JP2616188B2 - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JP2616188B2
JP2616188B2 JP2243211A JP24321190A JP2616188B2 JP 2616188 B2 JP2616188 B2 JP 2616188B2 JP 2243211 A JP2243211 A JP 2243211A JP 24321190 A JP24321190 A JP 24321190A JP 2616188 B2 JP2616188 B2 JP 2616188B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は,平均加工電流等の放電条件を適正に制御
する放電加工装置に関する。
[従来の技術] 従来の放電加工装置として,形彫放電加工装置を例に
とり説明する。第1図は従来の形彫放電加工装置の構成
図である。
第1図において,(1)は工具となる電極,(2)は
被加工物,(3)は被加工物(2)を固定支持する定
盤,(4)は定盤(3)を支持するテーブル,(5)は
テーブルを固定支持するベース,(6)はベース(5)
に支持されるアーム,(7)はアーム(6)に支持され
る電極駆動部である。なお,この電極駆動部(7)は電
極(1)を被加工物(2)に対し離接可能に支持してい
る。(8)は電極駆動部(7)を制御する電極駆動制御
手段,(9)は電極(1)と被加工物(2)の間に放電
電圧を印加する放電電圧発生手段,(10)は放電電圧発
生手段(9)を制御する放電制御手段,(11)は電極
(1)と被加工物(2)の間の放電異常を検出する放電
異常検出手段,(20)は被加工物(2)を加工液中で放
電加工を行うために設けられた加工液を蓄える加工液槽
である。
次に,この従来装置の概略の動作について第1図によ
り説明する。初めに,第1図に示されるように,加工液
槽(20)内に定盤(3)を介して被加工物(2)を固定
し,加工液槽(20)には加工液が蓄えられているものと
する。
まず,電極駆動制御手段(8)により制御される電極
駆動部(7)が電極(1)を被加工物(2)に接近する
ように移動させ,電極(1)と被加工物(2)とが所定
の放電間隙だけ離隔して対向する位置で電極(1)の移
動を停止する。
ここで,放電制御手段(10)の制御のもとに放電電圧
発生手段(9)が,電極(1)と被加工物(2)の間に
放電を発生させるための電圧を印加する。
この放電により被加工物(2)または電極(1)が溶
融され,その結果生じたスラツジがノズル(図示せず)
から放出される加工液により除去される。電極(1)と
被加工物(2)の間隙が広がると,電極駆制御手段
(8)は電極駆動部(7)を介して電極(1)と被加工
物(2)とを近づけるように,加工プログラムにもとづ
く方向に電極(1)と被加工物(2)を相対移動させ
る。
以上に述べた放電と,放電により生じたスラツジの除
去と,電極(1)と被加工物(2)との相対移動動作と
が並行して行われることにより放電加工が進められる。
放電加工装置においては周知のように,一般に断続的
な放電により被加工物(2)の加工が行われている。
第9図はこの断続的な放電における電極(1)と被加
工物(2)間に印加される印加電圧および放電電流の波
形を示す図であり,図において,(11a)は電極(1)
と被加工物(2)間に印加される印加電圧波形であり,
(11b)は放電電流波形を示している。
(1101)は電極(1)と被加工物(2)の間に電圧を
印加した後放電を開始するまでの無負荷時間,(1102)
は放電が行われている放電時間,(1103)は電極(1)
と被加工物(2)間に電圧を印加しない放電休止時間,
(1104)は放電時間(1102)における放電電流である。
なお,断続的な放電における平均加工電流は一般に次
式で定義されている。
一般に,上述の断続的な放電が電極(1)と被加工物
(2)との対向部全般にわたつて一様に発生していると
きに正常な放電加工が行われる。しかし,放電が一様に
行われず一個所に放電が集中すると,この放電が集中し
た部分が極めて温度が高い状態になり,部分的な電極
(1)および被加工物(2)を損傷させることになる。
上述の放電の集中は,一般に平均加工電流等の加工条
