JP2619609B2 - 卓上型清浄作業台 - Google Patents

卓上型清浄作業台

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JP2619609B2
JP2619609B2 JP6026473A JP2647394A JP2619609B2 JP 2619609 B2 JP2619609 B2 JP 2619609B2 JP 6026473 A JP6026473 A JP 6026473A JP 2647394 A JP2647394 A JP 2647394A JP 2619609 B2 JP2619609 B2 JP 2619609B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は作業空間に清浄空気を供
給する装置に係り、特に植物組織培養等の生命工学の実
験、研究用の小型の卓上形清浄作業台として用いるのに
好適な清浄空気供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の清浄作業台は、特開昭59−21
3438号に記載のように前面側に開閉自在に設けられ
たシャッタを備え、背面側には透視窓と気密に形成され
た作業用手段とを備える構成となっている。この清浄作
業台は内部にて有害物質や病原体など人体に対し危険度
の高いものを扱うバイオハザード用清浄作業台であり、
この構成を植物組織培養などの一般作業用清浄作業台に
そのまま適用すると、装置が大がかりになるとともに、
過剰仕様となってコスト高となる。また、上記従来例に
示される清浄作業台は通常大型のものであり、作業台の
奥行も深いので、作業台内の照度を得るのは、この清浄
作業台に設けられた蛍光灯等の照明装置により専ら行わ
れる。背面側の透視窓は熟練度の低い作業者が作業台内
をのぞき込んで作業をするために用いられるので、低熟
練者が作業室内で手袋を用いずに作業を行い、指導者が
背面に設けられた窓から作業を監視できるようにする
いう技術的思想は上記従来例には開示されていない。 【0003】また、小型の卓上形清浄作業台の例は、1
例として特開昭54−180400号に記載されてい
る。このような装置を組織培養等の実験用として用いる
場合には、内部で使用する器具類の加熱滅菌用にガスバ
ーナ等が用いられる。このような、ガスバーナを備えた
従来の小型の清浄作業台は、図23に示すよう天井ケー
ス1、背ケース2、作業台3などにより構成され、外気
4をプレフィルタ5により一次処理し、この空気を送風
機6によりチャンバ7内に供給してメインフィルタ8に
より二次処理して清浄化し、作業室10内へ清浄空気9
を送り込むよう構成されている。作業室10内にて行う
器具類の滅菌に使用するガスバーナ11に付帯するガス
配管12および照明灯13などは、背板を二重にして形
成された背ケース2内に収納される。そのため、清浄作
業台本体の全奥行が大きくなり机14上に設置したとき
に広い場所を占有するという問題があった。 【0004】他に関連するものとして、特公昭49−3
5318号が挙げられる。これには卓上型の清浄作業台
が記載されているが、これに開示されたものはフィルタ
46が収容室34の作業空間上に斜めに配置され、清浄
空気を手前側に斜めに吹き出す構成であり、収容室34
の背面とキャビネット12の背面との間にはデッドスペ
ースが生じて清浄作業台の全奥行きが大きくなり、机上
に設置したときに広い場所を占有するという問題があ
る。また、背面の壁が二重になるので背面窓を設けるこ
とができず、指導者が作業室内を監視できないという問
題がある。さらに、第1図、第2図に示されるようにキ
ャビネット12の底面に設けられた脚30を介して机上
に設置されるため、机の奥行きが脚30の奥行き方向の
ピッチより小さいと安定して机上に載置できないという
問題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、省ス
ペースの点については配慮がされておらず、机上の広い
面積を占有するという問題があった。また、ガスバーナ
の熱によるフィルタの焼損防止についてはなんら配慮さ
れていなかった。そのため、ガスバーナ使用時に送風機
が停止すると作業室内の温度が異常に上昇してフィルタ
が焼損するおそれがあった。本発明の目的は、送風機の
運転・停止に連動してガスバーナへのガスの供給を制御
して、安全性に優れた卓上型清浄作業台を提供すること
にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、作業室
と、この作業室の上方に配置されてこの作業室に清浄空
気を供給する空気浄化要素が格納された天井ケースと
