JP3682627B2 - 磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴撮像装置に関する。特に、「短い」穴磁石を利用した磁気共鳴撮像装置に関し、詳細な例を用いて説明する。しかし、本発明は、コイル上のローレンツ力成分が平衡をとらないように傾斜コイルが磁界に配置される磁気共鳴撮像装置全てに適用される。
【0002】
【従来の技術】
一般に磁気共鳴撮像装置は、検査患者の体を収容する直径90cmまたはそれ以上の穴を含む。穴は、実質的に均一な磁界を患者収容穴に沿って縦方向に生成する一連の環状超伝導性磁石で包囲される。環状磁石が軸状に間隔配置されればされるほど、患者収容穴内の主磁界はより均一となる傾向にあり、また、そのような均一な磁界が存在する軸寸法も長くなる。一般に、穴の長さは少なくとも1.6mで、それ以上であることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような「長い」穴磁石の欠点の1つは、医療人員がしばしば関心領域にアクセスできないということである。画像に基づいて処理手順を実行する場合、手順を行う前に患者を穴から移動させなければならない。患者の移動は、画像と患者間の位置ずれの問題を引き起こす可能性がある。
【0004】
患者へのアクセスを改善する1つの方法は、磁石および患者収容穴の長さを短くすることである。磁石および穴を約1mに、または口径の直径に大体合わせて短くすると、患者へのアクセスはより改善される。均一な磁界領域の大きさはより円板形に圧縮されるが、実質的に均一な領域はそれでも一連の10から20の隣接するスライス画像には足りる。NMRらせんまたは連続走査方法を用いることも可能である。
【0005】
適当な撮像容量は残るが、傾斜コイルを収容する穴の周囲の容量内の磁界は相対的に不均一となり、軸状のz成分および放射状のx,y成分の両方をもつ。一般に傾斜コイルは、3つの線形を生成する巻線および空間分解能と核磁気共鳴信号の区別を提供する直交磁界傾斜を含む。傾斜コイルは通常、撮像容量に対する強度と線形度、および傾斜コイル内の蓄積エネルギーとインダクタンスを最高活用するように設計・構成される。例として、MorichによるU.S.P. 5,296,810を参照されたい。U.S.P. 5,296,810によれば、超電導磁気共鳴撮像システムは、真空容器を備え、この容器は内部に超電導状態の磁気コイルが超電導温度に維持されている、中心ヘリウムリザーバを有する。この真空容器は内部ボアを構成しており、このボア内に自己シールドされた勾配コイルアセンブリおよび高周波コイルが収容されている。自己シールドコイルアセンブリは撮像領域を構成する内側成形体を備え、この撮像領域内に被検体の撮像部分が収容される。成形体には、巻線パターンを有するxおよびy勾配コイルが接合され、一体的な構造体を形成している。機械補強構造体には、z勾配コイルが取り付けられ、x勾配コイルとy勾配コイルとの間に空気ギャップが形成されるよう、これらコイルから離間した状態で保持されている。磁界傾斜を生成するため、電流パルスがx,yおよび/またはz傾斜コイルに適用される。これらの電流は主磁界と相互作用して傾斜コイル上にローレンツ力を生成する。傾斜コイル電流に含まれる対称性により、全コイルに渡るローレンツ力は傾斜コイルが均一な磁界内に配置されるとき相殺される。しかし、主磁界の均一度が低い場合、特に、傾斜コイルの近くに重要な放射成分および不均一な軸成分がある場合には、正味スラストを発達させることができる。一般に、z傾斜コイルを振動させるとz方向に正味スラストが発生し、x傾斜コイルを振動させるとx方向に正味スラストが発達し、y傾斜コイルを振動させるとy方向に正味スラストが発生する。z傾斜コイルの場合、正味軸力は2、300ポンド級にもなり得る。これらの正味スラストは、傾斜コイルを軸状に穴より外に押したり、駆り立てる傾向にある。傾斜コイルは機械的に据えつけることが可能だが、こういった大きな力は、磁石と患者に音響雑音および増大した振動を与えがちである。そのような振動は、分解能の損失等、撮像に悪影響を及ぼす。
【0006】
本発明は、上記問題を軽減する傾斜コイルを含む磁気共鳴撮像装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、患者収容穴内に一時的に一定な磁界を生成する主磁石、傾斜磁界コイル機構および穴の周りのRFコイルを含み、前記一時的に一定な磁界は、前記傾斜磁界コイル機構の主巻線に適用された電流パルスと相互作用する成分をもち、前記傾斜磁界コイル機構が正味力を引出されるように磁界傾斜を生成する磁気共鳴撮像装置において、前記正味力が実質的に相殺されるように前記主巻線とは逆向きに電流を運ぶ前記傾斜磁界コイル機構の端の部分に隣接して設置された力補正巻線を特徴とする磁気共鳴撮像装置が提供される。
【0008】
本発明による装置では、一般に患者収容穴は、例えば実質的に1:1等、長さと直径の比率が1.5:1よりも小さい。
【0009】
