JP2619183B2 - スタッカ - Google Patents

スタッカ

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JP2619183B2
JP2619183B2 JP4288469A JP28846992A JP2619183B2 JP 2619183 B2 JP2619183 B2 JP 2619183B2 JP 4288469 A JP4288469 A JP 4288469A JP 28846992 A JP28846992 A JP 28846992A JP 2619183 B2 JP2619183 B2 JP 2619183B2
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stacker
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solenoid
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源治 押野
秀明 松田
勝彦 小幡
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)
  • Forming Counted Batches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バーコードプリン
タ,連続値札印字装置,発券機,カード発行機,バーコ
ードシートリーダ等に設けられ、単葉の用紙又は連続紙
がカットされて単葉状態になった用紙をスタックするス
タッカに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、連続値札印字装置は、供給ロー
ラに巻回された厚手の連続紙を印字部へ給送し、その印
字部で値札1枚分毎に商品の値段及び所要の情報を印字
した後、その連続紙を単葉の値札に切断してスタッカに
送り出して、そこに順次積み重ねるようになっている。
【0003】このような連続値札印字装置によって印字
される内容は、商品に関する情報に応じて所要枚数の値
札毎に変更される場合が多い。そのため、所要枚数毎に
印字内容が変更された多数枚の値札がスタッカに積み重
ねられた場合に、その印字内容が変更された位置を容易
に確認できるようにすれば、その後の仕分けを簡単にす
ることができて便利である。
【0004】そのため、従来から印字後の連続紙の側端
部に印字内容の変更を示すマークを付けて、切断後にそ
の部分を仕切札にするような工夫がなされている。例え
ば、特公昭63−24473号公報に記載されている連
続値札印字装置では、印字部と用紙切断部との間に印塗
布部を設け、それによって値札となる連続用紙の印字内
容が変わる部分の側端面に、インクを付着させたローラ
等を接触させてインクを塗布し、所定の長さの仕切用の
マークを形成するようにしている 従来例1という)
【0005】このようにすれば、その後単葉状態にカッ
トされてスタッカ上にスタックされた値札の印字内容が
変わる部位に、側端面に仕切用のマークが形成された値
札が存在することになるので、側方からそれを確認する
ことができ、印字内容が異なる値札の仕分けが容易にな
る。
【0006】また、プリンタ等により印刷された用紙を
仕分けして排出するものとして、特開昭61−2174
68号公報に記載されているように、仕分されるべき用
紙束の最上紙か最下紙を排出する際に、その用紙を挟持
して搬送する排紙ローラ対をスラスト方向に移動させ、
その用紙を通常の位置と異なる位置にスタックさせるよ
うにしたものがある(従来例2という)。さらに、実開
昭62−86375号公報に記載されているように、仕
分けすべき用紙を排出する際に、回動レバー状のフラッ
プを通常の排出経路内に入り込むインデックス位置へ回
動させ、用紙の先端部がそのフラップにガイドされて通
常の排紙位置からずれた位置へ排出されるようにしたも
のもある(従来例3という)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
来例1のような装置では、その仕切となる値札に本来は
不要な仕切用のマークが付けられるため、例えば高級品
に付ける値札等の場合にはそのマークが見えることによ
って見栄えが悪くなるため、結局その仕切用のマークが
付けられた値札は破棄しなければならず、用紙を無駄に
使ってしまうことになるという問題があった。また、
のような印字装置では、一般的にインクリボンや用紙を
交換する際の操作性を考慮して、プラテンローラや印字
ヘッドの一端側のみを支持する片持ち支持構造を採用す
ることが多い。
【0008】このような場合には、用紙の一側面を常に
摺接させて沿わせる基準面を持つフレームが装置の奥側
