JP2616313B2 - ブース用空調機 - Google Patents

ブース用空調機

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JP2616313B2
JP2616313B2 JP29709991A JP29709991A JP2616313B2 JP 2616313 B2 JP2616313 B2 JP 2616313B2 JP 29709991 A JP29709991 A JP 29709991A JP 29709991 A JP29709991 A JP 29709991A JP 2616313 B2 JP2616313 B2 JP 2616313B2
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健二 大野
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブース用空調機に関する
ものであり、特に、室内機を収容する室内機収容室と室
外機を収容する室外機収容室とを別個に区画して設けた
ケーシングの構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のブース用空調機として、
実開昭49−12741号公報に掲載の技術を挙げるこ
とができる。
【0003】上記公報に示すように、一般に、有料道路
等の料金所ブースの屋根上には、ブース内の冷暖房の目
的のため、ブース用空調機が載置固定される。前記ブー
ス用空調機は、ケーシング内にファン、フィルタ及び熱
交換器をはじめとする各種の内部主要構造部品を配置し
ている。即ち、このブース用空調機は、基台に外壁を固
定して前記ケーシングを直方体の箱状に形成して、前記
ファン等の内部主要構造部品をケーシング内に収容した
状態で、ケーシングを基台を介してブースの屋根に取付
けて固定している。そして、前記ファンによりブース内
の室内空気及びブース外の外気を空気吸入口を介してケ
ーシング内に導入し、フィルタにより空気中の塵芥を除
去するとともに、熱交換器により熱交換を行ない、その
熱交換空気を空気吹出口からブース内に再度循環させて
いる。ここで、ブース用空調機のケーシングは、例え
ば、基台にネジ止めされた複数の外壁により直方体状の
単一の空間を形成し、その空間内に前記内部主要構造部
品の全てを配置するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のブース用空調機
は、上記のように構成され、内部主要構造部品が、ケー
シング内の単一の空間内に全て配置されているから、ケ
ーシング内の内部主要構造部品のメンテナンスを行なう
ために、各内部主要構造部品を取扱う必要があるとき
は、ケーシングの外壁を殆ど全て取外す必要がある。し
たがって、ネジの取外し及びその他の作業が面倒となる
とともに、作業時間が長くなり、内部主要構造部品のメ
ンテナンス性が低下する。
【0005】特に、ブース用空調機においては、ブース
横を通過する車両が排出する排気ガスにより、ケーシン
グ内の空気清浄用のフィルタが短期間に汚れ易く、フィ
ルタに関しては、その洗浄或いは交換といったメンテナ
ンスを頻繁に行なう必要がある。このため、従来のブー
ス用空調機は、ケーシングのフィルタが配置される部位
の側面を構成する外壁に、フィルタの側面積分だけの寸
法の点検口を穿設するとともに、その点検口を蓋体によ
り開閉可能に遮蔽し、必要に応じて蓋体を開放して、フ
ィルタをケーシングの側方から前記点検口を介して出入
れできるよう構成されている。
【0006】しかし、この点検口は、ブース横の車道側
に位置するケーシングの側面に設けられ、ブース横の車
道側に開放するため、蓋体の開閉及びフィルタの出入れ
作業は車道側で行なうと、車道を通行する車両により作
業者に危険が及ぶ可能性もある。したがって、作業者の
安全を確保するために、作業時は車道を閉鎖して車両の
通行を停止することが好ましいが、特に、通行車両台数
が多い場合等、車道の閉鎖が困難な場合もある。また、
上記したケーシングの構造では、フィルタ以外の内部主
要構造部品のメンテナンス時には、やはり、ケーシング
から外壁の殆ど全てを取外す必要があり、メンテナンス
