JP2613685B2 - ヘキサフルオロプロピレンの多段階合成 - Google Patents

ヘキサフルオロプロピレンの多段階合成

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JP2613685B2
JP2613685B2 JP2412153A JP41215390A JP2613685B2 JP 2613685 B2 JP2613685 B2 JP 2613685B2 JP 2412153 A JP2412153 A JP 2412153A JP 41215390 A JP41215390 A JP 41215390A JP 2613685 B2 JP2613685 B2 JP 2613685B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、プロパン、プロピレンまたは
部分的にハロゲン化されている非環状三炭素炭化水素類
からのヘキサフルオロプロピレンの多段階合成に関す
る。全てのこれらの合成において、第一段階は、不飽和
クロロフルオロ炭素、CF3CCl=CCl2への、出発
原料の気相クロロフルオロ化である。
【0002】
【発明の背景】ヘキサフルオロプロピレンはテトラフル
オロエチレンの熱分解によって製造されてきた。この方
法はいくつかの欠点を有している。それ自身の製造およ
び精製が難しいテトラフルオロエチレンは爆発性の化合
物であり、多大な注意を払って保存および取り扱いをす
る必要がある。テトラフルオロエチレンの熱分解は、不
可避的に、副生成物としていくらかのパーフルオロイソ
ブチレンを生じ、この化合物は非常に毒性が強くそして
除去および分解にコストがかかる。ヘキサフルオロプロ
ピレンのためのもう一つの製造方法は、CHClF2
熱分解によりテトラフルオロエチレンと同時にそれを製
造する方法である。この生成物もまた、該毒性を示す副
生成物のパーフルオロイソブチレンを含んでおり、この
方法は二つの生成物の特別な混合物を与え、これはユー
ザーが望む生成物の比率とは異なるものである。上述の
合成方法の両方共高温で行われ、そのため希有で高価な
金属から成る装置を建造する必要がある。これらの方法
を記述した特許には、US3,873,630、US2,970,176、
US3,459,818、US2,758,138およびUS3,306,940が
含まれる。
【0003】US3,865,885には、プロピレンをCF3
CCl=CCl2に2段階で変換する方法が記載されて
おり、その第1段目は、フッ化イソプロピルの生成であ
る。炭素上のコバルト触媒を用いた、フッ化イソプロピ
ルからCF3−CCl=CCl2への収率は85%であっ
た。従って、プロピレンからCF3−CCl=CCl2
の2段階での収率は開示されていないが、85%より高
いことはあり得ない。
【0004】UK1077932には、炭素触媒を用いて、プ
ロピレンからCF3−CCl=CCl2および再利用可能
な中間体が81%の収率で得られる方法が記載されてい
る。
【0005】US3,436,430には、触媒なしでクロロフ
ルオロ化されたプロピレンを与える方法が記載されてい
る。この生成物は、450℃で2.9秒の触媒接触時間
でさえも、大きく水素を含んでいる。
【0006】US2,900,423は、触媒上でのCF3−CF
Cl−CF3の水素添加によるヘキサフルオロプロピレ
ンの合成に関するものである。
【0007】フッ素化(例えば、ClをFで置き換える
ための1〜8個の炭素原子を有する塩素化炭化水素とH
Fとの反応)がUS3,258,500に記載されている。
【0008】
【発明の要約】主題の発明は、プロパン、プロピレンお
よび部分的にハロゲン化されている非環状三炭素炭化水
素類から成る組の少なくとも一種を含有する供給物をク
ロロフルオロ化して、CF3CCl=CCl2を生じさせ
る気相方法、続いて後者をヘキサフルオロプロピレンに
変換するための方法である。このクロロフルオロ化段階
は、反応条件下で安定な金属含有固体触媒の存在下、高
温で行われる。Hを含有するか、或は4個以上のCl原
子を含有する中間体をクロロフルオロ化段階に再利用す
ることが可能である。
【0009】再利用可能な中間体と共にCF3−CCl
=CCl2を製造するための気相クロロフルオロ化工程
は、少なくとも80%、好適には少なくとも90%、最
も好適には少なくとも95%の収率を与える。この方法
は、触媒、好適にはAl、Ca、Cu、またはKの化合
物で任意に促進されてもよいFe、La、Rh、Zn、
Ni、またはCoを含有する炭素で支持された触媒の存
在下、高温で行われる。再利用可能な中間体は、3個未
満のF原子または1〜5個のH原子を含有するハロゲン
化プロピレン類である。
【0010】高収率でCF3−CCl=CCl2を利用で
きれば、上述した原料からのヘキサフルオロプロピレン
の合成が可能になる。
