JP2611836B2 - ケーブルハンガーリング装着具 - Google Patents

ケーブルハンガーリング装着具

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JP2611836B2
JP2611836B2 JP12729789A JP12729789A JP2611836B2 JP 2611836 B2 JP2611836 B2 JP 2611836B2 JP 12729789 A JP12729789 A JP 12729789A JP 12729789 A JP12729789 A JP 12729789A JP 2611836 B2 JP2611836 B2 JP 2611836B2
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clamp
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英範 古賀
安貞 山崎
義純 西岡
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日本電通建設株式会社
朝日金属精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はメッセンジャワイヤーに並行架線された通信
ケーブルをメッセンジャワイヤーに懸架するケーブルハ
ンガーリングの装着具に関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題) 従来、メッセンジャワイヤーへのケーブルハンガーリ
ングの取付けは、作業者が地上約5m程度の高さに架線さ
れているメッセンジャワイヤーに宙乗りして作業する
か、バケット車のカゴに乗ってメッセンジャワイヤーに
接近して取付けていた。
しかし、いずれの場合も高所作業のため危険を伴うも
のであった。
(課題を解決するための手段) 本発明は上述の問題点を解消し、地上よりの操作によ
りメッセンジャワイヤーへのケーブルハンガーリングの
装着を可能にした装着具を提供するもので、その特徴
は、対向する内側にそれぞれガイド部、メッセンジャワ
イヤ収納溝及びケーブルハンガーリング把持溝を有する
一対のクランプ部の脚部が、装着具本体の外枠内側に取
付けられている内枠の回転軸に装着されており、上記ク
ランプ部の一方のクランプ部にはケーブルハンガーリン
グの底部を受入れるケーブルハンガーリング受台が取付
けられており、上記装着具本体内に位置する上記クラン
プ部脚部の下端部内側には、上記装着具本体の下部を貫
通して下方へ延びるネジボルト部の回転により上下動す
るクランプ部開閉円錐頭部を有するクランプ開閉機構を
具えており、さらに上記ネジボルト部に連設し下端に操
作桿挿入用の開口部を有する連結金具、及び上記ネジボ
ルト部の外側には上記連結金具の上端部に密着させてネ
ジボルト部と上記装着具本体とを一体回転させるストッ
パー機構を具えていることにある。
第1図は本発明のケーブルハンガーリング装着具の具
体例の正面図、第2図はケーブルハンガーリングを把持
した状態のクランプ部の正面図、第3図はクランプ部の
首振り機構の説明図である。
相対向する一対のクランプ部A(1)及びクランプ部
B(2)の内側には、本発明の装着具をメッセンジャワ
イヤーへガイドするためのガイド部(11)(21)、該ガ
イド部(11)(21)に続いてメッセンジャワイヤー収納
溝(12)(22)及びケーブルハンガーリング把持溝(1
3)(23)がある。上記クランプ部A(1)及びクラン
プ部B(2)の脚部(14)(24)は装着具本体(3)の
外枠(31)の内側上部に蝶ボルト(34)によって取付け
られている内枠(32)の回転軸(33)に装着されてい
る。上記蝶ボルト(34)を支点としてクランプ部(1)
及び(2)は第3図のように線路方向に首振り可能であ
り、回転軸(33)により後述するように開閉可能であ
る。
一方のクランプ部(図ではクランプ部B(2))には
ケーブルハンガーリング受台(6)が装着されており、
ケーブルハンガーリング(9)の底部を受入れることが
でき(第2図参照)、2個の蝶ボルト(61)(62)によ
り、その高さ及び水平位置を調整することができ、ケー
ブルハンガーリング(9)のサイズに合せて適正位置で
受入れるようにする。
前記装着具本体(3)内に位置するクランプ部(1)
