JP2607820B2 - 碍子の成形金型及び成形方法 - Google Patents
碍子の成形金型及び成形方法Info
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Description
れ、ゴムあるいは樹脂等よりなる笠を有するノンセラミ
ック碍子を製造するための成形金型及び成形方法に関す
るものである。
セラミック碍子のハウジング成形にはトランスファーモ
ールド装置が利用されていた。このトランスファーモー
ルド装置ではコアをキャビティー内に水平に固定して真
空引きし、この状態で原料である流動可能なゴムを加圧
注入してゴム成形品が製造されていた。トランスファー
モールド装置の場合、真空引きをするため、成形機の大
きさ、金型の寸法精度等の制約から超高圧送電用の5m
を越す碍子のハウジングを一度に成形することができな
かった。このような問題を解決するために、コアに同心
円状にゴム層が成形された予備成形品を圧縮成形して笠
及びシースを成形する方法が提案されている。この予備
成形品を圧縮成形する工程で使用される金型50は、図
5に示すように上型50a、下型50bから構成されて
おり、上型50a、下型50bは各々キャビティー51
を有している。笠はこのキャビティー51によって形成
されるようになっている。予備成形品52はこの金型5
0に挿入され、加熱によって所定の形状に圧縮成形され
る。従って、キャビティー51内を真空引きする必要が
なく、ハウジングの長さが5m以上のノンセラミック碍
子の成形も容易に行うことができる。
術においては、通常予備成形品52のゴム層54は笠の
部分のゴムをも含んでおり、シースの径より大きくなっ
ている。従って、予備成形品52を金型50の上にセッ
トすると、コア53の端部は金型面にセットされず浮い
た状態で保持されている。この状態で上下の金型50
a,50bを締めて圧縮成形を行うと、コア53の位置
がずれることがあり、コア53自体が上下金型50a,
50bに挟まれて破損されることがあった。
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、コアが金型に挟まれて破損しない歩留
りの良い碍子の成形金型及び成形方法を提供することに
ある。
めに、第1の発明においては、キャビティーを有する上
型及び下型によりコアの周囲にゴムよりなる笠及びシー
スを成形する碍子の成形金型において、前記コアの両端
に取付けられ、型閉めにより両金型間の所定位置に固定
されて、前記コアの位置決めをする位置決め手段を備え
ることを要旨としている。
斜面を有し、その斜面の作用により型に対して位置決め
されることをその要旨としている。さらに、第3の発明
では、前記位置決め手段はシース端部の外周面に沿って
リング状の突出部を形成する凹部が設けられたエンドキ
ャップであることをその要旨としている。
有する上型及び下型によりコアの周囲にゴムよりなる笠
及びシースを成形する碍子の成形方法において、コアの
周囲にゴム層が付着された碍子の予備成形品に位置決め
手段を取り付け、下型を上型から型開きした状態でコア
を下型に載置してセットし、上型及び下型は所定の温度
に加熱されるとともに、下型と上型は型閉めして所定の
形状に圧縮成形することをその要旨としている。
け、下型を上型から型開きした状態でコアを下型に載置
してセットする。下型と上型は型閉めされる。この時、
コアの位置がずれていても、下型と上型が型閉めされる
に従い、位置決め手段の斜面と金型が摺接して、コアは
所定の位置に移動される。
型に具体化した一実施例について図面に従って説明す
る。
1と下型2とから構成されている。上型1及び下型2は
それぞれ分割された複数の上型片1a,1b,1c、下
型片2a,2b,2cを重ね合わせて形成されている。
最端部及びそれに隣接する上型片1a,1b、下型片2
a,2bを除き、中間部の上型片1c、下型片2cは全
て同じ形状を有している。各上型片1a,1b,1c及
び下型片2a,2b,2cにはそれぞれ一端から長尺状
のボルト3が挿通され、ナット4で螺合されて締結固定
されることにより一体化されている。この中間部の上型
片1c、下型片2cの数を任意に変えることにより、成
形する碍子の長さを自由に調整することができる。
って形成されており、ノンセラミック碍子の複数の笠及
びシースの形状を有している。受け部6a,6bが最端
部及びそれに隣接する上型片1a,1b、下型片2a,
2bに形成されている。この受け部6a,6bは両者で
短円柱形を形成している。位置決め手段を構成するエン
ドキャップ7はその受け部6a,6bに収容されるよう
になっている。エンドキャップ7はノンセラミック碍子
20のコア21の両端に取り付けられ、成形時にコア2
1の位置決めを行うようになっている。さらに、エジェ
クタピン用の挿通孔8が最端部の下型片2a,2bに形
成されており、碍子成形後エジェクタピンをその挿通孔
8に挿入して、エンドキャップ7を突き上げ、そのエン
ドキャップ7を受け部6a,6bから取り出せるように
構成されている。
プ7は円筒状に形成され、一端には外径が他より大きく
形成されたガイド部7aを有している。ガイド部7aの
両端面は若干傾斜が設けられ、テーパ面7bが形成され
