JP2607811Y2 - ローラコンベア - Google Patents
ローラコンベアInfo
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- JP2607811Y2 JP2607811Y2 JP1991039186U JP3918691U JP2607811Y2 JP 2607811 Y2 JP2607811 Y2 JP 2607811Y2 JP 1991039186 U JP1991039186 U JP 1991039186U JP 3918691 U JP3918691 U JP 3918691U JP 2607811 Y2 JP2607811 Y2 JP 2607811Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば装置と装置との
間に配設し各装置間で加工部品を搬送するローラコンベ
アに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のローラコンベアについて図5およ
び図6にもとづいて説明する。1はローラコンベア本体
であり、2および3は架台(図示せず)上にそれぞれ対
向して配設された一対のローラ支持板である。一対のロ
ーラ支持板2にはローラ4が回転自在に支持されてお
り、また、一対のローラ支持板3にはローラ5が回転自
在にそれぞれ片持に支持されている。これらローラ4,
5の軸端部にはそれぞれスプロケット6が装着してい
る。 【0003】7はローラ4,5の上方適所に設けた一対
のガイドレールで、8は架台(図示せず)に設けたマウ
ントブラケット9に取り付けた駆動モータである。この
駆動モータ8の駆動軸8aは、駆動モータ8の設置する位
置のローラ5の回転軸5aを延長させて、その回転軸5aに
カップリング10を介して連結させてある。11および12は
ローラ5の延長した回転軸5aを回転自在に支持するベア
リングである。13および14はローラ4,5の端部に設け
たスプロケット6にそれぞれ取り付けたチェーンであ
る。また、15および16はチェーン13,14の張力を調整す
るためのテンションである。 【0004】以下、ローラコンベアの作用を説明する。
駆動モータ8が作動すると、駆動モータ8の駆動軸8aの
回転力は延長したローラ5の回転軸5aを通って片側のチ
ェーン14に伝達され、チェーン14を回転させる。チェー
ン14が回転すると、ローラ4を介してチェーン13が回転
する。このようにチェーン13,14が回転すると、全ての
ローラ4,5が回転する。そこで、前工程よりの加工部
品がローラ4,5上に搬入されると加工部品はガイドレ
ール7に案内されて次工程に搬送されることになる。 【0005】 【考案が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
にあっては、加工部品の搬送中にこの加工部品に過度の
負荷がかかった場合、その瞬間にローラを停止させるこ
とは不可能であり、たとえ負荷がかかっていても短時間
でもローラは回転するので加工部品が損傷したり、ロー
ラコンベア自体が損傷したりする問題があった。その損
傷を軽減すべきローラ等の駆動力を調整することは非常
に困難である。 【0006】また、全ローラに装着したスプロケットと
駆動モータの回転軸とをチェーンで繋ぎ、駆動モータに
よりチェーンを介してローラを回転させるようにしてい
るのでローラの回転時には全ローラのスプロケットとチ
ェーンとが噛合することになり騒音が高くなって作業環
境が悪化する問題もあった。 【0007】さらに、ローラコンベア自体の長さを変更
しようとしても、ローラがローラ支持板に組み込まれて
おり、かつローラのスプロケットにチェーンが掛けられ
て、コンベア本体自体が1つのユニットに構成されてい
るため、長さ変更等の改造が困難であり、変更するには
改造作業に時間がかかって費用が高くなる問題があっ
た。 【0008】また、1個のローラの回転軸に駆動モータ
の駆動軸を直接連結させてあるので、駆動モータの駆動
軸とローラの回転軸とが略一直線となる場所、および駆
動モータとローラの相互が平面に位置する場所を選んで
駆動モータを設置しなければならず設置ために時間がか
かるばかりでなく、駆動モータの取り付け位置を一度設
定すると取付け位置の変更が難しいという問題があっ