本発明の一実施例によれば、前記傾斜コイル機構は主コイルおよびシールドコイルを有するセルフシールド傾斜コイルで、電流パルスは、前記傾斜コイル機構内に結合されて線形磁界傾斜を形成し、前記傾斜コイル機構の外では相殺される傾向にある磁界を生成する前記主コイルおよびシールドコイル内を通り、前記シールドコイル内を通る前記電流パルスは放射磁界成分と相互作用して第1の力を生成し、前記主傾斜コイルは、該主傾斜コイル内を通る前記電流パルスが前記第1の力と実質的に同等だが逆の第2の力を生成するために前記放射磁界成分と相互作用するように巻かれる。
【0010】
本発明の別の実施例によれば、前記傾斜コイル機構は、前記穴の縦軸を横切る磁界傾斜を生成する4つの対称的に配置された拇印コイルをそれぞれ含む主傾斜コイルおよび副傾斜コイルを有し、前記拇印コイルはさらに正味横断力を生成し、前記力補正巻線は、最も隣接する拇印コイルに対して反対方向に循環する電流フローを運び、横方向に沿って前記正味横断力をオフセットするために前記主傾斜コイルおよび副傾斜コイルの内の少なくとも1つの端に隣接して配置された力オフセット電流ループを含む。
【0011】
さらに別の実施例によれば、前記傾斜コイル機構は、シリンダ状成形具の周囲に設置されてz傾斜磁界を生成する一連のループコイルを含む主z傾斜コイルを有し、前記力補正巻線は、前記シリンダ状成形具の端あたりに延び、前記z傾斜ループコイルと直列に接続されることで逆方向だが共通の電流パルスを運ぶループを有する。
【0012】
またさらに別の実施例によれば、前記傾斜コイル機構は、主z傾斜コイルおよび副シールドz傾斜コイルを含み、該副シールドz傾斜コイルは前記主z傾斜コイルを取り囲むように配置され、前記主および副z傾斜コイルに適用された電流パルスは、前記傾斜コイル機構内に結合されて線形傾斜を前記コイル機構に沿って軸状に生成し、コイル機構外では通常相殺される磁界を発生させる。
【0014】
本発明の1つの利点は、検査領域内の患者の身体部分へのアクセスが助長されることである。
【0015】
本発明の別の利点は、画質が改善されることである。
【0016】
本発明のまた別の利点は、傾斜コイルの設置および構成が簡単になることである。
【0017】
【実施例】
次に、本発明による磁気共鳴撮像装置ついて、添付図面を参照しながら実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1を参照すると、装置は、中央穴12の縦軸、またはz軸に沿って一時的に一定の磁界を生成する複数の主磁石コイル10を含む。主磁石コイルは成形具14にサポートされ、トロイダルヘリウム管または缶16に収容される。缶16は液状ヘリウムで満たされ、主磁石コイルを超伝導温度に保つ。缶16はジュワー真空体20にサポートされた1つ以上の冷却シールド18により包囲されている。
【0019】
全身傾斜コイル機構30は、穴12の周囲に設置されたx,yおよびzコイルを有する。傾斜コイル機構は、誘電性の成形具34に入った主x,yおよびzコイル機構と、ジュワー真空体20の穴決定シリンダ38上にサポートされた副またはシールド型の傾斜コイル機構36とを含むセルフシールド傾斜コイル機構であることが好ましい。傾斜コイル入りの誘電成形具34は穴ライナとして機能でき、また、装飾穴ライナを挿入しての整列も可能である。DeMeester他によるU. S.P. 5,349,297で示されるように、主成形具とシールドコイル誘電成形具との間に磁界調整用のシム(図示せず)を必要に応じて配置することが好ましい。全身RFコイル40は、傾斜コイル機構30内に装備される。全身RFシールド42、例えば銅メッシュ層は、RFコイル40と傾斜コイル機構30との間に設置される。
【0020】
操作者インタフェース・制御端末50には、ビデオモニタ52等の人が読み取り可能なディスプレイ、およびキーボード54とマウス56を含む操作者の入力手段が含まれる。また、コントロールボール、ライトペンおよびその他の操作者入力機器も考えられている。コンピュータラック58は、磁気共鳴シーケンスメモリ・制御器、再構成プロセッサ、および、反響平面、反響容量、スピン反響等の撮像シーケンスを含む従来の多くの磁気共鳴撮像シーケンスを実行するために無線周波コイル40と傾斜コイル30を制御する他のコンピュータ・ハードウェアおよびソフトウェアを有する。反響平面および反響容量撮像シーケンスは、データ取得時間の短さと、傾斜強度の強さおよび高速な旋回速度により特徴づけられる。ラック58はまた、RFコイルにRF励起信号と磁気操作信号を供給するデジタル送信機、および磁気共鳴信号を受信・復調するデジタル受信機を有する。アレイプロセッサおよび関連のソフトウェアは、受信された磁気共鳴信号を、コンピュータメモリ、ディスク等の記憶媒体に記憶される画像表示に再構成する。ビデオプロセッサは、記憶された再構成画像表示の部分を選択的に抜粋し、データをビデオモニタ52表示用にフォーマットする。選択画像の紙コピーを作成するために、画像プリンタを提供することも可能である。
【0021】
好ましい実施例では、穴12の直径と長さの比は約1:1である。しかし、本発明は他の磁石にも適用可能であり、特に、主磁界の均一性が制限される磁石にも適用できることを認識されたい。一般に本発明では、穴の長さと直径の比が1.5:1までである磁石が予期されるかもしれない。しかし、本発明は、傾斜コイル領域内に振動による画質の低下を引き起こすかなりの主磁界不均一、特に放射磁界成分がある、より長い穴をもつ磁気共鳴撮像装置、または傾斜コイルの機械的設置が困難になるほどのかなりの正味力をもつより長い穴の磁気共鳴撮像装置にも適用可能である。
