JP2611879B2 - 水平連続鋳造設備用引抜装置の異常診断装置 - Google Patents

水平連続鋳造設備用引抜装置の異常診断装置

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JP2611879B2
JP2611879B2 JP3089559A JP8955991A JP2611879B2 JP 2611879 B2 JP2611879 B2 JP 2611879B2 JP 3089559 A JP3089559 A JP 3089559A JP 8955991 A JP8955991 A JP 8955991A JP 2611879 B2 JP2611879 B2 JP 2611879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平連続鋳造設備のタ
ンディッシュに設けたモールドから鋳片を、所定ストロ
ークの引抜きと微小ストロークの戻しとを繰返えしつつ
間欠的に引抜く引抜装置の異常診断装置に関し、特に鋳
片引抜き戻しの偏差の平均値と標準偏差に基いてリアル
タイムで自動的に異常診断するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】水平連続鋳造設備用引抜装置は、タンデ
ィッシュに設けたモールドにより鋳片を連続的に鋳造す
るときに、所定ストローク(10〜20mm)の引抜き
と微小ストローク(0.3〜1.5mm)の戻しとを繰
返えしつつ間欠的に引抜く為のものである。前記タンデ
ィッシュからモールド内へ供給される溶鋼はモールド内
でその外表面部が凝固し、次に鋳片が所定ストローク引
抜かれると、モールド内の最上流部に溶鋼が充填されて
凝固し始めるが、モールドから延びた鋳片が徐々に冷え
て収縮することから引抜きの後微小待ち時間の間鋳片を
停止させてから少なくとも熱収縮分だけ鋳片をモールド
の方へ微小ストロークだけ戻して、モールドの最上流部
の新凝固シェルとこれに隣接する凝固シェルとの接合の
強化を図り、次に微小待ち時間の間鋳片を停止させ、そ
の後次サイクルの引抜きに移行するが、このような間欠
的な引抜きを例えば0.5秒毎に繰返えすことにより、
鋳片を連続的に鋳造していくことになる。
【0003】前記モールド内での凝固シェルの形成の挙
動については特公平1−39860号公報にも記載され
た通りであり、鋳片を戻すときの微小ストロークは鋳片
の品質上極めて重要で、戻しのストロークが不足すると
凝固シェルと凝固シェルの境界部にウィットネスマーク
クラックが発生しまた戻しのストロークが大きすぎると
凝固中の鋼組織に悪影響が発生し、所定の品質の鋳片を
製造することが出来なくなる。従って、引抜装置の性能
は鋳片の引抜きと戻しの際の位置精度をどれだけ高め得
るかに大きく依存している。
【0004】特公平1−34707号公報の水平連続鋳
造装置の引抜装置では、上下1対のピンチロールのうち
の一方のピンチロールを駆動するサーボモータを設け、
このモータの回転角を検出するパルスジェネレータを設
け、予め設定された鋳片引抜きの速度特性とパルスジェ
ネレータで検出されるモータの実回転速度とに基いて微
小時間毎に指令パルス信号を発生させ、この指令パルス
信号によりサーボモータを制御するようになっている。
【0005】前記公報に記載のように、予め設定された
速度特性に基いて、サーボモータによりピンチロールを
駆動するにしても、引抜装置のバックラッシュやベアリ
ングの摩耗によるガタや軸部材の弾性捩れ変形などの機
械的誤差要因、或いは制御系の応答遅れなどの電気的誤
差要因によって、鋳片引抜きの引抜き駆動ストロークや
戻し駆動ストロークの偏差を常時許容値以下に維持する
ことは容易ではない。
【0006】そこで、従来では、鋳片引抜きが所定の精
度で実行されているか否かを監視する為、ピンチロール
を駆動するサーボモータの回転角を検出するパルスジェ
ネレータ及びピンチロールの回転角を検出するパルスジ
ェネレータを設け、これらパルスジェネレータの検出信
号を高速のデータレコーダやペンレコーダで記録し、そ
の記録データをマニュアルにて解析することにより、引
抜き設定ストロークと検出ストロークとの偏差の平均値
及び標準偏差を求めるとともに、戻し設定ストロークと
検出ストロークとの偏差の平均値及び標準偏差を求め、
これらに基いて引抜装置の異常を診断する技術を採用し
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特公平1−347
07号公報の鋳造引抜き技術においては、ピンチロール
駆動用モータの回転角をパルスジェネレータで検出する
ようにしているが、ピンチロールはモールドからかなり
離れた位置に設けられており、モールドとピンチロール
間において鋳片の熱収縮が起こるので、ピンチロールの
位置での鋳片の移動量はモールド出口部での鋳片の移動