件が適切でない場合に生じやすいが,加工条件は適切で
あつても電極(1)と被加工物(2)の間に介在する加
工液の流れが一時的に滞留するような場合にも生じるこ
とがある。このような場合は,一時的に放電休止時間
(1103)を延長することにより平均加工電流を低下させ
正常な放電に復帰させると共に,放電が正常に復帰した
後,再び放電休止時間(1103)を元に戻すようにしてい
る。一方,平均加工電流を増加しても放電の集中が発生
しないときは放電休止時間(1103)を短くして,加工速
度を上げるように制御している。このような放電休止時
間(1103)の制御において,放電が正常に行われている
か,または,集中放電等の異常状態にあるかの検出は,
放電異常検出手段(11)が行つている。
次に,この従来装置の放電休止時間(1103)の制御に
ついて第10図より説明する。
第10図において(12a)は横軸に時間をとり,放電状
態を示した図であり,(12a)において(1201)は放電
が正常に行われている状態,(1202)は放電異常の状態
をそれぞれ示している。
(12b)は横軸に時間をとり,電極(1)と被加工物
(2)の間に加わる印加電圧の波形を示す図であり,放
電が異常状態にある場合,放電休止時間(1102)が長く
なる様子を示している。
(12c)は波形(12b)に対応する放電電流を示す波形
であり, (12d)は波形(12c)に対応する平均加工電流を示す
波形である。波形(12d)に示されるように放電が異常
状態にある場合平均加工電流は減少するように制御さ
れ,放電が正常に戻ると平均加工電流も元に戻るように
制御される。
次に,第11図および第12図により従来装置の詳細な動
作について説明する。
第11図は従来の形彫放電加工装置の放電電圧発生手段
(9),放電制御手段(10),放電異常検出手段(1
1),電極(1),および被加工物(2)の接続を示す
ブロツク接続図であり,図において,(12)は直流電
源,(13)は直流電源(12)にもとづく電圧を断続的に
電極(1)と被加工物(2)の間に印加するスイツチン
グ手段,(14)は放電電流を所定の大きさに制限する可
変抵抗手段である。
放電異常検出手段(11)の入力端子(11a),(11b)
はそれぞれ電極(1)および被加工物(2)に接続さ
れ,出力端子(11c)は放電異常検出手段(11)が放電
の異常を検出しているときにパルスが出力され,出力端
子(11d)は放電の異常が検出されないときにパルスが
出力される。(15)は所定時間内に出力端子(11c)か
ら出力されるパルスの数と,出力端子(11d)から出力
されるパルスの数を比較し,出力端子(11c)から出力
されるパルスの方が多いときに出力端子(15a)にパル
スを出力し,出力端子(11d)から出力されるパルスの
方が多いとき出力端子(15b)からパルスを出力するパ
ルス記憶手段である。(17)はパルス記憶手段(15)の
出力端子(15a)から出力されるパルスが入力されたと
きカウントアツプし,出力端子(15b)から出力される
パルスが入力されたときカウントダウンする放電休止時
間カウンタである。この放電休止時間カウンタ(17)は
初めに初期設定され,出力は放電休止時間信号としてス
イツチング手段(13)に入力される。(18)はスイツチ
ング手段(13)に放電時間信号を入力する放電時間設定
手段である。なお,スイツチング手段(13)は上述の放
電休止時間信号にもとづく放電休止時間の間オフし,上
述の放電時間信号にもとづく放電時間の間オンするオン
オフ動作を繰返す。(19)は可変抵抗手段(14)を所定
の抵抗値に設定する信号を出力する放電電流設定手段で
ある。なお,放電制御手段(10)はパルス記憶手段(1
5),放電休止時間カウンタ(17),放電時間設定手段
(18)および放電電流設定手段(19)を有し,それぞれ
マイクロプロセツサ(図示せず)により制御されるメモ
リ等により構成されている。また放電電圧発生手段
(9)は直流電源(12),スイツチング手段(13),お
よび可変抵抗手段(14)により構成されている。
第12図は従来装置の放電制御に関する動作フロー図で
ある。この第12図を用いて従来装置における放電制御に
ついて説明する。
ステツプ(S1001)では,放電電流設定手段(19)に
