JP2610635B2 - ネット展張用ロープ - Google Patents

ネット展張用ロープ

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JP2610635B2
JP2610635B2 JP63010277A JP1027788A JP2610635B2 JP 2610635 B2 JP2610635 B2 JP 2610635B2 JP 63010277 A JP63010277 A JP 63010277A JP 1027788 A JP1027788 A JP 1027788A JP 2610635 B2 JP2610635 B2 JP 2610635B2
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義康 藤原
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三井石油化学工業株式会社
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    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/16Ropes or cables with an enveloping sheathing or inlays of rubber or plastics
    • D07B1/162Ropes or cables with an enveloping sheathing or inlays of rubber or plastics characterised by a plastic or rubber enveloping sheathing
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    • D07B1/02Ropes built-up from fibrous or filamentary material, e.g. of vegetable origin, of animal origin, regenerated cellulose, plastics
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    • D07B2205/20Organic high polymers
    • D07B2205/201Polyolefins
    • D07B2205/2014High performance polyolefins, e.g. Dyneema or Spectra

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  • Ropes Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ネット展張用ロープに関し、さらに詳しく
は、主にバレーボール、テニス、バトミントンなどのス
ポーツ競技で用いられるネットを固定するためのネット
展張用ロープであって、軽量かつ高強度で耐久性に優れ
るとともに、取扱いが容易なネット展張用ロープに関す
る。
発明の技術的背景ならびにその問題点 従来、バレーボール、テニス、バトミントンなどのス
ポーツ競技で用いられるネット展張用ロープとして、主
にワイヤーロープが使用されていたが、ワイヤーロープ
は剛直で重い上に、支柱に固定されるワイヤーロープの
屈曲部は曲げ癖がつき、鋼線が破断して頭出ししたりす
るため、その取扱いや安全性に問題点があった。
本発明者らは、上記問題点を解決すべく研究し、ワイ
ヤーロープの代わりに、軽量かつ高強度でクリープ伸び
の小さい超高分子量ポリオレフィン延伸物からなるロー
プを用いるべく検討したが、超高分子量ポリオレフィン
を高度に延伸したフィラメントはフィブリル化し易く、
取扱い時の摩擦でロープ表面の繊維が毛羽立つため、支
柱に固定されるロープの屈曲部の耐久性に問題点がっ
た。
本発明者らは、さらに上記問題点を解決するため、鋭
意研究したところ、超高分子量ポリオレフィンの延伸物
よりなるロープの外周を、耐擦傷性、耐久性および耐候
性に優れ、かつ柔軟性に富む樹脂で被覆すれば、上記問
題点が一挙に解決されることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
発明の目的 本発明は、軽量かつ高強度で耐擦傷性、耐久性および
耐候性に優れるとともに、取扱いが容易なネット展張用
ロープを提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係るネット展張用ロープは、芯部材が超高分
子量ポリオレフィンの延伸物からなるフィラメント集合
体であって、芯部材の外周が樹脂で被覆されていること
を特徴としている。
本発明に係るネット展張用ロープは、芯部材に、軽量
かつ高強度でクリープ伸びの小さい超高分子量ポリオレ
フィン延伸物からなるフィラメント集合体を用い、しか
も芯部材の外周を、耐擦傷性、耐久性および耐候性に優
れ、かつ柔軟性に富む樹脂で被覆してなるので、軽量か
つ高強度で耐擦傷性、耐久性および耐候性に優れてお
り、またその取扱いも容易である。
発明の具体的説明 以下、本発明に係るネット展張用ロープについて具体
的に説明する。
本発明に係るネット展張用ロープは、芯部材と、この
外周を被覆してなる被覆樹脂層との二重構造から成って
いる。
芯部材 芯部材は、超高分子量ポリオレフィンの延伸物(延伸
フィラメント)を含んで構成されている。
本発明で用いられる超高分子量ポリオレフィンとして
は、具体的には、超高分子量ポリエチレン、超高分子量
ポリプロピレン、超高分子量エチレン・プロピレン共重
合体、超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体などが
用いられる。中でも、エチレンを主体とする超高分子量
エチレン・ブテン−1共重合体もしくは超高分子量ポリ
エチレンを15倍以上の高倍率で延伸することによって得
られる超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体延伸
物、超高分子量ポリエチレン延伸物は、軽量で高強度、
高弾性を有し、そのクリープ伸びも小さいため、好まし
く用いられる。このような超高分子量ポリオレフィン延
伸物を得る方法としては、たとえば特開昭56−15408号
公報、特開昭58−5228号公報、特開昭59−130313号公
報、特開昭59−187614号公報等に詳述されているよう
な、超高分子量ポリエチレンを稀薄溶液にするか、ある
いは超高分子量ポリエチレンにパラフィン系ワックスな
どの低分子量化合物を添加して超高分子量ポリエチレン
の延伸性を改良して高倍率に延伸する方法を例示するこ
