JP2608034B2 - 流動床燃焼装置及びその操作方法 - Google Patents
流動床燃焼装置及びその操作方法Info
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- JP2608034B2 JP2608034B2 JP6318330A JP31833094A JP2608034B2 JP 2608034 B2 JP2608034 B2 JP 2608034B2 JP 6318330 A JP6318330 A JP 6318330A JP 31833094 A JP31833094 A JP 31833094A JP 2608034 B2 JP2608034 B2 JP 2608034B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23C—METHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN A CARRIER GAS OR AIR
- F23C10/00—Fluidised bed combustion apparatus
- F23C10/02—Fluidised bed combustion apparatus with means specially adapted for achieving or promoting a circulating movement of particles within the bed or for a recirculation of particles entrained from the bed
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F22—STEAM GENERATION
- F22B—METHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
- F22B31/00—Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus
- F22B31/0007—Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus with combustion in a fluidized bed
- F22B31/0084—Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus with combustion in a fluidized bed with recirculation of separated solids or with cooling of the bed particles outside the combustion bed
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23C—METHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN A CARRIER GAS OR AIR
- F23C10/00—Fluidised bed combustion apparatus
- F23C10/18—Details; Accessories
- F23C10/20—Inlets for fluidisation air, e.g. grids; Bottoms
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23C—METHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN A CARRIER GAS OR AIR
- F23C2206/00—Fluidised bed combustion
- F23C2206/10—Circulating fluidised bed
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動床燃焼装置及びそ
の操作方法に関し、より詳細にはダンパが上方炉固体負
荷を制御する一方で、より低い負荷で全負荷化学量論を
維持する、かような装置及び方法に関する。
の操作方法に関し、より詳細にはダンパが上方炉固体負
荷を制御する一方で、より低い負荷で全負荷化学量論を
維持する、かような装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流動床燃焼装置は良く知られており、炉
区域を含んでいるが、この炉区域においては、石炭等の
化石燃料と、石炭の燃焼の結果として生じる硫黄酸化物
のための吸着剤とを含む粒状材料の床中に空気を通し、
床を流動化して、比較的低い温度での燃料の燃焼を促進
する。これらの形式の燃焼装置は、蒸気発生器において
しばしば使用され、この蒸気発生器では、流動床と熱交
換関係において水を通して、蒸気を発生させ、高い燃焼
効率及び燃料融通性、高硫黄吸着及び低い窒素酸化物放
出を許容する。
区域を含んでいるが、この炉区域においては、石炭等の
化石燃料と、石炭の燃焼の結果として生じる硫黄酸化物
のための吸着剤とを含む粒状材料の床中に空気を通し、
床を流動化して、比較的低い温度での燃料の燃焼を促進
する。これらの形式の燃焼装置は、蒸気発生器において
しばしば使用され、この蒸気発生器では、流動床と熱交
換関係において水を通して、蒸気を発生させ、高い燃焼
効率及び燃料融通性、高硫黄吸着及び低い窒素酸化物放
出を許容する。
【0003】これらの形式の装置の炉区域で使用する最
も代表的な流動床は、一般に「バブリング」流動床と呼
ばれ、粒状材料の床は比較的高密度で、良く規定つまり
分離された上方表面を有する。別の形式の装置では「循
環」流動床が使用されるが、この流動床では、流動床密
度は代表的なバブリング流動床の床密度よりも低く、流
動化空気速度はバブリング床と同じか又はそれよりも速
く、床中を通過する煙道ガスは、微細な粒状固体で実質
的に飽和される程度まで微細な粒状固体を相当量同伴す
る。
も代表的な流動床は、一般に「バブリング」流動床と呼
ばれ、粒状材料の床は比較的高密度で、良く規定つまり
分離された上方表面を有する。別の形式の装置では「循
環」流動床が使用されるが、この流動床では、流動床密
度は代表的なバブリング流動床の床密度よりも低く、流
動化空気速度はバブリング床と同じか又はそれよりも速
く、床中を通過する煙道ガスは、微細な粒状固体で実質