【0011】本発明の方法は、パーフルオロイソブチレ
ンを生じさせないでヘキサフルオロプロピレンを合成す
ることにある。
【0012】
【発明の詳細な記述】定義 本発明の目的のため: 触媒は、反応槽に加える固体状の金属含有触媒的塩また
は酸化物を意味する。記述した反応の多くにおいて、該
触媒は、前処理または反応段階中、組成に未知の変化を
起こし得る。
【0013】接触時間は、標準温度および圧力で測定し
て、mL/secで表される全てのガス流速の合計で割
ったmLで表される反応槽に加える触媒の容積、を意味
している。
【0014】ハロゲンはClおよびFを意味している。
【0015】クロロフルオロ化は、Cl2およびHFの
混合物を用いた、プロパン、プロピレン、および部分的
にハロゲン化された三炭素非環状化合物類から選択され
る組の少なくとも一種を含有する原料との反応を意味し
ている。
【0016】下記の一連の反応において、反応体および
生成物の単離、そして望まれるならば、再利用のため
に、通常の方法が使用されてもよい。特に有益な技術
は、分別蒸留および部分濃縮である。通常どうり、各々
の反応に関して別々の再利用システムを有することが可
能であるばかりでなく、生成物単離用の生成物の流れを
一緒にすることも可能であるが、この流れと、元素状の
ハロゲンを含有し得る他の生成物の混合物とを一緒にす
る前に、この水素添加生成物の混合物から注意深く元素
状の水素を除去することが安全のため重要であることを
認識すべきである。塩素、HFおよびHClは通常の方
法で分離される。C−1およびC−2の副生成物を除去
した後、最低の沸点を有する材料はC38であり、これ
は有益な副生成物である;その次ぎは、ヘキサフルオロ
プロピレンであり、これが所望される最終生成物であ
る;パーハロ炭素中間体の中で次に最も低い沸点を有す
るものはCF3−CFCl−CF3であり、これは本順序
の最終段階で使用される。2個以上の塩素原子を含有す
る不飽和中間体はより高い沸点を有し、そして単離する
か単離しないで再利用される。
【0017】ヘキサフルオロプロピレンを生じさせる最
終段階を含む本発明の反応順序は: a)プロパン、プロピレン、および部分的にハロゲン化
された三炭素非環状化合物類から選択される組の少なく
とも一種を含有する原料の、CF3−CCl=CCl2
のクロロフルオロ化 b)CF3−CCl=CCl2+HF+Cl2→CF3−C
FCl−CF3 c)CF3−CFCl−CF3のヘキサフルオロプロピレ
ンへの脱ハロゲン化である。
【0018】クロロフルオロ化 本発明のクロロフルオロ化用として有効な触媒には、
金属元素の選択された化合物類が含まれる。使用におい
てそれらは、それらのフッ化物、オキシフッ化物、塩化
物、オキシ塩化物または酸化物の形でもよいが、反応槽
に入れらる触媒に関して、それらは、反応条件下で上記
化合物類に変換し得るいかなる化合物の形、例えば疑似
ハロゲン化物および酸塩類、であってもよい。それらは
単独、或は組み合わせて用いられてもよくそして支持
体、例えば、限定するものではないが、元素状の炭素、
の存在下または不存在下でもよい。いくつかの鉱物類、
例えばセリアおよびジジミア、は希土類、例えばLa、
Sm、NdおよびPrの混合物を含有し、そしてこれら
の鉱物の塩類は、使用に関して、純粋な元素から成るも
のよりも、より実際的であり得る。
【0019】CF3−CCl=CCl2の製造のために好
適な触媒は、触媒支持体のあるなしにかかわらず、C
o、Co/Ca、Co/K、La、Rh、Zn、Feお
よびNiの化合物類である。
【0020】CF3−CCl=CCl2の製造のために最
も好適な触媒は、Co(任意に促進されてもよい)La
およびFeの化合物類である。
【0021】触媒クロロフルオロ化において、使用され
温度は100℃〜550℃である。好適な温度は175
℃〜475℃である。最も好適な温度は200℃〜40
0℃である。使用される温度は、選択される接触時間、
使用する触媒、並びに触媒が稼働した時間に依存してい
る。
【0022】プロパン/プロピレンのクロロフルオロ化
において、プロパン/プロピレンに対する塩素の濃度は
相当広い範囲で変化させてもよい。説明的には、プロパ
ンに対する塩素のモル比は8〜25、好適には9〜2
0、最も好適には10〜14の範囲であってもよい。プ
ロパンおよび/またはプロピレンに対する塩素のモル比
は7〜25、好適には7〜20、最も好適には8〜16
の範囲であってもよい。プロパン/プロピレンのクロロ
フルオロ化において、プロパン/プロピレンに対するフ
ッ化水素の濃度は相当広い範囲で変化させてもよい。説
明的には、プロパン/プロピレンに対するフッ化水素の
モル比は3〜110、好適には20〜60、最も好適に
は30〜50の範囲であってもよい。
【0023】塩素に対するHFの比率は広い範囲、1〜
7、に渡って変化させ得る。CF3−CCl=CCl2
製造のためには、より低いHF:塩素比率、例えば1.
