JP2619345B2 - 殺菌灯用ガラス - Google Patents

殺菌灯用ガラス

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JP2619345B2
JP2619345B2 JP1074374A JP7437489A JP2619345B2 JP 2619345 B2 JP2619345 B2 JP 2619345B2 JP 1074374 A JP1074374 A JP 1074374A JP 7437489 A JP7437489 A JP 7437489A JP 2619345 B2 JP2619345 B2 JP 2619345B2
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ultraviolet
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英俊 鈴木
理之 成宮
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東芝硝子株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/083Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
    • C03C3/085Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
    • C03C3/087Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は紫外線透過率の優れたガラスに関し、特に25
3.7nmの殺菌線をよく透過し、紫外線照射による透過率
の劣化が少ない殺菌灯用ガラスに関する。
(従来の技術) 太陽から照射される紫外線は、波長395〜195nm程度で
ある。このうち波長250〜280nmの紫外線は生化学的作用
が強く殺菌効果があることから、この範囲の紫外線を放
射する放電灯、いわゆる殺菌灯が食品の保存や医療器具
の殺菌消毒等に広く用いられている。
殺菌灯に用いられるガラスとしては、殺菌作用が最も
強い253.7nmの紫外線をよく透過し、ランプ点灯時の紫
外線照射による透過率の劣化が少ないことが要求され
る。紫外線に対する高い透過率を得るためにこのような
ガラスは、高純度の原料から製造する必要がある。また
ガラス中の3価の鉄イオンは紫外線に対して強い吸収を
有するため、還元剤を原料バッチに混ぜるか、または還
元雰囲気で溶融を行い2価イオンとして紫外線吸収を小
さくする必要がある。
従来、殺菌灯用ガラスには硼珪酸ガラス等の硬質ガラ
スが使用されていたが、硬質ガラスはガラス中の鉄を2
価しにくく、溶融温度が高いなど製造コスト的にも不利
なことから近年では軟質ガラス製のものが主流となって
いる。殺菌灯に用いられる軟質ガラスとしては、BaOを
比較的多く含有するバリウム・シリカ系ガラス、たとえ
ば特開昭50−154308号公報に記載されたものが知られて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記のガラスは、失透温度範囲が1000℃
程度までの広い範囲にわたり、成形温度付近で失透しや
すい。このため管引成形による連続成形を行うと失透ブ
ツが多発して製品採取が困難であった。
本発明の目的は、波長253.7nmの紫外線を効率よく透
過し、紫外線照射による透過率の劣化が少なく、しかも
失透温度が成形温度よりも低い範囲にある殺菌灯用ガラ
スを提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段と作用) 本発明は重量百分率で、SiO2 60〜75%,Al2O3 1〜3
%,Na2O 3〜8%,K2O 5〜12%,CaO+MgO 1〜5%,BaO+
SrO 11〜20%,B2O3+P2O5 0〜3%からなる組成を有
し、ガラスの透過率が肉厚0.7mmのガラスにおいて波長2
53.7nmで70%以上であり、かつ紫外線照射による透過率
の低下幅が連続100時間照射後6%以内であることを特
徴とする殺菌殺用ガラスである。
次に上記ガラスの各成分値を限定した理由について説
明する。
SiO2はガラスを形成する主成分であるが、60%未満で
は化学的耐久性が劣化し、熱膨張係数が大きくなる。75
%を越えると軟化温度の上昇をまねき加工性が悪化す
る。Al2O3は1%未満では化学的耐久性が劣化し、3%
を越えるとガラスに筋,脈理といった不良が発生し均質
なガラスが得られにくい。Na2OとK2Oは適当量併用する
ことにより化学的耐久性を低下させることなく溶融性の
改善に効果があるが、それぞれ上記下限値未満ではガラ
スの粘性が増大して溶融性改善の効果が得られず、上限
値を越えるとガラスの化学的耐久性が劣化し、また紫外
線照射に対する透過率の劣化が大きくなる。CaOおよびM
gOは電気絶縁性・化学的耐久性の向上に効果があるが、
CaOが1%未満ではその効果がなく、合量で5%を越え
