JP2612271B2 - 非接触式眼圧計 - Google Patents

非接触式眼圧計

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JP2612271B2 JP62163678A JP16367887A JP2612271B2 JP 2612271 B2 JP2612271 B2 JP 2612271B2 JP 62163678 A JP62163678 A JP 62163678A JP 16367887 A JP16367887 A JP 16367887A JP 2612271 B2 JP2612271 B2 JP 2612271B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は、脈搏変動に基づく眼圧変動を考慮しつつ
眼圧測定結果の信頼性の向上を図った眼圧計に関するも
のである。
(従来の技術) 眼圧計には、流体パルスを被検者の被検眼に向かって
放出し、その被検眼の角膜の変形と放出された流体のパ
ルスの圧力との関係から被検眼の眼圧値を測定する非接
触式のもの、たとえば、エアパフ型のものがある。この
ものでは、瞬間的に、たとえば、数10msという短い時間
の間に流体パルスとしてのエアパルスを被検眼に向かっ
て放出し、数msというごく短い時間の間に角膜を変形
(たとえば圧平)させて眼圧測定を行なっている。とこ
ろで、被検眼の眼圧は脈搏変動に呼応して変動する。そ
の眼圧変動は最大で数mmHgである。これに対し、人の正
常な眼の眼圧値は、通常10mmHg〜20mmHgである。また、
人の脈搏変動の回数は通常60回/分〜120回/分(1〜
2回/秒)であり、短かくてもその脈搏変動の脈波の周
期は500ms程度もある。したがって、脈搏変動に基づく
眼圧変動を全く考慮せずに眼圧測定を行なうと、たとえ
ば、脈波の山の箇所で眼圧測定が行われたとき、それに
対応して測定眼圧値が高くなる。反対に、脈波の谷の箇
所で眼圧測定が行われたとき、それに対応して眼圧測定
値が低くなる。よって、脈搏変動に基づく眼圧変動を考
慮しないものとすると、測定眼圧値そのものの信頼性が
低くなる。
そこで、脈搏変動に基づく眼圧変動を考慮して、眼圧
測定を行なう眼圧計が提案されている(特公昭49−1747
6号公報参照)。この特公昭49−17476号に開示の眼圧計
は、脈搏変動に基づく脈波の同一位相箇所で同期させて
眼圧測定を行なうものである。この眼圧計によれば、脈
搏変動に基づく測定誤差を除去できる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、非接触式の眼圧計には、被検眼に対する眼
圧計のアライメントに厳格さが要求されている。その眼
圧測定を正確に行なうためには、たとえば、被検眼に対
する流体放出ノズル(以下、ノズルという)の上下、左
右方向の位置、被検眼からノズルの先端までのいわゆる
作動距離についてのアライメント精度が要求されるが、
そのアライメント精度は適正アライメント位置からの誤
差が数分の1mm以下でなければならない。したがって、
特公昭49−17476号に開示の眼圧計では、1秒に1〜2
回の脈搏変動に基づく脈波の同一位相箇所に同期させて
眼圧測定を行なわせるために、最大で1秒程度は被検眼
に対する眼圧計のアライメント状態を維持させなければ
ならないことになるが、被検眼は0.2秒〜3秒の周期で
数分の1mm〜1mmの幅の範囲で固視微動をしているため、
アライメント状態を1秒もの間維持させ続けることは困
難であり、検者が熟練を要すると共に操作が面倒なもの
となっている。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、本
発明に係る非接触式眼圧計の特徴は、被検者の脈波を検
出する脈波検出手段と、前記脈波検出手段によって検出
された脈波の最大変動幅と前記眼圧測定部による眼圧測
定時点における脈波変動量と前記眼圧測定値との関係か
ら前記被検眼の最高眼圧値、最低眼圧値、平均眼圧値の
うちの少なくとも一つを演算により求める演算手段とを
有しているところにある。
(作 用) 本発明に係る非接触眼圧計によれば、演算手段によ
り、被検眼の最高眼圧値、最低眼圧値、平均眼圧値のう
ちの少なくとも一つが求められる。
(実施例) 以下に、本発明に係る非接触式眼圧計の実施例を第1
図〜第5図を参照しつつ説明する。