量よりも小さくなることから、モールド出口部での鋳片
の位置・速度を高精度に制御するには限界がある。
【0008】一方、従来のように、パルスジェネレータ
の検出信号をレコーダを介して記録紙に記録し、そのデ
ータをマニュアルにて解析する場合には、多量のデータ
を処理しなければならないので、一人の解析者が約1週
間程データ処理を行なわなければ、偏差の平均値や標準
偏差を得ることが出来ないので、その間引抜装置が正常
か否か診断することが出来ず、仮に異常状態のまま鋳造
を繰返すと低品質の鋳片を製造してしまうことになるこ
と、異常診断をリアルタイムで自動的に実行できないこ
と、データ処理に多大の労力と時間がかかること、モー
ルドの付近の鋳片の移動量を検出し、その検出信号を異
常診断に用いていなかったので、異常診断の信頼性を十
分に高めることが出来なかったこと、などの問題があ
る。
【0009】本発明の目的は、鋳片引抜きと並行してリ
アルタイムで自動的に高い信頼性でもって異常診断を行
ない得るような水平連続鋳造設備用引抜装置の異常診断
装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る水平連続
鋳造設備用引抜装置の異常診断装置は、水平連続鋳造設
備のタンディッシェに設けたモールドから鋳片を所定ス
トロークの引抜きと微小ストロークの戻しとを繰返えし
つつ間欠的に引抜く鋳片引抜きを行なうピンチロールと
これを駆動するサーボモータを備えた引抜装置におい
て、前記鋳片引抜きの1サイクル分の予め設定された鋳
片引抜き戻し特性を有し鋳片引抜きの各サイクル毎に鋳
片引抜き戻し特性に基いて引抜装置を制御する制御手段
と、前記モールドの出口側付近における鋳片の移動量を
検出する第1検出手段と、この第1検出手段の検出信号
を用いて引抜き設定ストロークと引抜き検出ストローク
との偏差の複数サイクル分の平均値及び標準偏差を求め
るとともに戻し設定ストロークと戻し検出ストロークと
の偏差の複数サイクル分の平均値及び標準偏差を求める
第1演算手段と、前記各平均値又は各標準偏差が夫々に
対応して予め設定された許容値より大きいときに異常で
あると判別する第1判別手段と
【0011】、前記ピンチロールの回転角を検出する第
2検出手段と、この第2検出手段の検出信号を用いて引
抜き設定ストロークと引抜き検出ストロークとの偏差の
複数サイクル分の平均値及び標準偏差を求めるとともに
戻し設定ストロークと戻し検出ストロークとの偏差の複
数サイクル分の平均値及び標準偏差を求める第2演算手
段と、前記各平均値又は各標準偏差が夫々に対応して予
め設定された許容値より大きいときに異常であると判別
する第2判別手段とを備えたものである。
【0012】請求項に係る水平連続鋳造設備用引抜装
置の異常診断装置は、請求項の水平連続鋳造設備用引
抜装置の異常診断装置において、前記サーボモータの回
転角を検出する第3検出手段と、この第3検出手段の検
出信号を用いて引抜き設定ストロークと引抜き検出スト
ロークとの偏差の複数サイクル分の平均値及び標準偏差
を求めるとともに戻し設定ストロークと戻し検出ストロ
ークとの偏差の複数サイクル分の平均値及び標準偏差を
求める第3演算手段と、前記各平均値又は各標準偏差が
夫々に対応して予め設定された許容値より大きいときに
異常であると判別する第3判別手段とを備えたものであ
る。
【0013】
【作用】請求項1に係る水平連続鋳造設備用引抜装置の
異常診断装置においては、制御手段は、鋳片引抜きの各
サイクル毎に、鋳片引抜き戻し特性に基いて引抜装置を
制御していく。第1検出手段は、鋳造時モールドの出口
付近における鋳片の移動量を検出する。第1演算手段は
鋳造時第1検出手段の検出信号を用いて引抜き設定スト
ロークと引抜き検出ストロークとの偏差の複数サイクル
分の平均値及び標準偏差を求めるとともに、戻し設定ス
トロークと戻し検出ストロークとの偏差の複数サイクル
分の平均値及び標準偏差を求める。第1判別手段は前記
の各平均値又は各標準偏差が夫々に対応して予め設定さ
れた許容値より大きいときに異常であると判別する。
【0014】前記第1検出手段はモールド内での鋳片の
移動量を正しく反映するモールドの出口付近の鋳片の移
動量を検出するので、モールドからピンチロールまでの
間での鋳片の熱収縮をも加味した鋳片の移動量を用いる
ことが出来るので、異常診断の信頼性が十分に高くな
る。第1演算手段によって引抜きストロークと戻しスト
ロークの偏差の複数サイクル分の平均値及び標準偏差を
求めるので、定常的に発生する偏差の平均値及び標準偏
差を求めることが出来、異常診断の信頼性が高くなる。
【0015】第1検出手段による検出と第1演算手段に
よる演算と第1判別手段による判別とを鋳片引抜きに並
行して自動的に行なうので、異常診断をリアルタイムで
迅速に実行できるから、常に高品質の鋳片を製造するこ
とが出来、異常診断のデータ処理を自動化できるからそ
のコストを低減することが出来る えて、第2検出手