7〜4.3、最も好適には2.0〜2.4、が好まし
い。
【0024】反応比率に関する上述の考察は、部分的に
ハロゲン化されている生成物が再利用されないという仮
定を基としている。通常、クロロフルオロ化反応は断熱
的に行うのが望ましいことより発熱的であるため、多量
のHFおよびCl2が必要である、即ち多量の冷却した
再利用HFおよびCl2が、クロロフルオロ化反応によ
って放出される熱を吸収する。
【0025】実際上、所望される程度にはフッ素化され
ていないハロ炭素類を再利用するのが便利であり、それ
らは所望される生成物に変換される。加うるに、不活性
のフルオロ炭素類、例えばCF4またはC26またはC3
8が加えられてもよく、そして断熱的に近い反応槽に
おける吸熱剤として作用させるため再利用される。再利
用可能な中間体または不活性なフルオロ炭素類がクロロ
フルオロ化段階に再利用される場合、化学量論的必要量
以上で用いられるHFおよびCl2の量が、再利用され
たハロ炭素類の重量に近い量だけ減ずることができる。
【0026】プロパン、プロピレン、再利用中間体、お
よびそれらの混合物に加えて、部分的にハロゲン化され
た三炭素非環状化合物をクロロフルオロ化反応に送り込
むことも可能である。1つの例として、1,2−ジクロ
ロプロパンが容易に入手可能であり、そして単独でまた
は上に明記した他の仕込み材料と一緒に出発材料として
使用できる。
【0027】反応圧力は決定的ではない、そして1〜4
0気圧であってもよい。圧縮を必要としないでハロカー
ボン類からHClの分離を容易にするため約20気圧が
好適である。
【0028】所望される生成物の収率は、温度および反
応材料と触媒との接触時間によって大きく決定される。
300秒またはそれ以下のオーダーの接触時間が適切で
ある。好適な接触時間は0.01〜100秒である。最
も好適な接触時間は0.05〜15秒である。
【0029】触媒が相対的に不活性である場合、或は温
度、接触時間、および反応体比率に関して穏やかなクロ
ロフルオロ化条件を用いた場合、得られる生成物はまだ
水素を含有しており、そしてしばしば不飽和である。い
くらかより激しい条件またはより活性の高い触媒を用い
た場合、全ての水素原子がハロゲンで置換された不飽和
生成物、例えば所望のCF3−CCl=CCl2が得られ
る。更に激しい条件、或はより活性の高い触媒を用いた
場合、Clの豊富な飽和ハロカーボン類が得られる。最
も激しい条件または活性を示す触媒を用いた場合、高度
にフッ素化されたプロパン類、例えばCF3−CFCl
−CF3が得られる。全てに関して、未クロロフルオロ
化三炭素中間体の再利用の結果、一層のクロロフルオロ
化を生じ、そして実際、高度にフッ素化されたハロプロ
パン類を生じる。好適な温度、接触時間、および反応体
の比率は、使用中の触媒そしてそれがどれだけ稼働した
かに依存している。
【0030】仕込み用炭化水素としてプロピレンを使用
した多くの実験を報告したが、プロパンが同様の有効性
をもって使用され得る。
【0031】プロパン/プロピレンのクロロフルオロ化
のための一般的操作 反応槽は、外側の直径が0.5インチ(1.27cm)
であり、四角いUのような形の Inconel 管である。こ
れに所望量の触媒、通常20mL、を入れ、窒素パージ
した。450℃に加熱した流動砂浴で反応槽の温度を上
昇させた。加熱期間を通して反応槽を通過させる窒素の
流れを保持した。温度が約450℃に達した時、HFの
流れを開始し窒素の流れを停止する。その後、温度を所
望の値に調整する。HFの流れを所望の値に減少させ、
続いて塩素とプロパン(またはプロピレン)の流れを所
望の値で開始させる。二者択一的に、450℃に触媒を
加熱した後、温度を150℃に降下させる。N2/HF
の流れを触媒の上を通して開始させ、そして温度をゆっ
くりと反応温度に上昇させた。
【0032】生成物分析のための一般的操作 生成物の分析は、 CarbopackRB のグラファイトカーボ
ンブラック上に支持されている5% KrytoxR フルオロ
炭素オイルが充填された Supelco からの3mカラムを
用いたガスクロによって行った。サンプルの注入は、オ
ンラインのサンプルバルブによって行った。この分析は
70℃で8分間、続いて8℃/分にプログラムして温度
を200℃に上昇させ、そして更に16分間200℃を
保持した。生成物の分析は、相対面積%として報告す
る。
【0033】触媒MClx/C製造のための一般的操作 (ここでCは炭素を表し、Mは金属を表し、そしてxは
Mの原子価である) 所望量の金属塩化物を35〜75mLの水に溶解した
後、溶液全体を40ccの市販の炭素粒子(Girdler 41
1、0.32cmのペレット)上に注いだ。得られる混
合物を室温で1時間放置した後、水を除去するため16
〜24時間110℃の減圧オーブン中に置いた。次に、
この触媒を、450℃の窒素ガス雰囲気中で加熱するこ
とで前処理を行った後、クロロフルオロ化触媒として使
用する前に450℃のHF中で加熱した。
【0034】触媒調製 下記の触媒を、MClx/Cのための一般的操作で調製