第1図において、1は眼圧測定部である。この眼圧測
定部1の構成は本件出願人が先に出願した特願昭59−24
2279号(特開昭61−122839号公報)に詳述されている。
この眼圧測定部1は被検眼Eの角膜Cに向けて空気等の
流体を吹き付け、角膜Cを変形させるためのエアパフ放
出部10と眼圧測定及び制御回路30とを有する。そのエア
パフ放出部10はノズル11とエアチャンバ12と図示を略す
ピストンとシリンダとを有し、エアチャンバ12には圧力
センサ13が設けられている。ノズル11は空気放出用であ
り、圧力センサ13はエアチャンバ12内の空気圧を測定す
るためのものである。そのシリンダにはピストンが摺動
可能に嵌合され、そのピストンは図示を略すソレノイド
により駆動され、そのソレノイドはソレノイド駆動回路
14により励磁される。そのピストンが駆動されると、シ
リンダ内の空気がエアチャバ12内に圧送され、エアチャ
ンバ12内の空気がノズル11から被検眼Eに向かって放出
される。
角膜変形検出系20はノズル11の軸線Onを境に対称に配
置された一対の光学系からなっている。この第1図に
は、その一対の光学系の概略構成が示されており、21は
発光素子、22は投影レンズ、23は結像レンズ、24は受光
素子である。その発光素子21は発光素子ドライブ回路25
によって駆動され、発光素子21の光は投影レンズ22によ
り平行光束とされ、角膜Cに向けて斜め方向から投影さ
れる。角膜Cによる反射光は結像レンズ23により集光さ
れ、受光素子24の受光面に結像される。なお、受光素子
24の受光面は結像レンズ23の焦点位置に配置されてい
る。
眼圧測定及び制御回路30には測定開始スイッチ31が接
続されている。この測定開始スイッチ31は眼圧測定及び
制御回路30を眼圧測定ステップに移行させる。その眼圧
測定及び制御回路30は測定開始スイッチ31の測定開始指
令So′に基づいて発光素子ドライブ回路25を駆動させる
と共に、ソレノイド駆動回路14を駆動する機能を有す
る。このソレノイド駆動回路14の駆動により、ピストン
が駆動され、エアチャンバ12内の圧力が上昇し、その圧
力が逐次圧力センサ13により検出され、その検出出力が
圧力検出回路31に検出圧力データとして入力される。こ
の検出圧力データはノズル11から放出される流体として
の空気の圧力に対応する。一方、角膜Cが所定量変形す
る過程においての角膜Cからの角膜反射光量Lが逐次受
光素子24により検出され、その角膜反射光量Lに基づく
反射光量信号が圧平検出回路32に入力される。圧平検出
回路32はその反射光量信号をデジタル信号としての反射
光量データに変換する機能を有する。
圧力検出回路31は圧力センサ31からの検出圧力データ
が所定の単位圧力上昇する都度、圧平検出回路32により
検出された角膜反射光量データをRAM32に記憶させる機
能を有する。したがって、RAM33は、圧力検出回路31の
検出圧力データが所定の単位圧力上昇する毎にその所定
の単位圧力を目盛とするようにしてアドレスが更新さ
れ、その各アドレスに圧平検出回路32からの反射光量デ
ータがメモリーされることになる。これによって、RAM3
3には、第2図に示すように検出圧力Pを横軸とし、か
つ、角膜反射光量Lを縦軸とする圧力−光量関数が記憶
される。眼圧測定及び制御回路30の眼圧測定部はRAM33
に記憶された圧力−光量関数から角膜Cが圧平(第1図
の符号C′を参照)されて最大Lmaxの角膜反射光量Lに
対応する検出圧力データPmを求め、この検出圧力データ
Pmに基づいて被検眼Eの眼圧IOPを求める。
本発明に係る非接触式眼圧計には、上記の眼圧測定部
1に、以下に説明する脈波検知及び演算手段40が付加さ
れている。この脈波検知及び演算手段40は、スタートス
イッチ41、最大光量検知部42、被検眼の脈波を検出する
脈波検出手段としての公知の光電脈波計43、第1タイマ
ー44、フレームメモリ45、第2タイマー46、画像処理回
路47、演算回路53を有する。そのスタートスイッチ41は
眼圧測定及び制御回路30に接続されている。最大光量検
知部42はコンパレータ48とD/A変換器49とからなってい
る。そのコンパレータ48、D/A変換器49は協働して受光
素子42から直接入力されるアナログ信号としての角膜反
射光量Lが最大となった時点を検知させる機能を有す
る。光電脈波計43はトランスジューサ50とそのトランス