とができる。
前記超高分子量ポリオレフィン延伸物としては、比張
強度が1.5GPa以上、好ましくは2.0GPa以上であり、しか
も引張り弾性率が40GPa以上、好ましくは60GPa以上であ
るものが、軽量でかつ高引張強度、高剛性であり、しか
もクリープ伸びが小さいため、本発明で用いる超高分子
量ポリオレフィン延伸物として最も好適である。
このように芯部材は、超高分子量ポリオレフィン延伸
物によって構成されているが、この芯部材は延伸フィラ
メントを三つ打、四つ打、六つ打、八つ打、パラ打等の
撚り合せ、編組した編成物によって構成することがで
き、また本発明では、芯部材は、編組したロープ状のほ
か、超高分子量ポリオレフィンのマルチフィラメントを
合糸引き揃えたり、あるいは前記被覆樹脂層の樹脂と相
溶性のある樹脂でコーティングすることによって、集束
化された超高分子量ポリオレフィンのマルチフィラメン
トを合糸引き揃えたりすることによっても構成すること
ができる。
樹脂層 本発明に係るネット展張用ロープの二重構造を成す被
覆樹脂層で用いられる樹脂としては、具体的には、耐擦
傷性、耐久性、および耐候性に優れ、かつ柔軟性に富ん
だ樹脂であって、耐候処理を施したポリオレフィン系樹
脂、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー系樹
脂などが用いられ、特に耐候処理を施した線状低密度ポ
リエチレン(L−LDPE)が好ましく用いられる。また、
上記のような樹脂に、たとえば耐熱安定剤、耐候安定
剤、顔料、染料、滑剤などを、本発明の目的を損わない
範囲で添加してもよい。
本発明に係るネット展張用ロープにおける被覆樹脂層
の厚さは、ロープの径により異なるが、通常、1〜5m
m、好ましくは2〜4mmである。
芯部材としての超高分子量ポリオレフィンの延伸物か
らなるフィラメント集合体の外周を、上記樹脂で被覆す
る手段としては、具体的には、押出被覆、溶液塗布など
の樹脂被覆手段が用いられるが、中でも押出被覆の場
合、クロスヘッドダイで、芯部材の外周に溶融樹脂をコ
ーティングした後、この芯部材をサイジングダイへ導
き、次いで冷却水で急冷すれば芯部材の強度低下を来す
ことなく樹脂被覆することができるため、押出被覆が好
ましく用いられる。
発明の効果 本発明に係るネット展張用ロープは、芯部材に、軽量
かつ高強度でクリープ伸びの小さい超高分子量ポリオレ
フィン延伸物からなるフィラメント集合体を用い、しか
も芯部材の外周を、耐擦傷性、耐久性および耐候性に優
れ、かつ柔軟性に富む樹脂で被覆してなるので、軽量か
つ高強度で耐擦傷性、耐久性および耐候性に優れてお
り、またその取扱いも容易である。
以下、本発明を実施例ににより説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。
実施例1 超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体の延伸フィ
ラメント(引張強度2.0GPa、引張弾性率65GPa、破断伸
度4.5%)を用いて、1,000d×4×8の8つ打ち組紐を
芯部材として得た。得られた芯部材の直径は約3mmであ
った。
次に、得られた芯部材を、カーボンブラックを1重量
%混練した線状低密度ポリエチレン[商品名「ウルトゼ
ックス」、三井石油化学工業(株)製、(MFR 11g/10
分、密度0.925g/mm3)]で温度180℃に加熱されたダイ
より押出被覆した後、直ちにこの芯部材を内径5mmのサ
イジングダイへ導き、さらに水槽へと導いて冷却した。
このようにして得られた樹脂被覆ロープの外径は4.8mm
であり、ロープ重量は18g/mであった。
得られた樹脂被覆ロープについて、破断強度、耐久性
およびクリープ特性を測定した。なお耐久性およびクリ
ープ特性は、下記の方法により試験をした。
[耐久性試験] 耐久性評価手段として、ロープ端末にI型金具を挿着
してI加工を施したロープをサンプルとし、第1図に示
すように、外径100mmのウィンチ型ドラムに一方のロー
プ端末を固定し、他方のロープ端末に100kgの荷重をか
け、移動距離1mの繰返し巻き上げ試験を行ない、破断時
の巻き上げ回数およびロープ外観が損傷し始める回数を
測定する。
[クリープ試験] ロープ端末にアイ型金具を挿着してアイ加工を施した
ロープをサンプルとし、荷重100kg(樹脂被覆ロープの
破断荷重の20%に相当する)、標線間1m、測定温度23℃
の条件でクリープ伸びを測定する。
結果を表1および第2図に示す。
比較例1 実施例1において、樹脂被覆ロープの代わりに、実施
例1で得た約3mmの外径を有する8つ打ち組紐をサンプ
ルとした以外は、実施例1と同様にして破断強度、耐久
性を測定した。
結果を表1に示す。
比較例2 実施例1において、樹脂被覆ロープの代わりに、市販
のテニスネット展張用ワイヤーロープ(外径約8mm)を
サンプルとした以外は、実施例1と同様にして破断強
度、耐久性を測定した。
結果を表1に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、耐久性試験において用いる試験装置の概略図
であり、第2図は、実施例1におけるロープのクリープ
試験時間とクリープ伸び率との関係を示すグラフであ
る。 1……ウィンチ型ドラム 2……フリーローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯部材が超高分子量ポリオレフィンの延伸
    物からなるフィラメント集合体であって、芯部材の外周
    が樹脂で被覆されていることを特徴とするネット展張用
    ロープ。
  2. 【請求項2】前記超高分子量ポリオレフィンが、超高分
    子量ポリエチレン、超高分子量ポリプロピレンであるこ
    とを特徴とする請求項第1項に記載のネット展張用ロー
    プ。
JP63010277A 1988-01-20 1988-01-20 ネット展張用ロープ Expired - Lifetime JP2610635B2 (ja)

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US5601775A (en) * 1995-03-24 1997-02-11 Alliedsignal Inc. Process for making an abrasion resistant quasi monofilament
US5573850A (en) * 1995-03-24 1996-11-12 Alliedsignal Inc. Abrasion resistant quasi monofilament and sheathing composition

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