【0022】
主磁界磁石10は、撮像容量に対して主磁界B0を生成する。短い穴の磁石で は、磁気アイソセンタにおけるx,y平面の直径約40〜45cmの中央撮像領域に対して主磁界BZ0のz成分は一定であり続ける。撮像領域は、z軸に沿って40cmより短い。楕円形で均一な撮像領域外においては、B磁界は、アイソセンタからの軸上またはz方向の大きなずれにより、および、穴の中心軸からの放射状またはρずれによりかなり変化する。軸および放射状の位置に対するBZ0の依存度は、傾斜コイルとRFコイルの位置周囲、通常30cm≦ρ≦40cmと−60cm≦z≦60cmで区切られ、全角位置を包囲する領域においてより大きくなる。撮像領域内では、総B0磁界値に対する主磁界Bρ0の放射状成分の 影響は無視できるものであるが、これは傾斜コイルセットの位置に関してはより重要であり、特に、短い穴の磁石設計では重要である。
【0023】
空間的に変化する磁界の成分とコイルセットの電流密度との相互作用は、2つのはっきりとした問題を引き起こす。第1に、z傾斜コイルの方位角方向の電流とBρ0との間に相互作用がある。この2つの量は、磁石および傾斜装置の幾何 学的中心の周りの奇対称要因であるため、ローレンツ力式によりz方向のスラスト力を生成する。スラスト力値は、Bρ0の軸またはzにおける作用、特に、z 傾斜コイルの導体位置におけるBρ0値によっては、数百ポンドまたは2、3千 ニュートンにまで及びかねない。
【0024】
第2の問題は、横断xまたはy傾斜コイルの電流密度と、主磁界のBρ0およ びBz0両成分間の相互作用に係わる。この相互作用の結果もまた、ローレンツ力式より確定されるが、今度は放射方向の正味力である。横断傾斜コイルの電流密度の方位角依存により、放射方向の力は、xまたはy傾斜コイルに対してそれぞれxまたはy方向に沿って現れる。ここでも、力の大きさは、xおよびy傾斜コイルの電線位置における静電磁界Bρ0およびBz0成分値に左右される。xおよ びy傾斜コイルの半径は異なるため、それに対応する力の値も違ってくる。B0 の成分値は、放射状位置により変化する。
【0025】
z傾斜コイルとBρ0との相互作用の結果として起こるz方向のスラスト力の 分析的評価についてまず見てみると、正味スラスト力が零のz傾斜コイルを設計するにあたり最小限化技術が提供される。従来のz傾斜コイルでは、電流はコイルの幾何学的中心の周りで奇対称であり、また、磁界Bρ0も磁石の幾何学的中 心で奇対称である。これら2つの中心は通常一致するため、電流とBρ0磁界成 分との相互作用の結果として生じるのは、傾斜コイル上のz方向スラスト力となる。
【0026】
図2および図3を参照すると、z傾斜コイルはセルフシールドで、半径aの内巻線または主巻線60、および半径bの外シールドコイルまたは副シールドコイル62をもつ。構成を単純化するため、主z傾斜コイルは、誘電成形具34に円ループで巻かれてエポキシ等の樹脂内に入っていることが好ましい。シールド型z傾斜コイルは、ジュワー真空体内に内蔵された誘電成形具38に円状に巻かれることが好ましい。もちろん、コイルがジュワー真空体と一体となっていない他の実施例も可能である。内傾斜コイルの電流密度Jφa(z)は方位角的に方向づ けられ、コイルの軸方向に沿ってのみ変化する。同様に、外傾斜コイルの電流密度Jφb(z)も方位角的に方向づけられ、コイルの軸方向に沿って変化する。こ の2つの電流密度間の相互作用は、コイルの放射位置にある主磁界の放射成分、すなわち、Bρ0aおよびBρ0bと共に、z方向に沿って向けられるローレン ツ力を生成する。
【0027】
一般にローレンツ式では、磁界Bρ0a,bにおいて電流素子Jφa,b(z)dz (a,b)dφαφの受けた素子力は次のように説明される。
【0028】
【数1】
Figure 0003682627
【0029】
この2つのコイルから生成された正味力はz方向に沿っており、次の形態を取る。
【0030】
【数2】
Figure 0003682627
【0031】
ここで、Bρ0a,b(z)は(z)の既知の実関数である。Jφa,bおよびBρ0 a,bのフーリエ変換対は次の通りである。
【0032】
【数3】
Figure 0003682627
【0033】
【数4】
Figure 0003682627
【0034】
【数5】
Figure 0003682627
【0035】
【数6】
Figure 0003682627
【0036】
上記の式を利用して、次のように正味スラスト力のフーリエまたはk空間表示を得ることができる。
【0037】
【数7】
Figure 0003682627
【0038】
Bρ0a,b(z)は純粋な(z)の実奇対称関数であるため、次の通り表される。
【0039】
【数8】
Figure 0003682627
【0040】
それぞれ半径a,bをもつz傾斜コイルセットに対して、傾斜コイルBZによ る磁界の軸z成分の式は、電流密度の性質により、2つのコイルにより限定される3つの領域において単純化することができる。より明確に言えば、シリンダ状傾斜コイルの周囲で均一な電流については、角依存は全く考慮されない。z傾斜コイルの電流は、z方向に沿って変化するように制限される。このような限定のもと、3つの領域におけるBZの式は次のようになる。