となり、その基準面に紙幅が異なる各サイズの用紙の一
側面を沿わせて搬送し、その基準面を、印字内容を印字
バッファに展開する場合の基準にするため、上述のよう
な仕切用のマークを付ける場合には、それを用紙の上記
基準面側に付ける必要がある。そうすると、仕切用のマ
ークの位置がオペレータ側からは見えない装置の奥側に
なるため、それを確認するためにはスタックされている
用紙を一旦取り出して反対向きに置き直さなければなら
ないので、余分な手間がかかることになる。
【0009】 また、上記従来例2の場合には、排紙ロー
ラ対自体を、仕分けすべき用紙を挟持して搬送させなが
らスラスト方向に移動させるようにするため、その構造
が複雑になる。しかも、その用紙の搬送が完了するまで
排紙ローラ対の移動状態を継しなければならず、プラン
ジャ等の電力消費が大きくなるばかりか、用紙の高速搬
送に対応できず、常時搬送速度を落すか、少なくとも仕
分けすべき用紙を搬送する際にはその搬送速度を遅くし
なければならないという問題がある。
【0010】上記従来例3の場合にも、仕分けすべき
紙の搬送が完了するまでフラップをインデックス位置に
回動させておかなければならず、ソレノイド等の電力消
費が大きくなるばかりか、用紙の高速搬送に対応できな
いという問題がある。そして、搬送されてくる用紙の先
端角部がフラップに衝突して搬送方向への負荷となるた
め、用紙の先端に耳折れが発生したり、斜めに搬送され
てしまってきれいに仕分けできない等の問題もある。
【0011】 この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、用紙にマーク等を付けて見栄
えを悪くしたり無駄にしたりすることなしに、仕分けし
たい部分で明瞭に仕分けすることができ、余分な手間も
かからないようにすると共に、用紙の高速搬送にも容易
に対応でき、電力消費も少なく、仕分けする用紙に耳折
れが発生するようなこともないスタッカを提供すること
を目的とする。
【0012】 また、バーコードが印字された用紙をスタ
ックする場合には、そのバーコードを検証して、不良が
あった時にはその用紙を明確に区別できるようにスタッ
クするか、あるいはそれを排除してスタックせず、バー
コードが正確に印字された用紙のみをスタックできるよ
うにすることも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるスタッカは、単葉の用紙又は連続紙
がカットされて単葉状態になった用紙を搬送する搬送手
段と、その搬送手段によって搬送された単葉状態の用紙
を正規の位置にスタックするスタック手段と、そのスタ
ック手段の手前で単葉状態の用紙を上記正規の位置とは
異なった位置に移動させる用紙仕分移動機構とを備えた
スタッカにおいて、記搬送手段が、用紙を挾持して搬
送する巻込みローラとピンチローラとを備え、上記用紙
仕分移動機構を次のように構成したものである。
【0014】すなわち、上記用紙仕分移動機構が、ソレ
ノイドと、該ソレノイドによって駆動されて上記搬送手
段による用紙の搬送方向に直交する方向に移動し、その
移動によって該搬送手段によって搬送中の用紙をその搬
送方向に対して側方へ押しずらす仕分けビュレットと、
該仕分けビュレットの移動に伴って前記搬送手段の巻込
みローラとピンチローラによる用紙の挾持を一時的に解
除させる手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】 上記スタッカにおいて、一連のジョブの最
初又は最後の用紙が上記搬送手段によって搬送されて上
記スタック手段にスタックされる際にのみ前記用紙仕分
移動機構のソレノイドを作動させる制御手段を設けると
よい。
【0016】上記スタッカにおいて、用紙上のバーコー
ドを検証する検証手段と、その検証手段による検証結果
が不良であった場合に、該検証手段からスタック手段ま
での搬送行程で上記用紙仕分移動機構のソレノイドを作
動させて、そのバーコードが印刷された用紙を上記正規
の位置とは異なった位置に移動させるための制御手段と
を設けるとよい
【0017】あるいは、用紙上のバーコードを検証する
検証手段と、該検証手段による検証結果が不良であった
場合に、該検証手段からスタック手段までの搬送行程
で、上記用紙仕分移動機構のソレノイドを上記仕分けビ
ュレットが通常の仕分け時より大きなストローク又は速
い移動速度で移動するように作動させて、そのバーコー
ドが印刷された用紙を上記ビュレットによってスタック
手段にスタックさせない位置へ移動させるための制御手
段とを設けるようにしてもよい。
【0018】
【作用】このように構成したこの発明によるスタッカを
使用すれば、単葉の用紙又は連続紙がカットされて単葉
状態になった用紙が、搬送手段により搬送されてスタッ