所定の放電電流値を設定することにより,可変抵抗手段
(14)を所定の抵抗値に設定する。さらに,放電休止カ
ウンタ(17)に初期値を設定するとともに放電時間設定
手段(18)に所定の放電時間を設定し,次のステツプ
(S1002)に進む。
ステツプ(S1002)では,放電制御手段(10)がスイ
ツチング手段(13)にスイツチング動作指令を送り次の
ステツプ(S1003)に進む。なお,このスイツチング動
作指令によりスイツチング手段(13)は放電休止時間カ
ウンタ(17)の出力および放電時間設定手段(18)の出
力にもとづき被加工物(2)と電極(1)の間に断続的
に電圧を印加し断続放電を開始させる。このとき,可変
抵抗手段(14)により被加工物(2)と電極(1)との
間に流れる放電電流の大きさが制限される。
ステツプ(S1003)では,所定時間内に放電異常検出
手段(11)の出力端子(11c)から出力されるパルスと
出力端子(11d)から出力されるパルスの数を比較し,
出力端子(11c)から出力されるパルスの数の方が多い
ときは放電異常と判定し,ステツプ(S1005)に進む。
また,出力端子(11d)から出力されるパルスの数の方
が多いときは放電は正常と判定し,ステツプ(S1004)
に進む。
ステツプ(S1005)では,放電休止時間カウンタ(1
7)をカウントアツプして放電休止時間を長くし,次の
ステツプ(S1006)に進む。
ステツプ(S1004)では,放電休止時間カウンタ(1
7)をカウントダウンして放電休止時間を短くし,次の
ステツプ(S1006)に進む。
ステツプ(S1006)では,加工プログラムにもとづく
加工が終了したか否かにより,加工が終了していなけれ
ばステツプ(S1003)に戻る。また,加工が終了してい
れば次のステツプ(S1007)に進む。
ステツプ(S1007)では,放電制御手段(10)がスイ
ツチング手段(13)にスイツチング動作終了指令を送
り,ステツプ(S1002)から継続している断続的な放電
を停止させる。
以上のように,従来装置においては,放電休止時間の
制御により放電の異常状態が発生しない範囲で最大の平
均加工電流が流れるように放電が自動的に制御され,高
速加工を可能にしている。
しかしながら,例えば,電極(1)が第13図に示され
るような構造を有している場合,加工の進行とともに電
極(1)と被加工物(2)との対向する面積としての加
工面積が大きく変化する。なお,第13図において,電極
(1)は正面図,被加工物(2)は加工完了時の断面図
が示されている。
第14図は,第13図に示される形状の電極(1)を用い
て被加工物(2)を加工したとき,加工の進行により電
極(1)が被加工物(2)に侵入した距離としての加工
深さ(1401)と加工面積(1402)との関係を示すグラフ
(1404)と,平均加工電流を一定にした場合における単
位加工面積当りの平均加工電流(1403)と加工深さ(14
01)の関係を示すグラフ(1405)を重ね合わせて示した
図である。第14図に示されるように,加工深さの増加と
ともに加工面積を示すグラフ(1404)は所定の曲線を描
いて増加する段階と,加工面積(1402)が急増する瞬間
とが,交互に繰返されている。一方,単位加工面積当り
の平均加工電流を示すグラフ(1405)は,加工深さ(14
01)が最小のとき最大になり,加工深さの増加とともに
所定の曲線を描いて減少する段階と急激に減少する瞬間
とが交互に繰返されている。
このように加工の進行とともに加工面積が大きく変化
する場合は従来装置におけるように放電休止時間(110
3)を制御するのみでは,放電を異常状態にせずに,し
かも,高速に加工を進めることはできない。その理由
は,放電休止時間(1103)と放電時間(1102)との比
は,所定の範囲内に設定することが必要なためと,平均
加工電流は放電電流(1104)以上にはならないためであ
る。
従つて,従来装置においては第13図,第14図に示され
るように加工面積が大きく変化する場合,加工の進行に
伴う加工深さ(1401)の変化に応じて放電電流(1104)
を変化させるようにあらかじめ加工プログラムを組んで
おくようにしている。このため,加工プログラムの作成
は,加工進行中の加工面積に関連させて,放電電流(11
04)を放電の異常状態が発生しないように変化させると