た。 【0009】本考案は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、加工部品等の損傷を回避し、騒音を
抑えて作業環境を向上させ、改造作業を容易にしてコス
トの低減を図り、かつ、駆動手段の取り付け位置が変更
できるローラコンベアを提供すること目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、ローラの回転方向に複数のローラを回転
可能に支持し、該複数のローラの側面に駆動軸を設け、
該駆動軸に複数の駆動部材を固着し、該駆動部材側に突
出させたローラの回転軸に固定回転盤を固着し、該固定
回転盤の前方で、且つローラの回転軸の軸端側に駆動部
材に係合する従動部材を摺動可能に装着し、該従動部材
と固定回転盤との間に、一端が固定回転盤に係合可能
に、且つ他端が従動部材に接触可能に駆動力伝達部材を
配設し、該駆動力伝達部材を従動部材に押圧する押圧部
材を設け、駆動軸に駆動軸を回転させる駆動手段を接続
させたことを特徴とする。 【0011】 【作用】本考案は、このように構成したので、駆動手段
が作動した場合、回転力は駆動軸、駆動部材、従動部
材、駆動力伝達部材、固定回転盤、そしてローラへと伝
達される。 【0012】しかし、加工部品の搬送中に加工部品に過
度の負荷がかかり、ローラが停止した場合は、その負荷
力はローラ、固定回転盤、そして駆動力伝達部材へと伝
達されるが、駆動力伝達部材と従動部材とは押圧手段に
よる摩擦接触で接続しているのでローラ、固定回転盤、
そして駆動力伝達部材の回転は停止し、従動部材、駆動
部材、駆動軸、そして駆動手段が摩擦力に抗してそのま
ま回転し続けることになる。すなわち、加工部品に過度
の負荷がかかった場合には、ローラの回転と駆動手段の
回転とを切り離すことが可能となる。 【0013】また、従動部材と固定回転盤との間に、一
端が固定回転盤に係合可能で、且つ他端が従動部材に接
触可能な駆動力伝達部材を配設し、押圧部材により駆動
伝達部材を従動部材に押圧させた。これにより、通常運
転時には、ローラを安定した駆動力で回転駆動させるこ
とができると共に、ローラに過大な負荷が負荷された場
合には、駆動力伝達部材と従動部材とを摺動させてロー
ラの回転を停止させることができる。さらに、全ローラ
をローラの回転軸に装着した従動部材と、駆動軸に固着
した駆動部材との噛合により個々に回転させるように構
成したので、全ローラにチェーンを掛けることなく作動
させることが可能となる。 【0014】また、個々のローラの回転軸にそれぞれ従
動部材を装着し、この従動部材を個々に駆動手段に連結
する構成としたのでローラをユニット化することがで
き、ローラコンベアの長さを自由に設定することが可能
となる。すなわち、ローラコンベアの長さを変更する場
合には所望するコンベアの長さに必要な数だけローラユ
ニットを連設すればよいことになる。 【0015】また、駆動軸に固着した駆動部材とローラ
の回転軸に設けた従動部材とを係合させ、駆動手段によ
って作動する駆動軸によりローラを回転させているの
で、駆動手段の駆動軸とローラの回転軸とを略一直線と
させる場所および駆動手段とローラとが平面になる場所
を選択する必要がなくなる。 【0016】 【実施例】次に、本考案の一実施例を図1ないし図4に
もとづいて説明する。図において、20はローラコンベア
本体で、21はローラコンベア本体20の架台である。ロー
ラコンベア本体20は後述するローラ26を回転自在に支持
したローラユニット25(後述)を複数個、架台21上に連
設させて構成したものである。22はローラコンベア本体
20の側面に配設した駆動軸である。駆動軸22は架台21の
適所に固着した支持ブラケット23に回転自在に支持され
ている。この駆動軸22の適所には複数の、駆動部材であ
る駆動かさ歯車24がボルト(図示せず)等により固着さ
れている。 【0017】25は架台21上に配設したローラユニットで
ある。ローラユニット25にはローラ26が回転自在に装着
されている。したがって、ローラコンベアの長さを変更
する場合には所望するローラコンベアの長さに必要な数
だけローラユニット25を架台21上に設ければよい。な
お、本実施例ではローラ26を1個支持したローラユニッ
ト25を架台21上に並べてローラコンベア本体20を構成す
るようにしたが、一対のローラ支持板を設けて、この一
対のローラ支持板に所望する数だけローラ26を回転自在