ク手段によって正規の位置にスタックされる。また、上
記用紙仕分移動機構のソレノイドを作動させることによ
り、そのとき搬送中の用紙をスタック手段の手前で移動
する仕分けビュレットによって搬送方向に直交する方向
へ押しずらして、正規の位置とは異なる位置へ移動させ
ることができる。そのとき搬送手段の巻込みローラとピ
ンチローラによる用紙の挟持を一時的に解除するので、
用紙を無理なく確実に押しずらすことができる。
【0019】したがって、例えば一連のジョブの最初あ
るいは最後の用紙のように仕切にしたい用紙を正規の位
置とは異なる位置にスタックさせることができる。それ
によって、仕切にしたい用紙にマーク等を付けて汚した
りすることなく、スタックされた用紙の仕分けを容易に
行なうことができ、仕切用の用紙も無駄にしなくて済
み、その仕分け状態もスタックしたままでオペレータが
一目でわかる。しかも、用紙仕分移動機構は搬送手段を
構成する各ローラとは別体で簡単に構成でき、ソレノイ
ドを短時間作動させるだけで用紙を搬送方向に対して側
方へ押しずらすことができるので、電力の消費が少な
く、用紙を高速で搬送する場合にも容易に対応でき、仕
分けする用紙に耳折れ等が発生することもない。
【0020】さらに、スタックすべき用紙にバーコード
が印字されている場合、そのバーコードを検証して、
の検証結果が不良であった場合は、その不良バーコード
が印字された用紙を正規の位置とは異なる位置へ移動さ
せてスタックするようにすれば、その用紙を正しいバー
コードが印字された用紙と明確に区別できる。あるい
は、その不良バーコードが印字された用紙をスタックさ
せない位置へ移動させ、バーコードが正確に印字された
用紙のみをスタックすることもできる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。まず、この発明の第1実施例を図1〜
図5を参照して説明する。
【0022】図1に示す印字装置に設けられているスタ
ッカ1は、値札等として使用するある程度厚手のタグ紙
と呼ばれる連続紙100がカットされて単葉状態になっ
た用紙101を搬送する搬送手段2と、その搬送手段2
によって搬送された用紙101をベースプレート32上
の正規の位置にスタックするスタック手段であるスタッ
クユニット3と、そのスタックユニット3の搬送方向の
手前で用紙101を図4に実線で示す正規の位置とは異
なった仮想線で示す位置に移動させる用紙仕分移動機構
4とを備えている。
【0023】そのスタッカ1の搬送上流側(図1で右
方)には、カッタユニット10が設けられていて、その
更に上流側にサーマルヘッド8が配設されている。その
サーマルヘッド8は、ライン型のサーマルヘッドであ
り、サーマルヘッドプレート7の下面に固定されてい
て、ヘッドフレーム5に取り付けられている加圧部材
(図示せず)によってプラテン11に押し付けられてい
る。
【0024】そして、そのサーマルヘッド8とプラテン
11との間に連続紙100を熱転写リボン9を介して挾
み込んで、サーマルヘッド8の多数の発熱素子を印字デ
ータに応じて選択的に発熱させながらプラテン11を矢
示A方向に回転させ、その連続紙100上に所要の情報
を印字する。
【0025】そのプラテン11による連続紙100の搬
送により、熱転写リボン9は供給ロール21から繰り出
され、ガイド軸22,22′を経てサーマルヘッド8に
より印字されることによって連続紙100の上面に密着
し、リボン剥離プレート6によってその連続紙100か
ら分離され、巻取りガイド軸39を経て巻取りロール3
8に巻き取られる。
【0026】一方、情報が印字された連続紙100は、
カッタユニット10に送り込まれ、その搬送経路上に取
り付けられているカット専用の透過型又は反射型のマー
クセンサ12によって、所定長間隔で形成されている紙
位置マークが検出される。その検出信号に基づいて、予
め指示された用紙のカット長さに対応するカットタイミ
ングで、カッタユニット10に取り付けられているキャ
リッジ15が図1で手前側から奥側へ、また奥側から手
前側へ交互に移動することにより、固定刃13とキャリ
ッジ15に取り付けられている移動式回転刃14とによ
って連続紙100が所定の長さに切断される。その詳細
は後述する。
【0027】なお、カッタ専用のマークセンサ12を省
略して、印字位置より上流の搬送路上に設けられ、その
紙位置マーク検出信号に基づいて印字タイミングを決定
するための図示しないマークセンサを兼用するようにし
てもよい。
【0028】スタックユニット3は、モータ28を回転
させることによって搬送ベルト24を図1の矢示B方向
に回動させて、所定の長さにカットされた用紙101を
ベースプレート32上の所定の位置まで搬送してスタッ
クするものである。
【0029】すなわち、モータ28を回転させると、そ
