JP2607789Y2 - 加熱蒸散装置 - Google Patents

加熱蒸散装置

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JP2607789Y2
JP2607789Y2 JP1993075889U JP7588993U JP2607789Y2 JP 2607789 Y2 JP2607789 Y2 JP 2607789Y2 JP 1993075889 U JP1993075889 U JP 1993075889U JP 7588993 U JP7588993 U JP 7588993U JP 2607789 Y2 JP2607789 Y2 JP 2607789Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、加熱蒸散装置に関し、
特に、加熱蒸散に使用される各種の液体が入った容器か
ら適当量突出した吸液芯を加熱することにより所望量の
蒸散を行うことのできる加熱蒸散装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来において、例えば殺虫剤、殺菌剤、
殺ダニ剤、或は忌避剤、医薬品、芳香剤、化粧品等を室
内に適宜気化・蒸散させることにより、その所望する効
果を得ることが広く行われている。ここにいう気化・蒸
散の方法には種々の方法があるが、蒸散の効果を長期に
わたって持続するのに適した方法として、蒸散させる液
体を容器に収納して、この液体に浸漬させた吸液芯を該
容器の頸部から引き出し、この吸液芯を適当な加熱手段
により加熱する加熱蒸散装置が広く使用されている。
【0003】上述の加熱蒸散装置では、周知のように吸
液芯を加熱する発熱体として電気加熱式のヒータが採用
されている。本願人も、先に、加熱蒸散装置の器体内に
収納した液体容器内の液体を該容器内に備えた吸液芯に
より吸揚げしつつ、上記器体に備えた電気加熱式のヒー
タにより適宜加熱し蒸散するような加熱蒸散装置を種々
提案している。
【0004】このように電気加熱式の発熱体を使用する
構成の加熱蒸散装置では、薬液の無駄な蒸散を防止した
り、あるいは、使い勝手や安全性の向上を目的として、
種々の工夫が凝らされる。例えば、特開昭63−240
738号公報に記載のように発熱体への通電をオン・オ
フするスイッチを装備したり、あるいは、実開昭61−
40884号公報に記載のように発熱体への通電をオン
・オフするタイマーを装備したり、あるいは、通電状態
をパイロットランプの点灯により表示する表示手段を装
備するなどの工夫が公知となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、蒸散させる
薬液が、例えば、殺虫剤のような類であった場合、極短
時間の蒸散で殺虫が完了すれば、その後は、速やかに蒸
散を停止するようにした方が、薬液の浪費を防止する点
でも、環境汚染を防止する点でも、好ましい。
【0006】しかし、従来の加熱蒸散装置の場合、タイ
マーを装備していても、そのタイマーよる通電時間が1
通りに限定されていて、通電時間の調節ができないもの
が大半であった。そして、そのタイマーによる通電時間
が一通りの場合は、通常、色々な使用状況を想定し、い
ずれの使用状況でも薬液の蒸散による効果が十分に得ら
れるように、タイマーによる通電時間が少し長めに設定
されている。従って、従来の装置では、使用状況に応じ
て、必要最小限の蒸散で済むように、通電時間を制御す
るという利用ができず、前述した薬液の浪費や、環境汚
染という点をみつめた改善が望まれていた。
【0007】また、パイロットランプの点灯により動作
状態であることを表示する表示手段も、単純な点灯であ
り、パイロットランプが点灯する他の電気機器等に並べ
て使用すると、暗闇等では、他の電気機器のパイロット
ランプとの識別が困難になるという問題があった。
【0008】また、このような加熱蒸散装置は、消費電
力が少なく、無駄な発熱等が生じないように、使用する
電気回路に工夫を凝らすことが要求され、その結果、パ
イロットランプにも、電力消費の少ない発光ダイオード
等を使用することが一般的になっているが、発光量等の
点から、単純な点灯動作をさせるだけでは、視認性の向
上が難しいという問題も指摘されていた。
【0009】なお、家庭用品として日常的に使用される
ことから、機能や性能の向上を図る場合でも、操作スイ
ッチ類は極力少なくして、操作の単純化や耐久性の向
上,さらにはコストの低減を図ることが重要なポイント
となっており、そのために、電気回路の構成等にも、十
分な配慮が要求されている。
【0010】そこで、本考案の目的は上記課題を解消す
ることにあり、タイマーによる発熱体への通電時間を使
用状況等に応じて加減して薬液の浪費の防止を図ること
ができ、また、装置が動作中であるか否かを視認し得る
と同時に、動作中の場合にはタイマーの通電時間の設定
状態を視認することもでき、さらには、操作スイッチが