的に飽和される程度まで微細な粒状固体を相当量同伴す
る。
【0004】循環流動床は、比較的高い内部及び外部固
体再循環を特徴とするため、燃料熱放出パターンに対し
て非感応性となり、よって温度変動が最小限となり、従
って硫黄放出を低レベルで安定化する。流動床から煙道
ガスとそれに同伴される固体とを受理するためのサイク
ロン分離器を、炉区域出口に配置することにより、高い
外部固体再循環が達成される。分離器内で固体と煙道ガ
スとを分離して、煙道ガスは熱回収領域へ送り、固体は
シールポットまたはシールバルブを通して炉へ再循環し
て戻す。燃料は全て燃焼し、燃焼の熱は、炉区域及び熱
回収領域の内部境界を形成する水/蒸気−冷却管表面に
よって吸収される。再循環によって分離器の効率が改良
され、結果として硫黄吸着剤の効率的な使用及び燃料の
滞留時間が増加することにより、吸着剤及び燃料の消費
量が減少する。
体再循環を特徴とするため、燃料熱放出パターンに対し
て非感応性となり、よって温度変動が最小限となり、従
って硫黄放出を低レベルで安定化する。流動床から煙道
ガスとそれに同伴される固体とを受理するためのサイク
ロン分離器を、炉区域出口に配置することにより、高い
外部固体再循環が達成される。分離器内で固体と煙道ガ
スとを分離して、煙道ガスは熱回収領域へ送り、固体は
シールポットまたはシールバルブを通して炉へ再循環し
て戻す。燃料は全て燃焼し、燃焼の熱は、炉区域及び熱
回収領域の内部境界を形成する水/蒸気−冷却管表面に
よって吸収される。再循環によって分離器の効率が改良
され、結果として硫黄吸着剤の効率的な使用及び燃料の
滞留時間が増加することにより、吸着剤及び燃料の消費
量が減少する。
【0005】このような形式の装置において、窒素酸化
物(NOx)放出を減少させるためには、流動床へ供給
する一次空気の量を、完全燃焼にとって理想的な量未満
に限定しなければならない。よって、流動床の上方に充
分な量の上炊きつまり二次空気を吹き込み、一次空気と
二次空気の比率を維持して、確実に完全燃焼とする。
物(NOx)放出を減少させるためには、流動床へ供給
する一次空気の量を、完全燃焼にとって理想的な量未満
に限定しなければならない。よって、流動床の上方に充
分な量の上炊きつまり二次空気を吹き込み、一次空気と
二次空気の比率を維持して、確実に完全燃焼とする。
【0006】しかしながら、この一次空気と二次空気と
の必須の比率を、低負荷条件の間に維持するには問題が
ある。より具体的には、負荷が減少すると、固体循環つ
まり負荷も減少し、それにより固体の滞留時間及び硫黄
酸化物(SO2)の捕捉も減少する。一次空気の量を増
加させることにより、この問題が解決される。しかしな
がら、そうすることにより一次空気と二次空気との必須
の比率が損なわれ、その結果NOx放出が増加する。
の必須の比率を、低負荷条件の間に維持するには問題が
ある。より具体的には、負荷が減少すると、固体循環つ
まり負荷も減少し、それにより固体の滞留時間及び硫黄
酸化物(SO2)の捕捉も減少する。一次空気の量を増
加させることにより、この問題が解決される。しかしな
がら、そうすることにより一次空気と二次空気との必須
の比率が損なわれ、その結果NOx放出が増加する。
【0007】またこれらの形式の流動床においては、比
較的広範囲に渡るサイズの粒状燃料が使用される。例え
ば代表的な床は、炉の下方部分で濃密床を形成する傾向
がある直径350−850ミクロンの比較的粗い粒子
と、煙道ガスに同伴されて再循環する直径75−225
ミクロンの比較的微細な粒子とを含む。このため、粗い
粒子の同伴が減少し、粗い材料の濃密床において非安定
性となる傾向があり、その結果炉の下方部分において、
床材料の詰まり及び圧力変動が生じる。
較的広範囲に渡るサイズの粒状燃料が使用される。例え
ば代表的な床は、炉の下方部分で濃密床を形成する傾向
がある直径350−850ミクロンの比較的粗い粒子
と、煙道ガスに同伴されて再循環する直径75−225
ミクロンの比較的微細な粒子とを含む。このため、粗い
粒子の同伴が減少し、粗い材料の濃密床において非安定
性となる傾向があり、その結果炉の下方部分において、
床材料の詰まり及び圧力変動が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、低負荷条件の間に一次空気と二次空気との必須の比
率を維持し、従ってNOx放出及びSO2捕捉を全負荷
条件の間と同じとすることを保証する、装置及び方法を
提供することにある。
は、低負荷条件の間に一次空気と二次空気との必須の比
率を維持し、従ってNOx放出及びSO2捕捉を全負荷
条件の間と同じとすることを保証する、装置及び方法を
提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、固体循環つまり負荷
を許容できないレベルまで減少させない、上記の形式の
装置及び方法を提供することにある。
を許容できないレベルまで減少させない、上記の形式の
装置及び方法を提供することにある。
【0010】本発明のさらに別の目的は、二次つまり上
炊き空気の導入を精密に制御して、一次空気と二次空気
の必須の比率を維持し、NOx放出を減少する一方で、
充分な固体循環及び同伴を可能とし、SO2の適切な捕
捉を保証する、上記の形式の装置及び方法を提供するこ
とにある。
炊き空気の導入を精密に制御して、一次空気と二次空気
の必須の比率を維持し、NOx放出を減少する一方で、
充分な固体循環及び同伴を可能とし、SO2の適切な捕
捉を保証する、上記の形式の装置及び方法を提供するこ
とにある。
【0011】本発明のさらに別の目的は、固体負荷を顕
著に減少させることなく、低負荷で化学量論を維持する
上記の形式の装置及び方法を提供することにある。
著に減少させることなく、低負荷で化学量論を維持する
上記の形式の装置及び方法を提供することにある。
【0012】本発明のさらに別の目的は、炉下方部分の
詰まりを減少させる上記の形式の装置及び方法を提供す
ることにある。
詰まりを減少させる上記の形式の装置及び方法を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以下に本発明の構成及び
実施態様を列挙する。
実施態様を列挙する。
【0014】1.囲包体と、炉区域と上炊き空気プレナ
ム区域とを規定するために、該囲包体内に配置される隔
壁と、前記炉区域内に形成される可燃性粒状材料の床
と、前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材料を