のモータ28の回転軸に固定されているプーリ27が回
転し、そのプーリ27とその上方に回転自在に軸支され
ているプーリ25との間に張装されるベルト26が回動
し、プーリ25と同軸上に固定されている駆動プーリ2
3が矢示B方向に回転する。その駆動プーリ23とカッ
タユニット10に近接した位置に回転自在に軸支されて
いる巻込みプーリ20との間には搬送ベルト24が張装
されており、それが駆動プーリ23の回転によって矢示
B方向に回動する。
【0030】巻込みプーリ20には、それを支持する軸
と同軸上にギヤ(図示せず)が固定されており、そのギ
ヤがアイドルギヤ19にかみ合い、そのアイドルギヤ1
9が巻込みローラ17と一体で回転するギヤ(図示せ
ず)にかみ合っている。したがって、巻込みプーリ20
が矢示C方向に回転することによって巻込みローラ17
が矢示D方向に回転する。これらによって搬送手段2を
構成している。
【0031】巻込みローラ17は、上側にピンチローラ
18を圧接させており、その間にカッタユニット10に
よって切断された単葉の用紙101を挾み込んで図1で
左方へ搬送し、その切断された用紙101をスタックユ
ニット3のベースプレート32上にスタックされている
用紙101の最下位側に順次差し込む。その用紙101
は、後端が巻込みローラ17とピンチローラ18から離
れると、その後は矢示B方向に回動する搬送ベルト24
の搬送力のみによって先端がストッパ31に突き当てら
れるまで搬送される。
【0032】ベースプレート32上にスタックされた用
紙101は、その最上位側が押え部材29によって常時
下方へ押圧されている。その押え部材29は、後方へ突
出させた突出部が側板41に用紙の積み重ね方向に沿っ
て形成されたガイド溝41aに係合することによって、
その傾きが規制された状態でその自重とスタックされる
用紙101による押し上げ力とによって自在に昇降す
る。
【0033】この押え部材29を設けることによって、
ベースプレート32上に搬入された用紙101にカール
が生じていたような場合に、その用紙101の先端がベ
ースプレート32上に位置決め固定されているストッパ
31に当接した後上方へめくれ上ってしまうのを防止す
ることができる。
【0034】また、ベースプレート32の図1で右端に
は、薄い用紙がそこに搬送された場合にも、それが巻込
みローラ17に巻き込まれないようにするためのガイド
部材32aを設けている。なお、押え部材29にはツマ
ミ30を取り付けてあり、ベースプレート32上にスタ
ックされた用紙101を取り出す場合などには、そのツ
マミ30をつまんで押え部材29を容易に上昇移動させ
ることができる。
【0035】次に、図2及び図3によってカッタユニッ
ト10の詳細を説明する。カッタユニット10は、本体
フレーム(図示せず)にカッタブラケット43を介して
取り付けられており、そのカッタブラケット43には固
定刃13と紙ガイド下44(図3)及びモータブラケッ
ト45と従動プーリ軸46とがそれぞれ固定されてい
て、その上部には両端付近にそれぞれ配置した隙間保持
部材53,53を介してカッタフレーム47を固定して
いる。
【0036】そのカッタフレーム47は、図3に示すよ
うに逆コ字状に折り曲げられた形状をしており、上面4
7aにガイドキャリッジ55を一体に固定して、そのガ
イドキャリッジ55にキャリッジ15を図示のように係
合させて、それを図2の矢示E方向に摺動自在に保持し
ている。
【0037】キャリッジ15には、図3に示すように回
転刃14を保持するための保持フレーム56が着脱可能
に取り付けられており、回転刃14はその保持フレーム
56に固着された回転刃軸57に軸方向にスライド自在
に嵌合させたツバ付玉軸受59によって回転自在に取り
付けられていて、そのツバ付玉軸受59の左端面が回転
刃軸57に嵌入させた皿バネ58によって図3で右方へ
付勢されている。
【0038】したがって、その皿バネ58による付勢力
によって回転刃14は、下端側の一部14aが固定刃1
3に押し付けられ、上側の一端部14bはキャリッジ1
5に形成した穴15aに一部を嵌入させたボール61に
転接することにより、その傾きが防止されると共に回転
負荷が軽減されるようになっている。
【0039】キャリッジ15と保持フレーム56との固
定は、キャリッジ15に形成したネジ孔にネジ62を挿
入して、それを保持フレーム56と一体の回転刃軸57
の雌ネジ部に螺着することにより行う。
【0040】また、キャリッジ15には、薄い連続紙を
回転刃14と固定刃13とによって切断する際にも、そ
れが逃げることなく確実に切断できるようにするため、
紙押えコロ36,36を、図2に明示される押えアーム
37の開脚した両下端部にそれぞれ回転自在に設け、そ
の切断される連続紙を紙ガイド下44(図3)の上面に