少なく操作が単純で操作性もよい加熱蒸散装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は、器
体内に収納した液体容器内の液体を、該容器に備えた吸
液芯により吸揚げしつつ、上記器体に備えた電気加熱式
の発熱体により前記吸液芯を加熱して前記液体を蒸散さ
せる加熱蒸散装置において、前記発熱体への通電時間を
任意時間に制御するタイマー手段と、該タイマー手段に
よる通電時間を選択表示する時間表示手段と、前記時間
表示手段とは別個の、蒸散の状態を発光により明示する
蒸散表示手段とを備え、前記発熱体が正特性サーミスタ
であって、前記タイマーによる通電時間内に前記正特性
サーミスタの温度を30〜150℃の範囲内で変化させ
て蒸散量を制御する電気回路を備え、スイッチ操作によ
り前記時間表示手段と蒸散表示手段とが同時に作動する
ように構成されたことを特徴とする加熱蒸散装置により
達成される。
【0012】また、本考案の上記目的は、前記蒸散表示
手段が、発光源が上下方向に複数個並べられ、下方側の
発光源から上方側に向かって順次点滅させる構成とされ
たことによっても達成される。
【0013】さらに、本考案の上記目的は、前記蒸散表
示手段の発光源が対向する器体の壁部には、前記発光源
の発光を透過させる窓部が設けられ、この窓部は、上下
方向に並走する複数本の波形状のスリット若しくは光透
過部材を備えた構成の付加によっても達成される。
【0014】さらに、本考案の上記目的は、器体内に収
納した液体容器内の液体を、該容器に備えた吸液芯によ
り吸揚げしつつ、上記器体に備えた電気加熱式の発熱体
により前記吸液芯を加熱して前記液体を蒸散させる加熱
蒸散装置において、前記発熱体への通電時間を任意時間
制御する電気回路を備えており、前記電気回路には集
積回路と、タイマー動作に必要な同期信号を発するセラ
ミック振動子と、タイマー動作による通電時間を選択表
示する為の複数の発光ダイオード並びに蒸散の状態を発
光により表示する他の発光ダイオードと、電源のオン・
オフ並びに通電時間の選択を順次操作可能なスイッチと
を備え、前記発熱体が正特性サーミスタであって、前記
電気回路は前記タイマー動作による通電時間内に前記正
特性サーミスタの温度を30〜150℃の範囲内で変化
させて蒸散量を制御することができ、前記スイッチの操
作により作動時間の発光表示と蒸散状態の発光表示とが
同時に作動するように構成されたことを特徴とする加熱
蒸散装置によっても達成することができる。
【0015】
【作用】本考案の上記構成によれば、タイマー手段は、
時間表示手段に選択表示させることのできる範囲で、通
電時間の設定を加減することができ、タイマーによる発
熱体への通電時間を使用状況等に応じて加減して薬液の
浪費の防止を図ることができる。
【0016】また、装置が動作中であるか否かを蒸散表
示手段の発光で視認し得ると同時に、動作中の場合には
時間表示手段の表示によってタイマーの通電時間の設定
状態を視認することもでき、動作状態の視認性が著しく
向上した。
【0017】さらには、操作スイッチは、前記時間表示
手段の操作と蒸散表示手段の設定を兼用する例えば単一
のスイッチだけにできるため、操作が単純で、操作性の
向上を図ることもできる。
【0018】また、蒸散表示手段は、複数の発光源の点
滅によって動作中であることを通知する構成で、単純に
連続的な点灯によって通知する従来の表示手段と比較す
ると、著しく視認性が向上する。そして、複数の発光源
は、横並びの波形状のスリット等の背後に上下方向に配
列され、それぞれの発光源が時間差を持って点滅するこ
とで、湯気が立ち上るようなイメージ(図柄)を発光表
示することができ、これによって、蒸散という現象を的
確な表現で通知することができ、パイロットランプを有
した他の電気機器等に並べて使用する場合でも、他の機
器の動作と誤認することを防止することができる。
【0019】また、時間表示手段は、選択時間に対応し
た発光源に対応した窓部に数字を配置し、該当する数字
を照射する構成で、照射されている窓部の数字から、選
択されている時間を直ちに認識することができ、使用者
は、設定時間を確認しつつスイッチ操作を行うことがで
きるなど、取り扱い性の向上が実現される。
【0020】
【実施例】図1〜図6は本考案に係る加熱蒸散装置の一
実施例を示したもので、図1は装置の正面図、図2は図
1のA−A線に沿う断面図、図3は上面図、図4は図2
のB−B線に沿う断面図、図5は図2のC−C線に沿う
断面図、図6は電気回路図である。この一実施例の加熱
蒸散装置は、器体1内に収納した液体容器2内の液体
を、該容器2に備えた吸液芯3により吸揚げしつつ、上
記器体1に備えた電気加熱式の発熱体4により前記吸液
芯3を加熱して前記液体を蒸散させる加熱蒸散装置であ
る。
【0021】ここに、前記器体1は、図1および図2に
示すように、略腕型の器体上部6と、該器体上部6の下
に繋げられる器体下部7と、器体の前面側に装備されて