ジューサ50の電圧を検出して脈波波形として出力する脈
波検出回路51とからなっている。そのトランスジューサ
50は例えば被検者の指先Fに取付けられている。脈波検
出回路51の出力はフレームメモリ45と後述する画像処理
回路とに入力され、そのフレームメモリ45には脈波波形
が記憶される。第1タイマー44は圧平検出回路32の角膜
反射光量Lが最大Lmaxとなった時点を計時する機能を有
し、第2タイマー46はフレームメモリ45のメモリ更新を
制御する機能を有する。画像処理回路47は眼圧測定及び
制御回路30から出力される眼圧測定値IOPとフレームメ
モリ46又は脈波検出回路51から出力される脈波波形PWと
を画像合成する機能を有し、その合成画像出力は、光電
脈波計43により検出された脈波波形を表示する表示手段
としての表示器52に入力されて、合成画像が表示され
る。その表示器52は、たとえばCRTが用いられる。な
お、その合成画像の詳細については後述する。
ここで、眼圧測定に先だって、スタートスイッチ41を
オンすると、眼圧測定及び制御回路30の制御部が第2タ
イマー46と脈波検出回路51とを同時にスタートさせる。
すると、トランスジューサ50が指先Fにおける血流の流
入、流出に基づく光の透過度、反射率等の脈波に関係す
る変化を光電的に検出し、電圧変化として出力する。
その電圧変化の出力は脈波検出回路51に入力されてい
る。脈波検出回路51はその電圧変化に基づいて脈波波形
PWに相当する信号をフレームメモリ45と画像処理回路47
とに出力する。画像処理回路47はその脈波検出回路51の
信号出力に基づいて表示器52の表示部52aに脈波波形PW
を表示させる(第5図参照)。一方、フレームメモリ45
はその脈波波形PWに相当する信号を記憶する。
第2タイマー46はスタートスイッチ41による指先時点
t0から所定時間Tm(第4図参照)を計時する毎にフレー
ムメモリ45に指令信号S1を出力する。ここでは、その所
定時間Tmは、たとえば、人の脈搏数が少ない場合を考慮
して50回/分であるとし、その2脈搏分に相当する時間
2.4秒に設定されている。フレームメモリ45に記憶され
ている脈波波形PWは、第2タイマー46から更新指令信号
S1が入力される都度更新される。
次に、測定スイッチ31をオンする。すると、眼圧測定
及び制御回路30は眼圧測定ステップに移行する。第1タ
イマー44は測定スイッチ31のオンに基づく眼圧測定及び
制御回路30の制御部の指令S0によって計時をスタートす
る。受光素子24は眼圧測定ステップ動作中にそのアナロ
グ信号としての反射光量信号を最大光量検知部42を構成
するコンパレータ48の一方の入力端子にも出力する。コ
ンパレータ48の他方の入力端子にはD/A変換器49のアナ
ログ信号が入力されている。D/A変換器49はRAM33から出
力されるデジタル信号をアナログ変換する。RAM33は検
出圧力データが所定の単位圧力上昇する都度、眼圧測定
及び制御回路30の制御部の制御によって、所定の単位圧
力上昇する直前のアドレスに記憶されている反射光量デ
ータをデジタル信号としてD/A変換器49に出力する。
コンパレータ48は、受光素子24の反射光量信号の大き
さとD/A変換器49からの信号の大きさとをアナログ的に
光量比較し、受光素子24から入力される反射光量信号の
大きさがD/A変換器49を介して入力されるRAM33の反射光
量データの大きさよりも小さくなったときにストップ信
号S2を第1タイマー44に出力する。これは、角膜反射光
量Lの最大Lmaxを検出することを意味する。第1タイマ
ー44は受光素子24の反射光量信号が最大となった時点を
計時し、その計時時刻tdを計時データとして眼圧測定及
び制御回路30に出力する。これによって、第3図に示す
ように、角膜反射光量Lが最大Lmaxとなった時点の計時
時刻tdを求めることができる。
眼圧測定及び制御回路30は、第1タイマー44から計時
時刻tdとしての計時データが入力されると、脈波検出回
路45の脈波波形PWに相当する信号が画像処理回路47に入
力されるのを禁止しかつフレームメモリ45の脈波波形PW
に相当する信号が画像処理回路47に入力されるように画
像処理回路47を制御する。これにより、表示器52の脈波
表示部52aには眼圧IOPが測定された時点を含んで相隣接
する前後の2波の脈波波形PWが固定表示される。
ここで、指先Fの脈波と被検眼Eの脈波とに着目する