完全燃焼させるのに不充分な量で、前記床中へ空気を通
過させるための手段と、前記材料を完全燃焼させるのに
充分な量で、前記上炊き空気プレナム内へ、前記隔壁を
通して前記炉区域内へ上炊き空気を通過させるための手
段と、前記炉区域内への前記上炊き空気の流れを制御す
るための手段とを含むことを特徴とする流動床燃焼装
置。
ム区域とを規定するために、該囲包体内に配置される隔
壁と、前記炉区域内に形成される可燃性粒状材料の床
と、前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材料を
完全燃焼させるのに不充分な量で、前記床中へ空気を通
過させるための手段と、前記材料を完全燃焼させるのに
充分な量で、前記上炊き空気プレナム内へ、前記隔壁を
通して前記炉区域内へ上炊き空気を通過させるための手
段と、前記炉区域内への前記上炊き空気の流れを制御す
るための手段とを含むことを特徴とする流動床燃焼装
置。
【0015】2.前記上炊き空気を通過させるための手
段が、前記囲包体と整合する複数の離隔した上炊き空気
ダクトを含む、請求項1に記載の装置。
段が、前記囲包体と整合する複数の離隔した上炊き空気
ダクトを含む、請求項1に記載の装置。
【0016】3.前記上炊き空気を通過させるための手
段が、前記隔壁を通して延長する複数の開口を含む請求
項1に記載の装置。
段が、前記隔壁を通して延長する複数の開口を含む請求
項1に記載の装置。
【0017】4.前記上炊き空気を通過させるための手
段が、さらに前記開口と整合する複数のダクトを含む請
求項3に記載の装置。
段が、さらに前記開口と整合する複数のダクトを含む請
求項3に記載の装置。
【0018】5.前記炉区域内への前記上炊き空気の流
れを制御するための手段が、前記複数のダクトの少くと
も一つの内部に配置されるダンパを含む請求項4に記載
の装置。
れを制御するための手段が、前記複数のダクトの少くと
も一つの内部に配置されるダンパを含む請求項4に記載
の装置。
【0019】6.再循環区域を規定するために、前記上
炊き空気プレナム内に配置される第二の隔壁をさらに含
む請求項1に記載の装置。
炊き空気プレナム内に配置される第二の隔壁をさらに含
む請求項1に記載の装置。
【0020】7.前記炉区域から煙道ガスと同伴粒状材
料との混合物を受理して、該煙道ガスから該同伴粒状材
料を分離するための分離区域を更に含む請求項6に記載
の装置。
料との混合物を受理して、該煙道ガスから該同伴粒状材
料を分離するための分離区域を更に含む請求項6に記載
の装置。
【0021】8.前記分離区域からの分離材料を前記再
循環区域へ、そして前記再循環区域から前記炉区域へと
戻して通過させるための手段を更に含む請求項7に記載
の装置。
循環区域へ、そして前記再循環区域から前記炉区域へと
戻して通過させるための手段を更に含む請求項7に記載
の装置。
【0022】9.前記再循環区域を流動化するための手
段を更に含む請求項8に記載の装置。
段を更に含む請求項8に記載の装置。
【0023】10.前記再循環区域から前記炉区域への前
記分離材料の流れを誘発するために、変化する速度にお
いて前記炉区域に渡って空気を導入するための手段を更
に含む請求項9に記載の装置。
記分離材料の流れを誘発するために、変化する速度にお
いて前記炉区域に渡って空気を導入するための手段を更
に含む請求項9に記載の装置。
【0024】11.前記分離固体を前記再循環区域から前
記炉区域へ通過させるために、前記隔壁に形成された開
口を更に含む請求項10に記載の装置。
記炉区域へ通過させるために、前記隔壁に形成された開
口を更に含む請求項10に記載の装置。
【0025】12.前記囲包体の壁の少くとも一部が管に
よって形成され、前記管を通して流体を通過させ、前記
炉区域で発生した熱を前記流体に伝達するための流体流
れ回路手段を更に含む請求項11に記載の装置。
よって形成され、前記管を通して流体を通過させ、前記
炉区域で発生した熱を前記流体に伝達するための流体流
れ回路手段を更に含む請求項11に記載の装置。
【0026】13.前記流れ回路手段が、前記再循環区域
内の分離材料と熱交換関係において前記流体を通過さ
せ、前記分離材料から前記流体へ熱を伝達し、前記熱交
換室から前記炉区域へ通過する分離材料の温度を制御す
るための手段をさらに含む請求項12に記載の装置。
内の分離材料と熱交換関係において前記流体を通過さ
せ、前記分離材料から前記流体へ熱を伝達し、前記熱交
換室から前記炉区域へ通過する分離材料の温度を制御す
るための手段をさらに含む請求項12に記載の装置。
【0027】14.炉区域内の可燃性材料の床を支持する
工程と、前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材
料を完全燃焼させるのに不充分な量で前記床中へ空気を
通過させる工程と、前記材料を完全燃焼させるために充
分な量で、上炊き空気を上炊き空気プレナム内へ、及び
前記炉内へ通過させる工程と、前記炉区域内への前記上
炊き空気の流れを制御する工程とを含む、流動床の燃焼
方法。
工程と、前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材
料を完全燃焼させるのに不充分な量で前記床中へ空気を
通過させる工程と、前記材料を完全燃焼させるために充
分な量で、上炊き空気を上炊き空気プレナム内へ、及び
前記炉内へ通過させる工程と、前記炉区域内への前記上
炊き空気の流れを制御する工程とを含む、流動床の燃焼
方法。
【0028】15.前記上炊き空気を前記上炊き空気プレ
ナム内へ通過させる工程が、前記上炊き空気を複数のダ
クトを通して通過させる工程を含む、請求項14に記載
の方法。
ナム内へ通過させる工程が、前記上炊き空気を複数のダ
クトを通して通過させる工程を含む、請求項14に記載
の方法。
【0029】16.前記炉区域からの煙道ガスと同伴材料
との混合物を排出する工程と、前記煙道ガスから前記同
伴材料を分離する工程と、前記分離煙道ガスを熱回収区
域へ通過させる工程と、前記分離材料を前記再循環区域
内へ且つこれを通して通過させる工程と、前記分離材料
が前記再循環区域から前記炉区域内へと戻るように引き
出されるように、前記異なる位置に沿って前記流動化空
気の速度を変化させる工程とを更に含む請求項14に記
載の方法。
との混合物を排出する工程と、前記煙道ガスから前記同
伴材料を分離する工程と、前記分離煙道ガスを熱回収区
