JP3496994B2 - 非接触式眼圧計 - Google Patents

非接触式眼圧計

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JP3496994B2 JP01032495A JP1032495A JP3496994B2 JP 3496994 B2 JP3496994 B2 JP 3496994B2 JP 01032495 A JP01032495 A JP 01032495A JP 1032495 A JP1032495 A JP 1032495A JP 3496994 B2 JP3496994 B2 JP 3496994B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、気流が吹き付けられた
ときの被検眼角膜の変形状態を光学的に検出することに
より、被検眼の眼圧を高い精度で測定できるようにした
非接触式眼圧計に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、非接触式眼圧計には、被検眼
の角膜に気流を吹き付けることにより角膜を変形させる
ための気流吹き付け手段と、その角膜に光束を投影して
角膜変形に伴う反射光束の光量変化を検出することによ
り角膜の変形を検出する角膜変形検出光学系とを備えた
ものが知られている。 【0003】この従来の非接触式眼圧計は、その気流吹
き付け手段の一部を構成するロータリソレノイドを作動
させてピストンを駆動すると、その気流吹き付け手段の
ノズルから気流が角膜に向けて放出される。この際、角
膜は気流の圧力の変化に伴って図1に示すように変形さ
れる。 【0004】ところで、図1に示すように、角膜Cは、
気流の放出開始直後はほとんど変形されない(期間t1
を参照)。しかし、角膜Cは、この気流の放出開始から
所定の時間が経過して気流の放出圧力が増加すると、実
線で示すように変形され(期間t2参照)、気流の放出
圧力が更に増加すると偏平C´に圧平される(時刻t0
参照)。 【0005】そして、気流の放出圧力が更に増加する
と、期間t3,t4で示すように角膜Cが凹むことにな
る。この際、角膜Cからの反射光束の光量は、その角膜
Cが偏平に向かって変形するに伴って増加し、偏平状態
において理論的に最大となり、偏平状態から凹に変形す
るに伴って減少する。従って、この様な角膜の変形に際
しては、符号Dで示すような光量変化曲線を描くことに
なる。 【0006】一方、気流の圧力は時間の経過に伴って図
2に示すように圧力変化曲線Pとして表示される。角膜
Cが偏平状態のときの気流吹き付け手段内の圧力値と被
検眼の眼圧値との間には相関関係があるので、光量変化
曲線Dがピーク値D´を示すときの圧力変化曲線Pの圧
力値P0を求めて、この圧力値P0から眼圧値IOPが
演算回路を用いて演算することができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、種々の
外因によって光量変化曲線Dに基づいて角膜が偏平状態
になる時点を特定し難いこともある。例えば、図4に示
すように涙、まつ毛等のために光量変化局線に細かい乱
れが生じることもある。この場合にはピーク位置が特定
できず、角膜が偏平状態となる時点を正確に特定できな
い。また、図3に示すように角膜の弾性の大きさの違い
により光量が緩やかに増加、減少するときもある。この
場合にもピーク位置が特定し難いことになる。そこで、
特開平5−56930号公報に記載の非接触式眼圧計で
は、光量変化曲線の光量増加側と減少側とにおいて同一
反射光量レベルとなる反射光量対応点の位置をそれぞれ
求めると共に、この各反射光量対応点の間の前記光量変
化曲線の反射光量レベルを積算することにより、眼圧値
を測定するための反射光量対応重心点Zを演算し、この
反射光量対応重心点Zを真のピーク位置として眼圧値I
OPを測定するようにしている。(図5参照) しかし、このような重心点を算出する方法は、比較的出
現する割合の高い光量変化曲線のパターンに適した角膜
の偏平時点の算出方法である。そのため、比較的出現す
る割合の低い特殊なパターン、例えば眼圧の極端に高い
場合のパターンが出現した場合には角膜が偏平となる時
点を誤って算出する場合があり、得られた眼圧値は信頼
性に欠けるという問題があった。 【0008】即ち、高眼圧になると、角膜が気流に吹き
付けられて偏平となるまでより、偏平から更に凹む状態
