JP2615861B2 - 課電表示器付き高電圧機器 - Google Patents

課電表示器付き高電圧機器

Info

Publication number
JP2615861B2
JP2615861B2 JP14475888A JP14475888A JP2615861B2 JP 2615861 B2 JP2615861 B2 JP 2615861B2 JP 14475888 A JP14475888 A JP 14475888A JP 14475888 A JP14475888 A JP 14475888A JP 2615861 B2 JP2615861 B2 JP 2615861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal display
voltage
grounded
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14475888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01315215A (ja
Inventor
芳雄 大長
孝三 飯田
勲 堀
泰信 亀谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takaoka Electric Mfg Co Ltd filed Critical Takaoka Electric Mfg Co Ltd
Priority to JP14475888A priority Critical patent/JP2615861B2/ja
Publication of JPH01315215A publication Critical patent/JPH01315215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2615861B2 publication Critical patent/JP2615861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は主として各種地中配電機器のケーブル端末、
機器終端接続部、分岐装置などの高電圧機器、あるいは
モールド表面にメタリコン処理を施したモールド機器な
どの高電圧機器において、これらの高電圧機器に電圧が
印加された状態、すなわち高電圧機器の課電状態を、液
晶表示部に常時表示せしめる構造に関するものである。
「従来の技術」 各種地中配電機器のケーブル接続部などは、通常は半
導電性のゴムで被覆されケーブルの遮蔽金属に接続して
接地されている。従って、外部に電界が発生せず、保守
・点検にあたって検電しようとしても、そのままでは検
電できない。そこで一般には、ケーブル接続部などに検
電部が設けられていた。
第7図は従来の検電部付きケーブル終端接続部の1例
で、6.6kVエポキシ樹脂モールド開閉器に接続されるも
のである。図中1は内部半導電層、4は接地被覆部、5
は絶縁層、12は検電部で、いずれも材料はゴムであり、
以上全体が一体に成形されて絶縁筒6を構成している。
ケーブル接続部はケーブル導体24、圧縮端子25、ストレ
スコーン22、ケーブル絶縁体23などで構成されている。
また、モールド開閉器14のモールド表面のメタリコン層
15は絶縁筒6の接地被覆部4に接続されている。内部半
導電層1はスリーブカバー21を介して圧縮端子25に接続
されているので、高圧充電部である。検電部12は内部の
高圧充電部からは完全に絶縁され、周囲の接地被覆部4
からも切り離された半導電性の非接地部で、高圧充電部
に近い誘導電圧が発生している。万一この検電部12に触
れても、人体を流れる電流が小さいので感電事故になる
ことはないが、電撃ショックを受ける危険がある。それ
ゆえ気中コロナ防止を兼ねて、通常は導電性又は半導電
性のカバー13で検電部12を覆い周囲の接地被覆部4に接
続しておき、保守・検点作業にあたってはカバー13を取
り外して検電をおこなっていた。
また高圧分岐装置などでは、検電部に埋込金具を用い
て検電端子とした構成も多く、このような構成の場合に
はカバーの代わりに半導電性のキャップを用いていた。
「発明が解決しようとする課題」 上述のように、従来の地中配電機器はカバーやキャッ
プをいちいち取り外して検電するまで、現在課電中か停
電中かを全く確認できないようになっていた。それゆ
え、保守・点検作業にあたる作業者の心理的な不安には
大きなものがあり、また検電が面倒で、感ちがいによる
事故が発生する可能性もあった。
このような欠点を除くためには、常時、課電中か否か
を判断して表示する課電表示器を取付けておけばよいと
考えられる。しかし、汎用の課電表示器は高圧充電部と
大地間の漂遊静電容量を利用しているので、地中配電機
器のように接地された導電性または半導電性の被覆をも
つ場合には、汎用の課電表示器を取付けても動作せず、