るいと失透傾向が強くなる。BaOおよびSrOはランプ点灯
時の紫外線照射による透過率の低下を防止する効果があ
る。BaOのみでは失透を生じやすいが、SrOを共存させる
ことによりガラスの失透化を抑制することができる。
BaO,SrOは合量で11%未満では紫外線照射による透過
率の低下が大きくなり、20%を越えると溶融性が悪化し
失透しやすくなる。また紫外線照射による透過率の低下
をより効果的に防止するためにはBaOを10%以上含有さ
せることが望ましい。B2O3,P2O5は融剤として添加する
が、3%を越えると失透を生じやすくなるので好ましく
ない。
以上の組成範囲を選択することにより本発明のガラス
は850〜1000℃前後の成形温度に対して失透温度域が800
℃以下となり、失透を生じることなく容易に成形を行う
ことが可能となった。
殺菌灯用ガラスにおいては、紫外線による殺菌を効果
的に行うために殺菌作用の強い253.7nmを中心とした250
〜280nmの範囲の紫外線透過率が高いことが要求され、
少なくとも肉厚0.7mmで253.7nmにおける透過率が70%以
上であることが望ましい。また、通常ガラスは、殺菌灯
のように強い紫外線源の近傍に置かれるとガラス中で紫
外線によって励起された電子が抜けた酸素イオン(正
孔)の生成や不純物として含まれる鉄分の3価イオンへ
の変化によって紫外線の吸収が起こり、透過率が急速に
劣化して殺菌効果に悪影響を与える。このため紫外線透
過率と同様に紫外線照射による透過率の低下幅も小さい
ことが望ましい。本発明に係る組成系のガラスでは、紫
外線透過率の劣化は特にBaO,Na2Oの含有量に関係してお
り、上述したようにBaOは、その含有量が多い方が、Na2
Oは少ない方が透過率の劣化は小さく抑えられるが、成
形性等の要件を満足するためには上記組成範囲内である
ことが必要である。
(実施例) 次に本発明の実施例について説明する。表中のガラス
組成は重量百分率で示し、透過率は肉厚0.7mmの板状に
研磨した試料ガラスの253.7nmにおける透過率を測定し
た値である。また劣化率は、同じ試料ガラスを水銀ラン
プ(米国UVP社製11SC−1)から10mmの距離に置き、100
時間連続して紫外線を照射した後に測定した253.7nmに
おける透過率を上記透過率から減じた値、すなわち紫外
線照射前後の透過率の低下幅で示した。
なお、本発明における紫外線照射による透過率の低下
幅は、すべてこの方法によって測定・表示したものであ
る。
下表から本発明に係る実施例のガラスは、従来例のガ
ラスと比較しても、透過率・劣化率ともにほぼ同等の値
を示している。また本実施例のガラスは、従来例のガラ
スと較べて液相温度が非常に 低く、失透を生じにくい。実際に従来例ガラスと実施例
No.2のガラスとについて、それぞれ管引装置を用いたア
ップドロー成形を試みた。その結果従来例ガラスでは、
失透ブツが多発して殺菌灯として使用できるガラス管が
ほとんど得られなかったのに対し、実施例No.2のガラス
では失透を生じることなく容易にガラス管成形を行なう
ことができた。
図にBaO,SrOの含有量と紫外線照射による253.7nmにお
ける透過率の低下幅との関係を示す。このグラフは、上
記実施例No.2のガラスをベースとしてNa2OおよびK2Oの
含有率を変えずにBaO+SrOの含有率を変化させて作製し
たガラスについて、紫外線照射による透過率変化を測定
して求めたものである。図からBaO+SrOの含有量が10%
以上で透過率の低下幅が6%以下になっていることがわ
かる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明の殺菌灯用ガラスは、253.7nmの
紫外線を効率よく透過し、紫外線照射による透過率の低
下が小さい。しかもガラスの液相温度が成形温度よりも
低いので、管引装置等を用いた連続成形においても失透
を生じることがなく量産化が可能であり、殺菌灯に用い
られるガラスとして極めて優れたものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係る殺菌灯用ガラスのBaO+SrO含有量と紫
外線照射による透過変化との関係を示す曲線図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量百分率でSiO2 60〜75%,Al2O3 1〜3
    %,Na2O 3〜8%,K2O 5〜12%,CaO+MgO 1〜5%,BaO+
    SrO 11〜20%,B2O3+P2O5 0〜3%からなる組成を有
    し、ガラスの透過率が肉厚0.7mmのガラスにおいて波長2
    53.7nmで70%以上であり、かつ紫外線照射による透過率
    の低下幅が連続100時間照射後6%以内であることを特
    徴とする殺菌灯用ガラス。
JP1074374A 1989-03-27 1989-03-27 殺菌灯用ガラス Expired - Lifetime JP2619345B2 (ja)

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