弾性を持って押し付け保持するようにしている。
【0041】このカッタユニット10のキャリッジ15
は、図2に示すタイミングベルト35の一部に固定され
ていて、停止時には図示しないストッパによって位置を
規制されて、図2に実線で示す位置か仮想線で示す位置
の何れかに停止している。そして、カッタモータ33が
回転を開始したときに、その回転軸に固定されている駆
動プーリ34によってタイミングベルト35が回動さ
れ、キャリッジ15が実線で示す位置と仮想線で示す位
置との間を移動して、回転刃14と固定刃13とによっ
て連続紙100を所定の長さに切断する。
【0042】そのカッタモータ33の制御は、図2に示
すキャリッジ15の左右の停止位置にそれぞれ対応させ
て配設してあるポジションセンサ16A,16Bからの
検知信号によって、図示しない制御装置がキャリッジ1
5の現在位置を判断して回転方向を決定し、キャリッジ
15が実線で示す位置にあればそれを右方の仮想線で示
す位置に移動させるように回転方向を指示し、逆に仮想
線で示す位置にある場合には左方へ移動させるように回
転制御する。
【0043】なお、図1に示したプラテン11の連続紙
100の搬送停止タイミングとカッタユニット10によ
る用紙切断タイミングとの関係は、連続紙100が所定
のカット位置まで搬送された時にプラテン11の回転を
停止させて、ポジションセンサ16A,16Bからの信
号によってそれに対応する方向へキャリッジ15を移動
させると共に、その検知信号の変化により用紙の切断が
終了したことを確認して連続紙100の搬送を再開する
ように、制御装置によって制御される。
【0044】次に、用紙仕分移動機構について図4及び
図5を参照して説明する。用紙仕分移動機構4は、スタ
ックユニット3(図1)の図示しないフレームにソレノ
イド54が固定されていて、図4の(B)に示すように
その可動鉄心54aに支点軸52を支点として揺動可能
なアーム51の一端部が連結ピン60によって連結され
ている。そのアーム51の他端部にはU溝51aが形成
されていて、そのU溝51a内に仕分けビュレット48
の一端に固設されたカシメピン50を係合させている。
【0045】その仕分けビュレット48は、長手方向に
沿う細長いガイド孔48aを形成した板材であり、その
ガイド孔48aにスタックユニット3のガイドプレート
(図示せず)にカシメによって固定された2個のガイド
ピン49,49を嵌入させて、水平方向、すなわち図4
の(B)で紙面に垂直な用紙搬送方向に直交する方向
所定ストローク移動可能である。
【0046】アーム51は、U溝51a側の一端に引張
りスプリング42が取り付けられていて、その付勢力に
よってソレノイド54の無通電状態では可動鉄心54a
が突出側に移動して、アーム51が支点軸52を支点と
して矢示F方向に回動し、カシメピン50が図4の
(B)で右方へ移動されることにより仕分けビュレット
48が同方向に移動し、ガイド孔48aの左端が左側の
ガイドピン49に当接する位置でそれが停止されて初期
状態に保たれている。
【0047】そして、図1によって説明したように、カ
ッタユニット10によって連続紙100が例えば値札の
1枚分毎に切断され、それが順次スタックユニット3の
ベースプレート32上にスタックされて、制御装置のメ
イン制御部では全体の動作における1ジョブの区切りが
管理されており、1ジョブの印字及び切断が終了する
と、それを知らせる信号が出力され、仕分け動作の有無
が判別されるので、それによってソレノイド54に通電
されて可動鉄心54aが吸引される。
【0048】そのため、最初のジョブの一群(バッチ)
の最後の用紙101eが、図1に示す搬送手段2の巻込
みローラ17,ピンチローラ18及び矢示B方向に回動
する搬送ベルト24によりストッパ31に向けて搬送さ
れている最中に、ソレノイド54の作動により可動鉄心
54aが吸引されてアーム51が図4の(B)に仮想線
で示す位置まで回動する。それにより、仕分けビュレッ
ト48が同図で左方へ移動して、その搬送中の用紙10
1e′を図で左方(図1では手前側)へ押しずらす。こ
の状態を上方から見ると図4の(A)に仮想線で示すよ
うになる。
【0049】その状態で、用紙101e′が搬送ベルト
24に搬送されると、用紙101e′の先端がストッパ
31に突き当たり、図4の(A)の101eのように用
紙101の横にずれた状態でスタックされる。なお、仕
分けビュレット48の図4の(B)で右上部には、ジョ
ブ最後の用紙101eを左方にずらし易いようにするた
め、巻込みローラ17とピンチローラ18(共に図1を
参照)とによって挾持された状態にある用紙101e′
に対する圧接を解除させるための傾斜部48bを形成し
ている。
【0050】それによって、アーム51が図5の(A)