【0041】
【数9】
Figure 0003682627
【0042】
【数10】
Figure 0003682627
【0043】
【数11】
Figure 0003682627
【0044】
ここで、jφa(k),jφb(k)はそれぞれ、半径aの内コイルの電流密度お よび半径bの外コイルの電流密度である。z傾斜コイルの生成した磁界BZは、 両コイルの内領域においては線形であり、コイル外では零であることが理想的である。両コイルの外側では磁界が零であるという制約を満たすため、b<ρの領域内のBZは零に設定される。つまり、式(11)は零に設定される。式(11 )を零に設定する方法の1つとしては、次のように、内外のコイルの電流密度のフーリエ成分の合計が零となるような関係をつくることである。
【0045】
ajφa(k)K0(kρ)I1(ka) + bjφb(k)K0(kρ)I1(kb) = 0 …(12)
または、
【0046】
jφb(k) = - [aI1(ka)/bI1(kb)]jφa(k) …(13)
【0047】
式(13)を式(9)に置き換えると、2つのコイル内の領域の磁界の式ρ<aは次に示すようになる。
【0048】
【数12】
Figure 0003682627
【0049】
式(13)より、正味力の式も次のように単純化することができる。
【0050】
【数13】
Figure 0003682627
【0051】
式(13)を用いてコイルW内の蓄積エネルギーを表すと、次の通りである。
【0052】
【数14】
Figure 0003682627
【0053】
長さLの傾斜コイルにおいては、セルフシールド設計の内コイルの電流の幾何学的中心あたりのフーリエ膨張は次の通りである。
【0054】
【数15】
Figure 0003682627
【0055】
jφa(z) = 0 ここで、|z|> L/2 …(18)
【0056】
ここで、jnaはフーリエ膨張係数のであり、sin knzは原点周囲の電流の 非対称状態を表わす。長さLのコイルにおいては、電流が制限されてコイルの両端で零となることが好ましく、それによりknが取り得る値が制限される。従っ て、knの許容値は次のようになる。
【0057】
jφa(z) = 0 ここで、|z|= L/2 → kn = 2nπ/L …(19)
【0058】
jφa(z)のフーリエ変換は次の通りである。
【0059】
【数16】
Figure 0003682627
【0060】
【数17】
Figure 0003682627
【0061】
対称性の必要条件により、可変kに対するΨn(k)の依存関係は次で表される。
【0062】
Ψn(-k) = -Ψn(k) …(22)
【0063】
電流のフーリエ成分の式より、傾斜磁界Bz、傾斜コイル内の蓄積磁気エネル ギーWおよびz方向スラスト力Fzの式はそれぞれ以下の通りである。
【0064】
【数18】
Figure 0003682627
【0065】
【数19】
Figure 0003682627
【0066】
【数20】
Figure 0003682627
【0067】
Bρ0a,b(z)はzに対して奇対称関数であるため、フーリエ変換は次のよう に定義される。
【0068】
【数21】
Figure 0003682627
および、
【0069】
【数22】
Figure 0003682627
【0070】
すると、式(25)は次の形態をとる。
【0071】
【数23】
Figure 0003682627
【0072】
磁界、蓄積エネルギーおよびz方向スラストの各式より、関数Eは次のように定義される。
【0073】
【数24】
Figure 0003682627
【0074】
ここで、BzSCとFzSCnetはそれぞれ、限定点における磁界の予め指定され た限定値およびz方向のスラスト力である。
【0075】
jnaに対してEを最小限化すると、次に示すjn'aの行列式が得られる。
【0076】
【数25】
Figure 0003682627
または、
【0077】
【数26】
Figure 0003682627
【0078】
Djn行列は、jの値により磁界式またはz方向スラスト力式のどちらかに一致することがある。
【0079】
明確にすると、Djn行列の転化は次の通りである。
【0080】
【数27】
Figure 0003682627
【0081】
Bρ0a,b(z)の式では、データは実際の主磁石10から得られる。Bρ0a, b(z)の非対称性のため、z値は正の値のみ生成される。磁界の放射成分の生成 データを式(30)に組み入れるためには、次が考慮される。
【0082】
【数28】
Figure 0003682627
【0083】
ここで、Ωはz沿いの点の総数に対応し、BYa,bは位置zYにおけるBρ0 a,b(z)の対応値である。フーリエ変換Bρ0a,b(k)は、次の通りである。
【0084】
【数29】
Figure 0003682627
【0085】
さらに、Bρ0a,b(z)の生成値は、傾斜コイルの長さの半分よりも大きく、 傾斜コイルの電流密度と主磁界の放射成分との間に有効作用が存在しない点にまで及ぶの軸上の距離のためのものである。無限合計をM項で打切るとすると、式(28)の行列表示は次のようになる。
【0086】