域へ通過させる工程と、前記分離材料を前記再循環区域
内へ且つこれを通して通過させる工程と、前記分離材料
が前記再循環区域から前記炉区域内へと戻るように引き
出されるように、前記異なる位置に沿って前記流動化空
気の速度を変化させる工程とを更に含む請求項14に記
載の方法。
【0030】17.前記分離材料が、前記再循環区域から
前記炉区域の該再循環区域に隣接する領域内へと通過
し、前記変化させる工程が、前記炉区域の前記領域内の
前記材料を、前記炉区域の残りの部分の前記空気の速度
よりも低い速度で流動化させ、前記分離材料が前記再循
環区域から前記炉区域へと流れるようにする工程を含
む、請求項16に記載の方法。
前記炉区域の該再循環区域に隣接する領域内へと通過
し、前記変化させる工程が、前記炉区域の前記領域内の
前記材料を、前記炉区域の残りの部分の前記空気の速度
よりも低い速度で流動化させ、前記分離材料が前記再循
環区域から前記炉区域へと流れるようにする工程を含
む、請求項16に記載の方法。
【0031】18.前記炉区域へ導入される前記流動化空
気の速度が、前記領域から前記炉区域を横切る方向に前
進的に増加し、前記分離材料が前記再循環区域から前記
炉区域の前記領域へと流れるようにする、請求項14に
記載の方法。
気の速度が、前記領域から前記炉区域を横切る方向に前
進的に増加し、前記分離材料が前記再循環区域から前記
炉区域の前記領域へと流れるようにする、請求項14に
記載の方法。
【0032】19.炉区域内に可燃性材料の床を支持する
工程と、前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材
料を完全燃焼させるのに不充分な量の一次空気を前記床
中へ通過させる工程と、前記炉内へ二次空気を通過させ
る工程と、前記材料が完全燃焼するように、一次空気と
二次空気の所定比を確立する工程と、前記炉区域からの
煙道ガスと同伴材料との混合物を排出する工程と、前記
煙道ガスから前記同伴材料を分離する工程と、前記分離
材料を前記炉区域へ戻して循環させる工程と、前記炉を
比較的低負荷で操作して、前記循環を減少させる工程
と、前記炉区域内への二次空気の流れを制御する工程と
を含み、該制御する工程を、前記比較的低負荷におい
て、前記比を維持する一方で、前記減少を該制御する工
程がない場合よりも少なくする態様において行うことを
含む流動床の燃焼方法。
工程と、前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材
料を完全燃焼させるのに不充分な量の一次空気を前記床
中へ通過させる工程と、前記炉内へ二次空気を通過させ
る工程と、前記材料が完全燃焼するように、一次空気と
二次空気の所定比を確立する工程と、前記炉区域からの
煙道ガスと同伴材料との混合物を排出する工程と、前記
煙道ガスから前記同伴材料を分離する工程と、前記分離
材料を前記炉区域へ戻して循環させる工程と、前記炉を
比較的低負荷で操作して、前記循環を減少させる工程
と、前記炉区域内への二次空気の流れを制御する工程と
を含み、該制御する工程を、前記比較的低負荷におい
て、前記比を維持する一方で、前記減少を該制御する工
程がない場合よりも少なくする態様において行うことを
含む流動床の燃焼方法。
【0033】
【実施例】蒸気発生に使用する本発明の流動床燃焼装置
が図示され、この装置は、前壁12、後壁14、及び二
つの側壁を有する、参照番号10で一般に示される直立
水冷囲包体を含む。明瞭にするため、壁12及び14の
みを示す。囲包体10の壁は、慣用の態様で細長いフィ
ンによって互いに接続されて連接気密構造を形成する複
数の管で形成される。囲包体10の上方部分は屋根16
によって閉鎖され、下方部分はフロアー18を含む。
が図示され、この装置は、前壁12、後壁14、及び二
つの側壁を有する、参照番号10で一般に示される直立
水冷囲包体を含む。明瞭にするため、壁12及び14の
みを示す。囲包体10の壁は、慣用の態様で細長いフィ
ンによって互いに接続されて連接気密構造を形成する複
数の管で形成される。囲包体10の上方部分は屋根16
によって閉鎖され、下方部分はフロアー18を含む。
【0034】囲包体10内に隔壁20が配置され、前壁
12と後壁14との間に延長する。隔壁20は、後壁1
4から内方へ屈曲する複数のフィン付き管で形成され、
屈曲した管の間にプレート(図示せず)が挿入され、そ
の長手方向に気密に接続している。隔壁20は、フロア
ー18から壁12に平行に延長する垂直部分20aと、
垂直部分の上方端から後壁14まで延長する角度付き部
分20bとを含む。
12と後壁14との間に延長する。隔壁20は、後壁1
4から内方へ屈曲する複数のフィン付き管で形成され、
屈曲した管の間にプレート(図示せず)が挿入され、そ
の長手方向に気密に接続している。隔壁20は、フロア
ー18から壁12に平行に延長する垂直部分20aと、
垂直部分の上方端から後壁14まで延長する角度付き部
分20bとを含む。
【0035】隔壁20の下方に第二隔壁22が配置さ
れ、これもまた複数の管を後壁14の垂直面から屈曲さ
せて形成される。隔壁22は三つの部分からなる。第一
の部分22aは、フロアー18から上方へ、垂直隔壁2
0aと平行に且つ離隔して延長する。第二の部分22b
は、垂直部分22aの頂部から延長し、隔壁20aと2
0bとの交差点に向かって角度を付けられ、ここに突き
当たる。第三の部分22cは、22bの上方部分と後壁
14との間に延長する。
れ、これもまた複数の管を後壁14の垂直面から屈曲さ
せて形成される。隔壁22は三つの部分からなる。第一
の部分22aは、フロアー18から上方へ、垂直隔壁2
0aと平行に且つ離隔して延長する。第二の部分22b
は、垂直部分22aの頂部から延長し、隔壁20aと2
0bとの交差点に向かって角度を付けられ、ここに突き
当たる。第三の部分22cは、22bの上方部分と後壁
14との間に延長する。
【0036】図1及び図2に示されるように、角度付き
隔壁20bには、三つの高さの開口30a、30b、3
0cの列が設けられる。中央の開口30bは、開口30
a及び30cに対して食い違いになっている。一連のダ
クト32a、32b、32cはそれぞれ開口30a、3
0b、30cと整合する。複数のダンパ34aがダクト
32a内に配置され、複数のダンパ34bがダクト32
c内に配置される。ダンパ34a及び34bは、共通の
ダンパ制御機構35によって慣用の態様で機械的に連接
される。ダンパ34a及び34bの操作、及び制御機構
35は後に説明する。