表示部および操作部として機能する前面パネル部8とか
ら構成されている。これらの器体上部6,器体下部7,
前面パネル部8は、いずれも、合成樹脂の成形品であ
る。そして、器体上部6は、図3に示すように、その頂
部に、前記吸液芯3から蒸散したガスを器体1外に散逸
させるための開口である蒸散口9が装備されている。ま
た、図5に示すように、前記器体下部7を連結固定する
ための一対の雌ねじ部23が、装備されている。
【0022】また、前記器体下部7は、図2および図5
に示すように、底部より前記液体容器2が容易に装着し
得るように、底部を開放した形状とされている。そし
て、器体下部7は、図2に示すように、前記液体容器2
の首部12に形成されているリング状の凹凸17を係止
することにより挿入された液体容器2を保持する一対の
係止片10と、この係止片の基端部を上方に延出した形
態をなして一対の係止片10を開いて液体容器2の係止
を解除させる一対の操作片11と、前記液体容器2の胴
部13の周囲を囲って収容した液体容器2の半径方向の
ガタを規制するガイド部14とを有している。
【0023】さらに、この器体下部7は、図5に示すよ
うに、前記液体容器2の蓋部18の上端面15に当接し
て前記発熱体4内への吸液芯3の突出量を位置決めする
上下位置規制部16と、液体容器2の蓋部18の外周を
囲って保持する液体容器2の径方向の位置ずれを防止す
る径方向規制部19と、前記器体上部6にねじ止めする
ためのねじ挿通穴を有したねじ取り付け用ボス部20
と、該器体下部7を設置した時に、器体内外連通させる
隙間を確保するための突起21とを有した構成とされて
いる。ここに、前記突起21は、器体下部側から蒸散口
9へ抜ける上昇気流の発生を助けて、発熱体4の加熱に
よる蒸散効果を促進させる。吸液芯とヒータとの間隙を
上記上昇気流が通過する構成であることはいうまでもな
い。
【0024】即ち、前記器体上部6と器体下部7とは、
図5に示すように、一対のビス24によるねじ止めによ
り、連結固定されている。液体容器2の器体下部7への
装着は、器体下部7と器体上部6とを連結する前に、前
記器体下部7の一対の操作片11を指で挟むことで一対
の係止片10間の間隔を広げた状態としておき、その状
態で、前記液体容器2を器体下部7の下部の開放部から
差し入れ、前記操作片11を離すことによって、容易に
達成することができる。そして、その後、器体下部7と
器体上部6とをビス24によって連結することによっ
て、器体上部6,器体下部7内に液体容器2を収容させ
た状態とすることができる。しかし、前記係止片10
は、弾性変形が可能であるため、予め前記器体上部6と
器体下部7とをビス24により連結状態にした後、器体
下部7の下部から液体容器2を差し込むようにして、液
体容器2を装着することも可能である。
【0025】前記前面パネル部8は、前記器体上部6お
よび器体下部7の前面側に形成された開口に嵌合させ、
適宜爪による結合、接着等を行うことによって、これら
器体上部6,器体下部7に連結される。なお、液体容器
2の交換等のために、器体下部7を取り外す形態をとる
場合には、器体下部7と前面パネル部8との間は、嵌合
のみで連結する構成とするとよい。
【0026】この前面パネル部8の裏面側には、図2に
示すように、前記発熱体4への通電時間を制御するタイ
マー手段等が装備された回路基板26が装着されてい
る。また、前面側には、図1および図2に示すように、
前記タイマー手段による通電時間を選択表示する時間表
示手段として機能する2つの時間表示窓部27,28
と、蒸散の状態を発光により明示する蒸散表示手段29
と、前記タイマー手段の通電時間の設定を行う単一のス
イッチ部30とが配置されている。
【0027】以下、前記回路基板26を含む電気回路お
よび、タイマー手段等について順に説明する。前記回路
基板26上には、前記タイマー手段および時間表示手段
および蒸散表示手段29およびこれらの手段の動作を切
り換えるスイッチとして必要な諸制御動作を行うIC
(集積回路)32と、給電用の電源コード33および発
熱体4として機能する正特性サーミスタ34が接続され
る接続端子T1,T2,T3と、タイマー動作に必要な
同期信号を得るためのセラミック振動子36と、前記ス
イッチ部30における押し釦スイッチとなるタクトスイ
ッチ37と、前記正特性サーミスタ34に供給する電力
の制御手段となる双方向サイリスタ38と、前記時間表
示手段の構成要素として前記時間表示窓部27に対応し
て配置される発光素子(発光ダイオード)L1と、前記
時間表示手段の構成要素として前記時間表示窓部28に
対応して配置される発光ダイオードL2と、前記蒸散表
示手段29の構成要素として前記前面パネル部8の対応
位置に上下方向に一定間隔で配置される3つの発光ダイ
オードL3,L4,L5とが配置されている。
【0028】そして、さらに、回路基板26上には、以
上の各素子や端子間にかかる電圧や流れ方向を制御する
のに必要な諸回路素子が搭載されている。ここで言う諸
