JP2618230B2 - 人体の血圧を監視する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は小さな隔離した筋肉組織要素における皮膚
の血圧を連続的に健康な組織を冒さないで測定する方法
と装置に関する。こうして得られた生物学的データは腕
の血圧を評価する従来の聴診方法で得られたような、一
層中心の動脈循環の血圧測定に関するけれども同じでは
ない。

特に、この発明は比較的大きい動脈の小さな枝の皮膚
の圧力流動模様の繰返し評価に基づく血圧測定の全体シ
ステムの部分としての使用を見出し、従つて全循環の動
脈血圧を反影する。後者は前者の源泉であるので、この
ことが期待される。

本発明の方法と装置は長時間にわたる血圧模様の連続
的な監視を可能にする。このことは循環機能の評価と心
臓機能の移動性の監視に必要で、高血圧に有用で周辺の
システム、特に手足、指及びつま先の循環の記録を得る
のに有用である。

（従来の技術） 過去に、各種の動脈閉塞処置が、特に中央循環システ
ムの血圧を評価するために撓骨動脈、腕の動脈、足背動
脈、側頭部動脈及びその他の動脈における血流を止めて
使用された。こうして得られたデータは正に血流の不連
続的な性質による。

圧力感知装置及び又はカテーテルを一時的に直接連続
測定のため循環システムの動脈に挿入することは可能で
あつた（測定の健康な組織を冒す方法）。

動脈内のカテーテル法は動脈閉塞装置よりも正確な血
圧測定値を提供する一方で、測定される圧力は周辺の循
環よりも多く中央循環に関係する。又こうして得られた
血圧測定と様式はカテーテルを挿入する外傷手術によ
り、カテーテルが挿入されるように管理される薬によ
り、且つ循環システム内の異物の存在により変化し勝ち
である。

今日用いられる主な健康な組織を冒さない血圧測定装
置は圧力が腕の動脈のような主動脈を閉塞するために加
えられる聴診システムである。実際に、膨脹する取り囲
むカフが腕の周りに置かれ主動脈、例えば腕の動脈を閉
塞して動脈中の血が流れないようにする。

カフ内の圧力がゆつくり下るにつれて、動脈中の血が
流れ始め、コロトコフ音が聞こえる。第一音が聞こえる
カフ圧力が心臓収縮圧力として定義される。カフ内の圧
力は次に更に下がり音が次第に下がるカフ内の圧力が心
臓拡張圧力として定義される。

第二閉塞カフ技術は聴診よりも脈動の触診を使用す
る。この触診システムにおいて、閉塞カフ圧力がゆつく
り緩められるにつれて、動脈々動が触診により指摘され
る。脈動が最初に感知されたカフの圧力水準が心臓収縮
血圧と称せられる。心臓拡張血圧は脈動では指摘できな
い。

他の閉塞カフシステムはカフ圧力を参照した心臓血圧
の最大と最小の振動をそれぞれ心臓収縮と心臓拡張の血
圧の指示として使用する。断続的な閉塞技術であるのに
加えて、こうして得られた測定値はカフが適用される手
足の容積により影響を受け勝ちである。

動脈閉塞に基づく総ての血圧測定はどうしても不連続
的で、良くても時々繰返す必要がある。そのような測定
は心拍基準の血圧模様を解決できないし、又は個々の心
拍の波形を示すこともできない。

このようにして、腕の血圧の聴診による現在の聴診測
定方法は血圧測定の圧倒的に最も広く使用されている技
術であるけれども、観測された値は観測者によつて変わ
り血圧自身をとる動作こそ血圧の瞬間的変化を起こさせ
る。更に、閉塞自体が生理学的心理学的影響を有するこ
とが知られているので、測定値は変形する。