となるまでがより多くの気流を吹き付けなければならな
い。そのため、特開平5−56930号公報のような重
心点を算出する方法では、高眼圧になるほど、真の眼圧
値より高い値を表示するという問題がある。 【0009】図6は、高眼圧眼の光量変化曲線Dを示し
たものである。高眼圧眼でない場合には、破線で示され
る曲線からX´Y´´が求められるが、高眼圧の場合に
は実線のようになるので、X´Y´から反射光量対応重
心点を算出していくため、真の眼圧より高く表示され、
好ましくない。 【0010】また、従来、非接触式眼圧計では、得られ
た光量変化曲線Dをプリンター等により出力し、得られ
た眼圧値の信頼性を判断するのに役立てるようにした例
が知られている。 【0011】しかし、曲線を表示するのみでは曲線のど
の点を角膜の偏平時点と判断して眼圧値を算出したのか
分からない。従って、特殊なパターンが得られた場合に
は得られた眼圧値が正確な値でであるのか分からず、信
頼性に欠けるという問題があった。 【0012】そこで、本発明はこれらの問題を解決し、
算出される眼圧値の信頼性を向上させることを目的とす
る。 【0013】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、測定光束を被検眼角膜に投影す
る投影手段と、前記被検眼角膜からの前記測定光束の反
射光を受光する受光手段と、前記測定光束の前記被検眼
角膜からの反射光を受光手段に案内する受光光学系と、
前記被検眼角膜に気流を吹き付けて前記被検眼角膜を変
形させる気流吹付手段と、前記気流を吹き付けて前記被
検眼角膜を変形させたときの前記受光手段の出力変化か
ら光量変化曲線を求めて、前記光量変化曲線に基づき前
記被検眼角膜の所定変形点を求めて眼圧を算出する算出
手段と、前記算出手段により求められた光量変化曲線を
表示する表示手段と、前記算出された前記被検眼角膜の
所定変形点を示すマークを前記光量変化曲線に対応させ
て前記表示手段上に表示させるマーク表示手段を備える
非接触式眼圧計において、前記マークを前記光量変化曲
線の表示手段上で移動させる移動手段が設けられている
と共に、前記算出手段は前記移動手段からの移動情報を
もとに前記眼圧値を再度求めるように設定されている
接触式眼圧計としたことを特徴とする。 【0014】 【0015】 【0016】 【実施例】次に、本発明の眼科器械の実施例を非接触式
眼圧計に適用し、図面に基づいて説明する。 【0017】図7(A)及び図8において、10は固視
用の注視目標を被検眼Eに投影する固視標投影光学系、
20は被検眼Eを含めて前眼部像を観察すると共に光軸
Oと被検眼Eの視軸O’との整合検出(アライメント検
出)が可能な前眼部観察光学系、30は被検眼Eにアラ
イメント光束を投影するアライメント光投影光学系、4
0は被検眼Eに対する作動距離を検出するアライメント
光結像光学系、50は角膜Cの変形を光学的に検出する
角膜変形検出光学系である。 【0018】固視標投影光学系10は、可視光を出射す
るLED11、ピンホール12、可視光を透過し且つ近
赤外光を反射する特性を有する波長分割フィルター1
3、コリメータレンズ14、ハーフミラー15、チャン
バー窓ガラス16、気流吹付用の噴射ノズル17(気流
吹付手段)を有する。チャンバー窓ガラス16は、噴射
ノズル17に空気パルスを供給するためのシリンダ部材
等の供給装置を包囲する枠体となっている。尚、このシ
リンダ部材は、図示しないロータリソレノイドで駆動さ
れるピストンを有していて、このピストンがロータリー
ソレノイドで作動させられると、圧縮空気を噴射ノズル
17に供給するようになっている。この構造は周知のも
のを採用するので、具体的な図示は省略する。 【0019】LED11から出射された注視目標となる
可視光は、ピンホール12を通過して波長分割フィルタ
ー13を透過し、コリメータレンズ14により平行光束
とされてハーフミラー15に反射された後、チャンバー
窓ガラス16を透過し、噴射ノズル17の内部を通って
被検眼Eの角膜Cに像が提示される。 【0020】前眼部観察光学系20は、前眼部観察用と
して左右から被検眼Eをダイレクトに照明する赤外光を
出射する複数のLED21、噴射ノズル17の先端に固
定のカバーガラス22、噴射ノズル17の一端を支持す
る受けガラス23、チャンバー窓ガラス16、ハーフミ
ラー15、対物レンズ24、ハーフミラー25、結像レ
ンズ26、CCDカメラ27を有する。 【0021】被検眼Eにて反射されたLED21からの