した。
【0035】
【表1】
【0036】Cr酸化物/AlF3の調製 134gのCrCl3.6H2Oを1000ccのH2
中に溶解した。この溶液に45gのAlF3を加えた。
このスラリーを90℃に撹拌加熱した。この熱溶液のp
Hを、濃水酸化アンモニウムを用いて9に調整した。こ
の溶液を90℃で1時間撹拌した後、室温に放置冷却し
た。この粗固体を濾過し、100ccのH2Oで5回洗
浄した後、110℃の減圧オーブン中で乾燥した。この
触媒と1〜5重量%の“ Sterotex”粉末潤滑剤(食用
水素添加植物油のための、 Capital City Products C
o., Columbus, Ohio, Division of Stokely-Van Camp
の登録商標)とを混合して、 Stokes 錠剤機で直径1/
8”x長さ3/16”の筒状のペレットを得た。
【0037】La0.7Sr0.3CrO0.70.6の調製 303.1gのLa(NO33.6H2Oおよび40
0.2gのCr(NO33.9H2Oを1000ccの
2Oに溶解した。この溶液のpHを、濃水酸化アンモ
ニウムを用いて9に調整した。37.7gのSrF2
加えた後、このスラリーを30分間撹拌した。この粗固
体を濾過で集め、500ccのH2Oで洗浄した後、減
圧オーブン中で乾燥した。この触媒を毎日磨砕および混
合しながら600℃で4日間焼いた。この触媒と1〜5
重量%の“ Sterotex”粉末潤滑剤とを混合して、 Stok
es 錠剤機で直径1/8”x長さ3/16”の筒状のペ
レットを得た。
【0038】CoCl2/Co酸化物の調製 95.17gのCoCl2・6H2Oを1000ccのH
2Oに溶解した。この溶液のpHを、濃水酸化アンモニ
ウムを用いて9に調整した。このスラリーを一晩放置し
た。この粗固体を濾過で集め、H2Oで洗浄した後、減
圧オーブン中で乾燥した。
【0039】この触媒100gを、CoCl2の0.4
M溶液500ccと30分間混合してスラリーを得た。
水をロータリーエバポレーターを用いて除去した後、こ
の粗固体を減圧オーブン中で乾燥した。この触媒と1〜
5重量%の“ Sterotex”粉末潤滑剤とを混合して、 St
okes 錠剤機で直径1/8”x長さ3/16”の筒状の
ペレットを得た。
【0040】Cr23/LaAlO3の調製 1モルのLa(NO33の1リットルと1モルのAl
(NO33の1リットルとを一緒にした。この溶液の容
量をロータリーエバポレーターで500ccに減少させ
た。この溶液をるつぼ中に注ぎ、これを3日間110℃
の減圧オーブン中に置いた。この粗固体を磨砕した後オ
ーブンに戻し一晩置いた。次にこの固体を1000℃中
で100時間焼く。この固体100gを、500ccの
蒸留H2O中のCr(NO3315.38gの溶液中に
1時間混合しスラリーを得た。この溶液から水をロータ
リーエバポレーターを用いて除去した後、この粗固体を
減圧オーブン中で乾燥しそして400℃で1時間焼い
た。この触媒と1〜5重量%の“Sterotex”粉末潤滑剤
とを混合して、 Stokes 錠剤機で直径1/8”x長さ3
/16”の筒状のペレットを得た。
【0041】Cr23触媒の脱水 触媒の調製に水和酸化クロムを用いる場合、好適には、
触媒として使用する前に、この触媒を窒素の如きガス状
の希釈剤の流れを用いて約1時間450℃に加熱し、無
水酸化クロムに脱水する(好適には低アルカリ金属含有
量)。
【0042】脱ハロゲン化(ヘキサフルオロプロピレン
の合成) CF3−CFCl−CF3のヘキサフルオロピロピレンへ
の脱ハロゲンに関する可能性には、(i)水素添加およ
び(ii)適切な金属を用いた反応が含まれる。
【0043】i)水素添加 いかなる水素添加触媒も使用できるが、最も活性のある
触媒、例えばPtおよびPdは、弱い選択性を有するも
のである、何故ならば、所望生成物に加えて、それらは
存在するいかなる二重結合をも横切って水素を添加させ
るか、或は塩素を水素に置換させ、従って所望生成物の
収率を減少させ、再利用が必要となる。これらの効果は
望ましくないが、ヘキサフルオロプロピレンに対する全
体的収率を本質的に減少させるものではない、何故なら
ば、水素を含む副生成物はクロロフルオロ化段階へ再利
用され得るからである。過剰量のNiを含有する触媒で
すら、このようないくぶん望ましくない結果を与え得
る。
【0044】反応槽に加える好適な触媒には、通常の水
素添加触媒、例えばCu、Ni、Cr、或はそれらの組
み合わせ(Mo、V、W、Ag、Fe、K、Baの化合
物類、或はそれらの組み合わせを用いて任意に促進され
得る)が含まれる。該触媒が支持されているか否かは重
要でないが、良好な触媒のいくつかには支持されていな
い亜クロム酸銅が含まれる。しかしながら、水素添加温
度およびそれより100℃高い温度でハロ炭素類、HF
および酸素に対して反応性を示さない支持体、例えば金
属フッ化物、アルミナ、およびチタニアが使用され得
る。特に有益なものは、 Mendeleeff 周期律表のII族
の金属、特にCa、のフッ化物から成る支持体である。