隔壁20bには、三つの高さの開口30a、30b、3
0cの列が設けられる。中央の開口30bは、開口30
a及び30cに対して食い違いになっている。一連のダ
クト32a、32b、32cはそれぞれ開口30a、3
0b、30cと整合する。複数のダンパ34aがダクト
32a内に配置され、複数のダンパ34bがダクト32
c内に配置される。ダンパ34a及び34bは、共通の
ダンパ制御機構35によって慣用の態様で機械的に連接
される。ダンパ34a及び34bの操作、及び制御機構
35は後に説明する。
【0037】囲包体10は、隔壁20及び22によっ
て、炉区域36、上炊きつまり二次空気プレナム38、
及び再循環区域40に分割され、壁20a、22a、及
び22bはオーバーフロー区域42を規定する。このオ
ーバーフロー区域42については後に詳細に説明する。
て、炉区域36、上炊きつまり二次空気プレナム38、
及び再循環区域40に分割され、壁20a、22a、及
び22bはオーバーフロー区域42を規定する。このオ
ーバーフロー区域42については後に詳細に説明する。
【0038】石炭供給装置44は、後壁14に隣接して
設けられ、これを通して延長する。石炭供給装置44
は、角度付き隔壁22cに支持され、角度付き隔壁20
bの開口20cと整合して燃料を含む粒状材料を炉36
内へ導入する。供給装置44は慣用の態様で操作して燃
料を炉区域36の下方部分内へ分配するので、これ以上
詳細には説明しない。燃料の燃焼の結果発生する硫黄を
吸着するために、粒状吸着剤材料もまた炉区域36内へ
導入されることが理解される。この吸着剤材料は、供給
装置44を通して導入するか、若しくは独立していずれ
かの囲包体壁の開口(図示せず)を通して導入してもよ
い。
設けられ、これを通して延長する。石炭供給装置44
は、角度付き隔壁22cに支持され、角度付き隔壁20
bの開口20cと整合して燃料を含む粒状材料を炉36
内へ導入する。供給装置44は慣用の態様で操作して燃
料を炉区域36の下方部分内へ分配するので、これ以上
詳細には説明しない。燃料の燃焼の結果発生する硫黄を
吸着するために、粒状吸着剤材料もまた炉区域36内へ
導入されることが理解される。この吸着剤材料は、供給
装置44を通して導入するか、若しくは独立していずれ
かの囲包体壁の開口(図示せず)を通して導入してもよ
い。
【0039】水冷プレート50が囲包体10の下方部分
を横切って延長する。複数の垂直延長空気分配ノズル5
2がプレート50に形成された対応する開口中に載置さ
れる。プレート50は、フロアー18から離隔し、壁1
2、20a、22a、及び14と共にそれぞれ空気プレ
ナム56a−56cを規定する。フロアー18及びプレ
ート50は後壁14を越えて延長し、空気プレナム56
dを形成する。水平プレート14cは、プレート50と
離隔関係に後壁14から延長し、入口導管57を規定す
る。空気プレナム56a−56dは、外部源(図示せ
ず)からそれぞれ導管58a−58dを経て空気を受理
するように適合され、必要に応じてノズル52を通して
選択的に空気を分配する。
を横切って延長する。複数の垂直延長空気分配ノズル5
2がプレート50に形成された対応する開口中に載置さ
れる。プレート50は、フロアー18から離隔し、壁1
2、20a、22a、及び14と共にそれぞれ空気プレ
ナム56a−56cを規定する。フロアー18及びプレ
ート50は後壁14を越えて延長し、空気プレナム56
dを形成する。水平プレート14cは、プレート50と
離隔関係に後壁14から延長し、入口導管57を規定す
る。空気プレナム56a−56dは、外部源(図示せ
ず)からそれぞれ導管58a−58dを経て空気を受理
するように適合され、必要に応じてノズル52を通して
選択的に空気を分配する。
【0040】炉区域36内の粒状燃料及び吸着剤材料
(以下「固体」と称する)は、プレナム56aからの空
気がプレート50を通して上方に通過する際に流動化さ
れる。各ノズル52は慣用の設計であるので、ノズル中
を通る空気の速度を制御できるように制御装置を含む。
この空気は固体中の燃料の燃焼を促進させ、結果として
生じる燃焼ガスと空気との混合物(以下「煙道ガス」と
称する)は、強制対流により炉区域36中を上昇し、固
体の一部を同伴して、炉区域中に所定高さの減少する固
体密度のコラムを形成し、その上方の密度は実質的に一
定である。
(以下「固体」と称する)は、プレナム56aからの空
気がプレート50を通して上方に通過する際に流動化さ
れる。各ノズル52は慣用の設計であるので、ノズル中
を通る空気の速度を制御できるように制御装置を含む。
この空気は固体中の燃料の燃焼を促進させ、結果として
生じる燃焼ガスと空気との混合物(以下「煙道ガス」と
称する)は、強制対流により炉区域36中を上昇し、固
体の一部を同伴して、炉区域中に所定高さの減少する固
体密度のコラムを形成し、その上方の密度は実質的に一
定である。
【0041】本発明の出願人に譲渡された米国特許第
5,054,436号に記載されるように、オーバーフ
ロー区域42、再循環区域40、及び入口導管57へ、
対応するノズル52を経て空気が選択的に導入される。
5,054,436号に記載されるように、オーバーフ
ロー区域42、再循環区域40、及び入口導管57へ、
対応するノズル52を経て空気が選択的に導入される。
【0042】慣用のサイクロン分離器60は囲包体10
に隣接して延長し、ダクト62を経て囲包体10に接続
される。ダクト62は、囲包体10の後壁14に設けら
れた出口開口14aから、分離器の壁を通して設けられ
た入口62aへと延長する。ホッパー部分60aは分離
器60から下方へ延長する。
に隣接して延長し、ダクト62を経て囲包体10に接続
される。ダクト62は、囲包体10の後壁14に設けら
れた出口開口14aから、分離器の壁を通して設けられ
た入口62aへと延長する。ホッパー部分60aは分離
器60から下方へ延長する。
【0043】分離器60は、以下に説明する態様で炉区
域36から煙道ガス及び同伴粒状固体を受理し、慣用の
態様で操作して、分離器内に創生される遠心力によっ
て、固体を煙道ガスから分離する。
域36から煙道ガス及び同伴粒状固体を受理し、慣用の
態様で操作して、分離器内に創生される遠心力によっ
て、固体を煙道ガスから分離する。
【0044】分離器60内の分離された固体は、重力に
よってホッパー区域60a内へと下方へ通過し、そこか
らディップレッグ64内へ入ってそこを通って入口導管
57内へ入る。分離された固体は次に、入口導管57か