に取り付ける構成としてもよいし、複数個のローラ26を
支持したローラユニットを形成してそれを架台21に並べ
てもよい。 【0018】27はローラ26の駆動軸22側に突出させた回
転軸26aにボルト(図示せず)等により固着した固定回
転盤であり(図3および図4参照)、この固定回転盤27
の外周面には摺動溝27aが形成されている。28は固定回
転盤27の前方で、かつ、ローラ26の回転軸26aの軸端側
に駆動かさ歯車24と噛み合うように摺動自在に設けた従
動部材である従動かさ歯車である。 【0019】29は固定回転盤27と従動かさ歯車28との間
に配設した駆動力伝達部材である摩擦リングである。こ
の摩擦リング29の前端部分は従動かさ歯車28の基端部段
差28aに摺動自在に嵌合している。また、摩擦リング29
の後端部分には係合部29aが設けられ、係合部29aは固
定回転盤27の摺動溝27aに摺動自在に嵌合している。30
は固定回転盤27と摩擦リング29との間に介装した押圧手
段であるスプリングで、スプリング30は摩擦リング29を
常時従動かさ歯車28の方向に弾発付勢している。したが
って、摩擦リング29はスプリング30により従動かさ歯車
28に押圧され、これにより従動かさ歯車28も駆動かさ歯
車24に押圧され、この押圧された従動かさ歯車28は駆動
かさ歯車24により係止されることになる。 【0020】31は駆動手段である駆動モータである。駆
動モータ31は架台21に固着したマウントブラケット32に
取り付けられている。駆動モータ31の駆動シャフト31a
にはスプロケット33が装着されている。このマウントブ
ラケット32を架台21に摺動可能に取り付けるようにすれ
ば、駆動モータ31を任意の位置に設定し易くなる効果が
ある。34はスプロケット33と対応するように駆動軸22に
固着したスプロケットであり、35はスプロケット33とス
プロケット34とを連結するチェーンである。なお、駆動
部材と従動部材に合成樹脂製のものを使用してもよい。 【0021】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
駆動モータ31が作動して駆動シャフト31aが回転する
と、その回転力はスプロケット33、チェーン35およびス
プロケット34を介して駆動軸22へと伝達され駆動軸22が
回転する。駆動軸22が回転すると駆動かさ歯車24も回転
する。駆動かさ歯車24が回転するとその回転力は従動か
さ歯車28へ伝達され従動かさ歯車28が回転する。 【0022】従動かさ歯車28が回転すると、摩擦リング
29はスプリング30により従動かさ歯車28に押圧されてい
るので、その押圧による摩擦力で摩擦リング29も回転す
る。さらに、摩擦リング29は係合部29aが固定回転盤27
の摺動溝27aに嵌合しているので固定回転盤27が回転し
ローラ26の回転軸26aおよびローラ26も回転することに
なる。 【0023】そこで、前工程より加工部品が搬入される
と、ローラ26の回転により次工程に搬送される。しかし
ながら、搬送中に、加工部品に過度の負荷がかかってロ
ーラ26の回転が停止した場合、かかった負荷力はローラ
26、ローラ26の回転軸26a、固定回転盤27、摩擦リング
29へと伝達されるが摩擦リング29はスプリング30の弾発
力で従動かさ歯車28と摩擦接触しているので、その摩擦
力に抗して従動かさ歯車28、駆動かさ歯車24、駆動軸22
そして駆動モータ31のみが回転することになり、負荷力
は伝達されないことになる。 【0024】すなわち、ローラ26、ローラ26の回転軸26
a、固定回転盤27、そして摩擦リング29は停止し、従動
かさ歯車28、駆動かさ歯車24、駆動軸22、そして駆動モ
ータ31は回転している状態になる。これによって、加工
部品は負荷のかかった位置で、かつ、駆動力が働いてい
る状態で停止することになる。 【0025】 【考案の効果】本考案は、このように構成したので、駆
動手段が作動した場合、回転力は駆動軸、駆動部材、従
動部材、駆動力伝達手段、固定回転盤、そしてローラへ
と伝達される。しかし、加工部品の搬送中に加工部品に
過度の負荷がかかり、ローラが停止した場合は、その負
荷力はローラ、固定回転盤、そして摩擦リングへと伝達
されるが、摩擦リングと従動部材とは押圧手段によって
摩擦接触をしているだけなのでローラ、固定回転盤、そ
して駆動力伝達手段の回転は停止し、従動部材、駆動部