段はピンチロールの回転角を検出し、その検出信号を用
いて第2演算手段は第1演算手段と同様の演算を行なっ
て引抜きストロークと戻しストロークの偏差の複数サイ
クル分の平均値及び標準偏差を求め、第2判別手段は第
1判別手段と同様の判別を行なう。
【0016】このように、第1検出手段の検出信号を用
いる異常診断と第2検出手段の検出信号を用いる異常診
断とを重複的に実行するので、異常診断の信頼性が高く
なる。また、第1判別手段が異常を判別したのか第2判
別手段が異常を判別したのかに応じてモールドが異常な
のかまた引抜装置が異常なのか異常発生個所を絞り込む
ことが容易になる。
【0017】請求項に係る水平連続鋳造設備用引抜装
置の異常診断装置においては、基本的に請求項と同様
の作用が得られる。加えて、第3検出手段はサーボモー
タの回転角を検出し、その検出信号を用いて第3演算手
段は第1演算手段と同様の演算を行なって引抜きストロ
ークと戻しストロークの偏差の複数サイクル分の平均値
及び標準偏差を求め、第3判別手段は第1判別手段と同
様の判別を行なう。このように、異常診断を3重に実行
するので、異常診断の信頼性が更に高くなる。また、モ
ールドが異常なのか引抜装置が異常なのかサーボモータ
が異常なのか異常発生個所を絞り込むことが一層容易に
なる。
【0018】
【発明の効果】請求項1に係る水平連続鋳造設備用引抜
装置の異常診断装置によれば、作用の項で説明したよう
に、モールドの出口付近の鋳片の移動量を検出しその検
出信号を用いるので異常診断の信頼性を十分に高め得る
こと、定常的に発生する偏差の平均値と標準偏差を求め
るので異常診断の信頼性が高くなること、異常診断を鋳
片引抜きと並行して自動的にリアルタイムで迅速に実行
できるので常に高品質の鋳片を製造できること、異常診
断のデータ処理を自動化してそのコストを大幅に低減し
得ること、などの効果が得られる
【0019】えて、ピンチロールの回転角を検出し、
その検出信号を用いた異常診断も実行し、重複的に異常
診断を行なうので、異常診断の信頼性を一層高めること
が出来ること、モールドが異常なのかまた引抜装置が異
常なのか異常発生個所を絞り込むことが容易になるこ
と、などの効果も得られる。
【0020】請求項に係る水平連続鋳造設備用引抜装
置の異常診断装置によれば、作用の項で説明したよう
に、基本的に請求項と同様の効果が得られる。加え
て、サーボモータの回転角を検出し、その検出信号を用
いた異常診断も実行し、3重的に異常診断を行なうの
で、異常診断の信頼性を更に高めることが出来ること、
モールドが異常なのかまた引抜装置が異常なのかまたサ
ーボモータが異常なのか異常発生個所を更に絞り込むこ
とが容易になること、などの効果も得られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。図1は、水平連続鋳造設備1を示し、この鋳
造設備1にはレードル2、タンディッシュ3、ダンディ
ッシュシェーカー4、タンディッシュ3の前面に水平に
向けて取付けられたモールド5、モールド5の延長上に
延びるローラコンベア6、ローラコンベア6の途中部に
配設された引抜装置7、その下流側の切断装置8、など
が設けられている。
【0022】この鋳造設備1においては、レードル2か
らタンディッシュ3内へ溶鋼を充填し、その溶鋼をタン
ディッシュ3からモールド5内へ供給し、モールド5で
所定断面形状に鋳造された鋳片Wはローラコンベア6上
を下流側へ延び、引抜装置7により所定ストロークの引
抜きと微小ストロークの戻しとを繰返えしつつ鋳片Wを
間欠的に引抜いていって、連続的に鋳片Wを鋳造するよ
うになっている。
【0023】前記引抜装置7について、図2〜図8を参
照しつつ説明する。図2・図3に示すように、ベースフ
レーム11の中央部に左右に隔てて1対の枢支ブラケッ
ト12が立設され、枢支ブラケット12の前側と後側に
上下1対のロール軸13及びロール軸13に固定された
ピンチロール14が夫々配設され、前側の下段のロール
軸13はベースフレーム11に設けた前後1対の軸受部
材で支持され、後側の下段のロール軸13はベースフレ
ーム11に設けた前後1対の軸受部材で支持されてい
る。
【0024】前側の上段のロール軸13を上下揺動可能
に枢支する為、左右の枢支ブラケット12の前側には左
右1対の相互に連結されたアーム部材15が配設され、
前側の上段のロール軸13は左右1対のアーム部材15
に軸受15aを介して回転自在に支持され、左右1対の
アーム部材15の後端部は夫々左右の枢支ブラケット1
2の上端部に共通の支軸16を介して回動自在に枢着さ
れている。更に、左右のアーム部材15を夫々揺動させ
たり或いはピンチロール14を鋳片Wの方へつまり下方
へ付勢する為の左右1対の油圧シリンダ17が設けられ
ている。
【0025】後側の上段のロール軸13を上下揺動可能
に枢支する為、左右の枢支ブラケット12の後側には左
