JP2616466B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP2616466B2
JP2616466B2 JP6280207A JP28020794A JP2616466B2 JP 2616466 B2 JP2616466 B2 JP 2616466B2 JP 6280207 A JP6280207 A JP 6280207A JP 28020794 A JP28020794 A JP 28020794A JP 2616466 B2 JP2616466 B2 JP 2616466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ヘッド装置に係り、特
に光を利用して情報の記録再生を記録媒体に行う情報記
録再生装置に適用され、超解像技術により記録密度を向
上させる光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光を利用してディスク状などの記録媒体
に、情報を形状変化あるいは光学的特性若しくは磁気的
特性変化により記録あるいは再生する情報記録再生装置
に適用される光ヘッド装置では、記憶容量の増大のため
に記録媒体の記録密度を高めることが要求されている。
この記録密度の向上には、記録媒体上に結像される光ス
ポットの径を縮小することが有効である。
【0003】この光スポットは、レーザ光を対物レンズ
(集光レンズ)により集光して記録媒体上に結像される
ものであるため、この光スポットの径は入射されるレー
ザ光の波長をλ、対物レンズの開口数をNAとすると、
λ/NAに比例し、この値(回折限界値)よりも小さく
することができない。従って、光スポットの径を縮小す
るためには、レーザ光の波長λをより短くする方向で光
源となる半導体レーザの開発が進められており、また、
対物レンズの開口数NAとしてできるだけ大きな値のも
のが使われる。
【0004】 しかし、半導体レーザの短波長化や対物
レンズの高NA化には限界がきているため、近年におい
てはスポット径の縮小技術として超解像技術の研究が進
んでいる。この超解像技術は、光ビームの中心部分の光
強度を弱め、対物レンズで集光すると、光スポットの大
きさを回折限界値よりも小さくできる技術として従来よ
り知られている。
【0005】この超解像技術を光ヘッド装置に応用し、
前記回折限界値以上の記録再生を可能とする光ヘッド装
置として、レーザ光の光束断面の中心部分を遮光して回
折限界値以下のスポットを記録媒体上に形成し、更に記
録媒体からの反射光を再集光させて、反射光のメインビ
ームのみを検出して良好な再生信号を得る光ヘッド装置
が従来提案されている(例えば、特開平2−12624
号公報)。
【0006】図6(a)はこの超解像技術を用いた従来
の光ヘッド装置の一例の構成図を示す。この従来の光ヘ
ッド装置は、半導体レーザ1、コリメートレンズ2、超
解像フィルタ3、ビームスプリッタ5、対物レンズ6、
再集光レンズ8、ピンホール9及び光検出器10より構
成されており、情報記録媒体7の情報面に光スポットを
結像する。
【0007】この従来装置の動作について説明する。光
源である半導体レーザ1から出射されたレーザ光は、コ
リメートレンズ2で平行化され、超解像フィルタ3に入
射される。超解像フィルタ3は、図7(a)に示すよう
に、入射レーザ光の光束断面35の中心を通る位置に配
置した帯状の遮光板36により部分的に遮光することに
より、同図(b)に示すような光強度分布を得る。
【0008】この超解像フィルタ3より取り出されたレ
ーザ光は、図6(a)のビームスプリッタ5を透過し、
対物レンズ6により情報記録媒体7の情報面上に微小径
の光スポットを形成して照射される。
【0009】この情報記録媒体7上の光強度分布は、図
7(c)に実線38で示すようになり、同図(c)に点
線37で示す超解像フィルタ3を用いない従来の光ヘッ
ド装置の光強度分布に比較すると、幅の狭いメインロー
ブ40による光スポットが形成される。ただし、光スポ
ットの周辺部分の光強度は図7(c)に39で示すよう
に、通常の光強度分布37よりも高くなる(以下、この
部分はサイドローブと称する)。
【0010】上記の光スポットを形成した後情報記録媒
体7より反射されたレーザ光は、図6(a)に示す対物
レンズ6を透過してビームスプリッタ5に入射され、こ
こで反射される。ビームスプリッタ5により反射されて
光路が変えられた反射光は、再集光レンズ8に入射さ
れ、これにより再集光されてピンホール9を透過して光
検出器10に入射されて再生信号に変換される。