血圧測定へ健康な組織を冒さないで、閉塞しないで試
みることは多くの利点を有する。不幸にして、この目的
のための従来の技術は欠点を有することが分かつてい
た。変換器を直接に部分的に圧縮された撓骨動脈又は足
背動脈に置くことにより動脈圧力を測定するときに指示
される技術は最適の環境では、短期間の正確な記録を提
供する。しかしながら、必要な抵抗圧力は、例えば空気
システムで維持しなければならなく、動脈の上にある組
織と動脈壁の圧力との間に一定の機械的連結を維持する
ことは僅かな患者の動作の間でもかなりの困難が経験さ
れる。

この型式の測定システムの例は1975年４月29日に発行
された。E.F.ブリツクに対する米国特許第３、880、145
号に開示されている。ブリツクは手首の内側の撓骨動脈
を平らにする歪みケージを使用するシステムを記載し
た。第二感知器を動脈の側面に沿うが離れて皮膚に取り
付ける。第二感知器からの信号は平らにされた動脈と協
働する感知器から差し引かれた。実際に、撓骨動脈感知
器からの信号は拍動と同時に「雑音」を含んでいる。皮
膚の変換器により測定される雑音は前の信号から差し引
かれ、動脈拍動だけの測定値を残す。このようなシステ
ムは複雑で患者の動きの間に両方の感知器から起こる
「雑音」成分と正確に調和させるのは非常に困難であ
る。

以上に論じた従来の装置では、大部分が主動脈の血圧
測定を目指している。手足又は指を取り囲む電気歪みゲ
ージ技術も又使用されている。そのような装置では、指
又はつま先が水銀を含むラテツクス又はシラステツクの
管で包まれる。指の容積が動脈の流入で増加し静脈の流
出で減少するに従い、容積変化が測定され血圧に関係づ
けられる。しかしながら、このシステムは元来閉塞的で
毛細管の血流を著しく減少する。

従つて、生理学的ゲータのひずみを起こさせるので二
度目は単に断続的に使用されるだけである。何時間かに
一度連続的な血圧記録を得ることもできる。このシステ
ムは温度に敏感で、身体部分の外で補正しなければなら
ないので補正が困難である。

全体の指、手、足、又は手足の容積で測定値が変化す
る手及び親指の体積曲線も又知られているが、非常に厄
介でジヨギングをする人のような活動的な患者には使用
できない。

血圧監視の種々の前述されたシステムの全般的な論議
と批評はL.A.ゲツデセによる「血圧の直接及び間接測
定」の本にあり（1970年、シカゴ、年次本医学発行
社）、そこには多くの血圧技術が概記されている（37、
71、87及び96頁を見よ）。

（発明の解決しようとする問題点） 血圧測定値と心拍と心拍の様子を測定システムそれ自
体でひずまないで且つ邪魔されないで記録するための敏
感で、連続的で、健康な組織を冒さず、閉塞しない測定
技術に対する今迄に実行されてない必要性があることが
示された。本発明の方法と装置は長時間にわたり健康な
組織を冒さず、閉塞しない連続的な測定を可能にする。
この型式の連続的な情報は心臓及び血管の機能の適当な
評価に必要で欠くことができない。

連続的な情報は今迄に使えなかつた周辺循環に関する
詳細な情報を提供するから、高血圧の診断と装置に特に
重要である。

（問題点を解決するための手段） 本発明の装置は身体の部分、好ましくは親指の肉の部
分に付着した歪みゲージ（又は同様な圧力測定装置）で
皮膚の血圧を連続的に測定する。

この装置の主要な使用は指とつま先の連続的な血圧測
定値と血圧の様式を提供することである。台の機械的な
安定性を維持するために取り囲む装置は比較的硬い安定
した基準点、例えば皮膚組織の小部分で覆われている親
指の背部の骨のような点にきつちりと取り付けねばなら
ない。指への血の供給は側面に沿つて勢よく流れるの
で、台を指に付着させることにより指への全般的な血の
供給が減少することは目に見えない程度である。