いう手間のかかる作業を必要としている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の形彫放電加工装置は以上のように構成されてい
るので加工の進行とともに加工面積が大きく変化する場
合,いずれの加工面積においても高速加工ができるよう
に,加工プログラム上で加工進行中の加工面積にあわせ
て放電電流(1104)を変化させなければならず,加工プ
ログラムの作成に手間がかかるという問題点があつた。
本発明は上述のような問題点を解決するためになされ
たもので,加工面積の大小広範囲にわたり加工速度の速
い良好な加工条件で加工するための加工プログラムが容
易に作成できる放電加工装置を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 放電が行われる放電時間と、上記放電が行われない放
電休止時間とが交互に繰返される断続放電を被加工物と
電極の間に発生させる放電発生手段と、上記放電の異常
の有無を検出する放電異常検出手段と、上記放電異常検
出手段により上記放電の異常が検出された場合には上記
放電休止時間を長くし、検出されなければ上記放電休止
時間を短くするように上記放電発生手段を制御すると共
に、上記放電休止時間があらかじめ設定された上限値以
上となる場合には上記放電の放電電流の大きさを減少さ
せるとともに放電休止時間を短くし、さらに上記放電異
常検出手段より上記放電の異常が検出された場合には上
記放電休止時間を長くし、上記放電休止時間があらかじ
め設定された下限値以下となる場合には上記放電の放電
電流の大きさを増加させるとともに放電休止時間を長く
し、さらに上記放電異常検出手段より上記放電の異常が
検出されない場合には上記放電休止時間を短くするよう
に上記放電発生手段を制御する放電制御手段と、を備え
たものである。
[作用] 以上のように構成した放電加工装置は,加工面積の大
小広範囲にわたり加工速度の速い良好な加工条件になる
ように放電電流が自動的に変化し設定される。
[発明の実施例] 第1実施例 第1図は,この発明の一実施例を示す放電加工装置と
しての形彫放電加工装置の全体構成図である。なお,こ
の第1図は従来装置の説明でも用いたものであるが,各
構成要素のうち放電制御手段(10)の詳細は,従来装置
と異つている。
第2図はこの発明の一実施例を示す形彫放電加工装置
の放電電圧発生手段(9),放電制御手段(10),放電
異常検出手段(11),電極(1)および被加工物(2)
の相互の接続を示すブロツク接続図である。図において
(1),(2),(11),(12),(13),(15),
(18)は,従来装置と同様なので説明を省略し,これら
以外について説明する。
放電制御手段(10)はパルス記憶手段(15),放電電
流カウンタ(201),放電時間設定手段(18),および
放電休止時間設定手段(204)を有しており,放電電圧
発生手段(9)は直流電源(12),スイツチング手段
(13)および可変抵抗手段(203)から構成されてい
る。
(201)はパルス記憶手段(15)の出力端子(15a)か
ら出力されるパルスが入力されたときカウントダウン
し,出力端子(15b)から出力されるパルスが入力され
たときカウントアツプする放電電流カウンタである。こ
の放電電流カウンタ(201)は,初めに初期値に設定さ
れ,出力は放電電流信号として可変抵抗手段(203)に
入力される。この可変抵抗手段(203)は,上述の放電
電流信号にもとづき小刻みな抵抗変化が可能になつてい
る。
(204)は放電休止時間を設定する放電休止時間設定
手段であり,スイツチング手段(13)は放電休止時間設
定手段(204)および,放電時間設定手段(18)の出力
にもとづき放電休止時間の間オフし,放電時間の間オン
するオンオフ動作する。なお,このオンオフ動作は放電
制御手段(10)よりスイツチング動作指令を受けている
間繰返される。
第3図は,この発明の一実施例における放電制御の動
作フロー図である。この第3図により放電制御の動作に
ついて説明する。
第3図において,ステツプ(S301)では放電休止時間
設定手段(204)および放電時間設定手段(18)に所定
値を設定するとともに放電電流カウンタ(201)に初期