(2)の脚部(14)(24)の下端部内側にはクランプ摺
動部(15)(25)が設けてあり、該摺動部(15)(25)
の間にはその側面を接してクランプ部開閉円錐頭部(7
1)と、これと一体をなし、装着部本体(3)の下部を
貫通して左ネジのネジボルト部(72)で構成されたクラ
ンプ開閉機構(7)がある。このクランプ開閉機構
(7)はネジボルト部(72)の下端に連設した連結金具
(4)の下端開口部(41)に操作桿(5)を挿入し、装
着具本体(3)を保持して操作桿(5)を回すことによ
り、ネジボルト(72)が回転し、クランプ開閉円錐頭部
(71)が上下動する。それによりクランプ摺動部(15)
(25)はクランプ開閉円錐頭部(71)の側面を摺動し、
クランプA(1)及びクランプB(2)は回転軸(33)
を支点として開閉し、これに従いケーブルハンガーリン
グ把持溝(13)(23)が開閉して適合サイズのケーブル
ハンガーリング(9)をその溝内に保持することを可能
とする。
クランプ開閉機構(7)のネジボルト部(72)の外側
には一端を装着具本体(3)の外枠(31)の下部に一体
に設けたクランプ開閉ストッパー調整ネジ(81)と、こ
れに螺合したダブルナットのクランプ開閉ストッパ(8
2)より成るストッパー機構(8)があり、クランプ開
閉ストッパー(82)を連結金具(4)の上端部に密着さ
せることにより、クランプ開閉機構(7)のネジボルト
部(72)と装着具本体(3)とを一体に回転させること
が出来る。このストッパー機構(8)により、ケーブル
ハンガーリング(9)のひねり作業中もリング把持溝
(13)(23)の間隔を一定に保ち、ケーブルハンガーリ
ング(9)のメッセンジャワイヤーへの取付けを容易に
する。
(作用) 次に、本発明の装着具を用いてケーブルハンガーリン
グをメッセンジャワイヤーへ装着する作業の手順につい
て説明する。
連結金具(4)の下部開口部(41)に操作桿(5)を
挿入する。この際、操作桿(5)に設けたピン(51)を
ガイドとして連結金具(4)のガイド溝(42)を上昇さ
せて挿入し、操作桿(5)を半回転させてピン(51)を
連結金具(4)の係合溝(43)に係合してロックする。
装着具本体(3)を手で把持し、操作桿(5)を右回
転させると、クランプ開閉円錐頭部(71)が下降し、ク
ランプA(1)及びクランプB(2)は開放状態とな
る。
ケーブルハンガーリング(9)をクランプA(1)及
びクランプB(2)のそれぞれのリング把持溝(13)
(23)にはめ込み、操作桿(5)を左回転させるとリン
グ把持溝(13)(23)の間隔が狭くなってケーブルハン
ガーリング(9)は脱落しないようになる。
この際、注意すべきことは、ケーブルハンガーリング
(9)を変形させる程把持しないことで、脱落しない程
度の間隔で挟むことが重要である。
続いてケーブルハンガーリング受台(6)の蝶ネジ
(61)(62)を弛めてケーブルハンガーリング(9)の
底部を受けるようにその位置を調節して上記受台(6)
の蝶ネジ(61)(62)を締めて、第2図に示すような状
態にケーブルハンガーリング(9)を保持する。これに
よりケーブルハンガーリング(9)には外力が働かず、
かつ、脱落することがない。
クランプ開閉ストッパー(8)のダブルナット(82)
を回転させて、ナット(82)が連結金具(4)の上端部
に接するまで下降させる。これにより、その後操作桿
(5)を回転させても、ケーブルハンガーリング(9)
を変形させる程狭持することがない。
操作桿(5)を伸ばしてメッセンジャワイヤー(C)
の高さまで(約5m)本体を上昇させる。この時、第4図
(イ)に示すように、クランプA(1)及びB(2)は
ケーブルハンガーリング(9)のアゴ爪側(91)が上に
なるように首振りさせておく。
メッセンジャワイヤー(C)の高さまで上昇させる
と、アゴ爪側(91)のクランプB(2)のガイド部(2
1)にメッセンジャワイヤー(C)を当てて滑らせなが
ら上昇させる。これで高さ関係の確認ができると共に、
操作桿(5)のふらつきを解消出来る。
通信ケーブルをまずクランプA(1)及びB(2)間
に収納してクランプ(1)(2)を少し回転させ、ケー
ブルハンガーリング(9)の内部(A)(第2図参照)
に収まるように上昇させる。さらに本体を上昇させてメ
ッセンジャワイヤー(C)をケーブルハンガーリング
(9)のアゴ爪側(91)の収納溝(22)に収納する。
クランプ(1)(2)を少し回転させ、メッセンジャ