皮膚組織の小部分は歪ゲージ又は台から垂れ下り親指
を押しているリングによつて周囲の組織から隔離されて
いる。このリングは歪みゲージの測定表面を越えて突出
し隣接の組織から出る雑音を減少する役目をし皮膚組織
を隔離する。

この突出する隔離された皮膚組織の血圧は測定表面が
少しドーム形になつた隔離された皮膚組織に切線方向に
向いている円筒形歪みゲージ（又は他の圧力測定装置）
で測定される。隔離するリングは元来歪みゲージの底の
円周を囲んでいる。歪みゲージの長手方向の長軸線は安
定させる台の上表面に直角である。

リングと歪みゲージの下部分は共に、逆になつた浅い
皿を形成し、その皿の中にリングの内側円周が周囲の壁
と歪みゲージの底測定表面を底に形成する。

従つて、歪みゲージ組立体が隔離された被覆組織に対
して押されると、皮膚組織の表面層はリングと歪みゲー
ジ測定表面との間の空間を満たす。皮膚組織のこの部分
の微小な血圧変化は歪みゲージにより指示されオフシロ
スコープに観測され、細片図又は磁気テープのような従
来の方法に記録される。

記録された血圧変化の大きさは隔離された皮膚組織内
の変化によるばかりでなく、リングを組織に対して保持
している力によつても影響される。これらの力を十分に
一定に保持するために、歪みゲージ組立体は安定させる
台に本質的に固い、機械的方法で付着されねばならな
い。このことはゲージを囲むスリープに取り付けた固い
キヤツプねじで行われる。適切な圧力はキヤツプの内側
表面と歪みゲージ組立体との間になめられたばねによつ
て得られる。

実際には、最初のリング圧力は観測された皮膚血圧
が、もしも腕の心臓収縮血圧が基準点として使用される
ならば、心臓収縮血圧の下の与えられた水銀柱mmになる
ように調整される。その代わりには、補正したばねのよ
うな機械的装置、空気装置、又は連結圧力が他の歪みゲ
ージ又は直接他の圧力感知装置によつて測定される固い
ロツドにより予め決めた既知の連結圧力が歪みゲージ組
立体の非作動端部に加えられる。既知の連結圧力が使わ
れる状態では、皮膚血圧変化はそれらの連結圧力と同様
に診療的に決めた腕の血圧が基準になる。

機械的な安定性が非常に望まれるので、その上の安定
化は安定にする台と取り囲む装置に接する評価される指
の両表面の間に両面接着材を使用することにより達られ
る。

歪みゲージへの外部からの機械的衝撃は最大の安定性
がある台基部に電導線が通る通路を作ることにより、且
つ歪みゲージ組立体に全部を包むカバーをすることによ
り最小になる。更に衝撃吸収材料が変換器本体とそれを
取り囲む案内管との間に置かれる。

以上の健康な組織を冒さない、閉塞しない技術が説明
したように使用されるときは、最も臨床的な環境で踏み
車上のジヨギング又はランニングのような、烈しい運動
中でさえ連続して皮膚の血圧測定血を作り模様を記録す
ることができる。

一般的には、従来技術の欠点を克服する皮膚の血圧の
測定を行う方法と装置を提供することが本発明の目的で
ある。

もう一つの目的は患者の静止を必要とせず、連続的
な、健康な組織を冒さない血圧測定を提供する上記の特
徴を有する方法と装置を提供することである。

煙草を吸わない人がある所に吸う紙巻き煙草を持つて
行くことによる血圧の変化さえも記録する程敏感な上記
の特徴を有する方法と装置を提供することである。

血圧の瞬間的な変化を永久的に記録し、互いに作用す
る神経循環系統のすばやい反応のつかの間の影響でさえ
も評価することができるようにする健康な組織を冒さ
ず、閉塞しない血圧評価技術を提供するのが本発明のも
う一つの目的である。