【0011】再集光点での集光スポットの形状は、図6
(b)に示すように、図7(c)に示した情報記録媒体
7上の光スポットと同様に、メインローブ41とサイド
ローブ42とから構成される。このメインローブ41
は、主に情報記録媒体7上のメインローブ40の反射光
成分である。焦点付近に設置されているピンホール9
は、サイドローブ42を除去してメインローブ41のみ
を通すことによって、情報記録媒体7上のサイドローブ
39の反射光による再生信号の劣化を抑制するためのも
のである。
【0012】 この従来の光ヘッド装置では超解像フィ
ルタ3により光強度を減少させることにより、回折限界
値よりも縮小化された光スポット(メインビーム)を情
報記録媒体7の情報面に結像させることができる。これ
により、記録密度を向上できると共に、情報記録媒体
7の半径方向のトラック密度も高めることができる。
【0013】しかし、この従来の光ヘッド装置では、メ
インローブ41に対物レンズ6の開口制限により情報記
録媒体7上のサイドローブ39の反射光成分も混入して
いるため、ピンホール9やスリット等を用いてメインロ
ーブ41のみを検出する方法だけでは再生信号の劣化の
抑制は不十分である。
【0014】そこで、従来この欠点を除去するために、
光検出器10として、図8に示すように、メインローブ
41とサイドローブ42をそれぞれ別々の受光面45
a、45b及び45cで受光するように構成した3分割
光検出器45を用いる光ヘッド装置が従来提案されてい
る(特開平2−206036号公報)。
【0015】この従来の光ヘッド装置では、3分割光検
出器45の受光面45aにより得られるメインローブ4
1の光電変換信号から受光面45b及び45cにより得
られるサイドローブ42の光電変換信号を減衰させてか
ら、その差信号をとることにより、メインローブ41中
に混入している情報記録媒体7上のサイドローブ39の
反射光成分を同相除去するものである。
【0016】また、別の従来の光ヘッド装置として、上
記のピンホール9で遮光されて反射されたサイドローブ
42の光を別の光検出器で検出し、これにより得られた
電気信号を減衰させた後、ピンホール9を通過したメイ
ンローブ41を光検出器で検出して得られた電気信号か
ら差し引くことにより、再生信号を検出するようにした
構成の光ヘッド装置も知られている(特願平5−334
561号)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の光ヘッド装置は、光検出器10上のメインローブ41
への情報記録媒体7上のサイドローブ39の反射光の回
り込みによる再生信号の劣化防止のために種々の方法が
用いられているが、いずれも情報記録密度が高くなる
と、再生信号の劣化防止が十分に得られないという問題
がある。
【0018】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
情報記録密度が高くなっても、再生信号の劣化を大幅に
低減し得る光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0019】また、本発明の他の目的は、位相変調形の
情報記録媒体の反射光の光量の変化を大きくできる光ヘ
ッド装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、レーザ光を出射する光源と、光源よりのレ
ーザ光に対して所定の光強度分布を付与する超解像フィ
ルタと、超解像フィルタを通過したレーザ光を情報記録
媒体上に集光する対物レンズと、情報記録媒体より反射
されて対物レンズを透過した反射光を、再集光する再集
光光学系と、再集光光学系により再集光された光の光束
断面の中心部付近を通過させる光通過制限手段と、光通
過制限手段を通過した光を検出する光検出手段とを有す
る光ヘッド装置において、対物レンズの受光時の開口数
を、集光時の開口数よりも大に設定すると共に、光通過
制限手段を通過した光を回折・散乱させ、かつ、一定の
開口により開口制限を加えながら光検出手段に入射する
入射光学系を設けた構成としたものである。
【0021】また、本発明における再集光光学系は、超
解像フィルタを通過したレーザ光を対物レンズに入射
し、対物レンズを透過した反射光を反射して光路を変更
するビームスプリッタと、ビームスプリッタにより反射
された反射光を再集光する再集光レンズとより構成し、
光通過制限手段は、再集光レンズの焦点位置に配置され
て再集光された光のメインローブを通過させるピンホー
ルとしたものである。
【0022】また、本発明は再集光光学系に、ビームス
