JP2607943B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、ステアリングホイールの中央部あるいはイ
ンパネに装着され、車両の衝突時に乗員を衝撃から保護
するためのエアバッグ装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、車両の衝突によって一定値以上の衝撃が検知さ
れた場合に高圧ガスによって車室内にエアバッグを膨脹
展開させ、このエアバッグの緩衝作用で乗員を二次衝突
の衝撃から保護するようにしたエアバッグ装置が知られ
ている。一般に、かかるエアバッグ装置はステアリング
ホイールの中央部やインパネに装着され、それぞれ運転
席及び助手席の乗員を保護するようになっている。
ところで、この種のエアバッグ装置におけるエアバッ
グは、合成繊維等の柔軟な材料によって構成されている
ため、使用時に乗員の拘束に適した形状に膨脹展開させ
ることが比較的難しかった。このために、エアバッグを
主バッグと副バッグとによって構成し、それらの展開時
の形状を乗員の拘束に適したものに維持しようとしたも
のが知られている。
しかしながら、上述のタイプのエアバッグ装置は主副
2個のエアバッグを必要とするだけでなく、それらを膨
脹させるためのガス発生器も2個必要となるため、構造
の複雑化に伴うコストの上昇を招くものであった。
このために、エアバッグの内部に張力部材としての吊
り紐を張設し、この吊り紐に作用する張力によって展開
時のエアバッグを乗員の拘束に適した形状に保つものが
提案されている(例えば、実公昭61−11084号公報参
照)。
(3) 発明が解決しようとする課題 しかしながら上記エアバッグ装置は、組み付け性向上
の点から、吊り紐の基端をあらかじめエアバックに縫着
しておいてから、そのエアバックの開口部を、ガス発生
器を取付けた容器の取付けベースに取り付けていた。こ
のため吊り紐とエアバックとの縫着を行なう場合、エア
バックを一度裏返してからでないと、吊り紐をエアバッ
クに縫着することが困難であり作業性が甚だ悪いという
問題点を有していた。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、吊り
紐とエアバッグを取付ベースに固着する際の作業性を高
めることを目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記目的を達成するために、本発明のエアバッグ装置
は、ガス発生器の外周に設けた取付ベースにエアバッグ
の開口部を取付けるとともに、このエアバッグの内面の
適所と前記開口部を吊り紐で連結したエアバッグ装置に
おいて、前記エアバッグの開口部をリング状のエアバッ
グ用止め輪に固定し、そのエアバッグ用止め輪と重合し
得るように形成されたリング状の吊り紐用止め輪に段部
を凹設して、この段部の凹部に前記吊り紐の基端を固定
し、それら両止め輪を重ね合わせて前記取付ベースに固
着したことを第1の特徴とし、またこの特徴に加えて、
両止め輪及び取付ベースに接するエアバッグの開口部と
吊り紐の基端に接着剤を介在させたことを第2の特徴と
する。
(2) 作用 前述の構成を備えた本発明によれば、エアバッグの開
口部と吊り紐の基部を取付ベースに固着する作業は、こ
れらを固定したエアバッグ用止め輪と吊り紐用止め輪を
重ね合わせて前記取付ベースに一体に共締めすることに
よって行われる。このとき、吊り紐用止め輪に段部を凹
設し、この段部の凹部に吊り紐の基端を固定することに
より、吊り紐用止め輪とエアバッグ用止め輪が密着し、
強固な取付が可能となる。そして、両止め輪及び取付ベ
ースに接するエアバッグの開口部と吊り紐の基端に接着
剤を介在させることにより、取付強度を更に高めること
ができる。
(3) 実施例 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図及び第2図に示すように、ステアリングシャフ
トの先端に固着された取付ベース1の外周にはアーム2
を介してステアリングホイール3が装着されており、そ
の中央部にはガス発生器4とエアバッグ5とによって構
成されたエアバッグ装置6が装着されている。
すなわち、前記取付ベース1には金属製のカップ状を
なす容器7が取付けられており、その底部中央に形成し