右1対の相互に連結されたアーム部材15が配設され、
後側の上段のロール軸13は左右1対のアーム部材15
に軸受15aを介して回転自在に支持され、左右1対の
アーム部材15の前端部は夫々左右の枢支ブラケット1
2の上端部に共通の支軸16を介して回動自在に枢着さ
れている。更に、左右のアーム部材15を夫々揺動させ
たり或いはピンチロール14を鋳片Wの方へつまり下方
へ付勢する為の左右1対の油圧シリンダ17が設けられ
ている。
【0026】次に、前側の上段のロール軸13とピンチ
ロール14とを回転駆動する回転駆動装置20につい
て、図5〜図8に基いて説明する。左右のアーム部材1
5の間でロール軸13にはピンチロール14が外嵌さ
れ、ピンチロール14は1対の接線キー13aを介して
ロール軸13に相対回転不能に固定されている。ロール
軸13の左端部にはウォームホイール21が固着され、
このウォームホイール21に噛合する複リード型のウォ
ームギヤ部22aを有するウォームギヤ軸22がウォー
ムホイール21の上側に前後方向に水平に向けて配設さ
れ、ウォームギヤ軸22の前部には入力軸部22bが設
けられ、ウォームホイール21とウォームギヤ軸22a
と位置調節機構23とを備えたウォーム減速機が構成さ
れている。
【0027】前記ウォームギヤ軸22の前側にはブラシ
レスモータからなるACサーボモータ24が同軸心状に
配設され、その出力軸24aはウォームギヤ軸22の入
力軸部22bにバックラッシュレスの軸継手25で連結
されている。前記ウォーム減速機におけるウォームギヤ
部22aとウォームホイール21間にバックラックが生
じるのを防ぐ為に、ウォームギヤ部22aは図8に示す
ように複リード型のギヤ歯に形成され、その後面のリー
ド(ピッチ)はt1で、前面のリード(ピッチ)はt2
で、リードt2はリードt1よりも微小量Δtだけ大き
く、ギヤ歯の歯厚が前方にいく程厚く形成されているこ
とから、ウォームギヤ軸22の軸方向位置を位置調節機
構23を介して調節することにより、バックラッシュが
略零のバックラッシュレスのウォーム減速機となる。
【0028】位置調節機構23について簡単に説明する
と、キャップ状のベアリングハウス26内の軸受27に
ウォームギヤ軸22の端部22cが支持され、ベアリン
グハウス26はハウジング28の孔29に移動可能に装
着され、ベアリングハウス26に外嵌螺合された固定ナ
ット30及び可動ナット31のうち、固定ナット30は
ハウジング28に複数のボルトで固定され、軸受27の
アウタレースの端部を押える押え具32はベアリングハ
ウス26に内嵌螺合されたロック具33で受止められ、
ロック具33はベアリングハウス26に内嵌螺合された
止めネジ部材34で緩み止めされている。
【0029】前記軸継手25を入力軸部22bに固定す
るロック機構25aを緩め、且つ止めネジ部材34と可
動ナット31とを緩めてから、ベアリングハウス26を
回動させることによりハウジング28及び固定ナット3
0に対してベアリングハウス26の軸方向位置つまりウ
ォームギヤ軸22の軸方向位置を前方又は後方へ微調整
してバックラッシュレスの状態とし、その後止めネジ部
材34と可動ナット31とを締結し且つロック機構25
aを締結すればよい。尚、ロール軸13とピンチロール
14とを冷却する為、ロール軸13の中心部には軸孔3
5が形成され、軸孔35にパイプ36が挿入され、ロー
タリ継手37とパイプ36を介して軸孔35内へ冷却水
を供給するようになっている。
【0030】前記のように、前側の上段のピンチロール
14を回転駆動する為の回転駆動装置20について説明
したが、後側の上段のピンチロール14のロール軸13
には回転駆動装置20と前後に対称の同様のものが設け
られ、前側の下段のピンチロール14のロール軸13に
は回転駆動装置20と上下に略対称の同様のものが設け
られ、後側の下段のピンチロール14のロール軸13に
は前側の下段のピンチロール14の回転駆動装置と前後
に対称の同様のものが設けられている。尚、前記4組の
回転駆動装置20の4台のACサーボモータ24につい
て、各モータハウジングを回転拘束する為、上下に相対
応する2台のACサーボモータ24のモータハウジング
は、図4に図示の回転拘束機構38によりベースフレー
ム11に連結されている。
【0031】次に、制御系について図9〜図11を参照
しつつ説明する。図9に示すように、前記各ACサーボ
モータ24に対応するサーボ制御系40が設けられ、サ
ーボ制御系40は、モータの回転速度を検出するタコジ
ェネレータ41と、モータの回転角を検出するパルスジ
ェネレータ42と、サーボアンプ43とで構成されてい
る。コントロールユニット46は4組のサーボ制御系4
0に対応するD/A変換器44を有し、各サーボ制御系
40のパルスジェネレータ42の検出信号はコントロー
ルユニット46へ供給され、各D/A変換器44から対
応するサーボアンプ43へ制御信号が出力され、各タコ
ジェネレータ41の検出信号が対応するサーボアンプ4