回路素子とは、基板上にプリント配線された導通路4
0、カーボン抵抗R2,R3,R4,R8、酸化金属被
膜固定抵抗R5、ダイオードD1、ツェナーダイオード
ZD1、電界コンデンサC1、セラミックコンデンサC
2などを指している。ここに、前記正特性サーミスタ3
4は、例えば、家庭用電源による電気加熱式の環状ヒー
タであり、吸液芯3により吸揚げられた液体を加熱蒸散
するために、100Vで30〜150℃程度の加熱温度
を有する構成である。このときの吸液芯の表面温度は2
0〜140°Cに相当する。
【0029】前記発熱体4への通電時間を制御するタイ
マー手段は、前記セラミック振動子36および前記IC
32の計数機能等によって構成され、前記タクトスイッ
チ37を押下する回数によってトグルに、通電時間が切
り替わる。この実施例では、例えば、タクトスイッチ3
7を1回押した場合には、前記発光ダイオードL1が点
灯し、通電時間が3時間に設定される。そして、その設
定と同時に、前記正特性サーミスタ34への通電が開始
され、設定された通電時間が経過すると、前記正特性サ
ーミスタ34への通電が停止されるとともに、前記発光
ダイオードL1が消灯する。タクトスイッチ37を続け
て2回押すと、発光ダイオードL2が点灯し、通電時間
が12時間に設定される。そして、その設定と同時に、前
記正特性サーミスタ34への通電が開始され、設定され
た通電時間が経過すると、前記正特性サーミスタ34へ
の通電が停止されるとともに、前記発光ダイオードL2
が消灯する。
【0030】以上のような通電時間の設定機能は、前記
IC32の持つ制御機能(スイッチング機能など)に応
じて種々に変えることができ、また、設定する通電時間
の、一実施例に限定するものではない。例えば、使用す
るIC32の性能によっては、タクトスイッチ37を続
けて3回押した場合には、タイマーがオフ状態になり、
電源コード33から通電している限り、連続して正特性
サーミスタ34に通電するようにしたり、タクトスイッ
チ37を連続して4回押すと、強制的に前記正特性サー
ミスタ34への通電が解除される電源オフ状態になるよ
うにしたり、さらに連続して5回押すと初期状態(タク
トスイッチ37が1回押された状態)に戻るようにする
ことも可能である。
【0031】前記タイマー手段による通電時間を選択表
示する時間表示手段は、前記前面パネル部8に配置され
た時間表示窓部27,28と、これらの窓部に臨んだ発
光ダイオードL1,L2と、前記IC32による通電機
能とで構成される。前記時間表示窓部27,28には、
それぞれ、タイマー手段の設定時間を示す数字3,12が
描かれた半透明部材が装着されていて、前記発光ダイオ
ードL1,L2が点灯すると、それによって、半透明部
材上の数字(通電時間)が照明されて、明るく浮かび上
がる。または、前記時間表示窓部27,28は、前記発
光ダイオードL1,L2の発光が直接見える構造で、そ
の時間表示窓部27の上等に隣接して対応する設定時間
の数字が表示されているようであってもよい。
【0032】また、この一実施例では、それぞれの時間
表示窓部27,28に使用される発光ダイオードは、発
光色が違えてあり(例えば、黄色と赤色)、色の相違に
よっても、タイマーによる通電時間が識別可能になって
いる。
【0033】一方、前記蒸散表示手段29は、前面パネ
ル部8上に装備された当該加熱蒸散装置を示す図形42
と、この図柄42の頂部から上下方向に延在する3本の
波形状のスリット43と、この3本のスリット43の背
面側において上下方向に一定の間隔で配置された3つの
発光ダイオードL3,L4,L5などから、構成されて
いる。各発光ダイオードL3,L4,L5は、発光色が
時間表示手段に使用されている発光色とは別の色(例え
ば、緑色)に統一されており、前記タクトスイッチ37
によるタイマー通電時間の設定に連動して動作するよう
に、前記IC32により給電が制御される。即ち、前記
時間表示手段と蒸散表示手段29とは、単一のタクトス
イッチ37の操作によって同時に作動を開始する。ま
た、それぞれの発光ダイオードL3,L4,L5は、前
記IC32の制御によって、下方側の発光源から上方側
に向かって順次点滅制御される。これによって、前記ス
リット43からの発光は下から上に走査し、波形状の形
状的な効果との相乗により、湯気が昇るような映像効果
を生み、動作中であることの識別を容易にするととも
に、暗闇等における他の電気機器のパイロットランプと
の識別も容易にする。
【0034】なお、この一実施例では、蒸散表示手段2
9として、発光ダイオードL3,L4,L5の発光を透
過させるスリット43を前面パネル部8に形成したが、
スリット等の開口ではなく、透明または半透明の部材を
使用した透過窓としてもよい。
【0035】以上に説明したように、一実施例の加熱蒸
散装置では、タイマー手段は、時間表示手段に選択表示
させることのできる範囲で、通電時間の設定を加減する
ことができ、タイマーによる発熱体4への通電時間を使