性が低下することになる。
【0007】そこで、本発明は、ケーシング内の内部主
要構造部品のメンテナンス性を向上したブース用空調機
の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるブース用
空調機は、基台上に遮蔽壁を垂設して前記基台上の空間
を水平方向に二分するとともに、前記遮蔽壁により二分
される空間の一方により、内部主要構造部品を気密状に
収容する室内機収容室を構成し、前記遮蔽壁により二分
される空間の他方により、室外機を収容する室外機収容
室を構成し、前記遮蔽壁の上端に、前記室内機収容室の
少くとも上面を気密状に覆う密閉板と、前記室外機収容
室の上面及び側面を覆うカバーとをそれぞれ接続し、前
記密閉板と前記カバーとの境界部に蝶番を配設して、前
記密閉板及び前記カバーを互いに開閉可能に接続したも
のである。
【0009】
【作用】本発明においては、密閉板を蝶番を介して開く
ことにより、ケーシング内の室内機収容室の少くとも上
面が外部に開放され、内部主要構造部品を上方から視認
可能及び取扱い可能となり、また、カバーを蝶番を介し
て開くことにより、室外機収容室の上面及び側面が外部
に開放され、室外機を上方及び側方から視認可能及び取
扱い可能となるため、密閉板またはカバーの簡単な開閉
動作のみで、内部主要構造部品または室外機を取扱い可
能な状態となり、その取扱い作業が容易となるとともに
作業時間が短縮される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例のブース用空調機
の外観を示す斜視図、図2は同実施例のブース用空調機
の内部構成を示す斜視図、図3は同実施例のブース用空
調機の正面の断面図、図4は同実施例のブース用空調機
の右側面の断面図、図5は同実施例のブース用空調機の
左側面の断面図、図6は同実施例のブース用空調機の平
面の断面図である。
【0012】図において、1は有料道路の料金所ブース
等のブース(図示略)の屋根上に固定される略長方形状
の基台、2は前壁を構成する外壁、3は左側壁の前部及
び右側壁を構成する外壁である。4は前記外壁2,3の
右側部の上端に装着される外壁、4aは前記外壁4を外
壁2,3の上端に着脱可能に締付けて固定する締付ネジ
であって、外壁4は、その内周にパッキン等の封止部材
を設けられて、締付ネジ4aによる外壁2,3への固定
時に、外壁2,3との間で気密を維持するよう構成され
ている。5は前記外壁2,3の左前半部の上端に装着さ
れる密閉板としての屋根、5aは前記屋根5を外壁2,
3の左前半部の上端に着脱可能に締付けて固定する締付
ネジであって、屋根5は、その内周にパッキン等の封止
部材を設けられて、締付ネジ5aによる外壁2,3への
固定時に、外壁2,3との間で気密を維持するよう構成
されている。なお、前記外壁2及び3は、ビス等(図示
略)により基台1並びに外壁4及び屋根5間に着脱可能
に固定される。
【0013】6は前記基台1の左後半部の上部、左部及
び後部を覆うカバーであって、パチン錠等のロック機構
(図示略)により、前記基台1へ任意にロック及びロッ
ク解除可能とされている。6aはカバー6の上壁に穿設
された複数の通気口、6bはカバー6の側壁に穿設され
た複数の通気口であって、前記通気口6a,6bにより
カバー6内の通風を行なっている。7は前記屋根5及び
カバー6の境界部の左右にそれぞれ配置固定された蝶番
であって、屋根5及びカバー6を互いに開閉可能に接続
している。8は屋根5の上面の前部中央及びカバー6の
上面の後部中央にそれぞれネジ等により固定された略コ
字板状の取手である。
【0014】これにより、屋根5及びカバー6は、蝶番
7を介して相対的に前後に回動可能となり、屋根5を締
付ネジ5aにより固定した状態で、取手8によりカバー
6を上下動することにより、カバー6が屋根5に対し蝶
番7を介して開閉される。また、カバー6をロック機構
により固定し、かつ、締付ネジ5aによる屋根5の固定
を解除した状態で、取手8により屋根5を上下動するこ
とにより、屋根5がカバー6に対し蝶番7を介して開閉
される。なお、9は前記基台1、外壁2,3,4、屋根
5、カバー6及び蝶番7により略直方体状に形成される