役に立たなかった。
「課題を解決するための手段」 本発明は地中配電機器などのように、絶縁層の外周部
に導電性または半導電性の接地被覆をもつ高電圧機器に
おいて、該高電圧機器が現在課電状態か否かを常時確認
できる表示手段を提供せんとするものである。
すなわち、前記高電圧機器において、絶縁層の表面の
一部に検電部に類する非接地部を設け、この非接地部と
接地被覆部とを液晶表示部を介して電気的に接続してお
く。このようにすると、次の「作用」の項で説明するよ
うに、非接地部と液晶表示部と接地被覆部などの全体で
課電表示器が構成され、高電圧機器に所定の高電圧が印
加された場合、液晶表示部が課電中であることを容易に
表示するようになる。
「作用」 第1図は本発明の基本構成を示す図で、6.6kVモール
ド開閉器に直結するケーブル終端接続部の絶縁筒に本発
明を適用した場合の例である。この絶縁筒は従来の技術
の例として第7図で説明した絶縁筒と同一のものであ
る。以下第1図の例を用いて各構成部分の作用について
説明する。図中1は内部半導電層でここには高電圧がか
かる。2は非接地部、4は接地被覆部、5は絶縁層で、
絶縁筒6は以上の1、2、4、5の部分で構成されてい
る。また、3は液晶表示部、7、8は2本のリード線で
ある。
第2a図は第1図の構成全体の等価回路を示す図で、CO
は絶縁筒6の内部半導電層1と非接地部2の間の静動容
量、ZLは液晶表示部3のインピーダンスで、ZLは接地被
覆部4をとおして接地されている。またVOは内部半導電
層1と接地被覆部4の間の電圧、VLは非接地部2と接地
被覆部4の間の電圧で液晶表示部3の両端にかかる。液
晶表示部3は第3a図のように液晶表示素子31と非直線抵
抗素子32で構成される場合、第3b図のように交直変換部
33と駆動回路部34と液晶表示素子31で構成される場合な
どがある。なお、3b図に示した交直変換部の回路は1例
であり、ほかに各種の回路がある。
ここでは、簡単のため液晶表示部3が液晶表示素子31
のみで構成されるものとし、その場合の第1図の構成全
体の等価回路を第2b図に示す。図中第2a図と同一の部分
には同じ符号を用いた。液晶表示素子31は等価回路的に
はコンデンサと見なせるのでその静電容量をCLとすると VL=(CO/CL)VO (1) の関係がある。ここで、電圧VLの大きさが液晶表示素子
31のしきい値電圧VTを越えると液晶表示素子31が明瞭に
課電中の表示をすることになる。
(1)式は液晶表示素子と集電板とで構成される汎用
の課電表示器を接地側に取付けた場合に、液晶表示素子
の両端に発生する電圧を示す式と全く同じである。ただ
し、汎用の課電表示器においては(1)式のCOは集電板
と高圧充電部の漂遊静電容量である。したがって、第1
図において非接地部は汎用の課電表示器の集電板の役割
を果たしており、非接地部2、液晶表示部3、接地被覆
部4、リード線7、8は全体で課電表示器9を構成して
いると考えられる。
次に、第1図に示す形状寸法の絶縁筒6に直径2cm2
赤色円形マークを課電状態で表示する液晶表示素子31を
取付けた場合を考える。この場合、液晶表示素子31の静
電容量は約2.3nF、COの大きさは、絶縁層5の比誘電率
を2.2として計算すると約3.5pFとなる。また、しきい値
電圧VTは約3Vとする。この場合には(1)式より、高圧
充電部(本例では内部半導電層1)の電圧VOが(対地電
圧で)約2kV以上になれば液晶表示素子31が明瞭に課電
中の表示をすることがわかる。
静電容量2.3nFの液晶表示素子を使用した汎用課電表
示器の場合には、公称電圧の6.6kV(対地電圧3.8kV)で
課電表示を行わせるためには120cm2程度の集電板を必要
とし、非常に大きく作らなければならなかった。これに
対し、本発明の課電表示器9は、従来の機器(ここでは
絶縁筒6)に液晶表示素子31を接続するだけでよく、コ
ンパクトに構成することができる。
なお、第1図では非接地部2と液晶表示部3と接地被
覆部4の間をリード線7、8で結線しているが、リード
線7、8は電流を流すことの象徴として用いていたもの
である。非接地部2に誘起される電気量は非常に小さい
ので、リード線の代わりに半導電層を圧着する方法で
も、絶縁フィルムを介して導電面を近接せしめコンデン
サを構成して接続する方法でも、この微少電流を流して
課電表示器9を動作させ、かつ、非接地部2の電位を低
く保つことができる。特許請求の範囲に記述した「電気
的に接続」する方法は、このようなすべての接続方法を
含む。
「実施例」 第4図は本発明の第1の実施例を示す図で、第7図で
説明した従来の検電部付きケーブル終端接続部絶縁筒の
カバー13を、液晶表示部付きカバー130に改造した場合
の部分図である。図中1は内部半導電層、2は非接地
部、4は接地被覆部、5は絶縁層であり、以上で絶縁筒
6を構成している。液晶表示部付きカバー130は絶縁ゴ
ム部131、半導電ゴム部132、133よりなる。また、134は
