるように、前記駆動軸の軸線に
    対し、軸方向内周方に向かうにしたがい半径方向外側へ
    傾斜したテーパ外周面を形成し、 これにより、内側筒状部の軸方向内端縁部が前記テーパ
    内周面に全周にわたって摺接されるとともに、ブレーキ
    カバー筒状部の軸方向外端部が操作レバーのカバー部分
    の内端面に全周にわたって摺接されるように形成するこ
    とを特徴とするレバー式捲上機の操作レバー支持構造の
    製造方法。
  5. 【請求項5】前記ブレーキカバー筒状部のテーパ内周面
    の傾斜角度よりも若干大きな傾斜角度のテーパ外周面を
    有する成形型を備えた油圧プレスを使用し、 該油圧プレスの成形型を、軸方向内側から前記内側筒状
    部内に挿入させることにより、該内側筒状部を半径方向
    外側へ押圧して塑性変形させて、その外周面を前記テー
    パ外周面にプレス成形する請求項4項に記載のレバー式
    捲上機の操作レバー支持構造の製造方法。
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