値を設定し,次のステツプ(S302)に進む。
ステツプ(S302)では,放電制御手段(10)がスイツ
チング手段(13)にスイツチング動作指令を送り,次の
(S303)に進む。
なお,このスイツチング動作指令によりスイツチング
手段(13)は放電休止時間設定手段(204)および放電
時間設定手段(18)の出力にもとづき断続的に被加工物
(2)と電極(1)の間に電圧を印加し断続放電を開始
させる。また,このとき放電電流カウンタ(201)にも
とづき所定値に設定されている可変抵抗手段(203)に
より,被加工物(2)と電極(1)との間に流れる放電
電流の大きさが制限される。
ステツプ(S303)では,所定時間内に放電異常検出手
段(11)の出力端子(11c)から出力されるパルスと出
力端子(11d)から出力されるパルスの数を比較し,出
力端子(11c)から出力されるパルスの数の放電が多い
ときは放電異常と判定し,ステツプ(S305)に進む。
また,出力端子(11d)から出力されるパルスの数の
方が多いときは放電は正常と判定しステツプ(S304)に
進む。
ステツプ(S305)では,放電電流カウンタ(201)を
カウントダウンして可変抵抗手段(203)の抵抗値を増
加させることにより放電電流を所定量減少させ,次のス
テツプ(S306)に進む。
ステツプ(S304)では,放電電流カウンタ(201)を
カウントアツプして可変抵抗手段(203)の抵抗値を減
少させることにより放電電流を所定量増加させ,次のス
テツプ(S306)に進む。
ステツプ(S306)では,加工プログラムにもとづく加
工が終了したか否かにより,加工が終了していなければ
ステツプ(S303)に戻る。また,加工が終了していれば
次のステツプ(S307)に進む。
ステツプ(S307)では,放電制御手段(10)がスイツ
チング手段(13)にスイツチング動作終了指令を送り,
ステツプ(S302)から継続している断続的な放電を停止
させる。
以上のように,この発明の一実施例においては放電の
異常状態が発生しない範囲で最大の平均加工電流が流れ
るように放電電流が自動的に制御されるので,加工の進
行とともに加工面積が大きく変化する場合も,自動的に
高速加工が可能になる。
従つて,加工進行中の加工面積に関連させて,放電電
流(1104)を加工プログラム上で変化させる必要がない
ので加工プログラムの作成が容易にできる。
なお,一般に所定の放電電流に対し最適な放電時間が
定まり,さらに,放電休止時間の範囲も定まるので,放
電電流カウンタ(201)の内容の変化に伴い,放電時間
設定手段(18),または,放電休止時間設定手段(20
4)の内容を変化させるようにしてもよい。第2図にお
いて(206)は,放電時間設定手段(18)の内容を放電
電流カウンタ(201)の内容にもとづき変化させるため
の信号経路を示し,(207)は放電休止時間設定手段(2
04)の内容を放電電流カウンタ(201)の内容にもとづ
き変化させるための信号径路を示している。
実施例2 実施例1においては,高速加工と高精度加工とを達成
するためには可変抵抗手段(203)は小刻みな抵抗変化
ができることが必要であるが,このような可変抵抗手段
(203)は一般に高価である。次に,このような問題を
生じない,この発明の他の実施例を図について説明す
る。
第4図は,この発明の他の実施例を示す形彫放電加工
装置の放電電圧発生手段(9),放電制御手段(10),
放電異常検出手段(11),電極(1)および被加工物
(2)の接続を示すブロツク接続図である図において,
(1),(2),(11),(12),(13),(15),
(18),および(203)は実施例1と同様なので説明を
省略し,放電制御手段(10)の他の構成例について以下
説明する。
(401)はパルス記憶手段(15)の出力端子(15a)か
ら出力されるパルスが入力されたときカウントアツプ
し,出力端子(15b)から出力されるパルスが入力され
たときカウントダウンする放電休止時間カウンタであ
る。この放電休止時間カウンタ(401)は初めに初期設
定され,出力は,放電休止時間信号としてスイツチング
手段(13)に入力される。
(402)は放電電流の大きさを段階に分け,各段階に
おける良好な放電が可能な放電休止時間の上限値と下限