作業室の両側面に配設された側板と、作業室の背面に配
設された背板と、作業室の正面に形成された作業用開口
部と、作業室の下方に配設された略平坦な作業台を備
え、空気浄化要素はフィルタおよびこのフィルタに送風
する送風機からなり、空気浄化要素から供給された清浄
空気中でガスバーナを用いた作業が行われる卓上型清浄
作業台において、作業室の側方にガスバーナへのガスの
供給を制御する熱源制御手段を設け、この熱源制御手段
に送風機の運転・停止に連動してガスバーナへのガスの
供給を制御する制御弁を設けることによって達成され
る。 好ましい実施態様においては、熱源制御手段はフッ
トスイッチを備え、送風機の運転時にフットスイッチを
操作することにより制御弁が動作してガスバーナへガス
を供給できるよう構成される。 【0007】 【作用】熱源制御手段はガスバーナへのガスの供給を制
御する。また、熱源制御手段は作業室の側方に位置する
ので清浄気流を妨げない。熱源制御手段に設けられた制
御弁は熱源制御手段により送風機の運転・停止に連動し
てガスバーナへのガスの供給を制御する。 【0008】 【実施例】以下、本発明の1実施例を図1〜図22によ
り説明する。図1は本実施例における卓上型清浄作業台
の左斜視図、図2は右斜視図、図3は背斜視図、図4は
側断面図を示すものである。本実施例における卓上型清
浄作業台は、内部に空気浄化要素として送風機6、チャ
ンバ7、メインフィルタ8を格納し、上面にはプレフィ
ルタ5が装着された天井ケース1とメインフィルタ8に
より浄化された清浄空気が供給される作業空間である作
業室10と、作業室10の両側面に形成された側板20
と、作業室10の背面に形成された背板21と、作業室
10の下面に設けられた作業台3とより成る。作業室1
0の前面は作業用開口部10aとして開放され、作業用
開口部10aの上方には前窓22が設けられる。外気4
はプレフィルタ5により一次処理され、送風機6により
チャンバ7内に供給されて加圧され、メインフィルタ8
により二次処理されて浄化され清浄空気9として作業室
10内へ送り込まれ、作業室10内の清浄化をはかって
いる。作業室10の各側面および背面は垂直面として、
その作業空間が実質的に直方体を形成し、作業室10の
作業台3の側の面は空気浄化要素を格納した天井ケース
の垂直投影面と等しい面積、実質的には空気浄化要素の
垂直投影面、と等しい面積を有するように構成されてい
るので、外形寸法を増大させることなく作業空間の奥行
きを大きく採ることができる。 【0009】側板20、背板21、作業台3などにより
構成された天井ケース1はチャンバ7を設けることによ
りケース内を負圧にし、その内部からの作業室10への
汚染空気の流入防止をはかっている。 【0010】本実施例では、背板21および側板20を
天井ケース1と一体薄形化することにより、作業室10
の作業域の拡大をはかるとともに、上方に設置の送風機
6、メインフィルタ8などの荷重を背板21、側板20
の縦面で受け、強度を上げている。天井ケース1下面の
後方に位置する殺菌灯17および前方に位置する照明灯
13は、メインフィルタ8下方の清浄空気吹出口の側方
で清浄空気9の流れを阻害しない位置に設けられてい
る。照明灯13は天井ケース1下面前方に位置するとと
もに、天井ケース1の前面側の下端が照明灯13の光線
をさえぎることにより作業者に対し照明灯13のまぶし
さを防止する効果もある。天井ケース1の前面下方に位
置する透視性の前窓22は、外気4の流入防止をはかる
とともに、作業室10内を正圧に保って清浄効果を得、
かつ殺菌灯17からでる紫外線の透過量を減衰させて安
全性を得るものである。 【0011】本実施例においては作業台3は、作業室1
0より前方に突出するよう形成されている。前窓22に
より、作業用開口部10aは開口面積が小さくなるた
め、その部分の吹出風速が大きくなり、エアカーテン作
用により作業室10より前方に突き出た作業台3上も、
清浄空気9を得ることができる。図8は本清浄作業台の
使用例であり、一般的に机27の上に本清浄作業台を乗
卓上型として使用している。前述の効果により顕微鏡
16を作業室10内に入れる必要がなくなり、前方に突
き出た作業台3に顕微鏡16を設置し、天井ケース1、
側板20などの障害物を気にせず作業ができ作業効率、
安全性が向上すると共に作業者18からの汚染も防止で
きる。また作業者18が椅子にすわって作業をする場
合、作業台3下方のスペースが広くなりさらに作業性が
よくなる。 【0012】作業室10の作業台3の側の面は空気浄化
要素の垂直投影面と実質的に等しい 面積を有するととも
に、該垂直投影面よりも前面側に延び出した張出し部を