製造するのに高価でなく医師による現在広く使用され
る装置と協働して使用し易いシステムを提供するこちが
本発明の更にもう一つの目的である。

本発明のこれら及び他の目的と特徴は添付の図面と関
連させた以下の説明及び前記の特許請求の範囲から明ら
かになる。

（実施例） 第１図から第５図までを参照して、親指に付着するよ
うになつている第一実施例の装置が示されている。

ささえ台板10は概略平らな矩形頂部表面12と親指の肉
の部分の形状に合うようになつている凹んだ下表面部分
14とを有する。外側上端部にねじ19を有し、ささえ台板
10に開口16を形成するようにささえ台板を貫通して延在
する垂直に位置した中空直立スリーブ18がささえ台10の
中層に位置している。

ささえ台板の下表面部分14の少し下に垂れ下つている
隔離リング21が円形開口16の円周の下に垂れ下つてい
る。

圧力測定変換器24の長手方向の垂直軸線に沿う圧力差
動を測定する円筒形圧力測定変換器又はゲージ24が垂直
中空スリーブ18内にはまつている。圧力測定変換器24は
中空スリーブ18の内周の中に固定された衝撃吸収及び案
内のスリーブ33内に滑動可能にはまつている。変換器24
の直径は約1/4^m（6.4mm）で隔離リング21の内経より少
し小さい。

印つけ装置28は変換器の外周に固定されている。

圧力測定変換器24からの電気導線26は安定のためにさ
さえ台板10の溝穴25を通つてはめられている。電気導線
26は、示されてないが従来の記録装置へ連接されてい
る。

変換器の上端部35にはコイルばね32の一端部を保持す
る肩34があり、コイルばね32の他端部はキヤツプ30の内
側のキヤツプ肩36によつて保持されている。キヤツプ30
は垂直中空スリーブ18の外ねじ19に相応する内ねじ37を
有する。コイルばね32はこのようにしてキヤツプ30の内
側と変換器24の頂部との間に保持され変換器を下方向に
片寄せている。

外側の垂直中空スリーブ23の補正印20は変換器24の底
表面27の親指の上方へ向かう力からコイルばね32の張力
を設定するために中空スリーブ18の印つけ装置28と協働
して使用される。変換器はもどり止39によつて中空スリ
ーブ18に保持される。

外側垂直中空スリーブ23は印つけ装置28′を直接見る
ために透明か又は透明の部分を有する。しかしながら、
第２図に示すように、外側中空スリーブ23は印つけ装置
28を見るために切落し部分22を有することもできる。

保護円筒カバー38はキヤツプ30と中空スリーブ18と外
側中空スリーブ23との上にはまり、中空スリーブ23の外
周に対して圧力ばめによつて保持されている。

第１図から第５図までに示す実施例では、非弾性的な
帯40がささえ台板10の下表面14の第一側面に連接してい
る。非弾性的な帯40は一表面42に登録商標ループ帯部分
44を有し、ベルクロループ部分44として同じ側面の帯40
の端部にベルクロフツク部分46がある。ベルクロループ
部分44とベルクロフツク部分46との間に少し延びるリン
ク部分50がある。帯40の端部を受けるために開いた矩形
部分54が下表面14の他の側面52に付着している。

第６図に示す他の実施例では、この装置を親指にしつ
かり付着するために、第１図から第４図に示す帯60の代
わりに、固い枠60が使われている。

枠60は親指の形に合致するような大きさと形状の半円
形下部分62から構成されている。

一対のねじ64と66とがささえ台板10の開口68と70とを
貫通して枠60の側面の張出し76と78とにあるねじ穴72と
74との中へ通つている。座金75と77とはねじ64と66とが
縦方向に動くのを抑止する。

第１図から第４図に示す装置の操作は次の通りであ
る： 患者の親指の肉の部分をささえ台板10の凹んだ下表面
14の中に置く。非弾性的繊維帯40の端部を次に開いた矩
形部分54に通し、ベルクロフツク部分46を有する帯端部
48をそこで帯40のベルクロループ部分44に接触するよう
に端部48自身を越して曲げ戻す。ベルクロフツク46をル
ープ44に付着する前に、帯には延びるチエーンリンク部
分50を最大限度まで引張るのに十分な張力を与える。フ
ツクとループ部分44と46とがこのような連接されると、
この装置は親指に対してほゞ定位置に固定される。