値とを設定する上限値下限値設定手段である。(403)
は上限値下限値設定手段(402)から出力される放電休
止時間の上限値と放電休止時間カウンタ(401)の内容
とを比較し,放電休止時間カウンタ(401)の内容が放
電休止時間の上限値よりも大きくなつたとき出力端子
(403a)よりパルスが出力され,放電休止時間カウンタ
(401)の内容が放電休止時間の下限値よりも小さくな
つたとき出力端子(403b)よりパルスが出力される放電
休止時間比較器である。(404)は初めに初期設定され
た後,放電休止時間比較器の出力端子(403a)より出力
されるパルスによりカウントダウンし,出力端子(403
b)より出力されるパルスによりカウントアツプする放
電電流カウンタであり,この放電電流カウンタ(404)
の出力は可変抵抗手段(203)に送られ,放電電流カウ
ンタ(404)の内容にもとづく抵抗値に可変抵抗手段(2
03)の抵抗値を設定する。(405)は放電電流カウンタ
(404),放電休止時間カウンタ(401)および放電時間
設定手段(18)の出力をもとに平均加工電流を算出する
平均加工電流算出手段である。この平均加工電流算出手
段(405)は放電電流カウンタ(404)がカウントアツプ
またはカウントダウンするとき,平均加工電流が大幅に
変化しないようにするため同時に放電休止時間カウンタ
(401)の内容を変更する制御を行うために設けられた
ものである。なお,平均加工電流を大幅に変化させない
ようにする理由はきめ細い制御を行い加工速度を向上す
るためと,加工精度を向上するためである。
次に,第5図に示す動作フロー図により,この発明の
他の実施例について説明する。図において,ステツプ
(S501)では放電時間設定手段(18)に所定値を設定す
るとともに,放電休止時間カウンタ,および放電電流カ
ウンタ(404)に初期値を設定し,次のステツプ(S50
2)に進む。
ステツプ(S502)では放電電流カウンタ(404),放
電休止時間カウンタ(401),および放電時間設定手段
(18)の内容にもとづき断続的放電を開始し,ステツプ
(S503)に進む。
ステツプ(S503)では所定時間内に放電異常検出手段
(11)の出力端子(11c)から出力されるパルスと出力
端子(11d)から出力されるパルスの数を比較し,出力
端子(11c)から出力されるパルスの数の方が多いとき
は放電異常と判定しステツプ(S505)に進む。また,出
力端子(11d)から出力されるパルスの方が多いときは
放電は正常と判定しステツプ(S504)に進む。
ステツプ(S504)では,放電休止時間カウンタ(40
1)をカウントダウンして放電休止時間を短くし,次の
ステツプ(S506)に進む。
ステツプ(S506)では放電休止時間があらかじめ上限
値下限値設定手段(402)に設定されている下限値以下
か否かを判定し,以下であればステツプ(S507)に進
み,以下でなければステツプ(S510)に進む。
ステツプ(S507)では,放電電流カウンタ(404)を
カウントアツプし,放電電流を所定量増加する。このと
き平均加工電流に大幅な変化が生じないように放電休止
時間カウンタ(401)の内容を変更して放電休止時間を
長くし,次のステツプ(S510)に進む。
ステツプ(S505)では放電休止時間カウンタ(401)
をカウントアツプし,放電休止時間を長くして次のステ
ツプ(S508)に進む。
ステツプ(S508)では,放電休止時間があらかじめ上
限値下限値設定手段(402)に設定されている上限値以
下か否かを判定し,以上であればステツプ(S509)に進
み,以下でなければステツプ(S510)に進む。
ステツプ(S509)では,放電電流カウンタ(404)を
カウントダウンし放電電流を所定量減少する。このと
き,平均加工電流に大幅な変化が生じないように放電休
止時間カウンタ(404)の内容を変更して放電休止時間
を短くし,ステツプ(S510)に進む。
ステツプ(S510)では,加工プログラムにもとづく加
工が終了したか否かにより,加工が終了していなければ
ステツプ(S503)に戻り,加工が終了していれば次のス
テツプ(S511)に進む。
ステツプ(S511)では放電制御手段(10)がスイツチ
ング手段(13)にスイツチング動作終了指令を送り,ス
テツプ(S502)から継続している断続的な放電を停止さ