有しているので、机上を占有する面積が小さくても作業
のための面積を大きく採ることができる。また、作業台
3の底面を実質的に均一な平面によって構成して、作業
台3の底面によって机27上に接触載置したので、机2
7の奥行きが清浄作業台の奥行きよりも小さくても安定
して載置できる。 【0013】図9、図10は作業室10内の下方に位置
する作業台の変形例を示す。図9は前後にスライド可能
な可動作業台A57を作業台3内に格納できるよう構成
した例であり、図10はハネ上げが可能な可動作業台B
58を作業台3の前縁に設けたものである。以上の変形
例によれば、清浄作業台の外形を小さくできるため、清
浄作業台を設置する部屋を有効に活用できると共に、製
品の梱包などをコスト低減できる。またハネ上げ式の可
動作業台B58は、作業室10を密閉できるため、非作
業時にじん埃、虫などの汚染物の流入防止をはかること
ができる。 【0014】本実施例においては、背板21に透光部と
して背窓23が形成されている。図5は作業室10の背
面に位置する背窓23の構成の1例を示す。本実施例に
おいては、背板21に開口を設け透光性の板23aの両
面をパッキングA28を介し枠A29により押さえ、ス
タッドボルト30、ナット31により固定している。透
光性の板23aはガラス又はアクリル等によって形成さ
れ、特に、内部で殺菌灯を使用するものにおいては紫外
線により劣化しないガラスが用いられる。透光性板23
aは必ずしも完全に透明である必要はなく、すりガラス
等の光を散乱又は乱反射するガラスであってもよく、こ
れによれば背窓23から作業室10内に入射する光が、
全面的にほぼ均一な光となり、作業室10内の照度のむ
らがなくなり、作業者の目が疲れないとともに、背窓2
3を通して作業室10の裏側が見えないので、作業者の
気が散らず、落着いて作業できて作業効率が向上する。
また、透光性板23aを透明にすると、外部からの採光
だけでなく、低熟練者が行う作業などの場合、指導者5
6が清浄作業台の裏背面より作業を邪魔することなく監
視、指示を行うこともできる。本実施例では、背面は垂
直面で、裏背面より作業室10内が監視できる背窓23
が設けられているので、指導者が作業台の裏背面に接近
できるので作業台内での作業を監視しやすくなる。 【0015】また、透光性板23aはハーフミラーであ
ってもよく、これによれば、作業室10の外部が明るい
ときは外部の光が作業室10内に入射して作業室内の照
度を上げるとともに、作業室10の外部が暗いときには
作業室10内の光を反射して外部への透過量を減少させ
て内部の照度を向上させる。 【0016】図6、図7は背窓の構成の変形例である。
図6は背板21の開口の周囲にパッキングB32を額縁
状にまわし、その中に透光性板23aを取り付けて背窓
23を構成するものであり、本変形例によれば図5に対
し、ボルト、ナット、枠などが不要となるためコストの
低減をはかることができる。図7は背板21の開口に対
しその周囲に設けられた枠B33のすき間に透光性板2
3aを差し込むものである。本変形例も前述と同様コス
トの低減をはかることができる。また、本変形例におい
ては透光性板23aが着脱自在に設けられているので、
作業に応じて光の透過率あるいは透明度の異なる透光性
板に差し換えることができる。 【0017】本実施例において透光性板23aは全ての
波長の光を透過させるものである必要はなく、特定の波
長の光を透過させるもの、あるいは特定の波長の光を吸
収できるものであってもよく、これによれば、光の波長
と作業室10内で培養される植物の成長の関係の研究、
あるいは、特定の波長の光を透過させることにより作業
室10内で培養される植物の成長のコントロールを行う
ことができる。本実施例においては、背窓23から作業
室10内に採光することができるため、作業室10内の
照明灯13を必要最小限のものとすることができ、照明
灯13の外形寸法が小さくて済むので、清浄気流を妨害
しないとともに作業室10内のスペースを有効に利用で
きる。また、作業室10内の照明灯13のワット数が小
さくて済むため、発熱量が小さくて済み、特に小型の卓
上形清浄作業台として用いられるような清浄空気供給装
置においては、作業室10内の照明灯13の発熱による
温度上昇を防止できる。これにより、作業室10内の作
業台3上に置かれる試料の乾燥あるいは温度上昇による
変質を防止できる。本実施例においては照明灯13が作
業室10の手前側に設けられているため、顕微鏡を用い
て観察等の作業を行うときでも光源との距離が近く、充
分な照度を得ることができる。 【0018】本実施例における清浄空気供給装置の作業
室10内で植物培養等の実験、研究等を行う場合には、
作業室10内で使用するピンセット等の器具を必要に応