材、駆動軸、そして駆動手段が摩擦力に抗してそのまま
回転し続けることになる。すなわち、加工部品の搬送中
にこの加工部品に過度の負荷がかかった場合はローラの
回転と駆動手段の回転とを切り離すことができ、非常時
には加工部品の損傷やベルトコンベア自体を損傷を回避
することができる。また、故意に加工部品に負荷をか
け、この加工部品を所定位置に停止させることもでき
る。 【0026】また、従動部材と固定回転盤との間に、一
端が固定回転盤に係合可能で、且つ他端が従動部材に接
触可能な駆動力伝達部材を配設し、押圧部材により駆動
伝達部材を従動部材に押圧した。従って、通常運転時に
はローラを安定した駆動力で回転駆動させて加工部品等
の安定した搬送を行うことができると共に、ローラに過
大な負荷が負荷された場合には、駆動力伝達部材と従動
部材とを摺動させてローラの回転を停止させて加工部品
等の損傷を防ぐことができる。さらに、全ローラをロー
ラの回転軸に装着した従動部材と、駆動軸に固着した駆
動部材との噛合により個々に回転させるように構成した
ので、全ローラにチェーンを掛けることなく作動させる
ことが可能となり、騒音を低減させて作業環境を向上さ
せることができる。なお、従動部材と駆動部材とを合成
樹脂製のものにすれば、騒音をさらに低減させることが
できる。 【0027】また、個々のローラの回転軸にそれぞれ従
動部材を装着し、この従動部材を個々に駆動手段に連結
する構成としたのでローラをユニット化することがで
き、ローラコンベアの長さを変更する場合には所望する
コンベアの長さに必要な数だけローラユニットを取り付
ければローラコンベアの長さを自由に変更することがで
きる。これによってローラコンベアの長さ変更等の改造
が容易になり、改造作業に時間もかからなくなって改造
費用の上昇を抑えることができる。 【0028】また、駆動軸に固着した駆動部材とローラ
の回転軸に設けた従動部材とを係合させ、自由に位置さ
せた駆動手段によって駆動軸よりローラを回転させてい
るので、駆動手段の駆動軸とローラの回転軸とを略一直
線とさせる場所および駆動手段とローラとが平面になる
場所を選択する必要がなくなって、駆動手段の設置に時
間がかからなくなり、かつ、駆動手段の取付位置の変更
が容易になる。 【0029】ローラコンベアの側面に配設した駆動軸に
駆動部材を設け、この駆動部材に係合する従動部材をロ
ーラの回転軸に設けて駆動力を伝達する手段を構成した
ので、従来のチェーンのかかったスプロケットと異な
り、これらの駆動部分をカバー等により防護することが
容易になる。このことによって、作業の安全性が向上す
ると共にローラコンベアの見映えをよくすることができ
る。 【0030】駆動部材は駆動軸の任意の位置に移動させ
ることができるので、ローラの間隔を自由に設定するこ
とができ、加工部品の大きさによりローラの間隔を決め
ることができて経済的である。さらに、ローラの回転ト
ルクをも容易に調整することができる効果もある。 【0031】また、駆動力伝達部材が摺動している従動
部材が摩耗した場合、ローラユニットを交換すれば極め
て容易に従動部材を取り替えることができメンテナンス
が簡単になる。
間に配設し各装置間で加工部品を搬送するローラコンベ
アに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のローラコンベアについて図5およ
び図6にもとづいて説明する。1はローラコンベア本体
であり、2および3は架台(図示せず)上にそれぞれ対
向して配設された一対のローラ支持板である。一対のロ
ーラ支持板2にはローラ4が回転自在に支持されてお
り、また、一対のローラ支持板3にはローラ5が回転自
在にそれぞれ片持に支持されている。これらローラ4,
5の軸端部にはそれぞれスプロケット6が装着してい
る。 【0003】7はローラ4,5の上方適所に設けた一対
のガイドレールで、8は架台(図示せず)に設けたマウ
ントブラケット9に取り付けた駆動モータである。この
駆動モータ8の駆動軸8aは、駆動モータ8の設置する位
置のローラ5の回転軸5aを延長させて、その回転軸5aに
カップリング10を介して連結させてある。11および12は
ローラ5の延長した回転軸5aを回転自在に支持するベア
リングである。13および14はローラ4,5の端部に設け
たスプロケット6にそれぞれ取り付けたチェーンであ