せる。
以上のように,この発明の他の実施例においては,放
電異常検出手段(11)の出力にもとづき,パルス記憶手
段(15)を介して,放電休止時間カウンタ(401)をカ
ウントアツプまたはカウントダウンさせ,この放電休止
時間カウンタ(401)の内容が,上限値下限値設定手段
(402)に設定された上限値以上になるか,または下限
値以下になつたとき放電電流カウンタ(401)をカウン
トダウンまたはカウントアツプし,放電電流を所定量減
少または増加させるとともに,平均加工電流に大幅な変
化が生じないように放電休止時間カウンタ(401)の内
容を同時に変化させるように構成したので,可変抵抗手
段(203)が小刻みに抵抗値を変化出来ない場合におい
ても平均加工電流の小刻みな変化を可能にしている。
第6図は,放電異常検出手段(11)の出力にもとづ
き,平均加工電流が制御される。この発明の他の実施例
において,横軸に放電休止時間,縦軸に放電電流をと
り,平均加工電流の変化に伴い放電休止時間および放電
電流がどのように変化するかを示した平均加工電流変化
径路図である。
図において(601)は放電電流の大きさ,(602)は放
電休止時間の長さ,(603)は平均加工電流の大きさを
示している。(604)は平均加工電流の変化の径路を表
し,平均加工電流は放電電流および放電休止時間を変化
させながら,この経路に添つて変化することを表わして
いる。
平均加工電流が小さい状態から大きい状態に変化する
場合,初め放電電流が1,放電休止時間が9,平均加工電流
が0.5の状態(610)から開始する。始め,放電電流は1
のまま変化せず,放電休止時間を減少させて平均加工電
流を増加させる。放電電流が1の場合における放電休止
時間の下限値3まで放電休止時間が減少した状態(61
1)になると,これ以上放電休止時間を減少させること
ができなくなる。なお,この状態(611)における平均
加工電流は5になつている。さらに,平均加工電流が増
加させようとすると,放電電流が1から2に増加すると
ともに放電休止時間が3から7に変化した状態(612)
に移行する。この状態(612)における平均加工電流は
5のままであり,状態(611)の場合と同じである。さ
らに,状態(612)から平均加工電流を増加させると,
状態(610)から状態(611)への推移と同様に放電電流
は2のまま変化せず,放電休止時間のみ減少する。
以下同様にして,平均加工電流の増加とともに状態は
第6図上でジグザグ径路をたどり放電電流が5,放電休止
時間が1,平均加工電流が21の状態(614)まで推移す
る。
また,平均加工電流が大きい状態から小さい状態に変
化する場合は,状態(614)から開始し,始め放電電流
を一定のまま放電休止時間を増加する。放電電流が5の
ときの放電休止時間の上限まで放電休止時間が増加した
とき,これ以上放電休止時間を増加できなくなる。この
とき,さらに平均加工電流が減少しようとすると放電電
流が減少する。このとき,同時に平均加工電流が変化し
ないように放電休止時間を減少する。さらに,平均加工
電流を減少すると,状態(614)から平均加工電流を減
少させた場合と同様に放電電流は一定のまま放電休止時
間を増加する。以下同様にして,平均加工電流の減少と
ともに状態は第6図上でジグザグ径路をたどり,状態
(610)まで移行する。
第7図は,第6図において放電異常が検出されず平均
加工電流を増加する場合,平均加工電流の変化の径路
(604)上をいずれの方向に進むかを矢印(701)で示し
た平均加工電流変化方向図である。
第8図は,第6図において放電異常が検出されている
とき平均加工電流を減少する場合,平均加工電流の変化
の径路(604)上をいずれの方向に進むかを矢印(801)
で示した平均加工電流変化方向図である。
また,第15図は,第7図および第8図に対比して,従
来例における平均加工電流の変化の径路(601)を示し
た平均加工電流変化径路図である。
第15図に示されるように従来例においては,加工プロ
グラム上で放電電流を変更しない限り平均加工電流の変
化の径路は放電電流一定のまま放電休止時間が変化する
のみの径路になつている。
なお,実施例1の場合と同様に,一般に,所定の放電
電流に対して最適な放電時間が定まるので,放電電流カ