液晶表示部付きカバー130を固定する2本のバンドで、
これを締め付けると半導電ゴム部132は非接地部2に、
半導電ゴム部133は接地被覆部4に接続される。
31は液晶表示素子で液晶表示部付きカバー130に嵌め
込んで取付けてあり、液晶表示素子31の2つの電極D1、
D2はそれぞれ半導電ゴム部132、133に接続されている。
すなわち、本例は第1図の基本構成におけるリード線
7、8の代わりに半導電ゴム132、133の用いただけの構
成であり、液晶表示素子31に課電状態の表示をさせるこ
とができる。
第5図に示す第2の実施例は、高圧分岐装置60のキャ
ップを液晶表示部付きキャップ140に改造した場合の外
観図で、課電状態で液晶表示素子31が「ON」と表示す
る。液晶表示部付きキャップ140の構造は第1の実施例
と類似のものであるので説明は省略する。
第6図に示す第3の実施例は、本発明をモールド表面
にメタリコン処理を実施したモールド機器61に適用した
場合の断面図の一部である。図中101は高圧充電部、2
はメタリコン層に設けた非接地部、4はメタリコン層の
接地被覆部、5はモールド樹脂の絶縁層である。
150は厚さ1.5mm程度の柔軟性のあるラベル状の液晶表
示部内臓ケースで、両面接着テープ156でモールド機器6
1に取付けて使用する。液晶表示部内臓ケース150は、透
明かつ柔軟なフィルムケース151に薄いプラスチック製
の液晶表示素子31、2つの平板電極152および153、2つ
の導電性の接続ゴム154および155を封入してある。液晶
表示素子31の2つの電極D1、D2はそれぞれ接続ゴム15
4、155で平板電極152、153に接続されている。
メタリコンの非接触部2と平板電極152は両面接着テ
ープおよびフィルムケース151を挾んでコンデンサC1を
構成している。また、メタリコンの接地被覆部4と平板
電極153も、同様にコンデンサC2を構成している。した
がって本例は、第1図の基本構成におけるリード線7、
8の代わりにコンデンサC1、C2と接続ゴム154、155を用
いて非接地部2と液晶表示素子31と接地被覆部4を電気
的に接続したものであり、液晶表示素子31に課電状態の
表示をさせることができる。
第6図の実施例では柔軟性のあるラベル状の液晶表示
部内臓ケース150を取付けた場合を示したが、取付け面
が平坦ならば硬いプラスチック製の液晶表示部内臓ケー
スでも同様の結果が得られることは明白である。
また、以上3つの実施例では説明を簡単にするため
に、液晶表示部3が液晶表示素子31単独で構成される場
合を取りあげたが、第3a図、第3b図に示した構成の液晶
表示部3を利用して、液晶表示部3内に過電圧がかかる
のを防止したり、液晶表示素子31に点滅表示させたりす
ることができることは当然である。
「発明の効果」 本発明は、地中配電機器のケーブル端末、機器終端接
続部、分岐装置などのように従来検電部を備えていた機
器においては、実施例で示したようにカバーやキャップ
の構成を変え、液晶表示部付きカバー、液晶表示部付き
キャップとするだけで容易に実用化できる。
また、表面にメタリコン処理をした施したモールド変
圧器、モールド変成器、モールド母線、モールド真空遮
断器などの機器においては、メタリコン処理の際に非接
地部を適切に設けて液晶表示部内臓ケースを接続すれ
ば、課電表示器付きの機器とすることが可能となる。こ
のように本発明の課電表示器付き高電圧機器は幅広く容
易に利用できるものである。
本発明の課電表示器付き高電圧機器は、課電状態であ
るか否かを常時表示しているので、保守・点検にあたる
作業者の不安感を除くことができ、感電事故等が発生す
ることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の課電表示器付き高電圧機器の基本構成
を示す図、第2a図は第1図の等価回路を示す図、第2b図
は液晶表示部が液晶表示素子のみで構成される場合の等
価回路を示す図、第3a図と第3b図は液晶表示部の構成例
を示す図、第4図、第5図、第6図は本発明の実施例を
示す図、第7図は従来技術の1例を示す図である。 図において 2は非接地部 3は液晶表示部 31は液晶表示素子 4は接地被覆部 9は課電表示器 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀谷 泰信 愛知県西春日井郡西枇杷島町芳野町3丁 目1番地 株式会社高岳製作所技術本部 内 審査官 広岡 浩平

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層の外周部に導電性または半導電性の
    接地された被覆を有する高電圧機器において、高電圧機
    器の絶縁層の表面の一部に、その周囲の導電性または半
    導電性の接地被覆部から切り離された導電性または半導
    電性の非接地部を設け、この非接地部と接地被覆部とを