じて加熱滅菌することが行われ、その熱源としては通常
ガスバーナ11が用いられる。本実施例ではガスバーナ
11へのガスの供給を制御する熱源制御手段であるガス
配管ユニット19を備え、ガス配管ユニット19を清浄
空気供給装置の外側面上方に着脱自在に設けている。図
11はガス配管ユニット19の外観を示すものである。
ガス配管ユニット19は図13に示すようユニット内部
に電磁弁34、配管部品35を組み込み、ユニット外面
にガスコック15、フットスイッチ36、電源プラグ3
7を取り付けユニット化したものである。ユニット外面
は開孔38を設け、ガス配管ユニット19内にて万一ガ
ス洩れが生じた時、その開孔38よりガスを大気へ放出
し、内部へのガスの滞留防止をはかりガス爆発を防ぐと
共に、ガス配管ユニット19内の電気品による温度上昇
を防止する効果もある。開孔38はガス配管ユニット1
9の上下面に設けられてもよい。図12に示すようユニ
ットの取り付けは、フランジ39を利用しネジ40によ
りケース側面に固定する。また本実施例ではケースの左
側面となっているが、顧客の設置条件によりケースのど
の面でも固定することができる。なおガス配管ユニット
19は、他にも用いることができるが、ガスの種類の相
異による事故防止をはかるため図12に示すようユニッ
トの取付面にガスの種類に応じて形状の異なる突起部4
1を設け、ケース側にもこれに対応した受孔を設け、両
者が一致しないと設置できないようしている。なお突起
部をねじ等で着脱自在に設けることによりケースの標準
化をはかることができる。図14はガス配管ユニット1
9をケース左側面に取り付け、ガスホース26を介して
ガス配管ユニット19に接続されたガスバーナ11を作
業室10内で使用している状態を示す図である。図15
はガスバーナ11を使用時の状態を示す図である。本
実施例の如く、ガス配管ユニット19をケース外面に配
設することにより、ガスバーナ11を使用時には、ガ
スバーナ11およびそれに連なるガスホース26などが
作業室10の外部に保管されるので、作業室10内のス
ペースがより広くなり、室内での作業性がよくなって、
作業効率も向上するとともに試料数の保管もより多くで
きる。また、殺菌灯17からの紫外線によるガスホース
26の素材の劣化防止もできる。本実施例では、カスバ
ーナ11が作業用開口部10aの側から作業室内に入れ
られるので、ガスホース26が作業室10内で占める面
積が少くて済むとともに、ガスバーナ11を移動しても
ガスホース26が作業室10内に保管された試料に触れ
ることがなく、作業性および安全性が向上する。また、
ガスバーナ11が手前側になるため、滅菌作業がしやす
くなる。 【0019】本実施例においては、熱源の制御手段をユ
ニット化することにより、そのユニットのみを生産しコ
ストの低減をはかることができるとともに、ユニットを
オプションとして在庫することで製品の短納期化に即応
できる。また、図15に示すようにガス配管ユニット1
9の正面寸法wをガスバーナ11の径Dより大きくする
ことにより、本実施例の清浄空気供給装置を複数台、並
べて連続ラインを構成したときに、ガス配管ユニット1
9は、隣接する清浄空気供給装置間の間に所定の間隔を
保持する間隔保持手段として機能する。また、ガス配管
ユニット19は清浄空気供給装置の外側面上方に設けら
れているので、清浄空気供給装置間に形成された所定間
隔の空間に上方から異物やじん埃が落下するのを防止で
き、この空間を非作業時におけるガスバーナ11の保管
スペースとして利用できる。 【0020】図17は清浄作業台の側板20下方に開孔
20aを設けた例である。この開孔20aにより作業室
10が正圧のため開孔20aより清浄空気9が吹き出
し、その周辺部も清浄化することができる。これによ
り、清浄空気供給装置の側方を試料器具等の保管スペー
スとしても利用でき、外気より汚染度が低いレベルで試
料、器具類を保管できる。 【0021】図18は図17の清浄空気供給装置を連結
した例を示すものである。本図に示すよう非作業時は、
清浄作業台の開口部に盲板42を取り付け、装置間の連
結スペース55は開孔20aからの清浄空気の吹き出し
によりさらによい清浄効果を得ることができる。 【0022】なお、ガスバーナ11には必要に応じて遮
風板(図示せず)を設け、気流による炎のゆらぎを防止
するようにしてもよい。 【0023】図16は試料、器具類の滅菌に使用するガ
スバーナ11の代用に熱源として電気ヒータユニット5
4を設置した例である。本ヒータを使用する場合には前
述のガス配管ユニット19に替えて、電力を制御するユ
ニットが用いられる。 【0024】電気ヒータユニット54を使用することに