a = λD または a = λDC-1 …(35)
【0087】
ここで、aは1×M行列、はM×M行列、λは1×N1+1行列、はN1+ 1×M行列である。
【0088】
傾斜磁界Bzおよびz方向スラスト力に対して限定式を使用すると、ラグラン ジュ乗数が求められる。主傾斜または内傾斜コイルの電流密度のフーリエ成分のマトリクス形状は、次で表される。
【0089】
a = Z [DC-1t]-1DC-1 …(36)
【0090】
内コイルの電流のフーリエ成分の式を求め、かつ式(19)を使うと、内コイルの電流密度の連続分布が生成される。外コイルの電流を決定するには、式(13)の両電流密度のフーリエ変換間のシールド関係が用いられる。次に、外コイルの連続電流分布を得るために逆フーリエ変換が用いられる。
【0091】
次の段階として、両コイルの連続電流分布の離散処理を行う。連続電流分布は、正および負の2つの電流領域に分けられる。各領域下のエリアを統合すると、各領域内に含まれる総電流が得られる。シリンダの全領域の電流が計算されると、不連続電流ループが連続電流パターンの動きを模倣するために誘電成形具上に配置される。各領域は、規定量の電流を有する不連続線で満たされている。好ましい実施例においては、電流量は各線ループ共同じである。各領域で、連続電流密度はより小さいセグメントに分割され、このセグメントは選択された同等の電流量に対応する。選択された電流量は、繰り返し調整することで選択された電流領域内の連続電流密度にもっと一致させてもよい。各線は、セグメントの両側から同等の配電を得るために対応セグメントの中間点に配置される。次に、この電流分布は生成された磁界を計算するために分析され、所望の磁界が実際に得られたことを確実にする。この他に、先に言及したU.S.P. 5,296,810で示される質量構成の中心を利用することも可能である。
【0092】
引き続き図2および図3を参照すると、好ましい実施例において、内コイルまたは主コイルの半径は約340mm、長さは約700〜900mmである。外コイルまたはシールドコイルの直径は約385mmである。フーリエ級数展開において、電流密度の適切な限定は10個の点により提供されるが、それよりも大きい、または小さい数が選択されてもよい。磁界およびスラスト力の特徴の限定にあたっては、5つの限定点が選択されることが好ましい。磁界は、40cm〜50cmの一般に楕円形の撮像容量内で限定される。第1の限定点は、例えば、約13.5mT/mの傾斜磁界強度を確立する。第2の限定点は、傾斜軸に沿った磁界の線形を限定する。磁界は、容量の25cm面の端において5%を超えて変化しないように制限されることが好ましい。残った2つの限定点は、傾斜軸に対して垂直な平面を横切る磁界の均一度を限定する。磁界は、コイルの中心から約22cmの半径距離において、その実値の7%内にとどまるように限定されることが好ましい。
【0093】
最後の限定点はz方向のスラスト力値を限定し、この値は-1.0e-08ニュート ンよりも小さいことが好ましい。図2は、このような限定点を満たす適切な主傾斜コイルを示し、図3は、このような条件を満たす適切な外コイルまたはシールド傾斜コイルを示す。主傾斜コイルは、その端に逆極性の力補正巻線をいくつかもつことが分かる。この逆極性巻線が除去されると、傾斜コイルは、上記限定点の超過から正味縦力成分の損害を受けることになる。
【0094】
上記方法によると理想的な電流分布が算定されるが、軸力を相殺する力補正電流は反復的に決定することができる。より明確に言えば、主コイルまたは副コイル(主コイルが好ましい)の両端にコイル巻線がいくつか配置される。傾斜電流パルス時の傾斜コイル機構上の正味力が測定される。力補正巻線を通る電流フロー(または力補正ループの数)は、軸力が実質的に零になるまで反復的に調整される。
【0095】
図4および図5を参照すると、傾斜コイル機構はさらにx傾斜コイルおよびy傾斜コイルを含む。xおよびy傾斜コイルは実質的に同じ構成だが、90°回転している。もちろん、一方がもう一方に対して積層されていることから、両コイルの半径は多少異なる。xおよびy傾斜コイルはそれぞれ、アイソセンタの両側に対称的に配列された実質的に同一な4つの巻線を含む。主xまたはy傾斜コイルの各4分儀は、図4に示すような巻線を実質的に含む。シールドxまたはy傾斜コイル各4分儀は、図5に示すような巻線を実質的に含む。ここで再度電流分布が計算されることにより、選択傾斜強度が生成され、蓄積エネルギーが最小限化され、正味側ローレンツ力が零となる。
【0096】
横のxまたはy傾斜コイルについて、総電流密度は次のように表すことができる。
【0097】
【数30】
Figure 0003682627
【0098】
ここで、δ(ρ-ρ0)は、電流が半径ρ0のシリンダ表面上に限定される制 限となる。ここでも、xおよびy傾斜コイルはセルフシールドされる。つまり、半径aの内コイルまたは主コイル、および半径bの副外コイルまたはシールドコイルを有するということである。半径bの外コイルの電流密度は、式37に類似している。電流密度成分とそれに対応する主磁界成分間の相互作用は、セルフシールドx傾斜コイルに対してx方向のローレンツ力を生成し、セルフシールドy傾斜コイルに対してy方向の力を生成する。次にx傾斜コイルについて説明するが、この説明は、同構成の90°回転した半径がわずかに異なるy傾斜コイルについても同様に適用されることを認識されたい。