る。また、15および16はチェーン13,14の張力を調整す
るためのテンションである。 【0004】以下、ローラコンベアの作用を説明する。
駆動モータ8が作動すると、駆動モータ8の駆動軸8aの
回転力は延長したローラ5の回転軸5aを通って片側のチ
ェーン14に伝達され、チェーン14を回転させる。チェー
ン14が回転すると、ローラ4を介してチェーン13が回転
する。このようにチェーン13,14が回転すると、全ての
ローラ4,5が回転する。そこで、前工程よりの加工部
品がローラ4,5上に搬入されると加工部品はガイドレ
ール7に案内されて次工程に搬送されることになる。 【0005】 【考案が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
にあっては、加工部品の搬送中にこの加工部品に過度の
負荷がかかった場合、その瞬間にローラを停止させるこ
とは不可能であり、たとえ負荷がかかっていても短時間
でもローラは回転するので加工部品が損傷したり、ロー
ラコンベア自体が損傷したりする問題があった。その損
傷を軽減すべきローラ等の駆動力を調整することは非常
に困難である。 【0006】また、全ローラに装着したスプロケットと
駆動モータの回転軸とをチェーンで繋ぎ、駆動モータに
よりチェーンを介してローラを回転させるようにしてい
るのでローラの回転時には全ローラのスプロケットとチ
ェーンとが噛合することになり騒音が高くなって作業環
境が悪化する問題もあった。 【0007】さらに、ローラコンベア自体の長さを変更
しようとしても、ローラがローラ支持板に組み込まれて
おり、かつローラのスプロケットにチェーンが掛けられ
て、コンベア本体自体が1つのユニットに構成されてい
るため、長さ変更等の改造が困難であり、変更するには
改造作業に時間がかかって費用が高くなる問題があっ
た。 【0008】また、1個のローラの回転軸に駆動モータ
の駆動軸を直接連結させてあるので、駆動モータの駆動
軸とローラの回転軸とが略一直線となる場所、および駆
動モータとローラの相互が平面に位置する場所を選んで
駆動モータを設置しなければならず設置ために時間がか
かるばかりでなく、駆動モータの取り付け位置を一度設
定すると取付け位置の変更が難しいという問題があっ
た。 【0009】本考案は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、加工部品等の損傷を回避し、騒音を
抑えて作業環境を向上させ、改造作業を容易にしてコス
トの低減を図り、かつ、駆動手段の取り付け位置が変更
できるローラコンベアを提供すること目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、ローラの回転方向に複数のローラを回転
可能に支持し、該複数のローラの側面に駆動軸を設け、
該駆動軸に複数の駆動部材を固着し、該駆動部材側に突
出させたローラの回転軸に固定回転盤を固着し、該固定
回転盤の前方で、且つローラの回転軸の軸端側に駆動部
材に係合する従動部材を摺動可能に装着し、該従動部材
と固定回転盤との間に、一端が固定回転盤に係合可能
に、且つ他端が従動部材に接触可能に駆動力伝達部材を
配設し、該駆動力伝達部材を従動部材に押圧する押圧部
材を設け、駆動軸に駆動軸を回転させる駆動手段を接続
させたことを特徴とする。 【0011】 【作用】本考案は、このように構成したので、駆動手段
が作動した場合、回転力は駆動軸、駆動部材、従動部
材、駆動力伝達部材、固定回転盤、そしてローラへと伝
達される。 【0012】しかし、加工部品の搬送中に加工部品に過
度の負荷がかかり、ローラが停止した場合は、その負荷
力はローラ、固定回転盤、そして駆動力伝達部材へと伝
達されるが、駆動力伝達部材と従動部材とは押圧手段に
よる摩擦接触で接続しているのでローラ、固定回転盤、
そして駆動力伝達部材の回転は停止し、従動部材、駆動
部材、駆動軸、そして駆動手段が摩擦力に抗してそのま
ま回転し続けることになる。すなわち、加工部品に過度
の負荷がかかった場合には、ローラの回転と駆動手段の
回転とを切り離すことが可能となる。 【0013】また、従動部材と固定回転盤との間に、一
端が固定回転盤に係合可能で、且つ他端が従動部材に接
触可能な駆動力伝達部材を配設し、押圧部材により駆動
伝達部材を従動部材に押圧させた。これにより、通常運
転時には、ローラを安定した駆動力で回転駆動させるこ