隔離リング21はこゝでリング21の円周と変換器24の底
表面27とによつて形成された皿の中へ押し込まれた親指
の肉部分の一部分を有する。この隔離された組織は圧力
測定変換器24の下表面27と接触し、圧力測定変換器の上
表面にあるばね32の張力に抗して変換器を軸方向上方へ
片寄せる。

電気導線は圧力測定変換器24の血圧の変化を記録する
ために医院に典型的にある従来の細片記録器に連接され
る。次にキヤツプ30は指示計印つけ装置28が、血圧読み
が約水銀柱100mmを示す好ましい位置にほゞなるまで回
転する。キヤツプ30はこれでシステムに位置を決めてい
る。効果的としてではないけれども、皮膚組織の一部分
が開口に隔離されるならば、ささえ台板10の開口16は隔
離リングとしての役目をする。しかしながら、このよう
な隔離を維持するためにささえ台板10の下表面14に対し
て親指に隔離リング21を使うよりも更に圧力を必要とす
る。次に監視器は隔離した皮膚組織の血圧に相応する変
換器24の圧力変動の記録を提供する。

隔離リング21によつて生ずる、皮膚組織の隔離の結果
として、指又は体自身の残部から変換器24の下表面27へ
の外来の雑音は明らかに減らされるか又は除去される。

第６図と第７図に示す装置では、この装置は枠62の下
表面とささえ台板10の凹んだ下表面14との間に形成され
た開口に親指を挿入することによつて使用される。ねじ
64と66とをそこで回転し枠62の下部分を二つの表面の間
に親指をつかまえている凹んだ下表面14の方へ引張るよ
うにする。親指がその位置にしつかりと保持されるが、
親指への血流は妨害しないままでねじ64と66とを回転す
る。次にキヤツプを回転して印つけ装置28が希望する位
置までにする。ユニツトの他の操作は第１図から第４図
までに論じたのと同じであるので 第８図、第９図及び第10図は位置に固定された変換器
を有する実施例を示す。変換器の下表面によつて隔離さ
れた組織に加えられる圧力は全体として親指に押しつけ
た圧力を制御することにより制御される。

第８図に隔離リング21と変換器24が固定されている。

圧力は親指によつて変換器24の下表面27に加えられ
る。

膨らむ空気の袋80が下枠部分62の凹んだ部分82内には
まつている。空気の袋80は管86を介して空気の袋80に連
接するポンプ玉84を使つて膨らむ。一方弁88が図式に示
されている。

操作するときは、患者の親指を空気の袋80とささえ台
板10の下表面14との間の開口に挿入する。

次に空気袋80へ連接した圧力計（図心せず）が希望の
圧力になるまでねじ64と66とを締め付ける、空気袋の圧
力は親指への圧力であるから、この圧力は又変換器24の
下表面27への圧力である。

第９図に変換器24へ加えられる最初の圧力を調整する
他の装置が示されている。この実施例では円筒形ピン90
と92とはささえ台にはまつて固定された一端部と開口98
と100との中に滑動可能にはまつた他端部94と96とを有
する。ピン90と92とは止めねじ102と104とによつて開口
98と100との中に固定される。

圧力カフ106はカフの膨らみがささえ台10と枠60との
圧縮を包含するような装置の大きさである。親指が下の
表面14と凹んだ表面82との間に一度挿入されるとカフは
膨らまされる。

カフ内の圧力を測定する圧力測定装置が、水銀柱50mm
のような希望の圧力を示したときにピン92と94とをその
位置に止めるように止めねじ102と104とを使用する。