より、滅菌用熱源が気流の影響を受けなくなるので取り
扱いが簡単となり炎が出ないので安全性が高まる。また
顧客側でのガス配管が不要となりコストも低減でき、設
置環境における酸欠防止をはかることができるためさら
に安全性が高まる。 【0025】図19は清浄作業台の開口部に盲板の取付
要領図であり、図20は盲板を取り付けた時の正面図で
ある。本図に示すよう非作業時に使用する盲板42は、
四隅に引掛穴44と取手45などにより形成し、その引
掛穴44を前窓22の下方かつ、側板20の前方に位置
するピン43の四ケ所に引掛け使用する。作業時は、天
井ケース1の前面に位置するピン43の四ケ所に引掛け
る。また側板20の右側面にも盲板42と同ピッチにて
ピン43が四ケ所を配置され、側板20面にも引掛ける
ことが可能である。前窓22に盲板42を取り付け時の
み側板20の前方に位置するインタロックスイッチ46
により、殺菌灯17の点灯が可能となる。回路は図21
に示すよう照明灯スイッチ48を殺菌灯17側に倒し、
盲板42を取り付けることにより、インタロックスイッ
チ46が押され、殺菌灯スイッチ47を入れることによ
り殺菌灯17が点灯する。なおこの場合は照明灯13の
点灯はできない。このように照明灯スイッチ48を切替
式にするのは、照明灯13の点灯時、殺菌灯17が点灯
あるいは滅灯してるかわかりづらく、インタロックスイ
ッチ46とともに、作業者に対し安全度を高めたもので
ある。 【0026】またコンセント49の電源供給は、ファン
スイッチ51を入れファンモータ50が可動することに
より送風機6との連動機能をもち、ガス配管ユニット1
9内の電磁弁34の開閉を行うフットスイッチ36に連
がる電源プラグ37用のものであり、カスバーナ11の
熱によりメインフィルタ8の焼損防止をはかっている。 【0027】盲板の変形例を図22に示す。本変形例は
前窓23の下方にハネ上げ可能な盲板B59を設けた例
である。盲板B59は前窓23に蝶番などにより連結
し、非作業時は天井ケース1の前方にハネ上げ使用す
る。前述の分離した盲板42に比べ、取り外すことなく
できるため取り扱いが簡単であり操作性がよい。 【0028】本実施例で、ガスバーナ11に替えて電気
ヒータユニット54を用いる場合で、電力の制御を必要
としない場合には、清浄空気供給装置の側面には、電力
を制御するユニットに替えて、隣接する他の装置との間
に所定の間隔を保持し、また、上方からの異物落下を防
止するような板状あるいは箱状の間隔保持部材(図示せ
ず)を設けてもよい。 【0029】 【発明の効果】本発明によれば、運転・停止に連動して
ガスバーナへのガスの供給を制御することができ作業空
間内の異常な温度上昇を防止して、安全性に優れた卓上
型清浄作業台を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の左斜視図である。 【図2】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の右斜視図である。 【図3】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の背視図である。 【図4】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の側断面図である。 【図5】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の背窓部の側断面図である。 【図6】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の背窓部の構成の変形例を示す側断面図である。 【図7】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の背窓部の構成の変形例を示す側断面図である。 【図8】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の使用状態の一例を示す側面図である。 【図9】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
の作業台部分の変形例を示す一部を断面とした側面図で
ある。 【図10】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
の作業台部分の変形例を示す一部を断面とした側面図
である。 【図11】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
のガス配管ユニットの外観を示す斜視図である。 【図12】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