赤外反射光は、ガラス22,23及びチャンバー窓ガラ
ス16、ハーフミラー15を透過して対物レンズ24に
より平行光束とされ、ハーフミラー25を透過した後、
結像レンズ26に集光されてCCDカメラ27に結像さ
れる。 【0022】CCDカメラ27に結像された赤外反射光
束は、画像処理回路Gに入力されて信号化され、図7
(B)に示すように、モニタテレビM(画像表示手段)
の画面28に前眼部像E’が表示される。また、画面2
8には、アライメントエリア28aが電気的に合成表示
される。 【0023】アライメント光投影光学系30は、アライ
メント操作用と眼圧検出用とに兼用されるLED31、
コンデンサーレンズ32,33、開口絞り34、角膜C
へ投影される像を形成するためのピンホール35、波長
分割フィルター13、コリメータレンズ14、ハーフミ
ラー15、チャンバー窓ガラス16、噴射ノズル17を
有する。ピンホール35はコリメータレンズ14の後側
焦点位置に配設されている。 【0024】LED31から出射された近赤外光は、コ
ンデンサーレンズ32,33、開口絞り34、ピンホー
ル35を通過して波長分割フィルター13に反射され、
コリメータレンズ14により平行光束とされてハーフミ
ラー15に反射された後、チャンバー窓ガラス16を透
過し、噴射ノズル17の内部を通って被検眼Eの角膜C
に投影され、この角膜Cで反射される。 【0025】また、角膜Cで反射された角膜反射光束
は、前眼部観察光学系20により、ガラス22,23,
16並びにハーフミラー15を透過して対物レンズ24
により平行光束とされ、その一部はハーフミラー25を
透過した後、結像レンズ26によって集光されてCCD
カメラ27に結像されて画面28に視標像28bが合成
表示される。 【0026】検者は、視標像28bがアライメントエリ
ア28aに入るように装置本体を3次元的に移動させ
る。アライメントがずれている場合には、視標像28b
は画面28内で上下左右方向に移動し、作動距離がずれ
ている場合には視標像28bが大きくなってアライメン
トエリア28aからはみ出る。これにより、検者はアラ
イメントと概略の作動距離合わせを行うことができる。 【0027】アライメント光結像光学系40は、カバー
ガラス22からハーフミラー25に至る光学部品を共用
すると共に、結像レンズ41、反射ミラー42、ハーフ
ミラー43、絞り44,45、受光センサ46,47を
有する。 【0028】角膜Cで反射されたアライメント反射光束
は、その一部がハーフミラー25に反射されて結像レン
ズ41に導かれ、結像レンズ41で集光されつつ反射ミ
ラー42に反射されてハーフミラー43によりその一部
が透過しその他の一部が反射される。ハーフミラー43
を透過したアライメント反射光束は絞り44を経て受光
センサ46に結像される。また、ハーフミラー43に反
射されたアライメント反射光束は絞り45を経て受光セ
ンサ47に結像される。 【0029】受光センサ46,47は、角膜Cが適正作
動距離に有るときにアライメント反射光束が結像する集
光位置Pの前後に配設されている。なお、本実施例で
は、絞り44,45並びに受光センサ46,47は各々
同じものが使用できるように設計されている。また、受
光センサ46,47は、各々に入射されるアライメント
反射光束の光量比をもとに作動距離を図16に示した中
央処理装置を含む演算制御回路(算出手段)60に算出
させる。 【0030】例えば、受光センサ46に入射する光量を
αレベル、受光センサ47に入射する光量をβレベルと
したとき、 γ=(β−α)/(β+α) で光量比γを演算することにより作動距離を算出するこ
とができ、α=βでγ=0のときに適正作動距離にある
と判断する。また、γ>0で被検眼Eと装置本体とが近
い状態にあり、γ<0で被検眼Eと装置本体とが遠い状
態にある。この場合、光量比γにより検出を行っている
ため、角膜Cの反射率の影響を受けずに作動距離の検出
を行うことができる。 【0031】一方、画面28には、受光センサ46,4
7の受光状態に基づいて作動距離認識バー28cが合成
表示され、この作動距離認識バー28cの長さを可変さ
せることにより検者に作動距離を認識させる。 【0032】例えば、画面28に、アライメントエリア
28aと同様にして作動距離エリア28dを合成表示さ
せ、作動距離エリア28dの幅を適正作動距離とし、適
正作動距離内にあるときには作動距離認識バー28cが
作動距離エリア28d内に位置する長さとなり、適正作
