JP2619645B2 - 繊維板抄造装置 - Google Patents

繊維板抄造装置

Info

Publication number
JP2619645B2
JP2619645B2 JP62199684A JP19968487A JP2619645B2 JP 2619645 B2 JP2619645 B2 JP 2619645B2 JP 62199684 A JP62199684 A JP 62199684A JP 19968487 A JP19968487 A JP 19968487A JP 2619645 B2 JP2619645 B2 JP 2619645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
papermaking
felt
layer
roll
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62199684A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6445892A (en
Inventor
和穂 木川
Original Assignee
和穂 木川
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 和穂 木川 filed Critical 和穂 木川
Priority to JP62199684A priority Critical patent/JP2619645B2/ja
Publication of JPS6445892A publication Critical patent/JPS6445892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2619645B2 publication Critical patent/JP2619645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は抄造手段の異なつた抄造層を交互に重合し
た繊維板の抄造装置に関する。
〔従来の技術〕
フエルトを抄造帯として、これをブレストロールとボ
トムプレスロールとの間に無端状に架設して走行させ、
該抄造帯上に抄造原料を供給して抄造帯上面に抄造され
る抄造層をボトムプレスロールに対設した巻取ロールに
順次巻取つて適当厚さの繊維板を得る長網式抄造装置は
周知であり、又、抄造原料槽内にワイヤーシリンダーを
浸漬して設け、その回転によりシリンダーの周面に繊維
層を抄造する所謂丸網式抄造装置もすでに周知である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来手段における長網式抄造手段によるものは、
走行するフエルト抄造帯上に抄造原料スラリーを均一に
供給して、走行中フエルト下面から吸引することにより
一層の抄造層が得られるものであり、この場合スラリー
原料中に含まれる例えばセメント等の粉体は繊維材料と
共に殆んどフエルト上に抄造される。
一般的には抄造層を多層とすれば抄造板としての強度
が増大するが、長網式の場合は前記のように一層のため
強度に問題があり、強度を高めるため長網式によつて多
層のものを得るには装置が複雑且つ大型となつて生産性
に問題がある。又一層で厚い抄造層を得ることも可能で
あるが、この場合原料繊維が抄造面と平行とならずに厚
さ内で縦方向の姿勢で抄造される傾向となり、結局繊維
の方向性において繊維板としての強度が低下する難点が
あつた。
又、丸網式抄造によるものは、抄造用のワイヤーシリ
ンダーの数を増加して、抄造層を順次重合することによ
り厚い抄造層を得て強度は大となり、繊維を主体とする
抄造には適するが、結合材として例えばセメント等の粉
体を含む原料スラリーの場合、粉体がワイヤーシリンダ
ーのワイヤー壁を通過し易く、従つて抄造層間の結合に
難点があり、重合した抄造層間が剥離し易く、又排水に
粉体が多く含まれ原料の歩溜まり低下および排水処理に
難点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記に鑑み、長網式および丸網式抄造におけ
る各短所を互の長所で補なうようにしたもので、ブレス
トロールとボトムプレスロールとの間に無端状に懸架走
行させるようにしたフエルトから成る抄造帯の上面に、
抄造原料を供給し、ボトムプレスロールの上部に抄造帯
を挾んで巻取ロールを設けた長網式抄造装置と、該抄造
帯の下側走行部において、抄造原料槽内に浸漬させたワ
イヤーシリンダーを上記抄造帯の下面に接触回転させる
ようにした丸網式抄造装置を併設したことを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明装置において、無端状に走行するフエルトの抄
造帯の下側走行部に設けた丸網式抄造装置のワイヤシリ
ンダーの周面に抄造された抄造層は、フエルト抄造帯と
の接触で該抄造帯に順次付着して抄造帯の走行に伴なつ
て移送し、ブレストロールによる抄造帯の反転により上
側となつて移動する該丸網式抄造による抄造層の上面に
重ねて、長網式抄造による抄造原料が供給され、抄造帯
の走行中に抄造帯の下面から吸引脱水して抄造帯上に抄
造された後、ボトムプレスロール部において抄造帯上に
抄造された丸網式による抄造層とこれに加圧重合して抄
造された長網式による抄造層はその重合状態で順次巻取
ロール上に巻取られ、その重合層が所望厚さになつたと
き抄造層の幅方向において切開して板状の繊維層を取出
すものであり、かくて得られる繊維板の断面は丸網式に
よる抄造層と長網式による抄造層が交互に重合された適
宜厚さのものとなる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図において(1)はブレストロール、(2)はボ
トムプレスロールを示し、両ロール(1)(2)間に抄
造帯としてフエルト(3)を無端状に架設し矢示方向に
走行させる。
走行部基端のブレストロール(1)の上方には抄造用
の繊維原料槽(4)を設けて走行するフエルト(3)上
に抄造原料を供給移送させるようにし、その移送方向の
前方にはフエルト(3)の下面に沿つて吸引チヤンバー
(5)を設け、端末のボトムプレスロール(2)の上面
にはフエルト(3)を挾んで巻取ロール(6)を設け、
フエルト抄造帯(3)上に抄造される抄造層を順次巻取
るようにして所謂長網式の抄造装置を構成した。
上記装置におけるフエルト抄造帯(3)の下側に、抄
造用繊維原料槽(7)内に浸漬して回転自在に軸支した
ワイヤーシリンダー(8)を設けて、該シリンダー
(8)をフエルト抄造帯(3)に接触させ、フエルト
(3)との接圧でワイヤーシリンダー(8)を回転させ
ることにより該シリンダー(8)の周面に原料中の繊維
を抄造付着させ、該抄造層は次でフエルト抄造帯(3)
との接触により順次抄造帯(3)に移されてワイヤーシ
リンダー(8)から取出されたもので、所謂丸網式の抄
造装置を構成した。(9)は抑圧ロールを示す。
尚、図示例においてワイヤーシリンダー(8)を浸漬
した原料槽(7)は2個を連設した場合を示したが、そ
の設置数は任意に増減し得る。
以上フエルト(3)の上側走行部では長網式抄造装置
として構成し、フエルト(3)の下側部では丸網式抄造
装置を構成した本発明装置においては、フエルト抄造帯
(3)の矢示方向の走行によつて先づ下側の丸網抄造手
段で得た抄造層aがフエルト(3)によつて移送され、
その上面に重ねて長網式抄造手段による抄造層bが形成
されたものが巻取ロール(6)に巻取られて、その複合
層による適宜厚さの繊維板Aが得られることになり、従
つて該繊維板Aの断面は第2図で示されるように異なつ
た抄造手段による2層の抄造層a,bが交互に重層された
ものとなる。
尚、長網式と丸網式とに使用する抄造用繊維原料とし
ては夫々異種のものを使用するか、同種のものを使用す
るかは任意であり、又丸網式として複数個のワイヤーシ
リンダーを使用する場合も互に異種の抄造原料を使用す
るか同種のものを使用するかは任意である。
〔発明の効果〕
本発明によるときは無端状に走行するフエルト抄造帯
の上側走行部で長網式抄造装置を構成すると共に、該フ
エルト抄造帯の下側走行部に丸網式抄造装置を構成する
ことにより異なつた形式の2種の抄造部を併設したの
で、丸網抄造手段によつてはセメント等の結合材として
粉体の抄造に難点があつたが、その短所は粉体の抄造に
好適な長網式抄造によつて補なうことができ、従つて丸
網式抄造による抄造層は繊維材料が主体となるため該層
を重合層とするも層間の剥離を生じ易いが、これに長網
式抄造による粉体の多い原料スラリーを重合させて吸引
脱水し又加圧して抄造した抄造層を合体させることによ
り結合材としての粉体が丸網式による抄造層内部にも混
入し、該粉体の層間移動によつて重合層の結合は強化さ
れ、層間剥離は防止され、又長網式では得られない多層
で強度の大きい抄造層が得られ、更に2種の異なつた薄
い抄造層を交互に重合した厚い層を巻取ロールに巻取る
ので強度の優れた繊維板を経済的に得られる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明装置の実施例を示すもので、第1図は截断
側面図、第2図は本発明装置で抄造される抄造繊維板の
一例の断面図である。 (1)……ブレストロール、(2)……ボトムプレスロ
ール (3)……フエルト抄造帯、(6)……巻取ロール (7)……抄造原料槽、(8)……ワイヤーシリンダー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレストロールとボトムプレスロールとの
    間に無端状に懸架走行させるようにしたフエルトから成
    る抄造帯の上面に、抄造原料を供給し、ボトムプレスロ
    ールの上部に抄造帯を挟んで巻取ロールを設けた長網式
    抄造装置と、該抄造帯の下側走行部において、抄造原料
    槽内に浸漬させたワイヤーシリンダーを上記抄造帯の下
    面に接触回転させるようにした丸網抄造装置を併設した
    ことを特徴とする繊維板抄造装置。
JP62199684A 1987-08-12 1987-08-12 繊維板抄造装置 Expired - Lifetime JP2619645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62199684A JP2619645B2 (ja) 1987-08-12 1987-08-12 繊維板抄造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62199684A JP2619645B2 (ja) 1987-08-12 1987-08-12 繊維板抄造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6445892A JPS6445892A (en) 1989-02-20
JP2619645B2 true JP2619645B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=16411891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62199684A Expired - Lifetime JP2619645B2 (ja) 1987-08-12 1987-08-12 繊維板抄造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2619645B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3334131B2 (ja) * 1991-10-09 2002-10-15 セイコーエプソン株式会社 眼鏡レンズの製造方法
US5767939A (en) * 1991-10-09 1998-06-16 Seiko Epson Corporation Eyeglass lens