のガス配管ユニットの取付要領図である。 【図13】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
のガス配管ユニット内のガス配管図である。 【図14】本発明の一実施例における卓上型清浄作業台
のガス配管ユニットを備えた卓上型清浄作業台のガスバ
ーナ使用状態を示す正面図である。 【図15】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
のガス配管ユニットを備えた卓上型清浄作業台のガス
バーナ非使用状態を示す正面図である。 【図16】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
で電気ヒータユニットを備えたものの斜視図である。 【図17】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
で側板に開孔を有するものの斜視図である。 【図18】は図17の卓上型清浄作業台を並べた状態の
正面図である。 【図19】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
の盲板の取付要領図である。 【図20】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
の盲板を取り付けた正面図である。 【図21】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
の盲板と殺菌灯とのインターロックを示す電気回路図
である。 【図22】は本発明の一実施例における卓上型清浄作業
の盲板の変形例を示す一部を断面とした側面図であ
る。 【図23】は従来技術の卓上型清浄作業台の側断面図で
ある。 【符号の説明】 1…天井ケース、2…背ケース、3…作業台、4…外
気、5…プレフイルタ、6…送風機、7…チャンバ、8
…メインフィルタ、9…清浄空気、10…作業室、11
…ガスバーナ、12…ガス配管、13…照明灯、14…
机、15…ガスコック、16…顕微鏡、17…殺菌灯、
18…作業者、19…ガス配管ユニット、20…側板、
21…背板、22…前窓、23…背窓、24…操作スイ
ッチ、26…ガスホース、34…電磁弁、35…配管部
品、36…フットスイッチ、37…電源プラグ、38…
開孔、39…フランジ、40…ネジ、41…突起部、4
2…盲板、43…ピン、44…引掛穴、45…取手、4
6…インタロックスイッチ、47…殺菌灯スイッチ、4
8…照明灯スイッチ、49…コンセント、50…ファン
モータ、51…ファンスイッチ、52…コンタクタ、5
3…52のa接点、54…電気ヒータユニット、55…
連結スペース、57…可動作業台A、58…可動作業台
B、59…盲板B。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−213438(JP,A) 実開 昭61−145240(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.作業室と、この作業室の上方に配置されてこの作業
    室に清浄空気を供給する空気浄化要素が格納された天井
    ケースと、上記作業室の両側面に配設された側板と、上
    記作業室の背面に配設された背板と、上記作業室の正面
    に形成された作業用開口部と、上記作業室の下方に配設
    された略平坦な作業台を備え、上記空気浄化要素はフィ
    ルタおよびこのフィルタに送風する送風機からなり、上
    記空気浄化要素から供給された清浄空気中でガスバーナ
    を用いた作業が行われる卓上型清浄作業台において、上
    記作業室の側方に上記ガスバーナへのガスの供給を制御
    する熱源制御手段を有し、この熱源制御手段は上記送風
    機の運転・停止に連動して上記ガスバーナへのガスの供
    給を制御する制御弁を有することを特徴とする卓上型清
    浄作業台。2.上記熱源制御手段はフットスイッチを備え、上記送
    風機の運転時に上記フットスイッチを操作することによ
    り上記制御弁が動作して上記ガスバーナへガスを供給で
    きるよう構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の卓上型清浄作業台。
JP6026473A 1994-02-24 1994-02-24 卓上型清浄作業台 Expired - Lifetime JP2619609B2 (ja)

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