ている。前記受け部6a,6bにもこのテーパ面7bに
沿う斜面が形成されている。金型1,2は斜面がこのテ
ーパ面7bに沿ってガイドされるようになっている。コ
ア把持部7cはエンドキャップ7の中心部に貫設されて
いる。コア21はこのコア把持部7cに嵌入された状態
で金型1,2にセットされる。エンドキャップ7のガイ
ド部7aの他端にはネジ穴7dが形成され、止めネジ部
材9が螺着されている。この止めネジ部材9を取り外し
て、エンドキャップ7に嵌入されたコア21を、棒状の
取り出し工具で押すことにより、コア21はエンドキャ
ップ7から容易に取り出すことができる。スペーサ10
はエンドキャップ7と止めネジ部材9との間に挟着さ
れ、コア把持部7cの貫通孔を塞ぐように保持されてい
る。コア21は碍子成形時にその温度により膨張し、止
めネジ部材9方向に延びてスペーサ10に当接されるこ
とがある。スペーサ10はテフロン板から形成され、コ
ア端部に傷が付くことが防止される。
の入口側に設けられており、シース24端部に碍子の把
持金具に接する部分を形成するようになっている。Oリ
ング成形凹部7fがエンドキャップ7のテーパ面7bの
シース端部形成凹部7e付近と、コア把持部7cの内側
の2箇所に設けられている。ゴム材がこのOリング形成
凹部7fに供給され、Oリングが成形される。このOリ
ングによって、把持金具とシース24端部とのシール性
が向上される。さらに溝がシース端部形成凹部7eの内
周面に形成され、ゴム流れ止め7gを構成している。こ
のゴム流れ止め7gは、碍子の成形時に、シース端部形
成凹部7eから漏れ出したゴムをこの溝にためて、それ
以上コア端部方向に流れ出さないようにするためのもの
である。この流れ止め7gの部分のゴムは接着剤によっ
てコア21に接着されてはいないので、碍子成形後に切
り取れば、きれいにそろったシース24端部を得ること
ができる。
金型を用いて、ノンセラミック碍子を成形する方法につ
いて説明する。図4に示すように、まず、コア21の周
囲にゴム層22が付着された碍子の予備成形品25にエ
ンドキャプ7を取り付け、下型2を上型1から型開きし
た状態でコア21を下型2に載置してセットする。予備
成形品25の外径はシース24を成形するキャビティー
5の径より大きいため、エンドキャップ7は受け部6
a,6bに収容されておらず、浮いた状態で保持されて
いる。上型1及び下型2は所定の温度に加熱され、図示
しないプレス機により下型2と上型1は型閉めされる。
この時、多少予備成形品25のコア21の位置がずれて
いても、下型2と上型1が型閉めされるに従い、受け部
6a,6bとガイド部7aが摺接して、その案内作用に
よりコア21はキャビティー5中心の所定の位置に移動
される。
1,2によって所定の形状に圧縮成形される。予備成形
品25のゴム層22の容積はキャビティー5の容積より
大きいため、金型1,2で圧縮成形するとゴム層22は
キャビティー5の全てを満たし空気を追い出し、そのゴ
ム層22によりシース24及び笠23が成形される。さ
らに、エンドキャップ7のシース端部形成凹部7eによ
り、シース24端部が成形される。残ったゴムはキャビ
ティー5をはみ出し、型割面に押し出されバリとなる。
この成形時の加硫温度は通常150°〜180°Cの間
で選択され、シース24とコア21の間には電気的に高
い信頼性を有する加硫接着された境界面が形成される。
2a,2bのエジェクタピン用の挿通孔8からエジェク
タピンを挿入させて、エンドキャップ7を突き上げるこ
とにより、金型1,2から取り出される。さらに、エン
ドキャップ7がコア21から取り外され、最後にはみ出
したバリを取り除いて完成品ができあがる。
ク碍子の成形金型においては、位置決め用のエンドキャ
ップ7を備えたため、予備成形品25の位置が多少ずれ
てもコア21は所定の位置に移動することができる。
グ状の突出部を形成するOリング形成凹部7fがエンド
キャップ7に設けられたため、軸方向のパーティングラ
インが無く、把持金具との防水をより確実に行うことが
できる。
されるものではなく、例えば、本実施例では圧縮成形金
型に適応したが、通常の注入成形金型に使用してもよ
い。さらに、エンドキャップの円筒状のガイド部の変わ
りに、球状にする等、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、任意に変更して具体化することも可能である。
ャップを備えたため、コアの位置が多少ずれても、ガイ
ド部の案内作用により所定の位置に移動することがで
き、コアが上下の金型に挟まって破損することが無く、
歩留りを向上させることができるという効果を奏する。
グ状の突出部を形成する凹部がエンドキャップに設けら
れたため、軸方向のパーティングラインが無く、把持金
具との防水をより確実に行うことができるという効果を
奏する。
を示す一部断面図である。
大して示す断面図である。
を示す側面図である。
手段であるエンドキャップ、7b テーパ面、21 コ
ア、23 笠、24 シース。
Claims (4)
- 【請求項1】 キャビティーを有する上型及び下型によ
りコアの周囲にゴムよりなる笠及びシースを成形する碍
子の成形金型において、 前記コアの両端に取付けられ、型閉めにより両金型間の
所定位置に固定されて、前記コアの位置決めをする位置