ら後壁14の下方部分に設けられた開口14bを通して
再循環区域40へと通過する。固体はさらに隔壁22b
に設けられた開口22dを経てオーバーフロー室42へ
と通過し、隔壁20aに設けられた開口20dを通して
炉36内へ通過する。材料の再循環の実際の方法は上記
特許に記載されている。
よってホッパー区域60a内へと下方へ通過し、そこか
らディップレッグ64内へ入ってそこを通って入口導管
57内へ入る。分離された固体は次に、入口導管57か
ら後壁14の下方部分に設けられた開口14bを通して
再循環区域40へと通過する。固体はさらに隔壁22b
に設けられた開口22dを経てオーバーフロー室42へ
と通過し、隔壁20aに設けられた開口20dを通して
炉36内へ通過する。材料の再循環の実際の方法は上記
特許に記載されている。
【0045】一対の垂直に離隔した上炊き空気導管66
及び68(図1)は、後壁14の開口と整合して、上炊
きつまり二次空気をそれぞれ空気プレナム区域38及び
再循環区域40内へと導入する。図面からは明らかでは
ないが、隔壁22cを形成する管にはフィンが設けられ
ておらず、そのためダクト68からの上炊きつまり二次
空気はプレナム38内へと通過することができることが
理解される。
及び68(図1)は、後壁14の開口と整合して、上炊
きつまり二次空気をそれぞれ空気プレナム区域38及び
再循環区域40内へと導入する。図面からは明らかでは
ないが、隔壁22cを形成する管にはフィンが設けられ
ておらず、そのためダクト68からの上炊きつまり二次
空気はプレナム38内へと通過することができることが
理解される。
【0046】蒸気ドラム(図示せず)は囲包体10の上
方に位置され、上述の種々の壁及び隔壁の端部に複数の
ヘッダー(図示せず)が配置される。また、蒸気及び水
流れ回路を確立するために、複数の下降管、パイプ、上
昇管、ヘッダー等を使用する。
方に位置され、上述の種々の壁及び隔壁の端部に複数の
ヘッダー(図示せず)が配置される。また、蒸気及び水
流れ回路を確立するために、複数の下降管、パイプ、上
昇管、ヘッダー等を使用する。
【0047】操作において、固体は供給器装置44を通
して開口20cを経て炉区域36内へと導入される。ま
た、吸着剤も囲包体壁の開口(図示せず)を通して独立
して導入することができる。外部源からの空気が炉区域
36の下方に延長するプレナム56a内に導入される。
空気は、炉区域内の固体を流動化して上述の循環流動床
を形成するのに充分な量及び速度で、炉区域36内に配
置されるノズル52中を通過する。各ノズル52は、そ
こから排出される空気の速度が図1に示されるように右
から左へと増加するように調節されている、つまり壁1
2に最も近いノズルは比較的高速で空気を排出し、垂直
隔壁20aに最も近いノズルは比較的低速で空気を排出
する。
して開口20cを経て炉区域36内へと導入される。ま
た、吸着剤も囲包体壁の開口(図示せず)を通して独立
して導入することができる。外部源からの空気が炉区域
36の下方に延長するプレナム56a内に導入される。
空気は、炉区域内の固体を流動化して上述の循環流動床
を形成するのに充分な量及び速度で、炉区域36内に配
置されるノズル52中を通過する。各ノズル52は、そ
こから排出される空気の速度が図1に示されるように右
から左へと増加するように調節されている、つまり壁1
2に最も近いノズルは比較的高速で空気を排出し、垂直
隔壁20aに最も近いノズルは比較的低速で空気を排出
する。
【0048】点火バーナー(図示せず)等が設けられ
て、固体中の燃料材料に点火し、その後燃料材料は炉区
域36内の熱によって自己燃焼する。よって、煙道ガス
は炉区域36中を上方に通過し、固体の大部分を同伴す
る。空気プレナム56aを経てノズル52中へ、そして
炉空域36の内部へと導入される空気の量は、循環流動
床を形成するように固体の大きさによって確定される、
つまり固体は実質的な同伴が達成される程度まで流動化
される。これは炉区域36の上方部分及び炉区域36の
下方部分の前壁12に近接した部分で生じ、炉区域36
の下方部分では粗材料の比較的濃密な床が形成される。
流れ矢印Aで示される炉区域の下方部分から炉区域36
の上方部分へと通過する煙道ガスは、実質的に固体で飽
和されている。しかしながら、炉区域36の隔壁20a
に近接する領域では、比較的粗い固体の一部は、この領
域内のノズル52の比較的低い排出速度によって、流れ
矢印B及びCで示されるように、煙道ガスから分離す
る。分離された固体の大部分は、隔壁の下方部分付近に
おいて最も高密度で隔壁の角度付き部分20b上に落下
し、炉区域36の下方部分の濃密床へ滑り落ちて戻り、
そこで前述の再循環区域40から炉区域36へ戻る固体
と混合する。
て、固体中の燃料材料に点火し、その後燃料材料は炉区
域36内の熱によって自己燃焼する。よって、煙道ガス
は炉区域36中を上方に通過し、固体の大部分を同伴す
る。空気プレナム56aを経てノズル52中へ、そして
炉空域36の内部へと導入される空気の量は、循環流動
床を形成するように固体の大きさによって確定される、
つまり固体は実質的な同伴が達成される程度まで流動化
される。これは炉区域36の上方部分及び炉区域36の
下方部分の前壁12に近接した部分で生じ、炉区域36
の下方部分では粗材料の比較的濃密な床が形成される。
流れ矢印Aで示される炉区域の下方部分から炉区域36
の上方部分へと通過する煙道ガスは、実質的に固体で飽
和されている。しかしながら、炉区域36の隔壁20a
に近接する領域では、比較的粗い固体の一部は、この領
域内のノズル52の比較的低い排出速度によって、流れ
矢印B及びCで示されるように、煙道ガスから分離す
る。分離された固体の大部分は、隔壁の下方部分付近に
おいて最も高密度で隔壁の角度付き部分20b上に落下
し、炉区域36の下方部分の濃密床へ滑り落ちて戻り、
そこで前述の再循環区域40から炉区域36へ戻る固体
と混合する。
【0049】前述の態様でノズル52を通して炉区域3
6内へと導入される空気の量は、燃料粒子の完全燃焼に
必要な空気量よりも少なくなるように制御される。上炊
きつまり二次空気がダクト66及び68によってプレナ
ム38へ供給され、そこから空気はダクト32a、32
b及び32cを経てダンパ34a及び34bの制御の元
に炉区域36内へ通過する。従って上炊き空気は、完全
燃焼させ、また最適化学量論及び上方炉負荷を維持する
ために、充分に制御された量で供給される。上方炉負荷
は、上方及び下方ダンパ34a及び34bの位置を制御
