JP2611311B2 - 傾斜磁場コイル - Google Patents

傾斜磁場コイル

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JP2611311B2
JP2611311B2 JP63048211A JP4821188A JP2611311B2 JP 2611311 B2 JP2611311 B2 JP 2611311B2 JP 63048211 A JP63048211 A JP 63048211A JP 4821188 A JP4821188 A JP 4821188A JP 2611311 B2 JP2611311 B2 JP 2611311B2
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coil
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gradient coil
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康雄 藤生
真 藤田
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Shimadzu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 この発明は、MRI装置(核磁気共鳴を利用してイメー
ジングを行なう装置)において傾斜磁場を発生するため
のコイルに関する。
【従来の技術】
MRIを行なうためには、スライス面の決定、周波数エ
ンコーディング及び位相エンコーディングのために直交
3軸(X,Y,Z)の各軸の1次関数として磁場強度が変化
する、主磁場方向の向きを持った傾斜磁場を発生させる
必要がある。 主磁場方向をZ方向とした場合、通常、Z方向の傾斜
磁場を発生させる傾斜磁場コイルはソレノイド形に構成
され、またX方向、Y方向の傾斜磁場を発生させる傾斜
磁場コイルは、第5図に示すように円筒(半径a、長さ
L)表面5上に形成された4つのサドル形コイル1〜4
により構成される。このサドル形コイル1〜4の開き角
度を120゜とするとこれらコイル1〜4の中心の一定空
間領域で最高の均一磁場が得られるとされている。さら
に均一度を補正するために開き角度の分散を行なう。 ところで、この種の傾斜磁場コイルでは、リニアリ
ティ空間領域が狭い、出力効率が悪い、パルス磁場
の発生時傾斜磁場コイルに力が加わり大きな音が発生す
る、等の問題がある。 そこで、これらを改善するためサドル形からの変形を
行なうことが提案されている(特開昭60−132303)。こ
れは、円筒表面上での電流の流れ関数をψ(z,θ)とし
たとき、これを とフーリエ展開し、このAiを代表点における望みの磁場
との差を自乗和を最小にするよう決めるというものであ
る。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の提案では、自由度はAi
(i=1,2,…,N)しかなく、まして原理的にNを決定す
れば解は1つしかない、というように自由度がなく、電
流効率などを考慮に入れた、要望に適したコイルを得る
ことが困難であるという問題がある。 この発明は、コイル設計の自由度が高く、電流効率な
どの所望の要素を考慮し入れてコイルパターンを決定で
き、その結果、リニアリティの改善、出力効率の向上、
発生音の低減等を適度にバランスさせて実現できる、傾
斜磁場コイルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明による傾斜磁場コ
イルは、所定の半径の円筒表面上での電流の流れ関数
を、zは円筒の軸方向位置、θは円周方向の角度を表わ
すものとして、ψ(z,θ)とし、X方向傾斜磁場コイル
に関して ψ(z,θ)=f(z)・cosθ Z方向傾斜磁場コイルに関して ψ(z,θ)=f(z) とおいて、f(z)の初期関数形から出発し、代表点に
おける所望の磁場との差の自乗和が小さくなるなるよう
に繰り返し法でf(z)を変化させ、こうして得た多数
のf(z)の中から選んだf(z)によりパターン決定
されている。
【作用】 所定の半径の円筒表面上での電流の流れ関数ψ(z,
θ)(zは円筒の軸方向位置、θは円周方向の角度を表
わす)を、X方向傾斜磁場コイルに関して ψ(z,θ)=f(z)・cosθ Z方向傾斜磁場コイルに関して ψ(z,θ)=f(z) とおいて、f(z)の初期関数形から出発し、代表点に
おける所望の磁場との差の自乗和が小さくなるなるよう
に繰り返し法でf(z)を変化させていく。 f0(z)→f1(z)→…→fi(z)→…→(z) こうするとこのf(z)は最終的には自乗和を最小に
する関数形(z)に収束することになる。しかし、電
流効率なども考慮に入れると、収束するものとして最後
に得られたものよりも、途中のfi(z)の方が望ましい
ことが多い。そこで、このような他の要素を顧慮する場
合、それに合ったものを選んで採用することができる。 また要望に見合った初期関数f0(z)を設定すること
によりその要望に適したfi(z)の解を得ることもでき
る。 こうして得たfi(z)により傾斜磁場コイルのパター
ンが決定される。
【実 施 例】
つぎにこの発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。MRI装置では被検体である人体をアンテナ
中央部に入れて高周波の照射及びNMR信号の検出を行な
う。このとき必要な均一磁場及び傾斜磁場は人体の形状
から考えて円筒座標系で評価することが望ましい。そこ
で、第4図に示すようにX,Y,Z座標系に対する円筒座標
系(r,θ,z)を定め、Z方向を主磁場の方向とする。半
径aの円筒表面5の上にサドル形コイル(第5図)を変
形したコイルを形成し、その内部に線形の傾斜磁場を発
生させるための電流パターンを考えることとする。 定常状態のマックスウェルの方程式を考えたとき、ス
カラーポテンシャルφ(=gradφ)を定義でき、ラプ
ラス方程式 Δφ=0 を得る。円筒表面5上でのφの境界条件を考慮すると、
電流の流れ関数ψ(z,θ)を次の式で定義できる。 ψ(z,θ)=k(φ−φ …(1) ここにサフィクス1、2は考えている円筒表面5の