【0099】
ローレンツ式は、磁界B0において電流素子Idlが受ける素子力を表わす。
【0100】
【数31】
Figure 0003682627
または、
【0101】
【数32】
Figure 0003682627
【0102】
ここで、Bρ0a,b(z)およびBz0a,b(z) は、半径位置(a,b)における 主磁界B0の放射成分および軸成分である。式39を積分すると、x軸に沿った 正味力が得られる。
【0103】
【数33】
Figure 0003682627
【0104】
【数34】
Figure 0003682627
【0105】
ここで、Bρ0a,b(z)およびBz0a,b(z) はzの既知の実関数である。jφ a,b、jza,b、Bρ0a,bおよびBz0a,bのフーリエ変換対は次の通りである。
【0106】
【数35】
Figure 0003682627
【0107】
【数36】
Figure 0003682627
【0108】
【数37】
Figure 0003682627
【0109】
【数38】
Figure 0003682627
【0110】
【数39】
Figure 0003682627
【0111】
【数40】
Figure 0003682627
【0112】
【数41】
Figure 0003682627
【0113】
【数42】
Figure 0003682627
【0114】
次の限定、
【0115】
【数43】
Figure 0003682627
【0116】
およびシールド条件を用いると、以下に示す関係が得られる。
【0116】
jza,b(k) = - jφa,b(k) / k(a,b) …(51)
【0117】
【数44】
Figure 0003682627
【0118】
式(41)からのFxnetの式は、次のように書き換えられる。
【0119】
【数45】
Figure 0003682627
【0120】
ここで、*は主磁界の2成分のフーリエ変換の複素共役を表わす。
【0121】
実磁石設計では、Bz0a,b(z) とBρ0a,b(z)の有効な分解式はない。数的 に生成されたデータを磁石の中央z軸に沿った磁界の両成分に対して分解的に組み入れるためには、次の表現が考慮される。
【0122】
【数46】
Figure 0003682627
【0123】
【数47】
Figure 0003682627
【0124】
ここで、Bz0a,b(z) はzの周りで対称的で、Bρ0a,b(z)はzの周りで非 対称的である。
【0125】
内コイルの長さに対する限定、シリンダ表面に対する電流密度の制限、jφa とjzaの方位角的および軸的対称性、および電流密度は連続式に従うという必 要性から、コイルの幾何学的中心の周りの両成分に対してフーリエ級数展開が提供される。
【0126】
【数48】
Figure 0003682627
【0127】
【数49】
Figure 0003682627
【0128】
ここで、jφnaはフーリエ係数、Lは内コイルの全長、電流はシリンダの端 から外へ流れることはできないため、kn = 2nπ/Lである。さらに、両電流成分は|z|> L/2で零である。
【0129】
電流密度のフーリエ変換によるセルフシールド傾斜コイルの磁界の一般式は、次の通りである。
【0130】
【数50】
Figure 0003682627
【0131】
ここで、jφa(m,k)はJφa(φ,z)の2重フーリエ変換である。jφaの 方位角依存はcos(φ)に比例するため、jφaのフーリエ変換は m=±1 のとき には零ではなくなる。この場合の電流密度の2次元フーリエ変換は、次の通りである。
【0132】
【数51】
Figure 0003682627
【0133】
【数52】
Figure 0003682627
【0134】
ここで、Ψn(k)はkの偶関数で、jφa(+1,k) =jφa(-1,k)である。従っ て、傾斜磁界の式は次の形を取る。
【0135】
【数53】
Figure 0003682627
【0136】
同形式で、装置内の蓄積磁界エネルギーは次の通りである。
【0137】
【数54】
Figure 0003682627
【0138】
そして、x方向のローレンツ力の式は次のように表される。
【0139】
【数55】
Figure 0003682627
【0140】
関数Eが構成され、式(28)と同一形式を取る。しかし、この場合、Eの依存はjφnaに対してであり、力はz軸ではなくx軸に沿って向けられる。従っ て、jφnaに対してEを最小限化すると、次のようなjφn'aの行列式が得ら れる。
【0141】
【数56】
Figure 0003682627
【0142】
無限合計をM項で打切り、簡潔記法を用いると、式(58)は次のように簡易化する。
【0143】
【数57】
Figure 0003682627
または、
【0144】
a = λD または a = λDC-1 …(66)
【0145】
ここで、aは1×M行列、はM×M行列、λは1×N1+1行列、はN1+ 1×M行列であり、また、次の通りである。
【0146】
【数58】
Figure 0003682627
【0147】