動距離外にあるときには、その距離に応じて作動距離認
識バー28cが作動距離エリア28dからはみ出す長さ
となる。さらに、装置本体が被検眼Eに近付き過ぎた場
合には、画面28に“TOO CLOSE”等の警告表
示を行って検者に認識させる。 【0033】他方、受光センサ46,47によるアライ
メント検出は、各センサ46,47の光量が共に所定光
量レベル以上であることを確認する。この場合、絞り4
4,45上でのアライメントによる像の動きによる光量
変化は、角膜Cの反射率の変化による影響よりかなり大
きいため、角膜Cの反射率の影響は小さくてすみ、測定
精度には影響をおよぼさない。さらにアライメント結像
光学系40が像側にテレセントリックである場合には、
絞り44,45上でのアライメントによる像の動きが同
一になるため、よりアライメント検出を正確に行うこと
ができる。 【0034】角膜変形検出光学系50は、カバーガラス
22からハーフミラー25までの各光学部品と、反射ミ
ラー51、絞り52、受光センサ53を有する。 【0035】受光センサ46,47によりアライメント
並びに作動距離の完了が検出されると、図示を略す空気
噴射駆動装置へ噴射OK信号が出力され、この噴射OK
信号の出力を受けてガラス23,16の間(チャンバ
ー)に空気が噴出されて噴射ノズル17内を通って噴射
された空気によって角膜Cが変形される。また、同時に
LED31から角膜Cに向けて検出光が出射される。 【0036】この際の検出光は、図8に示すように、ア
ライメント検出時と同様に、コンデンサーレンズ32,
33、開口絞り34、ピンホール35、波長分割フィル
ター13、コリメータレンズ14、ハーフミラー15、
チャンバー窓ガラス16、噴射ノズル17を経て被検眼
Eの角膜Cに投影され、この角膜Cで反射される。 【0037】そして、角膜Cで反射された検出反射光
は、噴射ノズル17からハーフミラー25を経て、この
ハーフミラー25に反射され、反射ミラー51に反射さ
れて絞り52を通過して受光センサ53に結像される。 【0038】受光センサ53では、角膜Cの変形開始と
共に受光センサ53の受光量が増加し、角膜Cが所定偏
平状態に達した時に最大の光量が受光され、さらに角膜
Cが空気により凹むに従い、その受光量が減少してい
き、図1に示される光量変化曲線が得られる。 【0039】光量変化曲線の最大光量時点を所定偏平時
とし、その時の空気の圧力又は圧力と相関関係をもつ物
理量−例えば空気が噴射ノズル17から噴射し始めてか
らの時間等−から公知の手順に従い眼圧が求められる。 【0040】眼圧が求められると、画像処理回路Gによ
り図7(C)に示されるように眼圧値とその光量変化曲
線が画像表示手段Mに画面28に表示される。検者はこ
の光量変化曲線を確認することで得られた眼圧値が信頼
性が高いか否かを判断する。例えば、図9(A)の様に
ピークa1が一つの光量変化曲線Dであれば信頼性が高
く、(B)のように複数のピークa1,a2,a3等が
ある光量変化曲線Dであれば信頼性が低いと判断でき、
この場合には再度測定を行うこととなる。 【0041】図10は装置の全体図を示していてプリン
ター101が装置の架台部に組み込まれている。図11
はプリンター101により測定結果をプリンター用紙1
01aに出力した結果であり、このプリンター用紙10
1aには眼圧値102と光量変化曲線Dが患者のIDと
共に表示されている。しかし、以上のように光量変化曲
線Dを表示するのであると算出された眼圧値が正しくて
も信頼性が低いと判断してしまうことがあり、次の例の
ように角膜の所定偏平時点を併せて表示するのが望まし
い。 【0042】図12は、画面28に光量変化曲線Dと共
に圧力変化曲線71を表示し、さらに角膜が所定偏平状
態になったと算出した点を破線70(以下、この破線
は、眼圧値を求める位置としての所定変形点Dmを光量
変化曲線D上で求めるためのマークとして用いる)で光
量変化曲線Dに対応づけて表示した例である。 【0043】図13は、図12の破線70を移動したよ
うすを表している。検者が図10に示されるパネル10
2のスイッチ(左右方向のカーソルキー等)103,1
04を操作することにより、このスイッチ操作信号が演
算制御回路60に入力される。この際、演算制御回路6
0は、スイッチ操作に応じて図12に示された様な破線
70を時間軸方向(時間t方向)に移動制御する。この
際、この破線70の移動は、図示を略す演算制御回路6