に矢示F1で示す方向に回動した時に、仕分けビュレッ
ト48の傾斜部48bによってピンチローラ18と一体
のピンチローラ軸18aを仮想線で示すように若干持ち
上げて、ピンチローラ18が図5の(B)に仮想線で示
すように押し上げられることによって、巻込みローラ1
7から離れるように構成している。
【0051】このようにして、スタックユニット3にス
タックされる用紙は、ジョブ毎にその一群の最後に位置
する用紙101eだけが、図4に示したように所定の位
置に積み重ねられた他の用紙101の側方に張り出した
状態でスタックされるようになるため、仕分けビュレッ
ト48によって押し出さなかった用紙に対してスタック
されたままの状態で明瞭に区別でき、その後の仕分けを
容易に行なうことができる。
【0052】なお、この仕分けビュレット48で押し出
す用紙は、各ジョブの最初の用紙であってもよい。ま
た、この実施例の制御装置は後述する図7に示す第2実
施例の制御装置の構成のうち、バーコード検証に関する
部分を除いたものと略同等であるのでここでは説明を省
略する。
【0053】次に、図6及び図7を参照してこの発明の
第2実施例を説明する。この実施例の印字装置は、図6
に示すように図1に示した印字装置のサーマルヘッド8
とカッタユニット10との間にバーコード検証ユニット
72を備えたバーコードプリンタであり、図1と対応す
る部分には同一の符号を付してある。
【0054】このバーコードプリンタにおけるスタッカ
1は、バーコードが印刷された連続紙100がカットさ
れて単葉状態になった用紙101を搬送する搬送手段2
と、その搬送手段2によって搬送された用紙101を正
規の位置にスタックするスタック手段であるスタックユ
ニット3と、用紙上のバーコードを検証する検証手段で
あるバーコード検証ユニット72からの検証結果が不良
であった場合に、そのバーコードが印字された用紙をバ
ーコード検証ユニット72からスタックユニット3のベ
ースプレート32上までの搬送行程で正規の位置とは異
なる位置に移動させる手段である用紙仕分移動機構4と
を備えている。
【0055】バーコード検証ユニット72にはスキャナ
73が設けられていて、用紙100に印字されたバーコ
ードをそのスキャナ73によって用紙の搬送方向に直交
する方向に走査して読み取り、その印字結果を検証す
る。
【0056】そして、その検証結果が不良(NG:バー
コードにボイドやスポットがあるために読取不可になる
可能性が高いような印字内容や、バー幅が太りすぎたり
細すぎたりして誤読する可能性が高いような印字内容)
であった場合には、それと同じバーコードをサーマルヘ
ッド8によって用紙100の次にカットされて単葉状態
になる部分に再印字させる。
【0057】さらに、その不良のバーコードが印字され
た連続紙100をカッタユニット10で所定のサイズに
切断した後、その用紙が印字不良の用紙であることを知
らせる信号を出力して、それを正規の位置とは異なった
位置に移動させるように用紙仕分移動機構4を動作させ
る。
【0058】この際の用紙仕分移動機構4の動作は、第
1実施例で説明した動作と基本的には同じであるが、そ
の目的がスタックされた用紙のジョブ毎の仕分けではな
く、不良印字された用紙を排除することが目的であるの
で、仕分けビュレット48(図4)のストロークを大き
くするように動作させるとよい。また、ソレノイド54
への供給電圧を高くし、仕分けビュレット48の移動速
度を速くして、不良のバーコードが印字された用紙を通
常の仕分け時における移動位置より大きく移動させるよ
うにしてもよい。
【0059】ところで、不良印字紙を良品印字紙と一緒
にスタックするようにした場合には、スタック完了後に
上記のように正規の位置と異なる位置にある不良印字紙
をその中から取り除くことは容易であるが、そのための
余分な作業が必要になる。また不良印字紙が出る度にブ
ザー等による警報が発せられるようになっている場合に
は、オペレータはその都度手を煩わされることになる。
【0060】そこで、不良印字紙の仕分け位置を、正規
の仕分け位置に対して大きく離してベースプレート32
上から落下させて排除し、スタックユニット3にスタッ
クさせないようにすれば、不良印字紙を取除く作業も不
要になる。
【0061】図7はこのバーコードプリンタの電装部
(制御部)の概略構成を示すブロック図であり、図6に
示した部分には同じ符号を付している。メイン制御部8
0は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコン
ピユータによってこのバーコードプリンタ全体を統括制
御する部分である。
【0062】このメイン制御部80は、紙送りモータド
ライバ81を介して紙送りモータ(ステップモータ)8
2を駆動し、図6に示したプラテン11を回転させて連