とができると共に、ローラに過大な負荷が負荷された場
合には、駆動力伝達部材と従動部材とを摺動させてロー
ラの回転を停止させることができる。さらに、全ローラ
をローラの回転軸に装着した従動部材と、駆動軸に固着
した駆動部材との噛合により個々に回転させるように構
成したので、全ローラにチェーンを掛けることなく作動
させることが可能となる。 【0014】また、個々のローラの回転軸にそれぞれ従
動部材を装着し、この従動部材を個々に駆動手段に連結
する構成としたのでローラをユニット化することがで
き、ローラコンベアの長さを自由に設定することが可能
となる。すなわち、ローラコンベアの長さを変更する場
合には所望するコンベアの長さに必要な数だけローラユ
ニットを連設すればよいことになる。 【0015】また、駆動軸に固着した駆動部材とローラ
の回転軸に設けた従動部材とを係合させ、駆動手段によ
って作動する駆動軸によりローラを回転させているの
で、駆動手段の駆動軸とローラの回転軸とを略一直線と
させる場所および駆動手段とローラとが平面になる場所
を選択する必要がなくなる。 【0016】 【実施例】次に、本考案の一実施例を図1ないし図4に
もとづいて説明する。図において、20はローラコンベア
本体で、21はローラコンベア本体20の架台である。ロー
ラコンベア本体20は後述するローラ26を回転自在に支持
したローラユニット25(後述)を複数個、架台21上に連
設させて構成したものである。22はローラコンベア本体
20の側面に配設した駆動軸である。駆動軸22は架台21の
適所に固着した支持ブラケット23に回転自在に支持され
ている。この駆動軸22の適所には複数の、駆動部材であ
る駆動かさ歯車24がボルト(図示せず)等により固着さ
れている。 【0017】25は架台21上に配設したローラユニットで
ある。ローラユニット25にはローラ26が回転自在に装着
されている。したがって、ローラコンベアの長さを変更
する場合には所望するローラコンベアの長さに必要な数
だけローラユニット25を架台21上に設ければよい。な
お、本実施例ではローラ26を1個支持したローラユニッ
ト25を架台21上に並べてローラコンベア本体20を構成す
るようにしたが、一対のローラ支持板を設けて、この一
対のローラ支持板に所望する数だけローラ26を回転自在
に取り付ける構成としてもよいし、複数個のローラ26を
支持したローラユニットを形成してそれを架台21に並べ
てもよい。 【0018】27はローラ26の駆動軸22側に突出させた回
転軸26aにボルト(図示せず)等により固着した固定回
転盤であり(図3および図4参照)、この固定回転盤27
の外周面には摺動溝27aが形成されている。28は固定回
転盤27の前方で、かつ、ローラ26の回転軸26aの軸端側
に駆動かさ歯車24と噛み合うように摺動自在に設けた従
動部材である従動かさ歯車である。 【0019】29は固定回転盤27と従動かさ歯車28との間
に配設した駆動力伝達部材である摩擦リングである。こ
の摩擦リング29の前端部分は従動かさ歯車28の基端部段
差28aに摺動自在に嵌合している。また、摩擦リング29
の後端部分には係合部29aが設けられ、係合部29aは固
定回転盤27の摺動溝27aに摺動自在に嵌合している。30
は固定回転盤27と摩擦リング29との間に介装した押圧手
段であるスプリングで、スプリング30は摩擦リング29を
常時従動かさ歯車28の方向に弾発付勢している。したが
って、摩擦リング29はスプリング30により従動かさ歯車
28に押圧され、これにより従動かさ歯車28も駆動かさ歯
車24に押圧され、この押圧された従動かさ歯車28は駆動
かさ歯車24により係止されることになる。 【0020】31は駆動手段である駆動モータである。駆
動モータ31は架台21に固着したマウントブラケット32に
取り付けられている。駆動モータ31の駆動シャフト31a
にはスプロケット33が装着されている。このマウントブ
ラケット32を架台21に摺動可能に取り付けるようにすれ
ば、駆動モータ31を任意の位置に設定し易くなる効果が
ある。34はスプロケット33と対応するように駆動軸22に
固着したスプロケットであり、35はスプロケット33とス
プロケット34とを連結するチェーンである。なお、駆動
部材と従動部材に合成樹脂製のものを使用してもよい。 【0021】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