    液晶表示部を介して電気的に接続して課電表示器を構成
    し、高電圧機器に所定の高電圧が印加された場合、前記
    液晶表示部に電圧印加中であることを表示させるように
    したことを特徴とする課電表示器付き高電圧機器。
JP14475888A 1988-06-14 1988-06-14 課電表示器付き高電圧機器 Expired - Lifetime JP2615861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14475888A JP2615861B2 (ja) 1988-06-14 1988-06-14 課電表示器付き高電圧機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14475888A JP2615861B2 (ja) 1988-06-14 1988-06-14 課電表示器付き高電圧機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01315215A JPH01315215A (ja) 1989-12-20
JP2615861B2 true JP2615861B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=15369713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14475888A Expired - Lifetime JP2615861B2 (ja) 1988-06-14 1988-06-14 課電表示器付き高電圧機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2615861B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102565513A (zh) * 2012-02-28 2012-07-11 苏州苏海亚电气有限公司 高压带电指示闭锁装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220693A (ja) * 2010-04-02 2011-11-04 Nishi Nippon Electric Wire & Cable Co Ltd 動作チェッカー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102565513A (zh) * 2012-02-28 2012-07-11 苏州苏海亚电气有限公司 高压带电指示闭锁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01315215A (ja) 1989-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8487606B2 (en) Sensor assembly, trip unit including the same, and method of manufacturing a sensor assembly
US10135177B2 (en) Cable termination with an integrated monitoring device
JP2018514787A (ja) 電圧センサ
CA2369352A1 (en) Partial discharge coupler
JP2615861B2 (ja) 課電表示器付き高電圧機器
US3611132A (en) Plug-in electrical bushing
JP3099186B2 (ja) 碍子型電圧センサー兼用アレスター
JP2006337357A (ja) 電圧検出装置
JPS58936Y2 (ja) 短絡具
JPS5834762Y2 (ja) 高周波装置
JPH065643Y2 (ja) 高圧充電表示器
JPS6053522B2 (ja) 開閉機器の故障位置検知装置
JPH0747748Y2 (ja) 機器直結形ケーブルの接続部構造
JPS6321145B2 (ja)
JPH043447Y2 (ja)
JPH0470568A (ja) サージ電圧センサ
JPH03215113A (ja) 検電表示付高電圧機器
JPH01250764A (ja) 高電圧設備で使用するための絶縁部材
DE3573170D1 (en) Line mounted apparatus for measuring line potential
JP2000208233A (ja) 避雷器
JP2871075B2 (ja) 絶縁診断回路および装置
TW380326B (en) Gas insulation bus
JPH0980113A (ja) 誘導電圧測定装置
KR100395666B1 (ko) 정전기 접지용 커넥터
JPS61214309A (ja) 電圧センサ内蔵型耐雷碍子