続紙100を同図で左方へ搬送する。そして、図示しな
い透過型又は反射型のマークセンサによって連続紙10
0の紙位置マークが検知されると、そこから印字位置,
スキャン位置が紙送りモータ82による送り駆動の何ス
テップ分に相当するかを予め記憶させてあるので、検知
した用紙が現在どの位置にあるかを常に把握できる。
【0063】そこで、所定のタイミングでサーマルヘッ
ド制御部83を介してサーマルヘッドドライバ84によ
りサーマルヘッド8を駆動させて、その連続紙100に
入力データに応じたバーコードを印字させる。
【0064】その後、バーコード検証制御部85によっ
て、スキャナドライバ/アンプ86を介してスキャナ7
3を動作させてその読取信号を検証させる。その際、ス
キャナキャリッジモータ・ドライバ87にスキャナキャ
リッジモータ88を駆動させて、スキャナ73を連続紙
100の搬送方向に直交する方向に移動(スキャン)さ
せ、その移動をエンコーダ89によって検出して、バー
コード検証制御部85にフィードバックさせる。
【0065】バーコード検証制御部85では、スキャナ
73によって読み取られたバーコードのエレメントの数
及び各太さ等をエンコーダ89の検出信号から測定し、
そのデータに基づいてエレメントの過不足エラー,幅エ
ラー,バーコード全体のボイドやスポットの有無等を判
定し、その結果をメイン制御部80へ通知する。
【0066】その後、メイン制御部80はマークセンサ
12からの紙位置マーク検知信号に基づいて、カッタモ
ータドライバ93を介してカッタモータ33を駆動し、
それによりカッタユニット10(図2)を駆動して連続
紙100を所定の長さにカットする。
【0067】そして、バーコード検証制御部85による
検証結果が不良であった場合には、メイン制御部80は
ソレノイドドライバ91を介してソレノイド54を作動
(ON)させ、図4等で説明した仕分けビュレット48
を移動させてその不良の用紙を正規の仕分け位置とは異
なる位置、あるいはスタックユニット3にスタックさせ
ない位置に移動させる。
【0068】また、検証結果がOKであれば、ソレノイ
ド54を作動させることなしに、カッタユニット10に
よってカットされた用紙を、スタッカモータドライバ9
2を介して駆動されるスタッカモータ28によって図6
の矢示B方向に回動される搬送ベルト24により、ベー
スプレート32上の所定のスタック位置まで搬送してス
タックさせる。
【0069】なお、連続紙100を所定の長さにカット
する際のカッタモータ33の駆動に際しては、図2に示
したカッタユニット10のキャリッジ15の移動範囲の
両端にそれぞれ配設されているポジションセンサ16
A,16Bからの検知信号により、現在キャリッジ15
がどちら側の位置にあるかをメイン制御部80が判断し
てその回転方向を指示する。
【0070】 以上、この発明を連続値札等の印字装置あ
るいはバーコードプリンタにおけるスタッカに適用した
実施例について説明してきたが、この発明によるスタッ
カは、各種の発券機やカード発行機、あるいは印字手段
を持たないバーコードシートリーダ等のカードあるいは
シートの情報読取装置などにおいて読み取り後のカー
ドやシートをスタックするためのスタッカにも適用でき
るし、カードプリンタ等のカッタユニットを有しない単
葉の用紙を扱う装置のスタッカにも同様に適用すること
ができる。さらに、用紙としては紙に限るものではな
く、プラスチック等で形成されたカード等であってもよ
い。
【0071】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、単葉状態の用紙をスタックする際に、必要に応じ
用紙仕分移動機構のソレノイドを短時間作動させる
けで、その用紙を無理なく確実に押しずらし、正規の位
置とは異なる位置に移動させてスタックすることができ
るので、その用紙を外部から一目で識別でき、ジョブ毎
等の仕分けを極めて容易にすることができる。しかも、
用紙にマーク等を付けたりして汚すようなことをせずに
済むので用紙(資源)を無駄にすることがなく、用紙仕
分移動機構の構成も簡単であり、用紙の搬送に悪影響を
与えることもない。そして、用紙を高速で搬送する場合
にも容易に対応でき、仕分けするための電力消費も少な
く、仕分けする用紙に耳折れ等が発生することもない。
【0072】 さらに、バーコードプリンタのスタッカと
して使用する場合には、スタックすべき用紙にバーコー
ドが印字されているバーコードを検証して、その検証結
果が不良であった場合には、その不良バーコードが印字
された用紙を正規の位置とは異なる位置へ移動させてス
タックし、正しくバーコードが印字された用紙と明確に
区別できるようにしたり、あるいは、その不良バーコー
ドが印字された用紙をスタックさせない位置へ移動させ