決め手段を備えることを特徴とする碍子の成形金型。 - 【請求項2】 前記位置決め手段は斜面を有し、その斜
面の作用により型に対して位置決めされる請求項1に記
載の碍子の成形金型。 - 【請求項3】 前記位置決め手段はシース端部の外周面
に沿ってリング状の突出部を形成する凹部が設けられた
エンドキャップである請求項1に記載の碍子の成形金
型。 - 【請求項4】 キャビティーを有する上型及び下型によ
りコアの周囲にゴムよりなる笠及びシースを成形する碍
子の成形方法において、 コアの周囲にゴム層が付着された碍子の予備成形品に位
置決め手段を取り付け、 下型を上型から型開きした状態でコアを下型に載置して
セットし、 上型及び下型は所定の温度に加熱されるとともに、下型
と上型は型閉めして所定の形状に圧縮成形する碍子の成
形方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7392693A JP2607820B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 碍子の成形金型及び成形方法 |
US08/213,801 US5523038A (en) | 1993-03-26 | 1994-03-16 | Process and an apparatus for producing insulators |
DE69415715T DE69415715T2 (de) | 1993-03-26 | 1994-03-23 | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von Isolatoren |
CA002119694A CA2119694C (en) | 1993-03-26 | 1994-03-23 | Process and an apparatus for producing insulators |
EP94302075A EP0624446B1 (en) | 1993-03-26 | 1994-03-23 | A process and an apparatus for producing insulators |
EP98111847A EP0873838A3 (en) | 1993-03-26 | 1994-03-23 | A process and an apparatus for producing insulators |
AU59009/94A AU662856B2 (en) | 1993-03-26 | 1994-03-24 | A process and an apparatus for producing insulators |
CN94103356A CN1056797C (zh) | 1993-03-26 | 1994-03-25 | 一种制造绝缘器的方法及其装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7392693A JP2607820B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 碍子の成形金型及び成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06290663A JPH06290663A (ja) | 1994-10-18 |
JP2607820B2 true JP2607820B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=13532240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7392693A Expired - Lifetime JP2607820B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-31 | 碍子の成形金型及び成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607820B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7765614B2 (en) | 2005-10-12 | 2010-08-03 | Uni-Charm Corporation | Disposable wearing article |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP7392693A patent/JP2607820B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7765614B2 (en) | 2005-10-12 | 2010-08-03 | Uni-Charm Corporation | Disposable wearing article |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06290663A (ja) | 1994-10-18 |
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