内、外を示す。kは定数である。 この流れ関数ψ(z,θ)を用いると、円筒表面5上を
流れる電流密度は、 と表わされ、内部磁場はこの流れ関数ψ(z,θ)により と一般に表わすことができる。 ここではX方向の傾斜磁場を作ることとする。つま
り、内部磁場を Bz ideal(r,θ,z)=G・x=Gr cosθ …(4) としたい訳である。そこで、 ψ(z,θ)=f(z)・cosθ …(5) と置いて、(3)式の特別な場合として Bz(r,θ,z) =cosθ∫(r;z′)f(z′)dz′ …(6) が得られる。ここで関数は変形ベッセル関数を含む
解析関数の積を積分した形として求められ、計算機によ
って数値評価可能である。 円筒内の傾斜磁場を発生させたい場所に何点かの代表
点Pi(rii,zi)をとり、ある流れ関数f0(z)につ
いて望みの磁場とのずれを次の量で評価する。 D(0)、Bz (0)(rii,zi)の添字(0)はf0(z)の
「0」に対応している。 つぎにf0(z)を微小変化させる。 f1(z)=f0(z)+δf(z) …(8) これによってD(0)→D(1)となり、その差は となる。これより分かるようにδf(z)を適当にとる
ことにより、δD<0とすることができる。このこと
は、流れ関数f1(z)が、より望ましい内部磁場を発生
させることを意味している。 このステップを繰り返し、 f0(z)→f1(z)→f2(z)→…→fi(z)→… という流れ関数の列を得る。 fi(z)の関数形についてはいろいろな制限、たとえ
ば f(z)=0 (|Z|>L) …(10) 等を課することもできる。 こうして流れ関数の列を得ていくと、fi(z)は最終
的には制限内でD(i)を最小とする関数形(z)に収束
していくものと考えられる。しかしこの収束形(z)
が望んでいる流れ関数であるとは限らない。というの
は、経験によると、(z)は最も望みに近い磁場を発
生させはするが、その電流効率が劣っていることが多い
のである。 そこで、磁場の忠実度と電流効率の両面から合理的と
思われる流れ関数を関数列fi(z)の中から選び出すよ
うにする。いろいろな条件に応じて初期関数形f0(z)
及び関数に対する制限を変化させ、それぞれの関数列fi
(z)の性質を調べ、目的に見合った電流分布パターン
を見つける訳である。 無限延長の円筒(円筒が無限に長い)場合、f(z)
を第1図Aのイで示すようにすると、内部磁場は厳密に
Bz idealと一致する。しかし現実には有限長であるため
たとえばロのようにする。すなわち で与えられる。このとき0≦z≦z1はコイルの中央側の
円弧状の部分であり、この部分では傾斜磁場の形式に寄
与するが、z1≦z≦z2はZ軸に平行な部分でその寄与は
なく、z2≦z≦z3はコイルの外側の円弧状の部分で傾斜
磁場の線形性及びその強度に対して負の効果を持ってい
ると考えられる。 そこでこのロに示すf(z)を初期関数f0(z)と定
め、これから上記のように流れ関数の列を得ることとす
る。そして、この実施例では流れ関数の列の中からハの
ような流れ関数fi(z)を採用することとした。 このハに示す流れ関数fi(z)に対応する電流パター
ンは第1図Bのようになる。この第1図Bの電流パター
ンは全体の1/4である。つまり4個の変形サドル形コイ
ルのうち1個のパターンを表わす。そこで全体のパター
ンは、 f(−z)=−f(z) …(12) であるから、第1図Bを対称位置に移動することによ
り、第2図のように得られる。このパターンによりコイ
ルの形状が定まることになる。 Y方向の傾斜磁場コイルについても同様にコイル形状
を定めることができる。 Z方向傾斜磁場については上記の(4),(5),
(6)式をそれぞれ Bz ideal(r,θ,z)=G・z …(4′) ψ(z,θ)=f(z) …(5′) Bz(r,θ,z) =∫(r,θ;z′)f(z′) …(6′) と置き換えるだけで上記と同様にf(z)及び電流パタ
ーンが第3図A,Bのように得られる。この第3図Aでイ
が初期関数f0(z)で、ロが採用したfi(z)であり、
Bはこのfi(z)に対応している。つまり円筒表面5上
を周回するコイルであって巻線密度は図示の通りとな
る。
【発明の効果】
この発明の傾斜磁場コイルによれば、リニアリティや
出力効率を必要に応じて選択でき、その自由度が高い。
またコイル分散によりコイルのインダクタンスを小さく
できる。さらにパルス磁場印加時に発生する音を小さく
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bはこの発明の一実施例にかかるXまたはY方
向傾斜磁場コイルに関するf(z)及びそれに対応する
電流パターンを示す図、第2図は同実施例にかかる4つ
のコイルによる電流パターンを示す図、第3図A,Bは同
実施例にかかるZ方向傾斜磁場コイルに関するf(z)
及びそれに対応する電流パターンを示す図、第4図は空
間的な位置関係及び各座標を示す斜視図、第5図は従来
例の斜視図である。 1〜4……サドル形コイル、5……円筒表面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の半径の円筒表面上での電流の流れ関
    数を、zは円筒の軸方向位置、θは円周方向の角度を表
    わすものとして、ψ(z,θ)とし、X方向傾斜磁場コイ
    ルに関して ψ(z,θ)=f(z)・cosθ Z方向傾斜磁場コイルに関して ψ(z,θ)=f(z) とおいて、f(z)の初期関数形から出発し、代表点に
    おける所望の磁場との差の自乗和が小さくなるなるよう
    に繰り返し法でf(z)を変化させ、こうして得た多数
    のf(z)の中から選んだf(z)によりパターン決定
    されたことを特徴とする傾斜磁場コイル。
JP63048211A 1988-02-29 1988-02-29 傾斜磁場コイル Expired - Lifetime JP2611311B2 (ja)

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JP4990194B2 (ja) * 2008-03-07 2012-08-01 株式会社神戸製鋼所 磁石位置測定方法

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