プリッタにより反射された反射光を透過して再集光レン
ズに入射し、再集光レンズより入射した光を反射する第
2のビームスプリッタと、第2のビームスプリッタによ
り反射された光を再集光する第2の再集光レンズと、第
2の再集光レンズにより集光された光を検出する第2の
光検出器と、第2の光検出器の出力信号を減衰して光検
出手段よりの検出信号との差をとる手段とを更に設けた
ものである。
【0023】更に、本発明の入射光学系は、光通過制限
手段を通過した光を受光する検出レンズと、検出レンズ
を透過した光の光束断面の周辺部を制限して光検出手段
に入射する一定の開口とよりなる構成としたものであ
る。
【0024】
【作用】本発明では、対物レンズの受光時の開口数を、
集光時の開口数よりも大に設定しているため、受光時の
対物レンズの開口制限が従来よりもなく、これにより情
報記録媒体上のスポットの高い空間周波数成分もほぼ対
物レンズを通過して再集光光学系に入射することができ
る。
【0025】 また、本発明では、光通過制限手段を通
過した光を回折・散乱させ、かつ、一定の開口により開
口制限を加えながら光検出手段に入射するようにしてい
るため、対物レンズの受光時の開口数を大きくしても、
位相変調形の情報記録媒体の反射光の光量の変化が大き
くできる。
【0026】なお、従来、光ディスクからの戻り光を往
路の開口数に比べて大きな開口数を有する対物レンズで
検出する読み取り装置が知られている(特開平6−84
199号公報)。しかし、この従来の読み取り装置は光
ディスクの光強度依存性を有する反射膜にて反射された
反射ビームを漏れなく受光することで再生信号振幅を増
大させることを目的としており、また、超解像フィルタ
を有するものではなく、本発明のように超解像フィルタ
を用いて光スポットを縮小化した時に生じる情報記録媒
体上のサイドローブの反射光の回り込みによる再生信号
の劣化を防止することを目的とする光ヘッド装置とは目
的、構成が異なる。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の第1実施例の構成図を示す。同図中、図6
(a)と同一構成部分は同一符号を付し、その説明を省
略する。本実施例は図1に示すように、光源1、コリメ
ートレンズ2、超解像フィルタ3、ビームスプリッタ
5、ピンホール9、光検出器10、対物レンズ12、再
集光レンズ13、検出用レンズ14及び開口15より構
成されている。
【0028】 図6(a)に示した従来の光ヘッド装置
では、対物レンズ4を集光用と情報記録媒体7からの反
射光の受光用に兼用しており、集光時も受光時も同じ開
口数である。本実施例は図1に示すように、情報記録媒
体7へ光を集光させる対物レンズ12の開口数を、集光
時の実質的な開口数よりも大きいものを用いている。す
なわち、コリメートレンズ2よりも大径の対物レンズ1
2を設ける、又はビームスプリッタ5とコリメートレン
ズ2の間に開口制限を設けることにより、対物レンズ1
2の受光時の開口数を集光時の開口数よりも大きくして
いる。また、対物レンズ12の受光時の開口数に対応し
て、再集光レンズ13も従来の再集光レンズ8に比し大
きなものが用いられる。
【0029】なお、情報記録媒体7は、コンパクトディ
スクのように、情報が情報面上に凹凸の変化として記録
されたピットを有する位相変調形の情報記録媒体である
ものとする。ただし、情報記録媒体7の形状はディスク
状、カード状などいずれでもよい。
【0030】次に、本実施例の動作について説明する。
光源1より出射されたレーザ光は、コリメートレンズ2
で平行化され、超解像フィルタ3により光束の一部が遮
光されて変調を受け、ビームスプリッタ5を透過して対
物レンズ12に入射され、これにより位相変調形の情報
記録媒体7上に集光される。対物レンズ12により集光
された情報記録媒体7上のスポット径は、前述したよう
に超解像効果により超解像フィルタ3が無い場合に比べ
て小さくなるが、同時にサイドローブも生じる。
【0031】対物レンズ12は情報記録媒体7上のピッ
トにより変調されて反射されてきた光を集光時よりも大
きな開口数で受光し、平行光にする。この平行光は、ビ
ームスプリッタ5により反射されて光路が変えられて再
集光レンズ13に入射され、これにより再度集光されて
焦点位置に配置したピンホール9により光束断面の中心
付近のみ透過される。
【0032】ここで、光源1より出射されるレーザ光の
波長を0.78μm、対物レンズ12として焦点距離3
mm、開口数0.45のものを用い、超解像フィルタ3
としてビーム径を30%細くする幅0.9mmの遮光帯
の超解像フィルタを用いたときの情報記録媒体7上の光