0によって記憶されている圧力変化曲線及び光量変化曲
線に対応づけて行われる。しかも、演算制御回路60
は、破線70の時間軸方向への移動ごとに眼圧値の算出
を逐次やり直し、画面28に表示された眼圧値を変更す
る。 【0044】したがって、検者は画面28に表示された
光量変化曲線Dの角膜が所定偏平状態となっている位置
に破線70を移動することにより、正しい眼圧値が求め
られる。 【0045】尚、圧力変化曲線Dは表示する必要はない
が、空気パルス発生装置の異常が発見できる利点があ
り、空気パルス発生装置の圧力を直接測定しているタイ
プの眼圧計では、表示する方が望ましい。 【0046】次に本発明の第2の実施例を説明する。
尚、装置本体の光学系その他は第1の実施例と同じ構成
である。 【0047】図14の(A)は正常眼圧(例えば18mm
Hg)の人眼を測定したときの光量変化曲線Dを示し、図
14の(B)は高眼圧(例えば35mmHg)の人眼を測定
したときの光量変化曲線D´の説明を簡単にするため、
同一グラフ上に表したものである。 【0048】図14の(A)におけるDmは光量変化曲
線の最大光量が得られた点で、これに対応する空気パル
スの圧力Plをもとに公知の技術により(第2の演算方
法により)IOP1が算出される。同時に光量変化曲線
Dの光量検出レベルLを横切る反射光量対応点X及びY
との間の光量変化曲線の光量検出レベルLを積算して、
反射光量対応重心点Zの位置を算出し、これに対応する
空気パルスの圧力P2をもとに公知の技術により(第1
の演算方により)IOP2が算出される。 【0049】被検眼のまつげ・涙・固視微動等によりD
mの位置は、角膜の所定の偏平時点からずれる可能性が
あり、正常眼圧においては、IOP2を眼圧値として画
面28に表示する。 【0050】同様に高眼圧の場合(図14(B))も、
DmからP3を求め公知の技術により、IOP1´が算
出され、Z´からP4を求め公知の技術によりIOP2
´が算出される。ここでIOP2´>30mmHgの場合
は、IOP1´の値を眼圧値として画面28に表示す
る。これは、高眼圧の場合は、角膜が所定の偏平となる
までより、偏平状態からさらに凹むときの方がより多く
の空気が必要となるため、IOP2´の値は、真の眼圧
値よりもかなり高い値となってしまうためである。Dm
´の位置は、Dmと同様に被検眼の状態によって角膜の
所定の偏平時点からずれることがあるが、高眼圧の場合
には1〜2mmHgの誤差は臨床上問題とならない。 【0051】尚、IOP1を採用するかIOP2を採用
するかは、装置の測定レンジ切換スイッチ105(図1
0(b))の切換に応じ選択させても良いし、画面28に
図14のグラフに相当するものを表示させ、パネル10
2のスイッチ106,107等を利用して検者にH(高
眼圧),L(低眼圧)のいずれかを選択させるようにし
ても良い。尚、図10中、Jはジョイステックレバーで
ある。 【0052】図15は、第2の実施例で求めた眼圧測定
値のプリントアウトのフォーマットを示したものであ
る。(A)は正常眼圧で実線で示されるZ点から求めら
れたIOP2が眼圧値として表示され、破線70で示さ
れるDmから求められたIOP1が()付きで表示され
ている。又、矢印を実線に付記してZ点から求めたIO
P2が()なしの測定値18mmHgであることを知らしめ
ている。同様に(B)は高眼圧眼の測定結果で、破線で
示されるDm´から求めたIOP1´が()なしの測定
値33mmHgであることが分かるようになっている。 【0053】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、測定光束を被検眼角膜に投影する投影手段と、前記
被検眼角膜からの前記測定光束の反射光を受光する受光
手段と、前記測定光束の前記被検眼角膜からの反射光を
受光手段に案内する受光光学系と、前記被検眼角膜に気
流を吹き付けて前記被検眼角膜を変形させる気流吹付手
段と、前記気流を吹き付けて前記被検眼角膜を変形させ
たときの前記受光手段の出力変化から光量変化曲線を求
めて、前記光量変化曲線に基づき前記被検眼角膜の所定
変形点を求めて眼圧を算出する算出手段と、前記算出手
段により求められた光量変化曲線を表示する表示手段
と、前記算出された前記被検眼角膜の所定変形点を示す
マークを前記光量変化曲線に対応させて前記表示手段上
に表示させるマーク表示手段を備える非接触式眼圧計に
おいて、前記マークを前記光量変化曲線の表示手段上で