ウンタ(404)の内容の変化に伴い,放電時間設定手段
(18)の内容を変更するようにしてもよい。第4図にお
いて,(406)は放電時間設定手段(18)の内容を放電
電流カウンタ(201)の内容にもとづき変化させるため
の信号径路を示している。
[効果] この発明は以上説明したように構成されており、平均
加工電流が放電の異常が検出されない最大付近となり、
よって、加工面積の大小広範囲の変化に捕らわれること
なく加工速度の速い良好な加工条件で放電加工すること
ができ、そのため、加工面積の大小広範囲の変化に合わ
せた加工プログラムを新たに作成する必要がなく、加工
プログラム作成のための作業性が向上する。
また、所定量増減した放電電流に合わせ、さらに放電
休止時間を設定するので、放電電流のみにより平均加工
電流を小刻みに制御する必要がなく、放電電流制御のた
めの回路構成が簡単なもので構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明の実施例1を示す放電加工装
置としての形彫放電加工装置を示す図であり,第1図は
全体構成図,第2図はブロツク接続図,第3図は動作フ
ロー図である。 第4図〜第8図はこの発明の実施例2を示す形彫放電加
工装置の図であり,第4図はブロツク接続図,第5図は
動作フロー図,第6図は平均加工電流変化径路図,第7
図,第8図はそれぞれ,放電異常が発生していない場合
と放電異常が発生している場合の平均加工電流変化方向
図である。 第9図〜第15図は従来例としての形彫放電加工装置を示
す図であり,第9図は印加電圧および放電電流の波形を
示す図,第10図は放電休止時間制御の説明図,第11図は
ブロツク接続図,第12図は動作フロー図、第13図は加工
の進行に伴い加工面積が大きく変化する場合の電極と被
加工物の一例を示す説明図,第14図は加工深さと加工面
積および平均加工電流を一定にしたときの単位面積当り
の平均加工電流を示す説明図,第15図は,第6図に対応
する平均加工電流変化径路図である。 図において,(1)は電極,(2)は被加工物,(9)
は放電発生手段,(10)は放電制御手段,(11)は放電
異常検出手段である。 なお,図中,同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電が行われる放電時間と、上記放電が行
    われない放電休止時間とが交互に繰返される断続放電を
    被加工物と電極の間に発生させる放電発生手段と、 上記放電の異常の有無を検出する放電異常検出手段と、 上記放電異常検出手段により上記放電の異常が検出され
    た場合には上記放電休止時間を長くし、検出されなけれ
    ば上記放電休止時間を短くするように上記放電発生手段
    を制御すると共に、上記放電休止時間があらかじめ設定
    された上限値以上となる場合には上記放電の放電電流の
    大きさを減少させるとともに放電休止時間を短くし、さ
    らに上記放電異常検出手段より上記放電の異常が検出さ
    れた場合には上記放電休止時間を長くし、上記放電休止
    時間があらかじめ設定された下限値以下となる場合には
    上記放電の放電電流の大きさを増加させるとともに放電
    休止時間を長くし、さらに上記放電異常検出手段より上
    記放電の異常が検出されない場合には上記放電休止時間
    を短くするように上記放電発生手段を制御する放電制御
    手段と、 を備えた放電加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55157431A (en) * 1979-05-21 1980-12-08 Hitachi Seiko Ltd Device for automatically setting discharge pulse energy
JPS58206312A (ja) * 1982-05-25 1983-12-01 Mitsubishi Electric Corp ワイヤカツト放電加工用電源
JPS6144530A (ja) * 1984-08-08 1986-03-04 Amada Co Ltd 放電加工装置

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