ブース用空調機のケーシングである。
【0015】10は前記屋根5及びカバー6の境界部の
下方に垂設され、前記左側壁としての外壁3の後端から
右方に延びる遮蔽壁である。11は前記外壁4及びカバ
ー6の境界部の下方に、前記遮蔽壁10と直交して前後
方向に延びるよう垂設された内壁であって、その前部を
断面略L字状として前記基台1から離間させるととも
に、その後部により前記遮蔽壁10とともにケーシング
9内を水平方向に気密状に二分している。12は前記カ
バー6、遮蔽壁10及び内壁11の後部により形成され
る室外機収容室である。13は前記外壁2,3,4、屋
根5、遮蔽壁10及び内壁11の後部により形成され、
前記遮蔽壁10及び内壁11を隔てて室外機収容室12
に隣接する室内機収容室である。15は室外機収容室1
2に収容固定される室外機であって、通常の建物用空調
機の室外ユニットに相当し、圧縮機、送風機及び熱交換
器等の各種機器(図示略)をハウジング内に収容してい
る。なお、本実施例において、前記内壁11の後部は室
外機収容室12と室内機収容室13とを気密状に二分す
る遮蔽壁の一部として構成されている。
【0016】次に、前記ケーシング9内の室内機収容室
13に気密状に配置される各種内部主要構造部品の詳細
及びこれに付随する構成について説明する。
【0017】31は前記内壁11の前部の下端と前記外
壁3との間に左右方向に固定された屈曲板状の斜板であ
って、図5に示すように、その前端縁を前記外壁2に密
接させている。31aは前記斜板31の前部を構成し、
ケーシング9内を下方に傾斜して内方である後方に延び
る傾斜部、31bは前記斜板31の後部を構成し、ケー
シング9内を略水平に後方に延び、その後端縁と前記遮
蔽壁10との間に所定の間隙を形成する水平部である。
【0018】32は前記内壁11の前部と前記外壁3と
の間に左右方向に固定され、前記斜板31と屋根5との
間の空間を上下に区画する区画板であって、その前端縁
を前記外壁2に密接させて後方に延びるとともに、前記
斜板31と同様、その後端縁と前記遮蔽壁10との間に
所定の間隙を形成している。33は区画板32の上方
に、区画板32、外壁2及び屋根5により形成される外
気風路、34は区画板32と斜板31との間に、区画板
32、外壁2及び斜板31により形成される室内空気風
路であって、前記区画板32により外気風路33と遮断
された風路を形成している。35は前記区画板32の左
右全体にわたって延びるよう固定された外気フィルタで
あって、前記外気風路33を前後に遮蔽して二分してい
る。36は前記区画板32と前記斜板31の傾斜部31
aとの間で左右方向全体にわたって延びるよう固定され
た循環フィルタであって、前記室内空気風路34を前後
に遮蔽して二分している。37は前記循環フィルタ36
により前後に二分される室内空気風路34の後側に配置
されるとともに、前記区画板32と前記斜板31の水平
部31bとの間に固定された熱交換器、38は前記熱交
換器37の後方に固定されたヒータである。
【0019】39は前記外気風路33及び室内空気風路
34の下流である後方に形成されるとともに、前記区画
板32と遮蔽壁10との間隙を介して連通された空気混
合室である。これにより、前記熱交換器37は、前記区
画板32により、前記外気風路33から空気混合室39
へと導入される外気と遮断され、室内空気風路34から
空気混合室39へと導入される空気のみが熱交換器37
を通過する。
【0020】40は前記外気風路33において前記区画
板32の上面で、かつ、前記外気フィルタ35の前方に
固定された複数の平板状のエアガイドであって、図6に
示すように、区画板32の左端部から右端部に所定間隔
で千鳥状に配置されるとともに、各々が外気フィルタ3
5の前面に対し所定角度で斜状をなすよう固定されてい
る。
【0021】41は前記斜板31の下方の空間を左右に
区画する内壁、42は前記内壁41の左方に前記空気混
合室39に連通して形成される第1吹出室、43は下方
へと斜状に設けられ、前記内壁41の右方に形成される
空間を斜状に区画する仕切板、43aは前記仕切板43
に穿設された橢円孔、44はその下端をブース(図示
略)内に連通するとともに、その上端を前記仕切板43
の橢円孔43aに連通する循環吸込パイプであって、前