た開口には燃焼ガスを発生させるための火薬と、この火
薬を発火させるための電気式の起爆装置よりなるガス発
生器4が装着されている。そして、前記容器7の開口部
の外周に形成した取付ベース7aには、折り畳まれた状態
のエアバッグ5が前記ガス発生器4の外周を囲むように
気密に装着されており、火薬の燃焼によって生じた高圧
ガスで膨脹展開するようになっている。
エアバッグ装置6の表面はパッドを兼ねる合成樹脂製
のモジュールカバー8で覆われており、このモジュール
カバー8の内部には外周が複数のフック9に係止された
合成繊維の補強用ネット10が一体に埋設されている。そ
して、このフック9の基部をボルト11で前記容器7の外
周に締着することにより、モジュールカバー8はステア
リングホイール3の中央部に取付けられている。
モジュールカバー8の表面には、上下2本の横溝8a、
左右2本の縦溝8b、及び前記溝8aの中央に略平行に延び
る中央溝8cとが刻設されている。そして、上記縦溝8bと
中央溝8cに沿うH形の領域(第1図に破線で示す領域)
に対応する補強用ネット10は部分的に切除されており、
更に該領域のモジュールカバー8の裏面側にも切込みを
設けることにより、この部分の強度が特に低くなるよう
に形成されている。
次に、第3図〜第5図に基づいて上記エアバッグ5の
構造及びその製造工程を説明する。ここで、第3図は第
2図のIII−III線に沿う部分拡大図、第4A図及び第4B図
はそれぞれ第3図のA−A線、B−B線に沿う拡大断面
図、第5A図〜第5E図はエアバッグ5の製造工程を示す図
である。
先ず、第5A図に示すように、ガス流出防止のためのコ
ーティングを施した合成繊維等の柔軟な材料よりなる円
形の上部基布12の裏面に、帯状に形成した4本の吊り紐
13の先端13aを補強布14を介して円周上等間隔に位置す
るように縫着する。
次に、第5B図に示すように、前記上部基布12と同一直
径を有し中央に円形の開口部15aを形成した下部基布15
を、その表面が前記上部基布12の表面と設するように重
ね合わせ、外周を縫着する。
次に、第5C図に示すように、下部基布15をその表面が
外部に露出するように矢印A方向に反転させ、4本の吊
り紐13の基端13bを下部基布15の開口部15aから外部に導
出する。
次に、第5D図に示すように、リング状の吊り紐用止め
輪16の下面に吊り紐13の基端13bを接着し、同時に各吊
り紐13に対してそれぞれ1本のリベット17aを用いて吊
り紐13と吊り紐用止め輪16を固定する。このとき、第3
図及び第4A図から明らかなように、吊り紐用止め輪16に
は4本の吊り紐13の取付位置に対応して該吊り紐13の厚
さと等しい高さの段部16aが凹設されており、この段部1
6aの凹部に係合された吊り紐13の基端13bは接着剤とリ
ベット17aを介して固定されることになる。
次に、第5E図に示すように、前記吊り紐用止め輪16と
同一寸法を有する平坦なリング状のエアバッグ用止め輪
18の下面に下部基布15の開口部15aを接着し、更に4本
のリベット17bを介して固定する。このとき、第4A図か
ら明らかなように、上記4本のリベット17bは下部基布1
5とエアバッグ用止め輪18だけでなく、前記吊り紐13と
吊り紐用止め輪16をも貫通し、これらを一体に共締めす
る。そして、前記吊り紐用止め輪16に凹設した段部16a
の作用で、この吊り紐用止め輪16の下面と吊り紐13の下
面はエアバッグ用止め輪18の上面に隙間なく密着する。
次に、第4B図に示すように、前記容器7の開口周辺の
取付ベース7aにエアバッグ用止め輪18に固定された下部
基布15を接着し、この取付ベース7aの下面から下部基布
15、エアバッグ用止め輪18、及び吊り紐用止め輪16を貫
通する4本のリベット17cを挿入し、これらを一体に共
締めして組立てを完了する。
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用につ
いて説明する。
車両の衝突を検知したセンサからの信号がガス発生器
4に出力されると、その起爆装置が作動して火薬が発火
し、発生した高圧の燃焼ガスの供給を受けてエアバッグ
5が膨脹を開始する。このエアバッグ5の膨脹によって
モジュールカバー8の内面に圧力が加わると、このモジ
ュールカバー8は縦溝8bと中央溝8cに沿うH形の領域に