駆動モータ31が作動して駆動シャフト31aが回転する
と、その回転力はスプロケット33、チェーン35およびス
プロケット34を介して駆動軸22へと伝達され駆動軸22が
回転する。駆動軸22が回転すると駆動かさ歯車24も回転
する。駆動かさ歯車24が回転するとその回転力は従動か
さ歯車28へ伝達され従動かさ歯車28が回転する。 【0022】従動かさ歯車28が回転すると、摩擦リング
29はスプリング30により従動かさ歯車28に押圧されてい
るので、その押圧による摩擦力で摩擦リング29も回転す
る。さらに、摩擦リング29は係合部29aが固定回転盤27
の摺動溝27aに嵌合しているので固定回転盤27が回転し
ローラ26の回転軸26aおよびローラ26も回転することに
なる。 【0023】そこで、前工程より加工部品が搬入される
と、ローラ26の回転により次工程に搬送される。しかし
ながら、搬送中に、加工部品に過度の負荷がかかってロ
ーラ26の回転が停止した場合、かかった負荷力はローラ
26、ローラ26の回転軸26a、固定回転盤27、摩擦リング
29へと伝達されるが摩擦リング29はスプリング30の弾発
力で従動かさ歯車28と摩擦接触しているので、その摩擦
力に抗して従動かさ歯車28、駆動かさ歯車24、駆動軸22
そして駆動モータ31のみが回転することになり、負荷力
は伝達されないことになる。 【0024】すなわち、ローラ26、ローラ26の回転軸26
a、固定回転盤27、そして摩擦リング29は停止し、従動
かさ歯車28、駆動かさ歯車24、駆動軸22、そして駆動モ
ータ31は回転している状態になる。これによって、加工
部品は負荷のかかった位置で、かつ、駆動力が働いてい
る状態で停止することになる。 【0025】 【考案の効果】本考案は、このように構成したので、駆
動手段が作動した場合、回転力は駆動軸、駆動部材、従
動部材、駆動力伝達手段、固定回転盤、そしてローラへ
と伝達される。しかし、加工部品の搬送中に加工部品に
過度の負荷がかかり、ローラが停止した場合は、その負
荷力はローラ、固定回転盤、そして摩擦リングへと伝達
されるが、摩擦リングと従動部材とは押圧手段によって
摩擦接触をしているだけなのでローラ、固定回転盤、そ
して駆動力伝達手段の回転は停止し、従動部材、駆動部
材、駆動軸、そして駆動手段が摩擦力に抗してそのまま
回転し続けることになる。すなわち、加工部品の搬送中
にこの加工部品に過度の負荷がかかった場合はローラの
回転と駆動手段の回転とを切り離すことができ、非常時
には加工部品の損傷やベルトコンベア自体を損傷を回避
することができる。また、故意に加工部品に負荷をか
け、この加工部品を所定位置に停止させることもでき
る。 【0026】また、従動部材と固定回転盤との間に、一
端が固定回転盤に係合可能で、且つ他端が従動部材に接
触可能な駆動力伝達部材を配設し、押圧部材により駆動
伝達部材を従動部材に押圧した。従って、通常運転時に
はローラを安定した駆動力で回転駆動させて加工部品等
の安定した搬送を行うことができると共に、ローラに過
大な負荷が負荷された場合には、駆動力伝達部材と従動
部材とを摺動させてローラの回転を停止させて加工部品
等の損傷を防ぐことができる。さらに、全ローラをロー
ラの回転軸に装着した従動部材と、駆動軸に固着した駆
動部材との噛合により個々に回転させるように構成した
ので、全ローラにチェーンを掛けることなく作動させる
ことが可能となり、騒音を低減させて作業環境を向上さ
せることができる。なお、従動部材と駆動部材とを合成
樹脂製のものにすれば、騒音をさらに低減させることが
できる。 【0027】また、個々のローラの回転軸にそれぞれ従
動部材を装着し、この従動部材を個々に駆動手段に連結
する構成としたのでローラをユニット化することがで
き、ローラコンベアの長さを変更する場合には所望する
コンベアの長さに必要な数だけローラユニットを取り付
ければローラコンベアの長さを自由に変更することがで
きる。これによってローラコンベアの長さ変更等の改造
が容易になり、改造作業に時間もかからなくなって改造
費用の上昇を抑えることができる。 【0028】また、駆動軸に固着した駆動部材とローラ
の回転軸に設けた従動部材とを係合させ、自由に位置さ
せた駆動手段によって駆動軸よりローラを回転させてい
るので、駆動手段の駆動軸とローラの回転軸とを略一直
線とさせる場所および駆動手段とローラとが平面になる