3へ供給されている。尚、後側の下段のピンチロール1
4を駆動するモータ24の回転角を検出するパルスジェ
ネレータ42の出力はコントロールユニット46におけ
る鋳片引抜き制御に用いられるが、残りの3つのパルス
ジェネレータ42の出力は夫々対応するACサーボモー
タ24の回転速度をディスプレイ47に表示する為に用
いられる。
【0032】更に、後側の下段のピンチロール14のロ
ール軸13の回転角を検出するパルスジェネレータ45
が設けられ、その出力がコントロールユニット46へ供
給され、またモールド5の出口側付近において鋳片Wに
スリップなしに従動回転する制御ロール50aが設けら
れ、制御ロール50aの回転角を検出するパルスジェネ
レータ50が設けられ、そのパルスジェネレータ50の
検出信号がコントロールユニット46へ供給される。
尚、パルスジェネレータ45・50の分解能は高く設定
され、低速の戻し駆動時にも約10〜20μm毎に検出
パルス信号が出力されるものとする。更に、各サーボア
ンプ43にはモータ24へ供給する駆動電流を検出する
電流検出器(カレントトランジューサー)が組込まれて
おり、その電流検出信号がコントロールユニット46へ
出力されている。
【0033】前記コントロールユニット46は、CPU
とROMとRAMとを有するマイクロコンピュータと、
入出力インターフェースと、CRTディスプレイ47を
制御するディスプレイコントローラと、プリンタ48を
制御するプリンタコントローラとを備え、コントロール
ユニット46には操作盤49が接続されている。前記マ
イクロコンピュータのROMには、鋳片Wの種類毎に予
め設定された鋳片引抜き戻し特性に従って、4組のAC
サーボモータ24を制御する鋳片引抜き制御の制御プロ
グラム及び鋳片引抜き制御に付随する異常診断制御の制
御プログラムが予め入力格納されている。
【0034】ここで、所定ストロークの引抜きと微小ス
トロークの戻しとを繰返えしつつ鋳片Wを間欠的に引抜
くときの1サイクル当りのストローク特性と速度特性は
図10・図11のように設定され、t0−t1の約0.
2秒間鋳片Wを引抜き駆動し、次にt1〜t2の約0.
1秒間停止し、次にt2〜t3の約0.1秒間鋳片Wを
戻し駆動し、次にt3〜t4の約0.1秒間停止する。
尚、t0〜t1の間の引抜き駆動のストロークは約10
〜20mm、t2〜t3の間の戻し駆動の微小ストロー
クは約0.3〜1.5mmである。図10に示される鋳
片引抜き戻し特性のテーブル又はマップが鋳片引抜き制
御の制御プログラムに付随させて予めROMに格納され
ている。
【0035】前記鋳片引抜き制御について簡単に説明す
る。引抜き駆動の場合、コントロールユニット46にお
いて、微小時間毎に、鋳片引抜き戻し特性に含まれる引
抜きストローク特性に基いて速度指令と位置指令とが演
算にて決定され、この位置指令とパルスジェネレータ4
2の検出信号に含まれる検出位置との偏差が解消するよ
うに制御演算を行って速度制御指令を求め、この速度制
御指令が各D/A変換器44へ出力され、各D/A変換
器44から速度制御指令に対応する制御信号がサーボア
ンプ43へ出力される。各サーボアンプ43において
は、前記制御信号とタコジェネレータ41からの速度を
表す検出信号との偏差が解消するような三相交流電流を
発生させてACサーボモータ24へ供給する。このよう
にACサーボモータ24に対する位置と速度のフィード
バック制御が実行される。
【0036】戻し駆動の場合、鋳片引抜き戻し特性に含
まれる戻しストローク特性に基いて前記と同様に、速度
指令と位置指令とを微小時間毎に決定し、前記同様にA
Cサーボモータ24に対する位置と速度のフィードバッ
ク制御が実行される。尚、前記4つのタコジェネレータ
41を省略し、前記1つのパルスジェネレータ42の検
出信号と、鋳片引抜き戻し特性とに基いてACサーボモ
ータ24の位置と速度を制御する位置速度制御指令をコ
ントロールユニット46において求め、それに対応する
制御信号を4つのサーボアンプ43へ出力するように構
成することも出来る。
【0037】ところで、回転駆動装置20の機械的誤差
要因(バックラッシュ、ベアリングのガタ、軸部材の弾
性捩れ変形)及びモータ24とサーボ制御系40の電気
的応答遅れによる誤差要因及び鋳片Wの熱収縮の誤差要
因により、パルスジェネレータ42で検出されるモータ
24の回転角及びパルスジェネレータ45で検出される
ピンチロール14の回転角及びパルスジェネレータ50
で検出される制御ロール50aの回転角を夫々鋳片Wの
移動量に換算したストロークは図12のように、鋳片引
抜き戻し特性に対して遅れたり或いは減少したりする。
【0038】そこで、本実施例の引抜装置7において
は、鋳片引抜き戻し特性Ssに対する前記モータストロ
ークSm、ピンチロールストロークSp、制御ロールス
トロークScの各偏差のデータ及び第1・第2休止期間
終了直前のモータ駆動電流のデータを求め、それらのデ