記仕切板43及び循環吸込パイプ44により二重パイプ
が構成されている。45は仕切板43の下方に形成され
る第2吹出室であって、前記内壁41により前記空気混
合室39との間を気密状に遮蔽される一方、前記ブース
内とは連通されている。また、46は第1吹出室42に
配設された加圧ファンであって、その吹出口を前記内壁
41に取付けられて、空気混合室39内の混合空気を第
1吹出室42内に吸込み、第2吹出室45へ送風可能と
されている。
【0022】47は前記外壁3と前記内壁11の後部と
の間に配設された制御盤(図示略)を収容する制御箱で
ある。48は前記外壁4に固定されてケーシング9の外
部と連通された吸気口、49は制御箱47の前方の空間
を前後に区画する内壁、50は前記制御箱47と内壁4
9との間に形成され、前記吸気口48と連通する第1吸
気室、51は第1吸気室50の前方の空間を上下に区画
する内壁、52は前記内壁51の上方に形成される第2
吸気室、53は前記外気風路33の右方に位置する第1
吸気室50に配設された送風ファンとしての外気ファン
であって、図4に示すように、その吹出口を前記内壁5
1に取付けられて、ケーシング9外の外気を前記吸気口
48から第1吸気室50内に吸込み、第2吸気室52へ
送風可能とされている。54は前記内壁11の前部に穿
設された連通口であって、第2吸気室52と前記外気風
路33とを連通している。
【0023】55は前記仕切板43の上方に形成された
第1循環室であって、前記内壁41により前記空気混合
室39との間を気密状に遮蔽される一方、前記循環吸込
パイプ44を介して、ブース内とは連通されている。5
6は前記第1循環室55の上方に形成された第2循環室
であって、前記第1循環室55とは連通される一方、前
記第1吸気室50及び第2吸気室52とは気密状に遮蔽
されている。57は前記室内空気風路34の右方に位置
する第2循環室56に配設された送風ファンとしての循
環ファンであって、その吹出口を内壁11の前部に取付
けられて、ブース内の室内空気を前記循環吸込パイプ4
4を介して第1循環室55から第2循環室57内に吸込
み、前記室内空気風路34へ送風可能とされている。
【0024】上記のように構成された本実施例のブース
用空調機において、ケーシング9内室内機収容室13内
の内部主要構造部品及び室外機収容室13内の室外機1
5のメンテナンスを行なう場合について以下に説明す
る。
【0025】まず、図1に示す屋根5及びカバー6の閉
成状態においては、屋根5は締付ネジ5aにより外壁
2,3に固定され、室内機収容室13内の気密を維持す
る一方、カバー6はロック機構により基台1に固定され
て、室外機15を外部から遮蔽している。そして、例え
ば、フィルタ35,36及び熱交換器37等の内部主要
構造部品の洗浄、交換または修理等のメンテナンスを行
なうには、まず、図1に示す屋根5及びカバー6の閉成
状態から、ケーシング9の屋根5を、締付ネジ5aを取
外して外壁2,3から離脱可能な状態とする。次に、屋
根5の取手8を把持して屋根5を持上げ、蝶番7を介し
て後方に略180度回動し、室外機収容室12を閉成し
ているカバー6上に載置して保持する。これにより、ケ
ーシング9内の室内機収容室13のうち、屋根5に対応
する部分の空間の上面が開放し、室内機収容室13内の
フィルタ35,36等の各種内部主要構造部品を上方か
ら視認可能となるとともに、フィルタ35,36等の各
種内部主要構造部品の上方からの取扱いが可能となる。
即ち、フィルタ35,36を洗浄または交換のためにケ
ーシング9の内外に出入れしたり、熱交換器37または
ヒータ38等を修理または点検等のために取扱う場合の
作業を、ケーシング9の上方から容易かつ迅速に行なう
ことができる。
【0026】室内機収容室13内の内部主要構造部品の
メンテナンス作業が終了したら、略180度開放状態に
ありカバー6上に載置保持されている屋根5の端縁部等
を把持して、蝶番7を介して前方に略180度回動し、
ケーシング9の外壁2,3上に載置して、締付ネジ5a
を締付けることにより固定する。これにより、ケーシン
グ9内の室内機収容室13の屋根5部分の上面が、再
度、気密を維持された状態で閉成される。