好適な触媒は、CaF2上の等モル量のCu、Ni、お
よびCr23から製造される。
【0045】特に好適な触媒は、全触媒量を基準にして
1〜20重量%の、K、Cs、およびRbから選択され
るアルカリ金属、好適にはK、で促進された、1.3〜
2.7モルのCaF2上の1.0モルのCuO、0.2
〜1モルのNiO、1〜1.2モルのCr23を含有す
る。Kが促進剤である場合、好適な量は全触媒の2〜1
5重量%であるが、このKを添加する方法は重要ではな
い。例えば、塩または塩基として加えられてもよい。
【0046】この触媒は、反応CF3−CFCl−CF3
+H2→CF3CF=CF2、に有益であるばかりでな
く、相当する水素化脱ハロゲン化 CFCl2−CF2Cl+H2→CFCl=CF2および CF2Cl−CF2Cl+H2→CF2=CF2 にも有益である。
【0047】この触媒は、水媒体から、一緒にそして好
適にはフッ化カルシウム上に銅、ニッケルおよびクロム
の塩類を共沈させ、この沈澱物を洗浄し、加熱し、濾過
し、続いてこの沈澱物上にアルカリ金属の塩を堆積さ
せ、そして、この沈澱物をか焼して、該銅、ニッケルお
よびクロムを相当する酸化物に変換させることによって
製造される。ここでの使用に適切な銅、ニッケルおよび
クロム塩には、塩化物、フッ化物および硝酸塩が含ま
れ、硝酸塩が特に好適である。
【0048】この触媒は、粒状化されてもよく、ペレッ
ト状に圧縮されてもよく、或は他の望ましい形状にされ
てもよい。この触媒は、所望の形状に粒状化または成型
する間、触媒の物理的一体性を確実にするのを助けるた
めバインダーを含有していてもよい。適切なバインダー
には、カーボンおよびグラファイトが含まれ、カーボン
が好適である。バインダーを触媒に加える場合、それは
通常、触媒の約0.1〜5重量%から成る。
【0049】CF3−CFCl−CF3、CF2Cl−C
2ClまたはCFCl2−CF2Clの水素化ハロゲン
化において良好な寿命を示した触媒の別の群は、MgF
2、MnF2、およびBaF2から成る群からの少なくと
も一種の化合物、或は痕跡量のPbまたはWO3で任意
に促進させた、1.0CuO/0.2〜1NiO/1〜
2Cr23/0.4〜1MoO3/0.8〜4CaF2
ある。これらの水素化ハロゲン化実験の2つは、各々1
53および361時間後終えたが、まだ良好な結果を与
えていた。
【0050】反応槽に加えた後、水素添加触媒を、クロ
ロフルオロ炭素の仕込みを開始する前に所望の反応温度
の少し上の温度で、水素を用いて還元する。
【0051】ある期間水素添加反応で使用した後、この
触媒の活性は減少し得る。これが生じた時、この触媒の
活性は、ハロ炭素の流れを停止し、少なくとも数分間、
水添温度よりも約100℃高いかそれ以下の温度で、水
素、空気、または酸素の如きガスを用いてこの床をフラ
ッシュ洗浄することによって再生され得る。フラッシュ
洗浄段階後、反応温度を、水添反応を再開する前に水添
温度に調整する。本発明者らは、いかなる仮説によって
も縛られることを望むものではないが、該ハロ炭素の仕
込み物が該触媒上に少量の重合物を堆積させた場合、触
媒活性が悪化する可能性があると考えられる。流動する
ガスの存在下でより高い温度に加熱することで、この重
合物が熱分解を受け揮発性のフラグメントになり、これ
がガスによって排出される。このガスの性質は重要でな
いが、水素が好適である。
【0052】水添段階に適切な温度は250〜550
℃、好適には350〜475℃、最も好適には400〜
450℃である。適切な接触時間は0.1〜120秒で
ある。好適な接触時間は0.3〜60秒であり、最も好
適な接触時間は0.5〜15秒である。
【0053】CF3−CFCl−CF3の水素添加に適切
な圧力は0〜100気圧ゲージである。好適には0〜5
0気圧であり、最も好適には2〜30気圧である。
【0054】本分野の技術者によって理解されるよう
に、触媒活性、温度、圧力、および接触時間の間に関連
があり、従って活性な触媒を多く使用すればするほどそ
してより高い圧力を使用すればするほど、より低い温度
およびより短い接触時間で操作が可能になる。
【0055】ii)金属を用いた脱ハロゲン化 Zn、Mg、Cu、FeまたはNiの如き金属、或は上
記金属の組み合わせを用いて、ハロ炭素からCl2また
はClFの元素が除去され得る。Znを用いるのが好適
である。この反応用として極性有機溶媒、例えばアルコ
ール、エーテル、ジオキサン、無水物、またはニトリル
を用いるのがまた好適である。この反応は、25〜20
0℃、好適には70〜200℃であってもよく、試薬お
よび温度次第であるが、反応時間は常規実験によって測
定され得る。
【0056】
【実施例】この実施例の全てにおいて:実施例中に報告
する収率は、ガスクロ分析で得られるピーク面積から計
算する。これは生成物の同定における通常の技術である
が、種々の化合物類はいくらか異なる応答係数を有して
いる。
【0057】全てのクロロフルオロ化反応における炭化
水素の変換は完結する。実施例中の特別な生成物への変