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5870796A (ja) * 1981-10-15 1983-04-27 大建工業株式会社 多層構造を有する繊維板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6445892A (en) 1989-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI56982B (fi) Saett och anordning foer framstaellning av ark eller banor av fibermaterial sammansatta av flera skikt
FI92728B (fi) Laite ja menetelmä monikerrosrainan muodostamiseksi
US5607555A (en) Paper machine forming section for producing a multilayer paper web
EP0109282B1 (en) Paper and method of making it
US2881072A (en) Method of making reinforced multiply paper
JPH06212592A (ja) 多層紙形成装置
JP2619645B2 (ja) 繊維板抄造装置
US3681193A (en) Apparatus for producing separate paper webs and combining them on a common porous belt
JPS5930987A (ja) 多孔性無端ベルト
US6413369B2 (en) Arrangement and method for forming a multilayered paper or paperboard web
US2699389A (en) Reinforced paper and method of making same
GB2041030A (en) Compound Paper
NO781534L (no) Fremgangsmaate ved fremstilling av et celluloseprodukt
CN1208515C (zh) 多层纸或纸板幅的成形装置和方法
JPH05331792A (ja) 紙の製造方法
FI75383C (fi) Foerfarande foer framstaellning av flerskiktskartong.
JPH06280185A (ja) 抄紙装置および多層紙形成装置
FI107745B (fi) Monikerrosrainain
SU623530A3 (ru) Способ получени двухслойного полотна волокнистого материала
JP3241076B2 (ja) 紙の製造方法
US1686818A (en) Apparatus pop
US1707333A (en) Method of and apparatus for manufacturing paper
JPH09248810A (ja) 無機質板の製造における脱水方法
CA1268069A (en) Paper and method of making it
US3660221A (en) Stretchable creped mica foil and method therefor