強度分布は図2(a)に示すように、メインローブ21
とサイドローブ22とからなることは従来と同様であ
る。
【0033】このような光強度分布を示す集光スポット
からサイドローブ22のみを取り出した場合、再集光点
における光強度分布は図2(b)及び(c)に示す如く
になる。図2(b)は従来の光ヘッド装置のように、対
物レンズの受光時の開口数が集光時と同じ場合を示して
いる。この場合、メインローブ位置に情報記録媒体7上
のサイドローブ22の光が混入して、サイドローブ23
だけでなくメインローブの位置にサイドローブ22から
の回り込みによる光成分24が生じ再生信号を劣化させ
る原因となる。これは、受光時の対物レンズの開口制限
により情報記録媒体上のスポットの高い空間周波数成分
が除去されるためである。
【0034】これに対し、図2(c)は本実施例のよう
に、受光時の開口数を集光時の開口数よりも大きくした
対物レンズ12を使用した時の再集光点での光強度分布
を示す。図2(c)は情報記録媒体7上の光強度分布の
サイドローブ22とほぼ同じ形に復元されたサイドロー
ブ25からなり、メインローブ位置に情報記録媒体7上
のサイドローブ22の光の混入が抑制されていることを
示している。
【0035】従って、図1に示したように、ピンホール
9(あるいはスリット)によりメインローブのみを透過
することにより、サイドローブ25が除去され、情報記
録媒体7上のサイドローブ22からの回り込みが無くな
るため、再生信号の劣化が抑制される。
【0036】ところで、情報記録媒体7としてコンパク
トディスクのような位相変調形のピットでは、ピット部
に光が照射されると光の位相が変調を受けて回折・散乱
される。情報記録媒体7からの反射光は、対物レンズ1
2の開口外に散乱され、信号検出系への戻り光(反射
光)の光量が少なくなる。この変化を利用して再生信号
として読み出している。しかし、上記のように対物レン
ズ12の受光時の開口数を大きくした場合、ピンホール
9上に情報記録媒体7上の変調後の光スポットと同じ光
スポットが復元される一方、戻り光(反射光)の光量の
変化は低下して、再生信号の振幅が小さくなる。
【0037】そこで、本実施例ではピンホール9により
サイドローブ22の回り込みが抑制されたメインローブ
のみを取り出し、これを再び回折・散乱させた後、検出
用レンズ14で受光し、一定の開口15により開口制限
を加えながら光検出器10に入射させる。これにより、
光量の変化が大きくなるため、再生信号の振幅の低下を
防止することができる。
【0038】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図3は本発明の光ヘッド装置の第2実施例の構成図
を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図3に示すように、本実施例
は図1のビームスプリッタ5と再集光レンズ13との間
に、ビームスプリッタ27、再集光レンズ28、光検出
器29、減衰器30及び差動増幅器31を設けたもので
ある。
【0039】本実施例の動作について説明するに、情報
記録媒体7からの反射光は、対物レンズ12により平行
光とされ、ビームスプリッタ5により反射されてビーム
スプリッタ27に入射される。ビームスプリッタ27は
ビームスプリッタ5から入射された光は透過させて再集
光レンズ13に入射し、再集光レンズ13から入射され
た光は反射する。
【0040】 従って、再集光レンズ13は情報記録媒
体7よりのメインローブ及びサイドローブからなる反射
光を透過して、これがピンホール9によりサイドローブ
を除去され、更に検出用レンズ14、開口15をそれぞ
れ通過して光検出器10の受光面に照射される。このと
き、ピンホール9により上記のサイドローブが反射さ
れ、これが再集光レンズ13を透過し、ビームスプリッ
タ27で反射され、更に再集光レンズ28を経て光検出
器29の受光面上に再集光される。
【0041】従って、光検出器29により光電変換して
得られた電気信号は、サイドローブによる信号成分であ
り、減衰器30に供給されて適当なレベルに減衰された
後、差動増幅器31に供給される。一方、光検出器10
は主に情報記録媒体7上のメインローブからなるが、若
干ではあるがサイドローブによる光成分が含まれている
光を光電変換して電気信号(再生信号)を得、これを差
動増幅器31に供給する。これにより、差動増幅器31
からはサイドローブによる影響が大幅に抑圧された高品
質の再生信号が得られる。
【0042】本実施例も第1実施例と同様に、情報記録
媒体7上の集光スポットからサイドローブ22のみを取