て、 バーコードが正確に印字された用紙のみをスタック
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるスタッカを備えた
印字装置の概略構成図である。
【図2】図1に示したカッタユニットの正面図である。
【図3】同じくそのカッタユニットを拡大して示す側面
図である。
【図4】図1に示した用紙仕分移動機構の一例を示す平
面図(A)及び正面図(B)である。
【図5】図4に示した用紙仕分移動機構が用紙を正規の
位置とは異なる位置に移動させる際に巻込みローラに対
してピンチローラの圧接を解除させる様子を示す正面図
(A)及び側面図(B)である。
【図6】この発明の第2実施例を示すバーコードプリン
タの図1と同様な概略構成図である。
【図7】同じくそのバーコードプリンタの電装部の概略
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 スタッカ 2 搬送手段 3 スタックユニッ
ト(スタック手段) 4 用紙仕分移動機構 8 サーマルヘッド 9
熱転写リボン 10 カッタユニット 11 プラテン 12
マークセンサ 17 巻込みローラ 18 ピンチローラ 24
搬送ベルト 28 スタッカモータ 29 押え部材 31
ストッパ 32 ベースプレート 41 側板 48 仕分
けビュレット 54 ソレノイド 72 バーコード検証ユニッ
ト(検証手段) 73 スキャナ 100 連続紙 101 カットされて単葉状態になった用紙 101e,101e′ 1ジョブの最後の用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−217468(JP,A) 実開 昭62−86375(JP,U) 実開 昭58−21130(JP,U) 実開 昭56−93886(JP,U) 実開 平2−139858(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単葉の用紙又は連続紙がカットされて単
    葉状態になった用紙を搬送する搬送手段と、該搬送手段
    によって搬送される単葉状態の用紙を正規の位置にスタ
    ックするスタック手段と、該スタック手段の手前で前記
    単葉状態の用紙を前記正規の位置とは異なった位置に移
    動させる用紙仕分移動機構とを備えたスタッカにおい
    て、 前記搬送手段が、用紙を挾持して搬送する巻込みローラ
    とピンチローラとを備え、 前記用紙仕分移動機構が、ソレノイドと、該ソレノイド
    によって駆動されて前記搬送手段による用紙の搬送方向
    に直交する方向に移動し、その移動によって該搬送手段
    によって搬送中の用紙をその搬送方向に対して側方へ押
    しずらす仕分けビュレットと、該仕分けビュレットの移
    動に伴って前記搬送手段の巻込みローラとピンチローラ
    による用紙の挾持を一時的に解除させる手段とを備えた
    ことを特徴とするスタッカ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスタッカにおいて、一連
    のジョブの最初又は最後の用紙が前記搬送手段によって
    搬送されて前記スタック手段にスタックされぬる際にの
    み前記用紙仕分移動機構のソレノイドを作動させる制御
    手段を設けたことを特徴とするスタッカ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスタッカにおいて、 前記用紙上のバーコードを検証する検証手段と、該検証
    手段による検証結果が不良であった場合に、該検証手段
    から前記スタック手段までの搬送行程で前記用紙仕分移
    動機構のソレノイドを作動させて、そのバーコードが印
    刷された用紙を前記正規の位置とは異なった位置に移動
    させるための制御手段とを設けた ことを特徴とするスタ
    ッカ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスタッカにおいて、 前記用紙上のバーコードを検証する検証手段と、該検証
    手段による検証結果が不良であった場合に、該検証手段
    から前記スタック手段までの搬送行程で、前記 用紙仕分
    移動機構のソレノイドを前記仕分けビュレットが通常の
    仕分け時より大きなストローク又は速い移動速度で移動
    するように作動させて、そのバーコードが印刷された用
    紙を前記ビュレットによって前記スタック手段にスタッ
    クさせない位置へ移動させるための制御手段とを設けた
    ことを特徴とするスタッカ。
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