用状況等に応じて加減して薬液の浪費の防止を図ること
ができる。
【0036】また、装置が動作中であるか否かを蒸散表
示手段29の発光ダイオードL3,L4,L5の発光で
視認し得ると同時に、動作中の場合には時間表示手段の
発光ダイオードL1,L2の点灯によってタイマーの通
電時間の設定状態を視認することもでき、動作状態の視
認性が著しく向上した。
【0037】さらには、操作スイッチは、前記時間表示
手段の操作と蒸散表示手段29の設定を兼用する例えば
単一のタクトスイッチ37だけにできるため、操作が単
純で、操作性の向上を図ることもできる。
【0038】また、蒸散表示手段29は、複数の発光源
である発光ダイオードL3,L4,L5の点滅によって
動作中であることを通知する構成で、単純に連続的な点
灯によって通知する従来の表示手段と比較すると、著し
く視認性が向上する。そして、複数の発光ダイオードL
3,L4,L5は、横並びの波形状のスリット43の背
後に上下方向に配列され、それぞれの発光源が時間差を
持って点滅することで、湯気が立ち上るようなイメージ
(図柄)を発光表示することができ、これによって、蒸
散という現象を的確な表現で通知することができ、パイ
ロットランプを有した他の電気機器等に並べて使用する
場合でも、他の機器の動作と誤認することを防止するこ
とができる。
【0039】また、時間表示手段は、選択時間に対応し
た発光源に対応した窓部27,28に数字を配置し、該
当する数字を照射する構成で、照射されている窓部の数
字から、選択されている時間を直ちに認識することがで
き、使用者は、設定時間を確認しつつスイッチ操作を行
うことができるなど、取り扱い性の向上が実現される。
【0040】本考案に於て液体容器の内容物としては、
冒頭に述べたように、例えば殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ
剤、或は忌避剤、医薬品、芳香剤、化粧品等を液化した
ものが使用される。その一例を詳細に述べると、例えば
液体の有効成分としては従来より害虫駆除に用いられて
いる各種薬剤に関しては、次の通りである。
【0041】 *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル dl−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工
業株式会社製、以下ピナミンという) *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテマ
ート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社
製、以下ピナミンフォルテという)
【0042】 *2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−
2−シクロペンテニルクリサンテマート(一般名:プラ
レトリン) *d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート
(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製、以下エ
キスリンという)
【0043】 *3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4
−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマート
(一般名バイオアレスリン、以下バイオアレスリンとい
う) *N−(3,4,5,6 −テトラヒドロフタリミド)−メチル
dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタ
ルスリン:商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社
製、以下ネオピナミンという)
【0044】 *5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名レスメトリン:商品名ク
リスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製、以下クリ
スロンフォルテという) *5−(2−プロパギル)−3−フリルメチルクリサン
テマート(一般名フラメトリン、以下フラメトリンとい
う)
【0045】 *3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2' ,
2'−ジクロロ)ビニルシクロプロパン カルボキシレー
ト(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住友化学
工業株式会社製、以下エクスミンという) *3−フェノキシベンジル d−シス/トランスクリサ
ンテマート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:
住友化学工業株式会社製、以下スミスリンという)
【0046】 *α−シアノフェノキシベンジル イソプロピル−4−
クロロフェニルアセトテート(一般名フェンバレレー
ト:商品名スミサイジン:住友化学工業株式会社製、以
下スミサイジンという) *d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−トランス−クリサンテマート
(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製、以下エ
キスリンという)
【0047】 *(S) −α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R ,シ
ス)−3−(2,2 −ジクロロビニル)−2,2 −ジメチル
シクロプロパンカルボキシレート(以下デカメスリンと
いう) *(R,S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R ,1
S)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2 −ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下サ
イパーメスリンという)
【0048】*α−シアノ−3−フェノキシベンジル
d−シス/トランス−クリサンテマート(以下サイフェ
ノトリンという) *1−エチニル−2−メチル−2−
ペンテニルシス/トランス/クリサンテマート
【0049】 *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2 −ジ
メチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプ
ロパン−1−カルボキシレ−ト *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2,3,3
−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート
【0050】 *1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2 −ジ
メチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパン−
1−カルボキシレート *O〔(ペンタフルオロフェニル)−メチル〕−1R,
3R−3−(2,2−ジクロロエチニル)−2,2−ジ
メチル−シクロプロパンカルボキシレート(一般名フェ
ンフルスリン)
【0051】 *O ,O−ジメチル O−(2,2−ジクロロ)ビニルホス
フェート(以下DDVPという) *o−イソプポキシフェニル メチルカーバメ−ト(以
下バイゴンという)
【0052】 *O ,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフ
ェニル)チオノフォスフェート(以下スミチオンとい
う) *O ,O−ジエチル O−2−イソプロピル−4−メチ
ル−ピリミジル−(6)−チオフォスフェート(以下ダイ
アジノンという) *O ,O−ジメチル S−(1,2 −ジカルボエトキシエ
チル)−ジチオフォスフェート(以下マラソンという)
【0053】又、本実施例においては、正特性サーミス
タ34等に電流を供給するための電源コード33は、器
体本体に固着された形態のものを示したが、これに限ら
ず例えば、器体本体の側面に例えば一対のピン及び該ピ
ン近傍に金属を備えた接続ターミナルを設ける一方、該
接続ターミナルに対応する接続プラグには前記ピンに接
続する端子及び前記金属に磁着するマグネットが設けら
れた、所謂マグネット式の電源コードを使用することも
考えられる。このように電源コードが蒸散装置本体と分
離できることによって、その取り扱い性を向上させるこ
ともできる。更に、電源については、必ずしも家庭用電
源を使用する構成でなく電池を用いる構成であってもよ
い。
【0054】前記実施例においては、発熱体4として環
状の構成のものを使用したが、当然、本考案は必ずしも
このような形態にかぎるものではなく、例えばU字形状
のヒータ、半月形状のヒータ、平坦なプレート形状のヒ
ータを一つ或は複数組み合わせた構成のものを用いるこ
とが出来る。なお、前記ヒータを用いた場合には、ヒー
タが吸液芯3に接触する構成とすることもできる。ま
た、ヒータは半導体ヒータに限らず、例えばニクロム線
を耐熱性絶縁体にて包み込むような構成のヒータを使用
してもよいのは勿論である。
【0055】更に、前記実施例においては、器体下部7
に液体容器2を保持させるための係止片10を対向する
ように2個設けたが、本考案においてはこの係止片の数
は、当然、3個以上にすることもできる。また、上下位
置規制部16の形態等も、適宜設計変更できることは、
いうまでもない。