換は、ガスクロ分析で得られるピーク面積から計算す
る。
【0058】直径が1cm未満の管状反応槽における温
度は、管の外側の熱伝達媒体中のサーモカップルを用い
て測定する。直径約1cm以上の管状反応槽における温
度は内部くぼみ中のサーモカップルを用いて測定する。
大型の反応槽においては、温度の輪郭が観察できるよう
にくぼみ中にいくつかのサーモカップルを置いた。 実施例1〜16 CF3−CCl=CCl2へのプロピレンフルオロ化実験
の条件および結果を表Iに記録し、ここでCtは秒で表
した接触時間を意味し、他の省略形は明記してある。
【0059】実施例1〜9は、CF3−CCl=CCl2
合成用として特に好適である。
【0060】CF3−CCl=CCl2に導くクロロフル
オロ化実験において、希釈用のHFおよび塩素の一部
を、未ハロゲン化または水素を有する三炭素ハロ炭素類
で置き換えることが可能である。最大の全体的収率を得
るためにはこの種類の再利用が重要である。1または2
個の炭素原子を含有する低級のハロカーボン類もまた、
該クロロフルオロ化のための不活性な希釈剤として使用
でき、そして繰り返して再利用できる。反応条件で反応
体および生成物に不活性ないかなるガスも、このクロロ
フルオロ化段階における希釈剤としての使用のための候
補である。
【0061】CF3−CCl=CCl2のCF3−CFC
l−CF3への変換は、酸化クロム触媒を用いて、図1
に示されるように300〜500℃、好適には400〜
500℃、の温度を用い16秒の接触時間のクロロフル
オロ化によって行った。この触媒および接触時間を用い
て、300〜400℃の範囲の温度で所望の生成物のい
くつかが得られるが、しかし未フッ素化生成物もまた多
量に得られ、これを再利用する必要がある。400℃で
は、CF3−CCl2−CF3のみを再利用する必要があ
る。450℃では所望中間体へのより高い変換率が得ら
れる。500℃では、CF3−CFCl−CF3が主要生
成物であるが、いくらかのパーフルオロプロパンが生成
し、飽和副生成物用の使用がない場合、収率の損失を与
える。
【0062】与えられたクロロフルオロ化反応に関して
最良の温度を選択するため、他の触媒および別の接触時
間を用いて、これと同じ種類の方法が用いられ得る。こ
の反応に非常に適切な他の触媒は、アルミナ上の酸化ク
ロム、アルミナ上の塩化ニッケル、およびCr5/Mn5
/O2である。
【0063】CF3−CFCl3−CF3の脱ハロゲン化
に関するいくつかの実施例を示す。
【0064】i)水素添加 実施例17 水素とCF−CFCl−CFとの1:1のモル混合
物を、400℃そして大気圧下、15〜20秒の接触時
間でBaCrOで改質した亜クロム酸銅上をを通過さ
せた。数回の実験で、ヘキサフルオロプロピレンへの1
回通過変換は60〜70%であり、主要副生成物はC
Hであった。これは、一層の塩素化のための段階
(a)に再利用され、そのため全体的収量の見積りは優
れていた。
【0065】実施例18〜20 これらの実施例に関して、Inconel 600 U
管反応槽は0.5インチ(1.3cm)の管を有する2
4インチ(61cm)から製造された。このU管の各々
のアームは、底部で8インチ(20.3cm)の長さで
ある。反応槽の入り口と出口は、1/4インチ(0.6
4cm)の配管であり、T字管を用いて、この管の各々
の端に1/8インチ(0.32cm)のサーモウエルを
設置した。この反応槽の反応管全体を触媒で充填し、冷
仕込みガスが加熱された時、それらが該触媒に接触する
ようにした。この入り口のサーモウエルは、反応槽の長
さの最初の4インチ(10.2cm)の範囲内のガスの
反応温度を示している。余熱の長さおよびアランダムの
レベル以上の配管の長さのため、実際に加熱される反応
槽の長さは12インチ(30.5cm)であると仮定さ
れた。このバッチの温度を確かめるため、別のサーモカ
ップルを流動浴中に保持した。
【0066】反応槽からの冷却した生成物を、小型のポ
リプロピレン製のトラップ中を通過させた後、ポリプロ
ピレン製の20%KOHスクラバー中を通した。HFお
よびHClとアルカリとの反応熱は、この溶液が50℃
以上に加熱されるほど大きくはなかった。次に、この生
成物を、水スクラバー、小型床の DrieriteR、そしてド
ライアイス/アセトン中のコールドトラップ(ここで生
成物および未変換の反応体が集められる)を通した。
【0067】この処理に用いられる主要な分析機器は、
熱伝導検出器の備わった温度プログラム可能な Hewlett
-Packard 5880A ガスクロである。この二重カラムユニ
ットには、 Supelco,Inc (カタログ番号1−2548)
から購入した60/80メッシュ Carbopack B 上の1
%SP−1000が充填された1対の8フィートx1/
8インチ(2.43mx0.32cm)のステンレス製
カラムが備わっている。これらのカラムを30cc/m
inのヘリウムの流れを用いて実験した。このカラムを
50℃3分間で開始させ、20℃/minの速度で15
0℃に上昇させ、必要ならば更に、その温度で15分間