することによって制御される。炉負荷が減少すると、上
方及び下方ダンパの位置は、炉負荷に対して所望の上方
炉負荷を維持するように調節される。
6内へと導入される空気の量は、燃料粒子の完全燃焼に
必要な空気量よりも少なくなるように制御される。上炊
きつまり二次空気がダクト66及び68によってプレナ
ム38へ供給され、そこから空気はダクト32a、32
b及び32cを経てダンパ34a及び34bの制御の元
に炉区域36内へ通過する。従って上炊き空気は、完全
燃焼させ、また最適化学量論及び上方炉負荷を維持する
ために、充分に制御された量で供給される。上方炉負荷
は、上方及び下方ダンパ34a及び34bの位置を制御
することによって制御される。炉負荷が減少すると、上
方及び下方ダンパの位置は、炉負荷に対して所望の上方
炉負荷を維持するように調節される。
【0050】炉区域36の上方部分の飽和された煙道ガ
スは、ダクト62内へ排出されてサイクロン分離器60
内へ通過し、そこで煙道ガスから固体が分離される。分
離固体は分離器60からディップレッグ64中を通過
し、区域40を経て炉区域36へと再循環される。
スは、ダクト62内へ排出されてサイクロン分離器60
内へ通過し、そこで煙道ガスから固体が分離される。分
離固体は分離器60からディップレッグ64中を通過
し、区域40を経て炉区域36へと再循環される。
【0051】
【作用】本発明の方法及び装置によって以下の利点が得
られる。
られる。
【0052】1.ダクト32a、32b及び32cを経
て、実質的に囲包体10の中心部付近に位置する隔壁角
度付き区域20bを通して上炊き空気が排出されるの
で、上炊き空気、ノズル52からの一次空気、及び燃料
粒子の混合が強化され、燃料粒子の燃焼が増加する。
て、実質的に囲包体10の中心部付近に位置する隔壁角
度付き区域20bを通して上炊き空気が排出されるの
で、上炊き空気、ノズル52からの一次空気、及び燃料
粒子の混合が強化され、燃料粒子の燃焼が増加する。
【0053】2.流動化状態を維持するのに充分な量で
空気がプレナム56b−56d内へ導入され、入口導管
57から炉区域36への流れを確実にする。
空気がプレナム56b−56d内へ導入され、入口導管
57から炉区域36への流れを確実にする。
【0054】3.ダンパ34a及び34bによって、炉
は部分負荷条件においても、全負荷条件と同じNOx放
出性能を達成することができる。
は部分負荷条件においても、全負荷条件と同じNOx放
出性能を達成することができる。
【0055】4.隔壁角度付き区域20bは、分離粗材
料に「返却滑り」を提供し、これは混合を強化して循環
固体の詰まりを防ぐ。
料に「返却滑り」を提供し、これは混合を強化して循環
固体の詰まりを防ぐ。
【0056】5.プレナム38からの二次つまり上炊き
空気の導入が、ダンパ34a及び34bによって正確に
制御され、一次空気と二次空気の必須の比が維持され
る。よってNOx放出が減少する一方で充分な固体循環
及び同伴が許容されて、SO2の適切な捕捉が確実とな
る。
空気の導入が、ダンパ34a及び34bによって正確に
制御され、一次空気と二次空気の必須の比が維持され
る。よってNOx放出が減少する一方で充分な固体循環
及び同伴が許容されて、SO2の適切な捕捉が確実とな
る。
【0057】6.ノズル52を通して炉36内へ導入す
る一次空気の量を減少させ、ダンパ34a及び34b並
びに隔壁20bを通して流れる上炊き空気の量を増加さ
せることにより、より低い負荷で化学量論が維持され
る。
る一次空気の量を減少させ、ダンパ34a及び34b並
びに隔壁20bを通して流れる上炊き空気の量を増加さ
せることにより、より低い負荷で化学量論が維持され
る。
【0058】本発明の範囲から逸脱することなく、前述
したことにいくつかの変更を加えてもよいことが理解さ
れる。他の改変、変更及び置換が前述の開示に意図さ
れ、ある場合には発明のある特徴を対応する他の特徴を
使用することなく用いることもある。従って、請求項は
本発明の範囲と合致する態様にて広く理解されるのが適
当である。
したことにいくつかの変更を加えてもよいことが理解さ
れる。他の改変、変更及び置換が前述の開示に意図さ
れ、ある場合には発明のある特徴を対応する他の特徴を
使用することなく用いることもある。従って、請求項は
本発明の範囲と合致する態様にて広く理解されるのが適
当である。
【図1】図1は、本発明の装置を示す概略的表示であ
る。
る。
【図2】図2は、図1の2−2線に沿った拡大横断面図
である。
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウォルター・ロバート・キャンプベル アメリカ合衆国ニュージャージー州 07083,ユニオン,ポーター・ロード・ 1659 (56)参考文献 特開 平4−283304(JP,A) 特開 昭63−306305(JP,A) 特開 平6−201106(JP,A) 特開 平5−133505(JP,A) 特開 平4−227403(JP,A) 実開 昭59−48407(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 囲包体と、 炉区域と上炊き空気プレナム区域とを規定するために、
該囲包体内に配置される隔壁と、 前記炉区域内に形成される可燃性粒状材料の床と、 前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材料を完全
燃焼させるのに不充分な量で、前記床中へ空気を通過さ
せるための手段と、 前記材料を完全燃焼させるのに充分な量で、前記上炊き
空気プレナム内へ、前記隔壁を通して前記炉区域内へ上
炊き空気を通過させるための手段と、 前記炉区域内への前記上炊き空気の流れを制御するため
の手段とを含むことを特徴とする流動床燃焼装置。 - 【請求項2】 炉区域内の可燃性材料の床を支持する工
程と、 前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材料を完全
燃焼させるのに不充分な量で前記床中へ空気を通過させ
る工程と、 前記材料を完全燃焼させるために充分な量で、上炊き空
気を上炊き空気プレナム内へ、及び前記炉内へ通過させ
る工程と、 前記炉区域内への前記上炊き空気の流れを制御する工程
とを含む、流動床の燃焼方法。 - 【請求項3】 炉区域内に可燃性材料の床を支持する工
程と、 前記材料を流動化するのに充分で、且つ前記材料を完全
燃焼させるのに不充分な量の一次空気を前記床中へ通過