おいて破断し、横溝8aをヒンジとして外側に拡開する。
そして、エアバッグ5は前記モジュールカバー8の拡開
によって形成された開口から車室内に膨脹し、乗員とス
テアリングホイール3間に介在する位置に展開される。
上記エアバッグ6の膨脹の際に、供給された高圧ガス
によって上部基布12と下部基布15は互いに離間する方向
に移動するが、吊り紐13が伸び切ることにより両基布1
2,15の最大距離が規制され、エアバッグ5は高圧ガスの
噴出方向と直角な方向に偏平な形状に展開する。これに
より、乗員の前面の広い範囲がエアバッグ5によってカ
バーされ、衝突の際の乗員の拘束が確実なものとなる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記
実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更
を行うことが可能である。
例えば、吊り紐13と吊り紐用止め輪16、下部基布15と
エアバッグ用止め輪18、あるいは両止め輪16,18と取付
ベース7aを固着する手段として、リベット17a〜17cを用
いる以外にボルト等の適宜の固着手段を用いることがで
きる。
また、吊り紐13は帯状のものに限らず、円形断面のロ
ープ状のものとしてもよい。
なお、本発明は火薬の燃焼ガスを用いるエアバッグ装
置に限らず、ボンベに収納した高圧ガスを用いるエアバ
ッグ装置にも適用できることは明らかである。
C.発明の効果 前述の本発明のエアバッグ装置によれば、エアバッグ
の開口部と吊り紐の基端を、それぞれリング状のエアバ
ッグ用止め輪と吊り紐用止め輪に固定し、これら両止め
輪を重ね合わせて取付ベースに固着したので、従来のよ
うに狭い開口を通して縫着作業を行うことなく、エアバ
ッグと吊り紐の取付作業を容易かつ短時間で行うことが
可能となる。
また、吊り紐用止め輪に段部を凹設し、この段部の凹
部に吊り紐の基端を固定したので、吊り紐用止め輪とエ
アバッグ用止め輪との間に吊り紐の基端が介在しても、
その両止め輪相互が密着して取付強度を高めることがで
きる。
更に本発明の第2の特徴によれば、両止め輪及び取付
ベースに接するエアバッグの開口部と吊り紐の基端に接
着剤を介在させるので、取付強度を更に増すだけでな
く、高圧ガスに対するシール性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるエアバッグ装置を装着
したステアリングホイールの正面図、第2図は第1図の
II−II線に沿う断面図、第3図は第2図のIII−III線に
沿う部分図、第4A図及び第4B図はそれぞれ第3図のA−
A線、B−B線に沿う拡大断面図、第5A図〜第5E図はエ
アバッグの製造工程を示す図である。 4……ガス発生器、5……エアバッグ、7a……取付ベー
ス、12……上部基布、13……吊り紐、13a……先端、13b
……基端、15……下部基布、15a……開口部、16……吊
り紐用止め輪、16a……段部、18……エアバッグ用止め

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス発生器(4)の外周に設けた取付ベー
    ス(7a)にエアバッグ(5)の開口部(15a)を取付け
    ると共に、このエアバッグ(5)の内面の適所と前記開
    口部(15a)を吊り紐(13)で連結したエアバッグ装置
    において、 前記エアバッグ(5)の開口部(15a)をリング状のエ
    アバッグ用止め輪(18)に固定し、そのエアバッグ用止
    め輪(18)と重合し得るように形成されたリング状の吊
    り紐用止め輪(16)に段部(16a)を凹設して、この段
    部(16a)の凹部に前記吊り紐(13)の基端(13b)を固
    定し、それら両止め輪(16,18)を重ね合わせて前記取
    付ベース(7a)に固着したことを特徴とするエアバッグ
    装置。
  2. 【請求項2】両止め輪(16,18)及び取付ベース(7a)
    に接するエアバッグ(5)の開口部(15a)と吊り紐(1
    3)の基端(13b)に接着剤を介在させたことを特徴とす
    る、請求項1に記載のエアバッグ装置。
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