移動させる移動手段が設けられていると共に、前記算出
手段は前記移動手段からの移動情報をもとに前記眼圧値
を再度求めるように設定されている構成としたので、算
出される眼圧値の信頼性を向上させることができる。 【0054】すなわち、光量変化曲線のいずれの点(位
置)で眼圧値をも求めたかを光量変化曲線と共に表示さ
せることにより、最適な位置で眼圧を求めたか否かを検
者が判断できる。この様に角膜変形に伴う反射光量変化
曲線を表示することにより、測定された眼圧値の信頼性
を的確に判断することが可能となった。 【0055】しかも、請求項1の発明は、前記マークを
前記光量変化曲線の表示手段上で移動させる移動手段が
設けられていると共に、前記算出手段は前記移動手段か
らの移動情報をもとに前記眼圧値を再度求めるように設
定されている構成としたので、光量変化曲線上の眼圧値
を求めた位置が最適でない場合に、眼圧値を求める位置
を変更できる。 【0056】
【図面の簡単な説明】 【図1】気流吹き付け時の被検眼角膜からの反射光の光
量変化が急峻な場合を示す説明図である。 【図2】気流吹き付け時の被検眼角膜からの反射光の光
量変化と圧力変化との関係を示す説明図である。 【図3】気流吹き付け時の被検眼角膜からの反射光の光
量変化が緩やかな場合を示す説明図である。 【図4】気流吹き付け時の被検眼角膜からの反射光の光
量変化のピークが複数ある場合を示す説明図である。 【図5】気流吹き付け時の被検眼角膜からの反射光の光
量変化と圧力変化とから眼圧値を求めるための関係を示
す説明図である。 【図6】気流吹き付け時の高眼圧の被検眼角膜からの反
射光の光量変化がを示す説明図である。 【図7】(a)はこの発明にかかる非接触式眼圧計の光学
系を示す説明図、(b)は(a)の光学系により撮像された被
検眼前眼部像をモニター画面映し出したときの説明図、
(c)は(a)の光学系を備える非接触式眼圧計により気流を
被検眼角膜に吹き付けた時の被検眼角膜からの反射光の
光量変化を示す説明図である。 【図8】図7に示した非接触式眼圧計の作用説明図であ
る。 【図9】(A),(B)は光量変化曲線の説明図であ
る。 【図10】(a)は図7に示した光学系を備える非接触式
眼圧計の説明図、(b)は(a)の要部拡大説明図である。 【図11】図7に示した非接触式眼圧計による測定結果
のプリント例を示す説明図である。 【図12】この発明にかかるモニター画面への表示例を
示す説明図である。 【図13】図12に示した所定変形点を示すマーク(破
線)を移動させたときの説明図である。 【図14】正常眼圧の人と高眼圧の人の光量変化を示す
説明図である。 【図15】(A)は正常眼圧の人の光量曲線から眼圧値
を求める例を示し、(B)は高眼圧の人の光量変化曲線
から眼圧値を求める例を示す説明図である。 【図16】この発明にかかる非接触式眼圧計の制御回路
図である。 【符号の説明】 11…LED(投影手段) 17…噴射ノズル(気流吹付手段) 53…受光センサ(受光光学系) D,D´…光量変化曲線 C…被検眼角膜 Dm,Dm´…所定変形点

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】測定光束を被検眼角膜に投影する投影手段
    と、前記被検眼角膜からの前記測定光束の反射光を受光
    する受光手段と、前記測定光束の前記被検眼角膜からの
    反射光を受光手段に案内する受光光学系と、前記被検眼
    角膜に気流を吹き付けて前記被検眼角膜を変形させる気
    流吹付手段と、前記気流を吹き付けて前記被検眼角膜を
    変形させたときの前記受光手段の出力変化から光量変化
    曲線を求めて、前記光量変化曲線に基づき前記被検眼角
    膜の所定変形点を求めて眼圧を算出する算出手段と、前
    記算出手段により求められた光量変化曲線を表示する表
    示手段と、前記算出された前記被検眼角膜の所定変形点
    を示すマークを前記光量変化曲線に対応させて前記表示
    手段上に表示させるマーク表示手段を備える非接触式眼
    圧計において、 前記マークを前記光量変化曲線の表示手段上で移動させ
    る移動手段が設けられていると共に、前記算出手段は前
    記移動手段からの移動情報をもとに前記眼圧値を再度求
    めるように設定されていること を特徴とする非接触式眼
    圧計。
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