式(66)は式(35)と同じであるため、両コイルの連続電流分布式は、先に記載の方法に従うことにより得られる。両電流密度を離散させるためには、まず電流密度の連続式が検討される。
【0148】
【数59】
Figure 0003682627
【0149】
磁界と類似して、ベクトルポテンシャルが導入されたところでは、電流密度は流れ関数sの回転として次のように表される。
【0150】
【数60】
Figure 0003682627
【0151】
電流は、半径a = ρaのシリンダ表面を流れるように制限され、また角およ び軸にのみ依存するため、シリンダ座標における電流密度と流れ関数との関係は次の通りである。
【0152】
【数61】
Figure 0003682627
【0153】
そして、Sρは次の式より得られる。
【0154】
【数62】
Figure 0003682627
【0155】
電流密度の等高線表示は次により決定される。
【0156】
Sρ(x,z) = [n-(1/2)] Sinc + Smin ここで、n = 1,...,N …(72)
【0157】
ここで、Nは電流等高線の数、Sminは電流密度の最小値、Sincは2つの等 高線間電流量を表わす。Sincの決定は次による。
【0158】
Sinc = (Smax - Smin) / N …(73)
【0159】
ここで、Smaxは電流密度の最大値を表わす。この方法で生成された等高線は 電流の流れに追従し、また等高線間の距離はアンペアでのSinc量の電流に対応 する。離散導線は、これらの等高線と一致するように配置される。
【0160】
好ましい実施例において、セルフシールド力のないx傾斜コイルの内コイルの半径は約1/3メートルで、長さは約−100〜900mmである。外コイルの半径は約0.4メートルである。このセルフシールドコイルの設計において、使用されるフーリエ係数の数は限定点の総数に1を足したものと等しい。さらに、40〜50cm対25cmの楕円容量内の磁界の質を特定するため、また傾斜コイル装置全体の正味ローレンツ力を除去するために4つの限定点が選択される。第1の限定点は、傾斜磁界強度を例えば13.5mT/mに設定する。第2の限定点は、x軸に沿って傾斜磁界のアイソセンタから25cmの距離まで、例えば5%に、傾斜磁界の線形度を特定する。第3の限定点は、z軸に沿って傾斜磁界のアイソセンタから±6cmの距離まで、例えば12%に、傾斜磁界の均一度を特定する。第4の限定点は、傾斜コイルセットの位置における正味x方向力の値を、例えば1×10-7ニュートンと特定する。
【0161】
上記限定点のセットにより内外コイル両方に対して連続電流分布が生成され、この両コイルは離散されたとき、図4および図5に示す形態を取る。より明確に言えば、この設計条件を適用することで、連続電流分布jzaおよびjzbが生成される。離散電流パターンを生成するのに必要なのは、電流密度のz成分のみである。限定点はまた、ループ毎に一定の電流量をもつ内外コイルの巻数(整数)が得られるように選択される。流れ関数技術を用いると、図4で示すように側力なしの構成のための内コイルの離散電流分布が得られる。内コイルまたは主コイルは、拇印型巻線70および付加的巻線または力オフセット巻線72をもつことが分かる。力補正巻線内の電流は、有効的に逆らせん方向で主コイル部分70に流れていく。図4の主コイル部分70により生成された正味xまたはy方向力を零にするため、電流分布および力相殺コイル部分72の巻数が選択される。特定の設計におけるB0磁界成分の性質によっては、副xまたはy傾斜コイルとは逆向 きの巻線をコイルの外端近くに配置することで、同様に力を相殺することができる。力オフセット巻線を通るアンペア数または巻線の数は、他のxまたはy傾斜コイルにより生成された力成分と同等で逆のxまたはy力成分を生成する電流密度が得られるまで調整される。
【0162】
好ましい実施例においては、シールド傾斜コイルの主巻線にのみ力平衡コイルが適用されるが、主コイルおよび副コイルの力平衡をそれぞれ別々に行うことも可能であることを認識されたい。さらに、セルフシールドされていない傾斜コイル、すなわち、主巻線のみで副シールド巻線をもたないコイルについてもスラスト力平衡の適用が可能であることも認識されたい。
【0163】
【発明の効果】
本発明によれば、検査領域内の患者の身体部分へのアクセスが助長され、画質が改善され、傾斜コイルの設置および構成が簡単な磁気共鳴撮像装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気共鳴撮像装置の概略図である。
【図2】本装置のz主傾斜コイルの典型的な電流分布を示す図である。
【図3】本装置のzシールド傾斜コイルの典型的な電流分布を示す図である。
【図4】本装置の主xまたはy傾斜コイル巻線を示す図である。
【図5】本装置のシールド(副)xまたはy傾斜コイル巻線を示す図である。
【符号の説明】
10 主磁石コイル
12 中央穴
14 成形具
16 トロイダルヘリウム管
18 冷却シールド
20 ジュワー真空体
30 全身傾斜コイル機構
32 主x、yまたはzコイル機構
34 誘電性成形具
36 副またはシールド傾斜コイル機構
38 穴決定シリンダ
40 全身RFコイル
42 全身RFシールド
50 制御端末
52 ビデオモニタ
54 キーボード
56 マウス
58 コンピュータラック