前に示したように、装置の感度は煙草をすつている人
が煙草をすわない人の極く近くにいるときに煙草をすわ
ない人の血圧の変化が測定できる程度である。

このような感度は前には使えなかつたデータを得るこ
とができる。例えば、発明者のハン博士は受動の喫煙の
開始に（ハン博士は煙草をすわず、近くに煙草を持つて
いる）、彼の血圧は本発明装置によつて決めた通りに約
水銀柱100mmであると決めた。煙がある状態が約７分で
彼の血圧は約水銀柱125mmに上がり、９分後には彼の血
圧は約水銀柱125mmであるまでになつた。煙草を取り除
いた後、ハン博士の血圧は上がり続けて煙草を取り除い
てから２分で約水銀柱150mmまでなつた。彼の血圧は約
７分以上の間約水銀柱150mmに留まり、次に11分後に約
水銀柱165mmまで上がり続けた。その後血圧は着実に下
降したが、煙を除去してから18分以上までは概ね正常ま
では戻らなかつた。

この情報は従来の血圧監視装置では連続式のものでも
容易には認められない。出願者は受動喫煙の影響の同様
な直接の心臓血管の証拠を知らない。

更に、他の詳細な心臓血管の影響が運動又は労働の間
に患者に与えられた各種薬品の効果を示すことを決定し
た。これらの新しいデータはそのような評価が前には比
較的大きい外的観察に限定されていた状況の詳細な心臓
血管の評価を提供する。

圧力測定変換器24はケーニングスベルク インスツル
メント、トランス アメリカ コーポレーシヨン又はガ
ルトインクから調達できるような歪みゲージ型式で、そ
れらの全部は一つの面に加えられる圧力に応答する。

歪みゲージが本発明を実行する好ましい様式として意
図されるが歪みゲージは皮膚の状態の生理学的変化を測
定することができる多くの他の変換器が使用されること
を実現すべきである。そのような状態は抵抗要素、光学
的指示計、線型可変差動変圧器、抵抗静電容量システム
の周波数応答変位（こゝで変換器は時間による回路の静
電容量の一部分である）、補正したばね、ピエゾフイル
ムの膜とトランジスタとによつて感知され、これらの総
てが本発明に使用できる。この発明が関係する技術の当
業者には多くの適用と修正が本発明の精神と範囲から離
れないで行われることは明白である。例えば、この発明
の好ましい実施例は親指に使用する特殊な適用の装置を
開示したけれども、安定した台が動脈の流れを閉塞する
結果にならないで隣接の身体部分に確立されるように骨
の参照点又は構造が使えるところならば、どこでも身体
の他の場所が使用される。そのような解剖学的場所の例
は指、爪先、中間と上眼窩と側頭区域とを含む全体の前
頭部を含んでいる。各異なる場所は個々になつた安定し
た台を必要とするがそのような台は、記載したように本
発明の範囲と精神から離れるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は皮膚の血圧測定装置の第一実施例装置の頂部斜
視図 第２図は第１図の装置の正面図、 第３図は第１図の装置の左側面図、 第４図は第１図の装置の展開頂部斜視図、 第５図は第１図の第一実施例の切断面図、 第６図は皮膚血圧測定装置の好ましい実施例の側面断面
図、 第７図は部分的に見た枠組立体の頂部部分斜視図、 第８図は本発明のもう一つの実施例、 第９図は取り囲むカフを使用する補正システムを使う更
にもう一つの実施例、 第10図は第９図の線10に沿つて取つた部分断面図であ
る。 （符号の説明） 10……ささえ台板 12……頂部表面 14……下表面部分 16……開口 18……スリーブ 19……ねじ 20、20′……補正印 21……リング 22……切落し部分 23……中空スリーブ 24……変換器 25……溝穴 26……電気導管 27……底表面 28、28′……印つけ装置 30……キヤツプ 32……コイルばね 33……ガイドスリーブ 34……肩 35……上端部 36……肩 38……保護円筒カバー 39……もどり止 40……帯 42……表面 44……登録商標ループ部分 46……ベルクロフツク部分 48……端部 50……リンク部分 52……側面 54……矩形部分 60……枠 62……下部分 64、66……ねじ 68、70……開口 72、74……ねじ穴 75、77……座金 76、78……張出し 80……空気袋 82……凹んだ部分 84……ポンプ玉 86……管 88……一方弁 90、92……ピン 94、96……端部 98、100……開口 102、104……止めねじ 106……カフ