【0027】一方、室外機15のメンテナンスを行なう
には、まず、図1に示す屋根5及びカバー6の閉成状態
から、カバー6の取手8を把持してカバー6を持上げ、
蝶番7を介して前方に略180度回動し、室内機収容室
13を閉成している屋根5上に載置して保持する。これ
により、ケーシング9内の室外機収容室12の上面、後
側面及び左側面が開放し、室外機収容室12内の室外機
15を上方、後方及び左側方から視認可能となるととも
に、室外機15の上方、後方及び左側方からの取扱いが
可能となる。そして、室外機15のハウジングを取外し
て、内部の圧縮機等の修理または点検等の作業を、ケー
シング9の上方、後方及び左側方から容易かつ迅速に行
なうことができる。
【0028】室外機収容室12内の室外機15のメンテ
ナンス作業が終了したら、圧縮機等の内部の部品を再度
ハウジング内に収容した後、略180度開放状態にあり
屋根5上に載置保持されているカバー6の端縁部等を把
持して、蝶番7を介して後方に略180度回動し、遮蔽
壁10及び内壁11の後部上に載置する。すると、カバ
ー6のロック機構がロック状態となり、カバー6が基台
1に再度固定される。これにより、ケーシング9内の室
外機収容室12の上面、後側面及び左側面が、再度、閉
成される。
【0029】このように、上記実施例のブース用空調機
は、基台1上に、外壁2,3,4を固定して右側壁、左
側壁の前部及び上壁の右部を構成するとともに、前記左
側壁としての外壁3の後端から右方に延びる遮蔽壁10
及び前記遮蔽壁10の右端で前後方向に延びる内壁11
を垂設して、前記基台1上の空間を水平方向に気密状に
二分するとともに、前記遮蔽壁10及び内壁11により
二分される空間の一方により、内部主要構造部品を気密
状に収容する室内機収容室13を構成し、前記遮蔽壁1
0及び内壁11により二分される空間の他方により、室
外機15を収容する室外機収容室12を構成し、前記遮
蔽壁10及び内壁11の上端に、前記室内機収容室13
の左前部の上面を気密状に覆う屋根5と、前記室外機収
容室12の上面、後側面及び左側面を覆うカバー6とを
それぞれ接続し、前記屋根5と前記カバー6との境界部
に蝶番7を配設して、前記屋根5及び前記カバー6を互
いに前後に開閉可能に接続し、更に、前記屋根5及びカ
バー6にそれぞれ取手8を固定したものである。
【0030】したがって、上記実施例は、屋根5を蝶番
7を介して後方に開くことにより、ケーシング9内の室
内機収容室13の上面が外部に開放され、内部主要構造
部品を上方から視認可能及び取扱い可能となり、また、
カバー6を蝶番7を介して前方に開くことにより、室外
機収容室12の上面、後側面及び左側面が外部に開放さ
れ、室外機15を上方、後方及び側方から視認可能及び
取扱い可能となるため、屋根5またはカバー6の簡単な
開閉動作のみで、内部主要構造部品または室外機15を
取扱い可能な状態となり、その取扱い作業が容易となる
とともに作業時間が短縮される。その結果、特に頻繁な
洗浄または交換を必要とするフィルタ35,36のメン
テナンスを含む内部主要構造部品のメンテナンス性、及
び室外機15のメンテナンス性を向上することができ
る。また、屋根5は室内機収容室13の上面を、カバー
6は室外機収容室12の上面、後側面及び左側面を開放
するものであるため、作業者は、メンテナンス時にケー
シング9の前方に位置することはなく、作業者の安全を
確保でき、車両の通行の妨げとなることもない。
【0031】ところで、上記実施例の密閉板は、室内機
収容室13の左前部の上部を覆う屋根5により構成され
ているが、本発明を実施する場合には、これに限定され
るものではなく、必要時に蝶番7を介して開放すること
により、室内機収容室13内の内部主要構造部品を外部
から視認可能及び取扱い可能とすべく機能するものであ
ればよい。例えば、屋根5を室内機収容室13の左前部
の上面のみならず前面をも覆うよう略コ字板状として実
施することも可能である。また、外壁4の前部を省略す
るとともに、屋根5の右部を更に右方に延長して、外壁
4の前部とすることも可能であり、本発明の屋根5の構
成は上記実施例以外にも種々の態様が可能である。しか
し、室内機収容室13の左前部の前面のみを覆うよう屋
根5を構成した場合、室内機収容室13内の気密の維持