ワイヤー(C)がケーブルハンガーリング(9)のアゴ
爪(91)にひっかかるように下から目視により操作す
る。
ケーブルハンガーリング(9)のアゴ爪側(91)が第
2図(ロ)のようにメッセンジャワイヤー(C)にかか
ったことを目視で確認した後、操作桿(5)を左に回し
て、ケーブルハンガーリング(9)にひねりの作用を与
えることにより、ケーブルハンガーリング(9)の他端
(92)をメッセンジャワイヤー(C)の下を潜らせて反
対側まで回転させる。
この状態でケーブルハンガーリング(9)の肩部(9
3)でメッセンジャワイヤー(C)を押し上げるように
操作して、クランプ(1)(2)の首振り方向をアゴ爪
側(91)が下がるように回転させる。この操作により、
ケーブルハンガーリング(9)の他端(92)がメッセン
ジャワイヤー(C)より上方に出るようになる。(第4
図ハ参照)。
その後操作桿(5)の回転を弛めるとケーブルハンガ
ーリング(9)の他端(92)がメッセンジャワイヤー
(C)にかかり、メッセンジャワイヤー(C)へのケー
ブルハンガーリング(9)の装着は終了する。
装着具の取り外しは、操作卓(5)を右に回すことに
より、クランプA(1)及びクランプB(2)は開放状
態となり、容易に取り外すことが出来る。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のケーブルハンガーリン
グ装置具によれば、メッセンジャワイヤーへのケーブル
ハンガーリングの装着作業を地上操作で行なうことが可
能となり、作業者の高所での作業がなくなり、作業の安
全面において極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のケーブルハンガーリング装着具の具体
例の正面図である。 第2図は本発明の装着具においてケーブルハンガーリン
グを把持した状態のクランプ部の正面図である。 第3図はクランプ部の首振り機構の説明図である。 第4図(イ)〜(ハ)は本発明の装着具によるメッセン
ジャワイヤーへのケーブルハンガーリングの装着作業の
説明図である。 1、2……クランプ部、11、21……ガイド部、12、22…
…メッセンジャワイヤー収納溝、13、23……ケーブルハ
ンガーリング把持溝、3……装着具本体、31……本体外
枠、32……本体内枠、33……回転軸(クランプ部開閉支
点)、34……蝶ボルト(クランプ部首振り支点)、4…
…連結金具、41……開口部、42……ガイド溝、43……係
合溝、5……操作桿、51……係合ピン、6……ケーブル
ハンガーリング受台、7……クランプ部開閉機構、71…
…クランプ部開閉円錐頭部、72……ネジボルト部、8…
…クランプ開閉ストッパー機構、81……ストッパー調整
ネジ、82……ストッパーダブルナット、9……ケーブル
ハンガーリング、91……アゴ爪部、92……他端部、93…
…肩部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する内側にそれぞれガイド部(11)
    (21)、メッセンジャワイヤ収納溝(12)(22)及びケ
    ーブルハンガーリング把持溝(13)(23)を有する一対
    のクランプ部(1)(2)の脚部(14)(24)が、装着
    具本体(3)の外枠(31)内側に取付けられている内枠
    (32)の回転軸(33)に装着されており、上記クランプ
    部(1)(2)の一方のクランプ部(2)にはケーブル
    ハンガーリングの底部を受入れるケーブルハンガーリン
    グ受台(6)が取付けられており、上記装着具本体
    (3)内に位置する上記クランプ部脚部(14)(24)の
    下端部内側には、上記装着具本体(3)の下部を貫通し
    て下方に延びるネジボルト部(72)の回転により上下動
    するクランプ部開閉円錐頭部(71)を有するクランプ開
    閉機構(7)を具えており、さらに上記ネジボルト部
    (72)に連設し下端に操作桿(5)挿入用の開口部(4
    1)を有する連結金具(4)及び上記ネジボルト部(7
    2)の外側には上記連結金具(4)の上端部に密着させ
    てネジボルト部(72)と上記装着具本体(3)とを一体
    回転させるストッパー機構(8)を具えていることを特
    徴とするケーブルハンガーリング装着具。
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