と、必らずしも指先Fにおいての脈波の位相が被検眼E
においての脈波の位相に一致しているとは限らず、一般
に、指先Fにおいての脈波波形PWと被検眼Eにおいての
脈波波形PWとの間には伝搬遅れ時間Δtが存在すると考
えられる。指先Fにおいての脈波波形PWの位相が被検眼
Eにおいての脈波波形の位相よりも進んでいる。そこ
で、この伝搬遅れ時間Δtをあらかじめ設定し、この伝
搬遅れ時間Δtを計時時刻(角膜圧平時刻)tdから差し
引いて、眼圧測定時刻tpを求める(第4図参照)。この
演算は眼圧測定及び制御回路30に接続されている演算回
路53によって行なう。なお、脈波波形PWの周期は約500m
sec〜1000msecであるのに対し、眼圧測定部1による眼
圧測定時間10msec以下であるので、伝搬遅れ時間Δtの
個人差はほとんど無視できる。
眼圧測定及び制御回路30はその求めた眼圧測定時刻tp
とフレームメモリ45に記憶されている脈波波形PWの時間
軸とを対応させて、眼圧測定時刻tpにおいての脈波波形
PWの波高値(眼圧測定時刻tpにおいての脈波変動位置)
CPを得る。そして、眼圧測定及び制御回路30はその波高
値(眼圧測定時刻tpにおいての脈波変動位置)CPに相当
する箇所に脈波のいずれかの位相箇所での眼圧測定であ
るか否かを意味する指標Iを脈波波形PWに重ね合せて表
示器52が表示するように画像処理回路47を制御する。す
なわち、眼圧測定及び制御回路30は、フレームメモリ4
5、第2タイマー46、最大光量検知部42、画像処理回路4
7と共に、眼圧測定が脈波のいずれの位相箇所で行なわ
れたかを意味する指標Iを表示手段に表示されている脈
波波形PWに重ね合わせて表示する重ね合わせ表示制御手
段として機能する。
なお、この実施例では表示器52の上半分の画面には、
図示を略す前眼部像観察光学系と図示を略すアライメン
ト検知光学系とによって得られた前眼部像APとアライメ
ント指標像AIとが画像表示されている。この前眼部像観
察光学系とアライメント検知光学系との構成は、本件出
願人が先に出願した特願昭60−59994(特開昭61−22062
5号)に詳述されている。
演算回路53はフレームメモリ45の脈波波形PWのデータ
に基づいて第4図に示すように脈波波形PWの最大変動幅
aを検出電圧Vmaxと検出電圧Vminとの差として求め、ま
た、眼圧測定値IOPの眼圧測定時刻tpにおける脈波波形P
Wの変動量bを波高値(脈波変動位置)CPにおける検出
電圧Vcpと検出電圧Vminとの差として求める。
すなわち、 a=Vmax−Vmin …(1) b=Vcp−Vmin …(1)′ という式に基づいて求める。
この最大変動幅aは脈波波形PWの変動による最大眼圧
変動幅ΔPと対応しており、脈波波形PWの変動量bに対
応する眼圧の変動量Δxと最大眼圧変動幅ΔPとは、 の関係がある。
光電脈波計43で得られる脈波波形PWは、脈圧の変動状
態を示してはいるが血圧の絶対値を示すものではない。
そこで、本発明に係る非接触式眼圧計では、測定眼圧
値IOPと脈波波形PWの最大変動幅aと脈波波形PWの脈波
変動量bとから被検眼Eの最低眼圧値IOP l、最高眼圧
値IOPh、平均眼圧値IOPを(2)式、以下に示す(3)
式、(4)式、(5)式に基づいて求める。
IOPh=IOP l+ΔP …(4) なお、(4)式は、最高眼圧値IOPhと最低眼圧値IOP
lとの差が最大眼圧変動幅ΔPを意味するから当然に成
り立つ。
演算回路53は例えばマイクロプロセッサにより構成さ
れ、上記(1)式〜(5)式の演算はソフトウェアによ
り処理される。この上記(1)式〜(5)式の最大眼圧
変動幅ΔPは理論的あるいは実験的、または経験的に求
められ、例えば4.0mmHgとしてあらかじめ演算回路53の
メモリに記憶されている。ここでは、たとえば、測定眼
圧値IOPが16.0mmHgであるとして以下説明する。
まず、(1)式に a=Vmax−Vmin …(6) =128 として、予め定めた「128」という無単位数を最大変動
幅aに割り当てる。a=128はVmaxとVminとの差を128等
分することを意味する。
次に、測定眼圧値IOPの眼圧測定時刻tdの脈波変動幅
bを(1)′式から無単位数として求める。
ここで、Vmax、Vmin、Vcpは実測値が代入される。た
とえば、b=60が得られたとする。