ータを統計的に処理することにより、引抜装置7の異常
をリアルタイムで診断するようになっている。
【0039】次に、図10の鋳片引抜き戻し特性に基い
て鋳片Wを駆動する鋳片引抜き制御及びこれに付随した
異常診断制御について図13〜図16のフローチャート
に基いて説明する。尚、図中Si(i=1、2、3・・
・・)は各ステップを示すものである。図13は例えば
1msec毎に実行される鋳片引抜き制御のルーチンを
示すもので、制御が開始されるとRAMのメモリやカウ
ンタをクリアするなどの初期化が実行され(S1)、次
にクロック信号をカウントしていくカウンタからなるタ
イマT(その計時時間をTとする)がリセットされ(S
2)、次に鋳片引抜き戻し特性のテーブルよりストロー
クFsが読込まれ(S3)、このストロークFsに基い
て位置指令と速度指令が演算される(S4)。
【0040】更に、RAMのメモリから後述のカウンタ
I1のカウント値I1が読み込まれ(S5)、そのI1
をストロークに換算したC1・I1(但し、C1は比例
定数)と位置指令とに基いて速度制御指令が演算され
(S6)、次にその速度制御指令に対応する制御信号が
各D/A変換器44からサーボアンプ43へ出力される
(S7)。S8においてT=t4か否か判定され、No
のときにはS3へ戻り、S3〜S8が繰返えされ、1サ
イクル分の鋳片引抜きを完了してT=t4になると、S
9で鋳片引抜きのサイクル数をカウントするカウンタN
がインクリメントされ、S2へ戻り、その後S2〜S9
が繰返えされ連続鋳造が行なわれる。
【0041】図14〜図16は図13のメインルーチン
に対して例えば1msec毎のインターバル割込みにて
実行される異常診断制御のルーチンを示すもので、割込
み開始後、T=0又はT=t2のときに限り(S20、
S21)、パルスジェネレータ42,45,50のパル
ス数を夫々カウントするカウンタI1、I2、I3(そ
のカウント値をI1、I2、I3とする)がリセットさ
れ(S22)、次にパルスジェネレータ42,45,5
0の検出信号P1、P2、P3が読込まれ(S23)、
P1〜P3が「L」から「H」へ立上ったときのみ夫々
に対応するカウンタI1〜I3がインクリメントされ
(S24〜S29)、次にT=t1のときつまり引抜き
駆動終了時にはS31において偏差Df1、Df2、D
f3が演算される。
【0042】即ち、図12に図示のように、T=t1の
ときの設定ストロークをFs1とし、P1、P2、P3
のパルス数I1、I2、I3をストロークに換算する為
の比例定数を夫々C1、C2、C3とすると、引抜き設
定ストロークFs1とパルスジェネレータ42のストロ
ークC1・I1との偏差Df1と、引抜き設定ストロー
クFs1とパルスジェネレータ45のストロークC2・
I2との偏差Df2と、引抜き設定ストロークFs1と
パルスジェネレータ50のストロークC3・I3との偏
差Df3はS31に示す式で演算され、それらが夫々R
AMのレジスタに格納される。
【0043】次に、所定微小時間ΔとしてT=t2−Δ
のときつまり第1停止期間終了直前の時点になると(S
32、Yes)、モータ24の駆動電流を表わす電流検
出信号AIfが読込まれてRAMのレジスタに格納され
る(S33)。尚、このT=t2−Δの時点においては
指令パルス信号に基く駆動電流は零であるが、サーボ制
御系40においてモールド5と引抜装置7との間におけ
る鋳片Wの熱収縮等に抗する制御を行なうので駆動電流
が発生する。
【0044】ここで、T=t2のとき(S21、Ye
s)つまり戻し駆動の開始時には、カウンタI1、I
2、I3がS22においてリセットされるので、t2<
T<t3の期間においてI1、I2、I3は戻し駆動時
のパルス数の累積値を表わす。そして、T=t3のとき
(S34、Yes)つまり戻し駆動の完了時には、S3
5において偏差Dr1、Dr2、Dr3が演算される。
即ち、図12に図示のようにT=t3のときの設定スト
ロークをFs3とすると、戻し駆動の設定ストロークは
(Fs1−Fs3)となるので、戻し設定ストローク
(Fs1−Fs3)とパルスジェネレータ42のストロ
ークC1・I1との偏差Dr1、戻し設定ストローク
(Fs1−Fs3)とパルスジェネレータ45のストロ
ークC2・12との偏差Dr2と、戻し設定ストローク
(Fs1−Fs3)とパルスジェネレータ50のストロ
ークC3・I3との偏差Dr3はS35に示す式で演算
され、それらが夫々RAMのレジスタに格納される。
【0045】次に、T=t4−Δのとき(S36、Ye
s)つまり第2休止期間終了直前の時点になると電流検
出信号AIrが読込まれてRAMのレジスタに格納され
る(S37)。尚、ここで検出される駆動電流も前記同
様、鋳片Wの熱収縮に起因するものである。次に、T=
t4か否かつまり1サイクル分の鋳片引抜きが終了した
か否か判定され(S38)、Noのときにはメインルー
チンヘ戻り、またYesのときにはカウンタNが所定の