60 主巻線
62 副巻線
64 力補正巻線
70 拇印巻線
72 力オフセット巻線

Claims (9)

  1. 患者収容穴(12)内に一時的に一定な磁界を生成する主磁石(10)、傾斜磁界コイル機構(30)および穴(12)の周りのRFコイル(40)を含み、前記一時的に一定な磁界は、前記傾斜磁界コイル機構(30)の主巻線(32、36)に適用された電流パルスと相互作用する成分をもち、前記傾斜磁界コイル機構(30)が正味力を引出されるように磁界傾斜を生成する磁気共鳴撮像装置において、
    前記正味力が実質的に相殺されるように前記主巻線(32、36)とは逆向きに電流を運ぶ前記傾斜磁界コイル機構(30)の端の部分に隣接して設置された力補正巻線(64、72)を特徴とする磁気共鳴撮像装置。
  2. 前記患者収容穴(12)の長さと直径の比率は1.5:1よりも小さい請求項1記載の磁気共鳴撮像装置。
  3. 前記患者収容穴(12)の長さと直径の比率は実質的に1:1である請求項1記載の磁気共鳴撮像装置。
  4. 前記傾斜コイル機構(30)は主コイル(32)およびシールドコイル(36)を有するセルフシールド傾斜コイルで、
    電流パルスは、前記傾斜コイル機構(30)内に結合されて線形磁界傾斜を形成し、前記傾斜コイル機構(30)の外では相殺される傾向にある磁界を生成する前記主コイルおよびシールドコイル(32、36)内を通り、
    前記シールドコイル(36)内を通る前記電流パルスは放射磁界成分と相互作用して第1の力を生成し、
    前記主傾斜コイル(32)は、該主傾斜コイル(32)内を通る前記電流パルスが前記第1の力と実質的に同等だが逆の第2の力を生成するために前記放射磁界成分と相互作用するように巻かれる請求項1から3のいずれかに記載の磁気共鳴撮像装置。
  5. 前記傾斜コイル機構(30)は、前記穴(12)の縦軸を横切る磁界傾斜を生成する4つの対称的に配置された拇印コイル(70)をそれぞれ含む主傾斜コイルおよび副傾斜コイル(32、36)を有し、
    前記拇印コイル(70)はさらに正味横断力を生成し、
    前記力補正巻線は、最も隣接する拇印コイル(70)に対して反対方向に循環する電流フローを運び、横方向に沿って前記正味横断力をオフセットするために前記主傾斜コイルおよび副傾斜コイル(32、36)の内の少なくとも1つの端に隣接して配置された力オフセット電流ループ(72)を含む請求項1から3のいずれかに記載の磁気共鳴撮像装置
  6. 前記傾斜コイル機構(30)は、シリンダ状成形具(34)の周囲に設置されてz傾斜磁界を生成する一連のループコイル(60)を含む主z傾斜コイル(32)を有し、
    前記力補正巻線は、前記シリンダ状成形具(34)の端あたりに延び、前記z傾斜ループコイル(60)と直列に接続されることで逆方向だが共通の電流パルスを運ぶループ(64)を有する請求項1から3のいずれかに記載の磁気共鳴撮像装置。
  7. 前記傾斜コイル機構(30)は、主z傾斜コイル(32)および副シールドz傾斜コイル(36)を含み、
    該副シールドz傾斜コイル(36)は前記主z傾斜コイル(32)を取り囲むように配置され、
    前記主および副z傾斜コイル(32、36)に適用された電流パルスは、前記傾斜コイル機構(30)内に結合されて線形傾斜を前記コイル機構(30)に沿って軸状に生成し、コイル機構(30)外では通常相殺される磁界を発生させる請求項1から3のいずれかに記載の磁気共鳴撮像装置。
  8. 前記主および副傾斜コイル(32、36)は環状ループ(60、62)を有し、
    前記力補正巻線は、前記主および副コイル(32、36)の内の少なくとも1つの端に配置されたループ(64)を有する請求項7記載の磁気共鳴撮像装置。
  9. 前記傾斜コイル機構(30)は、シリンダ状成形具(34)、前記一時的に一定な磁界のアイソセンタの第1の側上の前記成形具(34)のあたりに延び、主として前記成形具(34)の周囲上に第1の方向で電流パルスを運ぶ第1の複数ループ(60)、および前記第1の複数ループ(60)とアイソセンタにおいて対称的なアイソセンタミラー画像の第2の側上の前記成形具(34)のあたりに延び、主として前記成形具(34)の周囲上に第2の方向で電流パルスを運ぶ第2の複数ループ(60)を含むz傾斜コイルを有し、
    その際、前記電流パルスは前記一時的に一定な磁界の前記放射成分と相互作用する前記第1および第2の複数ループ(60)内を通ることにより正味軸力を発生させ、
    前記z傾斜コイルはさらに、前記アイソセンタから転置したアイソセンタの前記第1の側上の前記成形具(34)のあたりに延び、前記電流パルスを前記第2の方向で運ぶ第1の力オフセットコイル(64)、および前記アイソセンタから転置したアイソセンタの前記第2の側上の前記成形具(34)のあたりに延び、前記電流パルスを前記12の方向で運ぶ第2の力オフセットコイル(64)を含み、
    前記電流パルスは前記一時的に一定な磁界の前記放射成分と相互作用する前記第1および第2の力オフセットコイル(64)内を通ることにより前記正味軸力をオフセットする軸力を発生させる請求項1から3のいずれかに記載の磁気共鳴撮像装置。
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