り出してピンホール9を設けない状態で光検出器10上
に結像したときの光検出器10上での光強度分布は、図
2(c)に示したように、情報記録媒体7上の光強度分
布のサイドローブ22とほぼ同じ形に復元されたサイド
ローブ25からなるため、ピンホール9によりメインロ
ーブのみを透過することにより、サイドローブ25が除
去され、情報記録媒体7上のサイドローブ22からの回
り込みが無くなるため、再生信号の劣化が抑制される。
【0043】また、本実施例も、サイドローブの回り込
みが抑制されたメインローブのみを取り出し、これを再
び回折・散乱させた後、検出用レンズ14で受光し、一
定の開口15により開口制限を加えながら光検出器10
に入射させるようにしたため、再生信号の振幅の低下を
防止することができる。
【0044】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図4は本発明の光ヘッド装置の第3実施例の構成図
を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0045】図4に示すように、本実施例は第1実施例
における検出用レンズ14の代わりに、ピンホール9を
通過した発散光中に直接開口15と光検出器28を設け
たものである。本実施例も第1及び第2実施例と同様の
効果を奏する。
【0046】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図5は本発明の光ヘッド装置の第4実施例の構成図
を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図5に示すように、本実施例
はコリメートレンズ2を設けずに、有限系の対物レンズ
34を設けたものである。なお、光源1とビームスプリ
ッタ33との間の光路中に、対物レンズ12の集光時の
開口数を受光時のそれよりも小さくするための開口を更
に設けてもよい。
【0047】本実施例では、光源1からのレーザ光は、
超解像フィルタ3及びビームスプリッタ33をそれぞれ
透過して対物レンズ34に入射され、対物レンズ34に
より情報記録媒体7上に焦点一致して集光される。情報
記録媒体7から反射された光は、対物レンズ34を介し
てビームスプリッタ33に入射されて反射され、焦点位
置に配置されたピンホール9によるサイドローブが除去
された後、散乱されて検出用レンズ14に入射される。
【0048】本実施例も他の実施例と同様に、対物レン
ズ34の受光時の開口数を集光時の開口数よりも大きく
しているため、ピンホール9によりサイドローブが除去
され、情報記録媒体7上のサイドローブからの回り込み
が無くなるため、再生信号の劣化が抑制され、また、再
生信号の振幅の低下を防止できる。
【0049】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものではなく、超解像フィルタ3として光を遮光する遮
光板や光を光路分離するプリズム等を用いた光強度変調
タイプ、光の位相を変調する位相変調タイプがある。形
状としては図7(a)に示したような1次元のものと2
次元のものがある。2次元の場合、円板状のものや、円
環状のものがある。超解像スポットのサイドローブとし
て一次成分のみを示したが、高次のサイドローブが存在
してもよい。
【0050】情報記録媒体7としては、以上の説明では
コンパクトディスクのような、情報が凹凸の変化として
記録されている位相変調形のピットによる記録媒体とし
て説明したが、再生信号の振幅の低下という問題はない
が、情報を相変化として記録し再生する光強度を変調さ
せるピットによる相変化記録媒体や、磁性膜の磁化の方
向の変化により戻り光の偏光面の傾きを変調させるピッ
トによる光磁気記録媒体に適応しても、情報記録媒体上
のサイドローブによる光検出器上のメインローブ位置へ
の混入を抑制できるという効果が得られるものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対物レンズの受光時の開口数を、集光時の開口数よりも
大に設定することにより、情報記録媒体上のスポットの
高い空間周波数成分もほぼ対物レンズを通過して再集光
光学系に入射するようにしたため、情報記録媒体上のサ
イドローブの光が光検出器上メインローブ位置へ混入す
ることを抑制でき、これにより情報記録密度が高くなっ
ても、再生信号の劣化を大幅に抑制することができる。
【0052】また、本発明によれば、サイドローブの回
り込みが抑制されたメインローブのみを取り出し、これ
を再び回折・散乱させた後、検出用レンズで受光し、一