フロントページの続き (72)発明者 エドワード デイ ホン アメリカ合衆国 カリフオルニア州 91010 ブラツドベリ ブラツドベリ ヒルズ ロード 11 (56)参考文献 特開 昭50−131390（ＪＰ，Ａ) 米国特許4269193（ＵＳ，Ａ) ＩＥＥＥ，ＢＭＥ−10，Ｎｏ．12，Ｐ Ｐ．73−81（1963．４)

Claims (10)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】人体の皮膚の血圧を監視する方法におい
   て、皮膚組織の一部を隔離する隔離手段（14,21）と、
   該隔離された皮膚組織の変化を測定する測定手段とを有
   し、前記隔離手段（14,21）は、該隔離された皮膚組織
   に対して保持されるようになった封入環状部材（21）
   と、開口（16）を設けた支持ベース（10）とを有し、前
   記測定手段は、少なくとも一つのトランスデューサ（2
   4）と、前記支持ベース（10）を前記隔離された皮膚組
   織にほぼ固定して保持する保持手段（40,54）とを有
   し、前記保持手段（40,54）は、前記人体の一部を取り
   囲む手段（40）を含むことを有することを特徴とする装
   置。
2. 【請求項２】請求項１記載の装置において、 当該隔離装置は閉じられた周囲を有する部材を含むこと
   を特徴とする装置。
3. 【請求項３】請求項１記載の装置において、 当該トランスデューサー（24）は圧力のトランスデュー
   サーであることを特徴とする装置。
4. 【請求項４】請求項２記載の装置において、 閉じられた周囲を有する当該部材は環状（21）であるこ
   とを特徴とする装置。
5. 【請求項５】請求項１記載の装置において、 当該トランスデューサー（24）は円筒形であって、環状
   部材（21）が内径と実質的に閉じ外形を有することを特
   徴とする装置。
6. 【請求項６】人体の皮膚血圧を監視する装置において、 （イ）開口（16）を有し、該人体の一部に相対固定され
   て装着されるようになった支持ベース（10）と、 （ロ）人体の一部を取り囲む手段（40）を有する、前記
   本体の一部に前記支持ベース（10）を相対固定して保持
   する保持手段（40,54）と， を有し、 （ハ）支持ベース（10）は、皮膚組織の一部を隔離する
   ための隔離手段（21）を有し、隔離手段（21）は、前記
   皮膚組織に対して保持されるようになった環状部材（2
   1）を有し、 （ハ）さらに、支持ベース（10）に連動し、環状部材
   （21）により包囲され少なくとも一つのトランスデュー
   サー（24）を有する、前記隔離された人体組織の変化を
   測定するためのセンサー手段とを有する装置。
7. 【請求項７】請求項６記載の装置において、 当該支持ベース（10）を維持する前記手段は身体の一部
   分を取り囲むようになっている調整可能な自質的に弾性
   のないバンドを有することを特徴とする装置。
8. 【請求項８】請求項７記載の装置において、 当該支持ベース（10）を維持する装置は指の周りにはま
   るようになっている帯であることを特徴とする装置。
9. 【請求項９】請求項６記載の装置において、 当該感知手段は前記隔離された皮膚組織の圧力変化を感
   知する圧力変換器（24）を有することを特徴とする装
   置。
10. 【請求項１０】請求項６記載の装置において、 当該感知手段は前記皮膚組織の容積変化を感知するレー
    ザー装置を有することを特徴とする装置。