させる工程と、 前記炉内へ二次空気を通過させる工程と、 前記材料が完全燃焼するように、一次空気と二次空気の
所定比を確立する工程と、 前記炉区域からの煙道ガスと同伴材料との混合物を排出
する工程と、 前記煙道ガスから前記同伴材料を分離する工程と、 前記分離材料を前記炉区域へ戻して循環させる工程と、 前記炉を比較的低負荷で操作して、前記循環を減少させ
る工程と、 前記炉区域内への二次空気の流れを制御する工程とを含
み、該制御する工程を、前記比較的低負荷において、前
記比を維持する一方で、前記減少を該制御する工程がな
い場合よりも少なくする態様において行うことを含む流
動床の燃焼方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/173,224 | 1993-12-27 | ||
US08/173,224 US5392736A (en) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Fludized bed combustion system and process for operating same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07198110A JPH07198110A (ja) | 1995-08-01 |
JP2608034B2 true JP2608034B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=22631059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6318330A Expired - Lifetime JP2608034B2 (ja) | 1993-12-27 | 1994-12-21 | 流動床燃焼装置及びその操作方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5392736A (ja) |
EP (1) | EP0660037B1 (ja) |
JP (1) | JP2608034B2 (ja) |
KR (1) | KR100336220B1 (ja) |
CN (1) | CN1079522C (ja) |
ES (1) | ES2128516T3 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110172537B (zh) * | 2019-05-13 | 2021-09-03 | 浙江泰邦电器有限公司 | 一种炼铁热风炉 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS5936192A (ja) * | 1982-08-25 | 1984-02-28 | Onoda Cement Co Ltd | 廃タイヤの熱分解炉 |
DE3244709C2 (de) * | 1982-12-03 | 1986-06-19 | Buderus Ag, 6330 Wetzlar | Wirbelschichtfeuerung |
CH659876A5 (de) * | 1983-05-10 | 1987-02-27 | Sulzer Ag | Wirbelbettfeuerung. |
US4572082A (en) * | 1985-01-07 | 1986-02-25 | Onoda Cement Co., Ltd. | Thermal decomposition furnace of waste tires |
JPH0799253B2 (ja) * | 1986-01-21 | 1995-10-25 | 石川島播磨重工業株式会社 | 流動床炉の二次燃焼促進法 |
JPH07101088B2 (ja) * | 1986-01-22 | 1995-11-01 | 石川島播磨重工業株式会社 | 流動床炉の無触媒脱硝法 |
SE457905B (sv) * | 1986-08-28 | 1989-02-06 | Abb Stal Ab | Saett vid foerbraenning i fluidiserad baedd |
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JP2637449B2 (ja) * | 1988-01-12 | 1997-08-06 | 三菱重工業株式会社 | 流動床燃焼方法 |
US4915061A (en) * | 1988-06-06 | 1990-04-10 | Foster Wheeler Energy Corporation | Fluidized bed reactor utilizing channel separators |
DE3833489A1 (de) * | 1988-10-01 | 1990-04-05 | Ver Kesselwerke Ag | Verfahren und vorrichtung zur einhaltung einer konstanten regelgroesse in einer wirbelschichtfeuerungsanlage |
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US5054436A (en) * | 1990-06-12 | 1991-10-08 | Foster Wheeler Energy Corporation | Fluidized bed combustion system and process for operating same |
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1993
- 1993-12-27 US US08/173,224 patent/US5392736A/en not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-11-30 EP EP94308899A patent/EP0660037B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-11-30 ES ES94308899T patent/ES2128516T3/es not_active Expired - Lifetime
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