をより良好かつ確実に行なうことができるという効果が
得られる。
【0032】また、上記実施例の室内機収容室13は、
ケーシング9内の右部及び左前部に設けられているが、
室内機収容室13のうち、外壁4に対応する部分を屋根
5に対応する部分に連続して右方に設けて、室内機収容
室をケーシング9内の前半部に、室外機収容室12を後
半部に設けるようにし、これに対応して、屋根5を室内
機収容室13の上面の全体を覆う構成とし、カバー6を
室外機収容室の上面、後側面及び左右両側面を覆う構成
とすることも可能である。更に、これに対応して、前記
室内機収容室13内の内部主要構成部品の配置、及び室
外機収容室12内の室外機15の配置も、上記実施例に
ものに限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明のブース用空調機
は、基台上に遮蔽壁を垂設して前記基台上の空間を水平
方向に二分するとともに、前記遮蔽壁により二分される
空間の一方により、内部主要構造部品を気密状に収容す
る室内機収容室を構成し、前記遮蔽壁により二分される
空間の他方により、室外機を収容する室外機収容室を構
成し、前記遮蔽壁の上端に、前記室内機収容室の少くと
も上面を気密状に覆う密閉板と、前記室外機収容室の上
面及び側面を覆うカバーとをそれぞれ接続し、前記密閉
板と前記カバーとの境界部に蝶番を配設して、前記密閉
板及び前記カバーを互いに開閉可能に接続したものであ
る。
【0034】したがって、密閉板を蝶番を介して開くこ
とにより、ケーシング内の室内機収容室の少くとも上面
が外部に開放され、内部主要構造部品を上方から視認可
能及び取扱い可能となり、また、カバーを蝶番を介して
開くことにより、室外機収容室の上面及び側面が外部に
開放され、室外機を上方及び側方から視認可能及び取扱
い可能となるため、密閉板またはカバーの簡単な開閉動
作のみで、内部主要構造部品または室外機を取扱い可能
な状態となり、その取扱い作業が容易となるとともに作
業時間が短縮される。その結果、内部主要構造部品及び
室外機のメンテナンス性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のブース用空調機の外
観を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の一実施例のブース用空調機の内
部構成を示す斜視図である。
【図3】図3は本発明の一実施例のブース用空調機の正
面の断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例のブース用空調機の右
側面の断面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例のブース用空調機の左
側面の断面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例のブース用空調機の平
面の断面図である。
【符号の説明】
1 基台 5 屋根(密閉板) 6 カバー 7 蝶番 10 遮蔽壁 11 内壁(遮蔽壁) 12 室外機収容室 13 室内機収容室 15 室外機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブースの屋根上に固定される基台と、 前記基台上に垂設され、前記基台上の空間を水平方向に
    二分する遮蔽壁と、 前記遮蔽壁により二分される空間の一方により気密状に
    形成された室内機収容室と、 前記室内機収容室に収容された内部主要構造部品と、 前記遮蔽壁により二分される空間の他方により形成され
    た室外機収容室と、 前記室外機収容室内に収容された室外機と、 前記遮蔽壁の上端に接続され、前記室内機収容室の少く
    とも上面を気密状に覆う密閉板と、 前記遮蔽壁の上端に接続され、前記室外機収容室の上面
    及び側面を覆うカバーと、 前記密閉板と前記カバーとの境界部に配設され、前記密
    閉板及び前記カバーを互いに開閉可能に接続する蝶番と
    を具備することを特徴とするブース用空調機。
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