設定値No(例えば、No=5〜10)になったか否か
つまり鋳片引抜きのサイクル数がNoになったか否か判
定され(S39)、Noのときにはメインルーチンヘ戻
り、またYesのときにはS40以降が実行される。
【0046】S40では、レジスタに格納されていたN
oサイクル分の前記偏差Dfi及びDri(但し、i=
1、2、3)の平均値Dfim、Drim及び標準偏差
σfi、σriが演算され、レジスタに格納されていた
駆動電流AIf、AIrの平均値AIfm、AIrmが
演算され(S41)、次にDfimとAIfmの相関係
数Cfi及びDrimとAIrmの相関係数Criが演
算される(S42)。
【0047】次に、偏差の平均値Dfim、Drimが
夫々その所定の許容値Jfi、Jriより大きいか否か
判定され(S43)、6組の平均値のうち何れかの平均
値がその許容値よりも大きいときにはS48へ移行し、
また全部の平均値が夫々の許容値以下のときにはS44
へ移行し、次に標準偏差σfi、σriが夫々その所定
の許容値Kfi、Kriより大きいか否か判定され(S
44)、6組の標準偏差のうちの何れかの標準偏差がそ
の許容値よりも大きいときにはS48へ移行し、また全
部の標準偏差が夫々の許容値以下のときにはS45へ移
行し、次に相関係数Cfi、Criが夫々その所定の許
容値Lfi、Lriより大きいか否か判定され(S4
5)、6組の相関係数のうちの何れかが夫々の許容値よ
りも大きいときにはS48へ移行し、また全部の相関係
数が夫々の許容値以下のときには、鋳片引抜きが適切に
行なわれているので、S46において前記の種々のデー
タ(偏差、その平均値と標準偏差、電流値、その平均
値、相関係数など)がプリンタコントローラヘ出力さ
れ、次にカウンタNがリセットされ(S47)、メイン
ルーチンヘ戻る。
【0048】一方、S43、S44、S45の何れかの
ステップにおいてYesと判定されたときには鋳片引抜
きが適切に行なわれておらず、引抜装置7の機械系また
は制御系に何れかの異常が発生したりモールド5に鋳片
Wがスティックするなどの異常が発生しているので、S
48において操作盤49のウォーニングランプに点灯さ
せまた警告ブザーを作動させる為の異常報知信号が出力
され、またS46と同様の種々のデータがプリンタコン
トローラヘ出力され(S49)、メインルーチンへ復帰
する。そして、この場合、カウンタNの値が保持される
ので、鋳造が続行されたとしても次回の割込みにおいて
S48が繰返されることになる。
【0049】次に、前記引抜装置7の作用について説明
する。ピンチロール14のロール軸13の一端部にウォ
ームホイール21を固着し、モータ24の出力軸24a
からロール軸13までの回転伝動部材を極力少なくし、
機械的誤差が殆ど生じない構造としたので、鋳片Wの位
置速度・精度を大幅に高めることが出来る。回転駆動装
置20は、モータ24と軸継手25とウォーム減速機な
どの極く少数の部品で構成できるので、その構造を著し
く簡単化・小型化出来る。
【0050】回転駆動装置20がピンチロール14の側
方へ殆ど張り出すことがないから、全幅が小さくなって
設置スペースを節減でき、タンディッシュ3に複数のモ
ールド5を設ける場合に、ストランド間隔を小さくする
ことが出来る。モータ24、ピンチロール14及び制御
ロール50aの回転角を夫々検出するパルスジェネレー
タ42・45・50を設け、引抜き設定ストロークに対
するパルスジェネレータ42・45・50の検出ストロ
ークの偏差と、戻し設定ストロークに対するパルスジェ
ネレータ42・45・50の検出ストロークの偏差とを
求め、これら偏差の平均値及び標準偏差を求めて各許容
値と比較し、モータ駆動電流を検出してその平均値を求
め、各偏差の平均値と検出電流の平均値との相関係数を
求めて各許容値と比較することにより、異常発生を検出
するように構成したので、モータ24、ピンチロール1
4及び制御ロール50aが鋳片引抜き戻し特性に対して
夫々許容誤差内で適切に作動しなくなった異常状態を早
期に確実に検出して対策を講ずることが出来る。
【0051】加えて、多量の検出データの処理をコント
ロールユニット46により鋳片引抜き制御と並行してリ
アルタイムで自動的に迅速に行なうことが出来るので、
異常状態で鋳造して品質不良の鋳片Wを多量に製造して
しまうのを防止でき、多量の検出データの解析処理のコ
ストを著しく低減することが出来る。
【0052】前記実施例を次のように部分的に変更する
ことが出来る。比較的小型のサイズの鋳片Wを鋳造する
装置の場合には、上下1対のピンチロール14を1組だ
け設けてもよく、前記上段の2つのピンチロール14は
鋳片Wの移動に従動する押えピンチロールに構成しても
よい。また、前記各ロール軸13の左端部にのみ回転駆
動装置20を設けたが、各ロール軸13の右端部にも回
転駆動装置20を設けてもよい。また、前記ACサーボ
モータ24とサーボ制御系40の代りに直流サーボモー