【0056】また、以上の一実施例では、タイマーの通
電時間の設定を2段階に選択可能にしたが、3通り以上
に通電時間を選択できる構成にすることも可能である。
そして、通電時間の選択数を増やした場合には、前記時
間表示手段となる表示窓等の数もそれに応じて増やすこ
とになる。
【0057】
【考案の効果】以上述べたように本考案の加熱蒸散装置
によれば、タイマー手段は、時間表示手段に選択表示さ
せることのできる範囲で、通電時間の設定を加減するこ
とができ、タイマーによる発熱体への通電時間を使用状
況等に応じて加減して薬液の浪費の防止を図ることがで
きる。また、装置が動作中であるか否かを蒸散表示手段
の発光で視認し得ると同時に、動作中の場合には時間表
示手段の表示によってタイマーの通電時間の設定状態を
視認することもでき、動作状態の視認性が著しく向上し
た。さらには、操作スイッチは、前記時間表示手段の操
作と蒸散表示手段の設定を兼用する例えば単一のスイッ
チだけにできるため、操作が単純で、操作性の向上を図
ることもできる。また、蒸散表示手段は、複数の発光源
の点滅によって動作中であることを通知する構成で、単
純に連続的な点灯によって通知する従来の表示手段と比
較すると、著しく視認性が向上する。そして、複数の発
光源は、横並びの波形状のスリット等の背後に上下方向
に配列され、それぞれの発光源が時間差を持って点滅す
ることで、湯気が立ち上るようなイメージ(図柄)を発
光表示することができ、これによって、蒸散という現象
を的確な表現で通知することができ、パイロットランプ
を有した他の電気機器等に並べて使用する場合でも、他
の機器の動作と誤認することを防止することができる。
また、時間表示手段は、選択時間に対応した発光源に対
応した窓部に数字を配置し、該当する数字を照射する構
成で、照射されている窓部の数字から、選択されている
時間を直ちに認識することができ、使用者は、設定時間
を確認しつつスイッチ操作を行うことができるなど、取
り扱い性の向上が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る加熱蒸散装置の一実施例の正面図
である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本考案の一実施例の上面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図6】本考案の一実施例の電気回路図である。
【符号の説明】
1 器体 2 液体容器 3 吸液芯 4 発熱体 6 器体上部 7 器体下部 8 前面パネル部 9 蒸散口 10 係止片 11 操作片 12 首部 26 回路基板 27,28 時間表示窓部 29 蒸散表示手段 30 スイッチ部 33 電源コード 34 正特性サーミスタ 36 セラミック振動子 37 タクトスイッチ 38 双方向サイリスタ 42 図形 43 スリット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−3744(JP,A) 特開 昭63−240738(JP,A) 特開 平2−265425(JP,A) 特開 平3−91432(JP,A) 実開 平5−13177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01M 1/20 A01N 25/18 C11B 9/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体内に収納した液体容器内の液体を、
    該容器に備えた吸液芯により吸揚げしつつ、上記器体に
    備えた電気加熱式の発熱体により前記吸液芯を加熱して
    前記液体を蒸散させる加熱蒸散装置において、 前記発熱体への通電時間を任意時間に制御するタイマー
    手段と、該タイマー手段による通電時間を選択表示する
    時間表示手段と、前記時間表示手段とは別個の、蒸散の
    状態を発光により明示する蒸散表示手段とを備え、 前記発熱体が正特性サーミスタを有し、前記タイマー手
    段による通電時間内に前記発熱体の温度を30〜150
    ℃の範囲内で変化させて蒸散量を制御する電気回路を備
    え、 前記蒸散表示手段は、発光源が上下方向に複数個並べら
    れ、下方側の発光源から上方側に向かって順次点滅させ
    る構成とされ、 スイッチ操作により前記時間表示手段と蒸散表示手段と
    が同時に作動するように構成されたことを特徴とする加
    熱蒸散装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005528122A (ja) * 2002-06-06 2005-09-22 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 局所化表面気化装置

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