場所を選択する必要がなくなって、駆動手段の設置に時
間がかからなくなり、かつ、駆動手段の取付位置の変更
が容易になる。 【0029】ローラコンベアの側面に配設した駆動軸に
駆動部材を設け、この駆動部材に係合する従動部材をロ
ーラの回転軸に設けて駆動力を伝達する手段を構成した
ので、従来のチェーンのかかったスプロケットと異な
り、これらの駆動部分をカバー等により防護することが
容易になる。このことによって、作業の安全性が向上す
ると共にローラコンベアの見映えをよくすることができ
る。 【0030】駆動部材は駆動軸の任意の位置に移動させ
ることができるので、ローラの間隔を自由に設定するこ
とができ、加工部品の大きさによりローラの間隔を決め
ることができて経済的である。さらに、ローラの回転ト
ルクをも容易に調整することができる効果もある。 【0031】また、駆動力伝達部材が摺動している従動
部材が摩耗した場合、ローラユニットを交換すれば極め
て容易に従動部材を取り替えることができメンテナンス
が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のAーA線に沿う拡大断面図である。
【図4】図3のB矢視図である。
【図5】従来のローラコンベアの正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【符号の説明】
20 ローラコンベア本体
22 駆動軸
24 駆動かさ歯車
26 ローラ
26a回転軸
27 固定回転盤
28 従動かさ歯車
29 摩擦リング
30 スプリング
31 駆動モータ
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ローラの回転方向に複数のローラを回転
可能に支持し、該複数のローラの側面に駆動軸を設け、
該駆動軸に複数の駆動部材を固着し、該駆動部材側に突
出させた前記ローラの回転軸に固定回転盤を固着し、該
固定回転盤の前方で、且つローラの回転軸の軸端側に前
記駆動部材に係合する従動部材を摺動可能に装着し、該
従動部材と前記固定回転盤との間に、一端が前記固定回
転盤に係合可能に、且つ他端が前記従動部材に接触可能
に駆動力伝達部材を配設し、該駆動力伝達部材を前記従
動部材に押圧する押圧部材を設け、前記駆動軸に駆動軸
を回転させる駆動手段を接続させたことを特徴とするロ
ーラコンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991039186U JP2607811Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ローラコンベア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991039186U JP2607811Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ローラコンベア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04125222U JPH04125222U (ja) | 1992-11-16 |
JP2607811Y2 true JP2607811Y2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=31920546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991039186U Expired - Lifetime JP2607811Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ローラコンベア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607811Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP1991039186U patent/JP2607811Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04125222U (ja) | 1992-11-16 |
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