すると、最低眼圧値IOP lは第(3)式から、 最高眼圧値IOPhは第(4)式から、 IOP l=14.1+4.0 =18.1mmHg、 また、平均眼圧値IOPは第(5)式から、 として求められる。
演算回路53の演算結果としてのIOPh、IOP l、▲
▼は画像処理回路47に出力され、画像処理回路47は測
定眼圧値IOPとともに、これら予想される最高眼圧値IOP
h、最低眼圧値IOP l、平均眼圧値▲▼を第5図に
示すように表示器52の眼圧表示部52bに表示させる。
以上、実施例においては、光電脈波計43を用いて脈波
を検出する構成について説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、たとえば、血流の変化に基づ
く容積変化をインピーダンス変化として測定するインピ
ーダンスプレチスモグラフを利用することもできる。ま
た実施例においては、光電脈波計43のトランスジューサ
50を被検者の指先Fに取付けることにしたが、非接触式
眼圧計の架台の額受けに、被検者の額あるいはこめかみ
が当接するようにして取り付けておいてもよく、この場
合には光電脈波計43により検出された脈波波形と眼球内
の脈波波形との伝搬遅れ時間Δtをほとんど無視するこ
とができ、伝搬遅れ時間Δtに基づく眼圧測定時刻tp
補正を省略することができる。
さらに、この実施例では、眼圧測定部1の構成とし
て、光量−圧力関係を利用するものを採用したが、たと
えば、特公昭54−38437号公報に開示の光量−時間関数
を利用する形式を採用することもできる。この場合に
は、圧平検出系の出力は、角膜反射光量Lが最大Lmaxと
なった時点の時刻を圧平検知データとして出力するの
で、第1タイマー44、最大光量検知部42を省略できる。
なお、本発明に係る非接触式眼圧計では、脈波波形PW
の画像表示は、必ず行なう必要があるものではない。
発明の効果 本発明に係る非接触式眼圧計は、以上説明したよう
に、測定眼圧値に加えて、被検眼の最高眼圧値、最低眼
圧値、平均眼圧値のうちの少なくとも一つを求めること
にしたので、従来よりも眼圧測定の信頼性の向上を期待
できる効果がある。
さらに、眼圧計のアライメント操作も脈波変動に基づ
く脈波の同一位相箇所で同期させて眼圧測定を行なう従
来の眼圧計に較べて簡単に行なうことができる効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る非接触式眼圧計の要部構成を示す
ブロック図、第2図は眼圧測定に際しての角膜変形の過
程において検出された検出圧力Pと角膜反射光量Lとの
関係を説明するためのグラフ、第3図は角膜変形時の角
膜反射光量と時間との関係を説明するためのグラフ、第
4図は脈波波形の拡大図、第5図は表示器の表示の一例
を示す図である。 1……眼圧測定部 10……エアパフ放出部 30……眼圧測定及び制御回路 42……最大光量検知部 43……光電脈波計 44……第1タイマー 47……画像処理回路 52……表示器 53……演算回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を被検眼に吹き付けて該被検眼を変形
    させ、その変形を検出することにより前記被検眼の眼圧
    測定値を得る眼圧測定部を有する非接触式眼圧計におい
    て、 非検者の脈波を検出する脈波検出手段と、前記脈波検出
    手段によって検出された脈波の最大変動幅と前記眼圧測
    定部による眼圧測定時点における脈波変動量と前記眼圧
    測定値との関係から前記被検眼の最高眼圧値、最低眼圧
    値、平均眼圧値のうちの少なくとも一つを演算により求
    める演算手段とを有していることを特徴とする非接触式
    眼圧計。
  2. 【請求項2】前記脈波検出手段は、検出された脈波波形
    を表示する表示手段に画像処理回路を介して接続されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の非
    接触式眼圧計。
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JPH0642871A (ja) * 1992-07-23 1994-02-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 加熱処理装置

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