保持する。
【0068】種々の触媒の調製に3つの方法: A.硝酸塩の熱分解 この方法では、市販の亜クロム酸銅、硝酸クロム、Mo
3、などの如き材料を、全ての除去可能な水および揮
発物がなくなるまで、樹脂製の容器中で予備熱分解した
後、残留物を650℃で少なくとも3時間、通常一晩、
か焼した。
【0069】B.KOHおよびKF溶液を加えることに
よって水溶液から種々の金属カチオンを沈澱させた。こ
の粗固体を濾過し水で良く洗浄し、上述したように予備
熱分解した後、か焼した。
【0070】B*.沈澱を同時というよりはむしろ連続
して行う以外は、この方法はBと同じである。典型的に
は、CaF2を最初に沈澱させ、少なくとも24時間熟
成させ、そしてその後にのみ、遷移金属の水和酸化物を
CaF2粒子上に沈澱させた。
【0071】を用いた。
【0072】数ダースの触媒を評価し、それらの多く
で、CF−CFCl−CFからヘキサフルオロプロ
ピレンへの変換率は80〜97%であった。最良のもの
の中の3つが実施例18、19および20に示してあ
る。
【0073】実施例18用の触媒は、方法Bで製造した
CuO/Cr/NiO/0.9MoO/2.1
CaFであった。
【0074】方法B*で製造したCuO/NiO/Cr
23/2.7CaF2触媒を用いた実施例24は、13
0時間に渡って間欠水添を行っても、実験を任意に停止
した時、まだ活性を有していた。
【0075】実施例20では、触媒として、方法Aで製
造したCuO/1.2Cr3/0.9NiO/
1.7CaFを用いた。
【0076】これらの実施例の結果を表IIに示す。
【0077】この水添段階で製造されるいかなる副生成
物も段階(a)に再利用され、従って、これらは収率の
損失を示さない。
【0078】実施例20Aでは、乾燥後に7.9重量%
のKを有するようになるまでKOH中に浸した、CuO
/NiO/Cr/2.7CaF触媒のペレット
を用いた。引き延ばし操作の後の400℃または420
℃でのHFPへの収率は、0.08%または0.12%
のKを含有する同様の触媒を用いて得られた値に比べて
大きく優れており、そして4.6、8.9、9.6、お
よび15.1%のKを含有する同様の触媒を用いて得ら
れる値よりも若干優れていた。
【0079】実施例21 この水素添加はまた、圧力を上昇して行った。反応槽は
内径が0.19インチ(0.48cm)を有するInc
onel管から製造した。この反応槽に1.0gのCu
O/NiO/Cr/2.7CaFを入れ、1時
間、550℃の大気圧下、水素を用いて条件付けした。
その後、この反応槽を窒素を用いて加圧し、420℃で
46時間続けて、150〜200psig(1034〜
1379kPa)で、95%純度のCF−CFCl−
CFおよび水素を送り込んだ。CF−CFCl−C
の変換率は20%であり、そして変換したCF
CFCl−CFからのヘキサフルオロプロピレンへの
収率は98〜100%であった。
【0080】比較のため、US2,900,423のCu/Ni
/Cr23触媒を用いて同様の条件下で同様の実験を行
い、これは最初の10時間、高い収率でヘキサフルオロ
プロピレンを与えたが、その後急激に収率が低下した。
一方、先の実験における収率は一定であるかまたは上昇
した。
【0081】ii)適切な還元用金属を用いた反応 実施例22 撹拌を容易にするための数個の鋼製ベアリングを有する
1Lのオートクレープ中に、65gの亜鉛末、15gの
銅粉、および250mLのアセトニトリルを置いた。こ
のオートクレーブを冷却し、100gのハロ炭素類(こ
れの96.3gがCF−CFCl−CFであり、
0.7gがヘキサフルオロプロピレンであり、1.2g
がCHである)を充填した。このオートクレーブ
を150℃で8時間振とうした。室温に冷却後、内容物
をゆっくりと、−80℃に冷却したシリンダー中に排出
させた。この生成物のガスクロ分析の結果、CF−C
FCl−CFの55%が変換していた。ヘキサフルオ
ロプロピレンの収率は29%であり、CHの収率
は68%であった。この副生成物は、再利用でCF
CFCl−CFに塩素化され得る。
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】1.有効な反応条件下、 a)プロパン、プロピレンおよび部分的にハロゲン化さ
れているC−3非環状炭化水素類から成る群の1員をク
ロロフルオロ化してCF3CCl=CCl2を生じさせ; b)上記CF3CCl=CCl2をクロロフルオロ化して
CF3CFClCF3を生じさせ;そして c)上記CF3CFClCF3をヘキサフルオロプロピレ
ンに脱ハロゲン化する; ことから成るヘキサフルオロプロピレンの製造方法。
【0085】2.段階(a)が気相中で行われる第1項
の方法。
【0086】3.副生成物として生じるパーフルオロイ
ソブチレンが本質的に存在しない第1または2項の方
法。
【0087】4.段階(c)がK含有触媒の存在下で行
われる第1または2項の方法。
【0088】5.段階(a)が結果として少なくとも約
80%収率でCF3CCl=CCl2を与える第1または