定の開口により開口制限を加えながら光検出器に入射さ
せるようにしたため、位相変調形の情報記録媒体の反射
光の光量の変化が大きくでき、これにより再生信号の振
幅の低下を防止することができる。
【0053】更に、本発明によれば、集光時の対物レン
ズの開口数は従来と変わらないので、対物レンズや情報
記録媒体の傾き等によるビーム肥大化の影響は従来と同
等に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】本発明の一実施例における情報記録媒体上及び
光検出器上の光強度分布を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例の構成図である。
【図4】本発明の第3実施例の構成図である。
【図5】本発明の第4実施例の構成図である。
【図6】従来装置の一例の構成図及び集光スポットの光
強度分布を示す図である。
【図7】従来装置の超解像効果の説明図である。
【図8】従来装置の光検出器の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2 コリメートレンズ 3 超解像フィルタ 5、27、33 ビームスプリッタ 7 位相変調形情報記録媒体 9 ピンホール 10、29 光検出器 12、34 対物レンズ 13、28 再集光レンズ 14 検出用レンズ 15 開口21、40、41 メインローブ 22、23、25 サイドローブ24 回り込み光成分 30 減衰器 31 差動増幅器39、42 サイドローブ 35 遮光板 36 光束断面 37、38 光強度分布

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を出射する光源と、 該光源よりのレーザ光に対して所定の光強度分布を付与
    する超解像フィルタと、 該超解像フィルタを通過したレーザ光を情報記録媒体上
    に集光する対物レンズと、 該情報記録媒体より反射されて該対物レンズを透過した
    反射光を、再集光する再集光光学系と、 該再集光光学系により再集光された光の光束断面の中心
    部付近を通過させる光通過制限手段と、 該光通過制限手段を通過した光を検出する光検出手段と
    を有する光ヘッド装置において、 前記対物レンズの受光時の開口数を、集光時の開口数よ
    りも大に設定すると共に、前記光通過制限手段を通過し
    た光を回折・散乱させ、かつ、一定の開口により開口制
    限を加えながら前記光検出手段に入射する入射光学系を
    設けたことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記再集光光学系は、前記超解像フィル
    タを通過したレーザ光を前記対物レンズに入射し、該対
    物レンズを透過した反射光を反射して光路を変更するビ
    ームスプリッタと、該ビームスプリッタにより反射され
    た反射光を再集光する再集光レンズとよりなることを特
    徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記再集光光学系は、前記ビームスプリ
    ッタにより反射された反射光を透過して前記再集光レン
    ズに入射し、該再集光レンズより入射した光を反射する
    第2のビームスプリッタと、該第2のビームスプリッタ
    により反射された光を再集光する第2の再集光レンズ
    と、該第2の再集光レンズにより集光された光を検出す
    る光検出器と、該光検出器の出力信号を減衰して前記光
    検出手段よりの検出信号との差をとる手段とを更に設け
    たことを特徴とする請求項2記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記入射光学系は、前記光通過制限手段
    を通過した光を受光する検出レンズと、該検出レンズを
    透過した光の光束断面の周辺部を制限して前記光検出手
    段に入射する一定の開口とよりなることを特徴とする請
    求項1乃至3のうちいずれか一項記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記情報記録媒体は、情報が予め情報面
    に凹凸の変化として記録された位相変調形の情報記録媒
    体であることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装
    置。
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