タとそのサーボ制御系或いは油圧モータと油圧サーボ制
御系を用いることも可能である。また、前記回転拘束機
構38の代りに、各モータハウジングを各連結部材でベ
ースフレーム11に連結する構造にしてもよい。また、
前記回転駆動装置20はこれに限るものではなく種々の
構成のものでも本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る水平連続鋳造設備の側面図であ
る。
【図2】引抜装置の側面図である。
【図3】引抜装置の正面図である。
【図4】回転拘束機構の正面図である。
【図5】回転駆動装置の部分切欠縦断側面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】複リード型ウォームギヤ部の説明図である。
【図9】引抜装置の制御系の構成図である。
【図10】1サイクル当りの鋳片の鋳片引抜き戻し特性
の線図である。
【図11】1サイクル当りの鋳片の速度特性の線図であ
る。
【図12】1サイクル当りの鋳片引抜き戻し特性、モー
タの検出ストローク、ピンチロールの検出ストローク及
び制御ロールの検出ストロークのタイムチートである。
【図13】鋳片引抜き制御のメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図14】鋳片引抜き制御に付随した異常診断制御のフ
ローチャートの一部である。
【図15】異常診断制御のフローチャートの一部であ
る。
【図16】異常診断制御のフローチャートの部であ
る。
【符号の説明】
W・・鋳片 3・・タンディッシュ 5・・モールド 7・・引抜装置 14・・ピンチロール 24・・ACサーボモータ 40・・サーボ制御系 41・・タコジェネレータ 42・・パルスジェネレータ 43・・サーボアンプ 44・・D/A変換器 45・・パルスジェネレータ 46・・コントロールユニット 50・・パルスジェネレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 央 山口県光市大字島田3434番地 新日本製 鐵株式会社 光製鐵所内 (72)発明者 阿尾 陽司 福岡県北九州市八幡東区枝光1丁目1番 1号 新日本製鐵株式会社 設備技術本 部内 (56)参考文献 特開 昭61−63349(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平連続鋳造設備のタンディッシュに設
    けたモールドから鋳片を所定ストロークの引抜きと微小
    ストロークの戻しとを繰返えしつつ間欠的に引抜く鋳片
    引抜きを行なうピンチロールとこれを駆動するサーボモ
    ータを備えた引抜装置において、 前記鋳片引抜きの1サイクル分の予め設定された鋳片引
    抜き戻し特性を有し鋳片引抜きの各サイクル毎に鋳片引
    抜き戻し特性に基いて引抜装置を制御する制御手段と、 前記モールドの出口側付近における鋳片の移動量を検出
    する第1検出手段と、この第1検出手段の検出信号を用
    いて引抜き設定ストロークと引抜き検出ストロークとの
    偏差の複数サイクル分の平均値及び標準偏差を求めると
    ともに戻し設定ストロークと戻し検出ストロークとの偏
    差の複数サイクル分の平均値及び標準偏差を求める第1
    演算手段と、 前記各平均値又は各標準偏差が夫々に対応して予め設定
    された許容値より大きいときに異常であると判別する第
    1判別手段と 前記ピンチロールの回転角を検出する第2検出手段と、 この第2検出手段の検出信号を用いて引抜き設定ストロ
    ークと引抜き検出ストロークとの偏差の複数サイクル分
    の平均値及び標準偏差を求めるとともに戻し設定ストロ
    ークと戻し検出ストロークとの偏差の複数サイクル分の
    平均値及び標準偏差を求める第2演算手段と、 前記各平均値又は各標準偏差が夫々に対応して予め設定
    された許容値より大きいときに異常であると判別する第
    2判別手段と、 を備えたことを特徴とする水平連続鋳造
    設備用引抜装置の異常診断装置。
  2. 【請求項2】 前記サーボモータの回転角を検出する第
    3検出手段と、 この第3検出手段の検出信号を用いて引抜き設定ストロ
    ークと引抜き検出ストロークとの偏差の複数サイクル分
    の平均値及び標準偏差を求めるとともに戻し設定ストロ
    ークと戻し検出ストロークとの偏差の複数サイクル分の
    平均値及び標準偏差を求める第3演算手段と、 前記各平均値又は各標準偏差が夫々に対応して予め設定
    された許容値より大きいときに異常であると判別する第
    3判別手段と、 を備えたことを特徴とする請求項に記載の水平連続鋳
    造設備用引抜装置の異常診断装置。
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