2項の方法。
【0089】6.段階(c)がK含有触媒の存在下の水
素化脱ハロゲン化で行われる第3項の方法。
【0090】7.段階(a)が結果として少なくとも約
80%収率でCF3CCl=CCl2を与える第3項の方
法。
【0091】8.段階(c)が結果として少なくとも約
80%収率でCF3CCl=CCl2を与える第3項の方
法。
【0092】9.副生成物として生じるパーフルオロイ
ソブチレンが本質的に存在せず、段階(c)がK含有触
媒の存在下の水素化脱ハロゲン化で行われ、そして段階
(a)が結果として少なくとも約80%収率でCF3
Cl=CCl2を与える第2項の方法。
【0093】10.有効な反応条件下、 a)CF3CCl=CCl2をクロロフルオロ化してCF
3CFClCF3を生じさせ; b)上記CF3CFClCF3をヘキサフルオロプロピレ
ンに脱ハロゲン化する; ことから成るヘキサフルオロプロピレンの製造方法。
【0094】11.副生成物として生じるパーフルオロ
イソブチレンが本質的に存在しない第10項の方法。
【0095】12.段階(b)がK含有触媒の存在下の
水素化脱ハロゲン化で行われる第10または11項の方
法。
【0096】13.有効な反応条件下、1段階でCF3
CCl=CCl2をクロロフルオロ化することから成る
CF3CFClCF3の製造方法。
【0097】14.HFおよびCl2の存在下行われる
第13項の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、クロム触媒上でのCF3−CCl=C
Cl2のクロロフルオロ化を例示するグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 19/10 7106−4H C07C 19/10 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 エルリイ・ローン・マツカン アメリカ合衆国ペンシルベニア州19357 メンデンホール・ボツクス66 (72)発明者 ダグラス・ウイリアム・ブランク アメリカ合衆国ペンシルベニア州19350 ランデンバーグ・ウイスキイヒル・イン デイアンタウンロード303 (72)発明者 ジヤン・ジヨセフ・レロウ アメリカ合衆国ペンシルベニア州19317 チヤツズフオード・スターリングウエイ 13 (72)発明者 レオ・アーネスト・マンザー アメリカ合衆国デラウエア州19803ウイ ルミントン・バーンリイロード714 (72)発明者 ウイリアム・ヘンリイ・マノグ アメリカ合衆国デラウエア州19711ニユ ーアーク・ベバリイロード224 (72)発明者 ポール・ラフアエル・レズニツク アメリカ合衆国デラウエア州19805ウイ ルミントン・ノツテインガムロード732 (72)発明者 スウイアトスラウ・トロフイメンコ アメリカ合衆国デラウエア州19803ウイ ルミントン・ブレントウツドドライブ 515 (56)参考文献 特公 昭43−10601(JP,B1) 特公 昭39−14206(JP,B1) 特公 昭39−10310(JP,B1) 米国特許2900423(US,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効な反応条件下、 a) プロパン、プロピレンおよび部分的にハロゲン化
    されている炭素原子数3の非環状炭化水素類から成る群
    の1員をクロロフルオロ化してCFCCl=CCl
    を生じさせ、但し該クロロフルオロ化は金属含有触媒の
    存在下、100〜550℃の温度、40気圧までの圧力
    および300秒またはそれ以下の接触時間において遂行
    される; b) 上記CFCCl=CClをクロロフルオロ化
    してCFCFClCF3を生じさせ、但し該クロロフ
    ルオロ化は金属含有触媒の存在下、100〜550℃の
    温度、40気圧までの圧力および300秒またはそれ以
    下の接触時間において遂行される;そして c) 上記CFCFClCFをヘキサフルオロプロ
    ピレンに脱ハロゲン化する; ことから成るヘキサフルオロプロピレンの製造方法。
  2. 【請求項2】有効な反応条件下、 a) CFCCl=CClをクロロフルオロ化して
    CFCFClCFを生じさせ、但し該クロロフルオ
    ロ化は金属含有触媒の存在下、100〜550℃の温
    度、40気圧までの圧力および300秒またはそれ以下
    の接触時間において遂行される; b) 上記CFCFClCFをヘキサフルオロプロ
    ピレンに脱ハロゲン化する; ことから成るヘキサフルオロプロピレンの製造方法。
  3. 【請求項3】金属含有触媒の存在下、400〜500℃
    の温度、40気圧までの圧力および300秒またはそれ
    以下の接触時間において、1段階でCFCCl=CC
    をクロロフルオロ化することから成るCFCFC
    lCFの製造方法。
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